JP6667274B2 - 光走査装置、画像形成装置、及び結像光学素子 - Google Patents

光走査装置、画像形成装置、及び結像光学素子 Download PDF

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本発明は結像光学素子に関し、例えば、レーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機、マルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の画像形成装置が備える光走査装置に好適なものである。
従来、画像形成装置が備える光走査装置として、光源から出射した光束を偏向器により偏向し、偏向された光束を結像光学素子によって被走査面に導光することにより、被走査面を主走査方向に光走査するものが知られている。特許文献1には、装置全体の小型化を図るために、結像光学素子を偏向器に近づけて配置し、走査画角を広画角に設定した光走査装置が記載されている。
特開2002−189185号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光走査装置においては、光源ユニットが主走査方向に突出して配置されており、主走査方向における小型化については考慮されていなかった。なお、特許文献1に記載の光走査装置を小型化するためには、光源ユニット及びシリンドリカルレンズを偏向手段に近づければよい。しかし、シリンドリカルレンズを偏向手段に近づけた場合、副走査断面内におけるFナンバーを大きくすることが必要になり、被走査面上での光量を十分に確保できなくなってしまう。
本発明の目的は、被走査面上での光量を十分に確保しつつ、主走査方向における小型化を実現可能な光走査装置、画像形成装置、及び結像光学素子を提供することである。
上記目的を達成するための、本発明の一側面としての光走査装置は、光束を偏向して被走査面における走査領域を主走査方向に光走査する偏向器と、該偏向器により偏向された光束を前記被走査面に導光する結像光学系とを有し、前記結像光学系は、主走査方向において、前記走査領域の一方の端部に入射する光束が通過する一方の有効端部から光軸までの距離が、前記走査領域の他方の端部に入射する光束が通過する他方の有効端部から光軸までの距離よりも長い結像光学素子を含み、前記結像光学素子について、前記一方の有効端部における光軸方向の厚さは、前記他方の有効端部における光軸方向の厚さよりも薄く、前記結像光学素子は、主走査方向における両方の外端部に、前記結像光学素子の光軸方向における位置決めを行うための基準部を有し、光軸方向において、前記一方の有効端部の側の前記基準部の基準面は、前記他方の有効端部の側の前記基準部の基準面よりも前記偏向器の側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、被走査面上での光量を十分に確保しつつ、主走査方向における小型化を実現可能な光走査装置、画像形成装置、及び結像光学素子を提供することができる。
本発明の実施例1に係る光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例1に係る光走査装置の副走査断面図 本発明の実施例1に係る第2の結像光学素子の要部概略図 本発明の実施例2及び比較例に係る光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例2に係る第1の結像光学素子の要部概略図 本発明の実施例2に係る第2の結像光学素子の要部概略図 本発明の実施例3に係る光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例4に係る光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例4に係る光走査装置の副走査断面図 本発明の実施例4に係る入射光学系の要部概略図 本発明の比較例に係る光走査装置の主走査断面図 本発明の実施形態に係る画像形成装置の要部概略図
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面は、便宜的に実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。また、各図面において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明を省略する。
以下の説明において、主走査方向とは、偏向器の回転軸(又は揺動軸)と光軸方向とに垂直な方向(偏向器により被走査面が走査される方向)であり、副走査方向とは、偏向器の回転軸(又は揺動軸)に平行な方向である。また、主走査断面とは、副走査方向に垂直な断面(主走査方向と光軸とを含む断面)であり、副走査断面とは、主走査方向に垂直な断面(副走査方向と光軸とを含む断面)である。なお、結像光学系の光軸は、偏向器により偏向されて被走査面に対して垂直入射する主光線に一致する。
[実施例1]
図1及び図2は、本発明の実施例1に係る光走査装置100の要部概略図であり、図1は主走査断面図(XY断面図)、図2は副走査断面図(ZX断面図)、を夫々示している。
本実施例に係る光走査装置100は、光源1a〜1dと、副走査絞り2と、コリメータレンズ3a〜3dと、シリンドリカルレンズ4a〜4dと、主走査絞り5と、を備えている。更に、光走査装置100は、偏向器6と、BDレンズ7と、BDセンサー8と、結像光学素子11a〜11fと、防塵ガラス12a〜12dと、ミラー13a〜13fと、を備えている。本実施例では、光源1a〜1d、副走査絞り2、コリメータレンズ3a〜3d、シリンドリカルレンズ4a〜4d、及び主走査絞り5によって入射光学系が構成され、結像光学素子11a〜11f及びミラー13a〜13fによって結像光学系が構成されている。
