JP2016139114A - 投写光学装置、およびプロジェクター - Google Patents

投写光学装置、およびプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】投写面に近接して配置し、より広角化が可能な投写光学装置を提供する。
【解決手段】投写光学装置5は、移動可能なレンズ群を有する第1光学系6、および第1光学系6から射出された光を反射する第2光学系7を備える。第1光学系6は、移動可能なレンズ群のうち、最も第2光学系7側に位置する第1レンズ群L1を保持し、カムピン61pを有する第1レンズ枠61と、直進溝を有する案内筒65と、カムピン61pが係合するカム溝を有し、回転されることによって直進溝とカム溝とでカムピン61pを誘導し、第1レンズ枠61を光軸Axに沿って移動させるカム筒66と、を備え、第1レンズ枠61は、カム筒66から第2光学系7側に飛び出し、第1レンズ群L1を保持する枠突出部611Aを有し、枠突出部611Aには、第2光学系7で反射された光が通過する側に、一部が切り欠かれたように形成された切欠き部611Bが設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、投写光学装置、およびプロジェクターに関する。
従来、光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に投写するプロジェクターが知られている。また、プロジェクターを投写面に近接して配置し、広角化して画像を投写できるように反射光学系を備えたプロジェクター(投写型映像表示装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の投写型映像表示装置は、映像光を生成する映像光生成部、および映像光生成部から射出された映像光を投写面上に投写する投写光学系を備える。投写光学系は、屈折光学系および屈折光学系から射出された映像光を反射する反射光学系を有する。
屈折光学系は、映像光生成部に近い側に設けられる後段筐体と、映像光生成部から遠い側に設けられる前段筐体と、後段筐体に配置される複数のレンズ群と、前段筐体に配置される複数のレンズ群とを備える。
前段筐体は、内部に配置される複数のレンズをそれぞれ保持する複数の保持具と、直進溝が形成された第1鏡枠と、カム溝が形成された第2鏡枠とを有する。各保持具は、ガイドピンを有し、このガイドピンが直進溝およびカム溝に嵌挿されて配置され、第2鏡枠が回動されることによって直進溝に沿って移動する。すなわち、屈折光学系は、第2鏡枠が回動されることによって、各保持具に保持されたレンズが屈折光学系の光軸に沿って移動してフォーカス調整等が可能に構成されている。
反射光学系は、反射ミラー、例えば凹面を有する非球面ミラーを有し、屈折光学系から射出された映像光を反射する。
特開2010−91635号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、反射光学系で反射した光が屈折光学系の前段筐体によって遮られないように、屈折光学系の光軸に対する反射ミラーの配設角度や、反射ミラーにおける映像光の広がる角度を設定する必要がある。すなわち、反射ミラーの配設角度を大きくすると、投写される画像の位置がプロジェクターから離れたものとなり、反射ミラーにおける映像光の広がる角度を小さくすると、広角化が不充分になるという課題がある。すなわち、特許文献1に記載の投写型映像表示装置では、近接投写や、投写される画像の大きさが不充分になるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る投写光学装置は、光軸に沿って移動可能なレンズ群を有する第1光学系、および前記第1光学系から射出された光を反射する第2光学系を備える投写光学装置であって、前記第1光学系は、前記移動可能なレンズ群のうち、最も前記第2光学系側に位置する第1レンズ群を保持し、前記光軸に対して直交する方向に突出するカムピンを有する第1レンズ枠と、前記光軸に沿う直進溝を有し、前記カムピンが前記直進溝に挿通される案内筒と、前記案内筒が嵌挿され、前記直進溝から突出する前記カムピンが係合するカム溝を有し、前記案内筒に対して回転されることによって前記直進溝と前記カム溝とで前記カムピンを誘導し、前記第1レンズ枠を前記光軸に沿って移動させるカム筒と、を備え、前記第1レンズ枠は、前記カム筒から前記第2光学系側に飛び出し、前記第1レンズ群を保持する枠突出部を有し、前記枠突出部には、前記第2光学系で反射された光が通過する側に、前記第2光学系側の端部の一部が切り欠かれたように形成された切欠き部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第1レンズ枠は、枠突出部がカム筒から突出し、カムピンがカム筒のカム溝に係合して支持される。そして、枠突出部の第2光学系側の端部には、上述した位置に切欠き部が形成されている。これによって、カム筒の光軸に沿う方向における小型化、および第1レンズ枠に対してカム筒を光入射側に配設できるとともに、案内筒を切欠き部近傍から外側の領域に形状を有さないように形成しても第1レンズ枠を案内する構成が可能となる。
