JP2016130757A - レンズアレイ光学系及びそれを有する画像形成装置及び画像読取装置 - Google Patents

レンズアレイ光学系及びそれを有する画像形成装置及び画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型でかつ、結像光量と焦点深度が両立できるレンズアレイ光学系を提供する。
【解決手段】 光軸方向に垂直な第1の方向に配列された複数のレンズ光学系を有するレンズアレイ光学系であって、前記複数のレンズ光学系のそれぞれは、前記第1の方向に垂直な第1の断面における形状が光軸に対して非対称である第1のレンズ面を含むことを特徴とする。また、第1のレンズ面は、光軸を含む前記第1の断面において非対称であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レンズアレイ光学系及びそれを有する画像読取り装置及び画像形成装置に関する。
昨今、LEDや有機EL等のアレイ状光源と、小径レンズアレイで構成されたレンズアレイ光学系を利用した露光装置や読取装置が開発されている。レンズアレイ光学系は、光源部品と小型レンズアレイ及びそれらを保持する筺体により構成される為、大きさは小さく部品数も少なくなるので、装置の小型化や低コスト化に有利である。しかし、レンズアレイ光学系には、像面(画像読み取り装置ではセンサー面を指し、画像形成装置では感光面を指す)上の結像光量が低くなってしまうという課題と、結像光束の焦点深度が狭くなってしまうという課題があった。
上記の問題点を夫々解決する構成が、例えば特許文献1と特許文献2に提案されている。
特許文献1においては、レンズ光学系(レンズアレイ光学系を構成する単位光学系を指す)の配列方向(以下、主配列方向と記載する)に垂直な方向(以下、副配列方向と記載する)について、倒立結像する光学系(以下、倒立結像系と記載する)の構成が開示されている。レンズアレイ光学系によく見られる構成である、副配列方向に正立等倍結像する光学系(正立等倍結像系)と比較して、倒立結像系は副配列方向について必要なレンズのパワーが小さいため、Fナンバーを小さく(明るく)しても結像性能を維持でき、結像光量を大きくできる。
特許文献2においては、焦点距離の異なるレンズを用いたレンズ光学系の構成が開示されている。この構成にすることによって、焦点深度を拡大している。
特開昭63−274915号公報 特開2011−095627号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術は、結像光量を確保するようFナンバーを小さく(明るく)したため、Fナンバーを小さく(明るく)しない構成と比較して、焦点深度が狭くなっている。また、特許文献2に開示された従来技術は、Fナンバーを大きく(暗く)して、焦点深度を拡大しているため、結像光量は小さくなっている。つまり、特許文献1及び2に開示された従来技術では、結像光量の確保と焦点深度の拡大が両立できない。そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、結像光量の確保と焦点深度の拡大が両立できるレンズアレイ光学系を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のレンズアレイ光学系は、光軸に垂直な第1の方向に配列された複数のレンズ光学系を有するレンズアレイ光学系であって、前記レンズ光学系それぞれは、前記第1の方向に垂直な断面における形状が光軸に対して非対称である第1のレンズ面を含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、画像読み取り装置及び、画像形成装置に使用されるレンズアレイ光学系において、結像光量の確保と焦点深度の拡大を両立できるという効果が得られる。
実施形態1のレンズアレイ光学系の(A)主配列方向断面図、(B)副配列方向断面図、(C)正面図、(D)斜視図 実施形態1のレンズアレイ光学系の結像光線要部拡大図 実施形態1のレンズアレイ光学系のLSF分布 実施形態1のレンズアレイ光学系の(A)主配列方向のコントラスト特性、(B)副配列方向のコントラスト特性 実施形態2のレンズアレイ光学系の(A)主配列方向断面図、(B)副配列方向断面図、(C)正面図、(D)斜視図 実施形態2のレンズアレイ光学系のLSF分布 実施形態2のレンズアレイ光学系の(A)主配列方向のコントラスト特性、(B)副配列方向のコントラスト特性 実施形態3のレンズアレイ光学系の(A)主配列方向断面図、(B)副配列方向断面図、(C)正面図、(D)斜視図 実施形態3のレンズアレイ光学系のLSF分布 実施形態3のレンズアレイ光学系の(A)主配列方向のコントラスト特性、(B)副配列方向のコントラスト特性 画像形成装置 カラー画像形成装置 比較例1のレンズアレイ光学系の結像光線要部拡大図 比較例1のレンズアレイ光学系のLSF分布 比較例1のレンズアレイ光学系の(A)主配列方向のコントラスト特性、(B)副配列方向のコントラスト特性 比較例2のレンズアレイ光学系のLSF分布 比較例2のレンズアレイ光学系の(A)主配列方向のコントラスト特性、(B)副配列方向のコントラスト特性
以下に、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
実施形態1は、本発明のレンズアレイ光学系を画像形成装置に応用した実施例である。レンズアレイ光学系は、画像形成装置の露光ユニットの内部に構成される。露光ユニットの構成を図1に示す。
図1(A)は、露光ユニットの主配列方向と光軸方向とを含む面での断面図、(B)は主配列方向に垂直な面での断面図、(C)は光源から見た正面図、(D)は露光ユニットの斜視図である。尚、図では、便宜上、レンズアレイ光学系の一部しか記載していないが、説明に支障はない。
なお、本発明のレンズアレイ光学系は、以後、詳細に説明するように、上光線と下光線とで異なる光学的挙動をさせるために非対称な光学面を採用するため、一般的な光学系における光軸の定義である「複数の光学面における、曲率中心を結ぶ直線」によっては、本発明の光軸を定義できない。従って、本発明の実施例の説明において、少なくとも上光線あるいは下光線に対し、光学的に最も対称性が高い軸を「光軸」として記載する。例えば、レンズアレイ光学系の光学面を形成する際の基準となる光学面で定義される光軸、非球面の場合には、非球面係数を定義している基準となる球面に対して定められる光軸を、以下の記載において光軸として記載する。また、本明細書中で、「光軸位置」と記載するときには「光軸近傍の位置」を含む意味として解釈されるものとする。
図1において、102は本発明のレンズアレイ光学系である。光軸に垂直な主配列方向(第1の方向)について等倍正立結像し、光軸と主配列方向とに垂直な副配列方向(第2の方向)について倒立結像するレンズ光学系が、主配列方向に複数が配列され、副配列方向には一列が配列された構成を有する。ここで、主配列方向の配列ピッチp=0.76mmである。101は光源部であり、実施形態1においては、光源部101は発光部が主配列方向に等間隔に配列されたLEDアレイで構成されている。
LEDアレイの発光点の間隔は数十μmであり、少なくとも数百μmはあるレンズ光学系の間隔に比べて十分細かいため、ここで議論している発光点位置に関しては、ほぼ連続的に存在すると考えて説明を続ける。103は、像面であり、感光部である。
