JP2001254709A - パイプの連結構造 - Google Patents

パイプの連結構造

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pipes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一対のパイプを互いの軸心を偏心させて容易に
連結したり、断面形状や断面寸法が異なる一対のパイプ
を互いの軸心を同心又は偏心させて容易に連結できるパ
イプの連結構造を提供する。 【解決手段】互いの軸心が偏心するように長手方向に沿
って配置した一対のパイプ2a,2bの端部5a,5b
間に連結具10を配置し、この連結具10に設けた一対
の嵌合部11a,11bは、互いの軸心を偏心させて形
成されると共に、上記一対のパイプ2a,2bの端部5
a,5bとそれぞれ嵌合し、パイプ2a,2bと嵌合部
11a,11bとが通しボルト8a,8b及びナット9
a,9bにより固定されている、パイプの連結構造1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のパイプを互
いの軸心を偏心させて連結したり、断面形状や断面寸法
が異なる一対のパイプを互いの軸心を同心又は偏心させ
て連結するパイプの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】太さの異なる一対のパイプを互いの軸心
を偏心させた状態で連結する構造は、種々の用途で行わ
れている。例えば、図10(A)に示すインパネリィンフ
ォースメント170は、ステアリングホイール174が
位置する運転者側の太径の鋼管171と、助手席側の細
径の鋼管172とを、図10(B)に示すように、テーパ
管173を介して溶接Wすることにより連結している。
鋼管171,172には薄肉のパイプが用いられ、テー
パ管173は、例えば鋼管171,172を両者の軸心
が互いに偏心するように薄い鋼板を折り曲げ加工して溶
接するか、パイプを絞り加工したものであり、その両端
に鋼管171,172を突き合わせ又は隅肉溶接Wして
いる。尚、細径の鋼管172には、図10(A)に示すよ
うに、エアバッグ取付用ブラケット177が溶着され、
太径の鋼管171にはステアリングホイール174のス
テアリングシャフト175を支持するステアリングコラ
ムブラケット176が溶着される。また、図10(A)に
示すように、テーパ管173には、エアコン等の取付用
ブラケット178が溶着されると共に、鋼管171,1
72の外端部には鋼材からなるボデー取付用ブラケット
179がそれぞれ溶着されている。
【0003】しかしながら、上記テーパ管173を鋼板
から折り曲げ加工して中心軸が傾斜した変形円錐形と
し、この状態でその長手方向に沿って継ぎ目を溶接Wし
て成形するには、工数及び煩雑な作業を要する。しか
も、得られたテーパ管173の両端部と鋼管171,1
72との端部に沿って円周状に突き合わせ又は隅肉溶接
Wを施すため、係る溶接Wの技量によっては、テーパ管
173を介して鋼管171,172を連結したインパネ
リィンフォースメント170の連結部の強度にバラツキ
が生じ易い。このため、テーパ管173を介して溶接W
付けする上記連結構造では、工数を要すると共に品質が
バラ付く、という問題があった。
【0004】また、図10(C)に示すように、太径の鋼
管181の中空部182内に、細径の鋼管184の端部
185を挿入し、鋼管181,184間の外周面に沿っ
て、隅肉溶接Wすることにより、径の異なるパイプ同士
を互いの軸心を同心にして連結する構造180も行われ
ている。この連結構造180によれば、安定した溶接W
を施し易いため、強固な連結が可能となる。しかし、鋼
管181,184間の内・外径が略一致している必要が
あるため、上記連結構造180では、限られたパイプ同
士のみに制限され、同径又は異径のパイプ同士を偏心さ
せつつ連結する構造には全く適用できない、という問題
があった。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上において説明
した従来の技術における問題点を解決し、一対のパイプ
を互いの軸心を偏心させて容易に連結したり、断面形状
や断面寸法が異なる一対のパイプを互いの軸心を同心又
は偏心させて容易に連結できるパイプの連結構造を、提
供することを課題とする。尚、本発明が対象とするパイ
プには、円形断面のパイプに限らず、正多角形、変形多
角形、長円形等の非円形や異形断面を有するパイプも含
まれ、その材質も鋼の他にアルミニウム合金等も含まれ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、連結すべき一対のパイプ間に、両パイプの
端部とそれぞれ嵌合する連結具を用いることに着想して
成されたものである。即ち、本発明による第一のパイプ
の連結構造は、互いの軸心が偏心するように長手方向に
沿って配置した一対のパイプの端部同士間に連結具を配
置し、この連結具に設けた一対の嵌合部は、互いの軸心
を偏心させて形成されると共に、上記一対のパイプの端
部の外周面及び/又は内周面と嵌合し、各パイプと嵌合
部とが機械的結合手段により固定されている、ことを特
徴とする。これによれば、互いの軸心を平行にし且つ偏
心させた状態で、一対のパイプ同士を容易且つ強固に連
結することができる。
【0007】また、前記一対のパイプは、同じ断面形状
及び断面寸法を有するか、互いの断面形状が相似形であ
るか、或いは断面形状が相違している、パイプの連結構
造も含まれる。これによれば、同一断面を有する一対の
パイプ同士は基より、互いの断面寸法や形状が相違する
一対のパイプ同士をも、互いの軸心を偏心させた状態
で、容易且つ強固に連結することができる。
【0008】一方、本発明による第二のパイプの連結構
造は、互いの断面形状が相似形か又は断面形状が相違
