JP2016153597A - 鋼材接合構造 - Google Patents

鋼材接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016153597A
JP2016153597A JP2016060218A JP2016060218A JP2016153597A JP 2016153597 A JP2016153597 A JP 2016153597A JP 2016060218 A JP2016060218 A JP 2016060218A JP 2016060218 A JP2016060218 A JP 2016060218A JP 2016153597 A JP2016153597 A JP 2016153597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel material
plate portion
bolt
steel
fastening member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016060218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6462616B2 (ja
Inventor
憲尚 岡本
Norihisa Okamoto
憲尚 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2016060218A priority Critical patent/JP6462616B2/ja
Publication of JP2016153597A publication Critical patent/JP2016153597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6462616B2 publication Critical patent/JP6462616B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】本発明は、鋼材に取付金具を取付けた後であっても取付金具の位置を調節することができ、第1及び第2鋼材間の位置調節の幅を広げることができる鋼材接合構造を提供することを目的とするものである。
【解決手段】長手状の第1鋼材1には、第1締結部材4によって取付金具3の第1板部31が締結されている。第1締結部材4は、第1鋼材1に設けられた第1挿通孔にネジを切りながら挿通されるタッピング型ボルトによって構成されている。第1板部31には、タッピング型ボルトの軸径よりも大きな直径を有しタッピング型ボルトが遊嵌される第1遊嵌孔が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1鋼材と第2鋼材とが接合された鋼材接合構造に関する。
従来用いられていたこの種の鋼材接合構造としては、例えば下記の特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、従来構成では、第1及び第2鋼材の一方にL字状の取付金具を溶接し、その取付金具に第1及び第2鋼材の他方をボルト及びナットにより締結することで、第1鋼材と第2鋼材とを接合している。
特開平10−338974号公報
構造物を組み立てる際には、例えば各鋼材の寸法誤差を吸収する等の目的で各鋼材の位置を適宜調節する必要がある。しかしながら、上記のような従来の鋼材接合構造では、第1及び第2鋼材の一方に取付金具を溶接しているので、第1及び第2鋼材の一方に取付金具を溶接した後に取付金具の位置を調節することができず、第1及び第2鋼材間の位置調節の幅が大きく制限されてしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、鋼材に取付金具を取付けた後であっても取付金具の位置を調節することができ、第1及び第2鋼材間の位置調節の幅を広げることができる鋼材接合構造を提供することである。
本発明に係る鋼材接合構造は、閉鎖断面を有する長手状の鋼管からなる第1鋼材と、第1鋼材の延在方向と交わる方向に沿って延在された長手状の胴縁である第2鋼材と、第1鋼材の外面に沿って延在された第1板部、及び第1板部と一体に設けられるとともに第2鋼材の外面に沿って延在された第2板部を有する取付金具と、第1鋼材と第1板部とを締結する第1締結部材と、第2鋼材と第2板部とを締結する第2締結部材とを備え、第1締結部材は、第1鋼材に設けられた第1挿通孔にネジを切りながら挿通されるタッピング型ボルトであり、第1板部には、第1鋼材と第1板部との間の位置が調節され得るようにタッピング型ボルトの軸径よりも大きな直径を有しタッピング型ボルトが遊嵌される第1遊嵌孔が設けられている。
