JP2002350977A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

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JP2002350977A
JP2002350977A JP2001160719A JP2001160719A JP2002350977A JP 2002350977 A JP2002350977 A JP 2002350977A JP 2001160719 A JP2001160719 A JP 2001160719A JP 2001160719 A JP2001160719 A JP 2001160719A JP 2002350977 A JP2002350977 A JP 2002350977A
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reflector
light source
light
housing
projector
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Atsushi Miyazawa
淳 宮澤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源装置、および均一照明光学系を構成す
る光学素子の位置調整を高精度に行うことができ、かつ
効率的に製造することのできるプロジェクタを提供する
こと。 【解決手段】光源ランプ11、リフレクタ12、および
これらを収納するハウジング14を含む光源装置10
と、この光源装置から出射された光束を画像情報に応じ
て変調する電気光学装置60とを備えたプロジェクタ
は、光束分割光学素子32、集光素子33、および偏光
変換素子34を一体的に保持する保持部材36を有し、
リフレクタ12には、光源ランプ11から出射された光
束を反射する反射面と、リフレクタ12の光出射側周縁
に、ハウジング14に対する位置決めを行う基準面とが
形成され、基準面および反射面は、リフレクタ12の成
形型を構成する1つのコアによって一体成形されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源ランプ、リフ
レクタ、およびこれらを収納するハウジングを含む光源
装置と、この光源装置から出射された光束を画像情報に
応じて変調する電気光学装置とを備えたプロジェクタに
関する。
【0002】
【背景技術】従来より、光源と、この光源から出射され
た光束を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、こ
の電気光学装置で変調された光束を拡大投写する投写光
学系とを備えたプロジェクタが利用されている。このよ
うなプロジェクタとしては、例えば、光源から射出され
た光束を、ダイクロイックミラーによりRGBの三色の
色光に分離し、三枚の液晶パネルによって各色光毎に画
像情報に応じて変調し、変調後の光束をクロスダイクロ
イックプリズムで合成し、投写光学系となる投写レンズ
を介してカラー画像を拡大投写する、いわゆる三板式の
プロジェクタが知られている。
【0003】前述のプロジェクタは、光源本体となる光
源装置と、光源本体から液晶パネル等の電気光学装置に
至る光路中に配置される均一照明光学系とを備えて構成
される。前記光源装置は、光源ランプと、この光源ラン
プから出射された光束を反射する反射面を有するリフレ
クタと、光源ランプおよびリフレクタを収納するハウジ
ングとを備えた光源ユニットとして構成され、前述のダ
イクロイックミラーや均一照明光学系を収納するライト
ガイドと呼ばれる光学部品用筐体内に装着される。
【0004】ここで、リフレクタは、光源ランプから出
射された光束を反射する反射面と、リフレクタの光出射
側周縁に、ハウジングに対する位置決めを行うために形
成される基準面とを備えている。反射面は、楕円面、ま
たは放物面状に構成され、光源ランプの発光部分を反射
面の焦点位置に配置することにより、光源ランプから放
射された光束の射出方向を一定方向に揃えて出射するこ
とができる。基準面は、ハウジングに対してリフレクタ
を光源装置の照明光軸方向に位置決めするための面であ
り、例えば、ハウジングに位置決め突起を設けておき、
この位置決め突起を基準面に当接させることにより、ハ
ウジングに対するリフレクタの照明光軸方向位置を位置
決めすることができる。
【0005】このようなリフレクタは、通常ガラス製と
され、その成形に際しては、反射面を形成するための凹
状のキャビティを有する下型と、下型のキャビティ内に
向けて摺動するコアと、このコアの外周部分に下型のキ
ャビティ周縁を囲むように設けられる押さえ型とを備え
た成形型が用いられる。具体的には、軟化したガラス材
料をキャビティ内に供給し、コアを摺動させてガラス材
料をキャビティおよびコアで囲まれた空間内全体に充填
してリフレクタの反射面を形成するとともに、押さえ型
でキャビティの周縁部分を押さえつけることにより基準
面を形成し、リフレクタの反射面と基準面とを一体的に
成形している。
【0006】前記均一照明光学系は、光源装置から出射
された光束を無駄なく、かつ均一に液晶パネルの画像形
成領域に供給する光学系であり、例えば、光束分割光学
素子、偏光変換素子、および集光素子から構成されてい
る。光束分割光学素子は、光源から出射された光束を複
数の部分光束に分割して、液晶パネルの画像形成領域全
体を均一に照明するための光学素子であり、このような
光束分割光学素子としては、液晶パネルの画像形成領域
に応じたレンズを照明光軸に直交する面内でマトリクス
状に配列したレンズアレイが知られている。
【0007】偏光変換素子は、光源から出射されたラン
ダム偏光光束を、P偏光光束またはS偏光光束に揃える
光学素子であり、P偏光光束およびS偏光光束を分離す
る偏光分離膜と、この偏光分離膜で分離されたいずれか
