JP3185870U - 防護柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビームとして間伐材を使用し、個々のビームの姿勢を現場に状態に合わせて簡単に設定できるようにする防護柵を提供する。
【解決手段】間伐材よりなるビーム2の端面に連結金具6がビス10で固定されている。支柱1は角形鋼管から成っており、その側面に固定した連結ブラケット7の張り出し部7bに連結金具6の横向き突出部6bがボルト8及びナット9で締結されている。支柱1には木製の化粧板4が重ね固定されている。ビーム2は平面視での振り回しは自在であり、施工地の傾斜には、連結ブラケット7の張り出し部7bを曲げることで対応できる。ビーム2は連結ブラケット7に仮り載置できるため、施工の手間も抑制できる。ビーム2の交換も簡単に行える。
【選択図】図2

Description

本願考案は、ビーム(横木)に間伐材等の丸太(木材)を使用した防護柵に関するものである。
我が国の山林は大量に植林されているものの間伐は進んでおらず、このため植林地の荒廃が問題になっている。間伐が進まないことには林業従業者の高齢化や木材価格の低迷等の幾つかの理由があるが、1つの理由として、間伐材に経済的価値がないことが挙げられる。すなわち、間伐材に経済的価値がないため間伐のインセンティブが働かないのである。そこで、間伐材の有効利用を図ることが考えられており、その1つとして防護柵への使用が提案され、かつ、実施されている。
間伐材を有効利用できる防護柵として、本願考案者は特許文献1のものを案出した。すなわちこの防護柵は、ビームと支柱とに間伐材を使用できるもので、支柱を挟んで隣り合った2本のビームを1枚の板状金具で連結する一方、支柱には板状金具が嵌まる溝を形成して、支柱と板状金具とを前後長手の1本のボルトで締結したものであり、板状金具はボルトを中心にしてシーソー状に回動し得るため、ビームの姿勢を地面の傾斜に倣わせることができる利点がある。
この特許文献1において、ビームの端部には板状金具が挿入される溝を形成しており、板状金具は複数本のボルト(及びナット)でビームに固定されている。従って、隣り合ったビームは基本的に一直線に並んでいる。
他方、特許文献2,3には、ビームに金属パイプを使用して支柱を前後2本のパイプ材で構成した防護柵において、ビームの端部に、前後のパイプ材の間に挟まる平坦部を設けて、左右のビームの平坦部と前後のパイプ材とを1本のボルトで締結することが開示されている。
特開2002−356821号公報 実開平7−4528号のCD−ROM 特開平8−120977号公報
特許文献1では、金具はボルトでビームに固定されているため、間伐材のような丸太をビームに使用することを推進できるが、問題点があることも判明した。例えば、隣り合ったビームは直線状の姿勢になっているため、地面の傾斜や防護柵の平面視での曲がりに対応しにくいという問題や、ビームの外周面にボルト及びナットが露出しているため、美感が悪化したり物が引っ掛かりやすくなったりする問題である。
他方、特許文献2,3では、個々のビームはボルトを中心にして回動し得るため、ビーム2の姿勢を地面の傾斜に的確に倣わせることができる利点がある。しかし、特許文献2,3はビームに金属パイプを採用しているため、間伐材のような木製丸太の有効利用には貢献できないという問題がある。
本願考案はこのような現状に鑑み成されたものであり、ビームに間伐材のような丸太を使用することを、特段の問題を生じることなく実現せんとするものである。
本願考案は多彩に展開できるが、典型の構成を請求項1〜7で特定している。このうち請求項1の考案は上位概念を成すもので、左右に間隔を空けて立設した支柱と、左右に隣り合った前記支柱の間に寝かせた姿勢に配置された木製ビームとを有しており、前記ビームは間伐材その他の丸太であって、前記ビームの端面に、当該端面に重なる基板とこの基板から前記支柱に向けて突出した横向き突出部とを有する連結金具が配置されており、前記連結金具の基板はねじで前記ビームに固定されており、前記連結金具の横向き突出部は、前記支柱にボルトで直接に締結されているか又は前記支柱に突設した連結ブラケットにボルトで締結されている。
