JP6578892B2 - 投写光学装置、およびプロジェクター - Google Patents
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Description
従って、反射光学系を用いる場合に、反射光を遮光せずにレンズの位置調整が行える投写光学装置及びこのような投写光学装置を備えたプロジェクターが要望されていた。
従って、マスターの投写光学装置を用いずに、製品としての投写光学装置として、投写画像を視認しながらの位置調整が行えるため、直接的で確実に調整時の収差の抑制レベルを維持することができる。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の使用形態を示す斜視図である。なお、プロジェクター1には、本実施形態に係る投写光学装置5が備えられている。
図2は、プロジェクター1の光学ユニット3を模式的に示す図である。光学ユニット3は、制御部(図示省略)による制御に基づいて動作し、画像情報に応じて画像光を形成するものである。光学ユニット3は、図2に示すように、光源ランプ311およびリフレクター312を有する光源装置31と、レンズアレイ321,322、偏光変換素子323、重畳レンズ324、および平行化レンズ325を有する照明光学装置32とを備えている。また、光学ユニット3は、ダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を有する色分離光学装置33と、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を有するリレー光学装置34とを備えている。
図3は、投写光学装置5の斜視図である。図4は、投写光学装置5の概断面図である。なお、図3は、後述するカバー51Bを取り外した状態の投写光学装置5を示す図である。
第1光学系6は、図4〜図6に示すように、案内筒65、カム筒66、および光軸Cに沿って前側から順に配置される第1レンズ群L1〜第4レンズ群L4と、対応するレンズ群L1〜L4をそれぞれ保持する第1レンズ枠61〜第4レンズ枠64と、を備えている。
〔第1レンズ群L1、第1レンズ枠61の構成〕
第1レンズ群L1は、1つの非球面レンズ(第1レンズL11とする)で構成されている。第1レンズL11は、第1光学系6が備える複数のレンズのうち、最も第2光学系7側に位置するレンズである。第1レンズL11は、平面視円形から光軸Cの上側で、所定の位置で光軸Cに水平に切断されたような形状を有している。また、第1レンズL11の左右方向も所定の位置で垂直に切断されたような形状を有している。
第1レンズ枠61は、第1レンズ群L1を保持する保持部611とカムピン61Pとを備えている。保持部611は、概ね円筒状に形成される。なお、保持部611の前側の外周面上部には、カバー51Bの傾斜部522に合せて傾斜部613が形成されている。保持部611の前側端部には、第1レンズL11を収容する収容部614が形成されている。
第2レンズ群L2は、第2レンズL21と第3レンズL22とが接合された接合レンズで構成され、光軸Cの上側で、所定の距離で光軸Cに水平に切断されている。第2レンズ枠62は、第1レンズ枠61と略同様に、第2レンズ群L2を保持する保持部621と3つのカムピン62Pとを備えている。保持部621の前側の外周面上部には、カバー51Bの傾斜部522に合せて段差部623が形成されている。なお、第2レンズ群L2は、保持部621の段差部623が形成されている前側端部の内周面に熱カシメにより保持される。
第3レンズ群L3は、第4レンズL31、第5レンズL32、第6レンズL33の3つのレンズで構成され、第4レンズL31と第5レンズL32とは、接合された接合レンズとなっている。第3レンズ枠63は、第1レンズ枠61と略同様に、第3レンズ群L3を保持する保持部631と3つのカムピン63Pとを備えている。第3レンズ群L3は、保持部631の前側の内周面の所定の位置で熱カシメにより保持される。
第4レンズ群L4は、図4、図6に示すように、第7レンズL41〜第15レンズL49の9つのレンズで構成される。第4レンズ枠64は、絞り(図示省略)の位置を基準として、第1分割枠641と第2分割枠642とで構成されている。第1分割枠641は、第7レンズL41と第8レンズL42とを保持し、第2分割枠642は、絞りと第9レンズL43から第15レンズL49までを保持する。第4レンズ枠64は、第2分割枠642の中ほどの外周面に、光軸Cに交差する方向に突出して形成されるフランジ6421を有している。第1分割枠641と第2分割枠642とは、それぞれの筒に各レンズを固定した後、光軸調整(調芯)を行う。その後、第1分割枠641と第2分割枠642とを接着剤で固定して一体とさせる。