レンズ光学系が主配列方向に等倍結像するため、光源から出射した光束は、配列方向に並んだ複数のレンズ光学系を経由しても像面上の一点に集光される。例えば、図1(A)では、発光点位置P1の光束はP1’に収束し、発光点位置P2の光束はP2’に収束する。この特性のため、光源部の発光に対応した露光が可能となっている。
レンズアレイ光学系を構成するレンズ光学系について説明する。
図1(A)に、実施形態1のレンズアレイ光学系を構成するレンズ光学系を示す。本発明のレンズ光学系は、同一の光軸上に配置された、第1のレンズ(104)(以下G1と記載する)、遮光部材(105)、第2のレンズ(106)(以下G2と記載する)の三部材で構成されている。ここで、個々のレンズ面は光軸方向から見ると矩形形状となっている。レンズアレイ光学系を構成する個々のレンズの各部材は、主副配列方向に結合している。主配列方向については、光源(101)から出射した光束は、G1を通過後、G1から光軸方向に離間して配置されたG2に入射する前の遮光部材内部にて一旦結像し(以下、中間結像面(107)と記載する)、G2を通過して像面(103)に等倍結像する。遮光部材は、G1を通過した後、そのG1の光軸とは異なる光軸を有するレンズ光学系のG2に入射する光束を遮光する役割を担っている。ここで、物体面(ここでは光源(101)を指す)から中間結像面までを第一光学系とし、中間結像面から像面(ここでは、感光部(103)を指す)までを第二光学系とする。第一光学系の主配列方向についての結像倍率(中間結像倍率)βは、実施形態1のレンズ光学系においては、β=-0.45で設定している。
尚、図1(B)に示すように、本発明のレンズ光学系は、副配列方向に倒立結像することにより、主配列方向での中間結像面で、一旦結像することなく構成しているため、副配列方向についてhの高い光線も収差を抑えることができ、良好な結像性能と明るさを両立することが可能となっている。
ここで、レンズ光学系の光学設計値を表1に示す。
表1:実施例1のレンズ光学系の光学設計値
Figure 2016130757
各レンズ面と光軸との交点を原点とし、光軸方向をX軸とする。光軸(X軸)と直交する主配列方向をY軸、主配列方向と光軸(X軸)とに直交する軸をZ軸とする。
光源から像面に向かって順に、個々のレンズのレンズ面をR1面及びR2面を定義すると、G1の光源側の面であるG1R1面、G1の像面側の面であるG1R2面、G2の光源側の面であるG2R1面、G2の像面側の面であるG2R2面、はアナモフィック非球面で構成される。その非球面形状は次式(2)で表わされる冪多項式で定義している。
Figure 2016130757
ここで、Ci,j(i,j=0,1,2・・・)は非球面係数である。
本発明の実施形態1においては、G1R2面及びG2R1面に、光軸を含む副配列方向断面において、光軸について非対称な形状を有する非球面を用いている。詳しくは表1で表される非球面のG1R2面及びG2R1面にZ方向に3次の非球面項(C0,3を含む項)を有する面形状を有する。このように副配列方向断面において光軸に対して非対称な形状を有することで、副配列方向の深度を拡大することができ、組み立てや、環境変動などによりピントズレが発生した際にも良好な結像性能を実現することが可能となっている。本実施例では、G1R2面及びG2R1面が3次の非球面項を含む非球面で構成されたが、本発明はこれに限定されることはない。奇数次の非球面項を含むように構成することで、第1の方向に垂直な断面内で光軸に対して非対称な形状を有する非球面を構成することができる。
以下、光軸と副配列方向を含む断面である副配列方向断面において、光軸に対して非対称な形状を有する非球面の効果について、詳細を説明する。
(課題説明)
まず、本発明の構成を使用していない、比較例1のレンズアレイ光学系を用いて課題を説明する。
比較例1の本発明の実施形態1に対する違いは、比較例1は副配列方向(Z方向)に非対称なレンズ面(Z方向3次非球面)を有さず、副配列方向において光軸に対して対称な形状を有するという構成である点である。つまり、表1において、G1R2面及びG2R1面の、Z方向の3次の非球面係数C0,3=0とした光学設計値となる。
比較例のレンズアレイ光学系は、先行文献1に記載のレンズアレイ光学系と同様に、副配列方向について倒立結像系となっている。副配列方向に対し必要なレンズのパワーが小さいことを利用し、副配列方向のFナンバーを主配列方向のFナンバーに対し小さく(明るく)する構成とすることで、結像光量を確保している。
しかし、このように副配列方向のFナンバーを小さく(明るく)し、結像光量を確保するレンズアレイ光学系の構成においては、副配列方向の焦点深度が狭くなってしまうという課題がある。以下、具体的に説明する。
比較例1の副配列方向のLSF(Line Spread Function)分布を図14に示す。また、比較例1の像面位置に対する光軸方向の位置における光量の分布を示すコントラストグラフを図15(A)、(B)に示す。
図15(A)に比較例1の主配列方向のコントラスト特性、図15(B)に比較例1の副配列方向のコントラスト特性を示す。
ここで、結像性能は、主配列方向42.3μm×副配列方向42.3μmのサイズの発光点を発光させたときの結像光束のLSF分布と、それを、84.6μm周期(600dpiラインペア相当)で繰り返し足し合わせた分布の、コントラストを用いて評価している。また、出力画像の高精細要望により、コントラスト値50%以上となるデフォーカス範囲を焦点範囲とし、その距離を焦点深度として評価している。レンズアレイ光学系の結像性能は、主配列方向と副配列方向の両方向において担保されなければならないため、主配列方向と副配列方向の焦点深度の共通範囲である共通焦点深度が実際に考慮される焦点深度である。共通焦点深度が広いほど、配置誤差等による結像性能の劣化が少なく、好ましい。
図15において矢印で示す範囲が共通深度である。焦点深度の値は表2に示す。
表2:実施例1と比較例1の焦点深度の比較
Figure 2016130757
また、コントラスト特性を評価する際に、レンズアレイ光学系では、発光点位置によって結像性能が異なるため、ここでは、A、B、Cの位置で結像性能を評価している。Aはレンズ光学系の光軸上の発光点位置である。Cはレンズ光学系同士の中間に位置する発光点位置である。そしてBは、発光点位置Aと発光点位置Cの中間の位置の発光点位置である。
図15及び表2に示したように、発光点位置A、B、Cで差があるものの、概して、主配列方向についての焦点深度に対し、副配列方向の焦点深度が狭くなっており、結果として共通深度は副配列方向の深度で決まっていることがわかる。つまり、結像光量を確保するために副配列方向のFナンバーを小さく(明るく)したため、副配列方向の焦点深度が狭くなっていることがわかる。そこで、副配列方向の焦点深度を拡大し、共通焦点深度を拡大することが本発明の課題である。
(原理説明)
以下、本課題を解決するための原理を説明する。
比較例1の副配列方向の光路図要部拡大図を図13に示す。図13に示すように、点光源から出射した光線は、像面103において、比較例1のレンズアレイ光学系は、副配列方向に良好に集光されている。この像面上の光束経の大きさをW0とする。これに対して、像面位置から光軸方向に±0.1mmの位置での最大光束径は、WLで表される。比較例1の構成においては、点光源から出射したすべての光線が像面上で一点に集光しているため、像面上の光束径W0は小さいので、W0に対する像面位置から光軸方向に±0.1mmの位置での光束経WLの変化率(WL/W0)が大きい。