なお、本願考案でいう「締結」には、動かない状態に強固に固定する状態と、回動可能に連結されている状態との両方を含んでいる。例えば、リーマボルトを使用したり、連結金具と連結ブラケットとの下穴にボルトが嵌まるカラー(筒状スペーサ)を嵌め入れたりすることで、ビームをボルトの軸心回りに回動する状態を保持して両金具を締結することが可能である。
請求項2の考案は、請求項1において、前記支柱には、前記ビームにおける連結金具の横向き突出部に重なる張り出し部を有する連結ブラケットが固定されており、前記連結金具の横向き突出部と連結ブラケットの張り出し部とがボルト及びナットで締結されている。
請求項3の考案は、請求項2において、前記連結金具の横向き突出部と連結ブラケットの張り出し部とは略水平状に広がっていて連結金具の横向き突出部が連結ブラケットの張り出し部で支持されており、これら連結金具の横向き突出部と連結ブラケットの張り出し部とは、上から挿入したボルトをナットにねじ込むことで締結されている。
請求項4の考案は、請求項2又は3において、前記支柱の左右両側には木製化粧板がビスで固定されており、前記木製化粧板には前記連結ブラケットに嵌まる逃がし穴が空いており、前記連結ブラケットの張り出し部を前記逃がし穴から化粧板の外側に露出させて、この露出部に前記連結金具の横向き突出部がボルト及びナットで締結されている。
請求項5の考案は、請求項3又は4において、前記連結金具の横向き突出部は平面視で半円状の形態であり、前記連結金具における横向き突出部のボルト挿通穴は真円に形成されている一方、前記連結ブラケットにおける張り出し部のボルト挿通穴はビームの軸線方向に長い長穴に形成している。
請求項6の考案は請求項1の考案を具体化したもので、この考案では、前記支柱は前後に配置した2本の中空鋼管からなっていて、前後の中空鋼管の間に前記支柱の横向き突出部が挿入されており、前後の中空鋼管と連結金具の横向き突出部とがボルトで締結されている。
請求項7の考案は、請求項1において、前記支柱は2本の角形鋼管から成っており、一方の角形鋼管のうち他方の角形鋼管と対向した内板に前記ナットを取り付けており、他方の角形鋼管と連結金具の横向き突出部とに挿通したボルトが前記ナットにねじ込まれている。
本願考案では、各ビームはそれぞれのビームに固定された連結金具を介して支柱に締結されるため、各ビームは地面の傾斜や平面視での曲がりに合わせて個別に姿勢を調整できる。そして、連結金具はビームにねじ止めされているため、間伐材のような丸太をビームとして支障なく使用できる。このため、間伐材の有効利用に貢献できる。また、連結金具はビームの端面にねじで固定されており、連結金具を固定するねじの頭等がビームの外周に露出していないため、美感に優れていると共に物が引っ掛かる問題もない。
請求項2のように連結ブラケットを使用すると、連結ブラケットの位置を自由に設定できるため、ボルトを支柱とビームとの間に配置することも簡単に実現できる。従って、ボルトをできるだけ目立たないようにして美感を向上できる。また、地面の傾斜や平面視での曲がりに合わせる場合、連結ブラケットをモンキーレンチ等で曲げることで簡単に対応できる利点も有している。更に、ビームの交換も簡単に行える。
連結金具の横向き突出部は広幅面が鉛直姿勢となるように配置することも可能であり、この場合は、地面の傾斜に対してビームを斜めに配置することをごく簡単に行える利点がある。これに対して請求項3の構成を採用すると、連結金具の横向き突出部を連結ブラケットの張り出し部に上から載せることでビームを借り保持できるため、作業性に優れている。また、ナットは金具の下方に隠れるため、美感がより一層優れている。更に、施工現場の平面視での曲がりに対しても、極めて簡単に対応できる。
