JP2016168677A - 液体吐出装置およびヘッドの洗浄方法 - Google Patents

液体吐出装置およびヘッドの洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドのノズル形成面への洗浄液の供給による化学的洗浄と、ノズル形成面に対するワイピング部材の相対移動による物理的洗浄とを組み合わせてノズル形成面の洗浄を行う際に、ノズル形成面に設けられたノズルへの異物の擦り込みを抑制する。【解決手段】ノズル形成面に当接しながらノズル形成面に対して相対移動されることでノズル形成面のワイピングを行うワイピング部材と、ヘッドおよびワイピング部材のうちの少なくとも一方に洗浄液を供給する洗浄液供給部と、液体貯留部とヘッドとの間を循環する液体の循環速度を第1速度よりも速い第2速度に調整可能な循環速度調整部とを備える。また、ワイピング中の循環速度は、第2速度である。【選択図】図4

Description

この発明は、ヘッドのノズル形成面に設けられるノズルから液体を吐出する液体吐出装置および同装置におけるヘッドの洗浄方法に関するものである。
従来、インク等の液体を吐出ヘッドのノズルから吐出するインクジェットプリンター等の液体吐出装置が知られている。このような装置では、ノズルから吐出された液体が吐出ヘッドのノズル形成面に付着することがある。ノズル形成面への液体の付着が進行すると、ノズルからの液体の吐出が適切に行われず、画質の劣化等を招来するおそれがある。そこで、吐出ヘッドのノズル形成面に付着した液体を除去する技術が種々提案されている。
例えば特許文献1の液体吐出装置では、ヘッドに洗浄液を供給した後で、ワイピング部材がノズル形成面に当接した状態でノズル形成面に対して相対移動する。これによって洗浄液による化学的洗浄とワイピング部材による物理的洗浄とを並行して行って、ノズル形成面の洗浄効率の効率化が図られている。
特開2014−172238号公報
洗浄液によってノズル形成面に付着していた異物が離脱するが、ワイピング部材がノズル形成面に対して相対移動している間に、離脱した異物がノズル形成面側に押し遣られ、ノズル内部に擦り込んでしまうケースがあった。そして、これが吐出不良の要因のひとつになることがあった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ヘッドのノズル形成面への洗浄液の供給による化学的洗浄と、ノズル形成面に対するワイピング部材の相対移動による物理的洗浄とを組み合わせてノズル形成面の洗浄を行う際に、ノズル形成面に設けられたノズルへの異物の擦り込みを抑制する技術の提供を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
この発明の一態様は、液体貯留部とヘッドとの間で液体を第1速度で循環させながらヘッドのノズル形成面に設けられるノズルから液体を吐出する液体吐出装置であって、ノズル形成面に当接しながらノズル形成面に対して相対移動されることでノズル形成面のワイピングを行うワイピング部材と、ヘッドおよびワイピング部材のうちの少なくとも一方に洗浄液を供給する洗浄液供給部と、液体貯留部とヘッドとの間を循環する液体の循環速度を第1速度よりも速い第2速度に調整可能な循環速度調整部とを備え、ワイピング中の循環速度は、第2速度であることを特徴としている。
また、この発明の他の態様は、液体貯留部とヘッドとの間で液体を第1速度で循環させながらヘッドのノズル形成面に設けられるノズルから液体を吐出する液体吐出装置において、ノズル形成面を洗浄する洗浄方法であって、ノズル形成面に当接するワイピング部材およびヘッドのうちの少なくとも一方に洗浄液を供給する洗浄液供給工程と、ワイピング部材とノズル形成面とを相対移動させてノズル形成面のワイピングを行うワイピング工程と、ワイピング中の液体貯留部とヘッドとの間を循環する液体の循環速度が第1速度よりも速い第2速度になるように調整する速度調整工程とを備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、洗浄液を用いながらワイピング部材によるワイピング動作を行う。このように洗浄液による化学的洗浄とワイピングによる物理的洗浄を組み合わせた洗浄(以下「複合ヘッド洗浄」という)を行うと、洗浄液によりノズル形成面から異物が離脱し、ワイピング部材によりノズル側に押し遣られることがある。しかしながら、本発明では、複合ヘッド洗浄動作中に液体の循環速度が液体吐出時の速度(第1速度)よりも速い第2速度にスピードアップされるため、上記複合ヘッド洗浄動作中におけるノズル背圧は正圧となる。その結果、ノズル形成面から離脱した異物がノズルに引き込まれるのを防止することができる。
ここで、ワイピング部材をノズル形成面に沿って第1方向に相対移動させるのに続いて第1方向と反対の第2方向に相対移動させる、つまりワイピング部材を往復動作させながら往路側でも復路側でも複合ヘッド洗浄を行うように構成してもよく、これによって複合ヘッド洗浄による洗浄効果を高めることができる。
また、洗浄液供給部が、ワイピング部材の第1方向への相対移動の前およびワイピング部材の第2方向への相対移動の前に洗浄液を供給するように構成してもよい。この場合、往路側での複合ヘッド洗浄および復路側での複合ヘッド洗浄のいずれにおいても、洗浄液リッチとなり、洗浄効果を高めることができる。
また、洗浄液供給部が、第1方向および第2方向のうちの一方にワイピング部材を相対移動させる前に洗浄液を供給し、循環速度調整部が、第1方向および第2方向のうちの他方にワイピング部材を相対移動させる時に液体の循環速度を第2速度よりも速い第3速度に調整するように構成してもよい。この場合、上記他方へのワイピング部材の相対移動時にはワイピング部材がノズルを通過するが、当該通過時におけるノズル背圧はワイピング動作時よりもさらに高くなり、ワイピング部材によるノズルへの異物の擦り込みを確実に防止することができる。したがって、異物がノズルに侵入するのをより確実に防止することができる。
また、液体がノズルから吐出される時間、つまり印刷時間に応じて往復動作の繰り返し回数を変更してもよい。上記時間が増えるにしたがってノズル形成面に付着する液体や異物の量が増加し、ノズル形成面から除去し難くなる。そこで、上記印刷時間に応じて上記複合ヘッド洗浄の繰り返し回数が変更されることで付着量に適した洗浄が行われる。このため、過剰な洗浄液の使用が防止されてランニングコストの低減を図ることができる。