また、本発明に係る鋼材接合構造は、開放部が別部材により塞がれるように配置された長手状の第1鋼材と、第1鋼材の延在方向と交わる方向に沿って延在された長手状の胴縁である第2鋼材と、第1鋼材の外面に沿って延在された第1板部、及び第1板部と一体に設けられるとともに第2鋼材の外面に沿って延在された第2板部をそれぞれ有し、第2鋼材を挟むように互いに対向して配置された第1及び第2取付金具と、第1鋼材と第1及び第2取付金具の第1板部とを締結する第1締結部材と、第2鋼材と第1及び第2取付金具の第2板部とを締結する第2締結部材とを備え、第1締結部材は、第1鋼材に設けられた第1挿通孔にネジを切りながら挿通されるタッピング型ボルトであり、第1及び第2取付金具の第1板部には、第1鋼材と第1板部との間の位置が調節され得るようにタッピング型ボルトの軸径よりも大きな直径を有しタッピング型ボルトが遊嵌される第1遊嵌孔が設けられている。
また、本発明に係る鋼材接合構造は、長手状の第1鋼材と、第1鋼材の延在方向と交わる方向に沿って延在された長手状の胴縁である第2鋼材と、第1鋼材の外面に沿って延在された第1板部、及び第1板部と一体に設けられるとともに第2鋼材の外面に沿って延在された第2板部を有する取付金具と、第1鋼材と第1板部とを締結する第1締結部材と、第2鋼材と第2板部とを締結する第2締結部材とを備え、第1及び第2締結部材の少なくとも一方は、第1及び第2鋼材の少なくとも一方に設けられた挿通孔にネジを切りながら挿通されるタッピング型ボルトであり、第1及び第2板部の少なくとも一方には、第1及び第2鋼材の少なくとも一方と第1及び第2板部の少なくとも一方との間の位置が調節され得るようにタッピング型ボルトの軸径よりも大きな直径を有しタッピング型ボルトが遊嵌される遊嵌孔が設けられている。
本発明の鋼材接合構造によれば、タッピング型ボルトの軸径よりも大きな直径を有しタッピング型ボルトが遊嵌される遊嵌孔が取付金具に設けられているので、鋼材に取付金具を取付けた後であっても取付金具の位置を調節することができ、第1及び第2鋼材間の位置調節の幅を広げることができる。
本発明の実施の形態1による鋼材接合構造を示す斜視図である。 図1の鋼材接合構造を示す分解斜視図である。 図1の第2締結部材及びその周辺の断面を示す説明図である。 図1の第1締結部材及びその周辺の断面を示す説明図である。 図4のタッピング型ボルトを示す平面図である。 本発明の実施の形態2による鋼材接合構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3による鋼材接合構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4による鋼材接合構造を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による鋼材接合構造を示す斜視図である。図1に示すように、本実施の形態の鋼材接合構造には、第1鋼材1、第2鋼材2、取付金具3、第1締結部材4及び第2締結部材5が含まれている。
第1鋼材1は、閉鎖断面を有する長手状の角形鋼管であり、高さ方向に沿って延在されている。第2鋼材2は、開放断面を有する長手状のC形鋼からなる胴縁であり、第1鋼材1の延在方向と直角に交わる方向に沿って延在されている。第1鋼材1の延在方向と第2鋼材2の延在方向との交わる角度は、本発明の鋼材接合構造を含む建築物の形状に応じて任意に変更してよい。また、第1鋼材1の断面形状は角形でなく円形等でもよい。
取付金具3は、第1板部31と、この第1板部31と一体に設けられた第2板部32とを有する断面L字状の部材である。第1板部31は第1鋼材1の外面に沿って延在されており、第2板部32は第2鋼材2の外面に沿って延在されている。取付金具3の断面形状は、本発明の鋼材接合構造を含む建築物の形状に応じて任意に変更してよい。
第1締結部材4は、第1鋼材1と第1板部31とを締結しており、第2締結部材5は、第2鋼材2と第2板部32とを締結している。このように、第1締結部材4によって第1鋼材1と第1板部31とが締結され、第2締結部材5によって第2鋼材2と第2板部32とが締結されることで、第1鋼材1と第2鋼材2とが互いに接合されている。
次に、図2は、図1の鋼材接合構造を示す分解斜視図である。図において、第1鋼材1には、第1挿通孔1aが設けられている。取付金具3の第1板部31には、第1挿通孔1aに対応する第1遊嵌孔31aが設けられている。第1締結部材4は、これら第1挿通孔1a及び第1遊嵌孔31aに挿通されるタッピング型ボルト40によって構成されている。後に図を用いて説明するように、タッピング型ボルト40は、第1挿通孔1aにネジを切りながら挿通される。このようにタッピング型ボルト40により取付金具3を第1鋼材1に取付けることで、取付面の裏側に作業者の手を回すことが困難な第1鋼材1にも容易に取付金具3を取付けることができる。