請求項4のように化粧板を設けると、金具を化粧板で隠すことができるため、美感の向上に貢献できる。また、請求項5の構成を採用すると、ビームを水平旋回させて水平姿勢を任意に設定できるため、平面視で曲がり部を有する防護柵に好適である。また、連結ブラケットのボルト挿通穴は長穴であるため、支柱の位置のバラツキを吸収することができて、現場対応性に優れている。
請求項6の考案では、ボルトは水平姿勢になっているため、ビームはボルトを中心にして自在に回動させることができる。このため、ビームを傾斜に倣わせることが簡単にできる。また、連結金具は前後の角形鋼管で挟まれているため、ビームの固定強度は高いと云える。
請求項6の考案では支柱に丸パイプや丸太なども使用できるが、請求項7のように支柱として2本の角形鋼管をセットで使用すると、左右の金具の張り出し部を前後角形鋼管の広い面で挟むことができるため、締結強度をより一層向上できる利点がある。また、特許文献2,3のように支柱に丸パイプを使用した場合に比べて、前後角形鋼管の間の隙間が目立たないため、前後の角形鋼管の一体性を高めて美感を向上できる。
また、ナットは一方の角形鋼管の内部に隠れているため、美感や引っ掛かりの問題は生じない。
(A)は第1実施形態の防護柵の正面図、(B)は要部の拡大図である。 (A)は分離斜視図、(B)(C)は連結金具の別例の断面図である。 (A)第2実施形態の防護柵の正面図である。 (A)は図3の一部破断要部拡大図、(B)は別例図である。 (A)は図4(A)のVA-VA 視断面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は別例図である。
(1).第1実施形態の構成
次に、本願考案の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1,2に示す第1実施形態を説明する。図1に示すように、防護柵は水平方向(左右方向)に間隔を隔てて配置した多数本の支柱1の群と、隣り合った支柱1の間に寝かせた姿勢に配置されたビーム2の群とを備えている。支柱1は地面に埋設した基礎3に立設されている。実施形態ではビーム2は2段ずつ設けているが、ビーム2の段数は任意であり、1段のみ又は3段以上とすることも可能である。
本願では方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、支柱1及びビーム2の長手方向と直交した図1の状態を正面視として、これを基準に前後方向と左右方向を規定している。
ビーム2は、例えば旋盤加工で直径を80mm程度に揃えた針葉樹の間伐材が使用されている。100mmや120mmなどの外径のものも使用できる。他方、支柱1は断面形状が前後に長い長方形である角形鋼管が使用されており、その左右両側面に木製の化粧板4を重ねて配置している。支柱1と化粧板4との上端は樹脂製のキャップ5で塞がれている。
化粧板4は、ビーム2の上下の位置においてドリルねじ等のビス(図示せず)で支柱1に固定されている。なお、化粧板4は樹脂製とすることも可能である。また、化粧板4を前後に分離する方式として、前後のパーツを支柱1にビスで固定してもよい。化粧板4の前後幅寸法はビーム2の外径よりもやや大きい寸法になっているが、両者は同じ程度に揃えてもよい。
図2(A)のとおり、支柱1は薄型の角形鋼管が使用されているが、これはできるだけスリム化して見栄えを良くするためであり、正方形の角形鋼管や円形鋼管なども使用可能である。但し、コスト面から見ると、支柱1は強度を確保できる範囲でできるだけスリムなのが好ましいと云える。本実施形態の支柱1もかかる観点から薄型のものを使用している。要は、支柱1の寸法や厚さなどは、防護柵に要求される強度等に応じて選択したらよい。
ビーム2の両端は面取りしており、その端面に連結金具6を固定している一方、支柱1の側面には、各ビーム2と対向した高さ位置に連結ブラケット7を固定しており、両者が鉛直姿勢のボルト8及びナット9で締結されている。ボルト8は、フランジ状の平頭を有して係合穴が空いたタイプが使用されている。これは、ボルト8を目立たなくすると共に、支柱1とビーム2との間隔をできるだけ狭くして見栄えを良くするためである。当然ながら、六角ボルト等の各種のボルトを使用できる。
