JP2016140815A - 透明板清掃システム - Google Patents

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博 佐田
Hiroshi Sada
博 佐田
徹 林田
Toru Hayashida
徹 林田
勝也 蛭子
Katsuya Ebisu
勝也 蛭子
博司 青山
Hiroshi Aoyama
博司 青山
伸悟 笹倉
shingo Sasakura
伸悟 笹倉
怜生 今福
Reo Imafuku
怜生 今福
健三 古城
Kenzo Kojo
健三 古城
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Abstract

【課題】本発明は、透明板の両面を容易かつ確実に清掃することができると共に透明板への異物の残存を低減することのできる透明板清掃システムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、透明板を搬送しつつ上記透明板の第1面を清掃する第1清掃装置、上記第1清掃装置から搬出された透明板を反転させる反転装置、上記反転装置によって反転された透明板を搬送しつつ上記透明板の第2面を清掃する第2清掃装置、及び上記第2清掃装置から搬出された透明板の第1面及び/又は第2面に付着する異物を除去可能な異物除去装置を備える透明板清掃システムである。上記第1清掃装置及び/又は第2清掃装置が、上記透明板に接触する繊維製の清掃布を備えるとよい。また、この繊維製の清掃布を有する上記第1清掃装置及び/又は第2清掃装置が、清掃布に洗浄液を供給する洗浄液供給機構を備えるとよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、透明板清掃システムに関する。
携帯電話やスマートフォン等には、ガラス基板が用いられている。ガラス基板は、ガラス基板の製造装置によって製造される。ガラス基板を製造する際には、ガラス基板の表面に切削により生ずるガラス粉等が付着する場合がある。また、ガラス基板の搬送中にも埃等が付着するおそれがある。これらのガラス粉や埃等を取り除くためにはガラス基板の表面を清掃する必要がある。
透明板を清掃する装置としては、透明板の両端を把持してブラシによって透明板の両面を清掃する装置が提案されているが(特開平8−89910号公報)、この装置では把持している透明板両端を清掃できない。
また、ベルトコンベア上に敷いた清浄な布の上に透明板を載置して、アルコールを含んだ布で透明板の上面全体の汚れを払拭する清掃装置が提案されている(中国特許出願公開第102698988号)。この装置では、透明板は把持されず搬送されるので、透明板の両端部分も清掃できる。しかし、この装置では透明板の片面しか清掃できない。
透明板の全面及び両面を清掃する場合は、特許文献2に記載の装置で片面を清掃し、透明板を裏返して同じ装置に清掃装置に供給する作業を挿んで透明板の両面を清掃する必要がある。この場合、特許文献2に記載のような清掃装置を使用して、繊維製の布を用いて透明板を清掃すると、この布に含まれる繊維や埃等が透明板に付着する場合がある。
さらに、装置内では、各部材が接触しながら作動しているため、例えば金属製の軸と軸受のように金属製の部材が接触し擦れ合う為、金属粉等が生じることもある。このような装置では、金属粉等の異物が透明板に付着する可能性もある。
特開平8−89910号公報 中国特許出願公開第102698988号
そこで、本発明は、透明板の全面及び両面を容易かつ確実に清掃することができると共に透明板への異物の残存を低減することのできる透明板清掃システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、
透明板を搬送しつつ上記透明板の第1面を清掃する第1清掃装置、
上記第1清掃装置から搬出された透明板を反転させる反転装置、
上記反転装置によって反転された透明板を搬送しつつ上記透明板の第2面を清掃する第2清掃装置、及び
上記第2清掃装置から搬出された透明板の第1面及び/又は第2面に付着する異物を除去可能な異物除去装置
を備える透明板清掃システムである。
当該透明板清掃システムによれば、第1清掃装置によって透明板の第1面が清掃され、第1面清掃後の透明板が反転装置によって反転され、この反転された透明板の第2面(第1面の反対側の面)が第2清掃装置によって清掃される。このため、当該透明板清掃システムは、人が介在することなく透明板の両面を清掃できる。また、当該透明板清掃システムは、上述のように第2清掃装置から搬出された透明板の第1面及び/又は第2面に付着する異物を除去可能な異物除去装置を備えているので、仮に上記清掃段階で透明板に異物が付着したとしても、異物除去装置によって異物を的確に除去することかできる。
上記第1清掃装置及び/又は第2清掃装置は、上記透明板に接触する繊維製の清掃布を備えているとよい。これにより繊維製の清掃布によって透明板の第1面及び/又は第2面を容易かつ確実に清掃することができる。さらに、清掃段階で繊維製の清掃布によって透明板に繊維等の異物が付着したとしても、上述のよう当該透明板清掃システムは異物除去装置を有するので、上記異物を的確に除去することかできる。
上記清掃布を備える第1清掃装置及び/又は第2清掃装置は、上記清掃布に洗浄液を供給する洗浄液供給機構をさらに備えるとよい。これにより、洗浄液を含浸させた清掃布によって透明板をより確実に清掃することができる。
長尺状の清掃布を備える第1清掃装置及び/又は第2清掃装置が、上記清掃布と上記透明板とが接触する搬送方向少なくとも二つの清掃箇所を有し、上記搬送方向上流側の清掃箇所における清掃布の洗浄液含浸量が、下流側の清掃箇所における清掃布の洗浄液含浸量よりも多いことが好ましい。
