JP6623693B2 - 投写光学装置、およびプロジェクター - Google Patents

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本発明は、投写光学装置、およびプロジェクターに関する。
従来、光源と光変調装置と投写光学装置とを備え、スクリーン等の投写面に画像を投写するプロジェクターが知られている。また、プロジェクターを投写面に近接して配置し、広角化して画像を投写できるように反射光学系を有する投写光学装置を備えたプロジェクター(投写型表示装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の投写光学装置(投写光学系)は、複数のレンズからなる第1光学系と、凹面の非球面形状をなす反射ミラーからなる第2光学系とから構成されている。そして、この投写光学装置は、第1光学系により、原画像と共役な中間像を第1光学系と第2光学系との間に結像させるとともに、第2光学系により、中間像と共役な最終像をスクリーン上に結像させるように構成されている。
特開2011−150030号公報
しかしながら、特許文献1の投写光学装置は、プロジェクターへの取付けの際に反射ミラーが傾いたり捩じれたりすると、最終像が歪むという課題があるが、この課題については一切、記載されていない。特に、高解像度の画像を投写する投写光学装置においては、この課題が顕著なものとなる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る投写光学装置は、光軸に沿って配置されるレンズ群を有する第1光学系、および前記第1光学系から射出された光を反射する第2光学系を備える投写光学装置であって、前記第1光学系および前記第2光学系を収納する投写光学用筐体を備え、前記第1光学系内に重心を有し、前記投写光学用筐体は、当該投写光学装置の外側に向かって突出する第1取付部および第2取付部を有し、前記第1取付部は、前記光軸方向において、前記重心に対して前記第2光学系の反対側に設けられ、前記第2取付部は、前記光軸から離間する方向に突出して一対設けられ、前記光軸方向において、前記第2光学系と前記第1取付部との間に配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1取付部および第2取付部それぞれに、例えば、貫通孔を設けることで、この貫通孔に挿通されたネジによって、投写光学装置を備える装置等へ投写光学装置の取付けが可能となる。あるいは、第1取付部および第2取付部それぞれを部材で挟持することによって、投写光学装置の装置への取付けが可能となる。
そして、第1取付部は、投写光学装置の重心に対し、第2光学系の反対側に配設され、第2取付部は、第2光学系と第1取付部との間に配設されている。これによって、第2光学系へのストレスを抑制して投写光学装置の安定した取付けが可能となる。よって、投写光学装置は、第2光学系の傾きや捩じれが抑制されるので、第1光学系からの光学像の歪を抑制し、高品質な光学像の投写が可能となる。特に、高解像度の画像を投写する投写光学装置においては、顕著な効果を奏する。
[適用例2]上記適用例に係る投写光学装置において、前記第2取付部は、前記第2光学系と前記重心との間に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、投写光学装置は、第1取付部と第2取付部とで光軸方向における重心の両側がバランス良く支持されるので、第2光学系へのストレスをさらに抑制し、さらに高品質な光学像の投写が可能となる。
[適用例3]上記適用例に係る投写光学装置において、前記第1光学系は、前記光軸に交差する方向に調整可能な調整レンズを有し、前記第2取付部は、前記光軸方向において、前記第2光学系と前記調整レンズとの間に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、投写光学装置は、第1光学系が調心可能な調整レンズを備えているので、収差を抑制して第1光学系から光学像を射出させることができる。
そして、第2取付部は、この調整レンズの第2光学系側に配設されているので、第1光学系および第2光学系が投写光学用筐体に収納された状態で、治具等で容易に調整レンズを調心することが可能となる。
よって、投写光学装置は、さらに高品質な光学像の投写が可能となる。
[適用例4]上記適用例に係る投写光学装置において、前記投写光学用筐体は、前記第1光学系を収納する第1収納部、および前記第2光学系を収納し、前記光軸に交差する方向に前記第1収納部より拡がる第2収納部を有し、前記第2取付部は、前記第1収納部と前記第2収納部とが繋がる部位に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第2収納部は、第1収納部より拡がる形状を有しているので、光軸に交差する方向において第1光学系のレンズ群のサイズより大きなサイズの第2光学系の配置が可能となる。そして、第2取付部は、上述した位置に設けられているので、光軸に交差する方向において、第2収納部より突出しないように形成することが可能となる。よって、第1光学系から射出された光をより広角化して反射する第2光学系を備え、光軸に交差する方向における大型化を抑制し、高品質な光学像の投写が可能な投写光学装置の提供が可能となる。
[適用例5]上記適用例に係る投写光学装置において、前記投写光学用筐体は、合成樹脂製であることが好ましい。
この構成によれば、投写光学用筐体は、合成樹脂製なので、金属製に比べ、成型の簡素化や軽量化が可能となる。よって、製造の簡素化や軽量化を図りつつ高品質な光学像の投写が可能な投写光学装置を提供することができる。
