JP2016204089A - エレベーター - Google Patents

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Abstract

【課題】巻上機から伝播する建屋の振動とかごの振動を低減することができるエレベーターを提供する。【解決手段】建屋18に設けられ、かごと、かごを吊るロープ2と、ロープ2を駆動する巻上機21とを備えるエレベーターにおいて、建屋18に設けられ、巻上機21を設置する基台4を備え、建屋18と基台4との間に、基台4に固定された第1の防振材5を備え、基台4の上に、基台4に固定されない第2の防振材6を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーターに関する。
一般に、エレベーターは、電動機と電動機の出力軸に取り付けられたシーブとを備える巻上機、シーブにかけられたロープ、及びロープに懸架され巻上機により速度が制御されるかごを備え、つるべ式エレベーターである。巻上機は、かごが上下に移動する昇降路の上部にある機械室に設置され、機械台に固定される。機械台は建屋(例えば、建屋の床や梁)に設置され、機械台と建屋との間には防振材を設けることがある。
電動機が動作して巻上機に振動が発生すると、機械室に隣接する居室に建屋を介して振動が伝播して居室に騒音が発生するとともに、ロープを介してかごに振動が伝播してかごの乗り心地が悪化する。一般に、振動の伝播を低減する防振方法として、機械類と建屋との間に防振材を設けることで、機械の振動を建屋へ伝播させない方法がある。防振材は、ばね定数を小さくすると高い防振特性を得ることができ、建屋への振動の伝播を低減することができる。一方で、ばね定数を小さくすると、振動源である巻上機の振動の変位量(振幅)が大きくなる。このため、変位量の大きい巻上機の振動がかごに伝播してかごに振動が発生し、かごの乗り心地が悪化する。
このように、エレベーターの巻上機の振動については、建屋へ伝播する振動の低減と、かごへ伝播する振動(巻上機自体の振動)の低減とを考慮する必要がある。しかし、これらの振動の低減は、防振材のばね定数の大きさによって相反する効果が得られる。
特許文献1には、かごの振動を低減させる技術として、かごに伝播する振動をかごの直前で低減させるために、かご側のロープ端部にロープごとに振動を吸収する弾性体を設けたエレベーターの振動防止装置が記載されている。また、特許文献2には、巻上機から建屋へ伝播する振動を低減させる技術として、巻上機に発生する特定の周波数(噛合い周波数)の振動の非共振化をするために、巻上機に動吸振器を設けた巻上機制振装置が記載されている。
特開平10−152273号公報 平3−95091号公報
特許文献1に記載の技術では、かごにて振動を低減しているが、振動の発生源である巻上機の振動の変位量が増加すると、主に低周波数帯においてかごの防振の効果は減少してしまう。また、特許文献1では、建屋へ伝播する振動の低減については考慮されていない。
特許文献2に記載の技術では、特定の周波数のみの振動を低減するので、特に巻上機のシーブの回転が速い高速のエレベーターでは、振動を低減すべき周波数が広域にわたり複数の加振成分が高周波数帯に散らばるため、周波数帯域の全体で巻上機から建屋へ伝播する振動を低減できない可能性がある。また、特許文献2では、かごへ伝播する巻上機自体の振動の低減については考慮されていない。
本発明の目的は、巻上機から伝播する建屋の振動とかごの振動を低減することができるエレベーターを提供することである。
本発明によるエレベーターは、次のような特徴を備える。建屋に設けられ、かごと、前記かごを吊るロープと、前記ロープを駆動する巻上機とを備えるエレベーターにおいて、前記建屋に設けられ、前記巻上機を設置する基台を備え、前記建屋と前記基台との間に、前記基台に固定された第1の防振材を備え、前記基台の上に、前記基台に固定されない第2の防振材を備える。
本発明によるエレベーターは、巻上機から伝播する建屋の振動とかごの振動を低減することができる。
本発明の実施例1において、巻上機の振動が建屋とかごへ伝播するのを抑制するための構成を示す図。 本発明の実施例2において、巻上機の振動が建屋とかごへ伝播するのを抑制するための構成を示す図。 本発明の実施例3において、巻上機の振動が建屋とかごへ伝播するのを抑制するための構成を示す図。 本発明の実施例4において、巻上機の振動が建屋とかごへ伝播するのを抑制するための構成を示す図。 本発明の実施例によるエレベーターの全体構成を示す概略図。
