JP5991692B2 - ガラスラン - Google Patents
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Description
金属製のインサート136を有するために、ガラスラン110は重量が大きく、ガラスラン110の全体の剛性が大きく、ドアフレーム2の上辺の外形曲面に沿って取付ける場合には、曲面に沿うように、押出成形したガラスラン110を予め曲げ加工する必要があった。そのため、自動車の軽量化に反するとともに、手間がかかり、コストアップとなっていた。
ガラスランは、ドアフレームの先端に形成されるドアフレームフランジ部に取付けられるトリム部と、トリム部と一体的に形成され、ドアフレームの内周に取付け、ドアガラスとの間をシールするガラスラン部とから構成され、
ガラスラン部は、車外側側壁、車内側側壁及びガラスラン部底壁からなる断面略コ字状をなすとともに、車外側側壁及び車内側側壁の先端から断面略コ字状の内部方向斜めにそれぞれ車外側シールリップと車内側シールリップを延設し、
トリム部は、ガラスラン側側壁、ボディー側側壁及びトリム部底壁からなる断面略コ字状をなし、ガラスラン側側壁とガラスラン部底壁は、一体的又は同一部材として形成され、
ドアフレームは、ドアフレームフランジ部の根元部のガラスラン側側壁側に、ドアフレームフランジ部の先端を屈曲してドアフレームフランジフック部を形成し、
ガラスラン側側壁の先端に、ドアフレームフランジフック部に係合するトリム部係止リップを形成し、
トリム部とトリム部係止リップは、硬質部材で形成され、車内側側壁は軟質部材で形成され、
ドアフレームフランジ部に対して略直角に屈曲して形成されたドアフレーム取付面には、断面略コ字形のドアフレーム取付凹部が形成され、ドアフレーム取付凹部は、ドアフレーム取付凹部上壁、ドアフレーム取付凹部側壁及びドアフレーム取付凹部下壁から構成され、
車内側側壁の外面には、ドアフレーム取付凹部に係合する車内側側壁係合部が形成され、ドアフレーム取付凹部に上記車内側側壁係合部が係合されていることを特徴とするガラスランである。
ドアフレームフランジ部に対して略直角に屈曲して形成されたドアフレーム取付面には、断面略コ字形のドアフレーム取付凹部が形成され、ドアフレーム取付凹部は、ドアフレーム取付凹部上壁、ドアフレーム取付凹部側壁及びドアフレーム取付凹部下壁から構成され、
車内側側壁の外面には、ドアフレーム取付凹部に係合する車内側側壁係合部が形成され、ドアフレーム取付凹部に車内側側壁係合部が係合されている。このため、ドアフレーム取付凹部で車内側側壁係合部を係合して、車内側側壁を確実にドアフレームに保持して、車内側側壁先端やシールリップの皺等の発生を防止することができる。
トリム部とトリム部係止リップは、硬質部材で形成されたため、トリム部は、ドアフレームフランジ部を強固に挟持することができ、トリム部係止リップは、ドアフレームフランジフック部に強く係止されることができる。
ドアフレーム取付凹部に車内側側壁係合部が係合されているため、ドアフレーム取付凹部で車内側側壁係合部を係合して、車内側側壁を確実にドアフレームに保持して、車内側側壁先端やシールリップの皺等の発生を防止することができる。
図1〜図2は、本発明の実施の形態を示すものである。図3は、自動車の側面図である。図3に示すように、ドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。すなわち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
なお、ガラスラン10のフロント側とリヤ側のコーナー部13には、ドアフレーム2の縦辺部に装着されるガラスラン部20が下方に接続されている。このため、ドアフレーム2の上辺ばかりでなく、ドアガラス5の側端の縦辺側の部分をガラスラン部20が保持してシールすることができる。ドアフレーム2の上辺と縦辺の接続部分に取付けられるガラスラン部20は、コーナー部13を構成し、ガラスラン部20の上辺部分と縦辺部分のそれぞれのコーナー部13を型成形により接続して形成される。
オレフィン系熱可塑性エラストマーを使用すると、トリム部30がオレフィン系合成樹脂を使用した場合に、両者が溶着し易く、リサイクルも容易である。なお、発泡体を使用することもできる。
車外側側壁21は、根元部が厚肉に形成され、先端に行くにつれて肉厚を薄くするように形成されて、車外側側壁21は、内面が湾曲して形成されている。このため、車外側側壁21の剛性が大きく、ドアフレーム2の湾曲が大きくても、車外側側壁21が、皺が寄ったり、波打ったりするような変形することがない。また、ドアガラス5が車外側に寄っても、ドアガラス5の先端を車外側側壁21が保持することができ、ドアガラス5がガラスラン部20から外れることがない。