さらに、ノズルから吐出されて媒体に着弾した液体に光を照射して硬化させる光照射装置を設けるとともに、光照射装置からヘッドまでの距離に応じてワイピング部材の往復動作の繰り返し回数が変更されるように構成してもよい。ノズル形成面に付着する液体は光照射装置からの光を受けて硬化するが、その影響は上記距離によって異なる。つまり、上記距離が短くなるにしたがって、硬化度合いは大きくなり、ノズル形成面から除去し難くなる。そこで、上記距離に応じて往復動作の繰り返し回数、つまり上記複合ヘッド洗浄の繰り返し回数が変更されることで硬化度合いに適した洗浄が行われる。このため、過剰な洗浄液の使用が防止されてランニングコストの低減を図ることができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明を適用可能なプリンターの構成を模式的に示す正面図。 メンテナンス系の構成の一例を示す模式図。 メンテナンス系にかかる電気的構成の一例を示すブロック図。 印刷時間と複合ヘッド洗浄動作の繰り返し回数との関係を示すデータの一例を示す図。 メンテナンスの流れを示すフローチャート。 インクの循環動作を示す模式図。 往路側フラッシュ動作を示す模式図。 往路側ワイピング動作を示す模式図。 復路側ワイピング動作を示す図。 本発明にかかる液体吐出装置の第2実施形態の主要構成を示す図。 第2実施形態における往復洗浄工程を示すフローチャート。 第2実施形態における復路側フラッシング動作を模式的に示す図。 第3実施形態における往復洗浄工程を示すフローチャート。 第3実施形態における復路側加圧動作を模式的に示す図。 本発明にかかる液体吐出装置の第4実施形態の主要構成を示す図。 第4実施形態における往復洗浄工程を示すフローチャート。 第4実施形態における往路側加圧動作を模式的に示す図。
<第1実施形態>
以下、本発明を適用可能なプリンターの構成について、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明にかかる液体吐出装置の第1実施形態を適用可能なプリンターの構成を模式的に示す正面図である。なお、以下の図面では必要に応じて、プリンター1の各部の配置関係を明確にするために、プリンター1の左右方向X、前後方向Yおよび鉛直方向Zに対応した三次元の座標系を採用している。
図1に示すように、プリンター1では、繰出部2、プロセス部3および巻取部4が左右方向に配列されている。繰出部2および巻取部4はそれぞれ繰出軸20および巻取軸40を有している。そして、繰出部2および巻取部4にシートS(ウェブ)の両端がロール状に巻き付けられ、それらの間に張架されている。こうして張架された搬送経路Pcに沿ってシートSが繰出軸20からプロセス部3に搬送されて印刷ユニット6Uによる画像記録処理を受けた後、巻取軸40へと搬送される。このシートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)等がある。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、繰出軸20が図1の時計回りに回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。
プロセス部3では、繰出部2から繰り出されたシートSをプラテンドラム30で支持しつつ、印刷ユニット6Uを用いてシートSに画像を記録する。つまり、印刷ユニット6Uは、プラテンドラム30の表面に沿って並ぶ複数の印刷ヘッド6a〜6fを有しており、印刷ヘッド6a〜6fがプラテンドラム30の表面に支持されたシートSへインクを吐出することで、シートSに画像が記録される。このプロセス部3では、プラテンドラム30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSがプラテンドラム30に支持されて画像の印刷を受ける。
前駆動ローラー31は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、繰出部2から繰り出されたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、前駆動ローラー31は図1の時計回りに回転することで、繰出部2から繰り出されたシートSを、従動ローラー33を経由してプラテンドラム30へ搬送する。なお、前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込む。これによって、前駆動ローラー31とシートSの間の摩擦力が確保され、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
プラテンドラム30は図示を省略する支持機構により回転自在に支持された円筒形状のドラムであり、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛ける。このプラテンドラム30は、シートSとの間の摩擦力を受けてシートSの搬送方向Dsに従動回転しつつ、シートSを裏面側から支持するものである。また、プロセス部3では、プラテンドラム30への巻き掛け部の両側でシートSを折り返す従動ローラー33、34が設けられている。これらのうち従動ローラー33は、前駆動ローラー31とプラテンドラム30の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。一方、従動ローラー34は、プラテンドラム30と後駆動ローラー32の間でシートSの表面を巻き掛けて、シートSを折り返す。このように、プラテンドラム30に対して搬送方向Dsの上・下流側それぞれでシートSを折り返すことで、プラテンドラム30へのシートSの巻き掛け部を長く確保することができる。
後駆動ローラー32は、溶射によって形成された複数の微小突起を外周面に有しており、プラテンドラム30から従動ローラー34を経由して搬送されてきたシートSを裏面側から巻き掛ける。そして、後駆動ローラー32は図1の時計回りに回転することで、シートSを巻取部4へと搬送する。なお、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。このニップローラー32nは、後駆動ローラー32側へ付勢された状態でシートSの表面に当接しており、後駆動ローラー32との間にシートSを挟み込む。これによって、後駆動ローラー32とシートSの間の摩擦力が確保され、後駆動ローラー32によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、プラテンドラム30の外周面に支持される。そして、プロセス部3では、プラテンドラム30に支持されるシートSの表面に対して白ベタを印刷するための印刷ヘッド6a、カラー画像を記録するために互いに異なる色に対応した複数の印刷ヘッド6b〜6e、ならびに画像の保護や光沢の付与といった目的でカラー画像に無色透明のクリアインクを印刷するための印刷ヘッド6fが設けられている。具体的には、ホワイト、シアン、マゼンタ、ブラックおよびクリアに対応する6個の印刷ヘッド6a〜6fが、この色順で搬送方向Dsに沿って並ぶ。
