JP2016147746A - シート搬送装置およびシート搬送方法 - Google Patents

シート搬送装置およびシート搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エラー解除後の自動排紙動作において,生産性の低下を抑えつつ,シートの破損の被害を低減する技術を提供すること。【解決手段】スキャナ100は,搬送エラーによって搬送動作を停止している状態で,エラー解除条件を満たしたと判断した場合,低速の搬送速度で搬送動作を開始させる。そして,シートセンサの出力信号に基づいて,搬送対象のシートの有無を判断し,搬送対象のシートが有る場合には,当該シートが搬送されているか否かを判断する。搬送されていると判断した場合,搬送動作の搬送速度を低速から低速よりも速い速度に変更する。【選択図】図6

Description

本発明は,シートを搬送するシート搬送装置およびシート搬送方法に関する。さらに詳細には,シート搬送に関するエラーが解除された後に行う自動排紙動作に関するものである。
従来から,シートの画像を読み取る読取装置や,シートに画像を印刷する印刷装置では,シートを自動搬送するシート搬送装置を備えるものが実用化されている。シート搬送装置では,紙詰まり等のシート搬送に関するエラーが発生するとシートの搬送動作を停止し,ユーザによるエラー解除の作業が完了した後,装置内に滞留するシートを排出するため,搬送動作を行うものがある。
また,シート搬送装置では,必要に応じてシートの搬送速度を変更する技術が提案されている。搬送速度を変更する技術を開示した文献としては,例えば,特許文献1がある。特許文献1では,シートのフィニッシャ等の排紙機構を備えた複写機であって,シートを本体の排紙部に排出する場合,排紙機構に搬送する場合と比較して,排紙ローラの排紙速度を高速にする構成が開示されている。
特開2006−30573号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,エラー解除の作業が完了した後も,エラーの原因となったシートが搬送路内に残っていることがある。この場合,エラー解除後の搬送動作である自動排紙動作を行うことで,残っているシートにストレスがかかり,当該シートを破損させるおそれがある。シートの破損は,搬送速度が速いほど被害が大きい傾向にある。搬送速度が遅いと被害が小さくなるが,自動搬送動作の完了に時間がかかり,生産性が低下してしまう。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,エラー解除後の自動排紙動作において,生産性の低下を抑えつつ,シートの破損の被害を低減する技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた読取装置は,シートを搬送する搬送部と,制御部と,を備え,前記制御部は,前記搬送部にて搬送に関するエラーが発生したことによって搬送動作を停止している状態で,エラーを解除させる条件である解除条件を満たしたか否かを判断する解除判断処理と,前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断された場合に,前記搬送部に第1の搬送速度での搬送動作を開始させる搬送処理と,前記搬送部の搬送対象となるシートが有るか否かを判断するシート判断処理と,前記搬送処理によって前記第1の搬送速度での搬送動作が開始された後,所定時間内に前記シート判断処理にてシートが有ると判断された場合に,シートが搬送されているか否かを判断する搬送判断処理と,前記搬送判断処理にてシートが搬送されていると判断された場合に,前記搬送部における搬送動作の搬送速度を,前記第1の搬送速度から前記第1の搬送速度よりも速い第2の搬送速度に変更する変更処理と,を実行することを特徴としている。
本明細書に開示されるシート搬送装置は,搬送エラーによって搬送動作を停止している状態で,解除条件を満たしたと判断した場合,自動排紙動作として,第1の搬送速度で搬送動作を開始させる。そして,搬送対象のシートの有無を判断し,搬送対象のシートが有る場合には,当該シートが搬送されているか否かを判断する。搬送されていると判断した場合,搬送動作の搬送速度を第1の搬送速度よりも速い第2の搬送速度に変更する。
すなわち,本明細書に開示されるシート搬送装置は,エラー解除後には,低速の第1の搬送速度で自動排紙動作を開始する。これにより,仮に装置内にシートが残っていたとしても,当該シートの破損を,高速の第2の搬送速度で搬送した場合と比較して低減できる。一方で,搬送動作の開始後,シートが搬送されていることが確認された場合には,搬送速度を,第1の搬送速度から第2の搬送速度に変更する。これにより,第1の搬送速度での搬送動作を継続する場合と比較して自動排紙動作を早期に完了できる。
また,前記搬送部の搬送路の第1の位置でのシートの有無に応じて異なる信号を出力する第1シートセンサと,前記搬送部の搬送路の第1の位置よりも下流の第2の位置でのシートの有無に応じて異なる信号を出力する第2シートセンサと,を備え,前記制御部は,前記搬送判断処理では,前記第1シートセンサの出力信号がシートの無からシートの有に変化してから,前記第1の位置と前記第2の位置との距離および前記第1の搬送速度によって規定される所定のタイミングの範囲内に,前記第2シートセンサの出力信号がシートの無からシートの有に変化した場合に,シートが搬送されていると判断するとよい。シートが搬送されている場合には,シートセンサの出力信号に基づいてシートの先端の位置を取得できる。また,搬送速度に基づいて,シートがシートセンサの間を移動する時間が推測できる。これらのことから,シートセンサの出力信号に基づいて,シートが搬送されているか否かを判断できる。
また,前記搬送部によって搬送されるシートの画像を読み取る読取部を備え,前記制御部は,前記搬送判断処理では,前記読取部によって読み取られた画像のうち,第1のタイミングで読み取られた画像と,前記第1のタイミングよりも遅いタイミングである第2のタイミングで読み取られた画像と,で画像の内容が異なる場合に,シートが搬送されていると判断するとよい。シートが搬送されている場合には,当該シートが白紙でなければ搬送方向の読取結果が変化する可能性がある。すなわち,読み取った画像の内容に基づいて,シートが搬送されているか否かを判断できる。
また,前記制御部は,前記搬送判断処理では,前記搬送処理によって前記第1の搬送速度での搬送動作が開始された後,最初に検知されたシートに基づいて,当該シートが搬送されているか否かを判断するとよい。正常搬送されているか否かの判断は,最初に検知された1枚のシートで判断できる。そのため,2枚目以降のシートでは当該判断を省略すれば,制御の負荷を軽減できるので好ましい。
また,前記制御部は,前記搬送処理では,電源がオンした場合にも,前記搬送部に第1の搬送速度での搬送動作を開始させ,前記シート判断処理と,前記搬送判断処理と,前記変更処理とを実行するとよい。エラー停止中に電源がオフされる場合がある。そして,電源オフ中にエラーを解除する作業が行われないまま,電源がオンされる場合がある。この場合,電源オン時に残っているシートを破損させるおそれがあることから,電源がオンした場合も,第1の搬送速度で自動排紙動作を開始する方が好ましい。