第2鋼材2には、第2挿通孔2aが設けられている。取付金具3の第2板部32には、第2挿通孔2aに対応する第2遊嵌孔32aが設けられている。第2締結部材5は、これら第2挿通孔2a及び第2遊嵌孔32aに挿通される中ボルト50と、この中ボルト50に螺着されるナット51とによって構成されている。なお、第2締結部材5を中ボルト50とナット51とによって構成しているのは、第2鋼材2がC形鋼によって構成されており、第2鋼材2の取付面の裏側に作業者の手を容易に回すことができるためである。本実施の形態では第2締結部材4が中ボルト50を有しているように説明しているが、第2締結部材4は、中ボルト50の代わりに、軸部の先端から根元部までネジが切られた通常のボルトを有していてもよい。なお、単にボルトと示す場合は、当該ボルトには、上記通常のボルト、中ボルト50及び後述の貫通ボルト52が含まれている。
なお、加工工場にて第1締結部材4によって第1鋼材1に取付金具3を取付けた後に、現場にて第2鋼材2を取付金具3に取付けることが好ましい。このように取付金具3を第1鋼材1に予め取付けておくことで、現場での工数を少なくできる。
次に、図3は、図1の第2締結部材5及びその周辺の断面を示す説明図である。図3に示すように、中ボルト50は、軸部500及び頭部501を有している。第2挿通孔2a及び第2遊嵌孔32aの直径は、中ボルト50の軸径500a(軸部500の直径)よりも大きくされており、中ボルト50は、第2挿通孔2a及び第2遊嵌孔32aに遊嵌されている(遊びを持った状態で挿通されている)。具体例を挙げると、中ボルト50は日本工業規格B1180に規定されるM10のボルトであり、その軸径500aは10mmとされている。また、第2挿通孔2aの直径は12mmとされ、第2遊嵌孔32aの直径は13mmとされている。ナット51を緩めることで、中ボルト50の軸径500aと第2挿通孔2a及び第2遊嵌孔32aとの寸法差だけ、第2鋼材2と第2板部32との間の位置が調節され得る。なお、図3では示していないが、ナット51と第2板部32との間には平座金及びばね座金が挿入される。
次に、図4は、図1の第1締結部材4及びその周辺の断面を示す説明図である。図4に示すように、タッピング型ボルト40は、軸部400と頭部401とを有している。タッピング型ボルト40は、第1遊嵌孔31aに遊嵌されるとともに第1挿通孔1aにネジを切りながら挿通されている。すなわち、第1遊嵌孔31aの直径はタッピング型ボルト40の軸径400a(軸部400の直径)よりも大きくされており、第1挿通孔1aの直径はタッピング型ボルト40の軸径400aよりも小さくされている。ここでいう第1挿通孔1aの直径とは、タッピング型ボルト40によりネジが切れられる前の直径を指す。
具体例を挙げると、タッピング型ボルト40の軸径400aは12.5mmとされており、中ボルト50の軸径よりも2.5mmだけ大きくされている。第1挿通孔1aの直径は12mmとされ、上述の第2挿通孔2aと同径であるとともに、タッピング型ボルト40の軸径400aよりも0.5mmだけ小さくされている。第1遊嵌孔31aの直径は13mmとされ、上述の第2遊嵌孔32aと同径であるとともに、タッピング型ボルト40の軸径400aよりも0.5mmだけ大きくされている。タッピング型ボルト40を緩めることで、タッピング型ボルト40の軸径400aと第1遊嵌孔31aとの寸法差だけ、第1鋼材1と第1板部31との間の位置が調節され得る。
上述の具体例のように、タッピング型ボルト40の軸径400aが中ボルト50の軸径よりも大きくされて、タッピング型ボルト40が挿通される第1挿通孔1aが、中ボルト50が挿通される第2挿通孔2aと同径とされていることが好ましい。このように第1挿通孔1aを第2挿通孔2aと同径とすることで、第1及び第2挿通孔1a,2aを同じ工具で形成することができる。換言すると、タッピング型ボルト40の軸部400は、中ボルト50の軸径よりも大きく、かつ中ボルト50が挿通される第2挿通孔2aに挿通された場合に第2挿通孔2aにネジを切りながら挿通され得るように構成されている。また、加工に係る工数削減の観点から、上述の具体例のように、第1遊嵌孔31aも第2遊嵌孔32aと同径とされることも好ましい。
軸部400の先端部分には、円筒部403a及び拡径部403bからなるガイド部403が設けられている。円筒部403aは、軸部400と同軸に配置されている。円筒部403aの直径は、軸部400よりも小さく、且つ第1挿通孔1aの直径よりも僅かに小さくされている。具体的には、上述のように、タッピング型ボルト40の軸径400aが12.5mmとされ、第1挿通孔1aの直径が12mmとされる場合、円筒部403aの直径は10mmとされる。拡径部403bは、頂部が切り取られた円錐形状を有しており、円筒部403aと軸部400との間に設けられている。すなわち、拡径部403bの外周面は、円筒部403aから軸部400に向かうにつれて直径が徐々に大きくなるようにテーパ面により構成されている。また、拡径部403bは、軸部400と同軸に配置されている。
タッピング型ボルト40が第1挿通孔1aに挿通されるとき、軸部400に先立ち円筒部403aが第1挿通孔1aに挿通される。このとき、第1挿通孔1aの直径よりも僅かに小さな直径を有するように円筒部403aが構成されているので、軸部400の中心軸が第1挿通孔1aの中心にほぼ一致される。また、円筒部403aに続き拡径部403bが第1挿通孔1aに挿通される。このとき、拡径部403bの外周面がテーパ面により構成されているので、軸部400の中心軸が第1挿通孔1aの中心に一致される。これにより、軸部400の中心軸が第1挿通孔1aに一致された状態で、第1挿通孔1aにタッピング型ボルト40を挿通することができる。すなわち、傾いた状態でタッピング型ボルト40が第1挿通孔1aに挿通されることを回避できる。