印刷ヘッド6a〜6fは、互いに同一の構成を具備しており、プラテンドラム30に支持されたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向する。そして、プラテンドラム30の表面に向いて開口するノズルから対応する色のインクをインクジェット方式で吐出する。これによって、搬送方向Dsに沿って搬送されるシートSに対してインクが吐出されて、シートSの表面に白ベタやカラー画像が形成される。また、こうして形成された画像上にクリアインク層が形成され、画像の保護が図られる。
ここで、インク(記録液)としては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、インクを硬化させてシートSに定着させるために、UVランプ37、37bが設けられている。なお、このインク硬化は、仮硬化と本硬化の二段階に分けて実行される。印刷ヘッド6a〜6dの各間には、仮硬化用のUVランプ37aが配置されている。つまり、UVランプ37aは弱い紫外線を照射することで、インクの形状が崩れない程度にインクを硬化(仮硬化)させるものであり、インクを完全に硬化させるものではない。一方、印刷ヘッド6a〜6eに対して搬送方向Dsの下流側には、本硬化用のUVランプ37bが設けられている。つまり、UVランプ37bは、UVランプ37aより強い紫外線を照射することで、インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。こうして仮硬化・本硬化を実行することで、印刷ヘッド6aで形成した白ベタや印刷ヘッド6b〜6eで形成したカラー画像をシートSの表面に定着させることができる。
さらに、UVランプ37bに対して搬送方向Dsの下流側では、印刷ヘッド6fがプラテンドラム30の表面に対向して配置されている。この印刷ヘッド6fは、印刷ヘッド6a〜6eと同様の構成を具備しつつ、透明のUVインクをインクジェット方式でシートSの表面に吐出するものである。つまり、印刷ヘッド6fは、プラテンドラム30に支持されたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しつつ、透明インクをインクジェット方式で吐出する。これによって、印刷ヘッド6aによって形成された白ベタおよび4色分の印刷ヘッド6b〜6eによって形成されたカラー画像に対して、透明インクがさらに吐出される。
また、印刷ヘッド6fに対して搬送方向Dsの下流側には、UVランプ38が設けられている。このUVランプ38は強い紫外線を照射することで、印刷ヘッド6fが吐出した透明インクを完全に硬化(本硬化)させるものである。これによって、透明インクをシートSの表面に定着させることができる。
このように、プロセス部3では、プラテンドラム30に支持されるシートSに対して、インクの吐出および硬化が適宜実行されて、透明インクでコーティングされたカラー画像が形成される。そして、このカラー画像の形成されたシートSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40と、巻取軸40へと搬送されるシートSを巻き掛ける従動ローラー41とを有する。巻取軸40は、シートSの表面を外側に向けた状態で、シートSの端を巻き付けて支持する。そして、巻取軸40が図1の時計回りに回転することで、従動ローラー41を経由してシートSが巻取軸40に巻き付けられる。
ところで、プリンター1には印刷ヘッド6a〜6fに対するメンテナンスを実行するメンテナンス系がそれぞれ設けられる。図2はメンテナンス系の構成の一例を示す模式図である。なお、印刷ヘッド6a〜6fはそれぞれ同一の構成を具備するので、以下では、印刷ヘッド6a〜6fを区別せずに印刷ヘッド6a〜6fのいずれか1つの印刷ヘッドを印刷ヘッド6と表し、この印刷ヘッド6に対して行われるメンテナンスについて説明を行う。なお、以下では説明の便宜のため、図2に示すようにノズル形成面60が略水平である場合について説明する。
メンテナンス系に設けられたメンテナンスユニット7Uは、各印刷ヘッド6に対して1つずつ配されており、印刷ヘッド6に対してワイピング、キャッピング等のメンテナンスを実行する。このメンテナンスユニット7Uは、Y方向においてプラテンドラム30に隣り合わせて設けられている。一方、印刷ヘッド6は、ヘッド駆動機構69により、プラテンドラム30の上方の印刷位置とメンテナンスユニット7Uの上方のメンテナンス位置との間をY方向に移動自在となっている。さらに、印刷ヘッド6は、メンテナンス位置においてメンテナンスユニット7Uに近接する洗浄位置やメンテナンスユニット7Uから離間する退避位置を取ることができるように、ヘッド駆動機構69によりノズル形成面60と直交する出退方向Dhに移動自在となっている。そして、メンテナンス時には、メンテナンスのプロセスに応じて印刷ヘッド6は出退方向Dhに適宜移動する。
印刷ヘッド6は、ノズル形成面60に開口するノズル61と、インクを一時的に貯留するリザーバー62と、ノズル61とリザーバー62とを連通するキャビティ63とを有し、リザーバー62からキャビティ63を介してノズル61へインクが供給される。そして、制御部100(図3A)からの動作指令に応じてキャビティ63がインクに圧力を加えることで、ノズル61からインクが吐出される。また、印刷ヘッド6に対してインク循環機構80が設けられており、このインク循環機構80により、インクを貯留するタンク81と印刷ヘッド6のリザーバー62との間で循環するインクの速度や圧力等が調整される。
このインク循環機構80は、インクを貯留するタンク81と印刷ヘッド6との間でインクを循環させるものである。このインク循環機能を果たすために、インク循環機構80は、タンク81の他に、リザーバー62とタンク81を接続する供給流路82(供給管)、供給流路82に設けられた循環ポンプ83、およびリザーバー62とタンク81を接続する回収流路84(回収管)をさらに備えている。これらタンク81、供給流路82、リザーバー62、回収流路84によりインクが流動する循環経路85が形成され、循環ポンプ83が順方向に回転することで、インクが循環経路85を循環する。つまり、循環ポンプ83を順回転させることで、供給流路82(往路)を介してタンク81からリザーバー62へインクを供給できるとともに、回収流路84(復路)を介してリザーバー62からタンク81へインクを回収できる。また、循環ポンプ83の回転数を制御することでインクの循環速度を変更することが可能となっており、本実施形態ではシートSに画像を印刷する印刷動作時の循環速度(以下「第1速度」という)と、第1速度よりも速い循環速度(以下「第2速度」という)との間で切替可能となっている。この第2速度は後で説明するメンテナンスユニットによるメンテナンス時の循環速度である。