また,前記制御部は,所定時間内に前記搬送判断処理にてシートが搬送されていると判断されなかった場合に,前記搬送部における搬送動作を停止させる停止処理を実行するとよい。シートが有るにもかかわらず,搬送されていないと判断された状態で搬送動作を継続すると,シートを破損させる可能性が高くなる。そのため,搬送されていると判断されなかった場合には,搬送動作を停止させる方が好ましい。
また,前記制御部は,前記搬送部に前記第1の搬送速度での搬送動作を行わせる低速搬送条件を,少なくとも1つ有し,前記搬送処理では,さらに前記低速搬送条件を少なくとも1つ満たしている場合に,前記搬送部に前記第1の搬送速度での搬送動作を開始させ,前記低速搬送条件を1つも満たしていない場合には,前記搬送部に前記第2の搬送速度での搬送動作を開始させ,前記第2の搬送速度での搬送動作を開始させた場合,前記変更処理を実行しないとよい。第1の搬送速度による自動排紙動作は,自動排紙動作の実行時間を長くする。そのため,低速搬送条件を少なくとも1つ設け,当該低速搬送条件を満たしている限りに第1の搬送動作を開始し,当該低速搬送条件を満たしていない場合には始めから高速の第2の搬送速度で自動排紙動作を開始させることで,生産性の低下をより抑えることが期待できる。
また,シートを収容する収容部と,前記搬送部の一部を構成し,前記収容部に収容されるシートを装置内に搬入する搬入部と,前記搬送部の搬送路の前記搬入部よりも搬送方向の下流の位置でのシートの有無に応じて異なる信号を出力する第3シートセンサと,を備え,前記制御部は,前記第3シートセンサにてシートの有を示す信号が出力されていることを,前記低速搬送条件の1つとするとよい。シートが既に検知されている場合には,エラーの原因となったシートが取り除かれておらず紙詰まりが生じる可能性が高い。そのため,第1の搬送速度での自動排紙動作を行う方が好ましい。
また,装置本体のカバーの開閉に応じて異なる信号を出力するカバーセンサを備え,前記制御部は,エラーによる搬送動作の停止から前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断されるまでに,前記カバーセンサの出力が開状態を示す信号から閉状態を示す信号に変化したことを検知しなかったことを,前記低速搬送条件の1つとするとよい。カバーの開閉を検知しなかった場合には,エラーの原因となったシートが取り除かれておらず紙詰まりが生じる可能性が高い。そのため,第1の搬送速度での自動排紙動作を行う方が好ましい。
また,前記制御部は,前記搬送部における搬送動作中,シート搬送に関するエラーを検出する検出処理と,前記検出処理にてエラーを検出した場合に,検知したエラーの種類を記憶するエラー種類記憶処理と,前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断された場合に,前記エラー種類記憶処理にて記憶されたエラーの種類を読み出すエラー種類読出処理と,を実行し,前記エラー種類読出処理にて読み出されたエラーの種類が紙詰まりエラーであることを,前記低速搬送条件の1つとするとよい。シート搬送に関するエラーが紙詰まりの場合は,シートが取り除かれていないとシートを破損させる可能性が高い。そのため,第1の搬送速度での自動排紙動作を行う方が好ましい。
また,前記制御部は,前記搬送部における搬送動作中,シート搬送に関するエラーを検出する検出処理と,前記搬送部における搬送動作中,シートの斜行量を取得する取得処理と,前記検出処理にてエラーを検出した場合に,前記取得処理にて取得された斜行量を記憶する斜行記憶処理と,前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断された場合に,前記斜行記憶処理にて記憶された斜行量を読み出す斜行読出処理と,を実行し,前記斜行読出処理にて読み出された斜行量が所定量よりも大きいことを,前記低速搬送条件の1つとするとよい。搬送動作中のシートの斜行量が大きい場合,シートが正しくセットされていない可能性が高く,自動搬送動作で再度紙詰まりが生じる可能性が高い。そのため,第1の搬送速度での自動排紙動作を行う方が好ましい。
また,前記制御部は,前記搬送部における搬送動作中,シート搬送に関するエラーを検出する検出処理と,前記検出処理にてエラーを検出した場合に,ジョブの種類を記憶するジョブ種類記憶処理と,前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断された場合に,前記ジョブ種類記憶処理にて記憶されたジョブの種類を読み出すジョブ種類読出処理と,を実行し,前記ジョブ種類読出処理にて読み出されたジョブの種類が,レシートを搬送するモード,キャリアシートを搬送するモード,厚紙もしくは薄紙を搬送するモード,搬送方向のシート長が所定長よりも長いシートを搬送するモード,の少なくとも1つを動作させるジョブであることを,前記低速搬送条件の1つとするとよい。普通紙と異なる種類のシートは,搬送に関するエラーが生じやすい,あるいは搬送動作による破損の被害が大きくなり易い。そのため,第1の搬送速度での自動排紙動作を行う方が好ましい。
上記読取装置の機能を実現するためのシート搬送方法,コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能な記憶媒体も,新規で有用である。
本発明によれば,エラー解除後の自動排紙動作において,生産性の低下を抑えつつ,シートの破損の被害を低減する技術が実現される。
実施の形態にかかるスキャナの概略外観を示す斜視図である。 スキャナの内部構成を示す模式図である。 スキャナの電気的構成を示すブロック図である。 搬送動作の例を示す説明図である。 読取処理の手順を示すフローチャートである。 自動排紙処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる読取装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,シート状の原稿を搬送させる機能を備えたスキャナに本発明を適用したものである。
本形態のスキャナ100は,図1に示すように,本体を覆う筐体6と,筐体6の後方かつ上方に位置して左右方向に延びる回動軸心X周りに回動可能に筐体6に支持された原稿トレイ91と,筐体6の下方に位置して前後方向に出し入れ可能に筐体6に収容される排紙トレイ92とを備えている。原稿トレイ91は,収容部の一例である。
また,スキャナ100は,筐体6の上面に,スタートキー,ストップキー,テンキー等の各種のボタンを含むボタン群41と,液晶ディスプレイからなる表示部42とを備えた操作パネル40を備えている。このボタン群41や表示部42により,メッセージの表示やユーザによる操作の入力が可能になる。
また,スキャナ100の上面の一部は,開閉可能なカバー11となっている。そして,スキャナ100は,筐体6の内側に配置され,カバーの開状態と閉状態とで異なる信号を出力するカバーセンサ12を備えている。カバーセンサ12は,例えば,溝型の光センサである。カバー11の閉状態では,カバー11の一部がカバーセンサ12の溝内に位置してセンサ光を遮り,開状態ではカバー11はセンサ光を遮らない。本形態のスキャナ100では,カバーセンサ12は,カバー11が開状態でオンを出力し,カバー11が閉状態でオフを出力する。カバーセンサ12は,カバーセンサの一例である。