次に、図5は、図4のタッピング型ボルト40を示す平面図である。図5に示すように、タッピング型ボルト40の頭部401には互いに平行な方向に沿って延在された第1端面401aと第2端面401bとが設けられている。これら第1端面401aと第2端面401bと間の距離は二面幅401cと呼ばれている。タッピング型ボルト40の頭部401の二面幅401cは、中ボルト50の頭部501及びナット51の二面幅と同じ寸法とされている。このようにタッピング型ボルト40の二面幅501cを中ボルト50の頭部501及びナット51の二面幅と同じ寸法とすることで、同じ工具を用いて中ボルト50、ナット51及びタッピング型ボルト40を締めるとともに緩めることができる。なお、上述の具体例のように中ボルト50が日本工業規格B1180に規定されるM10のボルトである場合、中ボルト50の頭部501、ナット51及びタッピング型ボルト40の頭部401の二面幅は17mm又は16mmとされる。なお、二面幅が16mmの中ボルト50の流通量に比べて、二面幅が17mmの中ボルト50の流通量が多いので、二面幅を17mmとしたタッピング型ボルト40を生産することが好ましい。
このような鋼材接合構造では、タッピング型ボルト40の軸径400aよりも大きな直径を有しタッピング型ボルト40が遊嵌される第1遊嵌孔31aが取付金具3に設けられているので、第1鋼材1に取付金具3を取付けた後であっても取付金具3の位置を調節することができ、第1及び第2鋼材1,2間の位置調節の幅を広げることができる。また、第1鋼材1が閉鎖断面を有しているので、取付面の裏側に作業者の手を回すことが難しくボルト50及びナット51により第1鋼材1に取付金具3を締結することが難しいが、タッピング型ボルト40を用いることで第1鋼材1に取付金具3を容易に締結できる。すなわち、本発明は、作業者の手を取付面の裏側に回すことが難しい閉鎖断面を有する鋼材の締結に特に有効である。
また、タッピング型ボルト40が挿通される第1挿通孔1aが、中ボルト50が挿通される第2挿通孔と同径とされているので、第1及び第2挿通孔1a,2aを同じ工具で形成することができる。これにより、加工に係る工数を削減でき、製造コストを低減できる。
さらに、タッピング型ボルト40の頭部401が中ボルト50の頭部501及びナット51と同じ二面幅を有しているので、同じ工具を用いてタッピング型ボルト40、中ボルト50及びナット51を締めるとともに緩めることができる。これにより、作業現場にて、例えば電動工具のアタッチメントを交換する等の工具の交換作業を不要とすることができ、現場での作業効率を向上できる。
また、このような鋼材接合構造に用いられるタッピング型ボルト40では、軸部400が中ボルト50の軸径500aよりも大きく、かつ、中ボルト50が挿通される第2鋼材2の第2挿通孔2aに挿通された場合にその第2挿通孔2aにネジを切りながら挿通され得る軸径を有するので、より確実に第1挿通孔1aを第2挿通孔2aと同径とすることができる。
また、このようなタッピング型ボルト40では、頭部401が中ボルト50の頭部501及びナット51と同じ二面幅を有するので、中ボルト50及びナット51と同じ工具を用いて締めるとともに緩めることができる。
なお、実施の形態1では、第2締結部材5は中ボルト50及びナット51であるように説明したが、第1締結部材と同様に第2締結部材もタッピング型ボルトであってもよい。また、実施の形態1の各寸法は一例であり、必ずしも上記寸法にとらわれる必要はない。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2による鋼材接合構造を示す斜視図である。実施の形態1の構成と同一又は対応する構成については、同じ符号を付して説明する。実施の形態1では、第1鋼材1が閉鎖断面を有する鋼管により構成され、第2鋼材2がC形鋼により構成されるように説明したが、本実施の形態2では、第1及び第2鋼材1,2の両方が閉鎖断面を有する鋼管により構成されている。また、本実施の形態では、高さ方向に沿って延在されている鋼管を第2鋼材2とし、その第2鋼材2の延在方向と交わる方向に沿って延在されている鋼管を第1鋼材1としている。
第2締結部材5は、取付金具3の第2板部32に設けられた第2遊嵌孔と第2鋼材2の側面に設けられた第2挿通孔とに挿通された貫通ボルト52(ボルト)と、この貫通ボルト52に螺合されるナット51により構成されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態1の中ボルト50に代えて貫通ボルト52を用いて第2板部32と第2鋼材2とを締結してもよい。
実施の形態3.