し、且つ互いの軸心が同心又は偏心している一対のパイ
プの端部同士間に連結具を配置し、この連結具に設けた
一対の嵌合部は、一対のパイプの端部の外周面及び/又
は内周面と嵌合すると共に、各パイプと嵌合部とが機械
的結合手段により固定されている、ことを特徴とする。
これによれば、互いの断面寸法や形状が相違する一対の
パイプ同士を、互いの軸心を同心又は偏心させた状態
で、容易且つ強固に連結することができる。
【0009】以下の各形態は、第二のパイプの連結構造
の他、前記第一のパイプの連結構造の一部も含むもので
ある。また、前記連結具は、中空で筒形の本体を有し、
該本体の外周面が断面寸法の大きい前記パイプの端部に
包囲されつつ嵌合する外嵌合部であり、上記本体の中空
部が断面寸法の小さい前記パイプの端部を包囲しつつ嵌
合する内嵌合部である、パイプの連結構造も含まれる。
これによれば、連結具の内・外嵌合部に各パイプの端部
を嵌合するのみで、互いの断面寸法や形状が相違する一
対のパイプ同士をも、同心又は偏心させた状態で容易且
つ強固に連結することができる。尚、上記筒形には、円
筒形の他に正多角柱や変形多角柱などの形状も含まれ
る。
【0010】更に、前記連結具は、断面略十字形又は筒
形の本体を有し、該本体の外周面が断面寸法の大きい前
記パイプの端部に包囲されつつ嵌合する外嵌合部であ
り、上記本体の一端面から軸心方向に沿って穿設された
スリットが断面寸法の小さい前記パイプの端部に包囲し
つつ嵌合する内嵌合部である、パイプの連結構造も含ま
れる。或いは、前記連結具は、断面略十字形、略円形、又
は多角形で且つ互いの寸法が異なる大径部と小径部とか
らなる一対の嵌合部を有し、これら大・小径部が互いの
軸心を同心又は偏心して接続されている、パイプの連結
構造も含まれる。これらによれば、連結具の外嵌合部と
スリットである内嵌合部、又は一対の嵌合部である大・
小径部に各パイプの端部を個別に嵌合するのみで、互い
の断面寸法や形状が相違する一対のパイプ同士をも、同
心又は偏心させた状態で容易且つ強固に連結することが
できる。尚、上記筒形も、円筒形の他に正多角柱や変形
多角柱なども含み、上記略円形には長円形や楕円形など
が含まれている。
【0011】また、前記連結具は、前記一対のパイプの
端部間に挟持される基部と、基部の両側面から互いの軸
心が同心又は偏心にして反対方向に伸びた一対の嵌合部
とを有し、係る一対の嵌合部は、断面寸法の大きいパイ
プの端部に包囲されつつ嵌合する外嵌合部、及び/又
は、断面寸法の小さい前記パイプの端部を包囲しつつ嵌
合する内嵌合部である、パイプの連結構造も含まれる。
これによれば、連結具の内嵌合部及び/又は外嵌合部に
一対のパイプの端部を個別に嵌合するのみで、同一断面
のパイプ同士は基より、互いの断面寸法や形状が相違す
る一対のパイプ同士をも、容易且つ強固に連結すること
ができる。更に、前記機械的結合手段が、セルフタッピ
ングボルト、上記部分を貫通する通しボルト及びナッ
ト、ブラインドリベット、又は、ボルト及びブラインド
ナットの何れかである、パイプの連結構造も含まれる。
これによれば、前記嵌合状態のまま所要数のボルト等を
ねじ込むのみで、迅速且つ強固な連結構造とすることが
できる。
【0012】また、前記一対のパイプは、アルミニウム
合金の押出形材からなり、少なくとも何れか一方のパイ
プにおける中空部内の長手方向に沿ってビスホールを付
設している、パイプの連結構造も含まれる。これによれ
ば、軽量で任意の断面形状を有するパイプを活用できる
と共に、前記セルフタッピングボルトにより各パイプと
連結具とを容易且つ少ない工程で体裁良く連結すること
が可能となる。加えて、前記一対のパイプは、アルミニ
ウム合金の押出形材からなり、少なくとも何れか一方の
パイプにおける外周面の長手方向に沿った凸条、その中
空部内の長手方向に沿った凸条、又は、その中空部を複
数に分割する仕切壁を一体に有している、パイプの連結
構造も含まれる。これによれば、任意の断面形状を有す
るパイプを活用できると共に、用途に応じた強度や周辺
部材等との結合の容易さを併せて得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。尚、以下の各形態におい
ては、本発明による第一又は第二のパイプの連結構造と
記述しない場合は、両者が共通して適用される形態であ
る。図1,図2は、本発明による第一のパイプの連結構
造に関する。図1(A)及び(B)は、第一のパイプの連結
構造における一形態の連結構造1を示す。図示で左右の
パイプ2a,2bは互いに同径のアルミニウム合金から
なる押出形材のパイプで、軸心を平行にして図示で上下
方向に偏心して連結されている。図1(B)に示すよう
に、パイプ2a,2bの端部5a,5b間に跨ってずれ
た中空部4,4間には、連結具10が嵌合されている。
この連結具10は、図1(C)に示すように、一対の円柱
形の嵌合部11a,11bを側面12で径方向にずらし
つつ一体化したアルミニウム合金等の鋳造品又は鍛造品
からなる。嵌合部11a,11bには、垂直方向の貫通
孔14a,14bが予め穿孔されている。
【0014】図1(B)に示すように、パイプ2a,2b
の端部5a,5bにおける中空部4,4内に、連結具1
0の嵌合部11a,11bを個別に嵌合すると、端部5
a,5bは側面12,12に当接して、パイプ2a,2
bが位置決めされる。この状態で、パイプ2a,2bの
端部5a,5bに穿設した透孔6a,6bから連結具1
0の貫通孔14a,14bにボルト8a,8bを挿通
し、且つ反対側でナット9a,9bを締結する。これに
より、パイプ2a,2bが偏心した連結構造1を得るこ
とができる。係る連結構造1によれば、同径のパイプ2
a,2bを互いに精度良く偏心させた状態にして、容易
且つ迅速で強固に連結することができる。
【0015】図1(D)は、異なる形態の連結具15を示
す。この連結具15は、図1(D)に示すように、一対の