[適用例6]上記適用例に係る投写光学装置において、前記投写光学用筐体は、一体に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、投写光学用筐体が一体に形成されているので、第1光学系に対して第2光学系を高精度に配置することや、投写光学装置の製造の簡素化が可能となる。
[適用例7]本適用例に係るプロジェクターは、光源と、前記光源から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光を投写する上記に記載の投写光学装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターは、上述した投写光学装置を備えているので、高画質の画像の投写が可能となる。
本実施形態のプロジェクターの使用形態の一例を示す模式図。 本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図。 本実施形態の投写光学装置の断面図。 本実施形態の第1光学系の分解斜視図。 本実施形態の調整レンズが取り付けられた状態の第1レンズ保持部の斜視図。 本実施形態の反射ミラーの斜視図。 本実施形態のカバーおよび透光板を取り外した状態の投写光学装置を−Z方向から見た平面図。
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、壁面等に設置された支持具に支持された状態や、机上等に載置された状態でスクリーン等の投写面に画像を投写できるように構成されている。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の使用形態の一例を示す模式図である。具体的に、図1は、壁面に設置された支持具Mtに支持されたプロジェクター1、および壁面に配置されたスクリーンSCを模式的に示す図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、支持具Mtに支持されてスクリーンSCの上方に設置され、下方を向く側からスクリーンSCに画像を投写する。なお、以下では、説明の便宜上、支持具Mtに支持されたプロジェクター1において、壁面に対する法線方向を前後方向として壁面に向かう方向を前方向(+Y方向)、重力に逆らう方向を上方向(+Z方向)、壁面に向かって右側を右方向(+X方向)として記載する。また、本実施形態のプロジェクターは、図1に示す姿勢における+Y側や+Z側が机上や床等に載置された姿勢でも画像を投写できるように構成されている。
〔プロジェクターの主な構成〕
図2は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図2に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、光源装置31を有する光学ユニット3、および撮像装置4を備えている。なお、図示は省略するが、外装筐体2の内部には、さらに、光源装置31や制御部等に電力を供給する電源装置や、光学ユニット3等を冷却する冷却装置が配置されている。
外装筐体2は、詳細な説明は省略するが、+Z側を形成する第1ケース、および−Z側を形成する第2ケース等の複数の部材で構成されている。第1ケースには、光学ユニット3を固定するための複数のボス21(図3に一部を示す)等が形成されている。また、外装筐体2は、外気を取り込む吸気口や、外装筐体2内部の温まった空気を外部に排気する排気口等が設けられている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御等を行う。
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源装置31から射出された光を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図2に示すように、光源装置31に加え、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、光学装置35、投写光学装置5、およびこれらの光学部品を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体37を備える。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311、リフレクター312および平行化レンズ313等を備えている。光源装置31は、光源311から射出された光をリフレクター312にて反射した後、平行化レンズ313によって射出方向を揃え、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
インテグレーター照明光学系32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備える。
第1レンズアレイ321は、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有しており、光源装置31から射出された光を複数の部分光に分割する。第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と略同様の構成を有しており、重畳レンズ324とともに、部分光を後述する液晶パネルの表面に略重畳させる。偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322から射出されたランダム光を液晶パネルで利用可能な略1種類の偏光光に揃える機能を有している。