次に、図7は、本発明の実施の形態3による鋼材接合構造を示す斜視図である。実施の形態1の構成と同一又は対応する構成については、同じ符号を付して説明する。本実施の形態の鋼材接合構造には、第1鋼材1、第2鋼材2、第1取付金具3A、第2取付金具3B、第1締結部材4及び第2締結部材5が含まれている。
本実施の形態では、第1鋼材1は図示しない基礎上に設置された長手状の土台鋼材であり、第2鋼材2は第1鋼材1上に立設された角形鋼管からなる柱材である。第1鋼材1は開放断面を有するC形鋼により構成されている。第1鋼材1の開放部10は、下方に向けられており、基礎によって塞がれている。
第1及び第2取付金具3A,3Bは、実施の形態1で説明した取付金具3と同様に第1板部31及び第2板部32を有する断面L字状の部材からそれぞれなり、第2鋼材2を挟むように互いに対向して配置されている。第1及び第2取付金具3A,3Bの第1板部31は、第1鋼材1の上面に沿って延在されており、第1及び第2取付金具3A,3Bの第2板部32は第2鋼材2の側面に沿って延在されている。
第1締結部材4は、第1及び第2取付金具3A,3Bの第1板部31と第1鋼材1とを締結するタッピング型ボルト40により構成されている。実施の形態1の構成と同様に、タッピング型ボルト40は、第1鋼材1に設けられた第1挿通孔にネジを切りながら挿通されている。このようにタッピング型ボルト40により第1及び第2取付金具3A,3Bを第1鋼材1に取付けることで、取付面の裏側に作業者の手を回すことが困難な第1鋼材1にも容易に取付金具3を取付けることができる。
また、第1及び第2取付金具3A,3Bの第1板部31には、タッピング型ボルト40の軸径よりも大きな直径を有する第1遊嵌孔が設けられており、タッピング型ボルト40は第1遊嵌孔に遊嵌されている。すなわち、タッピング型ボルト40を緩めることで、タッピング型ボルト40の軸径と第1遊嵌孔との寸法差だけ、第1鋼材1と第1板部31との間の位置が調節され得る。タッピング型ボルト40の頭部は、後述の貫通ボルト52(ボルト)の頭部及びナット51と同じ二面幅を有している。
第2締結部材5は、第1及び第2取付金具3A,3Bの第2板部32と第2鋼材2とを締結する貫通ボルト52及びナット51により構成されている。貫通ボルト52は、第1及び第2取付金具3A,3Bの第2板部32に設けられた第2遊嵌孔と、第2鋼材2の側面(互いに対向する第1及び第2側面)に設けられた第2挿通孔とに挿通されている(第1取付金具3A、第2鋼材2及び第2取付金具3Bを貫通している)。このように第2締結部材5を貫通ボルト52及びナット51により構成しているのは、第1及び第2取付金具3A,3Bにより柱材(第2鋼材2)の両側を支える構造のため、貫通ボルト52を用いることでボルトの締め付け工数を少なくできるためのである。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上の説明では第1鋼材1が土台鋼材であるように説明したが、第1鋼材1は、開放断面を有しており、かつその開放部10が別部材により塞がれるように配置されたものであればよい。開放部10が別部材により塞がれることには、開放部10が別部材により完全に塞がれることのみならず、作業者の手を取付面の裏側に回すことが難しくなる程度に開放部10の一部が別部材により塞がれることも含まれる。
このような鋼材接合構造では、タッピング型ボルト40の軸径400aよりも大きな直径を有しタッピング型ボルト40が遊嵌される第1遊嵌孔31aが第1及び第2取付金具3A,3Bに設けられているので、第1鋼材1に第1取付金具3A,3Bを取付けた後であっても第1及び第2取付金具3A,3Bの位置を調節することができ、第1及び第2鋼材1,2間の位置調節の幅を広げることができる。また、第1鋼材1の開放部10が別部材により塞がれているので、取付面の裏側に作業者の手を回すことが難しく、ボルト50及びナット51により第1鋼材1に取付金具3を締結することが難しいが、タッピング型ボルト40を用いることで第1鋼材1に第1及び第2取付金具3A,3Bを容易に締結できる。すなわち、本発明は、開放部10が別部材により塞がれており作業者の手を取付面の裏側に回すことが難しい鋼材の締結に特に有効である。
なお、実施の形態3では、第2締結部材5は貫通ボルト52及びナット51であるように説明したが、第1締結部材と同様に第2締結部材もタッピング型ボルトであってもよい。また、実施の形態3の各寸法は一例であり、必ずしも上記寸法にとらわれる必要はない。
実施の形態4.
図8は、本発明の実施の形態4による鋼材接合構造を示す斜視図である。実施の形態1の構成と同一又は対応する構成については、同じ符号を付して説明する。本実施の形態の鋼材接合構造には、第1鋼材1、第2鋼材2、取付金具3、並びに第1締結部材4及び第2締結部材5が含まれている。本実施の形態の第1及び第2鋼材1,2は、開放断面を有する長手状のC形鋼により構成されている。第1及び第2鋼材1,2の開放部10は、別部材により塞がれておらず、作業者の手を取付面の裏側に回すことも可能である。第1締結部材4はタッピング型ボルトにより構成されており、第2締結部材5は中ボルト及びナットにより構成されている。