六角柱形の嵌合部16a,16bを側面17で径方向に
ずらしつつ一体化したアルミニウム合金等の鋳造品等か
らなる。上記嵌合部16a,16bには、垂直方向の貫
通孔18a,18bが予め穿孔されている。係る連結具
15を用いることにより、嵌合部16a,16bが挿入
可能な同じ断面正六角形の一対のパイプ(図示せず)を、
互いに精度良く偏心させた状態にして、容易且つ迅速で
強固に連結する連結構造を得ることができる。
【0016】図2(A)及び(B)は、第一のパイプの連結
構造における前記連結構造1の変形形態1′を示す。図
示で左右のパイプ2a,2bは、前記同様に互いに同径
で、互いの軸心を平行にし且つ図示で上下方向に偏心し
て連結されている。図2(B)に示すように、パイプ2
a,2bの端部5a,5b間に跨ってずれた中空部4,
4間の間隙には、連結具20が嵌合されている。この連
結具20は、図2(C)に示すように、円盤形の基部21
と、その両側面23a,23bから突出する一対の円柱
形の嵌合部22a,22bを径方向にずらしつつ一体化
したアルミニウム合金等の鋳造品等からなる。嵌合部2
2a,22bには、垂直方向の貫通孔24a,24bが
予め穿孔されている。尚、連結具20の場合、他の部品
取付用ブラケットを、その基部21の外側に一体に形成
することも可能である。
【0017】図2(B)に示すように、パイプ2a,2b
の端部5a,5bにおける中空部4,4内に、連結具2
0の嵌合部22a,22bを個別に嵌合すると共に、パ
イプ2a,2bの端部5a,5b間に基部21を挟持す
ると、端部5a,5bは連結具20の側面23a,23
bに当接して、パイプ2a,2bが位置決めされる。こ
の状態で、パイプ2a,2bの端部5a,5bに穿設し
た透孔6a,6bから連結具20の貫通孔24a,24
bにボルト8a,8bを通し、且つ反対側でナット9
a,9bを締結することにより、パイプ2a,2bの連
結構造1′が得られる。以上のような連結構造1′によ
っても、同径のパイプ2a,2bを互いに精度良く偏心
させた状態で、容易且つ迅速で強固に連結することがで
きる。
【0018】図2(D)は、更に異なる形態の連結具25
を示す。連結具25は、図2(D)に示すように、扁平な
直方体の基部26と、その側面26a,26bから突出
する一対の四柱形の嵌合部27a,27bとを有し、嵌
合部27a,27bを上下方向にずらして一体化したア
ルミニウム合金等の鋳造品等からなる。嵌合部27a,
27bには、中空部28a,28bが内設され、且つ垂
直方向の貫通孔29a,29bが予め穿孔されている。
以上のような連結具25を用いることにより、嵌合部2
7a,27bが挿入可能又は中空部28a,28b内に
挿入可能な同じ断面正四角形の一対のパイプ(図示せず)
を、互いに精度良く偏心させた状態にして、容易且つ迅
速に連結できる連結構造を得ることができる。
【0019】図3(A)乃至(C)は、細径のパイプ31と
太径のパイプ35とを、互いの軸心を偏心させた状態で
連結する連結構造30を示す。図3(B)及び(C)に示す
ように、太径のパイプ35の端部37における中空部3
6内には、連結具40を介して中空部32を内設する細
径のパイプ31の端部33が嵌合されている。連結具4
0は、図3(D)に示すように、円筒形(筒形)の本体41
内に側面43で下側に偏心した位置にて両端が開口する
中空部42が貫通するアルミニウム合金等の鋳造品等か
らなる。係る連結具40では、本体41の外周面が外嵌
合部となり、中空部42が内嵌合部となる。また、本体
41及び中空部42を垂直方向に貫通する上下一対の貫
通孔44が予め穿設されている。
【0020】図3(B)及び(C)に示すように、太径のパ
イプ35の端部37における中空部36内に、連結具4
0の本体(外嵌合部)41を嵌合し、且つ連結具40の中
空部(内嵌合部)42内に細径のパイプ31の端部33を
嵌合する。次に、パイプ31,35に穿設した透孔3
4,38と、連結具40の貫通孔44,44とを心合わ
せした状態にして、これらにボルト46を座金47を介
して貫通すると共に、反対側でナット48を締結する。
これにより、図3(A)に示すように、細径のパイプ31
と太径のパイプ35を、互いの軸心を偏心させた状態
で、外観上も体裁良くして、容易且つ迅速で強固に連結
する連結構造30を得ることができる。
【0021】図4は、前記細径及び太径のパイプ31,
35等を、互いの軸心を偏心させた状態で連結する異な
る形態の連結構造30′,30″,30aに関する。図
4(A)は、円筒形(筒形)の本体(外嵌合部)51と、その
内部を偏心して貫通する中空部(内嵌合部)52を有する
連結具50を示す。図4(A)に示すように、連結具50
の中空部52内には一対の凹溝53が対称に形成される
と共に、各凹溝53に達する一対の透孔54が対向して
本体51に穿設されている。図4(B)に示すように、予
め細径のパイプ31の透孔34にブラインドナット56
を固定しておき、上記連結具50をパイプ35,31間
に介在させる。この際、上記ナット56の頭部は、連結
具50の各凹溝53内に収容される。この状態で、パイ
プ35における左右の透孔38及び連結具50の透孔5
4に、ボルト58を座金55を介して挿入し、上記ナッ
ト56の雌ねじ部57にねじ結合する。これにより、一
対の短いボルト58にて連結具50を介してパイプ3
1,35を、偏心させ且つ強固に連結した連結構造3
0′を容易に得ることができる。
【0022】図4(C)は、円筒形(筒形)の本体51にこ
れと同軸心の中空部52を有する円筒形の連結具50′
を示し、前記と同様の凹溝53及び透孔54を有する。
図4(D)に示すように、前記同様にして連結具50′を
パイプ31,35間に介在し、ボルト58とブラインド
ナット56とをねじ結合することにより、パイプ31,
35を互いの軸心を一致させて強固に連結する連結構造
30″を容易且つ迅速に得ることができる。尚、連結具
50,50′の場合、その本体51や中空部52の断面