光源1a〜1dはそれぞれ、4つの発光点LD1,LD2,LD3,LD4を有する半導体レーザーから構成されている。すなわち、光走査装置100は、合計で16個の発光点を有している。副走査絞り2は、矩形形状の開口部2a,2b,2c,2dを備え、光源1a〜1dから出射した各光束のZ方向における光束幅を規制している。コリメータレンズ3a〜3dは、光源1a〜1dから出射した光束を、主走査断面内及び副走査断面内の双方に関して略平行光束になるように変換している。シリンドリカルレンズ4a〜4dは、副走査断面内においてのみ屈折力を有するプラスティックモールドレンズである。
また、主走査絞り5は、光源1a及び1bから出射した光束の主走査方向における光束幅を規制する矩形形状の開口部5aと、光源1c及び1dから出射した光束の主走査方向における光束幅を規制する矩形形状の開口部5bとを備えている。開口部5a及び5bの夫々は、副走査方向における一端部(上部)が開放された形状を有している。本実施例に係る偏向器6は、ポリゴンミラー(回転多面鏡)であり、モータ等の駆動手段(不図示)により図1中の矢印Aの方向に一定速度で回転している。
結像光学素子11a〜11fは、fθ特性を有するfθレンズ(走査レンズ)であり、被走査面15a〜15dの走査領域(画像形成領域)に光束を集光して、スポット像を形成する。結像光学素子11a〜11fは、副走査断面内において偏向器6の偏向面上又はその近接位置と、被走査面15a〜15d又はその近傍位置と、を略共役関係にすることにより、偏向器6の面倒れ補正を行っている。防塵ガラス12a〜12dは、光走査装置100内にトナー等の異物が混入することを抑制するための、パワーを持たない平板ガラスである。
ここで、例として、光源1dから被走査面15dに至る光路について説明する。光源1dから出射した光束は、副走査絞り2の開口部2d及び主走査絞り5の開口部5bによって規制される。また、光源1dから出射した光束は、コリメータレンズ3dにより略平行光束に変換された後、シリンドリカルレンズ4dにより副走査断面内においてのみ集光される。これにより、偏向器6の偏向面に主走査方向に長い線像が形成される。
そして、偏向器6の偏向面で偏向された光束は、結像光学素子11d及び11eにより被走査面15d上に集光され、スポットが形成される。このとき、偏向器6を矢印Aの方向に回転させることによって、被走査面15d上を主走査方向に等速度で光走査し、被走査面15d上に画像記録を行うことができる。なお、他の光路についても同様である。
光走査装置100においては、被走査面15d上を光走査する前に、被走査面15d上の走査開始位置に各光束が入射するタイミング(書き出しタイミング)を決定する必要がある。そのため、偏向器6で偏向された光束をBDレンズ7によりBDセンサー8に導光し、BDセンサー8からの出力信号を検知して得られた同期信号(BD信号)を用いて、各光源における発光点LD1〜LD4の発光タイミングを決定している。
本実施例では、発光点LD1及びLD4から出射した光束の、偏向面上における主走査方向での間隔が小さくなるように、主走査絞り5の開口部5a及び5bの光軸方向における位置を設定している。これにより、結像光学素子11a〜11fの主走査断面内でのピント位置がずれた場合に発生する、被走査面15a〜15dでのドット位置ずれを低減することができる。
本実施例に係る発光点LD1〜LD4は、約30μmの間隔で一次元配列されており、主走査方向及び副走査方向の両方において等間隔に離間している。なお、発光点LD1〜LD4は、画像形成装置に要求される副走査方向の解像度に応じた傾きで配列されており、副走査方向における間隔を調整するために光軸回りに回転可能な構成となっている。
なお、発光点LD4から出射する光束と発光点LD1から出射する光束とでは、被走査面15a〜15dに対する入射角が異なる。従って、被走査面15a〜15d上では、発光点LD1からの光束が主走査方向において最も先行する走査下流側(走査前方側)の光束となり、発光点LD4からの光束が主走査方向において最も後行の走査上流側(走査後方側)の光束となる。また、光走査装置100によれば、発光点LD1〜LD4の少なくとも一つからの光束を検知することにより、各発光点の発光タイミングを決定することができる構成となっている。本実施例では、最も走査後方側の光束である発光点LD4からの光束のみを検知する構成を採っている。
また、本実施例では、光軸に対して入射光学系が配置されている側(入射側)にBDレンズ7及びBDセンサーを配置し、光源1a〜1dの基板とBDセンサー8の基板とを一体化することにより、部材の削減及び装置の小型化を実現している。さらに、各結像光学素子を通過しない光束を用いてBD検知を行う構成を採ることにより、結像光学素子のサイズを小さくすることができる。
本実施例に係るコリメータレンズ3a〜3dは、入射面が平面形状、出射面が球面形状で構成されている。これにより、コリメータレンズ3a〜3dは、光束を略平行光に変換するとともに、各発光点から出射した光束間の被走査面における焦点位置のずれを低減させ、スポット径の差の発生を抑制することができる。また、本実施例のシリンドリカルレンズ4a〜4dは、一体のプラスティックモールドで形成されている。なお、図1では、便宜的に各シリンドリカルレンズを分離して描画している。シリンドリカルレンズ4a〜4dの各入射面は、回折面となっており、これにより環境温度変動によるスポット径変動を抑制することができる。各回折面の位相関数は、以下の式で表される。
