JP2011111303A - エレベータ乗りかご用縦振動抑制装置 - Google Patents

エレベータ乗りかご用縦振動抑制装置 Download PDF

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Abstract

【課題】乗りかごの質量(重量)増加やエレベータ設備全体のコスト高を招くことなく、乗りかごの縦振動を十分抑制し得る簡素な構造のエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置を提供する。
【解決手段】乗りかごの縦振動を制振するための動吸振器をエレベータの頂部プーリである乗りかご側頂部プーリ11に設け、その取り付け構造として、プーリ軸・モータ締結用ブラケット19によってプーリ軸18に締結されて一体的に回転するモータ14、並びにモータ14のモータ軸20に結合されて一体的に回転する回転体15を設け、モータ14を駆動制御したときの回転体15の反力により頂部プーリ11の回転振動を抑制し、これに伴って頂部プーリ11と同期して振動している乗りかごの縦振動を抑制する回転式のアクティブ動吸振器の機能を持たせている。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレベータ乗りかごの縦振動を抑制した構造に係り、詳しくはエレベータの頂部プーリに対してその回転方向に駆動できるアクティブ方式の動吸振器を用いて乗りかごの縦振動を抑制するエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置に関する。
一般に、エレベータは、巻上機におけるモータで発生したトルクを巻上機のシーブを介して主ロープに伝達し、主ロープに吊り下げられている乗りかごを昇降させる構造になっている。従って、シーブにおいて偏心やアンバランスが存在すると、その回転運動に同期した周波数の振動が外乱となって発生する。
一方、エレベータの主ロープは弾性体であるため、それに乗りかご等の重量物が吊り下がっていると、力学的に特定の固有振動数を有する振動系が形成される。こうした2つの振動数(周波数)が近接した場合、共振を起こして乗りかごに対して体感的にふわふわとした縦振動が発生し、エレベータの乗り心地を著しく悪化させる要因となる。また、近年の建築構造物の高層化に伴い、そこに設置されるエレベータの昇降行程が長くなるにつれて主ロープのばね定数が低下することにより、負荷変動や外乱に対して敏感になり易く、乗りかごに対して低周波数の不快な縦振動が発生し、乗り心地が悪化してしまうことが懸念される。
こうした問題を防止するための技術も開発されており、例えばシーブの加工精度や取り付け精度を高める構造的な基本手法による対策が提案されている他、主ロープから乗りかごへの加振周波数に同調させた動吸振器を乗りかごに取り付けることにより、乗りかごの縦振動を打ち消す手法を提案したエレベーターの吸振装置(特許文献1参照)、巻上機のシーブ近傍に補助モータにより主ロープを摩擦駆動する補助シーブを設けて乗りかごの縦振動を抑制するようにしたエレベータ乗りかごの縦振動抑制装置(特許文献2参照)、変位計により検出した乗りかごの変位検出結果に基づいて主索(主ロープ)の張力変化を検出し、その張力変化を打ち消すような張力制御信号を張力制御装置により演算して張力調整装置に与え、張力調整装置において張力制御信号に応じて主索の一端部を上下方向へ変位させるエレベータの主索振れ抑制装置及び主索振れ抑制方法(特許文献3参照)等が挙げられる。
特許第4220312号公報 特開2007−8668号公報 特開2003−192242号公報
上述したエレベータの乗りかごの縦振動発生を防止すべく、シーブの加工精度や取り付け精度を高める手法を採用すると、シーブを含む巻上機全体の製作工程における精度向上やその据付作業に精巧さを要求されるため、巻上機の製作コストや据付作業に対して多大な負担をかけることになり、結果としてエレベータ設備全体のコスト高を招く恐れがあるため、余り好ましくない。
また、特許文献1のように、振動系への加振周波数に同調させた動吸振器を乗りかごに取り付け、乗りかごの縦振動を打ち消す手法を採用すると、動吸振器の取り付けによる乗りかごの質量(重量)増加やそれに伴うエレベータ設備全体のコスト高を招きかねないという問題、意匠品等の乗りかごの付加仕様重量が制限されてしまう問題がある他、構造的にパッシブ方式のみを用いた場合には、例えば振動系の物理特性が大きく変動したり、或いは制振しようとする周波数が大きく変動したときには優れた制振性能を得ることが困難であるという問題もある。