また、インク循環機構80は、供給流路82を開閉する弁86を有する。この弁86は、循環経路85に沿って循環ポンプ83からリザーバー62に到る途中に設けられている。したがって、弁86を開くことで、タンク81からリザーバー62へのインクの供給を実行できるとともに、弁86を閉じることで、タンク81からリザーバー62へのインクの供給を停止できる。
さらに、インク循環機構80は、タンク81にインクを供給するインク供給機構87と、タンク81内の圧力を調整する圧力調整機構88を有する。インク供給機構87は、インクカートリッジやインクパックを具備しており、これらからタンク81へインクを供給する。ちなみに、タンク81へ供給されるインクは、例えば28℃〜40℃において15[mPa・s]の粘度を有する。また、圧力調整機構88は、タンク81に接続されたポンプを有し、このポンプを回転させることでタンク81内の圧力を調整する。これによって、タンク81の圧力を、負圧・大気圧・正圧のそれぞれに調整することができる。なお、上述では説明を省略したが、印刷ヘッド6のノズル61に対してメンテナンスを行うメンテナンスユニット7Uが設けられている。このメンテナンスユニット7Uは、Y方向においてプラテンドラム30に隣り合わせて設けられている。各印刷ヘッド6は、プラテンドラム30の上方とメンテナンスユニット7Uの上方の間をY方向に移動自在となっており、印刷動作時は印刷ヘッド6がプラテンドラム30の上方に位置する一方、メンテナンス時は印刷ヘッド6がメンテナンスユニット7Uの上方に位置する。
メンテナンスユニット7Uは、ワイパー711、キャップ712およびこれらを一体移動可能に支持する支持部材713を有する移動体71と、移動体71をノズル形成面60に沿ったワイピング方向Dwに移動させるワイパー駆動機構72と、洗浄液を噴射口73aから噴射する洗浄液供給管73と、筐体74とを備えて構成される。これらの各部材は、Y方向の長さが印刷ヘッド6と同程度以上となっており、ノズル形成面60全域に対してメンテナンスを行うことができる。そして、ワイパー711が、払拭面711aまたは711bをノズル形成面60に当接させた状態でワイピング方向Dwに移動することでワイピングが行われる。また、キャップ712が、全てのノズル61を覆うようにノズル形成面60に密着することでキャッピングが行われる。
洗浄液供給管73は、印刷ヘッド6側に向けて開口している噴射口73aをY方向に複数有しており、印刷ヘッド6がメンテナンスユニット7Uに近接する洗浄位置にあるときに、印刷ヘッド6の洗浄液供給管73側の側面である被供給面64に対して洗浄液を噴射可能となっている。ここで、ワイピングに供する洗浄液としては洗浄作用に適した液体を適宜用いることができるが、本実施形態のようにUVインクを用いる場合は、硬化したUVインクを溶解可能な溶剤を用いるのが好ましい。このような溶剤としては、例えばEDGAC(Ethyl Di Glycol Acetate)や透明のUVインク等が挙げられる。また、これらの溶剤に界面活性剤や重合抑止剤を添加したものを洗浄液として用いてもよい。なお、洗浄液供給管73による洗浄液の供給の切り換えは、洗浄液供給切換部79によって行われる。
筐体74は、主に、ワイピング方向Dwに略平行な底面部74aと、底面部74aのワイピング方向Dwにおける一端から立設された側壁部74bと、側壁部74bの上端からワイピング方向Dwに沿って底面部74aと同じ側に延びる庇部74cとを有して構成される。底面部74aは、ワイピング方向Dwにおいて移動体71が移動可能な範囲よりもやや広い範囲にわたって設けられており、メンテナンス時に発生するインクや洗浄液等を含む廃液を受ける。底面部74aで受けた廃液は、底面部74aに形成された排出口74dを介してメンテナンスユニット7Uから排出される。庇部74cは、ワイピング方向Dwの寸法が移動体71よりも大きくなっている。そして、印刷動作時には、移動体71は庇部74cの下方の待機位置にあって庇部74cによって覆われている状態を維持する。こうすることで、庇部74cがUVランプ37a、37b、38から照射される光(紫外線)を遮光して、ワイパー711やキャップ712に付着しているUVインクが硬化することを抑制する。
図3Aはメンテナンス系にかかる電気的構成の一例を示すブロック図であり、図3Bは印刷時間と複合ヘッド洗浄動作の繰り返し回数との関係を示すデータの一例を示す図である。上述のように構成されたメンテナンス系は、プリンター1に設けられた制御部100によってその動作が制御される。例えば、制御部100がヘッド駆動機構69を制御することで、印刷ヘッド6が洗浄位置や退避位置等の各位置に適宜配置される。また、制御部100がワイパー駆動機構72を制御することで移動体71が駆動され、ワイパー711およびキャップ712がメンテナンスのプロセスに応じた動作を行う。また、制御部100が洗浄液供給切換部79を制御することで、洗浄液供給管73の噴射口73aから洗浄液が噴射される状態とされない状態とに切り換えられる。また、制御部100は、図示を省略する記憶部に予めインク色毎に印刷時間と複合ヘッド洗浄動作の繰り返し回数との関係を示すデータをテーブル形式で記憶している。つまり、当該データを含む回数テーブル101が記憶部に予め保存されている。そして、次に説明するように、インク循環機構80を制御することで、印刷ヘッド6に供給されるインクの循環速度を第1速度と第2速度との間で切り替えるとともに印刷時間に応じた往復洗浄工程(後で説明するステップS4)の繰り返し回数を切り替える。
次に、メンテナンスユニット7Uを用いた印刷ヘッド6に対するメンテナンスの流れについて説明する。図4はメンテナンスの流れを示すフローチャートであり、図5はインクの循環動作を示す模式図であり、図6は往路側フラッシュ動作を示す模式図であり、図7は往路側ワイピング動作を示す模式図であり、図8は復路側ワイピング動作を示す図である。メンテナンスユニット7Uによるメンテナンスを行う際には、まず制御部100は印刷時間を取得する(ステップS1)。この印刷時間とは、前回のメンテナンス後から現在までの間に印刷処理を実行した時間を意味している。これは、印刷時間の増大に伴ってノズル形成面60へのインクや異物の付着量が多くなることを考慮したものである。