連結金具6は、ビーム2の端面に重なる円板状の基板6aとその上下中間部に溶接で固定された平面視半円状の横向き突出部6bとから成っており、基板6aは4本のビス(皿ビス)9でビーム2に固定されている。ビーム2には、ビス10のねじ込みによる割れを防止するため、下穴11を空けている。
ビーム2の下面には、割れを防止するための長溝12が下向きに開口した状態で全長に亙って形成されている。そこで、下穴11は、長溝12からできるだけ離れるように、ビーム2の軸心を通る鉛直線に対して45度の角度で傾斜した斜め十字線の位置に設けている。敢えて述べるまでもないが、ビス10(及び下穴11)の位置や本数は、ビーム2の太さ等に応じて任意に設定したらよい。
連結金具6の姿勢は一定に保持されている必要があるが、本実施形態のように長溝12を形成すると、長溝12を位置決め手段に兼用して、ビーム2の左右両端に下穴11を正確に空けることができる。すなわち、横型ヘッドを有するボール盤のベッドに長溝12に嵌まる位置決め板を上向き突設して、位置決め板でビーム2を位置決めした状態で、4軸のドリルユニットをビーム2に向けて移動させることで、ビーム2の左右両端に4つの下穴11を正確に空けることができる。
なお、ビス10は鍋頭や六角頭のタイプを使用することも可能である。また、ねじ込み式スタッドボルトをビーム2に据え込んで、これにナットをねじ込んで基板6aを固定することも可能である。
連結金具6の横向き突出部6bには、円形のボルト挿通穴13が上下に貫通して空いている。ボルト挿通穴13は、ビーム2の軸心が通る部位に設けている。
連結ブラケット7は、支柱1に重なった下向き片7aとその上端からビーム2に向けて突出した張り出し部7bとを有しており、従って、正面視逆L形の形態を成している。下向き片7aは支柱1に溶接又はビス止めで固定されている。下向き片7aには、ビス止めのための3つの下穴15を空けている。連結ブラケット7を固定するビスは、ドリルねじを使用したらよい。現場でビーム2の高さを設定する場合は、連結ブラケット7はビスで固定することになる。
連結ブラケット7の張り出し部7bにはボルト挿通穴15が空いているが、このボルト挿通穴15はビーム2の軸方向に長い長穴に設定している。従って、左右支柱1の間隔が多少相違しても、その相違を吸収することができる。
ナット9は六角ナットを使用しているが、雌ねじ筒とフランジ状頭部とを有していて筒部は頭部によって塞がれているT形のナットを使用することも可能である(この場合は、ナットの筒部は連結ブラケット7及び連結金具6の下穴に入り込む。)。連結ブラケット7の張り出し部7bにバーリング部を形成して、このバーリング部に雌ねじを形成することも可能である。この場合は、連結金具6における横向き突出部6bのボルト挿通穴13を長穴にしたらよい。
化粧板4には、連結ブラケット7が嵌まる逃がし穴16が空いている。逃がし穴16は、連結ブラケット7の張り出し部7bが貫通するスリット状の部分と、結ブラケット7の下向き片7aが嵌まる凹部とからなっている。
本実施形態では、連結ブラケット7の張り出し部7bのうちボルト挿通穴13の部分が化粧板4の外側に露出しており、この露出した部分に連結金具6の横向き突出部6bが締結されている。連結金具6の横向き突出部6bは化粧板4の外側に露出している。従って、ビーム2の取り付け・取り外しは化粧板4を固定したままで行える。なお、化粧板4を前後2つ割方式にすると、連結金具6と連結ブラケット7の大部分を化粧板4で隠すことができると共に、化粧板4とビーム2との間隔も狭くすることができる。
防護柵は平面視で屈曲することが多いが、本実施形態では、各ビーム2はボルト8を中心にして水平回動自在(振り回し自在)であるので、防護柵の屈曲には簡単に対応できる。他方、施工現場に傾斜が存在する場合は、連結ブラケット7の張り出し部7bをモンキーレンチのような工具で挟んで上又は下に曲げることで、張り出し部7bの姿勢を現場の傾斜に合わせたらよい。