Figure 0006667274
ただし、mは回折次数、E〜E10及びF〜F10は位相係数であり、F〜F10に関する項が、副走査断面内におけるパワーを表す項となっている。本実施例では、回折次数mを1として、1次の回折光を用いて昇温時の屈折率変動と波長変動とをキャンセルさせている。
本実施形態に係る結像光学系は、主に主走査断面内において屈折力を有する第1の結像光学素子と、主に副走査断面内において屈折力を有する第2の結像光学素子とを含んでいる。第1の結像光学素子11aは、偏向器6における第1の偏向面により偏向され、2つの異なる被走査面15a及び15bの夫々に到達する2つの光束が共通して通過するように配置されている。同様に、第1の結像光学素子11dは、偏向器6における第2の偏向面により偏向され、2つの異なる被走査面15c及び15dの夫々に到達する2つの光束が共通して通過するように配置されている。
また、第2の結像光学素子11b,11cの夫々は、第1の結像光学素子11aと防塵ガラス12a,12bの夫々との間の光路中に配置されている。同様に、第2の結像光学素子11e,11fの夫々は、第1の結像光学素子11dと防塵ガラス12c,12dの夫々との間の光路中に配置されている。第2の結像光学素子の夫々は、副走査方向において、光軸が外形中心に対して5mmシフトした位置になるように偏心した形状であり、この構成により、夫々の副走査方向における高さを低くすることができる。
結像光学素子11a〜11fの夫々の光学面(レンズ面)の主走査断面内での形状は、以下の式で示される関数により表される。
Figure 0006667274
Figure 0006667274
なお、ここでは、各光学面と光軸との交点を原点とし、光軸をX軸、主走査断面内において光軸と直交する軸をY軸、副走査断面内において光軸と直交する軸をZ軸としている。また、Rは曲率半径、K、B、B、B、B10は非球面係数であり、各係数の添え字sは走査開始側、eは走査終了側を表している。本実施例では、走査開始側と走査終了側とで非球面係数が一致しているため、結像光学素子11a〜11fの主走査断面内での設計形状は、光軸に対して対称となっている。
一方、結像光学素子11a〜11fの副走査断面内での形状は、以下の式で表される。
Figure 0006667274
Figure 0006667274
ここで、r’は副走査断面内での曲率半径、rは副走査断面内での軸上における曲率半径、D、D、D、D、D10は非球面係数であり、各係数の添え字sは走査開始側、eは走査終了側を表している。副走査断面内においては、結像光学素子11b,11c,11e,11fの入射面及び出射面の曲率を、走査開始側から走査終了側にかけて連続的に変化させている。このとき、Zの一次項をYの関数として連続的に変化させることにより、各面を軸上から軸外にかけて連続的にチルトさせることができ、スポットの劣化の低減と走査線湾曲の低減を両立させることが可能になる。
なお、本実施例に係る結像光学素子11a〜11fは、パワーを有するプラスティックレンズで構成されている。これにより、軽量化を達成するとともに、非球面を用いることで設計上の自由度を向上させることが可能になる。なお、結像光学素子11a〜11fは、ガラス製であってもよく、さらに回折パワーを有する光学素子であってもよい。また、本実施例では、各光路において2枚の結像光学素子を備えているが、これに限らず、1枚もしくは3枚以上の結像光学素子を備える構成を採用してもよい。
表1に、本実施例に係る光走査装置100に関する各数値を示す。表1において、各断面内での入射角は、入射光学系から出射した光束が偏向器6の偏向面に入射するときの入射角を示し、結像光学系の焦点距離は、光軸上での値を示している。回転中心座標は、偏向器6と像高0(軸上)の主光線との交点(軸上偏向点)を原点として示されている。また、偏向器6の走査角は、軸上光束を偏向するときの回転角を0°とした場合の、最軸外光束を偏向するときの偏向器6の回転角(絶対値)を示している。なお、表1において、rは曲率半径、dは面間隔、Nは屈折率、を夫々示している。
Figure 0006667274
ここで、「E−x」は「10−x」を示している。R1面は、第1の結像光学素子の偏向器側の面(入射面)、R2面は、第1の結像光学素子の被走査面側の面(出射面)を示している。また、R3面は、第2の結像光学素子の偏向器側の面(入射面)、R4面は、第2の結像光学素子の被走査面側の面(出射面)を示している。
図3は、本実施例に係る第2の結像光学素子の要部概略図であり、図3(a)は上面図、図3(b)は側面図(入射面側)である。図3に示すように、第2の結像光学素子は、上述した式で定義される光学面304と、主走査方向において光学面304の両側に設けられた外端部(ツバ部)と、を有する。ここで、「光学面」とは、主走査断面内において同一の定義式で定義される連続した曲面のことを指し、「ツバ部」とは、光学面の外側に設けられた非光学面を含む部分のことを指している。
図3(b)において、二点鎖線で示した有効部313は、第2の結像光学素子の光学面304のうち、結像に寄与する(被走査面上の光走査に使用される)有効光束が通過する領域である。すなわち、ここでの「有効部」とは、被走査面上の走査領域に対応する領域であり、有効部の端部(有効端部)は、走査領域の端部(最軸外像高)に向かう最軸外光束が通過する部分である。
本実施例に係る第2の結像光学素子は、主走査方向において、光軸から一方の有効端部までの距離が光軸から他方の有効端部までの距離よりも長く、かつ、一方の有効端部における厚さ(肉厚)が他方の有効端部における厚さよりも薄い構成を採っている。すなわち、本実施例に係る第2の結像光学素子は、主走査方向において、有効部313の長さ(有効長さ)及び有効端部での厚さ(有効厚さ)が、光軸に対して非対称となる形状を有している。