色分離光学系33は、2枚のダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を備え、インテグレーター照明光学系32から射出された光を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する機能を有する。
リレー光学系34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を備え、色分離光学系33で分離されたR光をR光用の液晶パネルまで導く機能を有する。なお、光学ユニット3は、リレー光学系34がR光を導く構成としているが、これに限らず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
光学装置35は、各色光用に設けられた光変調装置351(R光用の光変調装置を351R、G光用の光変調装置を351G、B光用の光変調装置を351Bとする)、および色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム352を備えている。
各光変調装置351は、透過型の液晶パネル、液晶パネルの光入射側に配置された入射側偏光板、および液晶パネルの光射出側に配置された射出側偏光板を備え、各色光を画像情報に応じて変調する。
クロスダイクロイックプリズム352は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム352は、誘電体多層膜が光変調装置351R,351Bにて変調されたR光およびB光を反射し、光変調装置351Gにて変調されたG光を透過して、3色の変調光を合成する。
投写光学装置5は、後で詳細に説明するが、光軸Ax沿って配置される複数のレンズ群を有する第1光学系6、および第1光学系6から射出された光を反射する第2光学系7を備える。そして、投写光学装置5は、クロスダイクロイックプリズム352にて合成された光を、図1に示すように、プロジェクター1の下方に配置されたスクリーンSCに拡大投写する。
撮像装置4は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子(図示省略)を備え、投写面を撮影し、撮影した情報を制御部に出力する。また、撮像装置4は、ユーザーによって投写面上で操作される指示具(例えば、電子ペン等)から発せられる光を検出し、検出した情報を制御部に出力する。制御部は、撮像装置4から出力された情報に基づいて指示具の位置を解析し、その解析結果に基づいて、例えば指示具の軌跡を点や線で表す画像として投写させる。
〔投写光学装置の構成〕
ここで、投写光学装置5について詳細に説明する。
図3は、投写光学装置5の断面図である。
投写光学装置5は、図3に示すように、第1光学系6および第2光学系7に加え、投写光学用筐体8、支持機構51、カバー52,53、および透光板54を備える。
図4は、第1光学系6の分解斜視図である。
第1光学系6は、図3、図4に示すように、光軸Axに沿って配置される第1レンズ群L1〜第4レンズ群L4、第1レンズ群L1を保持する第1レンズ保持部60、第2レンズ群L2〜第4レンズ群L4をそれぞれ保持する第2レンズ枠62〜第4レンズ枠64、案内筒65、およびカム筒66を備える。なお、図1に示すように、壁面に設置された支持具Mtに支持されたプロジェクター1においては、光軸Axに沿う方向が±Y方向となり、第1光学系6において、クロスダイクロイックプリズム352にて合成された光が入射する光入射側(光路上流側)が+Y側、光が射出する光射出側(光路下流側、第2光学系7側)が−Y側となる。
第1レンズ群L1〜第4レンズ群L4は、光射出側(−Y側)から光入射側(+Y側)に向かって順に配置される。
具体的に、第1レンズ群L1は、第1光学系6におけるレンズ群の中で最も第2光学系7側に位置する。第1レンズ群L1は、1つのレンズで構成され、このレンズは、光軸Axに交差する方向に調整(偏心調整)が可能に構成されている(このレンズを調整レンズL1aとする)。また、調整レンズL1aは、合成樹脂製の非球面レンズで形成され、平面視円形の形状から−Z側の一部、および左右両側(±X両側)の一部が削除されたような形状を有している。
第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4は、それぞれ複数のレンズで構成され、第1レンズ群L1の光入射側(+Y側)にこの順で配置される。なお、第2レンズ群L2は、平面視円形の形状から−Z側の一部が削除されたような形状を有している。
図5は、調整レンズL1aが取り付けられた状態の第1レンズ保持部60の斜視図である。
第1レンズ保持部60は、図5に示すように、第1レンズ枠61、複数の板バネ9および複数のネジNeを備え、調整レンズL1aの偏心調整が可能に構成されている。
第1レンズ枠61は、保持部611および複数のカムピン61pを備える。保持部611は、筒状部611A、および筒状部611Aの−Y側に形成されたレンズ取付部611Bを有し、カムピン61pは、筒状部611Aの+Y側端部近傍に形成されている。
レンズ取付部611Bおよび筒状部611Aの−Y側は、図3に示すように、カム筒66から飛び出すように形成されており、筒状部611Aのカム筒66から飛び出す部位における−Z側には、傾斜部6111が形成されている。傾斜部6111は、カム筒66近傍から第2光学系7に向かう程、光軸Axに近づくように傾斜している。
レンズ取付部611Bは、調整レンズL1aを支持する部位であり、図5に示すように、板バネ9とで調整レンズL1aの端部を挟持すると共に、調整レンズL1aが上下左右方向において遊嵌される周縁部6113を有している。すなわち、調整レンズL1aは、光軸Axに交差する方向に移動可能にレンズ取付部611Bに配置される。