これに対し、本発明の実施形態1の副配列方向の光路図の要部拡大図を図2に示す。
光軸を基準として副配列方向に非対称な非球面の効果により、上光線は図2に記載の光学系の像面103に対し+側に集光位置をずらすことができ、下光線は図2の光学系の像面に対し−側に集光位置をずらすことができる。すなわち、レンズアレイ光学系は、一点から出射した光線の、主配列方向を含み光軸に平行な平面で分割したレンズ光学系の一方を通過する光線が結像する位置と、他方を通過する光線が結像する位置とは、主配列方向に垂直な断面内において、所定の像面に対して光軸方向に前後するように構成されている。その結果、像面上の光束径W0自体は大きくなり像面上の集光性能は悪くなるが、像面に対し光軸方向の前後の位置においては、その分、W0に対し光束径の広がりが抑えられ、デフォーカスした際の変化比(WL/W0)を小さくすることができている。言い換えると、比較例では、像面で理想的な一点での集光状態となっているため、それに対する、光軸方向前後での光束径の変化比は大きくなる。一方、本発明においては、像面位置を含む光軸方向所定の範囲内(図2に例示した±0.1mmの範囲内)において、光束が一点に集光されることはなく、光束幅はW0からWLの範囲の幅で分布している。従って、像面位置を含む光軸方向所定の範囲内でのWL/W0を小さくすることができる。
この現象をデフォーカスした際のLSF分布の変化として説明する。
本発明の実施の形態1の発光位置Aの副配列方向のLSF分布を図3、比較例1の発光位置Aの副配列方向のLSF分布を図14に示す。ここで、発光点位置Aの分布について取り上げたが、前述の通り、副配列方向については、発光点位置B、発光点位置Cでも同等である。図3、14でそれぞれ、像面103上、及び像面位置から光軸方向に±0.1mmの位置のLSF分布を示している。尚、縦軸値は比較例1でのピーク光量で正規化している。
図3に示すとおり、本発明の実施の形態1の副配列方向のLSF分布は、非対称となっている。また、光軸方向に±0.1mm変位した位置でも0.7以上のLSFピークを示している。
これに対し、図14に示す比較例1においては、光軸方向に±0.1mm変位した位置のLSF分布はそれぞれ対称であり、像面103(def0)において、エッジ部がシャープなLSF分布を示している。しかし、光軸方向に±0.1mm変位した位置のLSFピークは0.55程度になっており、本発明の実施形態1のLSFピークに対して低下していることがわかる。
上述の通り、LSF分布の特性からも、像面上の結像性能は悪化するものの、光軸方向に変位した位置での変化量が小さいという本発明の効果を説明できる。具体的には、レンズ形状を副配列方向において光軸に対して非対称にすることにより、上光線と下光線の集光する位置を像面に対して光軸方向に前後させて異ならせるようにする。これによって、像面上の集光性能は悪化するものの、デフォーカスしても像面上での集光特性に比較して集光性能が大きく悪化しにくいという効果を得られる。つまり、焦点深度を拡大する効果が得られることがわかる。このとき、副配列方向のFナンバーに、比較例1と実施例1とで差はなく、明るさは同等であるため、結像光量と焦点深度の両立が達成できる。これが、本発明の原理である。
(効果説明)
図4に本発明の実施形態1の像面位置に対する光軸方向の位置における光量の分布を示すコントラストグラフを示す。図4(A)は、実施形態1のレンズアレイ光学系の主配列方向のコントラスト特性、図4(B)は、実施形態1のレンズアレイ光学系の副配列方向のコントラスト特性を示すグラフである。
図4(A)と比較例1のレンズアレイ光学系の主配列方向のコントラスト特性(図15(A))を比較すると、主配列方向のコントラスト特性は、ほとんど差がないことがわかる。これは、本発明の実施形態1のように副配列方向に非対称な形状を有することが、主配列方向の結像性能に対しては、大きな影響を与えないことを示している。
なお、図4のコントラスト特性を示すグラフ中の縦軸と平行な線は、コントラスト50%以上の深度の幅を示すものであり、細い鎖線は主配列方向のコントラスト特性における深度幅を示すものであり、太い鎖線は副配列方向のコントラスト特性における深度幅を示すものである。また、矢印は、主配列方向及び副配列方向の深度幅の共通する範囲を示す。以下のコントラスト特性を示す図においても同様に記載する。
次に図4(B)と図15(B)を比較すると、本発明の実施形態1の副配列方向のコントラストが像面103(横軸Defocusが0mm)の位置で若干低下してはいるが、コントラスト50%以上の深度が大幅に増加していることがわかる。これにより、表2に示すように、比較例1の共通深度138μmに対し、本発明の実施形態1は171μmとなり、大きく増加している。
以上より、本発明の副配列方向における非対称形状を有する構成とすることで明るさを維持したまま、副配列方向の焦点深度を拡大することができ、つまりは深度及び明るさを両立することができる。
次に、本発明の実施形態1のレンズアレイ光学系についての要部構成について詳細を述べる。
本発明のレンズアレイ光学系は、レンズ光学系が複数配列されて構成され、各レンズ光学系の光軸が互いに平行となるように主配列方向に配列して構成し、主配列方向に垂直な断面における形状が光軸に対して非対称なレンズ面をG1R2面及びG2R1面に使用している。
また、実施形態1は、更なる特徴として、G1R2面及びG2R1面に光軸を含む副配列方向断面の形状が光軸について非対称な形状を有し、3次の非球面を使用することで、光軸位置(光軸上及び光軸近傍を含む位置)で光学面が傾きをもたない(光軸に垂直である)ことを特徴としている。この光軸位置で傾きを持たない非球面を使用することで、光源からの主光線を曲げることなく、像面に導くことができる。この効果によって、光軸近傍で光学面が傾きを有する場合に発生する主配列方向及び副配列方向間での合焦位置のズレ、及び、副配列方向についての像面の倒れなどを抑制している。
また、本発明の実施形態1は、更なる特徴として、主配列方向の有効径を、副配列方向の有効径よりも小さく設定している。この設定により、レンズ光学系として、設計上、結像性能を良化しやすい副配列方向を優先的に明るくすることで、必要光量の確保と結像性能の両立を達成している。
また、本発明の実施形態1は、主配列方向に正立結像、副配列方向に倒立結像する構成をとっている。特に副配列方向に、倒立結像の構成にすることで、中間結像することがなく、副配列方向に明るいFナンバーであっても、収差を良好に抑えることが可能となっている。
また、本発明の実施形態1は、レンズ光学系それぞれによって画定される開口絞り(開口面)を有し、その絞りは矩形に設定している。これにより、レンズアレイ光学系の主配列方向の光量ムラや、主配列方向の隣のレンズに入射することによって発生するゴースト光を抑えることができている。
また、本発明の実施形態1のレンズ光学系それぞれは、G1、及びG2の2部品で構成されており、両面アナモルフィック非球面を使用することで、部品点数を抑えることができている。これにより、組み立て性の向上や、コストダウンが図れている。