エラストマー)を薄層に形成したり、シリコン塗料、ウレタン塗料等を塗布したりして使用することができる。これにより、ドアガラスの昇降をスムースにするとともに、異音の発生を防止できる。
この断面略コ字状の内部に、ドアフレーム2の先端のドアフレームフランジ部3が挿入され、トリム部30で挟持し、ガラスラン10をドアフレーム2に保持する。本実施の形態では、ガラスラン部20のガラスラン部底壁23とトリム部30のガラスラン側側壁31は、同じ素材で同一の部材として一体的に形成されているが、ガラスラン部底壁23とのガラスラン側側壁31は、別の素材で両者を融着して一体的に形成してもよい。
トリム部係止リップ36とトリム部カバーリップ37が硬質部材で形成されているため、トリム部30がドアフレームフランジ部3に強く係合される。
軟質部材は、動的架橋型オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV)を使用する。
硬質部材として、動的架橋型オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV)とポリプロピレン樹脂(PP)のブレンド材を使用する。そのブレンド比は、PP:TPVが7:3〜4:6のものを使用する。この場合における硬質部材のヤング率は0.8〜1.4GPaである。
ガラスラン10をドアフレーム2に取付けるには、まず、トリム部30をドアフレームフランジ部3にとりつける。即ち、ドアフレームフランジ部3は、トリム部30の断面略コ字状の内部に挿入される。そうすると、ドアフレームフランジ部3は、トリム部内側シールリップ35、35が上面(図3における上面)から当接し、トリム部保持突条38、38、38が下面(図3における下面)から当接して、保持される。
3 ドアフレームフランジ部
4 ドアフレーム取付面
4a ドアフレーム取付凹部
10 ガラスラン
20 ガラスラン部
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 ガラスラン部底壁
28 車内側側壁係合部
30 トリム部
31 ガラスラン側側壁
32 ボディー側側壁
33 トリム部底壁
36 トリム部係止リップ
Claims (4)
- ドアフレームの上辺部に取付けられ、ドアフレームとドアガラスとの間をシールするガラスランにおいて、
該ガラスランは、上記ドアフレームの先端に形成されるドアフレームフランジ部に取付けられるトリム部と、該トリム部と一体的に形成され、上記ドアフレームの内周に取付け、ドアガラスとの間をシールするガラスラン部とから構成され、
上記ガラスラン部は、車外側側壁、車内側側壁及びガラスラン部底壁からなる断面略コ字状をなすとともに、上記車外側側壁及び車内側側壁の先端から断面略コ字状の内部方向斜めにそれぞれ車外側シールリップと車内側シールリップを延設し、
上記トリム部は、ガラスラン側側壁、ボディー側側壁及びトリム部底壁からなる断面略コ字状をなし、上記ガラスラン側側壁と上記ガラスラン部底壁は、一体的又は同一部材として形成され、
上記ドアフレームは、上記ドアフレームフランジ部の根元部の上記ガラスラン側側壁側に、上記ドアフレームフランジ部の先端を屈曲してドアフレームフランジフック部を形成し、
上記ガラスラン側側壁の先端に、該ドアフレームフランジフック部に係合するトリム部係止リップを形成し、
上記トリム部と上記トリム部係止リップは、硬質部材で形成され、上記車内側側壁は軟質部材で形成され、
上記ドアフレームフランジ部に対して略直角に屈曲して形成されたドアフレーム取付面には、断面略コ字形のドアフレーム取付凹部が形成され、上記ドアフレーム取付凹部は、ドアフレーム取付凹部上壁、ドアフレーム取付凹部側壁及びドアフレーム取付凹部下壁から構成され、
上記車内側側壁の外面には、上記ドアフレーム取付凹部に係合する車内側側壁係合部が形成され、上記ドアフレーム取付凹部に上記車内側側壁係合部が係合されていることを特徴とするガラスラン。 - 上記車外側側壁は、上記硬質部材で形成され、内面が湾曲して形成されるとともに、根元部が厚肉に形成され、先端に行くにつれて肉厚を薄くするように形成された請求項1に記載のガラスラン。
- 上記トリム部のボディー側側壁の先端に上記ドアフレームフランジ部の根元部を覆うトリム部カバーリップを形成した請求項1又は請求項2に記載のガラスラン。
- 上記トリム部のボディー側側壁の外面に、ドア閉時に車体開口部周縁に当接するシールリップを設けた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のガラスラン。
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