周縁部6113は、図5に示すように、調整レンズL1aの−Z側を覆う上壁部6113U、調整レンズL1aの左側、右側それぞれ覆う側壁部6113L,6113R、および調整レンズL1aの+Z側を覆う下壁部6113Dを有している。
上壁部6113Uは、傾斜部6111より+Z側に位置し、調整レンズL1aの−Z側の端面が露出する切欠き6113nが形成されている。側壁部6113L,6113Rは、筒状部611Aより飛び出して形成されている。図示は省略するが、側壁部6113L,6113Rそれぞれには、調整レンズL1aの左右の端面が露出する開口部(第1開口部とする)が形成され、下壁部6113Dには、調整レンズL1aの+Z側の端面が露出する開口部(第2開口部とする)が形成されている。
複数の板バネ9は、側壁部6113L,6113R、および下壁部6113Dの−Y側の面にネジNeによって固定され、調整レンズL1aを付勢する。
調整レンズL1aは、レンズ取付部611Bと複数の板バネ9とに挟持されて光軸方向(Y方向)の位置が決められ、治具によって、上下左右方向の位置が調整される。
第2レンズ枠62は、図4に示すように、第2レンズ群L2を保持する保持部621、および保持部621から突出する複数のカムピン62pを備える。第2レンズ枠62は、カムピン62pが保持部621の+Y側端部近傍に形成され、保持部621の−Y側が第1レンズ枠61の保持部611内に挿入可能に形成されている。
第3レンズ枠63は、第3レンズ群L3を保持する保持部631、および保持部631から突出する複数のカムピン63pを備える。第3レンズ枠63は、カムピン63pが保持部631の+Y側端部近傍に形成され、保持部631の−Y側が第2レンズ枠62の保持部621内に挿入可能に形成されている。
第4レンズ枠64は、第4レンズ群L4を保持し、案内筒65に固定される。
このように、投写光学装置5は、光射出側から光入射側に向かって順次配置される移動可能な第1レンズ群L1〜第3レンズ群L3、および案内筒65に固定される第4レンズ群L4を備える。
案内筒65は、合成樹脂製であり、図3、図4に示すように、前後方向(±Y方向)が開口しており、カム筒66に嵌挿される円筒状の嵌挿部65A、嵌挿部65Aの−Y側に設けられた円筒状の筒突出部65B、および嵌挿部65Aの+Y側に設けられた円筒状の取付部65Cを有している。なお、案内筒65は、合成樹脂製に限らず、アルミニウム等の金属製であってもよい。
嵌挿部65Aは、保持部631,621,611が挿入され、保持部631,621,611が光軸Axに沿って滑らかに移動可能な大きさに設定されている。
筒突出部65Bは、第3レンズ枠63、第2レンズ枠62、第1レンズ枠61それぞれの全体が挿入可能な大きさに設定され、カム筒66から−Y側(第2光学系7側)に飛び出すように形成されている。
嵌挿部65Aには、図4に示すように、嵌挿部65Aと筒突出部65Bとで形成される段差部から+Y方向に向かって、光軸Axに沿う3つの直進溝651が設けられている。
筒突出部65Bは、内部に第1レンズ枠61が配置され、傾斜部6111を露出させる切欠き部65Baを有し、切欠き部65Baの端面は傾斜部6111に倣うように傾斜している。
また、筒突出部65Bは、図4に示すように、第1レンズ枠61の側壁部6113L,6113R(図5参照)をそれぞれ覆う壁部652L,652R、および下壁部6113D(図5参照)を覆う底面部652Dを有している。壁部652L,652Rそれぞれには、側壁部6113L,6113Rに設けられた第1開口部(図示省略)を露出させる開口部652Lh,652Rhが形成されている。そして、底面部652Dには、下壁部6113Dに設けられた第2開口部(図示省略)を露出させる開口部652Dhが形成されている。また、底面部652Dには、図4に示すように、−Y側に突出する突起部653が形成され、この突起部653には、ネジ挿通孔653hが設けられている。
取付部65Cは、外径が嵌挿部65Aの外径より小さく、カム筒66から+Y側に飛び出すように形成されている。
取付部65Cの外面における+X側および−X側には、図4に示すように、X−Y平面に沿う一対の板状部654(+X側の板状部654は図示省略)が形成され、この板状部654にはネジ挿通孔(図示省略)が設けられている。
第3レンズ枠63、第2レンズ枠62、第1レンズ枠61は、カムピン63p,62p,61pが直進溝651に挿通され、保持部631,621,611が嵌挿部65Aに嵌挿される。第4レンズ枠64は、詳細な説明は省略するが、部材を介して取付部65Cに固定される。
カム筒66は、合成樹脂製であり、前後方向(±Y方向)が開口する筒状で、案内筒65の嵌挿部65Aが嵌挿され、案内筒65に対して光軸Axを中心に回転可能に形成されている。そして、カム筒66の内面には、案内筒65の直進溝651から突出するカムピン61p,62p,63pがそれぞれ係合するカム溝661が形成されている。カム溝661の断面形状は、カムピン61p,62p,63pのテーパー状の先端部が係合するように形成されている。
カム溝661は、カムピン61p,62p,63pを導入するために光軸Axに沿って直線的に形成された導入部、および導入部から分岐し第1レンズ枠61、第2レンズ枠62、第3レンズ枠63それぞれの移動を規定する規定部を有している。
カム筒66は、外面にレバーLv(図7参照)が取り付けられ、プロジェクター1の外部からこのレバーLvが操作されることによって回転する。