また、本発明の実施形態1は、画像形成装置内の露光ユニットとして使用することで、小型な装置でありながら高精細な画質を提供することができる。
実施形態2は、本発明のレンズアレイ光学系を画像形成装置に応用した実施例である。実施形態2のレンズアレイ光学系は、画像形成装置の露光ユニットの内部に構成される。
実施形態2の露光ユニットの構成を図5に示す。図5(A)は、露光ユニットの主配列方向と光軸方向とを含む面での断面図、(B)は主配列方向に垂直な面での断面図、(C)は光源から見た正面図、(D)は露光ユニットの斜視図である。尚、図では、便宜上、レンズアレイ光学系の一部しか記載していないが、説明に支障はない。
以下、実施形態1と異なる点について特に説明する。
実施例1に対する違いは二点ある。その一点目は、図5に示すとおり、G1及びG2それぞれは、副配列方向に垂直で光軸を含む平面(以下、境界平面とも記載する)を境界として、主配列方向に互いにずらした多段形状で構成されている点である。
なお、多段形状といっても、境界平面の両側のレンズが一体で構成されたG1やG2であっても、あるいは、2つの部品を境界平面で接合したG1やG2であっても、本発明の効果は得られる。本実施形態2では、一体で製作されたものとして説明する。
より詳細には、副配列方向において、光軸に対して非対称な関数で定義された非球面を有するレンズ光学系が主配列方向に複数配列されてなるレンズアレイ光学系を、副配列方向に垂直で光軸を含む平面で上段と下段とに分離し、レンズ光学系の主配列方向の配列ピッチの半分だけ主配列方向に互いにずらした構成となっている。すなわち、分割されて構成された、隣接している上段のレンズ光学系列と下段のレンズ光学系列の夫々の光軸の主配列方向における離間量を0としたとき、上段のレンズ光学系列のレンズ面と下段のレンズ光学系列のレンズ面は同一の式(非球面関数)で表現できる形状となっている。前記同一の式で表現できるレンズ面の形状は、主配列方向に垂直な断面において光軸に対して非対称である。
この設計値の非球面形状及び構成を、表3に示す。
表3:実施例2のレンズ光学系の光学設計値
Figure 2016130757
実施形態2のレンズアレイ光学系は、それぞれのレンズ光学系の副配列方向と光軸とを含む断面内の形状が、光軸に対して非対称な形状を基準面とするとレンズ面をG1R2面及びG2R1面に使用する。そして、その基準面形状を有するレンズ光学系を、境界平面を境として主配列方向に、該レンズ光学系の主配列方向の配列ピッチの半分だけ互いにずらした構成としている。ただし、境界平面を境として厳密に主配列方向の配列ピッチの半分だけ互いにずらされている必要はなく、配列ピッチの半分から多少ずれていてもよい。
このとき、本実施形態においては、各レンズ光学系列が副配列方向に隣接して配列されている場合に、「レンズ光学系列が副配列方向に複数配列されている」と表現している。すなわちこの表現は、レンズ光学系列が互いに主配列方向にずれて配置されている段ずらし配列の構成を含んでいる。また、本実施形態における「副配列方向に隣接するレンズ光学系列同士」とは、副配列方向において最も近接するレンズ光学系列同士のことを指している。すなわち、例えばレンズ光学系列同士が中間物を介して配列されており、レンズ光学系列同士が厳密に密着していない場合においても、それらが「隣接するレンズ光学系列同士」であるとしている。
また、レンズ光学系列に含まれる複数のレンズ光学系の光軸が主配列方向に成す列(光軸列)が、副走査方向に隣接するレンズ光学系列同士において同一平面上に位置するように構成している。なお、ここでの「同一平面上」とは、各レンズ光学系列の光軸列が副配列方向において等しい位置(同一平面上)にある場合だけでなく、副配列方向において多少ずれている場合も含む。
実施形態1との違いの二点目は、G1R2、G2R1面に使用している非球面が、3次と5次の係数を含む非球面(C0,3、C0,5を含む項を指す)を使用している点である。
以下、上記、実施例1との違いによる効果について説明する。説明のために、比較例2を使って説明する。比較例2の、実施例2に対する違いは、G1R2面及びG2R1面の形状が副配列方向において光軸に対して非対称な非球面ではなく、対称な非球面である点である。境界平面を境とした上下段で主配列方向の配列ピッチの半分だけ互いにずれている構成であることについては違わない。つまり、表2において、G1R2面及びG2R1面の、Z方向の3次非球面係数C0,3=0、及び5次の比球面係数C0,5=0とした光学設計値となる。ただし、境界平面を境として厳密に主配列方向の配列ピッチの半分だけ互いにずらされている必要はなく、配列ピッチの半分から多少ずれていてもよい。
図17に、比較例2における主配列方向及び、副配列方向のコントラスト特性を示している。
上下段をずらした多段の効果により、実施形態1及び比較例1のような、発光点位置による結像性能の差がほとんどなくなっていることがわかる。詳しくは、比較例2の図17(A)と、実施例1の図4(A)、比較例1の15(A)を比較すると、発光点位置A、B、Cでコントラスト特性がほとんど重なっており、違いが小さいことがわかる。この効果が、境界平面を境として上下段が配列ピッチの半分だけ主配列方向にずれた多段構成をとったことによる効果である。
ただし、比較例2においても、発光点位置A、B、Cでの差が小さくなっているものの、図17で示すように、主配列方向についての焦点深度に対し、副配列方向の焦点深度が狭くなっており、結果として共通深度は副配列方向の深度で決まってしまっている。
次に比較例2に対する本発明の実施形態2の効果を説明する。
図6に、本発明の実施形態2の発光点位置Aの副配列方向のLSF分布、図16に比較例2の発光点位置Aの副配列方向のLSF分布を示す。ここで、発光点位置Aの分布について取り上げたが、前述の通り、副配列方向については、発光点位置B、発光点位置Cでも同等である。本発明の実施形態2では、実施例1よりもレンズ形状の非対称性が強い。その効果として、像面203におけるLSFピークは0.87程度まで下がるものの、像面位置から光軸方向に±0.1mmの位置でも0.7以上であり、デフォーカス時の変動は更に抑制されていることがわかる。
これに対して、図16の比較例2においては、それぞれ対称なLSF分布を示し、像面103(def0)においてシャープなLSF分布を示している点は比較例1と同様である。また、像面位置から光軸方向に±0.1mmの位置でのLSFピークは0.55程度になっており、本発明の実施形態2のLSFピークに対して低下していることがわかる。
これらのことから、実施例1と同様、LSF分布のデフォーカス特性から本発明の効果を説明できる。
このように、上段と下段のレンズ形状を非対称にすることより上光線と下光線の集光する位置を像面に対して前後に異ならせることで、像面上の集光性能は悪化するものの、焦点深度を拡大する効果が得られることがわかる。
図7に本発明の実施形態2のコントラストデフォーカスグラフを示す。図7(A)は、実施形態2のレンズアレイ光学系の主配列方向コントラスト特性、図7(B)は、実施形態2のレンズアレイ光学系の副配列方向コントラスト特性を示すグラフである。
レンズアレイ光学系の主配列方向コントラスト特性について、本実施例の図7(A)と、比較例2の図17(A)とを比較すると、主配列方向のコントラスト特性は、ほとんど変化がないことがわかる。これは、本発明の実施形態2が副配列方向に非対称な形状を有することが、主配列方向の結像性能に対しては、大きな影響を与えないことを示している。また前述したとおり、光源位置A、B、Cの差が抑制できているのは、境界平面を境とした段ずらし多段構成の効果である。