これにより、洗浄液を十分に含浸した清掃布によって透明板を確実に清掃できると共に、洗浄液による筋等の発生を的確に抑制できる。つまり、多量の洗浄液を含浸した清掃布で清掃しただけの場合、透明板に洗浄液による筋が残る場合があるが、上記構成を採用することで、搬送方向上流側において透明板を洗浄液含浸量の多い清掃布の部分で清掃でき、搬送方向下流側において透明板を洗浄液含浸量の少ない(又は洗浄液を含浸しない)清掃布の部分で清掃することができ、これにより洗浄液による筋等の発生を的確に抑制できる。洗浄液含浸量の多い清掃布の部分で清掃することで、清掃面に付着した汚れを分解することができ、その後洗浄液含浸量の少ない清掃布の一部で拭き取ることで洗浄液を用いない場合や洗浄液供給量が一定の場合に比べて汚れを除去しやすい。なお、清掃箇所が三か所以上の場合において、「搬送方向上流側の清掃箇所における清掃布の洗浄液含浸量が、下流側の清掃箇所における清掃布の洗浄液含浸量よりも多い」とは、清掃箇所のうち清掃布の最も洗浄液含浸量の多い清掃箇所における洗浄液含浸量が、搬送方向最下流の清掃箇所における清掃布の洗浄液含浸量よりも多いことを意味する。
当該透明板清掃システムは、上記清掃布を備える第1清掃装置及び/又は第2清掃装置は、上記清掃布の一部を上記透明板に向けて押圧する第1清掃部材、上記清掃布を上記透明板搬送方向と逆方向に送る送給機構、及び上記清掃布の第1清掃部材よりも清掃布送給方向上流側の部分を透明板に向けて押圧する第2清掃部材をさらに備え、上記洗浄液供給機構が、清掃布の第1清掃部材と第2清掃部材との間の部分に洗浄液を供給する構成を採用するとよい。
これにより、洗浄液供給機構によって洗浄液が供給された清掃布の部分が、第1清掃部材によって透明板搬送方向上流側の透明板に押圧され、清掃布と透明板とが接触した状態で相対的に移動することで、洗浄液を含む清掃布の部分で透明板を清掃できる。また、透明板搬送方向下流側においては、第2清掃部材によって洗浄液含浸量の少ない(又は洗浄液を含浸しない)清掃布の部分が透明板に押圧されることで、この透明板を清掃できる。このため、洗浄液を十分に含浸した清掃布によって透明板を清掃できると共に、洗浄液による筋等の発生を的確に抑制でき、より確実な清掃を行うことができる。また、清掃布は、透明板搬送方向と逆方向に送られるので、透明板搬送方向下流側(清掃布送給方向上流側)において未使用(未接触)の清掃布によって透明板を清掃し、透明板搬送方向上流側(清掃布送給方向下流側)において使用後(接触済)の清掃布によって透明板を清掃できる。このため、透明板搬送方向につれて汚れの少ない清掃布の部分で透明板を清掃することができる。なお、送給機構が清掃布を透明板搬送方向と逆方向に送るとは、少なくとも清掃布が透明板と接触する箇所において清掃布が透明板の搬送方向と逆方向に送られていることを意味し、透明板と接触していない箇所の送給方向は問わない。
上記異物除去装置は、透明板の第1面又は第2面に接触する粘着面を有する粘着部材を備えるとよい。これにより、粘着部材の粘着面によって、透明板に付着する異物を除去することができる。
上記異物除去装置は、上記粘着部材の粘着面に付着する異物を除去可能な粘着力回復機構をさらに備えるとよい。これにより、粘着部材の粘着面から付着した異物を粘着力回復機構によって除去することができるので、粘着部材の粘着面の粘着力が回復し、当該透明板清掃システムを長期間好適な状態で運転することができる。
上記異物除去装置は、透明板を挟んで互いに対向する二つの上記粘着部材を備えるとよい。これにより、透明板の両面(第1面及び第2面)において付着する異物の除去を行うことができる。
当該透明板清掃システムは、上記異物除去機構から排出される透明板を検査する検査装置をさらに備えるとよい。これにより、検査装置によって透明板の欠陥等を発見することができる。さらに、清掃段階で透明板に繊維等の異物が付着したとしても、上述のよう当該透明板清掃システムは異物除去装置を有するので、上記異物を的確に除去することかできるため、上記検査装置において上記異物によって透明板の欠陥と判断されるおそれが少ない。
本発明の透明板清掃システムは、透明板の両面を容易かつ確実に清掃することができると共に透明板への異物の残存を低減することができる。
本発明の第1実施形態の透明板清掃システムを示す模式的側面図である。 図1の透明板清掃システムの第1清掃装置の模式的側面図である。 図2の第1清掃装置の押圧ヘッドの模式的側面図である。 図1の透明板清掃システムの反転装置を示す模式的平面図である。 図4の反転装置の模式的側面図である。 図1と異なる透明板清掃システムを示す模式的側面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。先ず、図1から図5を参照しながら、本発明の第1実施形態の透明板清掃システム1について説明する。
[第1実施形態]
図1の透明板清掃システム1は、例えばスマートフォンに用いられるカバーガラスやタッチパネル等の透明板Pを清掃するためのシステムである。より具体的には、本実施形態の透明板清掃システム1は、自動的に、透明板Pの両面(第1面p1及び第2面p2)を清掃すると共に異物を除去し、さらに透明板Pの欠陥を検査するシステムである。
本実施形態の透明板清掃システム1は、透明板Pを搬送しつつこの透明板Pの第1面p1を清掃する第1清掃装置10A、この第1清掃装置10Aから搬出された透明板Pを反転させる反転装置30、この反転装置30によって反転された透明板Pを搬送しつつこの透明板Pの第2面p2(第1面p1の反対面)を清掃する第2清掃装置10B、この第2清掃装置10Bから搬出された透明板Pの第1面p1及び第2面p2に付着する異物を除去可能な異物除去装置50、及び上記異物除去装置50から排出される透明板Pを検査する検査装置70を備えている。なお、図1等に示すように、第1清掃装置10Aの透明板Pの搬送方向Xと、第2清掃装置10Bの透明板Pの搬送方向Xとは、同一方向である。ここで、搬送方向Xは、第1清掃装置10Aから第2清掃装置10Bに向かう方向である。また、本実施形態の透明板清掃システム1は、第1清掃装置10Aに透明板Pを供給するローダ装置90を有している。