図2は,スキャナ100の内部の構成を模式的に示している。スキャナ100の内部,すなわち筐体6の内側には,原稿が搬送される経路として,原稿トレイ91と排紙トレイ92とを連結する搬送路61が設けられている。そして,スキャナ100の内部には,搬送路61上に沿って,その上流側から,トレイセンサ74,分離ローラ対62,シートAセンサ71,超音波センサ81,第1搬送ローラ対63,シートBセンサ72,イメージセンサ21,22,第2搬送ローラ対64,シートCセンサ73が配置されている。
分離ローラ対62,第1搬送ローラ対63,第2搬送ローラ対64は,搬送部の一例である。分離ローラ対62は,搬入部の一例でもある。シートAセンサ71,シートBセンサ72は,第1シートセンサの一例である。そして,シートAセンサ71が第1シートセンサであれば,シートBセンサ72,シートCセンサ73は,第2シートセンサの一例である。また,シートBセンサ72が第1シートセンサであれば,シートCセンサ73は,第2シートセンサの一例である。さらに,シートAセンサ71,シートBセンサ72,シートCセンサ73は,第3シートセンサの一例でもある。なお,以下では,特に区別の必要のない場合には,シートAセンサ71,シートBセンサ72,シートCセンサ73をまとめてシートセンサ71〜73とする。
分離ローラ対62は,一対のローラ621,622によって構成される。分離ローラ対62は,原稿トレイ91に収容されている原稿を分離し,その1枚を筐体6の内部へ搬入する。スキャナ100は,原稿の搬入時に,原稿を装置内に搬入させる向きにローラ622を回転させ,原稿を原稿トレイ91から装置内に移動させる。また,スキャナ100は,原稿を装置内に搬入させない向きにローラ621を回転させ,ローラ622に接している1枚以外の原稿を原稿トレイ91に留まらせる。なお,スキャナ100は,ローラ621に代えて,分離パッドを有していてもよい。
第1搬送ローラ対63は,一対のローラによって構成され,分離ローラ対62によって搬入された原稿を,第2搬送ローラ対64に向けて搬送する。第2搬送ローラ対64も,一対のローラによって構成され,第1搬送ローラ対63によって搬送された原稿を,排紙トレイ92に向けて搬送する。
なお,本形態のスキャナ100では,分離ローラ対62と第1搬送ローラ対63と第2搬送ローラ対64とは,連動して搬送動作を実行する。そのため,搬送路61上に複数の原稿がある状態で搬送動作を行うと,その複数の原稿は,ほぼ一様に搬送される。例えば,原稿トレイ91に複数の原稿が収容されている状態で搬送動作を開始すると,全ての原稿が順次搬送され,順次排紙される。なお,分離ローラ対62は,第1搬送ローラ対63や第2搬送ローラ対64と連動せずに,独自のタイミングで原稿を搬送するものであってもよい。その場合には,原稿トレイ91に収容されている原稿は,連動して搬送されることはない。
イメージセンサ21,22は,一方が原稿の一方の面の画像を読み取り,他方が原稿の他方の面の画像を読み取る。イメージセンサ21,22は,左右方向(図2の奥行き方向)に光学素子が並んで配置されており,原稿からの反射光を電気信号に変換して出力する。イメージセンサ21,22としては,例えば,CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)が適用可能である。本形態のイメージセンサ21,22は,カラー,グレースケール,およびモノクロでの読み取りが可能である。イメージセンサ21,22は,読取部の一例である。
本形態のスキャナ100は,イメージセンサ21,22にて,原稿の配置に関わらず,イメージセンサ21,22の左右方向の全体に対応する読取範囲の画像データを取得する。そして,スキャナ100は,原稿の搬送に伴って,副走査方向に順次,画像データを取得する。
シートセンサ71〜73およびトレイセンサ74は,それぞれの検知位置に原稿が有るか無いかに応じて,原稿の有を示す信号と原稿の無を示す信号とのいずれか一方を出力する。以下では,シートセンサ71〜73およびトレイセンサ74の各センサにて,原稿が有る場合に出力される信号をオン,原稿が無い場合に出力される信号をオフとする。
シートセンサ71〜73は,可動体付きの光センサである。可動体は,原稿が検知位置に無い状態では,一部が搬送路61に突出する基準位置に位置している。そして,原稿が検知位置に有る状態では,可動体は原稿に押されて基準位置以外の位置に変位する。原稿が検知位置を通過して検知位置に原稿が無い状態に戻ると,ばね部材等の付勢力あるいは自重によって可動体は基準位置に戻る。そして,可動体が基準位置にある状態では,発光素子からの光が可動体によって遮断されてオフが出力され,可動体が基準位置にない状態では,発光素子からの光が遮断されずに受光素子にて受光されてオンが出力される。つまり,原稿が検知位置に有る間だけ,オンが出力される。
トレイセンサ74は,可動体無しの光センサであり,原稿トレイ91上に原稿が有るか否かに応じて,原稿の有を示す信号と原稿の無を示す信号とのいずれか一方を出力する。例えば,原稿トレイ91に形成された貫通孔を介して,発光素子からの光が原稿に照射され,その反射光が受光素子にて受光される。
シートセンサ71〜73およびトレイセンサ74の各センサは,搬送路61上のそれぞれの検知位置における原稿の有無の判断に用いられる。より具体的に,スキャナ100のコントローラ30(図3参照)は,例えば,トレイセンサ74の出力に基づいて,原稿トレイ91上の原稿の有無を判断できる。また,コントローラ30は,シートセンサ71〜73の出力に基づいて,各センサの検知位置におけるシートの有無を判断できる。
なお,本形態のスキャナ100では,コントローラ30は,イメージセンサ21,22の直前に位置するシートBセンサ72の出力に基づいて,イメージセンサ21,22の読み取り開始タイミングを制御する。つまり,コントローラ30は,シートBセンサ72から出力される信号がオフからオンに変化したタイミングに基づいて,イメージセンサ21,22に読み取りを開始させる。
超音波センサ81は,例えば送波器と受波器とで構成される透過型センサであり,送波器と受波器との間を通過する原稿の厚みの違いによってレベルの異なる信号を出力する。超音波センサ81では,複数枚の原稿が重ねて搬送される重送が生じた場合,1枚の原稿が送信される場合と比較して,受波器が受信する超音波が減衰する。本形態のスキャナ100のコントローラ30は,例えば,シートAセンサ71の出力に基づいて検知位置に原稿が搬送されるタイミングに合わせて,超音波センサ81の送波器に超音波を発信させ,受波器に受信させる。そして,超音波センサ81は,搬送中の原稿が重送されている場合と重送されていない場合とで異なる信号を出力する。スキャナ100は,超音波センサ81の出力に基づいて,搬送中の原稿が重送されているか否かを判断する。
原稿トレイ91に収容された原稿は,図1および図2中の矢印Dの方向に向かって,原稿トレイ91から排紙トレイ92に搬送される。具体的には,スキャナ100には,読み取りを実行するにあたって,ユーザによって原稿トレイ91上に原稿が載置される。原稿トレイ91に載置された原稿は,分離ローラ対62によって1枚ずつ搬送路61の下流側に搬送される。搬送路61を移動する原稿は,搬送路61上を移動しながらイメージセンサ21ないしイメージセンサ22によって読み取られる。そして,読み取り後の原稿は,排紙トレイ92上に排出される。