カム筒66が回転されると、第1レンズ枠61、第2レンズ枠62、第3レンズ枠63は、カムピン61p,62p,63pが直進溝651とカム溝661とに誘導されて、直進溝651に沿って互いに独立して移動する。また、第1レンズ枠61、第2レンズ枠62、第3レンズ枠63の移動量は、互いに異なっており、第2レンズ枠62の移動量が最も大きく設定されている。第1光学系6は、カム筒66が回転されることによりフォーカス調整が行われる。すなわち、第1レンズ群L1〜第3レンズ群L3は、フォーカス調整に寄与する。なお、ここでいうフォーカス調整とは、焦点距離の調整に限らず像面湾曲の調整を含む調整であってもよい。また、カム筒66は、合成樹脂製に限らず、アルミニウム等の金属製であってもよい。
第2光学系7は、図3に示すように、凹面状の反射ミラー71を備える。反射ミラー71は、第1光学系6から射出された光を広角化して反射し、第1光学系6近傍を通過させる。
図6は、反射ミラー71の斜視図である。
反射ミラー71は、図6に示すように、反射面71Aが形成されたミラー本体部711、ミラー本体部711の外周から飛び出す支点形成部712、係合部713、および一対の受部714を有し、光軸Axに対する傾きが調整可能に構成されている。
ミラー本体部711は、反射面71Aが光軸Axを中心とする回転対称の非球面に形成され、図6に示すように、−Z側が切り欠かれた形状を有している。
支点形成部712は、ミラー本体部711の−Z側端部から平面視矩形状に突出している。そして、支点形成部712には、反射面71A側から突出する枢支部712aが形成され、反射面71Aとは反対側に球面形状を有する突起部712b(図3参照)が形成されている。
枢支部712aは、図3、図6に示すように、先端が球面の突起であり、この球面の中心は、光軸Ax上に位置している。
係合部713は、円柱状に形成され、ミラー本体部711の+Z側端部から突出している。
一対の受部714は、光軸Axを通る鉛直面の両側に設けられ、この鉛直面に対し、略対称となる位置に形成されている。また、受部には、貫通孔714hが形成されている。
支持機構51は、図3に示すように、押え板511、固定ネジ512、および図示しないコイルバネおよび調整ネジを備え、投写光学用筐体8とで反射ミラー71を保持すると共に、反射ミラー71の傾きを調整可能に構成されている。
押え板511は、板金製で平面視矩形状に形成され、図3に示すように、反射ミラー71の突起部712bに当接し、固定ネジ512によって投写光学用筐体8に取り付けられる。その結果、反射ミラー71は、枢支部712aが投写光学用筐体8のガイド部8212に当接する。ガイド部8212は、円錐状の先端が切除されたような形状の凹部であり、枢支部712aは、このガイド部8212に回転可能に枢支される。
図示しないコイルバネは、一対の受部714(図6参照)にそれぞれ対応して一対設けられ、一対の受部714それぞれと投写光学用筐体8との間に配置される。
図示しない調整ネジは、ネジ部が受部714の貫通孔714hおよびコイルバネの内側を介して投写光学用筐体8に挿入される。その結果、反射ミラー71は、一対の受部714がそれぞれコイルバネに付勢されて配置される。
また、反射ミラー71は、図3に示すように、係合部713が投写光学用筐体8の案内溝8213に挿入されて配置される。案内溝8213は、直線状に延出する溝であり、光軸Axを中心とする反射ミラー71の回転を規制するように係合部713と係合し、X方向およびZ方向を中心として、反射ミラー71が所定の範囲で回転可能となるように形成されている。
そして、反射ミラー71は、調整ネジが進退されることにより、X方向およびZ方向をそれぞれ中心として回転し、傾きの調整が行われる。また、反射ミラー71の傾き調整は、作業者が投写画像を観察しながら行われる。
投写光学用筐体8は、合成樹脂製で一体に形成されている。投写光学用筐体8は、図3に示すように、−Z側が開口する箱状に形成され、第1光学系6および第2光学系7を収納する。投写光学用筐体8については、後で詳細に説明する。
カバー52は、図3に示すように、投写光学用筐体8の−Z側の開口する部位における−Y側の開口部を覆い、カム筒66の−Z側が露出するように形成されている。
カバー52は、カム筒66の−Y側から露出する第1レンズ枠61の傾斜部6111を覆う傾斜部521、および反射ミラー71で反射した光が通過する開口部522を有している。
カバー53は、図3に示すように、投写光学用筐体8に取り付けられた反射ミラー71を覆うように形成されている。
透光板54は、ガラス等の板材で矩形状に形成されており、カバー52に取り付けられ、開口部522を閉塞する。
また、投写光学装置5は、第1光学系6内、本実施形態では、図3に示すように、第3レンズ群L3の第2レンズ群L2寄りに重心5Gを有している。
クロスダイクロイックプリズム352から射出された光は、第1光学系6で屈折して、光軸Axよりも+Z側に傾斜した方向に向かう。そして、第1光学系6から射出された光は、第2光学系7で反射され、光軸Axよりも−Z側に傾斜した方向に向かい、透光板54を透過してスクリーンSCに投写される。
〔投写光学用筐体の構成〕
ここで、投写光学用筐体8について詳細に説明する。
図7は、カバー52および透光板54を取り外した状態の投写光学装置5を−Z方向から見た平面図である。
投写光学用筐体8は、図7に示すように、第1光学系6を収納する第1収納部81、第2光学系7を収納する第2収納部82、および第1取付部83、第2取付部84を有している。
第1収納部81は、図7に示すように、+Y側端部に設けられた壁部811、壁部811の−Y側に延設する第1延設部81A、および第1延設部81Aの−Y側に延設する第2延設部81Bを有している。
壁部811は、光軸Ax方向から見て矩形状に形成され、中央には開口部811h(図3参照)が設けられている。壁部811の+Y側の面には、図示しない保持部材を介して光学装置35(図2参照)が取り付けられる。