次に副配列方向コントラスト特性について、本実施例の図7(B)と、比較例2の17(B)とを比較する。これによると、実施形態2の副配列方向のコントラストが像面203(Defocus 0mm)の位置で低下しているが、コントラスト50%以上の深度が大幅に増加している。これにより、表4に示すように、比較例2の共通深度141μmに対し、本発明の実施形態2は199μmとなり、大きく増加している。
表4:実施例2と比較例2の焦点深度の比較
Figure 2016130757
以上より、副配列方向について非対称なレンズ形状を有するレンズアレイ光学系を、副配列方向に対して垂直で光軸を含む平面を境界として、主配列方向に互いにずらした多段形状で構成する。これにより、明るさを維持したまま共通深度が深く、且つ光源位置差によるコントラスト特性の差を少なくできている。
次に、本発明の実施形態2についての要部構成について詳細を述べる。
本発明の実施形態2は、レンズ光学系が複数配列されてなるレンズアレイ光学系であって、各レンズの光軸を、光軸と垂直な主配列方向に互いに平行に配列して構成する。言い換えると、光軸と主配列方向を含む平面内で、互いに光軸が平行となるように配置される。それぞれのレンズ光学系の主配列方向及び光軸方向に垂直な副配列方向と、光軸とを含む断面における形状が光軸に対して非対称な形状となるレンズ面をG1R2面及びG2R1面に使用している。
ここで、これまで説明したように、本実施例2のように、レンズアレイ光学系が副配列方向に複数段から構成されている場合であっても、本発明の効果を得ることができる。この場合は、各段の光軸同士が揃うように、光軸同士の主配列方向についてのずれを無くしたレンズ形状を考慮し、該レンズ形状について、副配列方向において光軸に対して非対称であるか否かを議論すればよい。
本実施例2を用いてより詳細に説明する。まず、上段のレンズアレイ光学系列を構成するレンズ光学系の光軸と、下段のレンズアレイ光学系列を構成するレンズ光学系の光軸とを揃えた場合の合成レンズ光学系を考える。次に、該合成レンズ光学系が、副配列方向において、光軸に対して非対称であるか否かを考えると、G1R2面及びG2R1面について、非対称形状を有しており、レンズ光学系として非対称となっている。つまり、本発明の効果を得た構成となる。
合成レンズ光学系を実際の形状において作成するのは難しいため、上記の考え方を、実際の形状において確認するには、例えば、レンズアレイ光学系を主配列方向に垂直な断面に投影したとき(主配列方向から見たとき)、その投影像が光軸に対して非対称となるかを見ればよい。
また、本発明の実施形態2は、更に、G1R2面及び、G2R1面に光軸を含む副配列方向と光軸に平行な断面の形状が光軸について非対称な形状を有し、3次及び5次の非球面を使用することで、光軸近傍で光軸に対して垂直であることを特徴としている。これにより、光源からの主光線を曲げることなく、像面に導くことができる。その結果、光軸近傍で光学面が傾きを有する場合に発生する主配列方向及び副配列方向間での合焦位置のズレ及び副配列方向についての像面の倒れなどを抑制している。
また、本発明の実施形態2は、主配列方向の有効径を、副配列方向の有効径よりも小さく設定している。この設定により、レンズ光学系として、設計上、結像性能を良化しやすい副配列方向を優先的に明るくすることで、必要光量の確保と結像性能の両立を達成している。
また、本発明の実施形態2は、主配列方向に正立結像、副配列方向に倒立結像する構成をとっている。特に副配列方向に、倒立結像の構成にすることで、中間結像することがなく、副配列方向に明るいFナンバーであっても、収差を良好に抑えることが可能となっている。
また、本発明の実施形態2は、レンズ光学系それぞれによって画定される開口絞り(開口面)を有し、その絞りは矩形に設定している。これにより、レンズアレイ光学系の主配列方向の光量ムラや、主配列方向の隣のレンズに入射することによって発生するゴースト光を抑えることができている。
また、遮光壁の開口もレンズアレイと同様に、副配列方向に対して垂直な平面で、主配列方向にずらした形状で構成している。
また、本発明の実施形態2のレンズ光学系それぞれは、G1、及びG2の2部品で構成されており、両面アナモルフィック非球面を使用することで、部品点数を抑えることができている。これにより、組み立て性の向上や、コストダウンが図れている。
また、本発明の実施形態2のレンズ光学系それぞれは、副配列断面において光軸位置に対して非対称な非球面形状のレンズ面をG1R2及びG2R1面に有するレンズを、境界平面を境界として、主配列方向に複数段に互いにずらした形状で構成している。これにより、光源位置によるコントラスト差を抑制している。
また、本発明の実施形態2のレンズ光学系それぞれは、画像形成装置内の露光ユニットとして使用することで、小型な装置でありながら高精細な画質を提供することができる。
実施形態3は、本発明のレンズアレイ光学系を画像形成装置に応用した実施例である。実施形態3のレンズアレイ光学系は、画像形成装置の露光ユニットの内部に構成される。
実施形態3の露光ユニットの構成を図8に示す。図8(A)は、露光ユニットの主配列方向と光軸方向とを含む面での断面図、(B)は主配列方向に垂直な面での断面図、(C)は光源から見た正面図、(D)は露光ユニットの斜視図である。尚、図では、便宜上、レンズアレイ光学系の一部しか記載していないが、説明に支障はない。
以下、実施形態1、2と異なる点について特に説明する。
実施例3は実施例1、2に対し2点において異なる。その1点目は図8に示すとおり、G1及びG2それぞれは、副配列方向に垂直で光軸を含む平面(以下、境界平面とも記載する)を境界として、光軸方向に互いにずらしたレンズ形状(多段形状)を有する点である。
なお、多段形状といっても、境界平面の両側のレンズが一体で構成されたG1やG2であっても、あるいは、2つの部品を境界平面で接合したG1やG2であっても、本発明の効果は得られる。本実施形態3では、一体で製作されたものとして説明する。
本実施例3の実施例1、2に対する2点目の相違点は、G1とG2のレンズ形状が、副配列断面(副配列方向と光軸とに平行な断面)において光軸に対して非対称ではなく、対称な関数で定義された非球面を基準とする形状とし、それを境界平面を境界として互いに光軸方向にずらして構成している。これにより、実施例1及び実施例2と同様の非対称な効果を得ていることである。
具体的には、副配列方向において、像面203上に結像する光軸に対称な非球面を(基準面として)有するレンズ光学系が主配列方向に複数配列されて成るレンズアレイ光学系を、副配列方向に垂直で光軸を含む平面(境界平面)で分離し、上段のG1とG2とのレンズ間隔を若干狭くし、下段のG1とG2とのレンズ間隔を若干広げた構成としている。
この設計値の非球面形状及び構成を表5に示す。上段のG1レンズとG2レンズとはそれぞれ0.020mmずつ互いに近づく方向、下段のG1レンズとG2レンズとは0.020mmずつ互いに遠ざかる方向にずらしている。
表5:実施例3のレンズ光学系の光学設計値
Figure 2016130757