本発明によるエレベーターは、巻上機の振動が建屋とかごに伝播するのを抑制することで、巻上機の振動による建屋とかごの振動を低減する。本発明によるエレベーターでは、建屋(例えば、建屋の床)に設けられた基台に巻上機が設置され、建屋と基台との間(基台の下)に防振材が設けられるとともに、基台の上にも防振材が設けられる。基台の下に設けられた防振材は、建屋と基台とに固定されるが、基台の上に設けられた防振材は、基台に固定されない。これらの防振材は、巻上機の振動を低減し、巻上機の振動が建屋とかごに伝播するのを抑制する。基台は、巻上機を固定する機械台でもよく、建屋の梁でもよい。
基台の下に設けられた防振材は、基台に固定されており、基台が上方向に振動すると引張り力がかかり、下方向に振動すると圧縮力がかかるため、基台の上下どちらの方向の振動に対しても弾性力が作用する。基台の上に設けられた防振材は、基台に固定されていないため、基台が上方向に振動すると圧縮力がかかるが、下方向に振動するときには力がかからない。このため、基台の上に設けられた防振材は、基台の上方向の振動に対してのみ弾性力が作用する。
基台の固有振動数は、設置された防振材のばね定数によって決まる。基台の下の防振材を基台に固定し、基台の上の防振材を基台に固定しないことで、基台の固有振動数は、上方向の振動と下方向の振動とで異なる。これにより、基台は、一定の固有振動で振動しにくくなり、基台(及び基台に設置された巻上機)の振動を低減することができる。
一般に、巻上機を固定した基台(例えば、機械台又は梁)と建屋との間に設置した防振材のばね定数を小さくすると、防振効果が大きくなり、建屋への振動の伝播を低減することができる。しかし、防振材のばね定数を小さくすると、巻上機の振動の変位量(振幅)が大きくなり、巻上機からかごに伝播する振動が大きくなる。本発明では、防振材のばね定数を小さくしても、巻上機の振動を低減させ、かごに発生する振動を低減することができる。
以下、本発明の実施例によるエレベーターについて、図面を用いて説明する。なお、本明細書で用いる図面において、同一の要素には同一の符号を付け、これらの要素については繰り返しの説明を省略する場合がある。
図5は、本発明の実施例によるエレベーターの全体構成を示す概略図である。建屋22に設けられたエレベーター20は、昇降路26の内部を上下に移動するかご23と、釣合い錘24と、かご23と釣合い錘24を吊るロープ2と、ロープ2を駆動する巻上機21を備える。かご23と釣合い錘24は、ロープ2により互いに連結される。巻上機21は、昇降路26の上部に設けられた機械室25に設置され、電動機1とシーブ3を備える。ロープ2は、シーブ3とプーリ27に巻き掛けられている。巻上機21のシーブ3が回転すると、ロープ2が駆動し、かご23と釣合い錘24は昇降路26の内部を昇降する。
図1は、本発明の実施例1において、巻上機21の振動が建屋22とかご23へ伝播するのを抑制するための構成を示す図である。図1には、後述する支持部9の側面図も併せて示している。シーブ3は、電動機1の出力軸に取り付けられ、ロープ2を駆動する。電動機1は、シーブ3とロープ2を介して、ロープ2の一端に取り付けられたかご23(図1には示さず)を駆動する。
巻上機21は、機械台4の上に固定される。機械台4は、建屋22(例えば、建屋22の床18や梁)に設置され、巻上機21を支える。本実施例では、機械台4は、建屋22の床18に設置されているものとする。機械台4と床18との間には、下部防振材5が設けられる。下部防振材5は、機械台4と床18とに固定され、巻上機21の振動が建屋22へ伝播するのを抑制し、巻上機21から伝播する建屋22の振動を低減する。下部防振材5には、例えばばねや防振ゴムなど、任意の防振材を用いることができる。
建屋22の床18には、上方向振動低減機構7が設けられる。上方向振動低減機構7は、床18に固定された支持部9と、支持部9に固定された上部防振材6とを備える。上部防振材6は、支持部9を介して床18に固定され、また、支持部9の位置調整機構8により上下方向の位置を変えることができる。上部防振材6には、下部防振材5と同様に、例えばばねや防振ゴムなど、任意の防振材を用いることができる。上部防振材6と下部防振材5は、ばね定数が同じでも違ってもよい。
支持部9は、上部防振材6の上下方向の位置を変える位置調整機構8を備える。位置調整機構8は、上下方向の長さが変わるスライド機構で構成することができる。例えば、位置調整機構8は、2つの板状部材12a、12b(アングル材)を備え、2つの板状部材12a、12bの上下方向の相対位置を変えることができる機構とする。2つの板状部材12a、12bのうち、板状部材12aは上部防振材6の上面を固定し、板状部材12bは床18に固定される。