本実施形態の透明板清掃システム1は、各種装置の動作を制御等する制御装置(図示省略)をさらに備えている。
<第1清掃装置及び第2清掃装置>
本実施形態の第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bは、一方向(搬送方向X)に透明板Pを搬送する搬送機構11、及びこの搬送機構11によって搬送される透明板Pの清掃面に長尺状の清掃布Cの一部を接触させて清掃面を清掃すべく清掃布を送給する送給機構25を備えている。具体的には、第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bは、図2及び図3に示すように、透明板Pを搬送する搬送機構11、透明板Pに接触する長尺状の清掃布C、清掃布Cを透明板Pに向けて押圧するための二つの押圧ヘッド13、清掃布Cを送る送給機構25、及び清掃布Cに洗浄液を供給する洗浄液供給機構28を有している。この搬送機構11、押圧ヘッド13、送給機構25及び洗浄液供給機構28は、上記制御装置によって動作が制御されている。なお、第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bは、後述するように一部の構成(例えば載置用長尺シート)において相違し、他の部分は同一構成を有している。また、第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bは、搬送機構11、清掃布C、押圧ヘッド13、送給機構25及び洗浄液供給機構28を内蔵する筐体10hを有している。この筐体10h(図1参照)は、透明板Pの搬入口及び搬出口(図示省略)を有し、この搬入口及び搬出口以外は密閉状態に設けられ、このため第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bにおける透明板Pの清掃が略密閉状態でなされ、外気に含まれる埃等が透明板Pに付着することが防止されている。なお、この筐体10hは、メンテナンス等のための開閉扉(図示省略)が設けられている。
(搬送機構)
搬送機構11は、清掃対象物である透明板Pを搬送方向Xに搬送する機構である。搬送機構11は薄板状物である透明板Pを透明板Pの平面方向に搬送し、具体的には、本実施形態においては、搬送機構11は、透明板Pを清掃面(第1面p1及び第2面p2のいずれか一方)が上方を向いた状態で載置され、水平方向に搬送する機構である。なお、「平面方向に搬送する」とは、透明板Pの清掃面(上記第1面p1及び第2面p2)に沿った方向のうちの1つの方向に搬送することを意味する。
第1清掃装置10Aの搬送機構11は、透明板Pを載置、つまりは透明板Pの下側に位置する面(第2面p2(清掃対象である第1面p1の反対側の面))の全面が接した状態で透明板Pを搬送する。このように透明板Pは、第2面p2全面が接した状態で搬送されることで、搬送機構11と清掃布Cとの間で全面的に挟み込まれ、上方に位置する面(第1面p1)が清掃される。この第1清掃装置10Aの搬送機構11としては、例えばベルトコンベアから構成できる。
第2清掃装置10Bの搬送機構11は、透明板Pを載置、つまりは透明板Pの下側に位置する面(第1面p1(清掃対象である第2面p2の反対側の面))の全面が接した状態で透明板Pを搬送する。このように透明板Pは第1面p1が接した状態で搬送されることで、搬送機構11と清掃布Cとの間で全面的に挟み込まれ、第2面p2が清掃される。この第2清掃装置10Bの搬送機構11としては、例えば図1に示すようにベルトコンベアと、このベルトコンベア上に供給され、ベルトコンベアと同じ速度で移動する清浄な載置用長尺シート12とを有するものが採用できる。このように第2清掃装置10Bの搬送機構11が、載置用長尺シート12を有することで、第1清掃装置10Aによって清掃された透明板Pの第1面p1が載置用長尺シート12に接触した状態で載置されることとなり、第1面p1が第2清掃装置10B内で汚れることを防止できる。なお、本実施形態では、第2清掃装置10Bの搬送機構11で搬送される透明板Pの高さ(上下高さ)は、第1清掃装置10Aの搬送機構11で搬送される透明板Pの高さ未満である。
上記ベルトコンベアについてさらに詳述する。ベルトコンベアは、搬送ベルト11a、搬送従動ローラ11b及び搬送駆動ローラ11cを備えている。搬送ベルト11aは無端状のベルト部材からなり、この搬送ベルト11aが搬送従動ローラ11b及び搬送駆動ローラ11cに架け渡されており、搬送駆動ローラ11cの回転に伴って搬送ベルト11aが循環すると共に搬送従動ローラ11bも回転する。この搬送従動ローラ11bは、後述する搬送方向Xにおいて上流側に位置する押圧ヘッド13のさらに上流側に配され、搬送駆動ローラ11cは、後述する搬送方向Xにおいて下流側に位置する押圧ヘッド13のさらに下流側に配されている。なお、搬送駆動ローラ11bと搬送従動ローラ11cとの配設箇所を逆とすることも可能である。
また、第1清掃装置10Aの搬送機構11は、上記ローダ装置90(図1参照)から透明板Pを受け取り、清掃後に反転装置30に受け渡す第1受渡領域A1(図5参照)まで透明板Pを搬送する。また、第2清掃装置10Bの搬送機構11は、反転装置30から第2受渡領域A2(図5参照)において透明板Pを受け取り、透明板Pの排出領域まで透明板Pを搬送して排出する。
(清掃布)
清掃布Cは、清掃箇所において透明板Pに接触されながら動かされることで透明板Pの清掃面(上側に位置する面)を清掃する。清掃布Cは、清掃箇所において一方の面が透明板Pの清掃面に対面するよう供給され、上記押圧ヘッド13によって透明板Pの清掃面に押し付けられながら清掃面を拭き取ることで清掃面を清掃する。