一方の偏光光束の位相を変換する位相差板とを備えてい
る。このような偏光変換素子を備えることにより、液晶
パネルの画像形成領域に供給される光束の偏光方向が揃
えられることとなるため、液晶パネルの入射側に配置さ
れる偏光板で遮断される偏光光束の光量を少なくするこ
とができ、光の利用率が向上し、明るい投写画像を形成
することができる。
【0008】集光素子は、光源から出射された光束を、
液晶パネルの画像形成領域上に光の損失がないように集
める光学素子であり、前記の光束分割素子を備えた光学
系では、各部分光束毎に集光する複数のレンズを備えた
第1集光素子と、この第1集光素子で集光された複数の
部分光束を液晶パネルの画像形成領域上で重畳させる第
2集光素子とがある。
【0009】このような光源装置および均一照明光学系
は、光の利用率を向上させるために、光源ランプ、リフ
レクタ、光束分割光学素子、偏光変換素子、および集光
素子の光学的相対位置を高精度に調整する必要があり、
これらの位置関係が高精度に調整されて初めて、光源ラ
ンプから出射された光束を被照明領域となる液晶パネル
の画像形成領域上に無駄なく供給してムラのない明るい
投写画像を形成することができる。
【0010】このため、従来は、(1)予め組み立てられ
た光源装置を光学部品用筐体に装着し、(2)この光源装
置を点灯することにより形成される投写画像を確認しな
がら、光束分割光学素子、偏光変換素子、および集光素
子の位置調整を行い、(3)光学部品用筐体にこれらの光
学素子を位置決め固定するという手順で、光源装置、お
よび各光学素子の光学的相対位置を最適な相対位置に決
定していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、次のような問題がある。 (1) リフレクタの成形の際、キャビティに供給される
ガラス材料の量が異なると、キャビティに対するコアの
摺動量が変動するため、リフレクタの反射面を構成する
部分の肉厚変動が生じてしまう。この肉厚変動は、基準
面を含むリフレクタ全体の外形の寸法精度には影響を与
えないが、反射面の照明光軸方向位置に影響を与えてし
まい、基準面に対して反射面の焦点位置が照明光軸方向
にばらつきを生じるという問題がある。従って、所定量
のガラス材料で成形されたリフレクタを有する光源装置
に基づいて、光束分割光学素子、偏光変換素子、および
集光素子の位置調整を行っても、他の光源装置を用いる
と、リフレクタの偏差により光学的な相対位置のバラン
スが崩れてしまい、常に安定して光源装置、および各光
学素子の光学的相対位置を高精度に調整することができ
ないという問題がある。
【0012】(2) 従来は、均一照明光学系を構成する
光学素子を、位置調整を行いながら直接光学部品用筐体
に位置決め固定していたため、プロジェクタの組み立て
途中でこのような光学素子の位置調整を必ず行わなけれ
ばならず、プロジェクタの組み立て作業の繁雑化を招
き、効率的にプロジェクタを製造することができないと
いう問題がある。
【0013】本発明の目的は、光源装置、および均一照
明光学系を構成する光学素子の位置調整を高精度に行う
ことができ、かつ効率的に製造することのできるプロジ
ェクタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のプロジェクタは、光源ランプ、リフレク
タ、およびこれらを収納するハウジングを含む光源装置
と、この光源装置から出射された光束を画像情報に応じ
て変調する電気光学装置とを備えたプロジェクタであっ
て、前記光源装置から出射された光束を複数の部分光束
に分割する光束分割光学素子、および各部分光束を被照
明領域となる前記電気光学装置の画像形成領域に集光す
る集光素子を一体的に保持する保持部材を有し、前記リ
フレクタには、前記光源ランプから出射された光束を反
射する反射面と、該リフレクタの光出射側周縁に、前記
ハウジングに対する位置決めを行うための基準面とが形
成され、前記基準面、および前記反射面は、前記リフレ
クタの成形型を構成する1つのコアで一体成形されてい
ることを特徴とする。
【0015】ここで、リフレクタの成形型は、軟化した
ガラス材料が供給されるキャビティを有する下型と、こ
のキャビティの周縁を囲むように設けられる押さえ型
と、該押さえ型の摺動用開口内をキャビティ内に向けて
摺動するコアとを備えて構成することができる。このコ
アは、リフレクタの反射面を形成する反射面形成部、お
よびリフレクタの位置決め用の基準面を形成する基準面
形成部が一体的に形成されたものを採用することができ
る。さらに、このコアには、カバー部材が接合されるカ
バー接合面を形成する接合面形成部が一体的に形成され
ていてもよい。
【0016】また、保持部材は、光束分割光学素子、お
よび集光素子を収納する保持枠として構成することがで
き、さらに、光束分割光学素子により分割された複数の
部分光束のそれぞれの偏光方向を変換する偏光変換素子
を保持できるのが好ましい。さらに、保持部材に保持さ
れるこれらの光学素子は、各々の光学的な相対位置が予
め調整されているのが好ましく、プロジェクタの組み立
て時には、他のレンズ、ミラー等の光学部品を収納する
光学部品用筐体に、保持部材ごと組み込むだけで光学的
位置が決められるようにしておくのが好ましい。
【0017】このような本発明によれば、前記の成形型
でリフレクタを成形することにより、リフレクタの反射
面および基準面が一体成形されるため、ガラス材料の多
寡によって反射面の肉厚が変動しても、基準面に対する
反射面の位置が一定となる。従って、基準面に基づい
て、リフレクタをハウジングに固定すれば、ハウジング
に対するリフレクタの焦点位置を常に一定とすることが
できるので、常に定焦点位置の光源装置を製造すること
ができ、リフレクタと他の光学素子の光学的相対位置を
高精度に調整することができる。
【0018】また、光束分割光学素子、集光素子、さら
には偏光変換素子が保持部材により一体化されることに
