JP7490586B2 - 格子と枠材との固定構造およびポストユニット - Google Patents
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Description
本発明の目的は、枠体の内周面に螺合具が露出することを防止でき、意匠性を向上できる格子と枠材との固定構造およびポストユニットを提供することにある。
図1は、本実施形態に係る門型構造材であるポストユニット1を示す斜視図であり、図2はポストユニット1の正面図であり、図3はポストユニット1の要部を示す上面図である。
ポストユニット1は、左右の柱2,3と、柱2,3の上部に渡って配置される横部材である笠木部材4とを備える門型フレーム構造を有する。
さらに、ポストユニット1は、ポスト5と、パネル材6A、6Bと、縦格子7A、7Bと、胴縁である横枠8A~8Cと、シャフト9とを備える。
笠木部材4は、左右の柱2,3の上端間に掛け渡される板状の笠木受け41と、笠木受け41に取り付けられる断面略コ字状の笠木42と、笠木42の小口を塞ぐキャップ43とを備えている。笠木受け41は、柱2、3のビスホールに螺合されるタッピングねじで柱2,3に固定されている。
ポスト5は、左右の柱2,3の上下方向中間位置に固定されている。シャフト9は、ポスト5の下方位置に設けられて柱2,3間に連結されている。
パネル材6A、6Bは、柱2に沿って配置されて柱2に固定されている。ここで、パネル材6Aは、笠木部材4およびポスト5間に配置され、パネル材6Bは、ポスト5およびシャフト9間に配置されている。パネル材6Aにはインターホン61が取り付けられている。
横枠8A、8B、8Cは、水平板部81と、水平板部81の長手方向に沿った両端部からそれぞれ延長された鉛直片部82とを備えた断面略コ字状のアルミ形材で構成されている。水平板部81には、縦格子7Aを固定する螺合具であるタッピングねじ76が挿通される複数の穴811が形成されている。
なお、縦格子7Aの下端が固定される横枠8A、8Cは水平板部81が上面とされ、下面に鉛直片部82間の開口が設けられる。また、縦格子7Aの上端が固定される横枠8Bは水平板部81が下面とされ、上面に鉛直片部82間の開口が設けられる。
縦格子7A,7Bは、同一断面形状のアルミ形材で構成され、断面矩形状とされ、対向する2つの辺にそれぞれビスホール71が形成されている。
L字型金具85は、第一固定片851の穴853に挿通されるタッピングねじ86で柱3、パネル材6A,6Bに固定されている。この際、回転止め用突起854が柱3、パネル材6A,6Bに形成された穴に係合することで、タッピングねじ86を螺合する際にL字型金具85が回転することを防止できる。
また、L字型金具85は、第二固定片852の穴855および水平板部81の穴811に挿通されるタッピングねじ76を、縦格子7Aの一方のビスホール71に螺合することで固定されている。このため、L字型金具85の第二固定片852、横枠8A~8C、縦格子7Aは、螺合具であるタッピングねじ76によって共締めされて固定されている。
また、縦格子7Aの他方のビスホール71と、縦格子7Bの各ビスホール71には、水平板部81の穴811を介してタッピングねじ76が螺合されて、縦格子7A,7Bと横枠8A~8Cとが連結されている。
また、下端が横枠8Aに固定された縦格子7A、7Bの上端は、笠木受け41に当接され、笠木受け41を介してビスホール71に螺合されるタッピングねじ76によって笠木受け41に固定されている。
以上の手順で組み立てられたポストユニット1は、ユニットの状態で工場から施工現場に搬送され、施工現場において基礎200に埋設される。この際、基礎200には、パネル材6Bの下端部と、パネル材6Bおよび柱3間に配置される縦格子7A、7Bの下端部と、横枠8Cと、シャフト9も埋設される。その後、笠木42を笠木受け41から一旦外して照明等の配線を行い、笠木42を笠木受け41に再度取り付けてポストユニット1が完成する。
本実施形態によれば、タッピングねじ76を、L字型金具85の第二固定片852および横枠8A~8Cを介して、縦格子7Aのビスホール71に螺合して固定しているので、L字型金具85と、横枠8A~8Cと、縦格子7Aとを共締めによって固定することができる。このタッピングねじ76は、縦格子7A内部のビスホール71に固定されて外部に露出しないため、意匠性を向上できる。すなわち、L字型金具85の第二固定片852を、横枠8A~8Cのみに固定するねじを設ける必要が無く、このねじが横枠8A~8Cの表面に露出することも防止できるので、格子と枠材との固定構造部分の意匠性を向上できる。