この清掃布Cとしては、繊維製のものが用いられ、例えば織物が用いられる。この繊維としては、天然繊維、合成繊維等、種々のものが採用可能である。また繊維製の清掃布Cとして不織布を用いることもできる。不織布を用いる場合、不織布としては、乾式法、湿式法、メルトブロー法によってフリースが形成されるものを用いることができる。
(押圧ヘッド)
二つの上記押圧ヘッド13は、図1及び図2に示すようにそれぞれ透明板Pの搬送方向Xに順次並べて配置されている。
各押圧ヘッド13には、図2及び図3に示すように清掃布Cの一部を透明板Pに向けて押圧する第1清掃部材14、及び清掃布Cの第1清掃部材14よりも搬送方向Xの下流側の部分を透明板Pに向けて押圧する第2清掃部材15が取付けられている。つまり、本実施形態においては、第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bは、それぞれ清掃布Cと透明板Pとが接触する清掃箇所が、透明板搬送方向に並べて4箇所設けられている。なお、本実施形態においては、二つの押圧ヘッド13は同一構成を有している。この第1清掃部材14及び第2清掃部材15は、例えばシリコン等の弾性部材で形成されたパッド状の部材である。
各押圧ヘッド13は、第1清掃部材14及び第2清掃部材15それぞれを清掃面の平面上であって、且つ搬送方向Xの直交方向に往復動させる清掃部材駆動機構(図示省略)を有している。なお、「清掃面の平面上であって、且つ搬送方向Xの直交方向」とは、第1清掃部材14及び第2清掃部材15が清掃布Cを透明板Pの清掃面に接触させることのできる平面内における搬送方向Xの直交方向であることを意味し、具体的には清掃面と平行な面上であり且つ搬送方向Xの直交方向を意味する。
上記ヘッド13は、上下動可能に設けられている。つまり、搬送機構11(搬送ベルト)に対して接近及び離反可能に設けられている。このため、清掃作業に際しては、ヘッド13を下降させることで清掃布Cを透明板Pの清掃面に接触させることができ、またメンテナンス作業等に際してはヘッド13を上昇させることができる。
(送給機構)
図1を参照して送給機構25について説明する。上記清掃布Cは、上述のように送給機構25によって送られる。ここで、送給機構25は、主動ローラ25a及び従動ローラ25bを有している。清掃布Cは、この主動ローラ25a及び従動ローラ25bに架け渡され、主動ローラ25aの回転によって透明板Pの清掃後の清掃布Cの部分は主動ローラ25aに巻き取られる。このとき、従動ローラ25bから未使用の清掃布が繰り出される。
送給機構25は、透明板Pの搬送方向Xと逆方向(図2のY方向)に清掃布Cを送るよう設けられている(図2参照)。つまり、清掃布Cは、送給機構25によって、清掃箇所(透明板Pと接触する箇所)において清掃布Cが搬送方向Xの逆方向(図2のY方向)に送られる。上記主動ローラ25aは、全ての清掃部材14,15よりも搬送方向Xの上流側に配置され、上記従動ローラ25bは、全ての清掃部材14,15よりも搬送方向Xの下流側に配置されている。なお、本実施形態においては、送給機構25は、清掃布Cを連続的に送るが、間欠的に送ることも可能であり、例えば清掃箇所において透明板Pに接触する際に清掃布Cを送り、接触しない時に清掃布Cの送給を停止するよう設けることも可能である。
また、送給機構25は、二つの上記押圧ヘッド13の間に位置する清掃布Cの一部を、透明板Pから離間させるようにガイドしている。具体的には、送給機構25は、二つの押圧ヘッド13間においてベルトコンベアの上方に配されたローラ26を有している。送給機構25では、このローラ26に二つの押圧ヘッド13間の清掃布Cが架け渡されていることで二つの押圧ヘッド13間の清掃布Cの一部が透明板Pから離間されている。
このローラ26は、テンションローラから構成されている。つまり、送給機構25はテンションローラを有するテンション調整部を備え、清掃布Cに作用するテンションがテンション調整部によって調整されている。具体的には、テンション調整部は、上下に並べて配された二つのテンションローラを有し、上方のテンションローラは搬送方向Xの下流側に配置された押圧ヘッド13における清掃布Cの一部のテンションを調整し、下方のテンションローラは搬送方向Xの上流側に配置された押圧ヘッド13における清掃布Cの一部のテンションを調整している。
(洗浄液供給機構)
上記清掃布Cには、上述のように洗浄液供給機構28によって洗浄液が供給される。このため、洗浄液が含浸された清掃布Cによって透明板Pが清掃される。本実施形態において洗浄液供給機構28は、搬送方向Xにおいて第1清掃部材14及び第2清掃部材15間に位置する清掃布Cの一部にそれぞれ洗浄液を供給すると共に、後述するように押圧ヘッド13よりも搬送方向Xの下流側に位置する清掃布Cの一部にも洗浄液を供給している。
洗浄液供給機構28は、図3に示すように第1清掃部材14と第2清掃部材15との間に設けられた供給ノズル28bを有している。この供給ノズル28bは、清掃布Cの清掃面に接触する側の面から洗浄液を供給している。具体的には、供給ノズル28bは、第1清掃部材14と第2清掃部材15との間において清掃布Cの透明板Pに対面する面、より具体的には清掃布Cの下側の面に直接洗浄液を供給している。
供給ノズル28bは図示しない洗浄液貯蔵タンクに接続されている。供給ノズル28bは、上方に向かって洗浄液を供給する。供給ノズル28bから供給された洗浄液は、清掃布Cに含浸して透明板Pの清掃面に到達する。供給ノズルから供給される洗浄液の量は、透明板Pに付着した汚れを分解可能であり、且つ清掃部材15により清掃布Cの一部が押圧されて拭き取り動作が行われたとしても筋が残らないように調整されている。供給ノズル28bは、先細形状となっている。本実施形態では、上述のような構成となっているが、清掃布Cの上方から下方に向かって洗浄液を供給する構成を採用することもできる。