そして、第1光学系から射出され、第2光学系で反射された光が第1光学系近傍を通過するように第2光学系を構成することで、投写面近傍から光を投写する投写光学装置を提供できる。第1レンズ枠は、第1光学系における移動可能なレンズ群のうち最も第2光学系側に位置する第1レンズ群を保持し、切欠き部が形成されているので、カム筒が第1レンズ枠略全てを覆うように形成される構成に比べ、第2光学系で反射した光が第1光学系によって遮られない領域を広く形成できる。したがって、投写面に近接して配置し、より広角化が可能な投写光学装置を提供できる。
[適用例2]上記適用例に係る投写光学装置において、前記切欠き部は、前記第2光学系に向かう程、前記光軸に近づくように傾斜していることが好ましい。
この構成によれば、第2光学系で反射した光が第1光学系によって遮られない領域を広く形成できるとともに、枠突出部内の切欠き部およびカム筒の近傍の領域に部材を配置できるスペースを設けることが可能となる。よって、構成部材を効率良く配置することによる小型化や、光学性能を高めた投写光学装置の提供が可能となる。
[適用例3]上記適用例に係る投写光学装置において、前記第1光学系は、前記第1レンズ群の光入射側に配置される第2レンズ群、および前記第2レンズ群を保持し、前記直進溝と前記カム溝とに誘導されるカムピンを有する第2レンズ枠を備え、前記第2レンズ枠は、前記第2レンズ群の少なくとも一部が前記第1レンズ枠における前記切欠き部の内側に移動可能に配置されることが好ましい。
この構成によれば、第1光学系は、第1レンズ群の光入射側に配置される第2レンズ群を有し、この第2レンズ群を保持する第2レンズ枠は、上述した位置に移動可能に配置される。これによって、切欠き部をより大きなものとすることができるので、投写面により近接して配置し、より広角化が図れる投写光学装置の提供が可能となる。
[適用例4]上記適用例に係る投写光学装置において、前記案内筒は、前記カム筒から前記第2光学系側に飛び出す筒突出部を有し、前記筒突出部は、内部に前記枠突出部を配置可能で、前記切欠き部を露出させるように削除された形状を有していることが好ましい。
この構成によれば、第2光学系で反射した光が第1光学系によって遮られない領域を広く形成できるとともに、筒突出部を利用してカム筒から飛び出す枠突出部を案内する構成が可能となる。また、第1レンズ枠を案内筒の第2光学系側から案内筒に挿通させることができるので、案内筒の光入射側の形状(例えば、案内筒の光入射側に配置されるレンズ群を固定するための形状等)に影響されずに第1レンズ枠を案内筒に組み込む構成が可能となる。
[適用例5]上記適用例に係る投写光学装置において、前記第1レンズ群は、フォーカス調整に寄与するレンズであることが好ましい。
この構成によれば、フォーカス調整の機能を有し、投写面に近接して配置し、より広角化が可能な投写光学装置を提供できる。
[適用例6]上記適用例に係る投写光学装置において、前記第1レンズ枠は、前記第1レンズ群を保持し、前記案内筒に嵌挿される保持部を有し、前記カムピンは、前記保持部と一体に形成され、先端部が縁端に向かって次第に細くなるテーパー状であり、前記カム溝は、前記カム筒の内面に形成され、前記先端部が係合する断面形状を有していることを特徴とする。
この構成によれば、カムピンと保持部とは一体に形成され、カムピンは、案内筒の直進溝から突出する先端部がテーパー状に形成され、この先端部がカム筒の内面に形成されたカム溝に係合する。これによって、第1レンズ群を保持した状態の第1レンズ枠と案内筒とカム筒とを容易に組み合わせることができる。
また、カム溝を貫通孔として形成し、カムピンと同様の機能を有する円筒形のカムフォロアをカム筒の外側からレンズ枠にネジ固定する構成に比べ、以下の効果を奏する投写光学装置の提供が可能となる。すなわち、カムフォロアをネジ固定する構成においては、カムフォロアとレンズ枠との周方向における位置決め用の突起や、ネジ固定のための部位を設ける必要があり、径方向において、レンズ枠すなわちカム筒が大きくなる。また、カムフォロアをネジ固定する構成においては、カム溝が貫通孔として形成されるので、カムフォロアを係合させるために、隣り合うカム溝の間隔をあまり小さくできない。これに対し、本適用例の投写光学装置は、カムピンおよびカム溝が上述したように形成されているので、カム筒の径方向における小型化や、隣り合うカム溝の間隔を小さく形成することが可能となる。よって、第2光学系で反射した光を遮らない領域に容易にカム筒を配設することや、カム溝の形成自由度を高めた投写光学装置の提供が可能となる。
[適用例7]本適用例に係るプロジェクターは、光源と、前記光源から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光を投写する上記に記載の投写光学装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、スクリーン等の投写面に近接して配置され、広角化して画像を投写可能なプロジェクターを提供できる。