具体的には、図3(a)に示すように、第2の結像光学素子の有効部313について、光軸301に対して入射側とは反対側(反入射側)の有効長さ311よりも、入射側の有効長さ310の方が長くなっている。さらに、第2の結像光学素子の有効部313について、光軸301に対して入射側の有効厚さ305の方が反入射側の有効厚さ303よりも薄くなっている。なお、本実施例において、特に断りがない場合、「厚さ」とは光軸方向における幅(長さ)のことを指すものとする。
本実施例に係る光走査装置100においては、各第2の結像光学素子を図3に示したような形状にすることにより、走査画角及び走査幅(走査領域の幅)が入射側と反入射側とで互いに異なるように構成することができる。これにより、光軸に対して対称な形状を有するものと比較して、第2の結像光学素子の長さを短縮することが可能になる。そして、走査画角が光軸に対して対称である構成と比較して、各結像光学系を反入射側にシフトさせて配置することができる。具体的に、本実施例に係る結像光学系は、その光軸が被走査面の垂直二等分線(主走査方向における中心の位置)に対して反入射側に30mmシフトした位置になるように配置されている。
なお、本実施例において、特に断りがない場合、「厚さ(肉厚)」とは光軸方向における幅(長さ)のことを指すものとする。また、「走査画角」とは、偏向器6の偏向面により偏向された直後の最軸外光束の主光線と結像光学系の光軸との成す角度、すなわち偏向器6の走査角の倍値である。言い換えると、偏向器6の走査角は走査画角の半値である。
本実施例に係る光走査装置100は、このような構成を採用することで、入射光学系の構成を変更することなく、走査画角が光軸に対して対称である構成と比較して、光源、入射光学系、及び偏向器の夫々を反入射側にシフトさせて配置することができる。これにより、光走査装置100において、被走査面上での光量を十分に確保しつつ、主走査方向における小型化を実現することが可能になる。
本実施例では、各結像光学系を構成する結像光学素子のうち、最も被走査面側に配置された第2の結像光学素子について、主走査断面内における形状が光軸に対して非対称となるように構成している。最も長い結像光学素子の形状を非対称にすることで、他の結像光学素子の形状を非対称にする場合と比較して、対称な形状を有する結像光学素子に対して全長をより短縮することができる。これにより、結像光学素子の材料費を大幅に削減することが可能になる。
なお、本実施例に係る光走査装置100は、入射側の走査画角の半値をA、反入射側の走査画角の半値をB、入射側における有効厚さをD、反入射側における有効厚さをD、γ=B/A、とするとき、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
0.6×D/D<γ<1.4×D/D ・・・(1)
条件式(1)の範囲を外れると、第2の結像光学素子を射出成型する際に、型の内部で樹脂材料の流動性が低減し、ウェルドライン等が発生してしまう可能性が生じるため、好ましくない。本実施例において、入射側の走査画角の半値はA=19.1°、反入射側の走査画角の半値はB=10.9°、入射側における有効厚さはD=2.81mm、反入射側における有効厚さはD=4.76mm、であり、条件式(1)を満足している。
また、図3(a)に示すように、本実施例に係る第2の結像光学素子について、光軸301に対して入射側のツバ部の厚さ(ツバ厚)306よりも反入射側のツバ厚302の方が厚くなっている。なお、本実施例に係るツバ部は、主走査方向に見たときに長方形となっているが、これに限らず、主走査方向に見たときに台形やH形状であるものなど、副走査方向において厚さが不均一な形状としてもよい。この場合、ツバ部において最も厚い部分の厚さをツバ厚とする。
ここで、入射側におけるツバ厚をd、反入射側におけるツバ厚をd、とするとき、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
0.6×d/d<γ<1.4×d/d ・・・(2)
条件式(2)の範囲を外れると、第2の結像光学素子を射出成型する際に、光学面の面精度のばらつきが十分に低減できず、被走査面においてスポット径や走査幅のばらつきが生じてしまう可能性があるため、好ましくない。本実施例において、入射側におけるツバ厚はd=3.85mm、反入射側におけるツバ厚はd=6.15mmであり、条件式(2)を満足している。
図3(a)に示すように、本実施例に係る第2の結像光学素子について、射出成型する際に樹脂材料を型内に流入させる部分であるゲート部308を、主走査方向(長手方向)において有効厚さ及びツバ厚が厚い側の端部に設けている。これにより、射出成型の際に樹脂材料を型内にスムーズに流入することができ、ウェルドラインなどの発生を抑制することが可能になる。
なお、ゲート部308の厚さ(ゲート厚)308aをDc、光軸に対してゲート部308とは反対側(反ゲート側)の有効厚さをDd、ゲート部308の側(ゲート側)の有効厚さをDe、とするとき、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
Dc<Dd<De ・・・(3)
条件式(3)の範囲を外れると、第2の結像光学素子を射出成型する際に、型の内部で樹脂材料の流動性が低減し、ウェルドラインが発生してしまう可能性が生じるため、好ましくない。本実施例において、ゲート厚はDc=2.5mm、反ゲート側の有効厚さはDd=D=2.81mm、ゲート側の有効厚さはDe=D=4.76mm、であり、条件式(3)を満足している。