形状を適宜変更することにより、多角形断面や異形断面
等のパイプ同士の連結にも適用可能である。また、細径
のパイプと太径のパイプとの断面形状が異なる場合で
も、連結具50,50′の本体51や中空部52の断面
形状を適宜変更することにより、両パイプを連結するこ
とが可能となる。
【0023】図4(E)は、円筒形(筒形)の本体(外嵌合
部)61と、両側面63の下側に偏心した位置に開口す
る断面正六角形の中空部(内嵌合部)62を有する円筒形
の連結具60を示す。図4(E)に示すように、中空部6
2内には、本体61の軸心を通る位置に一対の透孔64
が予め穿設されている。この連結具60は、アルミニウ
ム合金の押出形材を孔明けしたものである。図4(F)に
示すように、太径のパイプ35の中空部36内に、連結
具60の本体61を嵌合し、その中空部62内にこれと
相似形の断面正六角形で細径のパイプ66を嵌合する。
パイプ66は、アルミニウム合金の押出形材からなり、
その中空部67を通って連結具60の透孔64と連通す
る一対の透孔68が穿設されている。
【0024】次いで、ボルト46を座金47を介してパ
イプ35,66、連結具60の透孔38,68,64に
貫通し、反対側でナット48を締結することにより、断
面形状及び寸法が異なるパイプ35,66を互いの軸心
を偏心させた状態で、強固且つ迅速に連結する連結構造
30aを得ることができる。尚、連結具60における中
空部62の位置を本体61と同軸心にすることにより、
パイプ35,66を同軸心で連結する構造が得られるこ
とも明らかである。また、連結具60では、その本体6
1や中空部62の断面形状を適宜変更することにより、
細径パイプと太径パイプの断面形状が互いに相似形の形
状である場合の連結構造にも適用することが可能であ
る。
【0025】図5,図6は、前記細径及び太径のパイプ
31,35を同心又は偏心させて連結する更に異なる連
結構造78,79,90,90′,98に関する。図5
(A)に示す連結具70は、水平片71と垂直片72とを
直交させた断面略十字形のアルミニウム合金の押出形材
からなり、図示で左側の端面からその軸心方向に沿って
右端の手前までの位置に、水平片71と垂直片72の各
中間において断面がカーブした一対ずつのスリット(内
嵌合部)73,74を形成している。各スリット73,
74は、図5(A)にて左端側から見た際に一つの円形軌
跡と一致する。水平片71及び垂直片72のカーブする
外曲面(外嵌合部)からスリット73,74まで貫通する
ねじ通し穴75a,76aが穿設され、更に、スリット
73,74からねじ通し穴75a,76aと同一の軸心
上で水平片71又は垂直片72の中心部に向かって進入
するねじ穴75b,76bが穿設されている。
【0026】図5(B)に示すように、連結具70の水平
片71及び垂直片72のカーブする四つの外曲面を太径
のパイプ35の端部における中空部36に接触させつつ
嵌合すると共に、反対側から各スリット73,74内に
細径のパイプ31の端部を挿入して嵌合する。この状態
で、パイプ31,35の上下左右の透孔34等、上記ね
じ通し穴75a,76a、及びねじ穴75b,76b内
に、ボルト77aを座金77bを介してねじ込む。これ
により、連結具70を介してパイプ31,35を同軸心
で強固且つ迅速に連結する連結構造78を容易に得るこ
とができる。
【0027】図5(C)は、各スリット73,74を軸心
に対し図示で下方に偏心して形成した連結具70′を示
す。図5(D)に示すように、前記同様にして連結具7
0′をパイプ31,35の端部間に介在し、ボルト77
aをねじ結合することにより、互いの軸心が偏心した状
態でパイプ31,35を強固に連結した連結構造79を
容易に得ることができる。尚、連結具70,70′は、
スリット73,74を含めてアルミニウム合金等の精密
鋳造又は鍛造により成形することも可能である。また、
上記スリット73,74は、パイプ31の端部に一致す
るカーブ形の断面形状とすることが望ましい。更に、上
記ねじ通し穴75a,76aが互いに干渉しないよう
に、位置をずらして水平片71又は垂直片72を貫通す
る貫通孔とし、これらに図示しない通しボルトを座金を
介して挿通し且つナットを締結することにより、容易に
連結構造78,79を得ることもできる。
【0028】図6(A)に示す連結具80は、断面が互い
に略相似形で且つ同軸心にして一体化された大径部81
と小径部86からなる一対の嵌合部を有し、それぞれ垂
直片82,87及び水平片83,88を直交させた断面
略十字形のアルミニウム合金からなる鋳造品又は鍛造品
である。或いは、断面略十字形のアルミニウム合金の押
出形材を機械加工して、連結具80に適用することも可
能である。また、垂直片82,87と水平片83,88
のカーブした外曲面における中央付近には、ねじ穴8
4,89がそれぞれ個別に穿設されている。更に、上記
大径部81と小径部86との間には、上下左右にて対称
な四つの垂直な段部85が位置している。
【0029】図6(B)に示すように、連結具80の大径
部(嵌合部)81における垂直片82及び水平片83のカ
ーブする四つの外曲面を、太径のパイプ35の端部にお
ける中空部36に接触させつつ嵌合する。また、小径部
(嵌合部)86における垂直片87及び水平片88のカー
ブする四つの外曲面に、反対側から細径のパイプ31に
おける端部の中空部32を接触させつつ、係る小径部8
6自体を中空部32内に挿入して嵌合すると共に、パイ
プ31の端面を各段部85に当接する。上記のように連
結具80をパイプ31,35間に配置した状態で、パイ
プ31,35の透孔34等、及び上記ねじ穴84,89
内にボルト77aを座金77bを介してねじ込むことに
より、連結具80を介してパイプ31,35を互いの軸
心を同心にして強固に連結した連結構造90を容易に得
ることができる。
【0030】図6(C)に示す連結具80′は、前記連結