本実施形態のプロジェクターの使用形態の一例を示す模式図。 本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図。 本実施形態の投写光学装置の斜視図。 本実施形態の投写光学装置の断面図。 本実施形態の第1光学系の分解斜視図。 本実施形態の第1レンズ枠、第2レンズ枠、および第3レンズ枠の斜視図。
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、壁面等に設置された支持具に支持された状態や、机上等に載置された状態でスクリーン等の投写面に画像を投写できるように構成されている。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の使用形態の一例を示す模式図である。具体的に、図1は、壁面に設置された支持具Mtに支持されたプロジェクター1、および壁面に配置されたスクリーンSCを模式的に示す図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、スクリーンSCの上方に設置され、下方を向く側からスクリーンSCに画像を投写する。なお、以下では、説明の便宜上、支持具Mtに支持されたプロジェクター1において、壁面に対する法線方向を前後方向として壁面に向かう方向を前方向(+Y方向)、重力に逆らう方向を上方向(+Z方向)、壁面に向かって右側を右方向(+X方向)として記載する。また、本実施形態のプロジェクターは、図1に示す姿勢における+Y側や+Z側が机上や床等に載置された姿勢でも画像を投写できるように構成されている。
〔プロジェクターの主な構成〕
図2は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図2に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、光源装置31を有する光学ユニット3、および撮像装置4を備えている。なお、図示は省略するが、外装筐体2の内部には、さらに、光源装置31や制御部等に電力を供給する電源装置や、光学ユニット3等を冷却する冷却装置が配置されている。
外装筐体2は、詳細な説明は省略するが、複数の部材で構成され、外気を取り込む吸気口や、外装筐体2内部の温まった空気を外部に排気する排気口等が設けられている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御等を行う。
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源装置31から射出された光を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図2に示すように、光源装置31に加え、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、光学装置35、投写光学装置5、およびこれらの光学部品を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体37を備える。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311、リフレクター312および平行化レンズ313等を備えている。光源装置31は、光源311から射出された光をリフレクター312にて反射した後、平行化レンズ313によって射出方向を揃え、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
インテグレーター照明光学系32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備える。
第1レンズアレイ321は、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有しており、光源装置31から射出された光を複数の部分光に分割する。第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と略同様の構成を有しており、重畳レンズ324とともに、部分光を後述する液晶パネルの表面に略重畳させる。偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322から射出されたランダム光を液晶パネルで利用可能な略1種類の偏光光に揃える機能を有している。
色分離光学系33は、2枚のダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を備え、インテグレーター照明光学系32から射出された光を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する機能を有する。