より、これらの光学素子を位置調整しながら光学部品用
筐体に位置決め固定する必要がなくなるので、効率的に
プロジェクタを製造することができる。特に、保持部材
に対して各光学素子を取り付けるに際して、予め各光学
素子の光学的相対位置を調整しておくことにより、プロ
ジェクタの製造効率を一層向上させることができる。
【0019】以上において、前述の光源装置としては、
リフレクタの光出射側を覆うカバー部材を有し、リフレ
クタの光出射側周縁には、さらにこのカバー部材の周端
部が接合されるカバー接合面が形成され、このカバー接
合面も基準面および反射面とともに、1つのコアで一体
成形されたものを採用することができる。そして、この
場合、基準面にハウジングに形成された位置決め部を直
接させることによりハウジングに対してリフレクタを位
置決めすることができる。
【0020】このようにカバー接合面が反射面および基
準面と一体成形されることにより、反射面に対するカバ
ー接合面の位置を一定とできるので、リフレクタの反射
面に対するカバー部材の位置を常に一定に維持すること
ができ、光学特性の一定な光源装置を安定して生産する
ことができる。
【0021】また、他の光源装置としては、リフレクタ
の光出射側を覆うカバー部材を有し、このカバー部材
は、その周端部が基準面で接合され、該カバー部材の光
出射面がハウジングと当接することにより、ハウジング
に対するリフレクタの位置決めが行われるものを採用す
ることができる。ここで、カバー部材としては、所定厚
さの透明ガラス板を採用することができる。このように
カバー部材が基準面で接合されることにより、前記のよ
うに別途カバー接合面を設ける必要がなくなり、リフレ
クタの形状が簡単化するため、リフレクタの成形時の製
造効率を向上することができる。また、ガラス板等から
なるカバー部材は、厚さの精度を出しやすいので、この
ようにリフレクタの基準面をカバー部材を介してハウジ
ングと当接させても、ハウジングに対するリフレクタの
位置精度が損なわれることもない。
【0022】さらに、前述のリフレクタは、基準面の外
側周縁に形成され、ハウジングへの固定を行うフランジ
部を備えているのが好ましい。ここで、リフレクタのハ
ウジングへの固定は、具体的には、フランジ部およびハ
ウジングの壁を狭圧保持するクリップ、リフレクタ全体
をハウジングの内壁に押圧固定するバネ等の付勢手段に
より行うことができる。このようにフランジ部を備える
ことにより、付勢手段でリフレクタをハウジングに簡単
に固定することができるため、光源装置の製造の簡単化
が図られる。
【0023】そして、前述の保持部材は、さらに光束分
割光学素子により分割された部分光束のそれぞれの偏光
方向を変換する偏光変換素子を保持するように構成する
のが好ましい。このように保持部材が偏光変換素子をも
保持することにより、予め光束分割光学素子および偏光
変換素子の光学的相対位置を高精度に調整することがで
きるため、均一照明光学系における光の利用率を一層向
上することができ、明るく、色むらのない高品質の画像
を形成できるプロジェクタとすることができる。
【0024】また、前述のプロジェクタが光源装置から
電気光学装置に至る光路中に配置されるレンズ、ミラー
等の光学部品を収納する光学部品用筐体を具備している
場合、保持部材は、この光学部品用筐体に取り付けられ
るのが好ましい。ここで、光学部品用筐体および保持部
材は、アルミニウム、マグネシウムなどの軽金属や、合
成樹脂の射出成形等により形成されたものを採用するの
が好ましい。
【0025】このように保持部材が光学部品用筐体に取
り付けられることにより、均一照明光学系を構成する光
学素子を、相互に調整することなく保持部材を収納する
だけで、光学部品用筐体に位置決め固定することができ
るため、プロジェクタを一層効率的に組み立てることが
できる。また、保持部材に保持される各光学素子の光学
的相対位置が予め調整され、光学部品用筐体および保持
部材が射出成形等により形成されていれば、調整された
保持部材を光学部品用筐体に装着するだけで、他のリフ
レクタ、ミラー等に対する位置決めを高精度に行うこと
ができるため、プロジェクタの製造効率を一層向上させ
ることができる。
【0026】さらに、前述のハウジングには、光学部品
用筐体に対する光源装置の位置決めを行うための光源位
置決め部が形成されているのが好ましい。ここで、光源
位置決め部は、ハウジングに突起状に構成することがで
き、光学部品用筐体の光源装置取り付け部分に凹部を形
成しておき、光源位置決め部をこの凹部と係合させるこ
とで光源装置の位置決めを行うことができる。このよう
にハウジングに光源位置決め部を形成することにより、
光学部品用筐体に光源装置を装着した際に、光学部品用
筐体に対する光源装置の位置決めを高精度に行うことが
できるため、焦点位置が高精度に位置決めされた光源装
置を組み込むことにより、光の利用率の高いプロジェク
タとすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(1)装置の全体構成 以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明す
る。図1には、本発明の実施形態に係るプロジェクタ1
の光学系を説明するための模式図が示されている。この
プロジェクタ1は、光源装置10、均一照明光学系3
0、色分離光学系40、リレー光学系50、電気光学装
置60、および色合成光学系であるクロスダイクロイッ
クプリズム70、および投写光学系である投写レンズ8
0を備えている。
【0028】光源装置10から出射された光束は、均一
照明光学系30により均一で偏光方向の揃えられた光束
とされ、色分離光学系40によりRGB三色の色光に分
離された後、各色光毎に電気光学装置60に入力される
画像情報に応じて変調され、変調された各色光は、クロ
スダイクロイックプリズム70により合成されてカラー