具80における嵌合部の大径部81と小径部86を、そ
れぞれの軸心を図示で上下に偏心させて一体化したもの
で、大・小径部81,86間には異なる段部85a〜8
5cが位置している。この連結具80′を用いることに
より、図6(D)に示すように、互いの軸心が偏心したパ
イプ31,35を強固に連結した連結構造90′を容易
に得ることができる。尚、垂直片82及び水平片83等
を貫通し且つ互いに干渉しない一対の貫通孔を穿孔し、
これらに図示しない通しボルトを座金を介して通し、ナ
ットを締結することによっても、連結構造90,90′
を容易に得ることができる。また、連結具80,80′
は、断面略円形又は多角形の大・小径部からなる一対の
嵌合部を有し、この大・小径部が互いの軸心を同心又は
偏心させており、且つ大・小径部間に段部を有する形態
としても良い。
【0031】図6(E)に示す連結具91は、円筒形(筒
形)の本体(外嵌合部)92と、その左側面93にて偏心
して開口するリング形のスリット(内嵌合部)95と、そ
の内側に位置する円柱体94を一体に有する。スリット
95は、図6(E)で右側面96の手前まで形成されてお
り、本体92と円柱体94とは右側面96付近で接続さ
れる。また、図6(E)に示すように、本体92の上下と
左右には、スリット95を横切り且つ円柱体94内に達
するねじ穴97が予め四組穿設されている。係る連結具
91には、アルミニウム合金からなる鋳造品又は鍛造品
が用いられる。
【0032】図6(F)に示すように、太径のパイプ35
の端部における中空部36内に、連結具91の本体92
を嵌合し、更に、スリット95内に細径のパイプ31の
端部における中空部32を嵌合する。この状態で、パイ
プ35等の透孔38等及び連結具91の各ねじ穴97に
ボルト77aをそれぞれねじ込む。これにより、互いの
軸心が偏心したパイプ31,35を強固に連結する連結
構造98を容易に得ることができる。もちろん、連結具
91のスリット95を本体92と同軸心で形成すること
により、パイプ31,35の軸心を一致させた連結構造
が得られる。尚、以上の連結構造78,79,90,9
0′,98において、パイプ31,35を互いに相似形
でない断面形状のものに替えて連結する連結構造とする
ことは可能である。また、連結具80,80′,91に
は、例えばポリカーボネート等の高強度を有する樹脂の
成形体を適用することも可能である。
【0033】図7(A),(B)に表・裏面を示す連結具1
00は、円盤形の基部101と、図示で基部101の左
側面上において互いに同じ円形軌跡の一部から対称に立
設する薄肉で四つの円弧片102と、基部101の右側
面上において外周縁107の内側に同様に立設する厚肉
で四つの円弧片106とを一体に有する。係る円弧片1
02,106の中心は、基部101の軸心と同じ位置に
ある。また、円弧片102同士や円弧片106同士の間
には、基部101の両側面の同じ位置に隙間103,1
08が形成され、これらに挟まれた基部101には透孔
105が穿孔されている。四つの円弧片102の内側に
は、基部101を貫通する四つの透孔104が等間隔に
穿孔される。尚、各円弧片102,106は、各々全体
として一つの内嵌合部又は外嵌合部を形成する。また、
連結具100には、アルミニウム合金又は前記樹脂等か
らなる鋳造品又は鍛造品が用いられる。
【0034】図7(C)は、押出形材からなる太径のパイ
プ110の端面を示し、その中空部112内の四カ所に
等間隔でビスホール114が長手方向に沿って付設され
ている。尚、細径のパイプ115にも同様にビスホール
116を形成しておく。図7(D)に示すように、連結具
100における各円弧片102の内周面内に細径のパイ
プ115の端部を挿入し、図示で基部101の右側面か
ら各透孔104を通じ、セルフタッピングボルト117
をビスホール116内にねじ込む。次いで、連結具10
0における各円弧片106の外周面上に太径のパイプ1
10の端部を挿入し、図示で基部101の左側面から各
透孔105を通じて、セルフタッピングボルト118を
ビスホール114内にねじ込む。
【0035】これにより、連結具100を介して太・細
径のパイプ110,115を、同心にして強固に連結し
た連結構造119を容易に得ることができる。尚、各円
弧片102,104の中心を、基部101の両側面にお
ける異なる位置にそれぞれ配置し、各円弧片102,1
06を互いに偏心する位置に設けることにより、互いの
軸心が偏心したパイプ110,115を強固に連結した
連結構造を容易に得ることができる。また、連結具10
0は、円形断面以外の断面形状を有する一対のパイプ間
にも、必要な変更を加えることにより適用可能である。
【0036】図7(E)及び(F)に示す連結具120は、
円盤形の基部121と、図7(E)で基部121の左側面
上において、基部121と同心に立設するスリーブ(嵌
合部)122と、その内周部123の底面における基部
121に対称に穿孔した一対の透孔124とを含む。ま
た、図7(F)で基部121の右側面には、外周縁125
の内側に、同じ円形軌跡の一部であって、互いに対称で
且つ厚肉な一対の円弧片(嵌合部)126が立設し、隣接
する円弧片126間に円柱形の隙間128が形成されて
いる。係る隙間128には、上記透孔124の一端が開
口している。更に、各隙間128の中央付近を横切って
一つの円形軌跡を形成し、且つ各円弧片126の内側に
位置するリング溝(嵌合部)127が設けられると共に、
各隙間128とリング溝127とに囲まれて略円柱形の
中央部129が突設されている。また、各円弧片126
の外周面の中央には、ここからリング溝127を横切っ
て中央部129内に達する一対のねじ穴129aが穿設
されている。
【0037】図7(G)は、細径のパイプ130の端面を
示す。このパイプ130は、アルミニウム合金の押出形
材からなり、互いに同心の外円体131と内円体132
を四つのウェブ133で連結して四つの円弧形の中空部