本形態のスキャナ100では,コントローラ30は,読取結果の画像データの画像から原稿の画像の範囲を決定して,その範囲の画像を抽出し,抽出した画像に基づいて,JPEG等の画像ファイルを生成する。そして,スキャナ100は,生成した画像ファイルを,ユーザによって指定された保存先に保存する。あるいは,スキャナ100は,生成した画像ファイルを,ユーザによって指定された送信先に送信する。
続いて,本形態のスキャナ100の電気的構成について説明する。本形態のスキャナ100は,図3に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34とを有するコントローラ30を備えている。なお,コントローラ30は,CPU31等,スキャナ100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にスキャナ100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
さらに,スキャナ100は,カバーセンサ12と,イメージセンサ21,22と,操作パネル40と,通信インターフェース(通信IF)38と,駆動モータ66と,シートAセンサ71と,シートBセンサ72と,シートCセンサ73と,トレイセンサ74と,超音波センサ81とを備え,これらがコントローラ30によって制御される。駆動モータ66は,分離ローラ対62,第1搬送ローラ対63,第2搬送ローラ対64等の駆動源のモータである。
ROM32には,スキャナ100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,スキャナ100の各構成要素を制御する。CPU31は,制御部の一例である。なお,コントローラ30が制御部であってもよい。
通信IF38は,パーソナルコンピュータ(PC)等の外部装置との通信を可能にするハードウェアである。具体的な通信IF38としては,例えば,有線LANインターフェース,無線LANインターフェース,シリアル通信インターフェースが該当する。スキャナ100は,画像データを通信IF38を介してPC等の外部装置に送信できる。なお,通信IF38を介して通信可能な外部装置は,PCに限らず,例えば,スマートフォン,サーバ,フラッシュメモリであってもよい。
続いて,本形態のスキャナ100の自動排紙動作について説明する。本形態のスキャナ100は,読取指示を受け付けると,原稿を搬送しつつその画像を読み取るために,原稿の搬送を開始する。そして,図4に示すように,原稿の搬送中に紙詰まり等の搬送エラーが発生したと判断した場合,スキャナ100は,搬送を停止して搬送エラーを報知する。
その後,スキャナ100は,例えば,操作パネル40中のOKボタンの押下等により搬送エラーが解除されたと推測される場合,図4に示すように,搬送を再開する。エラー解除後に再開される搬送動作が,自動排紙動作であり,装置内に残る原稿等を排紙するための動作である。搬送エラーが解除されたとしても,例えば,原稿や紙片等が搬送路61上に残っている可能性がある。そのため,スキャナ100は,例えば,ある程度の時間の自動排紙動作を実行することで,搬送路61上に残っている原稿や紙片を排紙して,次回の指示に備える。
ただし,OKボタンが押下されたとしても,エラーが適切に解除されていない可能性がある。例えば,搬送エラーの原因となった原稿等が取り除かれていない可能性がある。搬送エラーの原因となった原稿等が搬送路61上に残っていると,自動排紙動作によって,残っている原稿にストレスをかけ,原稿を破損させるおそれがある。また,残っている原稿等が原因で再び搬送エラーとなる可能性がある。そこで,本形態のスキャナ100は,図4に示すように,搬送エラー発生後の自動排紙動作では,まず,低速で搬送動作を開始し,正常に搬送されていることを確認した後,搬送速度を高速に変更する。
スキャナ100は,原稿の搬送速度として,複数の異なる速度を備えている。そして,スキャナ100は,原稿の読み取り時には,例えば,読取解像度,カラー読み取りかモノクロ読み取りかの別に応じて,複数の搬送速度から選択した搬送速度で原稿を搬送する。自動排紙動作における低速は,スキャナ100にて選択可能な複数の搬送速度のうち,最も遅い搬送速度である。スキャナ100は,例えば,搬送モータ66の回転速度を低速回転とするか,または,搬送モータ66と各搬送ローラ対とのギア比の変更により低速での搬送を実行する。また,高速は,スキャナ100にて選択可能な複数の搬送速度のうち,低速より速い搬送速度である。
なお,電源オン時には,前回の電源オフ時の状況により,装置内に原稿が残っている可能性がある。例えば,原稿の搬送中に,停電等により電力の供給が遮断された場合には,装置内に原稿が残ったままとなる。あるいは,エラー停止中に電源がオフされ,電源オフ中にエラーを解除する作業が行われないまま,電源がオンされる場合もある。そこで,本形態では,電源オン時にも,上述した自動排紙動作を実行することが好ましい。
続いて,本形態のスキャナ100において,上述した搬送動作を実現する処理として,原稿を搬送しつつその画像を読み取る読取処理について,図5のフローチャートを参照して説明する。読取処理は,スキャナ100にて,読取開始の指示を受け付けたことを契機に,コントローラ30のCPU31にて実行される。
読取処理を開始すると,まず,コントローラ30は,原稿トレイ91に収容されている原稿のうちの1枚の搬送を開始させる(S101)。具体的には,コントローラ30は,駆動モータ66を駆動し,各搬送ローラ対を回転させる。また,収容されている原稿が複数枚であれば,分離ローラ対62によって分離させることによって,コントローラ30は,1枚の原稿を搬送路61に搬送させる。なお,読取処理の開始時に原稿トレイ91に原稿が収容されていない場合,スキャナ100は,原稿を載置するよう促す報知を行い,収容されるまで待機する。
搬送開始の後,コントローラ30は,搬送エラーが発生したか否かを判断する(S102)。S102は,検出処理の一例である。コントローラ30は,例えば,各シートセンサ71〜73の出力信号が所定のタイミングで変化しなかった場合,超音波センサ81にて重送が検知された場合,搬送中にカバーセンサ12からオンが出力された場合に,搬送エラーが発生したと判断する。
なお,各シートセンサ71〜73の出力信号が所定のタイミングで変化しないとは,例えば,長時間オンが継続している場合,または,上流のシートセンサの出力信号がオフからオンに変化した後,規定時間以内に下流のシートセンサの出力信号がオフからオンに変化しない場合,が該当する。規定時間は,各シートセンサ間の距離と搬送速度とから規定される時間間隔である。
搬送エラーが発生していないと判断した場合(S102:NO),コントローラ30は,イメージセンサ21,22にて読取動作を実行させる(S103)。具体的に,原稿がイメージセンサ21,22の読取位置に到達したら,コントローラ30は,イメージセンサ21,22の出力信号に基づいて,画像データを取得する。
