JP2016172478A - ガラスラン - Google Patents
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金属製のインサート136を有するために、ガラスラン110は重量が大きく、ガラスラン110の全体の剛性が大きく、ドアフレーム2の上辺の外形曲面に沿って取付ける場合には、曲面に沿うように、押出成形したガラスラン110を予め曲げ加工する必要があった。そのため、自動車の軽量化に反するとともに、手間がかかり、コストアップとなっていた。
ガラスランは、押出成形で形成される押出成形部と、押出成形部の端末に型成形により形成され軟質材からなる型成形部から構成されるとともに、押出成形部のガラスランは、ドアフレームの先端に形成されるドアフレームフランジ部に取付けられ、硬質材から形成されるトリム部と、トリム部と一体的に形成され、ドアフレームの内周に取付け、ドアガラスとの間をシールするガラスラン部とから構成され、
ガラスラン部は、車外側側壁、車内側側壁及びガラスラン部底壁からなる断面略コ字状をなすとともに、車外側側壁及び車内側側壁の先端から断面略コ字状の内部方向斜めにそれぞれ車外側シールリップと車内側シールリップを延設し、
トリム部は、ガラスラン側側壁、ボディー側側壁及びトリム部底壁からなる断面略コ字状をなし、ガラスラン側側壁とガラスラン部底壁は、一体的又は同一部材として形成され、
ボディー側側壁の先端又はボディー側側壁から延設された外壁の先端に軟質材からなるカバーリップを形成し、カバーリップは長手方向に延設して形成され、型成形部と接続していることを特徴とするガラスランである。
図1〜図2は、本発明の第1と第2の実施の形態を示すものである。図3は、本実施の形態のガラスラン10をドア1のドアフレーム2に取付けた状態の、ガラスラン10の形状を示す正面図である。
図1に示すように、ガラスラン10が取付けられるドアフレーム2は、ドアアウターパネル2aとドアインナーパネル2bから形成され、ガラスラン10が取付けられる先端の部分は、ドアインナーパネル2bの先端部分が屈曲して、後述するガラスラン部20の車内側側壁22が取付けられるドアフレーム取付面4を形成している。ドアフレーム取付面4の先端部分は、略直角に屈曲して、ドアアウターパネル2aと合わせてドアフレームフランジ部3を形成している。
ドアアウターパネル2aには、ドアウエザストリップ50が取付けられている。
なお、ガラスラン10のフロント側とリヤ側のコーナー部13には、ドアフレーム2の縦辺部に装着されるガラスラン部20が下方に接続されている。このため、ドアフレーム2の上辺ばかりでなく、ドアガラス5の側端の縦辺側の部分をガラスラン部20が保持してシールすることができる。ドアフレーム2の上辺と縦辺の接続部分に取付けられるガラスラン部20は、コーナー部13を構成し、ガラスラン部20の上辺部分と縦辺部分のそれぞれのコーナー部13を型成形により接続して形成される。
オレフィン系熱可塑性エラストマーを使用すると、トリム部30がオレフィン系合成樹脂を使用した場合に、両者が溶着し易く、リサイクルも容易である。なお、発泡体を使用することもできる。
車外側側壁21は、根元部が厚肉に形成され、先端に行くにつれて肉厚を薄くするように形成されて、車外側側壁21は、内面が湾曲して形成されている。このため、車外側側壁21の剛性が大きく、ドアフレーム2の湾曲が大きくても、車外側側壁21が、皺が寄ったり、波打ったりするような変形することがない。また、ドアガラス5が車外側に寄っても、ドアガラス5の先端を車外側側壁21が保持することができ、ドアガラス5がガラスラン部20から外れることがない。
底壁リップ26は、ドアガラス5が上昇したときに、ドアガラス5の上端が底壁リップ26に当接して、ガラスラン部底壁23への衝撃を吸収することができる。底壁リップ26の表面にも低摺動部材を塗布することが好ましい。
車内側側壁22の外面の車内側側壁係合部28が形成された部分よりもガラスラン部底壁23側に車内側突条29が形成される。車内側突条29は、ドアフレーム取付面4のドアフレーム取付凹部4aよりもドアフレームフランジ部3側の部分に当接して、車内側カバーリップ27と合わせて車内側側壁22を保持する。
この断面略コ字状の内部に、ドアフレーム2の先端のドアフレームフランジ部3が挿入され、トリム部30で挟持し、ガラスラン10をドアフレーム2に保持する。本実施の形態では、ガラスラン部20のガラスラン部底壁23とトリム部30のガラスラン側側壁31は、同じ素材で同一の部材として一体的に形成されているが、ガラスラン部底壁23とのガラスラン側側壁31は、別の素材で両者を融着して一体的に形成してもよい。
図2に示すように、ガラスラン10が取付けられるドアフレーム2は、ドアアウターパネル2aとドアインナーパネル2bから形成され、後述するガラスラン10の車内側側壁係止リップ28aが取付けられる下方の先端の部分は、ドアアウターパネル2aの先端がドアインナーパネル2bの先端をヘヤピン状に包み込むように屈曲してドアパネルフランジ部2dを形成している。
オレフィン系熱可塑性エラストマーを使用すると、トリム部30がオレフィン系合成樹脂を使用した場合に、両者が溶着し易く、リサイクルも容易である。なお、発泡体を使用することもできる。