画像となり、投写レンズ80により不図示のスクリーン
上に拡大投写される。
【0029】このようなプロジェクタ1を構成する均一
照明光学系30、色分離光学系40、およびリレー光学
系50は、図2に示すように、光学部品用筐体となるラ
イトガイド90に収納され、各光学系を構成する光学素
子は、ライトガイド90内に設定された照明光軸Aに対
して高精度に位置決めされる。尚、以下の説明では、照
明光軸Aに沿った光束進行方向をZ軸とし、このZ軸に
直交する面内において、Z軸に直交し、かつ色分離光学
系40による各色光が分離される面に直交する方向をY
軸、Z軸およびY軸に直交する方向をX軸と規定する。
【0030】光源装置10は、ライトガイド90を構成
する光源装着部91に着脱自在に装着され、ライトガイ
ド90に対する光源装置10の位置も後述する位置決め
突起によって、高精度に位置決めされる。均一照明光学
系30は、詳しくは後述するが、光源装置10から出射
された光束を、複数の部分光束に分割する光束分割素
子、各部分光束の変更方向を揃える偏光変換素子、およ
び電気光学装置60の画像形成領域上に各部分光束を重
畳させる集光素子を備えている。
【0031】色分離光学系40は、2枚のダイクロイッ
クミラー41、42と、反射ミラー43とを備え、これ
らのミラー41、42、43により均一照明光学系30
から出射された複数の部分光束を、赤、青、緑の3色の
色光に分離する機能を有する。具体的には、ダイクロイ
ックミラー41によって赤色光Rとその他の色光G、B
とが分離され、ダイクロイックミラー42によって緑色
光Gおよび青色光Bが分離される。リレー光学系50
は、入射側レンズ51、リレーレンズ53、反射ミラー
55、57、および出射側レンズ59を備え、色分離光
学系40で分離された色光、例えば、本例では青色光B
を液晶パネル61Bまで導く機能を有している。
【0032】電気光学装置60は、3枚の光変調装置と
なる液晶パネル61R、61G、61Bを備え、これら
は、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子と
して用いたものであり、色分離光学系40で分離された
各色光R、G、Bは、これら3枚の液晶パネル61R、
61G、61Bによって、画像情報に応じて変調されて
光学像を形成する。尚、この液晶パネル61R、61G
の光路前段には、フィールドレンズ63が配置され、均
一照明光学系30から射出された光束が照明光軸Aに対
して平行に入射するようになっていて、液晶パネル61
Bについては、リレー光学系50の出射側レンズ59が
このフィールドレンズを兼用している。
【0033】色合成光学系となるクロスダイクロイック
プリズム70は、3枚の液晶パネル61R、61G、6
1Bから出射された各色光ごとに変調された画像を合成
してカラー画像を形成するものである。このクロスダイ
クロイックプリズム70には、赤色光を反射する誘電体
多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直
角プリズムの界面に沿って略X字状に形成され、これら
の誘電体多層膜によって3つの色光が合成される。投写
レンズ80は、複数の組レンズからなるレンズユニット
から構成され、クロスダイクロイックプリズム70で合
成されたカラー画像をスクリーン上に拡大投写する機能
を有する。
【0034】(2)光源装置10の構造 前記光源装置10は、図3に示すように、光源ランプ1
1、リフレクタ12、カバー部材となる透明板13、お
よびランプハウジング14を備えて構成される。光源ラ
ンプ11は、光源装置10の発光部本体を構成するもの
であり、所定距離離間して配置される一対の電極と、こ
の電極および一対の電極の離間部分を覆う発光管とを備
え、発光管は、電極の離間部分において外側に膨出して
いる。一対の電極間に電圧を印加すると、発光管内でア
ーク放電が起こり、光源ランプ11が点灯する。尚、こ
のような光源ランプ11としては、メタルハライドラン
プ、高圧水銀ランプ等が採用される。
【0035】リフレクタ12は、光源ランプ11から放
射された光束の出射方向を揃える光学素子であり、図4
および図5に示すように、内面が半楕円形状の断面の鏡
面からなる反射面121Aを有する本体部121と、こ
の本体部121の光出射側端部に形成され、反射面の光
軸を挟んで対象に形成される一対の切欠部122とを備
えている。この切欠部122は、リフレクタ12が透明
板13で塞がれた際に、光源ランプ11の内部に冷却空
気を流通させるために形成されている。
【0036】本体部121の光出射側周縁は、略矩形の
外周形状を有しており、その相対向する一対の辺部12
3には、それぞれフランジ部124が形成され、その内
側には、基準面125、カバー接合面126、および接
着剤受面127が順次形成され、これらの面125〜1
27は、外側から内側に向かって次第に深くなるような
段差として構成されている。
【0037】基準面125は、後述するランプハウジン
グ14に対して、リフレクタ12の光軸方向位置を規定
するための面である。カバー接合面126は、図3に示
す透明板13が接合される面であり、透明板13とカバ
ー接合面126との間に接着剤を介在させることにより
接合される。接着剤受面127は、カバー接合面126
と透明板13とを接合した際に、接着剤が本体部121
の反射面上に流れ出さないようにするための面である。
【0038】透明板13は、透明なガラス板から構成さ
れ、カバー接合面126の外周形状に合わせるために、
矩形板のコーナー部分を斜めカットした形状とされてい
る。尚、透明板13をこのような形状とすることによ
り、透明板13はカバー接合面126の深さ位置で本体
部121と当接し、基準面125は、透明板13を接合
しても、外側に露出するような構成とされる。
【0039】また、図5に示すように、本体部121の
光出射側端縁とは反対側の基端部分には孔128が形成
されていて、この孔128に光源ランプ11が挿入固定