このように、第1及び第2鋼材1,2が開放断面を有する部材により構成されるとともに、第1及び第2鋼材1,2の開放部10が別部材により塞がれていない場合でも、タッピング型ボルトを用いて第1及び第2鋼材1,2を締結できる。すなわち、このような場合であっても、本願発明を適用できる。なお、図8では、第2締結部材5が中ボルト及びナットであるように示しているが、第1締結部材と同様に第2締結部材もタッピング型ボルトであってよい。
1 第1鋼材
1a 第1挿通孔
2 第2鋼材
2a 第2挿通孔
3 取付金具
3A 第1取付金具
3B 第2取付金具
4 第1締結部材
5 第2締結部材
10 開放部
31 第1板部
31a 第1遊嵌孔
32 第2板部
32a 第2遊嵌孔
40 タッピング型ボルト
50 中ボルト(ボルト)
51 ナット
52 貫通ボルト(ボルト)
401 頭部
401c 二面幅

Claims (6)

  1. 閉鎖断面を有する長手状の鋼管からなる第1鋼材と、
    前記第1鋼材の延在方向と交わる方向に沿って延在された長手状の胴縁である第2鋼材と、
    前記第1鋼材の外面に沿って延在された第1板部、及び前記第1板部と一体に設けられるとともに前記第2鋼材の外面に沿って延在された第2板部を有する取付金具と、
    前記第1鋼材と前記第1板部とを締結する第1締結部材と、
    前記第2鋼材と前記第2板部とを締結する第2締結部材と
    を備え、
    前記第1締結部材は、前記第1鋼材に設けられた第1挿通孔にネジを切りながら挿通されるタッピング型ボルトであり、
    前記第1板部には、前記第1鋼材と前記第1板部との間の位置が調節され得るように前記タッピング型ボルトの軸径よりも大きな直径を有し前記タッピング型ボルトが遊嵌される第1遊嵌孔が設けられている
    ことを特徴とする鋼材接合構造。
  2. 開放部が別部材により塞がれるように配置された長手状の第1鋼材と、
    前記第1鋼材の延在方向と交わる方向に沿って延在された長手状の胴縁である第2鋼材と、
    前記第1鋼材の外面に沿って延在された第1板部、及び前記第1板部と一体に設けられるとともに前記第2鋼材の外面に沿って延在された第2板部をそれぞれ有し、前記第2鋼材を挟むように互いに対向して配置された第1及び第2取付金具と、
    前記第1鋼材と前記第1及び第2取付金具の前記第1板部とを締結する第1締結部材と、
    前記第2鋼材と前記第1及び第2取付金具の前記第2板部とを締結する第2締結部材と
    を備え、
    前記第1締結部材は、前記第1鋼材に設けられた第1挿通孔にネジを切りながら挿通されるタッピング型ボルトであり、
    前記第1及び第2取付金具の前記第1板部には、前記第1鋼材と前記第1板部との間の位置が調節され得るように前記タッピング型ボルトの軸径よりも大きな直径を有し前記タッピング型ボルトが遊嵌される第1遊嵌孔が設けられている
    ことを特徴とする鋼材接合構造。
  3. 前記第2締結部材は、前記第2鋼材に設けられた第2挿通孔に遊嵌されるボルト、及び前記ボルトに螺着されるナットであり、
    前記第2挿通孔は、前記第2鋼材と前記第2板部との間の位置が調節され得るように前記ボルトの軸径よりも大きな直径を有している
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋼材接合構造。
  4. 前記タッピング型ボルトの頭部は、前記ボルトの頭部及びナットと同じ二面幅を有している
    ことを特徴とする請求項2を引用する請求項3記載の鋼材接合構造。
  5. 前記第1挿通孔は、前記第2挿通孔と同径とされている
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の鋼材接合構造。
  6. 長手状の第1鋼材と、
    前記第1鋼材の延在方向と交わる方向に沿って延在された長手状の胴縁である第2鋼材と、
    前記第1鋼材の外面に沿って延在された第1板部、及び前記第1板部と一体に設けられるとともに前記第2鋼材の外面に沿って延在された第2板部を有する取付金具と、
    前記第1鋼材と前記第1板部とを締結する第1締結部材と、
    前記第2鋼材と前記第2板部とを締結する第2締結部材と
    を備え、
    前記第1及び第2締結部材の少なくとも一方は、前記第1及び第2鋼材の少なくとも一方に設けられた挿通孔にネジを切りながら挿通されるタッピング型ボルトであり、
    前記第1及び第2板部の少なくとも一方には、前記第1及び第2鋼材の少なくとも一方と前記第1及び第2板部の少なくとも一方との間の位置が調節され得るように前記タッピング型ボルトの軸径よりも大きな直径を有し前記タッピング型ボルトが遊嵌される遊嵌孔が設けられている
    ことを特徴とする鋼材接合構造。