さらに,コントローラ30は,取得した画像データに基づいて,斜行量を取得する(S105)。S105は,取得処理の一例である。斜行量は,原稿が搬送路61の搬送方向に対して傾いた状態で搬送されている場合に,その傾き度合を表す量である。例えば,コントローラ30は,取得した画像データから原稿のエッジの位置を検出し,原稿のエッジの位置の並びに基づいて,原稿の斜行量を取得する。斜行量は,読み取った画像の斜行補正の他,後述する低速条件の1つとして用いられる。
そして,コントローラ30は,読み取りが終了したか否かを判断する(S106)。前述したように,スキャナ100では,分離ローラ対62と第1搬送ローラ対63と第2搬送ローラ対64とが連動して搬送動作を実行するため,原稿トレイ91に収容されている原稿が複数枚であれば,原稿は1枚ずつ順次搬送される。そして,S106では,コントローラ30は,原稿トレイ91に収容されている全ての原稿について,搬送と読み取りとを終了した場合に,YESと判断する。
読み取りが終了していない場合には(S106:NO),S102に戻って,コントローラ30は,搬送エラーが発生しているか否かを判断する。搬送エラーが発生していないのであれば,コントローラ30は,継続して読み取りを実行させる。
原稿トレイ91に原稿が無くなり,最後の原稿の読み取りが終了したら,コントローラ30は,読み取りを終了したと判断し(S106:YES),最後の原稿を排出して搬送動作を停止させる(S107)。そして,コントローラ30は,読取処理を終了する。
一方,搬送開始後,搬送エラーが発生したと判断した場合(S102:YES),コントローラ30は,搬送モータ66を停止させ,搬送動作を停止させる(S110)。そして,コントローラ30は,発生したエラーの種類,実行中のジョブの種類,S105にて取得した斜行量をNVRAM34に記憶する(S111)。S111は,エラー種類記憶処理と,斜行記憶処理と,ジョブ種類記憶処理の一例である。なお,S111では,NVRAM34に記憶する代わりに,サーバ等の接続されている外部装置に記憶してもよい。
そして,コントローラ30は,搬送エラーが発生したことを報知する(S112)。具体的には,コントローラ30は,操作パネル40の表示部42に,エラーメッセージを表示する。さらに,コントローラ30は,実行中の読取ジョブの指示を外部装置から受信した場合には,当該外部装置へ,エラーメッセージを表示させる指示を送信する。さらに,コントローラ30は,自動排紙処理を実行する(S113)。なお,自動排紙処理の終了後は,コントローラ30は,読取処理を終了する。
次に,読取処理のS113にて実行される自動排紙処理について,図6のフローチャートを参照して説明する。なお,前述したように,コントローラ30は,搬送を停止させた後に,自動排紙処理の実行を開始する。つまり,自動排紙処理の開始時点では,搬送モータ66は停止している。
自動排紙処理では,コントローラ30は,エラー解除条件を満たしたか否かを判断する(S201)。S201は,解除判断処理の一例である。エラー解除条件は,搬送エラーが解除されたと判断できる条件である。エラー解除条件は,解除条件の一例である。
エラー解除条件としては,例えば,操作パネル40中のOKボタンの押下を受け付けたこと,または,カバー11が開閉されたこと,すなわち,カバーセンサ12の出力信号がオンからオフに変化したことが該当する。ただし,OKボタンが押下されても,カバーセンサ12の出力信号がオン,つまりカバー11が開状態であれば,コントローラ30は,エラー解除条件を満たしていないと判断する。そして,エラー解除条件を満たしていないと判断した場合(S201:NO),コントローラ30は,エラー解除条件を満たしたと判断するまで待機する。
エラー解除条件を満たしたと判断した場合(S201:YES),コントローラ30は,低速条件を満たすか否かを判断する(S202)。低速条件は,搬送速度を低速にする条件である。コントローラ30は,例えば,以下の5条件の少なくとも1つを満たす場合に,低速条件を満たすと判断する。低速条件は,低速搬送条件の一例である。
条件(1):搬送停止後にカバー11が開閉されていない。
搬送エラーの解除には,カバー11の開閉が必要である場合が多く,開閉されていない場合には,搬送エラーの原因となった原稿が取り除かれていない可能性が高い。原稿が残ったままで高速で搬送すると,原稿を破損するおそれがあるため,カバー11が開閉されていないことを低速条件の1つとする。コントローラ30は,搬送停止後にカバーセンサ12の出力信号が一度もオンになっていない場合には,カバー11が開閉されていないと判断し,条件(1)を満たすと判断する。
条件(2):搬送停止後に開閉されたカバー11の開時間が長い。
カバーセンサ12の出力信号に基づいて,コントローラ30は,カバー11が開状態であった時間である開時間を取得できる。カバー11の開時間が長い場合,搬送エラーの解除に時間が掛かったと推測され,解除作業が複雑なエラーであった可能性が高い。複雑なエラーでは,エラーの原因となった原稿や紙片が取り切れずに残っている可能性が高い。そのため,コントローラ30は,カバー11の開時間が所定の閾値時間を超えている場合には,条件(2)を満たすと判断する。
条件(3):発生したエラーが紙詰まりであった。
コントローラ30は,NVRAM34から,読取処理のS111にて記憶したエラーの種類を読み出す。この場合,S202は,エラー種類読出処理の一例を含む。紙詰まりが発生した場合,紙詰まりとなった原稿の取り除き方によっては,紙片が残る可能性がある。そこで,コントローラ30は,読み出したエラーの種類が紙詰まりであった場合には,条件(3)を満たすと判断する。
条件(4):NVRAM34に記憶されている斜行量の値が大きい。
コントローラ30は,NVRAM34から,読取処理のS111にて記憶した斜行量を読み出す。この場合,S202は,斜行読出処理の一例を含む。斜行量が大きい場合には,原稿の側端が搬送路61の範囲外にはみ出した可能性があり,斜行量が大きい原稿を取り除いた後には,紙片が残っている可能性がある。そこで,コントローラ30は,読み出した斜行量が所定の斜行閾値を超えている場合には,条件(4)を満たすと判断する。
条件(5):NVRAM34に記憶されているジョブの種類が後述する特殊ジョブの1つであった。
コントローラ30は,NVRAM34から,読取処理のS111にて記憶したジョブの種類を読み出す。この場合,S202は,ジョブ種類読出処理の一例を含む。特殊ジョブは,搬送中の原稿が重要原稿である可能性が高いジョブである。重要原稿では,生産性よりも原稿の破損の抑制を優先することが好ましい。そこで,コントローラ30は,エラー発生時に実行中のジョブが,特殊ジョブであった場合には,条件(5)を満たすと判断する。
特殊ジョブとしては,例えば,レシートモード,キャリアシートモード,厚紙モード,薄紙モード,長尺モード,ウォーターマークモードの各モードでの読み取りが設定されたジョブが該当する。レシートモードは,レシートを搬送して読み取るモードである。キャリアシートモードは,キャリアシートに挟んだ原稿を搬送して読み取るモードである。厚紙モードおよび薄紙モードは,厚紙または薄紙の原稿を搬送して読み取るモードである。長尺モードは,搬送方向についての原稿長が所定長よりも長い長尺原稿を搬送して読み取るモードである。ウォーターマークモードは,読み取った原稿の画像にウォーターマークを付加した画像を生成し,印刷または出力するモードである。