リレー光学系34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を備え、色分離光学系33で分離されたR光をR光用の液晶パネルまで導く機能を有する。なお、光学ユニット3は、リレー光学系34がR光を導く構成としているが、これに限らず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
光学装置35は、各色光用に設けられた光変調装置351(R光用の光変調装置を351R、G光用の光変調装置を351G、B光用の光変調装置を351Bとする)、および色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム352を備えている。
各光変調装置351は、透過型の液晶パネル、液晶パネルの光入射側に配置された入射側偏光板、および液晶パネルの光射出側に配置された射出側偏光板を備え、各色光を画像情報に応じて変調する。
クロスダイクロイックプリズム352は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム352は、誘電体多層膜が光変調装置351R,351Bにて変調されたR光およびB光を反射し、光変調装置351Gにて変調されたG光を透過して、3色の変調光を合成する。
投写光学装置5は、後で詳細に説明するが、光軸Axを有する第1光学系6、および第1光学系6から射出された光を反射する第2光学系7を備える。そして、投写光学装置5は、クロスダイクロイックプリズム352にて合成された光を、図1に示すように、プロジェクター1の下方に配置されたスクリーンSCに拡大投写する。
撮像装置4は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子(図示省略)を備え、投写面を撮影し、撮影した情報を制御部に出力する。また、撮像装置4は、ユーザーによって投写面上で操作される指示具(例えば、電子ペン等)から発せられる光を検出し、検出した情報を制御部に出力する。制御部は、撮像装置4から出力された情報に基づいて指示具の位置を解析し、その解析結果に基づいて、例えば指示具の軌跡を点や線で表す画像として投写させる。
〔投写光学装置の構成〕
ここで、投写光学装置5について詳細に説明する。
図3は、投写光学装置5の斜視図であり、後述するカバー51Bを取り外した状態を示す図である。図4は、投写光学装置5の断面図である。
投写光学装置5は、図3、図4に示すように、光軸Axに沿って配置される1つあるいは複数のレンズを1つのレンズ群とする複数のレンズ群を有する第1光学系6、および第1光学系6から射出された光を反射する第2光学系7を備える。なお、図1に示すように、壁面に設置された支持具Mtに支持されたプロジェクター1においては、光軸Axに沿う方向が±Y方向となり、第1光学系6において、クロスダイクロイックプリズム352にて合成された光が入射する光入射側(光路上流側)が+Y側、光が射出する光射出側(光路下流側、第2光学系7側)が−Y側となる。
投写光学装置5は、図4に示すように、第1光学系6および第2光学系7に加え、投写光学用筐体51および透光板53を備える。
図5は、第1光学系6の分解斜視図である。
第1光学系6は、図4、図5に示すように、光軸Axに沿い、光射出側(−Y側)から光入射側(+Y側)に向かって順に配置される第1レンズ群L1〜第4レンズ群L4、第1レンズ群L1〜第4レンズ群L4をそれぞれ保持する第1レンズ枠61〜第4レンズ枠64、案内筒65、およびカム筒66を備える。
具体的に、第1レンズ群L1は、1つのレンズで構成され、第1光学系6における移動可能な複数のレンズ群のうちの最も光射出側(−Y側、第2光学系7側))に配置される。また、第1レンズ群L1を構成する1つのレンズは、合成樹脂製の非球面レンズで形成され、平面視円形の形状から−Z側の一部、および左右両側の一部が削除されたような形状を有している。第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4は、それぞれ複数のレンズで構成され、第1レンズ群L1の光入射側(+Y側)にこの順で配置される。なお、第2レンズ群L2は、平面視円形の形状から−Z側の一部が削除されたような形状を有している。
第1レンズ枠61は、第1レンズ群L1を保持する筒状の保持部611、および保持部611から光軸Axに対して直交する方向に突出する複数のカムピン61pを備える。すなわち、保持部611とカムピン61pとは一体に形成されている。
第2レンズ枠62は、第2レンズ群L2を保持する筒状の保持部621、および保持部621から光軸Axに対して直交する方向に突出する複数のカムピン62pを備える。すなわち、保持部621とカムピン62pとは一体に形成されている。
第3レンズ枠63は、第3レンズ群L3を保持する筒状の保持部631、および保持部631から光軸Axに対して直交する方向に突出する複数のカムピン63pを備える。すなわち、保持部631とカムピン63pとは一体に形成されている。