更に、特許文献2に係る技術では、主ロープに対して摩擦駆動するための基本構造となる巻上機が備えるモータの駆動制御の他、別体として設置される補助シーブとそれに備えられる補助モータを駆動制御するための電気回路系部品が必要になってしまうため、構成的に大規模で複雑になってコスト高が避けられないという問題、設置スペースが限定される条件下では適用し難いという問題、新たに設置する補助モータを含む補助シーブの取り付けが容易でないという問題等があり、結果として、簡素な構造で乗りかごの縦振動を抑制できないという弱点がある。
加えて、特許文献3に係る技術においても、乗りかごの変位を検出するために要する各装置、その変位検出結果による張力変位を打ち消すための張力制御信号を演算する張力制御装置、並びに張力制御信号に基づいて主索の一端部を変位させる張力調整装置が必要であるため、特許文献2の場合と同様に、構成的に大規模で複雑になってコスト高が避けられないという問題、設置スペースが限定される条件下では適用し難いという問題、新たに設置する各構成部分の取り付けが容易でないという問題等があり、結果として、簡素な構造で乗りかごの縦振動を抑制できないという弱点がある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、乗りかごの質量(重量)増加やエレベータ設備全体のコスト高を招くことなく、乗りかごの縦振動を十分抑制し得る簡素な構造のエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置を提供することにある。
上記技術的課題を解決するため、本発明は、エレベータにおける乗りかごの縦振動系への加振周波数に同調させて当該乗りかごの縦振動を抑制するための動吸振器を備えたエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置において、動吸振器は、エレベータの頂部プーリに対する取り付け構造として設けられると共に、当該頂部プーリのプーリ軸に締結されて一体的に回転するモータと、モータのモータ軸と結合されて一体的に回転する回転体と、を含み、当該モータを駆動制御したときの当該回転体の反力により当該頂部プーリの回転振動を抑制し、且つ当該頂部プーリと同期して振動している乗りかごの縦振動を抑制する回転式のアクティブ動吸振器であることを特徴とする。
上記エレベータ乗りかご用縦振動抑制装置の一実施態様は、回転式のアクティブ動吸振器は、エレベータの運転時における頂部プーリの回転に追従して回転体が回転するように、モータのモータ軸と当該回転体の回転体軸との間に取り付けたねじりばねを含み、回転体及びねじりばねは、パッシブ動吸振器として機能することを特徴とする。
また、上記何れかのエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置の他の実施態様は、回転式のアクティブ動吸振器は、巻上機のシーブとの間で主ロープが張架される乗りかご側頂部プーリに設けられたことを特徴とする。
更に、上記エレベータ乗りかご用縦振動抑制装置の別の実施態様は、回転式のアクティブ動吸振器は、巻上機のシーブとの間で主ロープが張架される釣合い錘側頂部プーリに設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、乗りかごの縦振動を制振するための動吸振器をエレベータの頂部プーリに設け、その取り付け構造として、頂部プーリのプーリ軸に締結されて一体的に回転するモータ、並びにモータのモータ軸に結合されて一体的に回転する回転体を設け、モータを駆動制御したときの回転体の反力により頂部プーリの回転振動を抑制し、これに伴って頂部プーリと同期して振動している乗りかごの縦振動を抑制する回転式のアクティブ動吸振器の機能を持たせているため、乗りかごの質量(重量)増加やエレベータ設備全体のコスト高を招くことなく、簡素な構造で容易に乗りかごの縦振動を十分抑制してエレベータの乗り心地を従来に無く改善することができる。また、モータのモータ軸と回転体の回転体軸との間にねじりばねを取り付け、回転体及びねじりばねをパッシブ動吸振器として機能させ、モータの駆動制御によるパッシブ動吸振器の質量に相当する回転体の質量を軽くすることが可能であるため、エレベータ頂部の梁部材に重い質量の回転体を設置する必要もなく、余分な強度部材を使用しなくて済むという効果も奏する。