そして,低速条件を満たすと判断した場合(S202:YES),コントローラ30は,低速での搬送を開始する(S204)。S204は,搬送処理の一例である。低速での搬送動作を行うことにより,スキャナ100の内部に原稿が残っていたとしても,残っている原稿にかかるストレスは,高速での搬送動作を行った場合に比較して小さい。さらに,搬送の開始後にユーザが内部に残留する原稿に気づいて搬送を停止させた場合,低速で搬送することで,高速の場合に比較して停止までの原稿の移動量が少なく,原稿の破損の被害を低減できる。
低速での搬送を開始した後,コントローラ30は,規定時間以上経過しても,全てのシートセンサの出力信号がオフのままであったか否かを判断する(S206)。S206は,シート判断処理の一例である。規定時間は,原稿等が搬送されていることを確認するための時間であり,隣接するセンサ間の搬送に掛かる最長の時間である。規定時間は,搬送速度に基づいて算出される。隣接するセンサ間の位置に原稿等が残っていた場合,当該原稿等が搬送されていれば,規定時間内にいずれかのセンサにてオンが検出される。
全てのシートセンサとは,トレイセンサ74,シートAセンサ71,シートBセンサ72,シートCセンサ73であり,これらの出力信号がいずれも規定時間以上オフとなっていれば,スキャナ100の内部に原稿等が残っている可能性は低い。そこで,全てのシートセンサの出力信号がオフのままであると判断した場合(S206:YES),コントローラ30は,搬送対象の原稿等は無いと判断し,搬送動作を停止させて(S208),自動排紙処理を終了する。
一方,全てのシートセンサのうちの少なくとも1つにて,オンが出力されたと判断した場合には(S206:NO),コントローラ30は,変更条件を満たすか否かを判断する(S210)。S210は,搬送判断処理の一例である。
変更条件は,スキャナ100内部の原稿等が正常に搬送されていると判断できる条件である。変更条件としては,例えば,シートセンサ71〜73の出力信号の条件,または,読取画像の条件が該当する。
シートセンサ71〜73の出力信号の条件としては,各センサの出力信号の変化タイミングに基づく条件がある。例えば,低速搬送を開始した後,原稿トレイ91から搬送路61に引き込まれた原稿は,正常に搬送されていれば,シートセンサ71〜73の各検出位置に所定のタイミングで順に到達する。到達時刻の間隔は,センサ間の距離と搬送速度とで規定される。そして,コントローラ30は,搬送に伴って,各シートセンサの出力信号が順に,予測されるタイミングでオフからオンへと変化していると判断した場合には,正常に搬送されていると判断する。つまり,上流側のセンサの出力信号がオフからオンに変化した後,到達時刻として許容される範囲内の時刻に,下流側のセンサの出力信号がオフからオンに変化した場合,コントローラ30は,変更条件を満たすと判断する。
また,読取画像を利用した変更条件を用いる場合,コントローラ30は,低速搬送を開始した後,イメージセンサ21と22との少なくとも一方も動作させる。そして,読取画像が時間とともに変化していれば,コントローラ30は,原稿が移動していると判断する。コントローラ30は,読取画像の変化を,例えば,読取画像のうち,原稿の搬送方向に直交する方向の1点以上の濃度値に基づいて取得し,濃度値に変化があれば,変更条件を満たすと判断する。
変更条件を満たしていないと判断した場合(S210:NO),コントローラ30は,低速搬送を開始した後の経過時間が所定時間を超えたか否かを判断する(S211)。所定時間は,正常に搬送されていないと判断するための予め決めた時間である。コントローラ30は,所定時間が経過しても正常に搬送されていると確認できない場合には,正常に搬送されていないと判断する。
そして,経過時間が所定時間を超えたと判断した場合(S211:YES),コントローラ30は,搬送エラーが発生していることを報知し(S212),搬送を停止して(S208),自動排紙処理を終了する。S206にて搬送される原稿が有ることを確認したにもかかわらず,所定時間を過ぎても変更条件を満たさない場合には,正常に搬送されていない可能性が高い。この場合のS208は,停止処理の一例である。
一方,変更条件を満たしたと判断した場合(S210:YES),コントローラ30は,搬送速度を上昇させる(S215)。S215は,変更処理の一例である。コントローラ30は,搬送速度を,例えば,後述する高速搬送の速度とする。正常に搬送されていることが確認された後なので,搬送速度を上昇させても,原稿を破損する可能性は低い。そこで,コントローラ30は,生産性を優先して,高速での搬送動作を実行させる。
速度変更後は,コントローラ30は,S206と同様に,規定時間以上全てのシートセンサの出力信号がオフのままであるか否かを判断する(S216)。規定時間内に少なくとも1つのセンサにて,オンが出力されたと判断した場合には(S216:NO),コントローラ30は,全センサの出力信号がオフとなるまで搬送を継続させる。そして,規定時間以上全てのシートセンサの出力信号がオフのままであると判断した場合(S216:YES),コントローラ30は,搬送を停止させて(S208),自動排紙処理を終了する。
一方,S202の低速条件を満たしていないと判断した場合(S202:NO),コントローラ30は,高速での搬送動作を開始させる(S218)。低速条件を満たしていない場合には,搬送エラーは適切に解除されている可能性が高く,また,たとえ原稿が残っていたとしても残っている原稿が重要原稿である可能性は低い。そこで,コントローラ30は,生産性を優先して,高速での搬送動作を実行させる。
そして,コントローラ30は,規定時間以上全てのシートセンサの出力信号がオフのままであるか否かを判断する(S219)。規定時間内に少なくとも1つのセンサにて,オンが出力されたと判断した場合には(S219:NO),コントローラ30は,全センサの出力信号がオフとなるまで搬送を継続させる。そして,規定時間以上全てのシートセンサの出力信号がオフのままであると判断した場合(S219:YES),コントローラ30は,搬送を停止させて(S208),自動排紙処理を終了する。
なお,前述したように,スキャナ100では,原稿トレイ91や搬送路61に複数の原稿がある状態で搬送動作を実行すると,全ての原稿が連動して搬送される。そのため,原稿トレイ91に原稿が収容されている状態で自動排紙処理を実行した場合に,S206,S216,S219にてYESと判断されるのは,収容されている全ての原稿を排出した後である。
また,複数の原稿を排紙する場合,搬送状況の判断は,1枚目の原稿の位置に基づいて実行できるので,2枚目以降の原稿は,1枚目の最終的な搬送速度と同じ搬送速度で搬送される。なお,S206,S216,S219にてNOと判断して,搬送を継続している間に,再び搬送エラーが検出された場合には,コントローラ30は,搬送を停止させて搬送エラーを報知させるとよい。
また,電源オン時に実行する自動排紙動作では,自動排紙処理のS201をスキップして,S202以降を実行する。そして,S208の後は,自動搬送動作を終了する。