このように、実施形態3のレンズアレイ光学系は、対称関数で定義されたレンズ面形状を有するレンズG1とG2を、基準位置から光軸方向に互いにシフトすることで、非対称非球面レンズの場合と同様の効果を対称非球面レンズで実現している。このため、型加工上は、評価容易な対称関数で型を作成した後に、それを分割してずらして作成する等、製造面、評価面でメリットのある構成である。
比較例1と比較しながら本実施例の効果を説明する。
実施例3の比較例1に対する違いは、副配列方向に対して垂直で光軸を含む平面(境界平面)で、G1とG2の光軸方向のレンズ間隔が異なる多段形状で構成されている点である。G1とG2のどちらも光軸方向にシフトする前の、元の非球面が定義された形状は主配列断面(主配列方向と光軸に平行な断面)及び副配列断面(副配列方向と光軸に平行な断面)において光軸について対称である。
図9に、本発明の実施形態3の副配列方向のLSF分布を示す。本発明の実施形態3では、対称関数で定義された非球面を、境界平面を境として光軸方向にシフトすることで、非対称効果を得ている。図14で示された比較例1(光軸方向にずらす前の構成)に対して、像面位置から光軸方向に±0.1mmの位置でも0.6程度のLSFピークを示しており、デフォーカス時の変動が抑制されていることがわかる。(比較例1は、像面位置から光軸方向に±0.1mmの位置のLSFピークは0.55程度である。)
図10に本発明の実施形態3のコントラストグラフを示す。
図10(A)は主配列方向、(B)は副配列方向のコントラスト特性を示している。
それぞれ比較例1の図15と比較すると、主配列方向のコントラスト特性は、本実施例3のコントラストの方が悪化していることがわかる。本発明の実施形態3では、製造、評価を重視しており、この悪化量が許容できる範囲で、光軸方向にずらすことで、共通深度を拡大している。また、前述のように、比較例1では、主配列方向の深度の方が、副配列方向の深度より広いため、共通深度の観点で考えると、余裕がある。つまり、主配列方向のコントラストは多少悪化しても共通深度は変化しないため、本実施例3の悪化は問題とならない。
一方、副配列方向のコントラストを比較すると、実施例1、2と比べると効果は少ないながらも、コントラスト50%以上の深度が増加している。これにより、表6に示すように、比較例1の共通深度138μmに対し、本発明の実施形態3は150μmとなり、増加している。
表6:実施例3と比較例3の焦点深度の比較
Figure 2016130757
以上より、本発明の副配列方向について対称なレンズ形状を、副配列方向に対して垂直で光軸を含む平面で、光軸方向に互いにずらした多段形状で構成することにより、共通深度を増加することができている。次に、本発明の実施の形態3についての要部構成について詳細を述べる。
実施形態3は、レンズ光学系が複数配列されたレンズアレイ光学系であって、各レンズの光軸を、光軸と主配列方向を含む平面内に光軸が互いに平行となるように配列して構成している。それぞれのレンズ光学系の副配列方向と光軸とに平行な断面における形状が光軸に対して非対称な形状となるレンズ面をすべての面(G1R1面、G1R2面、G2R1面、G2R2面)に使用している。詳しくは、光軸に対し対称な非球面を、境界平面を境として光軸方向にずらすことで、光軸に対して非対称な非球面形状で実現していた上光線と下光線の結像位置を像面に対して光軸方向に前後させるという実施例1と同様の作用を実現している。
ここで、これまで説明したように、本実施例3のように、レンズアレイ光学系が副配列方向に複数段から構成されている場合であっても、本発明の効果を得ることができる。この場合は、実施例2と同様の議論より、各段の光軸同士が揃うようにレンズ形状を考慮し、該レンズ形状について、副配列方向において光軸に対して非対称であるか否かを議論すればよい。
本実施例3を用いてより詳細に説明する。まず、実施例2の議論と同様に、上段のレンズアレイ光学系列を構成するレンズ光学系の光軸と、下段のレンズアレイ光学系列を構成するレンズ光学系の光軸とを揃えた場合の合成レンズ光学系を考える。本実施例3では、副配列方向の境界平面を境とした上下段のレンズ光学系のレンズ形状が副配列方向において光軸に対して対称な関数で定義されているが、上下段のレンズの面頂点位置が光軸方向に互いにずらして構成されている。結果として、該合成レンズ光学系は、境界平面を境としてレンズ面が光軸方向にずれた構成となり、副配列方向において、光軸に対して非対称を有する構成となる。つまり、レンズ面を光軸に対して非対称な非球面形状で構成し、上光線と下光線の結像位置を像面に対して光軸方向に前後させるという実施例1と同様の作用を、光軸に対して対称な非球面形状で実現し、本発明の効果を得た構成としている。
実施例2と同様に、合成レンズ光学系を実際の形状において作成するのは難しいため、上記の考え方を、実際の形状において確認するには、例えば、レンズアレイ光学系を主配列方向に垂直な断面に投影したとき(主配列方向から見たとき)、その投影像が光軸に対して非対称となるかを見ればよい。(段毎に連続する必要はない)
実施例2では、該合成レンズ光学系を考えたとき、レンズ面が連続する形状を有していたが、実施例3のように、該合成レンズ光学系のレンズ面が、境界平面で不連続な形状となっていても、本発明の効果を得られる。より広く言えば、実施例3のように、副配列方向に構成されている複数のレンズ光学系列は、それぞれ関連しない面形状を有するレンズ光学系から構成されても良く、あくまで合成レンズ光学系が境界平面を境として光学的に非対称となれば、本発明の効果を得られる。例えば、上段レンズ光学系列を構成するレンズ光学系が3枚のレンズで構成され、下段レンズ光学系列を構成するレンズ光学系が2枚のレンズで構成されている場合、合成光学系は必ず非対称となり、本発明の効果を得ることができる。(段の切断位置は光軸上に無くてもよい)
また、実施例2及び実施例3で、上下段のレンズ光学系の境界平面が光軸を含む平面上に存在したが、それに限定されることは無く、例えば、副配列方向について、光軸から離間した位置にて境界を有していても良い。更には、上段レンズ光学系列と下段レンズ光学系列が隣接して構成されず、上段レンズ光学系列の境界と下段レンズ光学系列の境界とが、同一平面上に存在しなくても良い。
また、本発明の実施形態3は、すべての面に光軸を含む副配列方向と光軸に平行な断面の対称形状を光軸方向にずらすことで、光軸について非対称な形状を有し、また、光軸近傍で光学面が傾きをもたない(光軸に対して垂直である)ことを特徴としている。これにより、光源からの主光線を曲げることなく、像面に導くことができる。その結果、光軸近傍で光学面が傾きを有する場合に発生する主配列方向及び副配列方向間での合焦位置のズレ及び副配列方向についての像面の倒れなどを抑制している。
また、本発明の実施形態3は、主配列方向の有効径を、副配列方向の有効径よりも小さく設定している。この設定により、レンズ光学系として、設計上、結像性能を良化しやすい副配列方向を優先的に明るくすることで、必要光量の確保と結像性能の両立を達成している。
また、本発明の実施形態3は、主配列方向に正立結像、副配列方向に倒立結像する構成をとっている。特に副配列方向に、倒立結像の構成にすることで、中間結像することがなく、副配列方向に明るいFナンバーであっても、収差を良好に抑えることが可能となっている。