134を形成すると共に、内円体132の内周面には等
間隔に四つのビスホール136が長手方向に沿って一体
に付設されている。尚、太径のパイプ137は、内円体
138を同様にウェブを介して有するが、ビスホールは
形成されていない。パイプ130,137の連結される
端部寄りのウェブ133等は予め所定の長さ分だけ切除
されている。
【0038】図7(H)に示すように、連結具120にお
けるスリーブ122に、細径のパイプ130の端部にお
ける外・内円体131,132を挟んで嵌合し、且つ各
ビスホール136を透孔124に位置合わせした後、反
対側からセルフタッピングボルト117を透孔124を
通じてビスホール136内にねじ込む。次いで、各円弧
片126の外周面上に外円体を接触させて太径のパイプ
137を嵌合し、その端面を外周縁125に当接した
後、パイプ137の透孔(図示せず)からセルフタッピン
グボルト118をねじ穴129a内にねじ込む。これに
より、図7(H)に示すように、連結具120を介して二
重構造のパイプ130,137を、互いの軸心を同心に
して強固に連結した連結構造139を容易に得ることが
できる。
【0039】尚、上記連結構造139では、ねじ穴12
9aを貫通孔とし、この貫通孔にパイプ137の反対側
に突き抜ける長さの通しボルトを挿通して、ナットを締
結しても良い。この際、通しボルト同士が互いに干渉し
ないように貫通孔を穿孔するものとする。また、連結す
るパイプは、必ずしも二重構造にする必要はなく、細径
のパイプ130はビスホール136が付設された内円体
132を有し、太径のパイプ137は外円体を有してい
れば、連結具120を介して連結可能である。
【0040】図7(I)は、連結構造139の変形形態の
連結構造139′を示す。図7(I)中に示す連結具12
0′は、前記連結具120の基部121における左側面
のスリーブ122を図示で下側に偏心させると共に、右
側面の円弧片126内のリング溝127及び中央部12
9を省略したものである。図7(I)に示すように、連結
具120′のスリーブ122の内周部123にビスホー
ル116を有する細径のパイプ115を挿入して嵌合
し、連結具120′の反対側から透孔124を通じてビ
スホール116内にセルフタッピングボルト117をね
じ込む。
【0041】次いで、太径の前記パイプ35の端部を連
結具120′の円弧片126の外周面に嵌合し且つ外周
縁125に当接した後、パイプ35の端部から円弧片1
26の透孔129aに向けてブラインドリベット129
bを打設する。この結果、太径・細径のパイプ35,1
15を、互いの軸心を偏心させた状態で強固に連結した
連結構造139′を容易に得ることができる。上記連結
構造139′において、透孔129aにパイプ35の反
対側に突き抜ける長さの通しボルトを挿通して、ナット
を締結しても良い。但し、通しボルト同士が互いに干渉
しないように貫通孔を穿孔するものとする。
【0042】図8及び図9は異なる断面形状のパイプに
関する。尚、以下においては相似形断面を有する太径
(大径)及び細径(小径)のパイプの双方を共通して示す。
図8(A)に示すパイプ140は、中空の押出形材からな
り正五角形の断面を有し、図8(B)に示すパイプ142
は、正八角形の断面を有し、図8(C)に示すパイプ14
4は、正十二角形の断面を有する。また、図8(D)に示
すパイプ145は、中空の押出形材からなり各コーナー
にアールを付した略長方形の断面を有し、上下の長辺に
は平坦面145aを有する。更に、図8(E)に示すパイ
プ146は、長円形の断面を有する中空形材であり、図
中の上下に一対の平坦面146aを有する。加えて、図
8(F)に示すパイプ147は、断面略半円形で中空部を
内設する本体148と、その一部に平坦面149を長手
方向の全長に沿って有する。以上のパイプ140〜14
7も、前記と同様に、連結具を介して容易に連結できる
と共に、外周面の平坦部145a等を活用することによ
り、付近の付属部材を容易に固定することも可能とな
る。また、パイプ140〜144の断面を、それぞれの
変形多角形とすることも、押出形材を用いることにより
容易である。
【0043】図9(A)に示すパイプ150は、アルミニ
ウム合金の押出形材からなり、中空部151を含む円形
の断面を有し、その外周面154上に軸心方向に沿っ
て、四つの凸条152を対称で且つ長手方向の全長に沿
って突設している。係るパイプ150は、各凸条152
により剛性を高められる。また、パイプ150を太径及
び細径のパイプの双方用いる場合、両者の間に介在する
連結具には細径のパイプ150の各凸条152を受け入
れる凹溝を予めその内嵌合部に形成する。この凸条15
2と凹溝との嵌合により、パイプ150の軸回りの回転
を防止できる。
【0044】また、図9(B)に示すパイプ155も、ア
ルミニウム合金の押出形材からなり中空部156を含む
円形の断面を有し、その内周面上に軸心方向に沿って、
四つの凸条158を対称で且つ長手方向の全長に沿って
突設している。パイプ155は、各凸条158により剛
性を高められる。また、パイプ155を太径及び細径の
パイプの双方に用いる場合、両者の間に介在する連結具
には、少なくとも太径のパイプ155の凸突条158を
受け入れる凹溝を、予めその外嵌合部に形成しておくこ
とが望ましい。この凸条158と凹溝との嵌合により、
パイプ155の軸回りの回転を防止することができる。
【0045】更に、図8(C)に示すパイプ160も押出
形材からなり、中空部161を含む円形の断面を有し、
その外周面に軸心方向に沿って、四つの幅広いカーブ形
の凸条164とこれらの間の凹溝162を、互いに対称
で且つ長手方向の全長に沿って突設している。係るパイ
プ160は、各凸条164により剛性を高められる。ま
た、パイプ160を太径及び細径のパイプの双方用いる
場合、両者の間に介在する連結具には細径のパイプ16
0の各凸条164を受け入れる凹溝を、予めその内嵌合