そして、次のステップS2で、制御部100は往復洗浄工程の繰り返し回数の初期設定を行う。より具体的には、実際の繰り返し回数Nがゼロにリセットされるとともに、ステップS1で取得した印刷時間に対応する繰り返し回数Nmaxが回数テーブル101から読み出される。例えば、メンテナンス対象となっている印刷ヘッド6がクリアインク(Dv)であり、ステップS1で取得された印刷時間が「12分」であるときには、繰り返し回数Nmaxは「5回」となり、以下に説明する往復洗浄工程を5回繰り返す準備が完了する。
この往復洗浄工程を実行するに先立ってインク循環速度の増速処理を行う(ステップS3)。印刷処理を行っている間においては、図5のa図に示すように、循環経路85(図2)に沿ってインクは通常速度(第1速度V1)で循環してノズル内の液面に対する背圧を大気圧よりも低い負圧に調整している。一方、往復洗浄工程を行う際には、図5のb図に示すように、制御部100は循環ポンプ83の回転数を通常印刷時よりも高めて循環速度を通常速度V1よりも速い第2速度V2に増速することで背圧を大気圧よりも高い正圧に切り替える。なお、図5中の点線領域はノズル61の近傍でのインク状態を模式的に示している。同図に示すように第2速度V2に増速した場合、インクの液面はノズル開口から若干後退した状態のメニスカスを形成してノズル内部への異物の入り込みを防止する。
こうして往復洗浄工程(ステップS4)の準備が完了すると、制御部100は装置各部を以下のように制御して印刷ヘッド6に対する複合ヘッド洗浄を実行する。なお、以下の説明では、増速処理(ステップS3)を行う際にワイパー711が庇部74cの下に待機している側(図2、図5等における左手側)を「往路側」とし、これの反対側(図2、図5等における右手側)を「復路側」と称する。また、往路側から復路側へのワイパー711の移動を「往路移動」とし、復路側から往路側へのワイパー711の移動を「復路移動」と称し、その往路移動方向が本発明の「第1方向」に相当し、復路移動方向が本発明の「第2方向」に相当する。
この往復洗浄工程の開始直前では、図5のb図に示すように、印刷ヘッド6がメンテナンスユニット7Uから離間する退避位置にあり、ワイパー711(移動体71)が庇部74cの下方の待機位置に位置している。往復洗浄工程が開始されると、まず、往路側フラッシュ動作が実行される(ステップS41)。すなわち、制御部100からの動作指令に応じて、図6のa図に示すように、ワイパー駆動機構72がワイパー711を起点位置P11に移動させるとともに、ヘッド駆動機構69が印刷ヘッド6をメンテナンスユニット7Uに近接する洗浄位置に移動させる。その結果、ワイパー711の先端部が印刷ヘッド6の往路側被供給面64と対向した状態、換言すると出退方向Dh(同図の上下方向)においてワイパー711と被供給面64とが一部重複した状態となる。
これに続いて、制御部100が洗浄液供給切換部79に洗浄液を供給すべく動作指令を発することで、図6のb図に示すように、洗浄液供給管73の噴射口73aから印刷ヘッド6の往路側被供給面64に向けて洗浄液が噴射される。噴射口73aから噴射された洗浄液は、ワイパー711の上方を通過し、ワイパー711に着弾することなく被供給面64に着弾する。被供給面64に洗浄液が噴射されると、被供給面64に付着した洗浄液CLが被供給面64に沿って下方に流れ、被供給面64とノズル形成面60との間の角部66に溜まる。こうして、往路側フラッシュ動作が完了する(ステップS41)。
ヘッド洗浄に十分な量の洗浄液が供給されると、洗浄液の噴射を停止し、ワイパー711を起点位置P11から停止位置P12へと往路移動させてワイピングを行う(ステップS42)。この過程で、図7のa図に示すように、ワイパー711の払拭面711aが角部66に当接して、角部66に溜まっていた洗浄液CLが払拭面711aとノズル形成面60との間に介在する形でワイパー711により保持される。そして、ワイパー711で保持された洗浄液CLをノズル形成面60に塗り広げつつワイピングが行われる。
図7のb図は、ワイパー711を停止位置P12まで移動させた状態を示す。ワイパー711の往路移動における停止位置P12は印刷ヘッド6の下方に位置する。このように、停止位置P12の位置を印刷ヘッド6の下方に設定しているのは以下の理由による。ワイパー711を被供給面64の反対側、つまり復路側の側面65よりもさらに復路側(同図の右方側)まで移動させると、次のような問題が生じる。すなわち、ワイパー711が通り抜けて元の直立姿勢に戻る際にワイパー711の弾発力によってワイパー711に付着する異物やインクを周囲に飛散させることがある。また、ワイパー711で掻き取って払拭面711aに残存している異物やインクが復路側の側面65に付着することがある。これらの問題を解消するために、停止位置P12の位置を印刷ヘッド6の下方とすることで、払拭面711bと側面65との当接を回避し、良好なワイピングの実現を図っている。
続いて、図7のc図に示すように、印刷ヘッド6を一旦退避位置まで移動させる。これによって、停止位置P12に位置するワイパー711が左方に湾曲している状態が解消される(図7のc図)。印刷ヘッド6を退避位置に位置させたままワイパー711を次の復路移動における起点位置P21に移動させる(図7のd図)。この起点位置P21は停止位置P12よりも復路側に位置している。
こうして復路移動の準備が完了すると、ヘッド駆動機構69が印刷ヘッド6をメンテナンスユニット7Uに近接する洗浄位置に移動させる。その結果、図8のa図に示すように、ワイパー711の先端部が印刷ヘッド6の復路側のヘッド側面65と対向した状態、換言すると出退方向Dh(同図の上下方向)においてワイパー711とヘッド側面65とが一部重複した状態となる。
これに続いて、ワイパー711を起点位置P21から停止位置P22へと復路移動させてワイピングを行う(ステップS43)。この過程で、図8のb図に示すように、ワイパー711の払拭面711bが角部67に当接し、さらにワイパー711の復路移動によってノズル形成面60に対するワイピングが行われる。
図8のc図は、復路移動における停止位置P22までワイパー711を移動させた状態を示す。この停止位置P22は印刷ヘッド6の下方に位置する。これは、往路移動における停止位置P12と同様の技術的意味を有している。すなわち、ワイパー711を被供給面64よりもさらに往路側(同図の左方側)まで移動させると、ワイパー711の弾発力による異物等の飛散や払拭面711bに残存する異物等の被供給面64への付着などの問題が発生するおそれがある。そこで、往路側ワイピング動作(ステップS42)と同様に、停止位置P22の位置を印刷ヘッド6の下方とすることで、払拭面711aと側面64との当接を回避し、良好なワイピングの実現を図っている。