縦格子7Aと、柱3やパネル材6A,6Bとの間に、L字型金具85を横枠8A~8Cに固定するねじを配置する必要が無いため、縦格子7Aを柱3やパネル材6A,6Bに近接して配置することもでき、縦格子7Aを配置できる範囲を広くできる。
また、L字型金具85を横枠8A~8Cに固定するタッピングねじ76と、縦格子7Aを横枠8A~8Cに固定するタッピングねじ76とを共通化したので、これらのねじを別々に設ける場合に比べてねじの本数を少なくでき、ポストユニット1の組立性を向上できる。
縦格子7A、7Bに2つのビスホール71を設けたので、縦格子7A、7Bを横枠8A~8Cや笠木受け41にそれぞれ2本のタッピングねじ76で固定できる。このため、縦格子7A、7Bを1本のタッピングねじ76で固定した場合のように、縦格子7A、7Bが回転することを防止できる。
縦格子7AをL字型金具85に直接固定できるので、剛性を向上できる。
前記実施形態では、L字型金具85の第二固定片852に形成されてタッピングねじ76が挿通される穴855は丸穴であったが、図6に示すように、タッピングねじ76が挿通される穴を長孔855BとしたL字型金具85Bを用いてもよい。L字型金具85Bを用いれば、タッピングねじ76の位置つまり縦格子7Aの位置を長孔855B内で調整でき、縦格子7A、7Bの配置間隔も容易に変更できる。
さらに、縦格子は、ビスホール71を有するものに限定されず、螺合具であるタッピングねじ76が螺合されるナットを内蔵するものでもよい。すなわち、格子は、内部にビスホール71やナットなどで構成される雌ねじ部を有し、この雌ねじ部に螺合される螺合具によって、L字型金具85の第二固定片852が、縦枠または横枠の他方と、格子とに、共締めされるものであればよい。
また、前記実施形態のポストユニット1では、ポスト5の上下に縦格子7A、7Bを配置していたが、上下の一方のみに縦格子7A、7Bを配置してもよい。
さらに、本発明の格子と枠材との固定構造は、ポストユニットに用いられる場合に限定されず、格子を有する門扉等の様々な用途に利用できる。
本発明は、格子と枠材とをL字型金具で固定する格子と枠材との固定構造であって、前記枠材は、縦枠および横枠を有し、前記L字型金具は、第一固定片および第二固定片を有し、前記第一固定片は、前記縦枠または前記横枠の一方に固定され、前記第二固定片は、前記縦枠または前記横枠の他方と、前記格子とに、螺合具により共締めされて固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、L字型金具の第二固定片と、縦枠または横枠の他方と、格子とを、螺合具の共締めで固定しているので、前記螺合具が外部に露出することを防止でき、意匠性を向上できる。
格子の内部に複数のビスホールを設けていれば、格子を複数の螺合具で固定できる。このため、格子を1本の螺合具で固定した場合のように、格子が回転することを防止できる。また、格子のビスホールに螺合される螺合具で、第二固定片と、縦枠または横枠と、格子とを共締めできるので、共締め作業を容易に行うことができる。
このような構成によれば、前記長孔に共締め用の螺合具を配置できるので、格子の位置を長孔内で調整でき、格子の配置間隔も容易に変更できる。
本発明によれば、L字型金具の第二固定片と、縦枠または横枠の他方と、格子とを、螺合具の共締めで固定しているので、前記螺合具が外部に露出することを防止でき、ポストユニットの意匠性を向上できる。
Claims (4)
- 格子と枠材とをL字型金具で固定する格子と枠材との固定構造であって、
前記枠材は、縦枠および横枠を有し、
前記L字型金具は、第一固定片および第二固定片を有し、
前記第一固定片は、前記縦枠または前記横枠の一方に固定され、
前記第二固定片は、前記縦枠または前記横枠の他方と、前記格子とに、螺合具により共締めされて固定されていることを特徴とする格子と枠材との固定構造。 - 請求項1に記載の格子と枠材との固定構造において、
前記格子は、中空筒状に形成され、
前記格子の内部には、複数のビスホールが設けられ、
前記螺合具は、前記第二固定片と、前記縦枠または前記横枠の他方とを介して前記ビスホールに螺合されていることを特徴とする格子と枠材との固定構造。 - 請求項1または請求項2に記載の格子と枠材との固定構造において、
前記第二固定片には、長孔が形成されていることを特徴とする格子と枠材との固定構造。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の格子と枠材との固定構造を備えることを特徴とするポストユニット。
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