図3(b)に示すように、第2の結像光学素子のツバ部の入射面側には、第2の結像光学素子の光軸方向における位置決めを行うための基準部(X基準部)312a,312bが設けられている。本実施例では、入射側のツバ部における基準部312aの基準面を、反入射側のツバ部における基準部312bの基準面よりも偏向器6側に0.75mmだけシフトさせている。すなわち、基準部312aの長さは基準部312bの長さよりも0.75mmだけ長くなっている。これにより、入射側と反入射側とでツバ厚が異なる構成においても、第2の結像光学素子を光軸方向において良好に位置決めすることができる。
また、図3(a)に示すように、主走査方向において、第2の結像光学素子のゲート部308とは反対側の端部には、第2の結像光学素子の主走査方向における位置決めを行うための基準部(Y基準部)309が設けられている。そして、第2の結像光学素子のツバ部の上端部(副走査方向における端部)には、第2の結像光学素子の副走査方向における位置決めを行うための基準部(Z基準部)307a,307bが設けられている。
なお、第2の結像光学素子のツバ厚は入射側と反入射側とで異なるため、射出成型の際に、第2の結像光学素子の光軸上の面頂点から、基準部312a,312bの夫々の基準面までの、光軸方向における距離が互いに異なってしまう可能性がある。そこで、第2の結像光学素子の上端部及び下端部に直線状のケガキ線(マーキング)を設けることが好ましい。これにより、基準部312a,312bの各基準面の位置が光軸に対して互いに非対称になった場合にも、第2の結像光学素子の光軸方向における反り量を正確に測定することが可能になる。なお、この構成に限らず、第2の結像光学素子の主走査方向における中心部と両端部の3点に十字のケガキ線を設けた構成を採用してもよい。
以上、本実施形態に係る光走査装置100によれば、上述したような第2の結像光学素子を採用することにより、被走査面上での光量を十分に確保しつつ、主走査方向における小型化を実現することができる。これにより、光走査装置100を備える画像形成装置においても、装置全体を小型化しつつ、高精細かつ高速な画像形成を行うことが可能になる。
[実施例2]
図4(a)は、本発明の実施例2に係る光走査装置200の主走査断面図であり、図4(b)は、比較例に係る光走査装置400の主走査断面図である。実施例2に係る光走査装置200及び比較例に係る光走査装置400の夫々は、実施例1に係る光走査装置100とは異なり、1つの偏向器6により1つの被走査面15を光走査するタイプの光走査装置である。
本実施例においては、実施例1とは異なり、第2の結像光学素子21bだけでなく第1の結像光学素子21aも、有効長さ及び有効厚さが、光軸に対して非対称となる形状を有している。対して、比較例においては、第1の結像光学素子41a及び第2の結像光学素子41bの何れも、有効長さ及び有効厚さが、光軸に対して対称となる形状を有している。
表2に、本実施例に係る光走査装置200に関する各数値を示す。なお、本実施例に係る各光学面の形状は、実施例1と同様の関数で定義されている。
Figure 0006667274
図5は、本実施例に係る第1の結像光学素子21aの要部概略図であり、図5(a)は上面図、図5(b)は側面図(入射面側)である。本実施例に係る第1の結像光学素子は、実施例1に係る第2の結像光学素子と同様に、主走査方向において、有効部513の長さ及び有効端部の厚さが、光軸に対して非対称となる形状を有している。具体的には、図5(a)に示すように、第1の結像光学素子の有効部513について、反入射側の有効長さ511よりも入射側の有効長さ510の方が長く、かつ、反入射側の有効厚さ503よりも入射側の有効厚さ505の方が薄くなっている。
第1の結像光学素子について、入射側の走査画角の半値はA=20.1°、反入射側の走査画角の半値はB=10.6°、入射側における有効厚さはD=6.8mm、反入射側における有効厚さはD=8.7mmであり、条件式(1)を満足している。また、入射側におけるツバ厚はd=4.7mm、反入射側におけるツバ厚はd=7.9mmであり、条件式(2)を満足している。さらに、ゲート厚はDc=2.5mm、反ゲート側の有効厚さはDd=D=6.8mm、ゲート側の有効厚さはDe=D=8.7mmであり、条件式(3)を満足している。
なお、本実施例に係る第1の結像光学素子においては、ツバ部の入射面側にX基準部512a,512bが夫々2つずつ設けられている。そして、基準部512aを、反入射側のツバ部における基準部512bよりも偏向器6側に5.7mmだけシフトさせている。
また、第1の結像光学素子の上端部おける両方のツバ部及び光軸上には、Z基準部507a,507b,507cが設けられている。
図6は、本実施例に係る第2の結像光学素子21bの要部概略図であり、図6(a)は上面図、図6(b)は側面図(入射面側)である。本実施例に係る第2の結像光学素子は、実施例1に係る第2の結像光学素子と同様に、主走査方向において、有効部613の長さ及び有効端部の厚さが、光軸に対して非対称となる形状を有している。具体的には、図2(a)に示すように、第1の結像光学素子の有効部613について、反入射側の有効長さ611よりも入射側の有効長さ610の方が長く、かつ、反入射側の有効厚さ603よりも入射側の有効厚さ605の方が薄くなっている。