続いて、図8のd図に示すように、印刷ヘッド6を一旦退避位置まで移動させる。これによって、停止位置P22に位置するワイパー711が右方に湾曲している状態が解消される。また、印刷ヘッド6を退避位置に位置させたままワイパー711を往路移動における起点位置P11に移動させる。こうして、往路側フラッシング動作(ステップS41)、ワイパー711を往路移動させながらのワイピング動作(ステップS42)およびワイパー711を復路移動させながらのワイピング動作(ステップS43)からなる往復洗浄工程が1回完了する。
そこで、制御部100は繰り返し回数Nのカウント値を「1」だけインクリメントした(ステップS5)後で、当該繰り返し回数Nが印刷時間に対応する繰り返し回数Nmaxに達したか否かを判定する(ステップS6)。このステップS6で「NO」と判定される間、ステップS41に戻って往復洗浄工程(ステップS4)が繰り返される。一方、往復洗浄工程の繰り返し回数Nが繰り返し回数Nmaxだけ行われて印刷ヘッド6の洗浄が完了すると、制御部100は図5のa図に示すように、ワイパー711を往路移動における起点位置P11よりも往路側(左方側)に移動させるとともに、インクの循環速度を第2速度V2から通常速度(第1速度)V1に減速させてノズル内の液面に対する背圧を大気圧よりも低い負圧に戻して次の印刷処理に備える。
以上のように、本実施形態では、複合ヘッド洗浄動作中にインクの循環速度を通常速度(印刷処理のためにインク吐出を行う際の循環速度V1)よりも速い第2速度V2にスピードアップすることで、往復洗浄工程において実行される複合ヘッド洗浄動作中でノズル背圧を大気圧よりも高い正圧となっている。このため、ノズル形成面60から離脱した異物がノズル61に引き込まれるのを効果的に防止することができる。
また、ワイパー711を往復移動させながら往路側でも復路側でも複合ヘッド洗浄を行うことが可能となっており、複合ヘッド洗浄による洗浄効果を高めることができる。
また、印刷時間、つまりインクがノズルから吐出される時間に比例してノズル形成面60への異物やインクの付着量は多くなる。そこで、本実施形態では、印刷時間に応じて往復洗浄工程の繰り返し回数Nmaxを調整している。このため、ノズル形成面60への異物やインクの付着量に応じた洗浄が行われ、過剰な洗浄液の使用が防止されてランニングコストの低減を図ることができる。
<第2実施形態>
図9は本発明にかかる液体吐出装置の第2実施形態の主要構成を示す図である。また、図10は第2実施形態における往復洗浄工程を示すフローチャートである。さらに、図11は第2実施形態における復路側フラッシング動作を模式的に示す図である。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、往路側のみならず復路側でもフラッシング動作を実行する点であり、その他の構成や動作は第1実施形態と同一である。したがって、以下においては、相違点を中心に説明し、同一構成や動作については、同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、図9に示すように、往路側のみならず復路側においても復路側の側壁部74eの上端からワイピング方向Dwに沿って底面部74aと同じ側に延びる庇部74fが設けられている。また、この庇部74fの先端部に洗浄液供給管75が設けられている。この洗浄液供給管75には、洗浄液供給切換部79が接続されており、洗浄液供給管73への洗浄液の供給と異なるタイミングで当該洗浄液供給管75の噴射口75aから印刷ヘッド6の復路側被供給面65に向けて洗浄液を噴射可能となっている。
そして、メンテナンスユニット7Uを用いた印刷ヘッド6に対するメンテナンスを行う場合、第1実施形態と同様にして往復洗浄工程の準備を行う。すなわち、制御部100は印刷時間を取得し(ステップS1)、当該印刷時間に対応する繰り返し回数Nmaxを回数テーブル101に基づいて設定するとともに、繰り返し回数Nをゼロリセットする(ステップS2)。さらに、制御部100は循環速度を第2速度V2に増速して背圧を大気圧よりも高い正圧に切り替える。
こうして往復洗浄工程(ステップS4)の準備が完了すると、図10に示すように、制御部100は装置各部を制御して往路側フラッシュ動作(ステップS41)と、ワイパー711を往路移動させながらのワイピング動作(ステップS42)とを順番に行う。この往路側ワイピング動作に続いて、復路側フラッシュ動作を実行する(ステップS44)。すなわち、往路側ワイピング動作の完了時点では、図7のd図に示すように、ワイパー711を復路移動における起点位置P21に位置決めされるとともに、印刷ヘッド6を退避位置に位置している。そこで、復路側フラッシュ動作では、まずヘッド駆動機構69が印刷ヘッド6をメンテナンスユニット7Uに近接する洗浄位置に移動させる。その結果、図11のa図に示すように、ワイパー711の先端部が印刷ヘッド6の復路側被供給面65と対向した状態、換言すると出退方向Dh(同図の上下方向)においてワイパー711とヘッド側面65とが一部重複した状態となる。
これに続いて、制御部100が洗浄液供給切換部79に洗浄液を洗浄液供給管75に供給すべく動作指令を発することで、図11のb図に示すように、洗浄液供給管75の噴射口75aから印刷ヘッド6の復路側被供給面65に向けて洗浄液CLが噴射される。噴射口75aから噴射された洗浄液は、ワイパー711の上方を通過し、ワイパー711に着弾することなく被供給面65に着弾する。被供給面65に洗浄液CLが噴射されると、被供給面65に付着した洗浄液CLが被供給面65に沿って下方に流れ、被供給面65とノズル形成面60との間の角部67に溜まる。こうして、ヘッド洗浄に十分な量の洗浄液が供給されると、洗浄液の噴射を停止し、復路側フラッシュ動作が完了する(ステップS44)。
そして、ワイパー711を起点位置P21から停止位置P22へと復路移動させてワイピングを行う(ステップS43)。この過程で、往路ワイピング動作(ステップS42)と同様に、ワイパー711の払拭面711bが角部67に当接して、角部67に溜まっていた洗浄液CLが払拭面711bとノズル形成面60との間に介在する形でワイパー711により保持される。そして、ワイパー711で保持された洗浄液CLをノズル形成面60に塗り広げつつワイピングが行われる(ステップS43)。こうして往路側フラッシング動作(ステップS41)、ワイパー711を往路移動させながらのワイピング動作(ステップS42)、復路側フラッシング動作(ステップS44)およびワイパー711を復路移動させながらのワイピング動作(ステップS43)からなる往復洗浄工程が1回完了する。
そして、第1実施形態と同様に、往復洗浄工程(ステップS4)を繰り返し回数Nmaxだけ行った後で、ワイパー711を往路移動における起点位置P11よりも往路側(左方側)に移動させるとともに、インクの循環速度を第2速度V2から通常速度(第1速度)V1に減速させてノズル内の液面に対する背圧を大気圧よりも低い負圧に戻す。