上記洗浄液としては、特に限定されるものではないが、アルコールが好適に用いられ、中でもエタノールが特に好適に用いられる。
また、当該透明板清掃システム1は、洗浄液供給機構28として、透明板Pの搬送方向Xの下流側に配置された押圧ヘッド13よりも清掃布Cの供給方向Yの上流側に位置している清掃布Cの部分に洗浄液を供給する洗浄液供給部28aをさらに有している(図1参照)。換言すれば、この洗浄液供給部28aは、第1清掃部材14及び第2清掃部材15よりも清掃布Cの供給方向Yの上流側に位置する清掃布Cの部分に洗浄液を供給している。この洗浄液供給部28aとしては、噴射ノズル等の種々のものを採用可能である。なお、この洗浄液供給部28aにおける洗浄液の供給量は、清掃部材14,15における洗浄液の供給量よりも少ない。
<反転装置>
図1、図4及び図5を参照して反転装置30について説明する。反転装置30は、上述のように第1清掃装置10A(図1参照)から搬出された透明板Pを反転させて、第2清掃装置10B(図1参照)に供給する装置である。具体的には、第1清掃装置10Aから順次第1受渡領域A1(図5参照)に供給される透明板Pを、第2受渡領域A2(図5参照)において第2清掃装置10Bに受け渡している。
この反転装置30は、第1受渡領域A1において透明板Pの第2面p2を吸着し、第2受渡領域A2において上記透明板Pを解放する保持部(吸着部32)と、この保持部(吸着部32)が一端側に付設されているアーム33と、このアーム33の他端側を支持する回転部35とを備えている。なお、反転装置30は、上記吸着部32、アーム33及び回転部35等を内蔵する筐体30h(図1参照)を有し、この筐体30hは、透明板Pの搬入口及び搬出口(図示省略)を有し、この搬入口及び搬出口以外は密閉状態に設けられ、このため反転装置30における透明板Pの反転及び搬送が略密閉状態でなされ、外気に含まれる埃等が透明板Pに付着することが防止されている。この反転装置30の筐体30hの搬入口は第1清掃装置10Aの筐体10hの搬出口と気密に連結され、また、反転装置30の筐体30hの搬出口は第2清掃装置10Bの筐体10hの搬入口と気密に連結されている。なお、この反転装置30の筐体30hは、メンテナンス等のための開閉扉(図示省略)が設けられている。
さらに、反転装置30は、第1受渡領域A1に配設された仮受部材31と、回転部35に対して上記アーム33を上記吸着部32の吸引方向に突出又は後退する突出機構34とを備える。反転装置30は、第1受渡領域A1において一つの透明板Pを下側から支持する仮受部材31を備えている。具体的には、仮受部材31は、第1受渡領域A1において第1清掃装置10A(図1参照)から排出された透明板Pの第2面p2を一時的に支持する。吸着部32は、仮受部材31に支持されている透明板Pの第2面p2を吸着する。アーム33は伸縮可能である。具体的には、アーム33は、吸着部32が一端側に付設されており、回転部35に支持される上記他端から吸着部32が付設される上記一端に向かう方向に伸縮可能である。突出機構34は、回転部35とアーム33との間に設けられ、上述のように回転部35に対してアーム33を吸着部32の吸引方向に突出又は後退する機構である。具体的には、突出機構34は、アーム33の上記他端側を支持するエアシリンダからなる。回転部35は、突出機構34が固定され、これにより上述のようにアーム33を支持している。回転部35は、吸着部32に吸着される透明板Pと平行な平面上に位置する回転軸を中心に回転可能である。具体的には、この回転軸は、水平方向(透明板Pを搬送する方向に垂直な方向)であり、また吸着部32の吸引する方向に垂直な方向に設けられている。反転装置30は、複数の上記吸着部32、上記アーム33及び上記突出機構34を備えており、これら複数の上記吸着部32、上記アーム33及び上記突出機構34はそれぞれ対をなし、一対の上記吸着部32、上記アーム33及び上記突出機構34は、それぞれ回転部35の回転軸を中心に略回転対称に配設されている。なお、「略回転対称」とは、完全に回転対称である場合のみならず、第1受渡領域A1における一の透明板Pの吸着と第2受渡領域A2における他の透明板Pの解放とを同時に行うことができる程度に配置されている場合を含むものである。例えば、略回転対称となる一対の受渡領域(又はアーム或いは吸着部32)の一方と回転軸との距離が、他方と回転軸との距離の90%以上110%以下である場合であっても、受渡領域同士は略回転対称である。回転軸に対する角度差も同様であり、具体的には例えば略回転対称となる一対の受渡領域(又はアーム或いは吸着部32)の一方と回転軸とを結ぶ仮想直線と、他方と回転軸とを結ぶ仮想直線とが、10°未満となるような場合も、受渡領域同士は略回転対称である。
<異物除去装置>
図1を参照して異物除去装置50について説明する。異物除去装置50は、上述のように第2清掃装置10Bから搬出された透明板Pの第1面p1及び第2面p2に付着する異物を除去するための装置である。当該透明板清掃システム1では、繊維製の清掃布C等に起因する異物が透明板Pに付着していたとしても上記異物除去装置50によって除去することができる。
この異物除去装置50は、透明板Pの第1面p1及び第2面p2に接触する粘着面を有する粘着部材と、この粘着部材の粘着面に付着する異物を除去可能な粘着力回復機構53を備えている。本実施形態において、異物除去装置50は、透明板Pを挟んで互いに対向する二つの粘着ローラ51(粘着部材)を備えている。具体的には、異物除去装置50は、透明板Pを挟んで上下に対向する一対の粘着ローラ51(粘着部材)を備え、この粘着ローラ51は、外周面に粘着力を有する。粘着ローラ51は、透明板Pの異物が除去できる程度の粘着力があればよく、ウレタン、ゴムによって形成されているローラ、または表面に接着剤等を塗布したテープなどが巻きつけられたローラであってもよい。