また、カムピン61p,62p,63pそれぞれは、光軸Axを中心とする円周方向に120°の略等間隔で3つ設けられており、先端部は、縁端に向かって次第に細くなるテーパー状に形成され、先端部が案内筒65の後述する直進溝651から飛び出すような長さに設定されている。
そして、第4レンズ枠64は、筒状に形成され、第4レンズ群L4を保持し、案内筒65に固定される。
このように、投写光学装置5は、光軸Axの一方側となる光射出側から光軸の他方側となる光入射側に向かって順次配置される移動可能な第1レンズ群L1〜第3レンズ群L3、および案内筒65に固定される第4レンズ群L4を備える。
案内筒65は、合成樹脂製であり、前後方向(±Y方向)に開口部を有し、図4、図5に示すように、カム筒66に嵌挿される円筒状の嵌挿部65A、嵌挿部65Aの−Y側に設けられた円筒状の筒突出部65B、および嵌挿部65Aの+Y側に設けられた円筒状の取付部65Cを有している。
筒突出部65Bは、外径が嵌挿部65Aの外径より大きく、カム筒66から−Y側(第2光学系7側)に飛び出すように形成されている。嵌挿部65Aには、図5に示すように、嵌挿部65Aと筒突出部65Bとで形成される段差部から+Y方向に向かって、光軸Axに沿う3つの直進溝651が設けられている。
嵌挿部65Aの内径は、保持部631,621,611が光軸Axに沿って滑らかに移動可能な大きさに設定され、筒突出部65Bの内径は、第3レンズ枠63、第2レンズ枠62、第1レンズ枠61それぞれの全体が挿入可能な大きさに設定されている。
取付部65Cは、外径が嵌挿部65Aの外径より小さく、カム筒66から+Y側に飛び出すように形成されている。
第3レンズ枠63、第2レンズ枠62、第1レンズ枠61は、この順で筒突出部65Bから挿入される。具体的に、第3レンズ枠63、第2レンズ枠62、第1レンズ枠61は、カムピン63p,62p,61pが直進溝651に挿通され、保持部631,621,611が嵌挿部65Aに嵌挿される。第4レンズ枠64は、詳細な説明は省略するが、部材を介して取付部65Cに固定される。なお、案内筒65は、合成樹脂製に限らず、アルミニウム等の金属製であってもよい。
カム筒66は、合成樹脂製であり、前後方向(±Y方向)に開口部を有し、案内筒65の嵌挿部65Aが嵌挿され、案内筒65に対して光軸Axを中心に回転可能に形成されている。そして、カム筒66の内面には、直進溝651から突出するカムピン61p,62p,63pがそれぞれ係合するカム溝661(図5参照)が形成されている。カム溝661の断面形状は、図4に示すように、カムピン61p,62p,63pのテーパー状の先端部が係合するように形成されている。具体的に、カム溝661は、光軸Axに略平行な底面および底面に対して傾斜する斜面を有し、底面がカムピン61p,62p,63pと離間し、斜面がカムピン61p,62p,63pの先端部と係合するように形成されている。
カム溝661は、カムピン61p,62p,63pを導入するために光軸Axに沿って直線的に形成された導入部、および導入部から分岐し第1レンズ枠61、第2レンズ枠62、第3レンズ枠63それぞれの移動を規定する規定部を有している。
カム筒66は、図示しないレバーが取り付けられ、プロジェクター1の外部からこのレバーが操作されることによって回転する。
カム筒66が回転されると、第1レンズ枠61、第2レンズ枠62、第3レンズ枠63は、カムピン61p,62p,63pが直進溝651とカム溝661とに誘導されて、直進溝651に沿って互いに独立して移動する。また、第1レンズ枠61、第2レンズ枠62、第3レンズ枠63の移動量は、互いに異なっており、第2レンズ枠62の移動量が最も大きく設定されている。第1光学系6は、カム筒66が回転されることによりフォーカス調整が行われる。すなわち、第1レンズ群L1〜第3レンズ群L3は、フォーカス調整に寄与する。なお、ここでいうフォーカス調整とは、焦点距離の調整に限らず像面湾曲の調整を含む調整であってもよい。また、カム筒66は、合成樹脂製に限らず、アルミニウム等の金属製であってもよい。
第2光学系7は、図4に示すように、凹面状の反射ミラー71を備える。反射ミラー71は、第1光学系6から射出された光を広角化して反射し、第1光学系6近傍を通過させる。なお、第2光学系7は、複数のミラーや平面ミラーを備える構成であってもよい。
投写光学用筐体51は、図4に示すように、筐体本体51Aおよびカバー51Bを備え、第1光学系6および第2光学系7を収納する。
筐体本体51Aは、図3、図4に示すように、−Z側が開口する箱状に形成され、+Y側の壁部511に第1光学系6の第4レンズ枠64が挿通される挿通孔512が形成され、−Y側の壁部に反射ミラー71で閉塞される開口部513が形成されている。
壁部511は、平面視矩形状に形成され、+Y側の面には、図示しない保持部材を介して光学装置35が取り付けられる。
第1光学系6は、案内筒65が筐体本体51Aにネジ固定されて、筐体本体51A内に配置される。反射ミラー71は、板バネ等の部材を介して筐体本体51Aにネジ固定される。