第1延設部81Aは、−Z側が開口する半円筒状に形成されており、図7に示すように、−Z方向から見て、カム筒66、案内筒65における筒突出部65Bの+Y側、および案内筒65の取付部65Cが配置されるように形成されている。
第2延設部81Bは、−Z側が開口する半円筒状に形成されており、図7に示すように、第1延設部81AよりX方向が大きい形状を有し、案内筒65の壁部652L,652Rが収納されるように形成されている。
第2延設部81Bは、−X側を形成する壁部812L、+X側を形成する壁部812R、および+Z側を形成する底面部812Dを有している。壁部812Lには、壁部652Lの開口部652Lh(図4参照)を露出させる開口部812Lhが形成され、壁部812Rには、壁部652Rの開口部652Rh(図4参照)を露出させる開口部812Rhが形成されている。そして、底面部812Dには、開口部652Dhを露出させる開口部(図示省略)が形成されている。
第1光学系6は、図3に示すように、第4レンズ枠64の+Y側が開口部811hに挿通されて第1収納部81に配置される。そして、第1光学系6は、図7に示すように、一対の板状部654(図4参照)のネジ挿通孔(図示省略)、および突起部653のネジ挿通孔653h(図4参照)にネジScrが挿通されて第1収納部81に配置される。すなわち、第1光学系6は、図7に示すように、−Z側から見て、カム筒66の+Y方向における第4レンズ枠64の両側、および案内筒65の−Y側におけるX方向の中央が第1収納部81に固定されて配置される。
調整レンズL1aは、開口部812Lh,812Rhそれぞれから挿入された治具によって、左右方向の位置が調整される。そして、調整レンズL1aは、底面部812Dに設けられた開口部(図示省略)、および案内筒65から露出する切欠き6113nそれぞれから挿入された治具によって、上下方向の位置が調整される。このように、調整レンズL1aは、第1光学系6が第1収納部81に固定された状態で偏心調整が行われる。
第2収納部82は、第1収納部81の−Y側に延設しており、第1収納部81よりX方向に拡がる形状を有している。具体的に、第2収納部82は、図7に示すように、第1収納部81(第2延設部81B)の壁部812Lから−X方向に拡がる傾斜部82SL、壁部812Rから+X方向に拡がる傾斜部82SR、傾斜部82SL,82SRの−Y側からそれぞれ略−Y方向に沿って延設する壁部82FL,82FR、および底面部812Dから延出し、傾斜部82SLと傾斜部82SRおよび壁部82FLと壁部82FRとを繋ぐ底面部82Dを有している。そして、第2収納部82の−Y側には、反射ミラー71が取り付けられるミラー取付部821が設けられている。
ミラー取付部821には、第1光学系6から射出された光が通過する開口部8211、および前述したガイド部8212(図3参照)、案内溝8213が形成されている。
反射ミラー71は、ミラー取付部821における開口部8211の−Y側に、前述したように、支持機構51を用いて配置される。
投写光学装置5は、壁部811がネジ(図示省略)により光学部品用筐体37と接続され、光学部品用筐体37と一体化された状態で、外装筐体2内に取り付けられる。
第1取付部83および第2取付部84は、投写光学装置5を外装筐体2内に取り付けるための突出部であり、図7に示すように、投写光学装置5の外側に向かって突出している。なお、光学部品用筐体37にも取付部が設けられているが、この取付部については、説明を省略する。
第1取付部83は、図7に示すように、壁部811近傍の第1収納部81から左右両側(±X両側)に突出し、−Z方向から見て、第1光学系6が第1収納部81に固定されるための一対のネジScrの両側に一対設けられている(+X側に突出する第1取付部83を83R、−X側に突出する第1取付部83を83Lとする)。図3、図7に示すように、第1取付部83は、光軸Ax方向において、重心5Gに対して第2光学系7の反対側に配設されている。
また、第1取付部83は、図3に示すように、Z方向において、光軸Axより+Z側の光軸Ax近傍に設けられている。そして、図7に示すように、第1取付部83Lには、ネジが挿通されるネジ挿通孔83La、および位置決め用孔83Lbが形成され、第1取付部83Rには、ネジが挿通されるネジ挿通孔83Ra、および位置決め用孔83Rbが形成されている。
ネジ挿通孔83La,83Raは、互いのサイズが略同じの丸孔である。
位置決め用孔83Lb,83Rbは、ネジ挿通孔83Laのサイズより大きなサイズの丸孔である。位置決め用孔83Lb,83Rbは、外装筐体2のボス21に設けられた円柱状のピン21P(図3参照)が挿通され、投写光学装置5の外装筐体2内における位置を決めるためや、投写光学装置5が取り付けられる際のネジ締めによる投写光学装置5の回転を規制するように形成されている。
第2取付部84は、図7に示すように、第1収納部81と第2収納部82とが繋がる部位から左右両側(±X両側)に突出して一対設けられている。具体的に、第2取付部84は、壁部812Lにおける−Y側および傾斜部82SLにおける+Y側から−X方向に突出する第2取付部84Lと、壁部812Rにおける−Y側および傾斜部82SRにおける+Y側から+X方向に突出する第2取付部84Rで構成されている。
このように、第2取付部84は、光軸Axから離間する方向に突出して一対設けられ、光軸Ax方向において、第2光学系7と第1取付部83との間、具体的には、第2光学系7と重心5G(図3参照)との間に配設されている。より具体的に、第2取付部84は、図3に示すように、光軸Ax方向において、第2光学系7と調整レンズL1aとの間に配設されている。