組立ては、図4〜図6に示すように、最初に、案内筒65の直進溝6521に、前側から第3レンズ枠63のカムピン63Pを係合させ、後側円筒部652の内面に第3レンズ枠63を挿入する。次に、第3レンズ枠63と同様に、直進溝6521に、前側から第2レンズ枠62のカムピン62Pを係合させて、後側円筒部652の内面に第2レンズ枠62を挿入する。これにより、図4に示すように、第3レンズ枠63の第3レンズ群L3を保持する保持部631の領域(保持部631の前側の領域)は、第2レンズ枠62の保持部621の後側の内周面に挿入された状態となる。
カム筒66は、案内筒65に係合して保持される第1レンズ枠61、第2レンズ枠62、第3レンズ枠63の突出するカムピン61P,62P,63Pの先端部を、案内溝662に案内して、案内筒65をカム筒66の前側から挿入する。これにより、案内筒65の後側円筒部652がカム筒66に挿入される。カム筒66は、案内筒65に対して光軸Cを中心として回動可能となっている。
第4レンズ枠64(第4レンズ群L4)は、第1光学系6の中で、固定されるレンズ群であるが、案内筒65に対して回動することにより、移動可能な第1レンズ枠61から第3レンズ枠63(第1レンズ群L1〜第3レンズ群L3)に対する位置を調整(バックフォーカス調整)することができる。なお、第4レンズ枠64を回動させるための部材が、第1調整用筒67、第2調整用筒68、調整用リング69であり、調整後に調整位置で第4レンズ枠64を案内筒65に固定する部材が、調整用固定部材70となる。
第1調整用筒67は、図5、図6に示すように、円筒状の保持部671と、保持部671の外周面に平面視で矩形状となるフランジ672とで構成されている。保持部671の内面にはネジ溝6711が形成されている。フランジ672の4つのコーナー部にはそれぞれ孔部6721が形成されている。第1調整用筒67は、保持部671の前側を案内筒65の後側円筒部652の後端側から挿入し、後側円筒部652の後端部にフランジ672を当接し、後側円筒部652の後端部に備える固定部6522のネジ孔(図示省略)に、フランジ672の孔部6721に挿通したネジSC1を螺合させることにより固定される。
第2調整用筒68は、図6に示すように、円筒状の保持部681と、保持部681の外周面の後端部に形成される凸部682と、外周面で凸部682の前側に形成される固定用突起683と、保持部681の内周面の後端部に形成される凹部684とを備えて構成されている。固定用突起683は、光軸Cに平行となり、光軸Cに交差する方向に突出して形成され、光軸Cを中心とする円周方向に等間隔で設けられている。また、凸部682の外周面にはネジ溝6821が形成され、保持部681の前側の外周面にはネジ部6811が形成されている。
調整用リング69は、図6に示すように、リング状の保持部691と、保持部691の後端部から光軸Cに向かうように延出して開口部6921を有する固定部692とを備えている。また、保持部691の内周面にはネジ部6911が形成されている。
調整用固定部材70は、図5、図6に示すように、概ね平面視矩形状で、案内筒65の固定部6523の外周面に沿った曲率で形成される固定用本体701と、固定用本体701の後端部の中央から後側に延出し、光軸C側に一段下がって形成される固定片702とを備えて構成されている。固定用本体701には、径方向に沿ってスリット状の孔部7011が形成されている。固定片702には、後側端部に、第2調整用筒68の固定用突起683を回動方向で挟むように切欠かれた切欠き部7021が形成されている。
最初に、光軸調整が終了した第4レンズ枠64を第2調整用筒68の後側から挿嵌し、第4レンズ枠64のフランジ6421を、第2調整用筒68の凹部684に位置させる。次に、第4レンズ枠64の後側から調整用リング69(開口部6921)を挿入し、調整用リング69のネジ部6911を第2調整用筒68のネジ溝6821に螺合させる。これにより、第4レンズ枠64は、第2調整用筒68と調整用リング69とに挟持され固定される。
第4レンズ枠64(第4レンズ群L4)は、上述したように、案内筒65(第1調整用筒67)に対して回動させることが可能である。本実施形態では、第4レンズ枠64を回動させることにより、投写光学装置5のバックフォーカス調整を行うことができる。バックフォーカス調整は、像側から入射した光(画像光)を、投写光学装置5を介して投写し、その投写された投写画像を視認しながら、第4レンズ枠64を回動させて行う。
第4レンズ枠64によるバックフォーカス調整が終了した場合、次に、調整用固定部材70により、第4レンズ枠64を案内筒65に固定する。詳細には、調整用固定部材70の固定用本体701を案内筒65の固定部6523の所定の場所に設置する。このとき、切欠き部7021が第2調整用筒68の固定用突起683のいずれかを挟む状態とさせる。なお、本実施形態において、第4レンズ枠64を回動する場合の回動ピッチは、任意ではなく、固定用突起683のピッチ(30°ピッチ)となる。