また、異物除去装置50は、図1に示すように第2清掃装置10Bが排出した透明板Pが載置されるフリーローラ52を有しており、上下一対の上記粘着ローラ51は互いに駆動モータ(図示省略)によって回転され、粘着ローラ51の回転によって透明板Pが下流側に搬送される。
上記粘着力回復機構53は、粘着ローラ51の粘着面に接触可能な長尺状の粘着テープ53aを有している。この粘着テープ53aは、上下一対の粘着ローラ51それぞれに対して設けられる。
上記粘着テープ53aは、上記粘着ローラ51の粘着面(外周面)よりも強い粘着力を有する粘着面を有しており、この粘着テープ53aの粘着面が粘着ローラ51の粘着面に貼着され剥離されることで粘着ローラ51に付着した異物を除去することができる。
異物除去装置50は、上記粘着テープ53aを送る粘着テープ送給機構54を有している。ここで、粘着テープ送給機構54は、粘着テープ53aの粘着面が外向きになるよう掛け渡される粘着テープローラ54aを有している。粘着テープ用ローラ54aに掛け渡される粘着テープ53aの粘着面が粘着ローラ51の粘着面と対面しており、粘着テープ用ローラ54aが粘着ローラ51に対して近接・離反するように移動する。このため、粘着テープ用ローラ54aが粘着ローラ51に接近すると、粘着テープ53aが粘着ローラ51に接触し、粘着テープ用ローラ54aが粘着ローラ51から離反すると粘着テープ53aが粘着ローラ51から離間する。この粘着ローラ54aの粘着ローラ51への接近及び離反は所定時間経過毎又は透明板を所定枚数清掃する毎に行われるので、粘着テープ53aと粘着ローラ51との接触も同様のタイミングで行われる。なお、粘着テープ用ローラ54aの移動は、特に限定されるものではないが、例えば上下に移動し、シリンダ等によって制御される。
なお、異物除去装置50は、上記粘着ローラ51及び粘着力回復機構53等を内蔵する筐体50hを有し、この筐体50hは、透明板Pの搬入口及び搬出口を有し、この搬入口及び搬出口以外は密閉状態に設けられ、このため上述のような異物除去が略密閉状態でなされ、外気に含まれる埃等が透明板Pに付着することが防止されている。また、異物除去装置50の筐体50hの搬入口は第2清掃装置10Bの筐体10hの搬出口と気密に連結されている。なお、この異物除去装置50の筐体50hは、メンテナンス等のための開閉扉(図示省略)が設けられている。
<検査装置>
上記検査装置70は、上述のように異物除去装置50から排出される透明板Pを検査する装置である。
この検査装置70は、透明板Pを搬送する機構(図示省略)、搬送される透明板Pに光線を照射する照明部71、及び光線を照射された透明板Pを撮像するカメラ72を有している。なお、検査装置70は、上記照明部71及びカメラ72等を内蔵する筐体70hを有し、この筐体70hは、透明板Pの搬入口及び搬出口(図示省略)を有し、この搬入口及び搬出口以外は密閉状態に設けられ、このため透明板Pの検査は気密状態で行われる。この検査装置70の筐体70hの搬入口は異物除去装置50の筐体50hの搬出口と気密に連結されている。なお、この検査装置70の筐体70hは、メンテナンス等のための開閉扉(図示省略)が設けられている。
本実施形態においては、検査装置70は、複数対の上記照明部71及びカメラ72を有しており、複数対の照明部71及びカメラ72によって、反射光や透過光等による種々の画像が撮像される。当該透明板清掃システム1にあっては、上記画像が上記制御装置に送信され、制御装置によって透明板Pの良否判定を行い得る。
<利点>
当該透明板清掃システム1によれば、第1清掃装置10Aによって透明板Pの第1面p1が清掃され、第1面p1清掃後の透明板Pが反転装置30によって反転され、この反転された透明板Pの第2面p2が第2清掃装置10Bによって清掃されるため、人が介在することなく透明板Pの両面を清掃できる。
また、第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bは、それぞれ搬送機構11によって透明板Pを搬送しつつ、この透明板Pの清掃面(第1面p1及び第2面p2)を一枚の長尺状の清掃布Cの一方の面によって複数回清掃でき、このため、複数の清掃箇所において所望の清掃を行うことができ、透明板Pの両面を確実に清掃することができる。また、複数の清掃箇所において清掃布Cを反転させることなく清掃布Cの一方の面によって清掃面を清掃するので、清掃布Cを反転させる手段を設ける必要がなく、コスト高及びメンテンナンスの複雑性を抑制することができる。
また、清掃布Cは、上述のように一枚の清掃布Cの一方の面で複数回清掃面を清掃し、かつ清掃布Cは透明板搬送方向Xと逆方向に送られるので、透明板搬送方向X下流側(清掃布送給方向上流側)において未使用(未接触)の清掃布Cによって透明板Pを清掃し、透明板搬送方向X上流側(清掃布送給方向下流側)において使用後(接触済)の清掃布Cによって透明板Pを清掃できる。このため、清掃布Cの各部分を複数回の清掃に用いることができると共に、透明板搬送方向Xにつれて汚れの少ない状態の清掃布Cで透明板Pを清掃することができる。
また、第1清掃装置10Aから第2清掃装置10Bへ透明板が搬送される際に、反転装置30を介することで、透明板を搬送中に反転できるので効率よく搬送できる。
また、第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bは、清掃布Cに洗浄液を供給する洗浄液供給機構28を備えているので、洗浄液を含有する清掃布Cによって透明板Pの清掃面を好適に清掃することができる。
さらに、第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bは、透明板搬送方向二箇所にそれぞれ上記押圧ヘッド13が配置され、清掃布Cの送給機構25が、二つの押圧ヘッド13の間に位置する清掃布Cの一部を透明板Pから離間させるようにガイドする構成を採用しているので、各押圧ヘッド13で所望の清掃を行うことができる。特に、この二つの押圧ヘッド13間の清掃布Cを透明板Pから離間させるようにガイドする構成として、テンションローラ26を採用しているので、各押圧ヘッド13において清掃布Cに十分なテンションを与えることができ、より確実な清掃を行うことができる。