以上のように、第2実施形態では、往路側のみならず復路側でもフラッシング動作を行っているので、往路側での複合ヘッド洗浄および復路側での複合ヘッド洗浄のいずれにおいても、洗浄液リッチとなり、洗浄効果をさらに高めることができる。
<第3実施形態>
図12は第3実施形態における往復洗浄工程を示すフローチャートである。また、図13は第3実施形態における復路側加圧動作を模式的に示す図である。この第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、復路側のワイピング動作に対応して加圧動作を実行する点であり、その他の構成や動作は第1実施形態と同一である。したがって、以下においては、相違点を中心に説明し、同一構成や動作については、同一符号を付して説明を省略する。
第3実施形態では、メンテナンスユニット7Uを用いた印刷ヘッド6に対するメンテナンスを行う場合、第1実施形態と同様にして往復洗浄工程の準備を行う。すなわち、制御部100は印刷時間を取得し(ステップS1)、当該印刷時間に対応する繰り返し回数Nmaxを回数テーブル101に基づいて設定するとともに、繰り返し回数Nをゼロリセットする(ステップS2)。さらに、制御部100は循環速度を第2速度に増速して背圧を大気圧よりも高い正圧に切り替える。
こうして往復洗浄工程(ステップS4)の準備が完了すると、図12に示すように、制御部100は装置各部を制御して往路側フラッシュ動作(ステップS41)と、ワイパー711を往路移動させながらのワイピング動作(ステップS42)とを順番に行う。この往路側ワイピング動作の完了時点では、図7のd図に示すように、ワイパー711を復路移動における起点位置P21に位置決めされるとともに、印刷ヘッド6を退避位置に位置している。そこで、図13のa図に示すように、ヘッド駆動機構69が印刷ヘッド6をメンテナンスユニット7Uに近接する洗浄位置に移動させた後で、制御部100は循環速度を第2速度V2からさらに第3速度V3(>V2)に増速してインク加圧を開始する(ステップS45)。これにより、図13のb図に示すように、各ノズル61(図2参照)からインクが垂れる。そして、加圧状態を維持したまま、ワイパー711を起点位置P21から停止位置P22へと復路移動させてワイピングを行う(ステップS43)。この過程で、各ノズル61から垂れたインクとともに異物をワイピングする。この復路側ワイピング動作が完了すると、制御部100は循環速度を第2速度V2に戻してインク加圧を停止する(ステップS46)。こうして往路側フラッシング動作(ステップS41)、ワイパー711を往路移動させながらのワイピング動作(ステップS42)、加圧によるインク垂らし動作(ステップS45)およびワイパー711を復路移動させながらのワイピング動作(ステップS43)からなる往復洗浄工程が1回完了する。
そして、第1実施形態と同様に、往復洗浄工程(ステップS4)を繰り返し回数Nmaxだけ行った後で、ワイパー711を往路移動における起点位置P11よりも往路側(左方側)に移動させるとともに、インクの循環速度を第2速度V2から通常速度(第1速度)V1に減速させてノズル内の液面に対する背圧を大気圧よりも低い負圧に戻す。
以上のように、第3実施形態では、往路移動中に洗浄液とワイピングによるヘッド洗浄を行うとともに、復路移動中にインク垂らしとワイピングによるヘッド洗浄を行っている。このように異なる種類のヘッド洗浄を組み合わせて行っているため、洗浄効果を高めることができる。このように、本実施形態では、インク循環機構80によってインクに与える圧力を制御してインクのノズル61からの吐出を制御している。
<第4実施形態>
上記第3実施形態で行っているヘッド洗浄の組み合わせを往路側および復路側で入れ替えてもよい(第4実施形態)。
図14は本発明にかかる液体吐出装置の第4実施形態の主要構成を示す図である。また、図15は第4実施形態における往復洗浄工程を示すフローチャートである。さらに、図16は第4実施形態における往路側加圧動作を模式的に示す図である。この第4実施形態で用いるメンテナンスユニット7Uは、洗浄液供給管73の有無を除き、第2実施形態と用いたものと同一構成を有しており、復路側フラッシング動作を実行可能となっている。
第4実施形態では、メンテナンスユニット7Uを用いた印刷ヘッド6に対するメンテナンスを行う場合、第1実施形態と同様にして往復洗浄工程の準備を行う。すなわち、制御部100は印刷時間を取得し(ステップS1)、当該印刷時間に対応する繰り返し回数Nmaxを回数テーブル101に基づいて設定するとともに、繰り返し回数Nをゼロリセットする(ステップS2)。さらに、制御部100は循環速度を第2速度V2に増速して背圧を大気圧よりも高い正圧に切り替える。
こうして往復洗浄工程(ステップS4)の準備が完了すると、図16のa図に示すように、ヘッド駆動機構69が印刷ヘッド6をメンテナンスユニット7Uに近接する洗浄位置に移動させた後で、制御部100は循環速度を第2速度V2から第3速度V3に増速してインク加圧を開始する(ステップS45)。これにより、図16のb図に示すように、各ノズル61(図2参照)からインクが垂れる。そして、加圧状態を維持したまま、ワイパー711を起点位置P11から停止位置P12へと往路移動させてワイピングを行う(ステップS42)。これによって、ノズル61から垂れたインクとともに異物をワイピングする。この往路側ワイピング動作が完了すると、制御部100は循環速度を第2速度V2に戻してインク加圧を停止し(ステップS46)、元の状態、つまり背圧が大気圧よりも高い正圧となっている状態に戻す。それに続いて、第2実施形態と同様に、復路側フラッシング動作(ステップS44)および復路側ワイピング動作(ステップS43)を実行する。こうして加圧によるインク垂らし動作(ステップS45)、ワイパー711を往路移動させながらのワイピング動作(ステップS42)、復路側フラッシング動作(ステップS44)およびワイパー711を復路移動させながらのワイピング動作(ステップS43)からなる往復洗浄工程が1回完了する。
そして、第1実施形態と同様に、往復洗浄工程(ステップS4)を繰り返し回数Nmaxだけ行った後で、ワイパー711を往路移動における起点位置P11よりも往路側(左方側)に移動させるとともに、インクの循環速度を第2速度V2から通常速度(第1速度)V1に減速させてノズル内の液面に対する背圧を大気圧よりも低い負圧に戻す。
以上のように、第4実施形態においても、第3実施形態と同様に、異なる種類のヘッド洗浄を組み合わせて行っているため、洗浄効果を高めることができる。
<その他>