また、第2取付部84は、図3に示すように、Z方向において、第1取付部83と略同じ位置に設けられ、図7に示すように、X方向において、壁部82FL,82FRより飛び出さないように形成されている。そして、第2取付部84Lには、ネジ挿通孔84Laおよび位置決め用孔84Lbが形成され、第2取付部84Rには、ネジ挿通孔84Raおよび位置決め用孔84Rbが形成されている。
ネジ挿通孔84La,84Raは、第1取付部83のネジ挿通孔83La,83Raのサイズと略同じサイズに形成されている。
位置決め用孔84Lb,84Rbは、図7に示すように、ネジ挿通孔84La,84Raのサイズより大きなサイズで、平面視円形状から一部が平坦部となる長孔に形成されている。
具体的に、図7に示すように、位置決め用孔84Lbは、−Z方向から見て、この位置決め用孔84Lbの中心と位置決め用孔83Rbの中心とを結ぶ中心線80Vと平行で、この中心線80Vの両側に位置する平坦部を有している。そして、位置決め用孔84Rbは、−Z方向から見て、この位置決め用孔84Rbの中心と位置決め用孔83Lbの中心とを結ぶ中心線80Wと平行で、この中心線80Wの両側に位置する平坦部を有している。
位置決め用孔84Lb,84Rbは、第1取付部83の位置決め用孔83Lb,83Rbと同様に、外装筐体2のボス21に設けられた円柱状のピン21P(図3参照)が挿通される孔であり、投写光学装置5の外装筐体2内における位置を決めるためや、投写光学装置5が取り付けられる際のネジ締めによる投写光学装置5の回転が規制されるように形成されている。
そして、投写光学装置5は、ネジ挿通孔83La,83Ra,84La,84RaにネジScr(図3参照)が挿通されて、外装筐体2内に固定される。
また、投写光学装置5は、4つの位置決め用孔83Lb,83Rb,84Lb,84Rbのうち、対角に位置する2つの位置決め用孔が調整作業の際に治具にセットされる基準用の孔として使用される。具体的に、投写光学装置5は、第1取付部83の位置決め用孔83Lbおよび第2取付部84の位置決め用孔84Rb、または、第1取付部83の位置決め用孔83Rbおよび第2取付部84の位置決め用孔84Lbに、治具の位置決めピンが挿通されて調整作業が行われる。
すなわち、位置決め用孔83Lbおよび位置決め用孔84Rb、または位置決め用孔83Rbおよび位置決め用孔84Lbは、治具の位置決めピンに対し、クリアランスが詰められて形成されている。そして、4つの位置決め用孔83Lb,83Rb,84Lb,84Rbは、外装筐体2のピン21P(図3参照)に対しては、治具の位置決めピンに対するクリアランスより大きなクリアランスを有して形成されている。
このように、投写光学装置5は、第1光学系6および第2光学系7を収納する投写光学用筐体8に設けられた第1取付部83および第2取付部84が固定されて外装筐体2内に配置される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)第1取付部83は、投写光学装置5の重心5Gに対し、第2光学系7の反対側に配設され、第2取付部84は、第2光学系7と第1取付部83との間に配設されている。これによって、第2光学系7へのストレスを抑制して投写光学装置5の安定した取付けが可能となる。よって、投写光学装置5は、第2光学系7の傾きや捩じれが抑制されるので、第1光学系6からの光学像の歪を抑制し、高品質な光学像の投写が可能となる。
(2)第2取付部84は、第2光学系7と重心5Gとの間に配設されている。これによって、投写光学装置5は、第1取付部83と第2取付部84とで光軸Ax方向における重心5Gの両側がバランス良く支持されるので、第2光学系7へのストレスをさらに抑制し、さらに高品質な光学像の投写が可能となる。
(3)投写光学装置5は、第1光学系6が調整レンズL1aを備えているので、収差を抑制して第1光学系6から光学像を射出させることができる。
そして、第2取付部84は、この調整レンズL1aの第2光学系7側に配設されているので、第1光学系6および第2光学系7が投写光学用筐体8に収納された状態で、治具により容易に調整レンズL1aを調心することが可能となる。
よって、投写光学装置5は、さらに高品質な光学像の投写が可能となる。
(4)第2収納部82は、第1収納部81より拡がる形状を有しているので、X方向において第1光学系6のレンズ群のサイズより大きなサイズの第2光学系7の配置が可能となる。そして、第2取付部84は、X方向において、第2収納部82より突出せずに形成されている。よって、第1光学系6から射出された光をより広角化して反射する第2光学系7を備え、X方向における大型化を抑制し、高品質な光学像の投写が可能な投写光学装置5の提供が可能となる。
また、第2取付部84Lは、壁部812Lおよび傾斜部82SLから突出し、第2取付部84Rは、壁部812Rおよび傾斜部82SRから突出している。これによって、第2取付部84L,84Rは、第1収納部81および第2収納部82との強固な結合が可能となる。
(5)投写光学用筐体8は、合成樹脂製なので、金属製に比べ、成型の簡素化や軽量化が可能となる。よって、製造の簡素化や軽量化を図りつつ高品質な光学像の投写が可能な投写光学装置5を提供することができる。
(6)投写光学用筐体8が一体に形成されているので、第1光学系6に対して第2光学系7を高精度に配置することや、投写光学装置5の製造の簡素化が可能となる。
(7)第1レンズ枠61の一部、および案内筒65の一部がカム筒66から突出し、この突出する部位の−Z側が切り欠かれたように形成されている。これによって、第2光学系7で反射した光が第1光学系6によって遮られない領域を広く形成できるので、投写面に近接して配置し、より広角化が可能な投写光学装置5を提供できる。