位置調整機構8を構成するスライド機構は、2つの板状部材12a、12bが相対的に移動して上下方向の相対位置を変える機構であり、例えば、2つの板状部材12a、12bの両方又は一方に設けた上下方向に長い穴13b(長穴13b)と、2つの板状部材12a、12bを互いに固定するボルト13aとを備えることができる。板状部材12aを上下方向に移動させることで、2つの板状部材12a、12bの上下方向の相対位置を変えることができ、スライド機構の上下方向の長さを変えることができる。板状部材12aを上下方向に移動させても、長穴13bを通したボルト13aで、板状部材12a、12bを互いに固定することができる。
位置調整機構8のスライド機構は、上下方向の長さが変わるものであれば、長穴13bを備えるものでなくてもよい。例えば、スライド機構は、板状部材12aが板状部材12bに対して上下方向に移動でき、移動後の位置で板状部材12aと板状部材12bとが固定できる機構を備えるものであればよい。
上部防振材6は、機械台4の上に、下面が機械台4に接触するように設けられる。ただし、上部防振材6の下面は、機械台4に固定されない。位置調整機構8により、上部防振材6が機械台4に接触するように、上部防振材6の上下方向の位置を調整することができる。
巻上機21が下方向に振動するときには、機械台4から力が加わるのは下部防振材5のみであり、上部防振材6には力が加わらない。しかし、巻上機21が上方向に振動するときには、下部防振材5と上部防振材6のどちらにも機械台4から力が加わる。これにより、巻上機21が上方向に振動するときと下方向に振動するときでは、機械台4の振動の固有振動数が変化する。従って、機械台4の共振(すなわち巻上機21の共振)を抑制することができ、建屋22とかご23へ伝播する巻上機21の振動を低減することができる。このようにして、本実施例によるエレベーターでは、巻上機21の振動が建屋22とかご23へ伝播するのを抑制することができるので、巻上機21から伝播する建屋22の振動とかご23の振動を低減することができ、建屋22とかご23に対して大きい防振効果が得られる。
巻上機21が上方向に振動するときには、上部防振材6と下部防振材5に同じ量の変位が発生するため、上部防振材6と下部防振材5からは、並列に設置したばねと同等の効果が得られる。すなわち、上部防振材6と下部防振材5のばね定数の和に相当するばね定数を持つ防振材で、機械台4の振動を低減していることになる。従って、巻上機21が上方向に振動するときには、巻上機21が下方向に振動するときに比べて大きいばね定数を持つ防振材(剛性が大きい防振材)で機械台4の振動を低減できる。これにより、巻上機21の振動を低減でき、巻上機21から伝播する建屋22の振動とかご23の振動を低減することができ、建屋22とかご23に対して大きい防振効果が得られる。
上部防振材6は、位置調整機構8により上下方向の位置を変えることができるので、機械台4を支える下部防振材5のたわみに応じて、適切な位置に上部防振材6を設置することができる。例えば、時間の経過により下部防振材5のたわみが大きくなり、機械台4の位置が下がって上部防振材6が機械台4に接触しなくなっても、位置調整機構8を用いて、上部防振材6が機械台4に接触するように上部防振材6の上下方向の位置を変えることができる。
また、上部防振材6は、上部防振材6が機械台4に下向きの力を加えるような位置(上部防振材6が機械台4を下に押し付けるような位置)に設置するのが好ましい。上部防振材6から機械台4に下向きの力(圧縮力)が作用していると、常に上部防振材6と機械台4とを接触させ続けることができ、常に防振効果を持たせることができるからである。位置調整機構8により、上部防振材6が機械台4に下向きの力を加えるように、上部防振材6の上下方向の位置を調整することができる。
図2は、本発明の実施例2において、巻上機21の振動が建屋22とかご23へ伝播するのを抑制するための構成を示す図である。上方向振動低減機構7は、建屋22の床18に固定された支持部9と、支持部9に固定された上部防振材6とを備える。上部防振材6は、支持部9を介して床18に固定され、機械台4の上に、下面が機械台4に接触するように設けられる。ただし、上部防振材6の下面は、機械台4に固定されない。
支持部9は、例えば板状部材12cを備える。板状部材12cは、一端部が床18に固定され、他端部が上部防振材6の上面を固定する。板状部材12cと上部防振材6との間には、弾性部材10が備えられる。弾性部材10には、例えば、ばねを用いることができる。