本発明の実施例1に係るエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置の基本構成を示した外観図である。 図1に示すエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置の要部となる回転式のアクティブ動吸振器が設けられた乗りかご側頂部プーリの細部構造を示したもので、(a)は一部を透視した正面図に関するもの、(b)は側面図に関するものである。 図1に示すエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置のローピング種別に応じた回転式のアクティブ動吸振器の第1の適用例についての概略構成を示した図である。 図1に示すエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置のローピング種別に応じた回転式のアクティブ動吸振器の第2の適用例についての概略構成を示した図である。 図1に示すエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置のローピング種別に応じた回転式のアクティブ動吸振器の第3の適用例についての概略構成を示した図である。 図1に示すエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置のローピング種別に応じた回転式のアクティブ動吸振器の第4の適用例についての概略構成を示した図である。 図2で説明した回転式のアクティブ動吸振器が備えるモータに対する制御系駆動回路の概略構成を示したブロック図である。
以下、本発明のエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置の基本構成を示した外観図である。
このエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置は、図1に示される外観を参照すれば、通常のエレベータ機構と変わりなく、巻上機9に備えられるモータの動力によりシーブ8を介して主ロープ7が摩擦駆動され、主ロープ7に吊り下げられた状態の乗りかご1が昇降するようになっている。
乗りかご1の昇降について、構造面で具体的に説明すれば、乗りかご1は、その側壁に設けられた乗りかごガイド装置2と、乗りかご1の外側底壁に取り付けられた乗りかご取付プーリ10とを介して主ロープ7により吊り下げられた状態となっており、主ロープ7の摩擦駆動時に乗りかごガイド装置2が乗りかご側ガイドレール3に係合してその延在方向(鉛直方向)に沿って移動することにより、乗りかご1が昇降する。
また、図1に示すエレベータ機構の全体構造では、主ロープ7が乗りかご1の側壁に設けられた乗りかごガイド装置2のガイド溝、乗りかご1の外側底壁に取り付けられた乗りかご取付プーリ10のガイド溝、乗りかご側頂部プーリ11のガイド溝、巻上機9のシーブ8のガイド溝に張架される他、巻上機9に対する乗りかご1側とは反対側に主ロープ7により釣合い錘4を吊り下げる機構となっている。このため、主ロープ7は、更に釣合い錘側頂部プーリ12のガイド溝、釣合い錘4に取り付けられた釣合い錘取付プーリ13のガイド溝に張架され、乗りかご1の昇降に伴って主ロープ7に吊り下げられた状態の釣合い錘4が乗りかご1の昇降に伴って移動するようになっている。
釣合い錘4の移動については、その側壁に設けられた釣合い錘ガイド装置5が釣合い錘側ガイドレール6に係合してその延在方向(鉛直方向)に沿って移動するもので、具体的には乗りかご1の上昇時には釣合い錘4が下降し、乗りかご1の下降時には釣合い錘4が上昇するようになっている。
因みに、乗りかご側頂部プーリ11、釣合い錘側頂部プーリ12は、乗りかご1の昇降時に主ロープ7の巻き掛けの向きを変える働きをする。また、ここでの巻上機9のシーブ8との間で主ロープ7が張架される乗りかご側頂部プーリ11には、後述するような回転式のアクティブ動吸振器が設けられる。
図2は、上述したエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置の要部となる回転式のアクティブ動吸振器が設けられた乗りかご側頂部プーリ11の細部構造を示したもので、同図(a)は一部を透視した正面図に関するもの、同図(b)は側面図に関するものである。
主ロープ7が巻き掛けられている乗りかご側頂部プーリ11は、その取り付け構造として、プーリ軸18と共にプーリ軸用軸受22で支持されて回転するようになっており、プーリ軸18とモータ14とはプーリ軸・モータ締結用ブラケット19によって締結されており、互いに結合された状態で一体的に回転する。
一方、モータ14のモータ軸20は回転体15の回転体軸21と結合され、回転体軸用軸受23で支持されて一体的になって回転する。
この乗りかご側頂部プーリ11では、モータ14を駆動制御して回転体15を回転させたときの反力により乗りかご側頂部プーリ11の回転振動が抑制され、これに伴って同期して振動している乗りかご1の縦振動を抑制することができるもので、モータ14及び回転体15が回転式のアクティブ動吸振器として機能する。