第1レンズL11は、本実施形態では、合成樹脂材料による非球面レンズで構成されている。第1レンズL11は、光軸Cの上側、すなわち反射ミラー71で反射された投写光が通過する側で、第2レンズ群L2からの入射光に関与しない上方向の領域が水平方向に切欠かれている。この部分がレンズ切欠き部としての第1レンズ切欠き部L111となる。また、第1レンズ切欠き部L111は、言い換えると、所定の位置としての反射ミラー71で反射された投写光との干渉を避ける位置で切欠かれた形状を有している。
第1レンズ枠61は、上述したように、第1レンズ群L1を保持する保持部611とカムピン61Pとを備えている。保持部611は概ね円筒状に形成される。保持部611の前側の外周面上部には、カバー51Bの傾斜部522に合せて、傾斜部613が形成されている。傾斜部613は、言い換えると、所定の位置としての反射ミラー71で反射された投写光との干渉を避ける位置で切欠かれた領域となる。また、保持部611の前側端面には、第1レンズL11を収容する収容部614が形成されている。
収容部614は、図8に示すように、第1レンズ切欠き部L111とは反対側となる第1レンズL11の第1側面(第3レンズ切欠き部L113の面)を露出させる第1開口部6142を備えている。第1開口部6142は、収容部614の下側で、光軸Cからの鉛直平面に対称で、矩形状を有する2つの孔部として構成されている。また、収容部614は、左右の第2レンズ切欠き部L112、すなわち、第1レンズ切欠き部L111から第1側面に向かう第1方向に対して交差する第2方向に位置する一対の第2側面露出させる一対の第3開口部6143を備えている。なお、第3開口部6143は、第1開口部6142と同様に、矩形状を有する2つの孔部としてそれぞれ形成されている。
案内筒65および投写光学用筐体51(筐体本体51A)は、図9、図10に示すように、第1開口部6142を露出させるように形成されている。具体的に、案内筒65は、第1開口部6142を露出させる開口部653を有し、投写光学用筐体51は、第1開口部6142を露出させる第2開口部514を有している。なお、案内筒65の開口部653は、第1開口部6142と同様に、光軸Cからの垂直平面に対称で、矩形状を有する2つの孔部として構成されている。投写光学用筐体51の第2開口部514も第1開口部6142と同様に構成されている。
また、案内筒65および投写光学用筐体51(筐体本体51A)は、左右の第3開口部6143に相対して2つの第4開口部(案内筒65の第4開口部を第4開口部654、投写光学用筐体51の第4開口部を第4開口部515とする)を備えている。案内筒65の第4開口部654は、第3開口部6143と同様に、相対する位置に形成され、本実施形態では、光軸Cを通る鉛直面に対して略対称となる位置に形成されている。また、第4開口部654は、矩形状を有する2つの孔部としてそれぞれ形成されている。投写光学用筐体51の第4開口部515も第3開口部6143と同様に構成されている。
収容部614は、位置調整後の第1レンズL11を固定するために、第1レンズL11の側面を露出させる複数の第1固定用開口部6145を備えている。詳細には、図8、図10に示すように、複数の第1固定用開口部6145は、第1レンズL11の上側および下側に孔部として形成されている。具体的に、上側の第1固定用開口部6145は、第1レンズ切欠き部L111と左右の第2レンズ切欠き部L112とのコーナー部の側面をそれぞれ露出させるように2つ設けられている。下側の第1固定用開口部6145は、第3レンズ切欠き部L113側の側面が露出するように矩形状の1つの孔部として構成されている。
図10に示すように、案内筒65は、下側の第1固定用開口部6145を露出させる開口部655を有し、投写光学用筐体51(筐体本体51A)は、この下側の第1固定用開口部6145を露出させる第2固定用開口部516を有している。上側の第1固定用開口部6145は、カバー51Bが筐体本体51Aに取り付けられていない投写光学装置5(図3参照)において露出する。このように、案内筒65は、第1固定用開口部6145が露出するように形成され、投写光学用筐体51は、第1固定用開口部6145を露出させる第2固定用開口部516を備えている。
第1レンズ枠61には、図8に示すように、第1レンズL11の上側となる第1レンズ切欠き部L111を、弾性を有して光軸Cに対して略垂直方向に押圧する押圧部としての上側押圧部材73が備えられている。上側押圧部材73は、金属板の曲げ加工により形成されている。上側押圧部材73は、平面視で矩形状の部材本体731と、部材本体731の両端部で下方向に延出して屈曲して形成されて弾性を有する2つのバネ部732とで構成されている。また、部材本体731の両端部には、ネジSC3を挿通する孔部733が形成されている。