弾性部材10は、弾性力により、上部防振材6に下向きの力を加えている。このため、上部防振材6は、機械台4に下向きの力を加えている(機械台4を下に押し付けている)。上部防振材6から機械台4に下向きの力が作用していると、実施例1で説明したように、上部防振材6が常に防振効果を持つという効果がある。また、機械台4を支える下部防振材5のたわみが時間の経過により大きくなり、機械台4の位置が下がっても、上部防振材6は、弾性部材10の弾性力により機械台4に接触することができる。従って、上部防振材6の上下方向の位置を、人手によらず自動的に調整することができるという効果がある。
図3は、本発明の実施例3において、巻上機21の振動が建屋22とかご23へ伝播するのを抑制するための構成を示す図である。本実施例では、機械台4は、建屋22の梁16に設置されているものとする。巻上機21は、機械台4の上に固定される。なお、図3には機械台4の上に上部防振材6を設けていない例を示しているが、実施例1、2(図1、2)と同様にして、機械台4の上に上部防振材6を設けてもよい。機械台4の上に上部防振材6を設ける場合には、上部防振材6は、支持部9を介して、建屋22の床18または梁16に固定する。
梁16と床18との間には、防振材17が設けられる。防振材17は、上面が梁16に固定され、下面が床18に固定される。機械台4と梁16との間には、防振材15が設けられる。防振材15は、上面が機械台4に固定され、下面が梁16に固定される。防振材15と防振材17は、下部防振材5や上部防振材6と同様の防振材である。これらの防振材は、互いにばね定数が同じでも違ってもよい。
機械台4と梁16との間には、さらに防振材14が設けられる。防振材14は、上面が機械台4に固定される。防振材14の下面は、梁16に接触するが、梁16に固定されない。防振材14は、下部防振材5や上部防振材6と同様の防振材であり、下部防振材5や上部防振材6とばね定数が同じでも違ってもよい。
防振材14は、機械台4が下方向に振動するときには力が加わるが、機械台4が上方向に振動するときには力が加わらない。また、防振材14は、梁16が上方向に振動するときには力が加わるが、梁16が下方向に振動するときには力が加わらない。このため、防振材14は、機械台4や梁16の振動方向によって固有振動数を変化させることができ、上下方向の振動の変位量(振幅)を小さくすることができる。
機械台4の下に防振材15と梁16と防振材17とを設けることで、巻上機21の振動の建屋22への伝播に対して、高い防振効果を得ることができる。これは、防振材15と防振材17が直列に接続されることになり、機械台4の下にある防振材のばね定数をより小さくすることができるからである。
巻上機21の振動のかご23への伝播に対しては、巻上機21の振動の変位量(振幅)を小さくすることで、高い防振効果を得ることができる。巻上機21の振動の変位量は、巻上機21自体の振動の変位量と、梁16の振動の変位量との和となる。巻上機21自体の振動の変位量については、防振材14の作用によって低減することができる。防振材14は、梁16に固定されておらず、実施例1、2で述べた上部防振材6と同様の効果を奏するので、巻上機21の共振を抑制することができ、巻上機21の振動の変位量を小さくすることができる。梁16の振動の変位量については、上述したように機械台4の下にある防振材のばね定数を小さくすることができるので、低減することができる。
このように、本実施例では、巻上機21の振動が建屋22とかご23へ伝播するのを抑制し、巻上機21の振動による建屋22とかご23の振動を低減することができ、高い防振効果を得ることができる。
なお、防振材14(上面が機械台4に固定され、下面が梁16に固定されない防振材)は、防振材15(上面が機械台4に固定され、下面が梁16に固定された防振材)よりも、巻上機21から遠い位置(巻上機21から見て梁16の外側)に配置するのが好ましい。この理由は、梁16に回転振動が発生すると、梁16の巻上機21から遠い位置(すなわち、梁16の外周部)の振動が大きくなるため、振動が大きい位置(又はその付近)に防振材14を設置して、防振材14による防振効果をより高めるためである。
図4は、本発明の実施例4において、巻上機21の振動が建屋22とかご23へ伝播するのを抑制するための構成を示す図である。本実施例では、下面が固定されない防振材6、14の下に摩擦材11を設置することで、巻上機21の水平方向の振動を低減し、巻上機21から伝播する建屋22とかご23の振動を低減する。図4には、一例として、実施例1で示した構成において、上部防振材6と機械台4との間に摩擦材11を設置した例を示している。摩擦材11は、実施例2で示した構成(図2)において、上部防振材6と機械台4との間にも設置することができ、実施例3で示した構成(図3)において、防振材14と梁16との間にも設置することができる。