また、モータ14のモータ軸20と回転体15の回転体軸21との間にはねじりばね24が取り付けられている。モータ14と回転体15とは、ねじりばね24のばね力によって、それらの相対的な回転運動による復元力が働くようになっている。ここでの回転体15及びねじりばね24は、パッシブ動吸振器として機能する。
即ち、ここでのねじりばね24と回転体15との慣性モーメントから成るねじり振動系の周波数を、抑制したい特定の周波数に合わせることによって、パッシブでの振動抑制効果も持たせることができる。
更に、プーリ軸用軸受22の外方側には乗りかご側頂部プーリ11の角変位を検出するためのプーリ回転角度検出用ロータリーエンコーダ16が設けられ、回転体軸用軸受23の外方側には回転体15の角変位を検出するための回転体回転角度検出用ロータリーエンコーダ17が設けられている。
このように、モータ11及び回転体15による回転式のアクティブ動吸振器を乗りかご側頂部プーリ11に設けた構成とすれば、乗りかご1に対する質量(重量)増加や、意匠品等の乗りかご1の付加仕様重量が制限されてしまう問題が解決され、動作機能上ではアクチュエータが発生する力により乗りかご側頂部プーリ11に対して回転振動を抑制するエネルギーを加えることができることになるため、乗りかご1の質量を増やすことなく、しかも制振手段である動吸振器を構成するのに必要な慣性力分を減らし、小さて軽い質量の動吸振器を用いて優れた制振性能を得ることができる。また、回転体15及びねじりばね24をパッシブ動吸振器として構成しているため、モータ14の駆動制御によるアクティブ方式におけるパッシブ動吸振器の質量に相当する回転体15の質量を軽くすることを可能にしているため、エレベータ頂部の梁部材に重い質量の回転体15を設置する必要もなく、余分な強度部材を使用しなくて済む。
本発明のエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置では、動吸振器を乗りかご1に直接取り付けないため、乗りかご1にできるだけ近い位置にある乗りかご側頂部プーリ11に対して設けることを基本とするが、エレベータ機構の全体機構で考慮すれば、乗りかご1は釣合い錘4と共に特定の振動モードで振動するため、釣合い錘4にも振動の抑制効果を上げられる場所に取り付ける必要がある。
このような観点からすれば、回転式のアクティブ動吸振器の設置適用を行う場合には、エレベータ乗りかご用縦振動抑制装置のローピング種別に応じて行うのが好ましい。
図3は、エレベータ乗りかご用縦振動抑制装置のローピング種別に応じた回転式のアクティブ動吸振器の第1の適用例についての概略構成を示した図である。
ここでは、図1に示した構成の場合と同様な2:1ローピングの場合を示しており、巻上機9のシーブ8との間で主ロープ7が張架される乗りかご側頂部プーリ11にのみ、回転式のアクティブ動吸振器を設けた構成を例示している。
図4は、エレベータ乗りかご用縦振動抑制装置のローピング種別に応じた回転式のアクティブ動吸振器の第2の適用例についての概略構成を示した図である。
ここでも、図1に示した構成の場合と同様な2:1ローピングの場合を示しているが、
回転式のアクティブ動吸振器の取り付けについては、巻上機9のシーブ8との間で主ロープ7が張架される乗りかご側頂部プーリ11に加えて、釣合い錘側頂部プーリ12にも設けた構成を例示している。因みに、乗りかご側頂部プーリ11、釣合い錘側頂部プーリ12の両方に回転式のアクティブ動吸振器を設ける構成は、後述する3:1ローピングの場合や4:1ローピングの場合にも同様に適用できる。
図5は、エレベータ乗りかご用縦振動抑制装置のローピング種別に応じた回転式のアクティブ動吸振器の第3の適用例についての概略構成を示した図である。
ここでは、3:1ローピングの場合を示しており、巻上機9のシーブ8との間で主ロープ7が張架される乗りかご側頂部プーリ11、釣合い錘側頂部プーリ12の両方に回転式のアクティブ動吸振器を設けた構成を例示している。
図6は、エレベータ乗りかご用縦振動抑制装置のローピング種別に応じた回転式のアクティブ動吸振器の第4の適用例についての概略構成を示した図である。
ここでは、4:1ローピングの場合を示しており、巻上機9のシーブ8との間で主ロープ7が張架される乗りかご側頂部プーリ11、釣合い錘側頂部プーリ12の両方に回転式のアクティブ動吸振器を設けた構成を例示している。
図7は、上述した回転式のアクティブ動吸振器が備えるモータ14に対する制御系駆動回路の概略構成を示したブロック図である。