第1レンズ枠61には、図8に示すように、第1レンズL11の前側の表面を、弾性を有して光軸Cに対して略平行に押圧する前側押圧部材74が備えられている。前側押圧部材74は、金属板の曲げ加工により形成されている。前側押圧部材74は、第1レンズL11の平面形状に合わせた平面視で概ねU字状の部材本体741を備えている。また、前側押圧部材74は、部材本体741の最下部と上側両端部とに、内側に延出して屈曲して形成され、弾性を有する3つのバネ部742とを備えている。また、部材本体741のバネ部742近傍には、ネジSC4を挿通する孔部743がそれぞれ形成されている。
組立ては、最初に、第1レンズ枠61の固定部615に上側押圧部材73を設置する。そして、上側押圧部材73の孔部733に前側からネジSC3を挿入し、固定部615のネジ孔6151に螺合させて、上側押圧部材73を固定部615に固定する。
第1レンズL11は、第1光学系6および第2光学系7(反射ミラー71)が筐体本体51Aに取り付けられ、カバー51Bが筐体本体51Aに取り付けられていない状態(図3参照)で、光軸Cに対する位置が調整される。投写光学装置5は、第1レンズL11の位置調整が行われる状態で、図3に示すように、開放部6141が露出し、図10に示すように、第1開口部6142および一対の第3開口部6143が露出する。このように、案内筒65は、開放部6141および第1開口部6142、および一対の第3開口部6143が露出するように形成されている。そして、投写光学用筐体51は、第1開口部6142を露出させる第2開口部514を有し、一対の第3開口部6143および開放部6141を露出可能に構成されている。
位置調整用の治具は、本実施形態では、第1レンズL11の下側に形成される第3レンズ切欠き部L113の側面に当接させて、第1レンズL11を上側押圧部材73の押圧力に抗して上方向に移動させるための移動可能な第1プローブ(図示省略)を備えている。また、位置調整用の治具は、本実施形態では、第1レンズL11の左右側に形成される第2レンズ切欠き部L112に当接させて、第1レンズL11を左右方向に移動させるための移動可能な第2プローブ(図示省略)を備えている。
第1プローブは、図10に示すように、2つのプローブをそれぞれ、投写光学装置5の外側から、投写光学用筐体51(筐体本体51A)と内側となる案内筒65とにそれぞれ形成された第2開口部514、開口部653に挿通し、第1レンズ枠61の収容部614に形成される第1開口部6142に挿通する。そして、それぞれのプローブの先端を第1レンズL11の第3レンズ切欠き部L113の露出する側面に当接させる。
位置調整用の治具を上述したように設置することにより、第1レンズL11は、上下方向の切欠き部(第1レンズ切欠き部L111、第3レンズ切欠き部L113)を上側押圧部材73と第1プローブとにより保持される。また、第1レンズL11は、左右方向の切欠き部(左右の第2レンズ切欠き部L112)を第2プローブにより保持される。
位置調整が終了した場合、この調整した状態で、第1レンズL11を第1レンズ枠61(収容部614)に固定する。固定は、本実施形態では、紫外線硬化型の接着剤を用いて行われる。
本実施形態の投写光学装置5によれば、反射ミラー71に光を射出する第1光学系6の最前段となる第1レンズ群L1は、他の複数のレンズ群を含めた、最終的な位置調整が可能なレンズ(第1レンズL11)が備えられている。そして、この第1レンズL11と第1レンズ枠61とは、所定の位置として反射ミラー71で反射された投写光との干渉を避ける位置で、一部が切欠かれた第1レンズ切欠き部L111および傾斜部613を備える。そして、第1レンズ切欠き部L111を、上側押圧部材73により、光軸Cに対して略垂直方向に弾性的に押圧する。なお、収容部614には第1レンズ切欠き部L111に相対する第3レンズ切欠き部L113の側面を露出させる第1開口部6142を備えることで、案内筒65の開口部653、および投写光学用筐体51の第2開口部514から位置調整用の第1プローブを挿入して第1開口部6142を介して第3レンズ切欠き部L113の側面に当接させることができる。このため、この第1プローブと、相対する上側押圧部材73との間で第1レンズL11を保持することができ、第1プローブを移動させることで、第1レンズL11を移動させること(位置調整)ができる。この構成により、第1レンズ切欠き部L111の方向(反射光の光路の方向)からプローブを挿入する必要がなくなるため、治具による反射光の遮光を防止することができる。