巻上機21の振動により、機械台4には、上下方向の振動だけでなく、水平方向(すなわち、電動機1の出力軸に平行な方向や、出力軸に対して水平な方向)の振動も励起される。機械台4が上下方向だけに振動することはなく、上下方向以外の振動を含む複雑な振動モードによって、巻上機21のシーブ3が上下に振動することがある。従って、機械台4の水平方向の振動を低減することによっても、シーブ3の振動を低減することができる。
そこで、本実施例では、上部防振材6と機械台4との間に摩擦材11を設置することにより、機械台4に発生する水平方向の振動を低減し、巻上機21(シーブ3)の水平方向の振動を低減する。摩擦材11は、上部防振材6の下面に固定する。摩擦材11は、上部防振材6と機械台4との間に設置することができて、上部防振材6と機械台4との間の摩擦係数を大きくするものであれば、任意のものを使用することができる。
機械台4が水平方向に振動すると、機械台4と摩擦材11との摩擦によって、機械台4の振動エネルギーが熱エネルギーになる。すなわち、摩擦材11は、水平方向の振動エネルギーを熱エネルギーに変換することによって、機械台4の水平方向の振動を低減する。ただし、摩擦材11は、上下方向の振動については作用しない。上部防振材6が、上方向の振動を低減する。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
1…電動機、2…ロープ、3…シーブ、4…機械台、5…下部防振材、6…上部防振材、7…上方向振動低減機構、8…位置調整機構、9…支持部、10…弾性部材、11…摩擦材、12a、12b、12c…板状部材、13a…ボルト、13b…長穴、14…防振材、15…防振材、16…梁、17…防振材、18…床、20…エレベーター、21…巻上機、22…建屋、23…かご、24…釣合い錘、25…機械室、26…昇降路、27…プーリ。

Claims (9)

  1. 建屋に設けられ、かごと、前記かごを吊るロープと、前記ロープを駆動する巻上機とを備えるエレベーターにおいて、
    前記建屋に設けられ、前記巻上機を設置する基台を備え、
    前記建屋と前記基台との間に、前記基台に固定された第1の防振材を備え、
    前記基台の上に、前記基台に固定されない第2の防振材を備える、
    ことを特徴とするエレベーター。
  2. 建屋に設けられ、かごと、前記かごを吊るロープと、前記ロープを駆動する巻上機とを備えるエレベーターにおいて、
    前記建屋に設けられ、前記巻上機を固定する機械台を備え、
    前記建屋と前記機械台との間に、前記機械台に固定された第1の防振材を備え、
    前記建屋に固定された支持部を備え、
    前記機械台の上に、上面が前記支持部に固定され、下面が前記機械台に固定されない第2の防振材を備える、
    ことを特徴とするエレベーター。
  3. 請求項2に記載のエレベーターにおいて、
    前記支持部は、上下方向の長さが変わり前記第2の防振材の上下方向の位置を変えることができるスライド機構を備えるエレベーター。
  4. 請求項2に記載のエレベーターにおいて、
    前記第2の防振材と前記支持部との間に弾性部材を備えるエレベーター。
  5. 建屋に設けられ、かごと、前記かごを吊るロープと、前記ロープを駆動する巻上機とを備えるエレベーターにおいて、
    前記建屋の梁に設けられ、前記巻上機を固定する機械台を備え、
    前記建屋と前記梁との間に、前記梁に固定された第1の防振材を備え、
    前記梁の上に、上面が前記機械台に固定され、下面が前記梁に固定されない第2の防振材を備える、
    ことを特徴とするエレベーター。
  6. 請求項5に記載のエレベーターにおいて、
    前記梁の上に、上面が前記機械台に固定され、下面が前記梁に固定された第3の防振材を備え、
    前記第2の防振材は、前記第3の防振材よりも、前記巻上機から遠い位置に設けるエレベーター。
  7. 請求項1に記載のエレベーターにおいて、
    前記第2の防振材と前記基台との間に摩擦材を備えるエレベーター。
  8. 請求項2から4のいずれか1項に記載のエレベーターにおいて、
    前記第2の防振材と前記機械台との間に摩擦材を備えるエレベーター。
  9. 請求項5又は6に記載のエレベーターにおいて、
    前記第2の防振材と前記梁との間に摩擦材を備えるエレベーター。
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