され、具体的には、光源ランプ11およびリフレクタ1
2の光学的位置を高精度に位置決めした後、両者に接着
剤を塗布することにより固定される。尚、光源ランプ1
1およびリフレクタ12の光学的位置は、光源ランプ1
1のアーク中心がリフレクタ12の焦点となるように調
整して位置決めされる。
【0040】ランプハウジング14は、図6に示すよう
に、リフレクタ12を光源ランプ11とともに内部に収
納する箱状の筐体であり、リフレクタ12の上下方向位
置を外形位置で規定する底面部141と、この底面部1
41の照明光軸に平行な端縁から起立する一対の側面部
142と、この底面部141の光束出射側端縁から起立
する正面部143とを備えて構成される。
【0041】底面部141は、光出射側前方部分が位置
決め面とされ、この部分にリフレクタ12の辺部123
が当接することにより、ランプハウジング14に設定さ
れる照明光軸に対するリフレクタ12の上下方向位置が
規定される。側面部142は、リフレクタ12の側方を
保護するとともに、照明光軸に対するリフレクタ12の
左右方向位置を規定する面であり、本実施形態では、図
5中Z軸正視で+X側の側面部142がリフレクタ12
の外形位置基準面とされる。また、各側面部142に
は、開口部142Aが形成されていて、これらの開口部
142Aは、リフレクタ12の切欠部122に対応する
位置に形成されている。そして、この開口部142Aに
冷却空気を導入または排出することにより、リフレクタ
12内部の光源ランプ11を冷却して、光源ランプ11
の加熱を防止している。
【0042】正面部143は、リフレクタ12の光出射
側端面を囲むように形成されていて、その中央部分に
は、光出射用開口部143Aが形成されている。また、
この光出射用開口部143Aの四隅の外周部分には、正
面部143の内側壁から突出する位置決めピン143B
が形成されている。これらの位置決めピン143Bは、
リフレクタ12の光軸方向位置を規定するものであり、
リフレクタ12の装着時、リフレクタ位置決めピン14
3Bがリフレクタ12の基準面125と当接することに
より、リフレクタ12の光軸方向位置が規定される。さ
らに、正面部143の上端には、2本の位置決めピン1
43Cが突出形成されていて、これらの位置決めピン1
43Cは、ランプハウジング14を含む光源装置10の
ライトガイド90に対する位置決めを行うために形成さ
れている。
【0043】このような光源装置10は、図3に示すよ
うに、リフレクタ12のフランジ部124と、ランプハ
ウジング14の正面部143の四隅部分とをクリップ1
5で挟み込むことにより位置決め固定される。また、図
3では図示を略したが、図3において、ランプハウジン
グ14のZ軸正視で−X側の側面部142の後方部分か
ら+X側の側面部142の前方部分にわたって線状バネ
が架設され、リフレクタ12を底面部141と+X側の
側面部142とに付勢固定することにより、ランプハウ
ジング14に対するリフレクタの光軸直交方向の位置決
め固定が行われる。
【0044】このような構造の光源装置10において
は、前述のように、リフレクタ12は、ランプハウジン
グ14に対して基準面125および外形を基準としてバ
ネ等の付勢手段により固定される。従って、基準面12
5を高精度に成形することは、均一で明るい画像を形成
できるプロジェクタ1を製造するために、重要な要素と
なる。このため、リフレクタ12は、図7に示される成
形型20により、基準面125および反射面121Aを
一体成形される。
【0045】成形型20は、凹状のキャビティ211を
有する下型21と、キャビティ211内に向けて摺動す
るコア22と、このコア22の周縁を囲むように設置さ
れる押さえ型23とを備え、キャビティ211内に軟化
したガラス材料を供給し、押さえ型23でキャビティ2
11の周縁を塞ぎながら、コア22をキャビティ211
内に摺動させることによりリフレクタ12を成形するこ
とができる。
【0046】コア22は、楕円回転体状に膨出し、キャ
ビティ211内に挿入されるコア本体221と、このコ
ア本体221を囲む四隅部分に形成される段差面形成部
222とを備えた一体形に構成されている。このコア2
2は、キャビティ211に対して、Z方向に進退するよ
うになっている。コア本体221は、キャビティ211
内に挿入されることで、軟化したガラス材料を拡散さ
せ、リフレクタ12の本体部121を成形する部分であ
り、成形されたリフレクタ12の内面側は反射面121
Aとされる。
【0047】段差面形成部222は、コア本体221の
回転体の軸に直交する複数の平面部分を有し、内側から
第1段差形成部222A、第2段差形成部222B、第
3段差形成部222Cとされている。そして、第1段差
形成部222Aはリフレクタ12の接着剤受面127
を、第2段差形成部222Bはカバー接合面126を、
第3段差形成部222Cは基準面125を成形するため
に設けられている。
【0048】押さえ型23は、コア22を囲むリング状
に構成されていて、リング状の内側は断面L字状の段差
部231が形成されている。この段差部231は、下型
21のキャビティ211の周縁に形成される段差部21
2と係合することにより、リフレクタ12のフランジ部
124が成形される。そして、このような一体形のコア
22を用いてリフレクタ12を成形すると、反射面12
1A、接着剤受面127、カバー接合面126、基準面
125が一体成形されるため、ガラス材料の多寡によら
ず、反射面121Aと基準面125との位置関係が常に
一定に保たれたリフレクタ12を製造することができ
る。
【0049】そして、このようなリフレクタ12をラン
プハウジング14に位置決め固定すると、基準面125
の位置が反射面121Aに対して常に一定とされるた
め、基準面125にランプハウジング14の位置決めピ
ン143Bを当接させ、リフレクタ12をランプハウジ
ング14に固定することで、ランプハウジング14に対