(8)プロジェクター1は、投写光学装置5を備えているので、投写面に近接して配置され、高画質の画像の投写が可能となる。
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態の第2光学系7は、1つの光学部品(反射ミラー71)で構成されているが、複数のミラーや平面ミラーを備える構成であってもよい。
第1取付部83、第2取付部84とネジScrとの間、あるいは第1取付部83、第2取付部84とボス21との間に他の部材が介在する構成であってもよい。
第1取付部83および第2取付部84に加え、光軸Ax方向において、第2取付部84より第2光学系7側に、投写光学装置5の外側に向かって突出する第3取付部を設けるように投写光学用筐体を構成してもよい。
前記実施形態の第1光学系6は、レンズ群の中で最も第2光学系7側に配置されるレンズが調整レンズL1aとして構成されているが、他の位置に配置されるレンズが調整レンズとして構成される態様であってもよい。また、調整レンズを備えない構成であってもよい。
前記実施形態の第1光学系6は、移動するレンズ群が3つ(第1レンズ群L1〜第3レンズ群L3)で構成されているが、3つに限らず、1つや2つ、あるいは4つ以上で構成される態様であってもよい。
前記実施形態の投写光学装置5は、手動(レバーLv操作)でカム筒66を回転させるように構成されているが、モーター等を利用して電動でカム筒66を回転させるように構成してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置として透過型の液晶パネルを用いているが、反射型の液晶パネルを利用したものであってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
前記実施形態の光変調装置は、R光、G光、およびB光に対応する3つの光変調装置を用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも適用できる。
光源装置31は、放電型のランプを用いたものに限らず、その他の方式のランプや発光ダイオード、レーザー等の固体光源で構成してもよい。
1…プロジェクター、5…投写光学装置、5G…重心、6…第1光学系、7…第2光学系、8…投写光学用筐体、31…光源装置、65…案内筒、66…カム筒、71…反射ミラー、71A…反射面、81…第1収納部、81A…第1延設部、81B…第2延設部、82…第2収納部、83,83L,83R…第1取付部、84,84L,84R…第2取付部、311…光源、351,351B,351G,351R…光変調装置、Ax…光軸、L1a…調整レンズ(第1レンズ群)、L2…第2レンズ群、L3…第3レンズ群、L4…第4レンズ群。

Claims (7)

  1. 光軸に沿って配置されるレンズ群を有する第1光学系、および前記第1光学系から射出された光を反射する第2光学系を備える投写光学装置であって、
    前記第1光学系および前記第2光学系を収納する投写光学用筐体を備え、
    当該投写光学装置は、前記第1光学系内に重心を有し、
    前記投写光学用筐体は、前記光軸に沿う第1方向に交差する第2方向に沿って突出する第1取付部と、前記第2方向に沿って突出する第2取付部を有し、
    前記第1取付部は、前記第1方向において、前記重心に対して前記第2光学系の反対側に設けられ、
    前記第2取付部は、前記第1方向において、前記第2光学系と前記重心との間に設けられていることを特徴とする投写光学装置。
  2. 請求項1に記載の投写光学装置であって、
    前記第1取付部は、前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向において、前記光軸から離間して設けられ、
    前記第2取付部は、前記第3方向において、前記光軸から離間して設けられていることを特徴とする投写光学装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の投写光学装置であって、
    前記第1光学系は、前記第2方向または前記第3方向に調整可能な調整レンズを有し、
    前記第2取付部は、前記第1方向において、前記第2光学系と前記調整レンズとの間に設けられていることを特徴とする投写光学装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の投写光学装置であって、
    前記投写光学用筐体は、前記第1光学系を収納する第1収納部記第2光学系を収納し、前記第2方向おいて、前記第1収納部より拡がる第2収納部を有し、
    前記第2取付部は、前記第1収納部と前記第2収納部とが繋がる部位に設けられていることを特徴とする投写光学装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の投写光学装置であって、
    前記投写光学用筐体は、合成樹脂製であることを特徴とする投写光学装置。
  6. 請求項5に記載の投写光学装置であって、
    前記投写光学用筐体は、一体に形成されていることを特徴とする投写光学装置。
  7. 光源と、
    前記光源から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置にて変調された光を投写する請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の投写光学装置と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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