本願考案では、連結ブラケット7の張り出し部7bと連結金具6の横向き突出部6bとは水平姿勢になっているので、施工に際してはビーム2を左右の連結ブラケット7で仮り支持することができる(ボルト8を挿通すると脱落しない。)。このため、施工の手間を軽減することができる。既述のとおり、化粧板4を取り外すことなく任意のビーム2を交換できる。
上記の実施形態では、連結金具6の横向き突出部6bは1枚のみであったが、図2(B)に示す例では、上下2枚の横向き突出部6bを使用してこれを基板6aに溶接している。従って、連結ブラケット7の張り出し部7bは上下の横向き突出部6bの間に位置して3者が共締めされる。この例は強度において優れているので、高い強度が要請される防護柵の場合は有益である。施工に際しては、ビーム2をその軸線と直交した方向に横移動させて、連結金具6の上下横向き突出部6bを結ブラケット7の張り出し部7bに嵌め込むことになる。
図2(C)に示す変形例でも上下2枚の横向き突出部6bを有するが、この例では、連結金具6は、ビーム2に重なる円板6a′と、これに溶接された上下2枚のL型板6b″とで構成されている。L型板6b″は円板を中心線に沿って曲げることで構成されている。この例も強度において優れているので、高い強度が要請される防護柵の場合は有益である。
既述のように六角ナットに代えてT型ナットを使用できるが、T型ナットの筒部はある程度の長さがあるため、ワークの厚さが薄いT型ナットを使用できない問題がある。この点、図2(B)(C)の例では、2枚の横向き突出部6bと1枚の張り出し部7bとで全体の厚さが厚くなるため、T型ナットを使用できる利点がある。横向き突出部6bの上面に座金を重ねると、より好適である。
(2).第2実施形態
次に、図3〜5に示す第2実施形態を説明する。この実施形態では、支柱1は前後2本の角形鋼管1a,1bで構成されており、第1実施形態の連結ブラケット7は備えていない。他方、ビーム2には第1実施形態と同様に連結金具6が固定されており、連結金具6は、、基板6aと横向き突出部6bとから成っている。但し、本実施形態では、横向き突出部6bは、鉛直姿勢で正面視長方形の形態を成している。基板6aは第1実施形態と同様に円板状である。
横向き突出部6bはその端面を基板6aに突き合わせて溶接するだけでもよいが、図4(B)に示すように、横向き突出部6bに1つ又は複数の突起17を設けて、これを基板6aに形成した係合穴18に嵌め込むことも可能であり、この場合は、位置決めを正確に行えると共に、固定強度も格段に向上する利点がある。なお、ビーム12には第1実施形態と同様の長溝12を形成しているが、図面では省略している。
左右ビーム2の連結金具6の横向き突出部6bはそれぞれ前後角形鋼管1a,1bの間に入り込んでおり、前後に重なった2枚の横向き突出部6bを前後の角形鋼管1a,1bで挟み、2枚の横向き突出部6bと前後の角形鋼管1a,1bとを前後長手の1本のボルト8とナット9とで締結(共締め)している。金具6の横向き突出部6bは、平面視でその重合面がビーム2の軸心19に一致するように設定しており、このため、横向き突出部6bは、軸心19から板厚寸法だけ前後にずれた状態で基板6aに固定されている。但し、ビーム2を180度回転させると横向き突出部6bの前後ずれ方向は逆になるので、連結金具6は1種類で足りる。
前部角形鋼管1aのうち後部角形鋼管1bに向いた内板20の内面に、ナット9をスポット溶接で固定している。前後横向き突出部6bと前後角形鋼管1a,1bにはボルト挿通穴21が空いており、これに後部角形鋼管1bの後ろからボルト8を挿入している。ボルト8の頭は浅い鍋形になっているが、これは、できるだけ出っ張りを減らして見栄えを良くするためである。
連結金具6については、図5(C)に示すように、横向き突出部6bを、基板6aに固定される部分6b′がビーム2の平面視で支柱1の軸心11に位置して、支柱1に重なる部分6b″が板厚の半分だけずれるように曲げることも可能である。この形態を採用すると、横向き突出部6bの曲がり形状からビーム2の配置姿勢を確認できるため、ビーム2を芯ずれした状態に配置してしまうことを防止できる(図5の(A)(B)の場合、横向き突出部6bの偏芯の程度は僅かで偏芯方向を一目で視認し難い場合があるため、ビーム2の軸心が前後角形鋼管1a,1bの中間点から手前又は後ろにずれてしまうことがある。)。