カバー51Bは、図4に示すように、筐体本体51Aにおける−Z側の開口する部位の−Y側を閉塞し、カム筒66の−Z側が露出するように形成されている。
カバー51Bには、カム筒66の−Y側端部近傍から第2光学系7に向かう程、光軸Axに近づく傾斜部521、傾斜部521の端部から+Z側に延出する壁部522、および反射ミラー71で反射した光が通過する開口部523が形成されている。
透光板53は、ガラス等の板材で矩形状に形成されており、カバー51Bに取り付けられ開口部523を閉塞する。
クロスダイクロイックプリズム352から射出された光は、第1光学系6で屈折して、光軸Axよりも+Z側に傾斜した方向に向かう。そして、第1光学系6から射出された光は、第2光学系7で反射され、光軸Axよりも−Z側に傾斜した方向に向かい、透光板53を透過してスクリーンSCに投写される。
ここで、第1レンズ枠61、第2レンズ枠62、第3レンズ枠63、および案内筒65についてさらに詳細に説明する。
図6は、第1レンズ枠61、第2レンズ枠62、および第3レンズ枠63の斜視図である。
第1レンズ枠61は、図6に示すように、カムピン61pが保持部611の+Y側端部近傍に形成され、図3、図4に示すように、保持部611の−Y側がカム筒66から飛び出すように形成されている。保持部611のカム筒66から飛び出す部位を枠突出部611Aとする。本実施形態の投写光学装置5は、保持部611のカム筒66からの飛び出し量、すなわち枠突出部611Aの光軸Axに沿う方向の長さが、カム筒66の光軸Ax方向の長さと同程度になる状態が可能に構成されている。なお、枠突出部611Aの光軸Axに沿う方向の長さが、カム筒66の光軸Ax方向の長さより明らかに短くなるように投写光学装置5を構成してもよい。
そして、枠突出部611Aには、図4に示すように、−Z側、すなわち反射ミラー71で反射された光が通過する側に、光射出側(第2光学系7側)の端部の一部が切り欠かれたように形成された切欠き部611Bが設けられている。切欠き部611Bは、カバー51Bの傾斜部521の内側に位置し、カム筒66近傍から第2光学系7に向かう程、光軸Axに近づくように傾斜している。また、傾斜部521および切欠き部611Bは、反射ミラー71で反射した光うちの最も第1光学系6側の光線Riと略平行となるように設定されている。なお、この切欠き部611Bの形状は、切欠き部611B全体として傾斜していれば、平面に限らず、階段状であってもよい。そして、第1レンズ群L1は、図4に示すように、枠突出部611A内の切欠き部611Bの−Y側に保持される。
第2レンズ枠62は、図4に示すように、カムピン62pが保持部621の+Y側端部近傍に形成され、保持部621の−Y側が第1レンズ枠61の保持部611内に挿入可能に形成されている。すなわち、第2レンズ枠62は、第1レンズ枠61と同様に、保持部621の−Y側がカム筒66から飛び出すように形成されている。保持部621における保持部611内に挿入可能な部位を挿入部621aとする。
挿入部621aには、図4に示すように、第1レンズ枠61の切欠き部611Bの内側に位置し、一部が切り欠かれたように形成された枠切欠き部621cが設けられている。枠切欠き部621cは、挿入部621aの断面形状がL字状になるような形状を有している。第2レンズ群L2は、枠切欠き部621cの内側に保持され、第2レンズ枠62は、第2レンズ群L2の少なくとも一部が第1レンズ枠61における切欠き部611Bの内側に移動可能に配置される。
また、保持部621には、図6に示すように、第2レンズ枠62および第3レンズ枠63の移動によって第3レンズ枠63のカムピン63pが侵入可能で、U字状に切り欠かれた逃げ部621bが形成されている。
第3レンズ枠63は、図4に示すように、カムピン63pが保持部631の+Y側端部近傍に形成され、保持部631の−Y側が第2レンズ枠62の保持部621内に挿入可能に形成されている。保持部631における保持部621内に挿入可能な部位を挿入部631aとする。そして、第3レンズ群L3は、挿入部631a内に保持される。
案内筒65は、前述したように、嵌挿部65Aおよび筒突出部65Bを有しており、図3に示すように、筒突出部65Bは、内部に枠突出部611Aを配置可能で、切欠き部611Bを露出させるように削除された形状を有している。そして、削除されたように形成された端面65Baは、切欠き部611Bに倣うように傾斜している。
また、カバー51Bの傾斜部521(図4参照)は、第1レンズ枠61が最も−Y側に移動した状態で切欠き部611Bに当接しない範囲で、切欠き部611Bに接近するように形成されている。
そして、第1光学系6から射出され、反射ミラー71で反射した光は、図4に示すように、透光板53を透過し、カバー51Bの傾斜部521近傍を通過してスクリーンSCに投写される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)第1レンズ枠61は、枠突出部611Aがカム筒66から突出し、カムピン61pがカム溝661に係合して支持される。そして、枠突出部611Aの光射出側(第2光学系7側)の端部には、切欠き部611Bが形成されている。これによって、カム筒66の光軸Axに沿う方向における小型化、および第1レンズ枠61に対してカム筒66を光入射側に配設できるとともに、案内筒65を切欠き部611B近傍から外側の領域に形状を有さないように形成しても第1レンズ枠61を案内する構成が可能となる。