第2の結像光学素子について、入射側の走査画角の半値はA=20.1°、反入射側の走査画角の半値はB=10.6°、入射側における有効厚さはD=6.6mm、反入射側における有効厚さはD=8.0mmであり、条件式(1)を満足している。また、入射側におけるツバ厚はd=5.8mm、反入射側におけるツバ厚はd=8.4mmであり、条件式(2)を満足している。さらに、ゲート厚はDc=3.0mm、反ゲート側の有効厚さはDd=D=6.6mm、ゲート側の有効厚さはDe=D=8.0mmであり、条件式(3)を満足している。
なお、本実施例に係る第2の結像光学素子においては、入射側のツバ部における基準部612aを、反入射側のツバ部における基準部612bよりも偏向器6側に3.0mmだけシフトさせている。また、本実施例においては、図6(b)に示すように、第2の結像光学素子の主走査方向における位置決めを行うための基準部(Y基準部)609a,609bを、第2の結像光学素子の副走査方向における上端部及び下端部の光軸上に設けている。これにより、環境温度が上昇した場合でも、第2の結像光学素子を主走査方向において略均一に膨張させることができる。
上述したように、本実施例に係る光走査装置200においては、図5及び図6に示した第1及び第2の結像光学素子を採用することにより、走査画角及び走査幅が入射側と反入射側とで互いに異なるように構成することができる。これにより、走査画角が光軸に対して対称である構成と比較して、結像光学系を反入射側にシフトさせて配置することができる。具体的に、本実施例に係る結像光学系は、その光軸が被走査面15の垂直二等分線に対して反入射側に35mmシフトした位置になるように配置されている。
本実施例に係る光走査装置200は、このような構成を採用することで、図4に示すように、比較例に係る光走査装置400よりも、光源、入射光学系、及び偏向器6の夫々を反入射側にシフトさせて配置することができる。これにより、光走査装置200において、被走査面上での光量を十分に確保しつつ、主走査方向における小型化を実現することが可能になる。
[実施例3]
図7は、本発明の実施例3に係る光走査装置300の主走査断面図である。本実施例に係る光走査装置300は、実施例1に係る光走査装置100とは異なり、第2の結像光学素子について、ゲート厚Dc、反ゲート側の有効厚さDd、ゲート側の有効厚さDe、の夫々が、以下の条件式(4)を満足している。
Dd<Dc<De ・・・(4)
表3に、本実施例に係る光走査装置300に関する各数値を示す。なお、本実施例に係る各光学面の形状は、実施例1と同様の関数で定義されている。
Figure 0006667274
第2の結像光学素子について、入射側の走査画角の半値はA=20.1°、反入射側の走査画角の半値はB=10.6°、入射側における有効厚さはD=1.97mm、反入射側における有効厚さはD=3.83mmであり、条件式(1)を満足している。また、入射側におけるツバ厚はd=2.85mm、反入射側におけるツバ厚はd=5.15mmであり、条件式(2)を満足している。なお、本実施例に係る第2の結像光学素子においては、入射側のツバ部における基準部212aを、反入射側のツバ部における基準部212bよりも偏向器6側に0.3mmだけシフトさせている。
さらに、ゲート厚はDc=2.5mm、反ゲート側の有効厚さはDd=D=1.97mm、ゲート側の有効厚さはDe=D=3.83mm、であり、条件式(4)を満足している。条件式(4)を満足することで、実施例1と比較して反ゲート側の有効厚さを薄くし、第2の結像光学素子を射出成型する際の成型時間を短縮しつつ、ウェルドライン等の発生を抑制することができる。さらに、有効部において最も厚い部分の近傍にゲート部を設けることができるため、主走査方向において対称な結像光学素子と比較して、成型時間をより短縮することが可能になる。
本実施例においても、実施例1と同様に、走査画角及び走査幅が入射側と反入射側とで互いに異なるように構成することにより、走査画角が光軸に対して対称である構成と比較して、各結像光学系を反入射側にシフトさせて配置している。具体的に、本実施例に係る結像光学系は、その光軸が被走査面の垂直二等分線に対して反入射側に30mmシフトした位置になるように配置されている。
本実施例に係る光走査装置300は、このような構成を採用することで、入射光学系の構成を変更することなく、走査画角が光軸に対して対称である構成と比較して、光源、入射光学系、及び偏向器の夫々を反入射側にシフトさせて配置することができる。これにより、光走査装置300において、被走査面上での光量を十分に確保しつつ、主走査方向における小型化を実現することが可能になる。
[実施例4]
図8乃至図10は、本発明に係る光走査装置の主走査方向における小型化について詳細に説明するための概念図である。図8及び図9の夫々は、光走査装置の主走査断面図及び副走査断面図を示し、図10は光源及びコリメータレンズを含む光源ユニット800から偏向器6までの拡大図を示している。
図1に示したように、入射側の有効端部の側の走査画角をθa、反入射側の有効端部の側の走査画角をθb、とするとき、本実施例に係る光走査装置は以下の条件式(5)を満足する。
θa>θb ・・・(5)
そして、走査領域の一方の端部から光軸までの距離をLa、前記走査領域の他方の端部から光軸までの距離をLb、光源の発光面から偏向面までの距離をLcとするとき、本実施例に係る光走査装置は以下の条件式(6)を満足する。
La<Lc≦Lb ・・・(6)
このように、本発明に係る光走査装置によれば、図11に示すようなθa=θbかつLa=Lbである構成と比較して、光源をより光軸に近い位置に配置することができ、距離Lcを短縮することが可能になる。
本発明による効果は、図10に示したように、各光源からの光束を偏向器6の偏向面に斜入射させ、1つの偏向器で複数の被走査面を同時に光走査する構成において、各光源を近接配置した場合に、特に顕著になる。例えば、各光源を近接配置して同一基板上に実装することにより、各コリメータレンズを一体成形することが可能になり、装置の簡素化及び低コスト化が可能になる。