する反射面121Aの位置を高精度に位置決めすること
ができる。また、ランプハウジング14の位置決めピン
143Cが、ライトガイド90の凹部と係合することに
より、ライトガイド90に対する光源装置10の位置決
めを高精度に行うことができる。
【0050】(3)均一照明光学系30の構造 均一照明光学系30は、図1に示されるように、平行化
レンズ31、光束分割素子となる第1レンズアレイ3
2、集光素子となる第2レンズアレイ33、偏光変換素
子となるPBSアレイ34、および集光素子となるコン
デンサレンズ35を備えている。平行化レンズ31は、
光源装置10から出射された光束を平行化するための光
学素子であり、本例のように断面楕円形状のリフレクタ
12の場合、該リフレクタ12の第1焦点に光源ランプ
11の発光点があると、第2焦点で集光してしまうため
に設けられている。
【0051】第1レンズアレイ32は、光源ランプ11
から出射された光束を複数の部分光束に分割する光束分
割光学素子としての機能を有し、照明光軸Aと直交する
面内にマトリクス状に配列される複数のレンズを備えて
構成され、各レンズの縦横比は、後述する電気光学装置
60を構成する液晶パネル61R、61G、61Bの画
像形成領域の縦横比と対応している。
【0052】集光素子である第2レンズアレイ33は、
前述の第1レンズアレイ32により分割された部分光束
を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ32と同
様に照明光軸Aに直交する面内にマトリクス状に配列さ
れる複数のレンズを備えている。各レンズの配列は、第
1レンズアレイ32を構成するレンズと対応している
が、その大きさは、第1レンズアレイ32のように液晶
パネル61R、61G、61Bの画像形成領域の縦横比
と対応する必要はない。
【0053】偏光変換素子としてのPBSアレイ34
は、第1レンズアレイ32により分割された各部分光束
の偏光方向を一方向に揃える光学素子であり、図示を略
すが、照明光軸Aに対して略45°傾斜して配置される
複数の偏光分離膜と、各偏光分離膜に対して平行に配置
される複数の反射膜と、各偏光分離膜または反射膜の位
置に対応する、出射側位置に配置される複数の位相差
板、および入射側位置に配置される複数の遮光板とを備
えている。
【0054】偏光分離膜は、各部分光束に含まれる偏光
光束のうち、P偏光光束またはS偏光光束の一方の偏光
光束を透過し、他方の偏光光束を反射することにより、
両偏光光束を分離する。反射膜は、この偏光分離膜で反
射された偏光光束を90°折り曲げて透過した偏光光束
の出射方向に揃えて出射させる機能を有する。位相差板
は、偏光分離膜を透過した偏光光束の出射位置に応じて
配置され、該偏光光束の偏光方向を変換する機能を有
し、例えば、透過したのがP偏光光束であればS偏光光
束に変換する。遮光板は、反射膜の位置に応じた入射側
位置に配置され、PBSアレイに入射する不要な光を遮
断する機能を有し、適切な偏光変換を実現するために設
けられている。
【0055】第2集光素子としてのコンデンサレンズ3
5は、第1レンズアレイ32、第2レンズアレイ33、
およびPBSアレイ34を経た複数の部分光束を集光し
て、液晶パネル61R、61G、61Bの画像形成領域
上に重畳させる機能を有するレンズである。
【0056】このような構成の均一照明光学系30にお
いて、第1レンズアレイ32、第2レンズアレイ33、
PBSアレイ34、およびコンデンサレンズ35は、図
8に示すように、保持部材となる保持枠36によって一
体化されている。保持枠36は、射出成形等により成形
される合成樹脂製の箱状体から構成され、上面部分は開
口されていて、箱状体内部には、第2レンズアレイ3
3、PBSアレイ34が収納され、箱状体の光入射側端
面には第1レンズアレイ32、光出射側端面にはコンデ
ンサレンズ35が取り付けられている。
【0057】また、この保持枠36の底面部分には、ラ
イトガイド90と接合するための孔361が形成されて
いるとともに、第2レンズアレイ33およびPBSアレ
イ34の間の側面部分には、スリット状の開口部362
が形成されている。この開口部362は、第2レンズア
レイ33およびPBSアレイ34に冷却空気を引き通し
て、これらの光学素子を効率的に冷却するために形成さ
れている。
【0058】このような保持枠36に取り付けられる第
1レンズアレイ32、第2レンズアレイ33、PBSア
レイ34、コンデンサレンズ35は、プロジェクタ1の
組立前に位置調整用光源を利用して相互の光学的位置調
整が調整され、具体的には、例えば、以下の手順で保持
枠36に対する取り付けが行われる。まず、第2レンズ
アレイ33を外形基準で保持枠36の内部に紫外線硬化
型接着剤により固定する。
【0059】次に、この第2レンズアレイ33に対する
第1レンズアレイ32を調整用光源を照射しながら位置
調整する。具体的には、調整用光源から照射され、第1
レンズアレイ32、第2レンズアレイ33を経た光束
を、CCDカメラ等のエリアセンサによって検出しなが
ら、検出される光束が最も明るくかつ均一となるように
第1レンズアレイ32を位置調整し、紫外線硬化型接着
剤を用いて保持枠36に位置決め固定する。
【0060】そして、同様にセンサで検出しながら、第
1レンズアレイ32、第2レンズアレイ33に対するコ
ンデンサレンズ35の位置調整を行い、紫外線硬化型接
着剤を用いて保持枠36に位置決め固定する。最後に、
調整用光源からこれらの光学素子を経た光束を照度計で
検出しながら、PBSアレイ34の位置調整を行い、紫
外線硬化型接着剤を用いて保持枠36に位置決め固定す
る。
【0061】このように保持枠36によって一体化され
た光学素子は、予め光学的相対位置が高精度に位置決め
されているため、プロジェクタ1の組立時には、ライト
ガイド90に装着して、ネジ止め固定するだけで照明光
軸Aに対して高精度に位置決め固定することができるこ