以上,詳細に説明したように,本形態のスキャナ100は,シート搬送中のエラーにより搬送を停止した後,エラー解除条件を満たしたと判断したら,低速にて搬送を開始する。そして,スキャナ100は,搬送対象となるシートが有り,当該シートが搬送されていると判断した場合,搬送速度を低速より速い速度に変更する。すなわち,スキャナ100は,始めは低速で搬送を開始することから,エラーが解除されていない場合にも原稿の破損を抑制する。さらに,原稿が搬送されている場合には,搬送速度を上昇させることで,生産性の低下を抑えることができる。従って,エラー解除後の自動排紙動作において,生産性の低下を抑えつつ,シートの破損の被害を低減することが期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,スキャナに限らず,プリンタ,複写機,複合機,FAX装置等,シート搬送機能を備えるものであれば適用可能である。つまり,搬送するシートは,読み取りのための原稿に限らず,印刷用の記録媒体であってもよい。また,2つのイメージセンサを備えて両面読み取りが可能な装置を例示したが,片面読み取りのみの装置であってもよい。
また,シート搬送のための搬送ローラ対,シートセンサ等の数や配置は,本形態にて示した例に限らない。また,全ての搬送ローラ対が1つの搬送モータによって駆動される例を示したが,複数の搬送モータを有する構成にも適用可能である。
また,本形態にて例示したエラー解除条件,低速条件,変更条件は,いずれも例示した全ての条件を判断する必要はない。例えば,例示した条件の少なくとも1つを含む条件であればよい。例えば,変更条件として,シートが排出されたことの検知を含んでもよい。
また,本形態では,変更条件を満たしたと判断した後,搬送速度を高速とするとしたが,低速搬送の搬送速度と高速搬送の搬送速度との間の速度としてもよい。また,S215にて搬送速度を上昇させた後は,前シートセンサの出力信号がオフとなるまで搬送するとしたが,さらに搬送速度を上昇させてもよい。つまり,S215にて中間の搬送速度とし,その後,さらに追加の変更条件を判断し,追加の変更条件を満たしたと判断した場合には,搬送速度を高速とするとしてもよい。
また,本形態では,読取画像に基づいて斜行量を取得するとしたが,イメージセンサ21,22の光学素子の並び方向に複数個のシートセンサを備えていれば,各シートセンサの出力信号に基づいて,その検知タイミングの違いから斜行量を取得することもできる。
また,温湿度センサ等を備えるスキャナ100では,環境が高温高湿であることも,さらに低速条件の1つとしてもよい。高温高湿の環境では,紙詰まりが発生し易い。そこで,高温高湿環境であると判断した場合,コントローラ30は,低速条件を満たすと判断するとよい。
また,受信済みの後続のジョブの数が少ないことも,低速条件の1つとしてもよい。後続ジョブが多い場合には,早期に自動排紙処理を終了させることが望ましいからである。そこで,後続のジョブの数が少ないと判断した場合,コントローラ30は,低速条件を満たすと判断するとよい。
また,分離ローラ対62として分離パッドまたは分離片を使用するスキャナ100では,分離パッドまたは分離片の使用回数が所定以上であることも,低速条件の1つとしてもよい。分離パッドや分離片は,使用によって次第に摩耗し,分離性能が低下するからである。そこで,分離パッドまたは分離片の使用回数が所定以上であると判断した場合,コントローラ30は,低速条件を満たすと判断するとよい。
また,開閉されたカバー11の開時間が短すぎることも,低速条件の1つとしてもよい。開時間が短すぎる場合には,カバー11が単に開閉されただけでエラーが解除されていない可能性がある。そこで,開時間が短すぎる場合,コントローラ30は,低速条件を満たすと判断するとよい。
また,搬送路61にUターン経路が含まれる装置では,低速条件を満たすとしてもよい。搬送路61が長く,複雑な経路であるほど,搬送エラーは発生しやすく,搬送エラーの原因となった原稿を取り除く作業は困難となる。
また,本形態では,低速条件を満たさないと判断し,高速での搬送動作を開始した場合,コントローラ30は,全シートセンサがオフとなるのを待って搬送を停止するとしたが,高速搬送動作の場合も正常に搬送されているか否かの判断を行ってもよい。例えば,S219にてNOの場合にもS210を実行し,S210にてYESであれば,高速のままで搬送を継続するとしてもよい。一方,S210にてNOと判断して所定時間が経過した場合には,エラーとしてもよい。
また,本形態では,搬送エラーを,各シートセンサ71〜73,超音波センサ81,カバーセンサ12の出力信号に基づいて判断するとしたが,読み取り時に取得した原稿の斜行量が所定の値を超えて大きい場合にも,搬送エラーが発生したと判断してもよい。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
12 カバーセンサ
21,22 イメージセンサ
31 CPU
62 分離ローラ対
63 第1搬送ローラ対
64 第2搬送ローラ対
71 シートAセンサ
72 シートBセンサ
73 シートCセンサ
81 超音波センサ
91 原稿トレイ
100 スキャナ

Claims (13)

  1. シートを搬送する搬送部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記搬送部にて搬送に関するエラーが発生したことによって搬送動作を停止している状態で,エラーを解除させる条件である解除条件を満たしたか否かを判断する解除判断処理と,
    前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断された場合に,前記搬送部に第1の搬送速度での搬送動作を開始させる搬送処理と,
    前記搬送部の搬送対象となるシートが有るか否かを判断するシート判断処理と,
    前記搬送処理によって前記第1の搬送速度での搬送動作が開始された後,所定時間内に前記シート判断処理にてシートが有ると判断された場合に,シートが搬送されているか否かを判断する搬送判断処理と,
    前記搬送判断処理にてシートが搬送されていると判断された場合に,前記搬送部における搬送動作の搬送速度を,前記第1の搬送速度から前記第1の搬送速度よりも速い第2の搬送速度に変更する変更処理と,
    を実行することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1に記載するシート搬送装置において,
    前記搬送部の搬送路の第1の位置でのシートの有無に応じて異なる信号を出力する第1シートセンサと,
    前記搬送部の搬送路の第1の位置よりも下流の第2の位置でのシートの有無に応じて異なる信号を出力する第2シートセンサと,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記搬送判断処理では,前記第1シートセンサの出力信号がシートの無からシートの有に変化してから,前記第1の位置と前記第2の位置との距離および前記第1の搬送速度によって規定される所定のタイミングの範囲内に,前記第2シートセンサの出力信号がシートの無からシートの有に変化した場合に,シートが搬送されていると判断することを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1に記載するシート搬送装置において,