しかし、このような構成を採った場合、入射光学系の光軸方向と結像光学系の光軸方向とが略垂直になり、各部材の配置自由度が低下するため、各光源を近接配置しない場合と比較して、距離Lcが大きくなってしまう。よって、上記条件(5)及び(6)を満たすように構成することにより、この課題を解決することができる。
なお、各部材の配置誤差(組立誤差)に対する光学性能の低下を抑制するためには、入射光学系の主走査断面内での縦倍率を小さくし、配置誤差に対する光学性能の敏感度を小さくすることが望ましい。このとき、コリメータレンズの焦点距離を長くすることが必要になる。この場合にも、上記条件(5)及び(6)を満たすように構成することにより、装置全体の主走査方向における大型化を抑制することが可能になる。
また、図10に示したような入射光学系を採用した場合に、被走査面上での走査線曲りや結像性能の劣化を抑制するためには、偏向面に対する斜入射角度を小さくすることが望ましい。このとき、副走査方向において隣接する各部材同士の干渉を防ぐためには、光源から偏向器までの距離をある程度確保することが必要となる。この場合にも、上記条件(5)及び(6)を満たすように構成することにより、装置全体の主走査方向における大型化を抑制することが可能になる。
高画質化に対応するために被走査面上での結像スポット径を小さくする場合、コリメータレンズの出射面上での主走査方向における光束幅が大きくなるため、コリメータレンズの外形を大きくすることが必要になる。また、画像形成装置における現像器(トナー容器)を大きくするためには、結像光学系の光路長を長くすることが必要になり、その場合にも、被走査面における結像スポット径を小さく維持するためには、コリメータレンズの外形を大きくすることが必要になる。この場合にも、上記条件(5)及び(6)を満たすように構成することにより、装置全体の主走査方向における大型化を抑制することが可能になる。
例えば、A3幅の被走査面に対応する光走査装置を流用してA4幅の被走査面を有する画像形成装置に適用する場合や、A3幅及びA4幅の両方の被走査面に対応する光走査装置を共通設計する場合を考える。この場合、A3幅の被走査面に対応する光走査装置で、被走査面におけるA4幅のみを光走査することになる。このとき、装置全体の主走査方向における小型化を実現するためには、光軸に対して光源側をより広く光走査するように構成することが望ましい。よって、この場合にも、上記条件(5)及び(6)を満たすように構成することにより、本発明の効果が顕著になる。
[画像形成装置]
図12は、本発明の実施形態に係る画像形成装置60の要部概略図(ZX断面図)である。画像形成装置60は、上述した実施例1又は3に係る光走査装置を備え、並行して4つの感光ドラム(感光体)の感光面上(被走査面上)に画像情報を記録する、タンデムタイプのカラー画像形成装置である。
画像形成装置60は、プリンタコントローラ53と、光走査装置50と、像担持体としての感光ドラム21,22,23,24と、現像器31,32,33,34と、搬送ベルト51と、定着器54とを備えている。ここで、光走査装置50は、副走査方向が感光ドラム21〜24の夫々の回転方向であるZ方向に一致するように配置されている。
図12に示すように、パーソナルコンピュータ等の外部機器52からは、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の各色信号が出力される。各色信号は、プリンタコントローラ53によってY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換され、光走査装置50に入力される。なお、プリンタコントローラ53は、前述した信号の変換だけでなく、後述するモータなどの画像形成装置60における各部の制御を行う。
光走査装置50は、各画像データに応じて変調された光束41,42,43,44の夫々によって、感光ドラム21〜24の感光面を主走査方向(Y方向)に光走査する。感光ドラム21〜24の夫々は、不図示のモータによって時計回りに回転させられ、この回転に伴って各感光面が光束41〜44に対して副走査方向(Z方向)に移動する。光束41〜44の夫々により、不図示の帯電ローラにより帯電させられた各感光面が露光されることで、各感光面上に静電潜像が形成される。
その後、感光ドラム21〜24の各感光面上に形成された各色の静電潜像は、現像器31〜34の夫々によって各色のトナー像として現像される。そして、各色のトナー像は、不図示の転写器によって、搬送ベルト51により搬送されてきた被転写材に多重転写された後、定着器54によって定着させられる。以上の工程により、1枚のフルカラー画像が形成される。
なお、画像形成装置60は、実施例1又は3で示したような、1つの偏向器により4つの被走査面を光走査する光走査装置を備える構成を採用しているが、これに限られるものではない。例えば、実施例2で示したような、1つの偏向器により1つの被走査面を光走査する光走査装置を4つ備える構成や、1つの偏向器により2つの被走査面を光走査する光走査装置を2つ備える構成などを採用してもよい。また、例えばCCDセンサやCMOSセンサ等のラインセンサを備えたカラー画像読取装置を、外部機器52として画像形成装置60に接続することにより、カラーデジタル複写機を構成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
6 偏向器
11b,11c,11e,11f 結像光学素子