ととなる。尚、このような第1レンズアレイ32、第2
レンズアレイ33、PBSアレイ34、およびコンデン
サレンズ35を保持枠36で一体化したのは、これらの
光学素子は、複数のレンズや、偏光分離膜および反射膜
を含む複数のユニットを組み合わせて構成されているた
め、照明光軸Aに沿ったZ軸方向のみならず、これに直
交するXY平面方向の光学的位置調整も高精度に行わな
ければならないからである。
【0062】(4)実施形態の効果 前述のような本実施形態によれば、次のような効果があ
る。成形型20でリフレクタ12を成形することによ
り、リフレクタ12の反射面121Aおよび基準面12
5が一体成形されるため、ガラス材料の多寡によって反
射面121Aの肉厚が変動しても、基準面125に対す
る反射面の位置が一定となる。従って、基準面125に
基づいて、リフレクタ12をランプハウジング14に固
定すれば、ランプハウジング14に対するリフレクタ1
2の焦点位置、つまり光源ランプ11の発光点位置を常
に一定とすることができるので、常に定焦点位置の光源
装置10を製造することができ、リフレクタ12と他の
光学素子の光学的相対位置を高精度に調整することがで
きる。
【0063】また、第1レンズアレイ32、第2レンズ
アレイ33、コンデンサレンズ35、さらにはPBSア
レイ34が保持枠36により一体化されることにより、
これらの光学素子を位置調整しながらライトガイド90
に位置決め固定する必要がなくなるので、効率的にプロ
ジェクタを製造することができる。特に、保持枠36に
対して、これらの第1レンズアレイ32、第2レンズア
レイ33、PBSアレイ34、コンデンサレンズ35を
取り付けるに際して、予め各光学素子の光学的相対位置
を調整しておくことにより、プロジェクタの製造効率を
一層向上させることができる。
【0064】さらに、リフレクタ12のカバー接合面1
26が反射面121Aおよび基準面125と一体成形さ
れることにより、反射面121Aに対するカバー接合面
126の位置を一定とできるので、リフレクタ12の反
射面121Aに対する透明板13の位置を常に一定に維
持することができ、光学特性の一定な光源装置10を安
定して生産することができる。そして、リフレクタ12
がフランジ部124を備えることにより、バネ、クリッ
プ等でリフレクタ12をランプハウジング14に簡単に
固定することができるため、光源装置10の製造の簡単
化が図られる。
【0065】また、第1レンズアレイ32、第2レンズ
アレイ33、PBSアレイ34、およびコンデンサレン
ズ35を一体化した保持枠36がライトガイド90に取
り付けられることにより、均一照明光学系30を構成す
る光学素子を、相互に調整することなく保持枠36を収
納するだけで、ライトガイド90に位置決め固定できる
ため、プロジェクタ1を一層効率的に組み立てることが
できる。
【0066】さらに、ランプハウジング14に位置決め
ピン143Cが形成されていることにより、ライトガイ
ド90に光源装置10を装着した際、ライトガイド90
に対する光源装置10の位置決めを高精度に行うことが
できるため、焦点位置が高精度に位置決めされた光源装
置10を組み込むことで、光の利用率の高いプロジェク
タ1とすることができる。
【0067】(5)実施形態の変形 尚、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではな
く、以下に示すような変形をも含むものである。前記実
施形態では、リフレクタ12では、基準面125の内側
にカバー接合面126が形成され、このカバー接合面1
26に透明板13が接合される構成とされていたが、本
発明はこれに限られない。
【0068】すなわち、図9に示されるように、リフレ
クタ92に形成される基準面925を透明板13との接
合面と兼用してもよい。このリフレクタ92は、実施形
態と同様に、反射面921Aを有する本体部921と、
この本体部921の光出射側端縁に沿って形成される基
準面925および接着剤受面927とを備えている。そ
して、基準面925には、厚さ一定の透明板13が接合
され、透明板13の光出射側面にランプハウジングの位
置決めピン143Bを当接するように構成される。この
ようなリフレクタ92を成形する場合、図7のようなコ
ア22において、段差面形成部222の第3段差形成部
222Cを省略するだけでよい。
【0069】このように透明板13が基準面925で接
合されることにより、前記実施形態のように別途カバー
接合面を設ける必要がなくなり、リフレクタ92の形状
が簡単化するため、リフレクタ92の成形時の製造効率
を向上することができる。また、ガラス製の透明板13
は、厚さの精度を出しやすいので、このようにリフレク
タ92の基準面925を透明板13を介して位置決めピ
ン143Bと当接させても、ハウジングに対するリフレ
クタ92の位置精度が損なわれることもない。
【0070】また、前記実施形態では、第2レンズアレ
イ33を外形基準で最初に保持枠36に固定していた
が、本発明はこれに限られず、第1レンズアレイ32を
最初に外形基準で保持枠36に固定しておき、第2レン
ズアレイ33の最適位置調整を実施してもよい。さら
に、前記実施形態では、コンデンサレンズ35を保持枠
36に位置調整固定していたが、本発明はこれに限られ
ず、コンデンサレンズ35を保持枠36に収納固定しな
い構造であってもよい。コンデンサレンズ35の光軸合
わせは第1レンズアレイ32、第2レンズアレイ33等
と比較して比較的に容易だからである。
【0071】また、前記実施形態は三板式のプロジェク
タ1であったが、これに限らず、単板式のプロジェクタ
であってもよく、さらには、電気光学装置も液晶パネル
61R、61G、61Bだけでなく、DMD等(Digita
l Mirror Device)他の電気光学装置に本発明を利用し
てもよい。その他、本発明の実施の際の具体的な構造お
よび形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構