車外側側壁21は、後述するモール部材40が当接している。このため、軟質材で形成しても車外側側壁21が変形することが無くドアフレーム2の湾曲が大きくても、車外側側壁21が、皺が寄ったり、波打ったりすることがない。また、ドアガラス5が車外側に寄っても、ドアガラス5の先端を車外側側壁21が保持することができ、ドアガラス5がガラスラン部20から外れることがない。
底壁リップ26は、ドアガラス5が上昇したときに、ドアガラス5の上端が底壁リップ26に当接して、ガラスラン部底壁23への衝撃を吸収することができる。底壁リップ26の表面にも低摺動部材を塗布することが好ましい。
車内側側壁係止リップ28aを覆うように、ドア1の内面に取付けられるガーニッシュ60の先端が延設されている。
車外側シールリップ24、車内側シールリップ25、車内側カバーリップ27、車内側側壁係止リップ28aは、後述する軟質部材で形成されている。このため、車外側シールリップ24と車内側シールリップ25でドアガラス5の先端部分をシールすることができる。また、車内側側壁22は柔軟に曲がって、ドアフレーム2が湾曲していても、容易に取付けることができる。
第2の実施の形態では、ボディー側側壁32は、トリム部モール溝部39と後述するトリム部モール溝部外壁39aを合わせてボディー側側壁32として形成されている。
モール部材係止部41がトリム部モール溝部39に取付けられると、モール部材40のモール部材車外側装飾部42がガラスラン部20の車外側側壁21とトリム部底壁33を蓋い、車外側からの見栄えを向上させることができる。
5、35、トリム部モール溝部先端カバーリップ39bは軟質部材で形成され、トリム部全体が硬質部材と軟質部材の同時成形により押出成形される。なお、ガラスラン部20の車外側側壁21は、上述のように軟質部材で形成されている。
軟質部材は、動的架橋型オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV)を使用する。
硬質部材として、動的架橋型オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV)とポリプロピレン樹脂(PP)のブレンド材を使用する。そのブレンド比は、PP:TPVが7:3〜4:6のものを使用することができる。
3 ドアフレームフランジ部
4 ドアフレーム取付面
10 ガラスラン
20 ガラスラン部
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 ガラスラン部底壁
28 車内側側壁係合部
30 トリム部
31 ガラスラン側側壁
32 ボディー側側壁
33 トリム部底壁
33a トリム部底壁軟質突条
36 トリム部係止リップ
37 トリム部カバーリップ
Claims (6)
- ドアフレームに取付けられ、ドアフレームとドアガラスとの間をシールするガラスランにおいて、
該ガラスランは、押出成形で形成される押出成形部と、該押出成形部の端末に型成形により形成される軟質材からなる型成形部から構成されるとともに、上記押出成形部の上記ガラスランは、上記ドアフレームの先端に形成されるドアフレームフランジ部に取付けられ、硬質材から形成されるトリム部と、該トリム部と一体的に形成され、上記ドアフレームの内周に取付け、ドアガラスとの間をシールするガラスラン部とから構成され、
上記ガラスラン部は、車外側側壁、車内側側壁及びガラスラン部底壁からなる断面略コ字状をなすとともに、上記車外側側壁及び車内側側壁の先端から断面略コ字状の内部方向斜めにそれぞれ車外側シールリップと車内側シールリップを延設し、
上記トリム部は、ガラスラン側側壁、ボディー側側壁及びトリム部底壁からなる断面略コ字状をなし、上記ガラスラン側側壁と上記ガラスラン部底壁は、一体的又は同一部材として形成され、
上記ボディー側側壁の先端又は上記ボディー側側壁から延設された外壁の先端に軟質材からなるカバーリップを形成し、該カバーリップは長手方向に延設して形成され、上記型成形部と接続していることを特徴とするガラスラン。 - 上記ガラスラン側側壁又は上記ボディー側側壁には、モール部材を取付けるモール溝部を形成し、該モール溝部の開口端に軟質材から形成される被覆層部を形成し、該被覆層部は長手方向に延設して形成され、上記型成形部と接続している請求項1に記載のガラスラン。
- 上記トリム部底壁と上記ガラスラン部の上記車外側側壁の車外側面に連続して装飾層が形成された請求項1に記載のガラスラン。
- 上記トリム部底壁の車外側面に軟質材から形成される被覆層部を形成し、該被覆層部は長手方向に延設して形成され、上記型成形部と接続している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のガラスラン。
に記載のガラスラン。 - 上記ガラスラン部は、上記車外側側壁及び上記ガラスラン部底壁は硬質材から形成され、上記車外側シールリップと上記車内側シールリップは軟質材から形成され、上記ガラスラン底壁に軟質材から形成された底壁シールリップを形成した請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のガラスラン。
- 上記トリム部のボディー側側壁の外面又は上記モール溝部の外壁に、ドア閉時に車体開口部周縁に当接する軟質材から形成されるシールリップを設けた請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のガラスラン。
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