部に形成しておくことが望ましい。この凸条164と凹
溝との嵌合により、パイプ160の軸回りの回転を防止
することができる。
【0046】加えて、図8(D)に示すパイプ165も押
出形材からなり、外円体166の内部に互いに対称な四
つの断面扇形の中空部168と、これらを仕切る断面十
字形の仕切壁167とを、その長手方向の全長に沿って
設けている。パイプ165は、上記仕切壁167を内設
することで剛性を高めている。また、パイプ165を太
径及び細径のパイプの双方に用いる場合、両者の間に介
在する連結具には各パイプ165の各中空部168内に
嵌合する複数の突起からなる嵌合部を、予め両側それぞ
れに形成しておくことが望ましい。尚、以上の凸条15
2,158,164及び仕切壁167は、非円形断面の前
記パイプ140〜147にも適宜適用することが可能で
ある。また、パイプ140〜165の中空部内の適所に
所望数のビスホールを付設することも可能である。
【0047】本発明は、以上にて説明した各形態に限定
されるものではない。例えば、一対のパイプには、高強
度の合成樹脂パイプを用いることもできる。また、一対
のパイプにおける中空部は、前記各形態のように外部と
閉鎖したものに限らず、パイプの連結されるべき端部等
において外部と連通する中空部も含まれる。例えば、パ
イプの端部に切り込みを入れて、その端部を拡大したパ
イプを連結具に嵌合して固定することもできる。更に、
前記各形態の連結具における一対の嵌合部を、互いの軸
心が長手方向において傾斜した姿勢で形成することも可
能である。これにより、一対のパイプを傾斜させつつ連
結具付近で互いの軸心を同心とするか、或いは傾斜させ
つつ互いの軸心を偏心とした連結構造を得ることが可能
となる。尚、本発明によるパイプの連結構造は、前述し
たインパネリィンフォースメント等の自動車部品に限ら
ず、各種の機械部品、道路や鉄道等に設置される支柱や
ゲート、或いは架線支持構造物などの屋外構造体にも適
用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上において説明した本発明によるパイ
プの連結構造によれば、一対のパイプを互いの軸心を偏
心させて連結したり、或いは、断面形状や断面寸法が異
なる一対のパイプを互いの軸心を同心又は偏心させて強
固に連結できる共に、少ない工数と簡単な作業により容
易に前記の各連結構造を得ることができる。また、請求
項9の連結構造によれば、軽量なアルミニウム合金の押
出形材によりパイプを精度良く成形でき、且つ係るパイ
プの中空部内に付設したビスホールを活用することによ
り、上記の各連結構造を一層容易に形成することができ
る。更に、請求項10の連結構造によれば、軽量なアル
ミニウム合金の押出形材により、凸条等を一体に付設す
ることにより、当該パイプの剛性を高めると共に、連結
具との嵌合部も更に強固にした連結構造を容易に得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は第一のパイプの連結構造における
一形態の概略を示す正面図又は断面図、(C)は(B)に示
す連結具の斜視図、(D)は異なる連結具の斜視図。
【図2】(A),(B)は第一のパイプの連結構造における
異なる形態の概略を示す正面図又は断面図、(C)は(B)
に示す連結具の斜視図、(D)は異なる連結具の斜視図。
【図3】(A),(B)は本発明の連結構造における更に異
なる形態の概略を示す正面図又は断面図、(C)は(B)中
のC−C線に沿った断面図、(D)は(B),(C)中で示し
た連結具の斜視図。
【図4】(A),(C),(E)は異なる形態の連結具を示す
斜視図、(B),(D),(F)はこれらを用いた連結構造を
示す断面図。
【図5】(A),(C)は更に異なる形態の連結具を示す斜
視図、(B),(D)はこれらを用いた連結構造を示す断面
図。
【図6】(A),(C),(E)は別の形態の連結具を示す斜
視図、(B),(D),(F)はこれらを用いた連結構造を示
す断面図。
【図7】(A),(B)は更に別の形態の連結具の両側面を
示す斜視図、(C)はこれに用いるパイプの端面図、(D)
は係る連結具とパイプとを用いた連結構造を示す断面
図、(E),(F)は更に別個の形態の連結具の両側面を示
す斜視図、(G)はこれに用いるパイプの端面図、(H)は
係る連結具とパイプとを用いた連結構造を示す断面図、
(I)は(E),(F)の連結具の変形形態を用いた連結構造
を示す断面図。
【図8】(A)〜(F)は異なる形態のパイプを示す断面
図。
【図9】(A)〜(D)は更に異なる形態のパイプを示す断
面図。
【図10】(A)は一般的なインパネリィンフォースメン
トを示す斜視図、(B)は(A)中で用いられる従来のパイ
プの連結構造を示す断面図、(C)は異なる形態の従来の
パイプの連結構造を示す断面図。
【符号の説明】
1,1 ′,30,30′,30″,30a,78,79,9
0,90′,98,119,139,139,′………………
…連結構造 2a,2b,31,35,66,110,115,130,137,140〜147,
150〜165…パイプ 8a,8b,46,58,77a…ボルト 9a,9b,48…………………ナット 10,15,20,25,40,50,50′,60,70,7
0′,80,80′,91,100,120,120′………
…連結具 11a,11b,16a,16b,22a,22b,27a,