また、本発明の実施形態3は、レンズ光学系それぞれによって画定される開口絞り(開口面)を有し、その絞りは矩形に設定している。これにより、レンズアレイ光学系の主配列方向の光量ムラや、主配列方向の隣のレンズに入射することによって発生するゴースト光を抑えることができている。
また、遮光壁の開口もレンズアレイと同様に、副配列方向に対して垂直な平面で、主配列方向にずらした形状で構成している。
また、本発明の実施形態3のレンズ光学系それぞれは、G1、及びG2の2部品で構成されており、両面アナモルフィック非球面を使用することで、部品点数を抑えることができている。これにより、組み立て性の向上や、コストダウンが図れている。
また、本発明の実施形態3のレンズ光学系それぞれは、画像形成装置内の露光ユニットとして使用することで、小型な装置でありながら高精細な画質を提供することができる。 ここで、誤解のないよう、要部構成について詳細を述べる。
(副配列方向倒立結像)
本実施形態1〜3は、副配列方向に倒立結像する構成を示したが、本発明の効果は、副配列方向に倒立結像する構成に限定される必要はなく、正立結像した構成であっても、本発明の効果を得ることができる。
(レンズ光学系同一)
実施形態1〜3は、G1、G2が、中間結像面に対して対称な構成を有する。これはコストや、組み立て容易性を上げる効果をもたらす。本発明の主たる効果は、レンズ光学系列を構成するレンズ光学系が同一である必要はなく、例えば第1レンズ及び第2レンズが互いに異なるレンズ光学系から構成されていても、本発明の効果を得ることができる。
(光軸位置)
本実施形態では、光軸列が、上下段列(境界平面)上(但し、上下段列の端部である)に存在する構成である。しかし、光軸列がレンズ光学系列上に存在しない場合、すなわち、副配列方向に垂直で、光軸を含まない断面を境界として副配列方向上下のレンズが光軸方向にずれている構成においても、本発明の効果を得ることができる。
(中間結像倍率)
本実施形態のレンズ光学系の中間結像倍率βは−0.45であったが、レンズ光学系として正立等倍光学系が達成できる範囲であれば、βは如何なる値も取り得る。
(切断面)
実施形態2及び3では、副配列方向に垂直な断面(境界平面)を境として段ずらしの構成を採用しており、ともに、同一のレンズ光学系を、副配列方向に垂直で光軸を含む平面でずらす構成を採用している。しかし、副配列方向に垂直で光軸を含まない複数の平面を境界として、光軸方向にずらす構成をとっても、本発明の効果は得られる。
(主配列方向対称形状)
本実施形態では、レンズ光学系が、光軸を中心として主配列方向に対称な系となっているが、光軸を中心に非対称な系であっても本発明の効果を得ることは可能である。
(第一、第二光学系対称形状)
本実施形態は、中間結像面に対して、第一光学系と第二光学系とが対称な構成となっているが、レンズ枚数が2枚であることや、第一光学系と第二光学系とが対称であることに限定されるものではなく、レンズ枚数が3枚以上の構成であってもよい。
(配列ピッチ同一)
本実施形態では、境界平面の上下段列のレンズがともに配列ピッチpが等しくなるように構成したが、等しくない場合においても、本発明の効果を得られる。
(主正立等倍結像系)
本実施形態のレンズ光学系は、主配列方向について正立等倍結像するが、正立等倍結像に限定されるものではない。例えば、レンズアレイを構成する各レンズが微小なサイズで、各レンズに対し1つの光源のみが対応するマイクロレンズアレイに本発明を適用する場合、主配列方向に対して正立等倍結像に限定する必要はなく、倒立結像させても本発明の効果を享受できる。
(画像読取装置)
本実施形態のレンズアレイ光学系は、画像形成装置に応用されているが、応用先は画像形成装置に限定されるものではなく、例えば、画像読取装置等に応用されても良い。画像読取装置は、本発明のレンズアレイ光学系と、例えば、図1の光源部101に対応する位置に配置された原稿を照射する照明手段と、レンズアレイ光学系により集光された原稿からの光束を受光する複数の受光部であって、図1の像面103の位置に配置された受光部を備える。この構成により、本発明のレンズアレイ光学系の作用効果を享受できる画像読取装置を構成することができる。
[画像形成装置]
図11は、本発明の画像形成装置の実施形態を示す副走査方向の要部断面図である。図11において、符号5は画像形成装置を示す。この画像形成装置5には、パーソナルコンピュータ等の外部機器15からコードデータDcが入力される。このコードデータDcは、装置内のプリンタコントローラ10によって、画像データ(ドットデータ)Diに変換される。この画像データDiは、実施形態1に示した構成を有する露光ユニット1に入力される。そして、この露光ユニット1からは、画像データDiに応じて変調された露光光4が出射され、この露光光4によって感光ドラム2の感光面が露光される。
静電潜像担持体(感光体)たる感光ドラム2は、モーター13によって時計廻りに回転させられる。そして、この回転に伴って、感光ドラム2の感光面が露光光4に対して、副配列方向に移動する。感光ドラム2の上方には、感光ドラム2の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ3が表面に当接するように設けられている。そして、帯電ローラ3によって帯電された感光ドラム2の表面に、前記露光ユニット1によって露光光4が照射されるようになっている。
先に説明したように、露光光4は、画像データDiに基づいて変調されており、この露光光4を照射することによって感光ドラム2の表面(感光面上)に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、上記露光光4の照射位置よりもさらに感光ドラム2の回転方向の下流側で感光ドラム2に当接するように配設された現像器6によってトナー像として現像される。
現像器6によって現像されたトナー像は、感光ドラム2の下方で、感光ドラム2に対向するように配設された転写ローラ(転写器)7によって被転写材たる用紙11上に転写される。用紙11は感光ドラム2の前方(図11において右側)の用紙カセット8内に収納されているが、手差しでも給紙が可能である。用紙カセット8端部には、給紙ローラ9が配設されており、用紙カセット8内の用紙11を搬送路へ送り込む。
以上のようにして、未定着トナー像を転写された用紙11はさらに感光ドラム2後方(図11において左側)の定着器へと搬送される。定着器は内部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ12とこの定着ローラ12に圧接するように配設された加圧ローラ14とで構成されており、転写部から搬送されてきた用紙11を定着ローラ12と加圧ローラ14の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙11上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ローラ12の後方には排紙ローラ15が配設されており、定着された用紙11を画像形成装置の外に排出せしめる。
図11においては図示していないが、プリントコントローラ10は、先に説明データの変換だけでなく、モーター13を始め画像形成装置内の各部などの制御を行う。
[カラー画像形成装置]