JP2016060218A 2016-03-24 2016-03-24 鋼材接合構造 Active JP6462616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016060218A JP6462616B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 鋼材接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016060218A JP6462616B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 鋼材接合構造

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013137808A Division JP5937041B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 鋼材接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016153597A true JP2016153597A (ja) 2016-08-25
JP6462616B2 JP6462616B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=56761110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016060218A Active JP6462616B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 鋼材接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6462616B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019157467A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 清水建設株式会社 鋼製部材の接合構造および鋼製部材の接合方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62133016U (ja) * 1986-02-17 1987-08-21
JPH10280531A (ja) * 1997-04-09 1998-10-20 Nippon Light Metal Co Ltd 建物用構造材とこれを用いた構造材の連結構造
JPH11269981A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Nippon Steel Corp 多層階建築物におけるパネル式構造階と鉄骨式構造階との接合構造
JP2000144898A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Susumu Shirai スチールハウス用接合金物及びスチールハウス用構造 材の接合構造
JP2001254709A (ja) * 2000-03-10 2001-09-21 Nippon Light Metal Co Ltd パイプの連結構造
JP2005133336A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Nippon Steel Corp 鋼管柱とh形鋼梁の接合構造とその接合施工方法
JP2008291923A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Sumitomo Kinzoku Kozan Siporex Kk 留め金具及び軽量コンクリートパネルの取付構造
JP2010275753A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Daiwa House Industry Co Ltd 鋼製胴縁の無溶接・無塗装取付け構造
JP2011149240A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Okamura Corp 杆材の直線連結構造
JP2012193836A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Sakamura Mach Co Ltd 六角穴付ボルト

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62133016U (ja) * 1986-02-17 1987-08-21
JPH10280531A (ja) * 1997-04-09 1998-10-20 Nippon Light Metal Co Ltd 建物用構造材とこれを用いた構造材の連結構造
JPH11269981A (ja) * 1998-03-20 1999-10-05 Nippon Steel Corp 多層階建築物におけるパネル式構造階と鉄骨式構造階との接合構造