角形鋼管1a,1bの厚さによっては、ボルト8の締め込みで後部角形鋼管1bが変形してしまうことが有り得る。この点は、図5(A)に一点鎖線鎖線で示すように、後部角形鋼管1bにボルト8が嵌まるカラー22を配置することで解決できる。カラー22は、例えば、治具を使用して後部角形鋼管1bにスポット溶接したらよい。
本願考案は防護柵に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 支柱
1a,1b 支柱を構成する角形鋼管
2 ビーム
3 基礎
6 連結金具
6a 基板
6b 横向き突出部
7 連結ブラケット
7a 下向き片
7b 張り出し部
8 ボルト
9 ナット
10 ビス
11 下穴
13 連結金具のボルト挿通穴
15 連結ブラケットのボルト挿通穴
16 化粧板の逃がし穴

Claims (7)

  1. 左右に間隔を空けて立設した支柱と、左右に隣り合った前記支柱の間に寝かせた姿勢に配置された木製ビームとを有しており、前記ビームは間伐材その他の丸太であって、前記ビームの端面に、当該端面に重なる基板とこの基板から前記支柱に向けて突出した横向き突出部とを有する連結金具が配置されており、前記連結金具の基板はねじで前記ビームに固定されており、前記連結金具の横向き突出部は、前記支柱にボルトで直接に締結されているか又は前記支柱に突設した連結ブラケットにボルトで締結されている、
    防護柵。
  2. 前記支柱には、前記ビームにおける連結金具の横向き突出部に重なる張り出し部を有する連結ブラケットが固定されており、前記連結金具の横向き突出部と連結ブラケットの張り出し部とがボルト及びナットで締結されている、
    請求項1に記載した防護柵。
  3. 前記連結金具の横向き突出部と連結ブラケットの張り出し部とは略水平状に広がっていて連結金具の横向き突出部が連結ブラケットの張り出し部で支持されており、これら連結金具の横向き突出部と連結ブラケットの張り出し部とは、上から挿入したボルトをナットにねじ込むことで締結されている、
    請求項2に記載した防護柵。
  4. 前記支柱の左右両側には木製化粧板がビスで固定されており、前記木製化粧板には前記連結ブラケットに嵌まる逃がし穴が空いており、前記連結ブラケットの張り出し部を前記逃がし穴から化粧板の外側に露出させて、この露出部に前記連結金具の横向き突出部がボルト及びナットで締結されている、
    請求項2又は3に記載した防護柵。
  5. 前記連結金具の横向き突出部は平面視で半円状の形態であり、前記連結金具における横向き突出部のボルト挿通穴は真円に形成されている一方、前記連結ブラケットにおける張り出し部のボルト挿通穴はビームの軸線方向に長い長穴に形成している、
    請求項3又は4に記載した防護柵。
  6. 前記支柱は前後に配置した2本の中空鋼管からなっていて、前後の中空鋼管の間に前記支柱の横向き突出部が挿入されており、前後の中空鋼管と連結金具の横向き突出部とがボルトで締結されている、
    請求項1に記載した防護柵。
  7. 前記支柱は2本の角形鋼管から成っており、一方の角形鋼管のうち他方の角形鋼管と対向した内板に前記ナットを取り付けており、他方の角形鋼管と連結金具の横向き突出部とに挿通したボルトが前記ナットにねじ込まれている、
    請求項6に記載した防護柵。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105507187A (zh) * 2014-10-10 2016-04-20 无锡梓昱安全用品科技有限公司 消音防护缓冲板

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