そして、投写光学装置5は、第1光学系6から射出され、第2光学系7で反射された光が第1光学系6近傍を通過するように構成され、第1レンズ枠61には、切欠き部611Bが形成されている。これによって、カム筒が第1レンズ枠略全てを覆うように形成される構成に比べ、第2光学系7で反射した光が第1光学系6によって遮られない領域を広く形成できる。したがって、投写面に近接して配置し、より広角化が可能な投写光学装置5を提供できる。
(2)切欠き部611Bは、第2光学系7に向かう程、光軸Axに近づくように傾斜している。これによって、第2光学系7で反射した光が第1光学系6によって遮られない領域を広く形成できるとともに、枠突出部611A内の切欠き部611Bおよびカム筒66の近傍の領域に部材(例えば、図4に示すように、第2レンズ群L2の一部や、第2レンズ枠62における第2レンズ群L2を保持するための−Z側の部位)を配置できるスペースを設けることが可能となる。よって、構成部材を効率良く配置することによる小型化や、光学性能を高めた投写光学装置5の提供が可能となる。
(3)第2レンズ枠62は、第2レンズ群L2の少なくとも一部が第1レンズ枠61における切欠き部611Bの内側に移動可能に配置される。これによって、切欠き部611Bをより大きなものとすることができるので、投写面により近接して配置し、より広角化が図れる投写光学装置5の提供が可能となる。
(4)案内筒65は、カム筒66から光射出側(第2光学系7側)に飛び出す筒突出部65Bを有し、筒突出部65Bの外周縁の一部は、切欠き部611Bがこの筒突出部65Bから露出するように削除されたように形成されている。これによって、反射ミラー71で反射した光が第1光学系6によって遮られない領域を広く形成できるとともに、筒突出部65Bを利用してカム筒66から飛び出す第1レンズ枠61の枠突出部611Aを案内する構成が可能となる。
また、第1レンズ枠61〜第3レンズ枠63を案内筒65の光射出側から案内筒65に挿通させることができるので、案内筒65の光入射側の形状(例えば、第4レンズ枠64を固定するための形状等)に影響されずに第1レンズ枠61〜第3レンズ枠63を案内筒65に組み込む構成が可能となる。
(5)第1レンズ枠61〜第3レンズ枠63は、フォーカス調整に寄与するレンズなので、焦点距離の調整や像面湾曲の調整が可能で、投写面に近接して配置し、より広角化が可能な投写光学装置を提供できる。
(6)カムピン61p,62p,63pそれぞれと、保持部611,621,631それぞれとは一体に形成されているので、各レンズ群を保持した状態の各レンズ枠と案内筒65とカム筒66とを容易に組み合わせることができる。
また、カムピン61p,62p,63pは、先端部が縁端に向かって次第に細くなるテーパー状に形成され、カム溝661は、カム筒66の内面に形成され、カムピン61p,62p,63pの先端部が係合する断面形状を有している。これによって、カム溝を貫通孔として形成し、カムピン61p,62p,63pと同様の機能を有する円筒形のカムフォロアをカム筒の外側からレンズ枠にネジ固定する構成に比べ、カム筒66の径方向における小型や、隣り合うカム溝661の間隔を小さく形成することが可能となる。よって、第2光学系7で反射した光を遮らない領域に容易にカム筒66を配設することや、カム溝661の形成自由度を高めた投写光学装置5の提供が可能となる。
(7)プロジェクター1は、投写光学装置5を備えているので、投写面に近接して配置され、広角化した画像を投写することが可能となる。
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態における切欠き部611Bは傾斜して形成されているが、第2レンズ枠62における枠切欠き部621cと同様に、断面形状がL字状になるような切欠きであってもよい。
また、前記実施形態における枠切欠き部621cは、断面形状がL字状に形成されているが、第2光学系7に向かう程、光軸Axに近づくように傾斜する形状であってもよい。
前記実施形態の第1光学系6は、移動するレンズ群が3つ(第1レンズ群L1〜第3レンズ群L3)で構成されているが、3つに限らず、1つや2つ、あるいは4つ以上で構成されてもよい。
また、第1レンズ群L1の光射出側に、案内筒65に固定されるレンズ群が配置されるように第1光学系6を構成してもよい。
前記実施形態では、第1レンズ枠61および第2レンズ枠62がカム筒66から飛び出すように構成されているが、少なくとも第1レンズ枠61がカム筒66から飛び出すように構成されていればよい。