27b………嵌合部 21,26………………………基部 41,51,61,92…………本体(外嵌合部) 42,52,52′,62………中空部(内嵌合部) 56………………………………ブラインドナット 73,73a,74,95………スリット(内嵌合部) 81,86………………………大/小径部(嵌合部) 101,121…………………基部 102,106,126…………円弧片(内/外嵌合部) 122……………………………スリーブ(内/外嵌合部) 117,118…………………セルフタッピングボルト 129b…………………………ブラインドリベット 152,158,164…………凸条 167……………………………仕切壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E125 AA01 AB03 AB15 AC16 AG03 AG16 AG23 AG38 AG57 BB09 BB16 BB19 BB36 BC06 BD01 BE02 BE08 CA02 CA03 CA04 CA14 CA96 EA33 3J039 AA20 BB01 BB02 GA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いの軸心が偏心するように長手方向に沿
    って配置した一対のパイプの端部同士間に連結具を配置
    し、 上記連結具に設けた一対の嵌合部は、互いの軸心を偏心
    させて形成されると共に、上記一対のパイプの端部にお
    ける外周面及び/又は内周面と嵌合し、 各パイプと嵌合部とが機械的結合手段により固定されて
    いる、 ことを特徴とするパイプの連結構造。
  2. 【請求項2】前記一対のパイプは、同じ断面形状及び断
    面寸法を有するか、互いの断面形状が相似形であるか、
    或いは断面形状が相違している、 ことを特徴とする請求項1に記載のパイプの連結構造。
  3. 【請求項3】互いの断面形状が相似形か又は断面形状が
    相違し、且つ互いの軸心が同心又は偏心している一対の
    パイプの端部同士間に連結具を配置し、 上記連結具に設けた一対の嵌合部は、一対のパイプの端
    部における外周面及び/又は内周面と嵌合すると共に、 各パイプと嵌合部とが機械的結合手段により固定されて
    いる、 ことを特徴とするパイプの連結構造。
  4. 【請求項4】前記連結具は、中空で筒形の本体を有し、
    該本体の外周面が断面寸法の大きい前記パイプの端部に
    包囲されつつ嵌合する外嵌合部であり、上記本体の中空
    部が断面寸法の小さい前記パイプの端部を包囲しつつ嵌
    合する内嵌合部である、ことを特徴とする請求項1乃至
    3の何れかに記載のパイプの連結構造。
  5. 【請求項5】前記連結具は、断面略十字形又は筒形の本
    体を有し、該本体の外周面が断面寸法の大きい前記パイ
    プの端部に包囲されつつ嵌合する外嵌合部であり、上記
    本体の一端面から軸心方向に沿って穿設されたスリット
    が断面寸法の小さい前記パイプの端部を包囲しつつ嵌合
    する内嵌合部である、ことを特徴とする請求項1乃至3
    の何れかに記載のパイプの連結構造。
  6. 【請求項6】前記連結具は、断面略十字形、略円形、又
    は多角形で且つ互いの寸法が異なる大径部と小径部とか
    らなる一対の嵌合部を有し、これら大・小径部が互いの
    軸心を同心又は偏心して接続されている、 ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のパイ
    プの連結構造。
  7. 【請求項7】前記連結具は、前記一対のパイプの端部間
    に挟持される基部と、 基部の両側面から互いの軸心が同心又は偏心にして反対
    方向に伸びた一対の嵌合部とを有し、係る一対の嵌合部
    は、断面寸法の大きいパイプの端部に包囲されつつ嵌合
    する外嵌合部、及び/又は、断面寸法の小さい前記パイ
    プの端部を包囲しつつ嵌合する内嵌合部である、 ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のパイ
    プの連結構造。
  8. 【請求項8】前記機械的結合手段が、セルフタッピング
    ボルト、通しボルト及びナット、ブラインドリベット、
    又は、ボルト及びブラインドナットの何れかである、こ
    とを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のパイプ
    の連結構造。
  9. 【請求項9】前記一対のパイプは、アルミニウム合金の
    押出形材からなり、少なくとも何れか一方のパイプにお
    ける中空部内の長手方向に沿ってビスホールを付設して
    いる、 ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のパイ
    プの連結構造。
  10. 【請求項10】前記一対のパイプは、アルミニウム合金
    の押出形材からなり、少なくとも何れか一方のパイプに
    おける外周面の長手方向に沿った凸条、その中空部内の
    長手方向に沿った凸条、又は、その中空部を複数に分割
    する仕切壁を一体に有している、 ことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のパイ
    プの連結構造。
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JP2008303606A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Daiken Trade & Ind Co Ltd スペーサー及び手摺りの接続構造
JP2008303607A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Daiken Trade & Ind Co Ltd 手摺りの接続構造
JP2011217958A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Nikkeikin Aluminium Core Technology Co Ltd 球技用ゴール
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