この制御系駆動回路は、略図するエレベータの速度指令を生成する速度指令生成回路からの速度指令パターンに基づいて、乗りかご側頂部プーリ11、釣合い錘側頂部プーリ12に付設されるプーリ回転角度検出用ロータリエンコーダ16からのプーリ回転角度検出値に対する目標角速度ωrを示す目標角速度パターン25を取得し、それを積分して得られる目標回転角度θrを示す目標角度パターン26を制御系の目標値とする。
具体的には、プーリ回転角度検出用ロータリーエンコーダ16で検出される乗りかご側頂部プーリ11、釣合い錘側頂部プーリ12の回転角度θpが目標回転角度θrに追従するようにモータ14を駆動制御する。即ち、乗りかご1の縦振動発生時に同時に生じる乗りかご側頂部プーリ11、釣合い錘側頂部プーリ12の回転振動により回転角度θpが目標回転角度θrに対して偏差(θr−θp)を生じた場合、その偏差(θr−θp)をゼロにするようにモータ14を駆動制御する。また、同時に回転体回転角度検出用ロータリーエンコーダ17で検出される回転体15の回転角度θwと乗りかご側頂部プーリ11、釣合い錘側頂部プーリ12の回転角度θpの偏差(θw−θp)が収束するようにモータ14を駆動制御する。
このため、モータ14を駆動制御する回路系には、図7に示されるように、モータ14からの回転角度θp、θwに対する指令出力値を加減算するための演算器を要するものとし、演算器から上述した偏差(θr−θp)、(θw−θp)を入力する制御器として、比例、積分、微分の制御効果を持たせるためにPID制御器27を用いて得られた制御指令uをアンプ(増幅器)28によって増幅し、モータ14を駆動制御できるような電流iを得てからモータ14に供給入力させる場合を例示できる。
1 乗りかご
2 乗りかごガイド装置
3 乗りかご側ガイドレール
4 釣合い錘
5 釣合い錘ガイド装置
6 釣合い錘側ガイドレール
7 主ロープ
8 シーブ
9 巻上機
10 乗りかご取付プーリ
11 乗りかご側頂部プーリ
12 釣合い錘側頂部プーリ
13 釣合い錘取付プーリ
14 モータ
15 回転体
16 プーリ回転角度検出用ロータリーエンコーダ
17 回転体回転角度検出用ロータリーエンコーダ
18 プーリ軸
19 プーリ軸・モータ締結用ブラケット
20 モータ軸
21 回転体軸
22 プーリ軸用軸受
23 回転体軸用軸受
24 ねじりばね
25 目標角速度パターン
26 目標角度パターン
27 PID制御器
28 アンプ

Claims (4)

  1. エレベータにおける乗りかごの縦振動系への加振周波数に同調させて当該乗りかごの縦振動を抑制するための動吸振器を備えたエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置において、前記動吸振器は、前記エレベータの頂部プーリに対する取り付け構造として設けられると共に、当該頂部プーリのプーリ軸に締結されて一体的に回転するモータと、前記モータのモータ軸と結合されて一体的に回転する回転体と、を含み、当該モータを駆動制御したときの当該回転体の反力により当該頂部プーリの回転振動を抑制し、且つ当該頂部プーリと同期して振動している前記乗りかごの縦振動を抑制する回転式のアクティブ動吸振器であることを特徴とするエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置。
  2. 請求項1記載のエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置において、前記回転式のアクティブ動吸振器は、前記エレベータの運転時における前記頂部プーリの回転に追従して前記回転体が回転するように、前記モータのモータ軸と当該回転体の回転体軸との間に取り付けたねじりばねを含み、前記回転体及び前記ねじりばねは、パッシブ動吸振器として機能することを特徴とするエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置。
  3. 請求項1又は2記載のエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置において、前記回転式のアクティブ動吸振器は、巻上機のシーブとの間で主ロープが張架される乗りかご側頂部プーリに設けられたことを特徴とするエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置。
  4. 請求項3記載のエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置において、前記回転式のアクティブ動吸振器は、前記巻上機の前記シーブとの間で前記主ロープが張架される釣合い錘側頂部プーリに設けられたことを特徴とするエレベータ乗りかご用縦振動抑制装置。
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