モーター等を利用して電動式でカム筒66を回転させるように構成してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置として透過型の液晶パネルを用いているが、反射型の液晶パネルを利用したものであってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
前記実施形態の光変調装置は、R光、G光、およびB光に対応する3つの光変調装置を用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも適用できる。
光源装置31は、放電型のランプを用いたものに限らず、その他の方式のランプや発光ダイオード、レーザー等の固体光源で構成してもよい。
1…プロジェクター、3…光学ユニット、5…投写光学装置、6…第1光学系、7…第2光学系、31…光源装置、51…投写光学用筐体、51A…筐体本体、51B…カバー、53…透光板、61…第1レンズ枠、61p,62p,63p…カムピン、62…第2レンズ枠、63…第3レンズ枠、64…第4レンズ枠、65…案内筒、65A…嵌挿部、65B…筒突出部、66…カム筒、71…反射ミラー、311…光源、351,351B,351G,351R…光変調装置、611,621,631…保持部、611A…枠突出部、611B…切欠き部、621a,631a…挿入部、651…直進溝、661…カム溝、L1…第1レンズ群、L2…第2レンズ群、L3…第3レンズ群、L4…第4レンズ群。

Claims (7)

  1. 光軸に沿って移動可能なレンズ群を有する第1光学系、および前記第1光学系から射出された光を反射する第2光学系を備える投写光学装置であって、
    前記第1光学系は、
    前記移動可能なレンズ群のうち、最も前記第2光学系側に位置する第1レンズ群を保持し、前記光軸に対して直交する方向に突出するカムピンを有する第1レンズ枠と、
    前記光軸に沿う直進溝を有し、前記カムピンが前記直進溝に挿通される案内筒と、
    前記案内筒が嵌挿され、前記直進溝から突出する前記カムピンが係合するカム溝を有し、前記案内筒に対して回転されることによって前記直進溝と前記カム溝とで前記カムピンを誘導し、前記第1レンズ枠を前記光軸に沿って移動させるカム筒と、
    を備え、
    前記第1レンズ枠は、前記カム筒から前記第2光学系側に飛び出し、前記第1レンズ群を保持する枠突出部を有し、
    前記枠突出部には、前記第2光学系で反射された光が通過する側に、前記第2光学系側の端部の一部が切り欠かれたように形成された切欠き部が設けられていることを特徴とする投写光学装置。
  2. 請求項1に記載の投写光学装置であって、
    前記切欠き部は、前記第2光学系に向かう程、前記光軸に近づくように傾斜していることを特徴とする投写光学装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の投写光学装置であって、
    前記第1光学系は、前記第1レンズ群の光入射側に配置される第2レンズ群、および前記第2レンズ群を保持し、前記直進溝と前記カム溝とに誘導されるカムピンを有する第2レンズ枠を備え、
    前記第2レンズ枠は、前記第2レンズ群の少なくとも一部が前記第1レンズ枠における前記切欠き部の内側に移動可能に配置されることを特徴とする投写光学装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の投写光学装置であって、
    前記案内筒は、前記カム筒から前記第2光学系側に飛び出す筒突出部を有し、
    前記筒突出部は、内部に前記枠突出部を配置可能で、前記切欠き部を露出させるように削除された形状を有していることを特徴とする投写光学装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の投写光学装置であって、
    前記第1レンズ群は、フォーカス調整に寄与するレンズであることを特徴とする投写光学装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の投写光学装置であって、
    前記第1レンズ枠は、前記第1レンズ群を保持し、前記案内筒に嵌挿される保持部を有し、
    前記カムピンは、前記保持部と一体に形成され、先端部が縁端に向かって次第に細くなるテーパー状であり、
    前記カム溝は、前記カム筒の内面に形成され、前記先端部が係合する断面形状を有していることを特徴とする投写光学装置。
  7. 光源と、
    前記光源から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置にて変調された光を投写する請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の投写光学装置と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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