以上のように、この実施形態では、プリンター1が本発明の「液体吐出装置」の一例に相当している。インクが本発明の「液体」の一例に相当し、シートSが本発明の「媒体」の一例に相当している。印刷ヘッド6が本発明の「ヘッド」の一例に相当し、ワイパー711が本発明の「ワイピング部材」の一例に相当している。また、洗浄液供給管73が本発明の「洗浄液供給部」の一例に相当している。また、タンク81が本発明の「液体貯留部」の一例に相当し、インク循環機構80が本発明の「循環速度調整部」の一例に相当している。また、印刷時間が本発明の「液体がノズルから吐出される時間」の一例に相当している。また、UVランプ37a、37b、38が本発明の「光照射装置」の一例に相当している。さらに、ステップS3が本発明の「速度調整工程」の一例に相当し、ステップS41、S44が本発明の「洗浄液供給工程」の一例に相当し、ステップS42、S43が本発明の「ワイピング工程」の一例に相当している。
なお、以上の説明では便宜上、ノズル形成面60が略水平である場合についてメンテナンスの内容を説明してきたが、ノズル形成面60が水平面から傾いている場合でも、ワイピング方向Dwがノズル形成面60に沿うようにメンテナンスユニット7Uを配設することで、これまでに説明したメンテナンスを実行することが可能であることは言うまでもない。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、印刷時間に応じて往復洗浄工程(ステップS4)の繰り返し回数を変更しているが、UVランプから印刷ヘッド6までの距離に応じて往復洗浄工程(ステップS4)の繰り返し回数を変更してもよい。というのも、ノズル61から吐出されたインクはシートSに着弾した後でUVランプ37a、37b、38から射出される光を受けて硬化し、ノズル形成面60から除去し難くなるためである。上記距離に応じて往復動作の繰り返し回数、つまり上記複合ヘッド洗浄の繰り返し回数を変更することで硬化度合いに適した洗浄を行うことができる。その結果、過剰な洗浄液の使用を防止してランニングコストの低減を図ることができる。
また、上記実施形態では、洗浄液を印刷ヘッド6の側面64、65に供給しているが、洗浄液をワイパー711に直接供給してもよい。その場合には、ワイパー711の払拭面711aに洗浄液が流れてワイパー711に保持されるように、ワイパー711の上端付近に洗浄液を供給するとよい。
また、上記実施形態では、ワイパー711をワイピング方向Dwに移動させることでワイピングを行うものとしたが、ノズル形成面60、すなわち印刷ヘッド6をワイピング方向Dwに移動させることでワイピングを行ってもよい。また、ワイパー711および印刷ヘッド6をともにワイピング方向Dwに移動させてワイピングを行うことも可能である。
また、プリンター1の具体的構成についても適宜変更可能であり、印刷ヘッド6やメンテナンスユニット7Uの配置や個数を適宜変更したり、プラテンドラム30の形状等を適宜変更したりしてもよい。
また、ノズル61から吐出するインクの種類は、上述のUVインクに限られない。さらには、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置に対して本発明を適用することも可能である。
1…プリンター(液体吐出装置)、6…印刷ヘッド(ヘッド)、7U…メンテナンスユニット、60…ノズル形成面、61…ノズル、73…洗浄液供給管(洗浄液供給部)、80…インク循環機構(循環速度調整部)、81…タンク(液体貯溜部)、100…制御部、711…ワイパー(ワイピング部材)

Claims (7)

  1. 液体貯留部とヘッドとの間で液体を第1速度で循環させながら前記ヘッドのノズル形成面に設けられるノズルから前記液体を吐出する液体吐出装置であって、
    前記ノズル形成面に当接しながら前記ノズル形成面に対して相対移動されることで前記ノズル形成面のワイピングを行うワイピング部材と、
    前記ヘッドおよび前記ワイピング部材のうちの少なくとも一方に洗浄液を供給する洗浄液供給部と、
    前記液体貯留部と前記ヘッドとの間を循環する前記液体の循環速度を前記第1速度よりも速い第2速度に調整可能な循環速度調整部と
    を備え、
    前記ワイピング中の前記循環速度は、前記第2速度であることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記ワイピング部材を前記ノズル形成面に沿って第1方向に相対移動するのに続いて前記第1方向と反対の第2方向に相対移動する往復動作を実行する液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記洗浄液供給部は、前記ワイピング部材の前記第1方向への相対移動の前および前記ワイピング部材の前記第2方向への相対移動の前に前記洗浄液を供給する液体吐出装置。
  4. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記洗浄液供給部は、前記第1方向および前記第2方向のうちの一方に前記ワイピング部材を相対移動させる前に前記洗浄液を供給し、
    前記循環速度調整部は、前記第1方向および前記第2方向のうちの他方に前記ワイピング部材を相対移動させる時に前記循環速度を前記第2速度よりも速い第3速度に調整する液体吐出装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記液体が前記ノズルから吐出される時間に応じて前記往復動作の繰り返し回数を変更する液体吐出装置。
  6. 請求項2ないし5のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記ノズルから吐出されて媒体に着弾した前記液体に光を照射して硬化させる光照射装置を備え、
    前記光照射装置から前記ヘッドまでの距離に応じて前記往復動作の繰り返し回数が変更される液体吐出装置。
  7. 液体貯留部とヘッドとの間で液体を第1速度で循環させながら前記ヘッドのノズル形成面に設けられるノズルから前記液体を吐出する液体吐出装置において、前記ヘッドを洗浄するヘッドの洗浄方法であって、
    前記ノズル形成面に当接するワイピング部材および前記ヘッドのうちの少なくとも一方に洗浄液を供給する洗浄液供給工程と、
    前記ワイピング部材と前記ノズル形成面とを相対移動させて前記ノズル形成面のワイピングを行うワイピング工程と、
    前記ワイピング中の前記液体貯留部と前記ヘッドとの間を循環する前記液体の循環速度が前記第1速度よりも速い第2速度になるように調整する速度調整工程と
    を備えることを特徴とするヘッドの洗浄方法。
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