上記洗浄液供給機構28は、押圧ヘッド13の清掃布供給方向上流側の清掃布Cにも筋が残らない程度に微量な洗浄液を供給しているので、完全に乾燥した清掃布Cによるよりも若干洗浄液が含浸されている清掃布Cによって清掃することで、より綺麗に清掃面を清掃することができ、より確実な清掃が可能となる。
また、第1押圧パッド14及び第2押圧パッド15が、清掃時において上記透明板搬送方向の直交方向かつ上記清掃面の平面方向に往復動するので、清掃布Cが第1押圧パッド14及び第2押圧パッド15によって透明板Pの清掃面に押圧され、透明板Pの清掃面に接触された清掃布Cが透明板搬送方向Xの直交方向に移動するため、清掃布Cによって清掃面をより確実に清掃することができる。
また、当該透明板清掃システム1は、上述のように第2清掃装置10Bから搬出された透明板Pの第1面p1及び第2面p2に付着する異物を除去可能な異物除去装置50を備えているので、仮に上記清掃段階で透明板Pに繊維製の清掃布C等が起因する異物が付着したとしても、異物除去装置50によって異物を的確に除去することかできる。
上記異物除去装置50は、粘着ローラ51の粘着面に付着する異物を除去可能な粘着テープ53aを備えているので、粘着ローラ51の粘着面から付着した異物を粘着テープ53aによって除去することができ、これにより粘着ローラ51の粘着面の粘着力が回復し、当該透明板清掃システム1を長期間好適な状態で運転することができる。
また、異物除去装置50は、粘着テープ53aを送る粘着テープ送給機構54を有し、この粘着テープ送給機構54は、間欠的に粘着テープ53aを粘着ローラ51に接触させるよう設けられているので、粘着テープの使用量を低減しつつ、粘着ローラ51の異物を除去できる粘着力を一定以上に維持することができる。
さらに、当該透明板清掃システム1は、異物除去装置50から排出される透明板Pを検査する検査装置70を備えるので、検査装置70によって透明板Pの欠陥等を発見することができると共に、清掃段階で透明板Pに繊維等の異物が付着したとしても、上述のように異物除去装置50によって上記異物を的確に除去することかできるため、上記検査装置70において上記異物によって透明板Pの欠陥と判断されるおそれが少ない。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更(構成の置換、付加及び削除)が含まれることが意図される。
上記実施形態では、清掃布Cを用いたが、本発明はこれに限らず清掃用の部材としてブラシやスポンジ、紙などを用いてもよい。
つまり、上記実施形態においては、第2清掃装置の搬送機構で搬送される透明板Pの高さ(上下高さ)は、第1清掃装置の搬送機構で搬送される透明板Pの高さ未満であるものについて説明したが、本発明はこれに限定されず、第1清掃装置及び第2清掃装置の搬送装置で搬送される透明板の高さが同一であっても良い。但し、当該透明板清掃システム1において、第1清掃装置の搬送装置が透明板を搬送する高さ(位置)と第2清掃装置の搬送装置が透明板を搬送する高さ(位置)とが異なり、両搬送装置が透明板を搬送する高さ(位置)の間に回転部の回転軸が上下方向位置するように設けることが好ましく、これにより、反転装置が、平面視で回転部に重なるように透明板を保持できるので、第1受渡領域と第2受渡領域とを近く設定でき、当該透明板清掃システム1の専有面積を小さくできる。具体的には、図6に示すように、第2清掃装置10Bの搬送機構11で搬送される透明板Pが、第1清掃装置10Aの搬送機構11で搬送される透明板Pよりも高いものも、本発明の意図する範囲内である。なお、図6において、第一実施形態と同一の構成及び機能を有する部材については同一符号を用いた。
また、上記実施形態においては、第2清掃装置の筐体の搬出口と異物除去装置の筐体の搬入口とを気密に接続しているものについて説明したが、第2清掃装置と異物除去装置との間に別途ローダを配置することも可能である。さらに、検査装置の下流側にラミネート装置を配置し、検査終了後の透明板の両面に保護フィルムを貼着することも可能である。
上記の実施形態では、第1清掃装置10A及び第2清掃装置10Bの搬送機構としてベルトコンベアを用いたが本発明はこれに限らず、透明板Pの下面を吸着した状態で搬送方向Xに向かって移動可能な搬送機構等を用いてもよい。
上記の実施形態では、反転装置30を用いたが、本発明はこれに限らず別の反転装置を用いてもよい。
上記実施形態では、第1清掃部材と第2清掃部材としてそれぞれ同形状のパッドを用いるものを図示しているが、各パッドの形状を異ならしめることも可能である。
上記の実施形態では、1枚の清掃布で2つの押圧ヘッド13を用いて清掃したが、本発明はこれに限らず、2枚以上の清掃布を用いた構成であってもよい。1枚の清掃布に対して2箇所以上で透明板Pを清掃する構成であればよい。
上記の実施形態では、2つの押圧ヘッド13を備えた構成を採用したが、本発明はこれに限らず、清掃対象、状況や環境等に応じて1つの押圧ヘッドしか備えていない構成や3つ以上の押圧ヘッドを備えた構成であってもよい。