図12は本発明の実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施形態は、露光装置を4個並べ各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図12において、33はカラー画像形成装置、17、18、19、20は各々実施形態1から2に示したいずれかの構成を有する露光装置、21、22、23、24は各々像担持体としての感光ドラム、25、26、27、28は各々現像器、34は搬送ベルトである。
図12において、カラー画像形成装置33には、パーソナルコンピュータ等の外部機器35からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ93によって、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、それぞれ露光装置17、18、19、20に入力される。そして、これらの走査光学装置からは、各画像データに応じて変調された露光光29、30、31、32が出射され、これらの露光光によって感光ドラム21、22、23、24の感光面が露光される。
本実施態様におけるカラー画像形成装置は露光装置(17、18、19、20)を4個並べ、各々がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム21、22、23、24面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
本実施態様におけるカラー画像形成装置は上述の如く4つの露光装置17、18、19、20により各々の画像データに基づいた露光光を用いて各色の潜像を各々対応する感光ドラム21、22、23、24面上に形成している。その後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成している。
前記外部機器35としては、例えばCCDセンサーを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置33とで、カラーデジタル複写機が構成される。また、実施形態1〜3の光学装置をこのカラー画像読取装置に用いてもよい。
101:光源部
102:レンズアレイ光学系
103:感光部
104:第1レンズ(G1)
106:第2レンズ(G2)

Claims (18)

  1. 光軸方向に垂直な第1の方向に配列された複数のレンズ光学系を有するレンズアレイ光学系であって、
    前記複数のレンズ光学系のそれぞれは、前記第1の方向に垂直な第1の断面における形状が光軸に対して非対称である第1のレンズ面を含むことを特徴とするレンズアレイ光学系。
  2. 前記第1のレンズ面は、光軸を含む前記第1の断面において非対称であることを特徴とする請求項1に記載のレンズアレイ光学系。
  3. 前記第1のレンズ面と光軸との交点を原点とし、該原点を通り光軸方向の平行な軸をX軸、前記原点を通り前記第1の方向に平行な軸をY軸、前記X軸と前記Y軸とに直交する軸をZ軸、非球面係数をCi,j(i,j=0,1,2・・・)、とし、前記第1のレンズ面を
    Figure 2016130757
    なる式で定義するとき、前記jが奇数となる項を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズアレイ光学系。
  4. 前記第1のレンズ面は、光軸位置において光軸に対して垂直であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  5. 前記複数のレンズ光学系のそれぞれについて、前記第1の方向における有効径は、光軸方向と前記第1の方向とに垂直な第2の方向における有効径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  6. 前記複数のレンズ光学系のそれぞれは、光軸方向と前記第1の方向とに平行な断面において物体を正立等倍結像し、前記第1の断面において物体を倒立結像することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  7. 前記複数のレンズ光学系のそれぞれは、矩形の開口面を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  8. 前記複数のレンズ光学系のそれぞれは、光軸方向に配列された第1レンズと第2レンズとを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  9. 前記第1の方向に配列された複数のレンズ光学系を含むレンズ光学系列が、光軸方向と前記第1の方向とに垂直な第2の方向に複数配列されて構成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  10. 前記複数のレンズ光学系列の夫々における複数のレンズ光学系の夫々の光軸は、隣接するレンズ光学系列同士において第1の方向に離間していることを特徴とする請求項9に記載のレンズアレイ光学系。
  11. 前記複数のレンズ光学系列の夫々における複数のレンズ光学系の夫々の光軸は、隣接するレンズ光学系列同士で、前記第1の方向において前記レンズ光学系の配列ピッチの半分だけ離間していることを特徴とする請求項10に記載のレンズアレイ光学系。
  12. 前記複数のレンズ光学系列の夫々における複数のレンズ光学系の夫々の光軸は、隣接するレンズ光学系列同士において同一平面上に位置することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  13. 前記複数のレンズ光学系列のうち隣接するレンズ光学系列同士において、複数のレンズ光学系の夫々の光軸の前記第1の方向における離間量を0としたときのレンズ面が同一の式で表現できる形状となることを特徴とする請求項9乃至12いずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  14. 前記同一の式で表現できる形状は、前記第1の断面において光軸に対して非対称であることを特徴とする請求項13に記載のレンズアレイ光学系。
  15. 前記複数のレンズ光学系列の夫々のレンズ面を前記第1の方向に垂直な平面に投影したとき、その投影像は光軸に対して非対称になることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  16. 前記複数のレンズ光学系列のうち隣接するレンズ光学系列同士において、前記第1の断面における結像位置は光軸方向において互いに異なることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系と、該レンズアレイ光学系により感光体の感光面上に形成される静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像された前記トナー像を被転写材に転写する転写器と、転写された前記トナー像を前記被転写材に定着させる定着器と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載のレンズアレイ光学系と、該レンズアレイ光学系により集光される原稿からの光束を受光する受光部と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
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