JP2000144898A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Susumu Shirai スチールハウス用接合金物及びスチールハウス用構造 材の接合構造
JP2001254709A (ja) * 2000-03-10 2001-09-21 Nippon Light Metal Co Ltd パイプの連結構造
JP2005133336A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Nippon Steel Corp 鋼管柱とh形鋼梁の接合構造とその接合施工方法
JP2008291923A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Sumitomo Kinzoku Kozan Siporex Kk 留め金具及び軽量コンクリートパネルの取付構造
JP2010275753A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Daiwa House Industry Co Ltd 鋼製胴縁の無溶接・無塗装取付け構造
JP2011149240A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Okamura Corp 杆材の直線連結構造
JP2012193836A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Sakamura Mach Co Ltd 六角穴付ボルト

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019157467A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 清水建設株式会社 鋼製部材の接合構造および鋼製部材の接合方法
JP7107703B2 (ja) 2018-03-12 2022-07-27 清水建設株式会社 鋼製部材の接合構造および鋼製部材の接合方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6462616B2 (ja) 2019-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5937041B2 (ja) 鋼材接合構造
JP6462616B2 (ja) 鋼材接合構造
JP4481886B2 (ja) 外壁パネル取付具、及び外壁パネルの取付け構造
KR101533829B1 (ko) 다기능 빔 클램프
KR20110006207A (ko) 콘크리트 기둥 타설용 거푸집 고정밴드
JP5133302B2 (ja) ホールダウン金物
JP2004225817A (ja) ボルト、ナットの緩み止め座金
KR200398323Y1 (ko) 사각파이프와 사각파이프의 결합구조
JP2005282020A (ja) 建築構造材のねじ止め補助具
JP5094367B2 (ja) パネル支持装置
JP4493078B2 (ja) アンカーボルト位置決め用ナットの緩み防止用部材
JP6039596B2 (ja) 締結構造
JP3161542U (ja) 杭頭構造
JP2000192550A (ja) 軸組部材の接合金物及び接合部構造
JP4570681B1 (ja) 取付用金具
JP2017227026A (ja) 梁接合構造
JP3185870U (ja) 防護柵
JP2014020156A (ja) 壁パネル取付方法
JP3230336U (ja) コンクリート輸送管固定具
JP7351509B2 (ja) 柱と胴縁との取付構造
JP3219733U (ja) 型枠パネルの連結構造
JP4230987B2 (ja) ロープ交差部締結金具
JP6639903B2 (ja) 床板固定構造および床板固定具
JP6418925B2 (ja) 接続金具
JP2009174271A (ja) 木製柱と梁の接続用金具

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170321

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170516

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171003

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171204

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20171207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6462616

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250