従って、反射ミラー71を備える第2光学系7を用いる場合に、反射光を遮光せずに第1レンズL11の位置調整が行える投写光学装置5を実現することができる。また、マスターの投写光学装置を用いずに、製品としての投写光学装置5を用いて投写画像を視認しながらの位置調整が行えるため、直接的で確実に調整時の収差の抑制レベルを維持することができる。
図11は、押圧部を備えない投写光学装置における第1レンズL11、第1レンズ枠161、および前側押圧部材174を示す斜視図である。
この変形例における第1レンズ枠161は、図11に示すように、第1レンズL11の第1レンズ切欠き部L111を露出させる開放部としての切欠き1611を有している。図示は省略するが、変形例の投写光学装置は、前記実施形態の案内筒65および投写光学用筐体51と同様の案内筒および投写光学用筐体を有し、第1レンズ枠161は、前記実施形態の第1レンズ枠61における第1開口部6142、第3開口部6143と同様の第1開口部、第3開口部を有している。そして、第1レンズL11は、切欠き1611および第1開口部から挿入されたプローブによって上下方向の位置が調整される。また、切欠き1611から挿入されるプローブにおいては、先端がL字状に屈曲されており、反射ミラー71が反射する投写光を遮らないように形成されている。なお、第1レンズL11の左右方向の調整においては、前記実施形態と同様に行われる。
また、筐体本体51Aには、収容部614の第3開口部6143を露出させる第4開口部515が形成されているが、第3開口部6143が露出するように、筐体本体51Aの立壁を下側に下げた(上下方向において光軸Cから離間させた)構成としてもよい。
Claims (7)
- 光軸に沿って配置される複数のレンズ群を有する第1光学系と、反射ミラーを有し、前記第1光学系から射出された光を反射する第2光学系と、前記第1光学系と前記第2光学系とを収容する投写光学用筐体と、を備える投写光学装置であって、
前記第1光学系は、
前記複数のレンズ群のうち、最も前記第2光学系側に位置する第1レンズと、
前記第1レンズを収容する収容部を有する第1レンズ枠と、
前記第1レンズ枠を収容する案内筒と、を備え、
前記第1レンズは、前記反射ミラーで反射された光が通過する側に、一部が切欠かれたレンズ切欠き部を有し、
前記収容部は、前記レンズ切欠き部の外側に位置する壁部と、前記第1レンズの前記レンズ切欠き部とは反対側となる第1側面を露出させる第1開口部と、を有し、
前記壁部には、前記レンズ切欠き部を露出させる開放部が設けられ、
前記案内筒は、前記第1開口部および前記開放部が露出するように形成され、
前記投写光学用筐体は、前記第1開口部を露出させる第2開口部を備え、前記開放部を露出可能に構成されていることを特徴とする投写光学装置。 - 請求項1に記載の投写光学装置であって、
弾性を有し、前記開放部から露出する前記レンズ切欠き部を前記第1開口部側に押圧する押圧部をさらに備えることを特徴とする投写光学装置。 - 請求項1または請求項2に記載の投写光学装置であって、
前記第1レンズは、前記レンズ切欠き部から前記第1側面に向かう第1方向に対して交差する第2方向に位置する一対の第2側面を有し、
前記収容部は、前記一対の第2側面をそれぞれ露出させる一対の第3開口部を備え、
前記案内筒は、前記一対の第3開口部が露出するように形成され、
前記投写光学用筐体は、前記一対の第3開口部を露出可能に構成されていることを特徴とする投写光学装置。 - 請求項3に記載の投写光学装置であって、
前記第1開口部、前記第2開口部、および前記一対の第3開口部は、それぞれが、2つの孔部、2つの切欠き部、1つの孔部と1つの切欠き部、のいずれかを備えて構成されていることを特徴とする投写光学装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の投写光学装置であって、
前記収容部は、前記第1レンズを固定するための前記第1レンズの側面を露出させる第1固定用開口部を備え、
前記案内筒は、前記第1固定用開口部が露出するように形成され、
前記投写光学用筐体は、前記第1固定用開口部を露出させる第2固定用開口部を備えていることを特徴とする投写光学装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の投写光学装置であって、
前記複数のレンズ群は、フォーカス調整用のレンズ群を備えていることを特徴とする投写光学装置。 - 光を射出する光源装置と、
前記光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置で変調された光を投写する請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の投写光学装置と、
を備えることを特徴とするプロジェクター。
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