    前記搬送部によって搬送されるシートの画像を読み取る読取部を備え,
    前記制御部は,
    前記搬送判断処理では,前記読取部によって読み取られた画像のうち,第1のタイミングで読み取られた画像と,前記第1のタイミングよりも遅いタイミングである第2のタイミングで読み取られた画像と,で画像の内容が異なる場合に,シートが搬送されていると判断することを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載するシート搬送装置において,
    前記制御部は,
    前記搬送判断処理では,前記搬送処理によって前記第1の搬送速度での搬送動作が開始された後,最初に検知されたシートに基づいて,当該シートが搬送されているか否かを判断することを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載するシート搬送装置において,
    前記制御部は,
    前記搬送処理では,電源がオンした場合にも,前記搬送部に第1の搬送速度での搬送動作を開始させ,
    前記シート判断処理と,前記搬送判断処理と,前記変更処理とを実行することを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載するシート搬送装置において,
    前記制御部は,
    所定時間内に前記搬送判断処理にてシートが搬送されていると判断されなかった場合に,前記搬送部における搬送動作を停止させる停止処理を実行することを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載するシート搬送装置において,
    前記制御部は,
    前記搬送部に前記第1の搬送速度での搬送動作を行わせる低速搬送条件を,少なくとも1つ有し,
    前記搬送処理では,さらに前記低速搬送条件を少なくとも1つ満たしている場合に,前記搬送部に前記第1の搬送速度での搬送動作を開始させ,前記低速搬送条件を1つも満たしていない場合には,前記搬送部に前記第2の搬送速度での搬送動作を開始させ,
    前記第2の搬送速度での搬送動作を開始させた場合,前記変更処理を実行しないことを特徴とするシート搬送装置。
  8. 請求項7に記載するシート搬送装置において,
    シートを収容する収容部と,
    前記搬送部の一部を構成し,前記収容部に収容されるシートを装置内に搬入する搬入部と,
    前記搬送部の搬送路の前記搬入部よりも搬送方向の下流の位置でのシートの有無に応じて異なる信号を出力する第3シートセンサと,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記第3シートセンサにてシートの有を示す信号が出力されていることを,前記低速搬送条件の1つとすることを特徴とするシート搬送装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載するシート搬送装置において,
    装置本体のカバーの開閉に応じて異なる信号を出力するカバーセンサを備え,
    前記制御部は,
    エラーによる搬送動作の停止から前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断されるまでに,前記カバーセンサの出力が開状態を示す信号から閉状態を示す信号に変化したことを検知しなかったことを,前記低速搬送条件の1つとすることを特徴とするシート搬送装置。
  10. 請求項7から請求項9のいずれか1つに記載するシート搬送装置において,
    前記制御部は,
    前記搬送部における搬送動作中,シート搬送に関するエラーを検出する検出処理と,
    前記検出処理にてエラーを検出した場合に,検知したエラーの種類を記憶するエラー種類記憶処理と,
    前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断された場合に,前記エラー種類記憶処理にて記憶されたエラーの種類を読み出すエラー種類読出処理と,
    を実行し,
    前記エラー種類読出処理にて読み出されたエラーの種類が紙詰まりエラーであることを,前記低速搬送条件の1つとすることを特徴とするシート搬送装置。
  11. 請求項7から請求項10のいずれか1つに記載するシート搬送装置において,
    前記制御部は,
    前記搬送部における搬送動作中,シート搬送に関するエラーを検出する検出処理と,
    前記搬送部における搬送動作中,シートの斜行量を取得する取得処理と,
    前記検出処理にてエラーを検出した場合に,前記取得処理にて取得された斜行量を記憶する斜行記憶処理と,
    前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断された場合に,前記斜行記憶処理にて記憶された斜行量を読み出す斜行読出処理と,
    を実行し,
    前記斜行読出処理にて読み出された斜行量が所定量よりも大きいことを,前記低速搬送条件の1つとすることを特徴とするシート搬送装置。
  12. 請求項7から請求項11のいずれか1つに記載するシート搬送装置において,
    前記制御部は,
    前記搬送部における搬送動作中,シート搬送に関するエラーを検出する検出処理と,
    前記検出処理にてエラーを検出した場合に,ジョブの種類を記憶するジョブ種類記憶処理と,
    前記解除判断処理にて前記解除条件を満たしたと判断された場合に,前記ジョブ種類記憶処理にて記憶されたジョブの種類を読み出すジョブ種類読出処理と,
    を実行し,
    前記ジョブ種類読出処理にて読み出されたジョブの種類が,レシートを搬送するモード,キャリアシートを搬送するモード,厚紙もしくは薄紙を搬送するモード,搬送方向のシート長が所定長よりも長いシートを搬送するモード,の少なくとも1つを動作させるジョブであることを,前記低速搬送条件の1つとすることを特徴とするシート搬送装置。
  13. シートを搬送するシート搬送装置におけるシート搬送方法であって,
    搬送に関するエラーが発生したことによって搬送動作を停止している状態で,エラーを解除させる条件である解除条件を満たしたか否かを判断する解除判断ステップと,
    前記解除判断ステップにて前記解除条件を満たしたと判断された場合に,第1の搬送速度でのシートの搬送動作を開始する搬送ステップと,
    搬送対象となるシートが有るか否かを判断するシート判断ステップと,
    前記搬送ステップによって前記第1の搬送速度でのシートの搬送動作が開始された後,所定時間内に前記シート判断ステップにてシートが有ると判断された場合に,シートが搬送されているか否かを判断する搬送判断ステップと,
    前記搬送判断ステップにてシートが搬送されていると判断された場合に,シートの搬送動作の搬送速度を,前記第1の搬送速度から前記第1の搬送速度よりも速い第2の搬送速度に変更する変更ステップと,
    を含むことを特徴とするシート搬送方法。
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