造等としてもよい。
【0072】
【発明の効果】前述のような本発明によれば、光源装
置、および均一照明光学系を構成する光学素子の位置調
整を高精度に行うことができ、かつ効率的に製造するこ
とができるプロジェクタとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタの光学系
の構造を表す模式図である。
【図2】前記実施形態における光学部品用筐体に収納さ
れた光源装置および光学素子を表す斜視図である。
【図3】前記実施形態における光源装置を表す斜視図で
ある。
【図4】前記実施形態におけるリフレクタを表す斜視図
である。
【図5】図4におけるV−V線断面図である。
【図6】前記実施形態におけるハウジングの構造を表す
斜視図である。
【図7】前記実施形態におけるリフレクタを製造する成
形型の構造を表す部分断面図である。
【図8】前記実施形態における保持部材で一体化された
均一照明光学系を構成する光学素子を表す斜視図であ
る。
【図9】前記実施形態の変形となるリフレクタの構造を
表す断面図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ 10 光源装置 11 光源ランプ 12 リフレクタ 13 透明板(カバー部材) 14 ランプハウジング(ハウジング) 32 第1レンズアレイ(光束分割光学素子) 33 第2レンズアレイ(集光素子) 34 PBSアレイ(偏光変換素子) 60 電気光学装置 90 ライトガイド(光学部品用筐体) 121A、921A 反射面 124 フランジ部 125、925 基準面 126 カバー接合面 143B 位置決めピン(位置決め部) 143C 位置決めピン(光源位置決め部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13 505 G02F 1/13 505 G03B 21/00 G03B 21/00 E

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源ランプ、リフレクタ、およびこれらを
    収納するハウジングを含む光源装置と、この光源装置か
    ら出射された光束を画像情報に応じて変調する電気光学
    装置とを備えたプロジェクタであって、 前記光源装置から出射された光束を複数の部分光束に分
    割する光束分割光学素子、および各部分光束を被照明領
    域となる前記電気光学装置の画像形成領域に集光する集
    光素子を一体的に保持する保持部材を有し、 前記リフレクタには、前記光源ランプから出射された光
    束を反射する反射面と、該リフレクタの光出射側周縁
    に、前記ハウジングに対する位置決めを行うための基準
    面とが形成され、 前記基準面、および前記反射面は、前記リフレクタの成
    形型を構成する1つのコアで一体成形されていることを
    特徴とするプロジェクタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプロジェクタにおいて、 前記光源装置は、前記リフレクタの光出射側を覆うカバ
    ー部材を有し、 前記リフレクタの光出射側周縁には、さらにこのカバー
    部材の周端部が接合されるカバー接合面が形成され、 このカバー接合面も、前記基準面および反射面ととも
    に、前記リフレクタの成形型を構成する1つのコアで一
    体成形されていることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のプロジェクタにおいて、 前記基準面には、前記ハウジングに形成された位置決め
    部が当接することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のプロジェクタにおいて、 前記光源装置は、前記リフレクタの光出射側を覆うカバ
    ー部材を有し、 このカバー部材は、その周端部が前記基準面で接合さ
    れ、該カバー部材の光出射面が前記ハウジングと当接す
    ることにより、前記ハウジングに対するリフレクタの位
    置決めが行われることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、 前記リフレクタは、前記基準面の外側周縁に形成され、
    前記ハウジングへの固定を行うフランジ部を備えている
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、 前記保持部材は、さらに前記複数の部分光束のそれぞれ
    の偏光方向を変換する偏光変換素子を保持することを特
    徴とするプロジェクタ。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項6のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、 前記保持部材に保持される各光学素子は、他の光学素子
    との相対位置が予め調整されて該保持部材に取り付けら
    れることを特徴とするプロジェクタ。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、 前記光源装置から前記電気光学装置に至る光路中に配置
    されるレンズ、ミラー等の光学部品を収納する光学部品
    用筐体を有し、 前記保持部材は、この光学部品用筐体に取り付けられる
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のプロジェクタにおいて、 前記ハウジングには、前記光学部品用筐体に対する前記
    光源装置の位置決めを行うための光源位置決め部が形成
    されていることを特徴とするプロジェクタ。
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