上記の実施形態では、搬送方向Xにおいて上流側の押圧ヘッドに設けられた供給ノズルと、搬送方向Xにおいて下流側の押圧ヘッドに設けられた供給ノズルの洗浄液供給量は同じ程度であるが、本発明はこれに限らず、透明板の材質や種類、洗浄機の材質や種類等様々な要因に基づいて、一方の供給ノズルが他方の供給ノズルよりも多量の洗浄液を供給するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては清掃装置が洗浄液供給機構28を有するものについて説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、洗浄液供給機構28を設けた場合にあっても上記実施形態の供給箇所に限定されず、清掃対象物等に応じて適宜設計変更可能である。例えば、上記実施形態においては、洗浄液供給機構28が、透明板搬送方向最上流の押圧ヘッドの清掃布供給方向上流側の清掃布にも洗浄液を供給する構成を採用したが、この部分に洗浄液を供給しないよう設計変更可能である。
また、上記実施形態では、第1清掃装置、反転装置、第2清掃装置、異物除去装置及び検査装置を備える透明板清掃システム1について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば第1清掃装置、反転装置、第2清掃装置及び異物除去装置のみを備えるものも本発明の意図する範囲内である。また、第1清掃装置、反転装置、第2清掃装置及び異物除去装置それぞれの間に他のユニットを備えるものも本発明の意図する範囲内である。例えば、第2清掃装置と異物除去装置との間にローダー装置などが入ってもよい。
上記の実施形態の異物除去装置では、粘着ローラ51により透明板Pが搬送される構成を採用したが、本発明はこれに限らず、フリーローラの一部にモータを設けて透明板Pを搬送するようにしてもよい。
上記の実施形態の異物除去装置では、粘着テープ53aを給送するため、粘着テープ給送機構54を設けているが、本発明はこれに限らず、粘着テープ53aを巻き取ることで給送するようにしてもよい。
また、異物除去装置を設ける場合にあっても、上記実施形態のように異物除去装置が透明板の両面の異物を除去可能に設けられているものに限定されるわけではなく、透明板の一つの清掃面(例えば透明板の一方の面のみ)の異物を除去可能に設けることも可能である。なお、上述のように清掃装置が繊維製の清掃布を用いて清掃を行うものである場合、その清掃布で清掃された清掃面の異物を異物除去装置が除去可能に設けられていることが好ましく、これにより繊維製の清掃布に起因して付着する異物を異物除去装置によって好適に除去することができる。また、異物除去の方法として粘着ローラ51の代わりに透明板から異物を除去するための他の方法を用いてもよい。例えば、分子間力、電磁力、吸引等の方法を用いて異物を除去してもよい。
さらに、第1清掃装置又は第2清掃装置が繊維製の清掃布を用いて清掃する場合には、既述のように洗浄液を清掃布に含浸させることが好ましいが、本願発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
本発明の透明板清掃システム1は、携帯機器の表示装置に用いられるガラス基板等の透明板の清掃に好適に利用できる。
10A 第1清掃装置
10B 第2清掃装置
10c 筐体
11 搬送機構(ベルトコンベア)
13 押圧ヘッド
14 第1清掃部材
15 第2清掃部材
25 送給機構
30 反転装置
50 異物除去装置
51 粘着ローラ(粘着部材)
53 粘着力回復機構
70 検査装置
C 清掃布
P 透明板
X 透明板の搬送方向
Y 清掃布の搬送方向

Claims (10)

  1. 透明板を搬送しつつ上記透明板の第1面を清掃する第1清掃装置、
    上記第1清掃装置から搬出された透明板を反転させる反転装置、
    上記反転装置によって反転された透明板を搬送しつつ上記透明板の第2面を清掃する第2清掃装置、及び
    上記第2清掃装置から搬出された透明板の第1面及び/又は第2面に付着する異物を除去可能な異物除去装置
    を備える透明板清掃システム。
  2. 上記第1清掃装置及び/又は第2清掃装置が、上記透明板に接触する繊維製の清掃布を備えている請求項1に記載の透明板清掃システム。
  3. 上記反転装置が、上記第1清掃装置から上記第2清掃装置に透明板を搬送中に反転させる請求項2に記載の透明板清掃システム。
  4. 上記清掃布を含む第1清掃装置及び/又は第2清掃装置が、上記清掃布に洗浄液を供給する洗浄液供給機構をさらに備える請求項2又は請求項3に記載の透明板清掃システム。
  5. 上記清掃布が長尺状であり、上記清掃布を含む第1清掃装置及び/又は第2清掃装置が、上記清掃布と上記透明板とが接触する搬送方向少なくとも二つの清掃箇所を有し、
    上記搬送方向上流側の清掃箇所における清掃布の洗浄液含浸量が、上記搬送方向下流側の清掃箇所における清掃布の洗浄液含浸量よりも多い請求項4に記載の透明板清掃システム。
  6. 上記清掃布を含む第1清掃装置及び/又は第2清掃装置が、
    上記清掃布の一部を上記透明板に向けて押圧する第1清掃部材、
    上記清掃布の第1清掃部材よりも清掃布送給方向上流側の部分を透明板に向けて押圧する第2清掃部材をさらに備え、
    上記洗浄液供給機構が、清掃布の第1清掃部材と第2清掃部材との間の部分に洗浄液を供給する請求項4又は請求項5に記載の透明板清掃システム。
  7. 上記異物除去装置が、透明板の第1面又は第2面に接触する粘着面を有する粘着部材を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の透明板清掃システム。
  8. 上記異物除去装置が、上記粘着部材の粘着面に付着する異物を除去可能な粘着力回復機構をさらに備える請求項7に記載の透明板清掃システム。
  9. 上記異物除去装置が、透明板を挟んで互いに対向する二つの上記粘着部材を備える請求項7又は請求項8に記載の透明板清掃システム。
  10. 上記異物除去機構から排出される透明板を検査する検査装置をさらに備える請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の透明板清掃システム。
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