15a,15b,15c,15d 被走査面
100 光走査装置

Claims (22)

  1. 光束を偏向して被走査面における走査領域を主走査方向に光走査する偏向器と、該偏向器により偏向された光束を前記被走査面に導光する結像光学系とを有する光走査装置であって、
    前記結像光学系は、主走査方向において、前記走査領域の一方の端部に入射する光束が通過する一方の有効端部から光軸までの距離が、前記走査領域の他方の端部に入射する光束が通過する他方の有効端部から光軸までの距離よりも長い結像光学素子を含み、
    前記結像光学素子について、前記一方の有効端部における光軸方向の厚さは、前記他方の有効端部における光軸方向の厚さよりも薄く、
    前記結像光学素子は、主走査方向における両方の外端部に、前記結像光学素子の光軸方向における位置決めを行うための基準部を有し、
    光軸方向において、前記一方の有効端部の側の前記基準部の基準面は、前記他方の有効端部の側の前記基準部の基準面よりも前記偏向器の側に位置することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光軸に対して、前記一方の有効端部の側の走査画角と、前記他方の有効端部の側の走査画角と、は互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記一方の有効端部の側の走査画角は、前記他方の有効端部の側の走査画角よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 主走査方向において、前記走査領域の中心の位置と前記光軸の位置とは互いに異なることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光走査装置。
  5. 主走査方向において、前記光軸の位置は、前記走査領域の中心の位置よりも前記他方の有効端部の側であることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 光源からの光束を前記偏向器に導光する入射光学系を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記一方の有効端部は、前記光軸に対して前記入射光学系の側の有効端部であることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 主走査方向において、前記走査領域の前記一方の端部の位置よりも前記光軸に近い位置に配置される光源を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の光走査装置。
  9. 前記結像光学素子は、前記結像光学系を構成する結像光学素子のうち、最も前記被走査面の側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の光走査装置。
  10. 前記光軸に対して、前記一方の有効端部の側の走査画角の半値をA、前記他方の有効端部の側の走査画角の半値をB、γ=B/Aし、前記結像光学素子について、前記一方の有効端部における光軸方向の厚さをD、前記他方の有効端部における光軸方向の厚さをD するとき、
    0.6×D/D<γ<1.4×D/D
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の光走査装置。
  11. 前記光軸に対して、前記一方の有効端部の側の走査画角の半値をA、前記他方の有効端部の側の走査画角の半値をB、γ=B/Aし、前記結像光学素子について、前記一方の有効端部における光軸方向のツバ厚をd、前記他方の有効端部における光軸方向のツバ厚をd するとき、
    0.6×d/d<γ<1.4×d/d
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の光走査装置。
  12. 前記結像光学素子は、主走査方向における何れか一方の外端部にゲート部を有しており、光軸方向において、前記ゲート部の厚さをDc、前記光軸に対して前記ゲート部とは反対側の有効端部における厚さをDd、前記ゲート部の側の有効端部における厚さをDeするとき、
    Dd<Dc<De
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の光走査装置。
  13. 前記ゲート部は、前記結像光学素子における前記他方の有効端部の側の外端部に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の光走査装置。
  14. 前記結像光学素子は、副走査方向における外端部に、前記結像光学素子の主走査方向における位置決めを行うための基準部を有しており、該基準部は、主走査方向において光軸上に配置されていることを特徴する請求項1乃至1何れか一項に記載の光走査装置。
  15. 第1及び第2の光源と、複数の前記結像光学系とを有し、
    複数の前記結像光学系は、前記第1の光源から出射して前記偏向器の第1の偏向面で偏向された光束を第1の被走査面に導光する第1の結像光学系と、前記第2の光源から出射して前記偏向器の第2の偏向面で偏向された光束を第2の被走査面に導光する第2の結像光学系とを含み、
    前記第1及び第2の光源は、主走査方向において、光軸に対して前記一方の有効端部の側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至1何れか一項に記載の光走査装置。
  16. 第3及び第4の光源を有し、
    前記第1の結像光学系は、前記第1及び第3の光源から出射して前記第1の偏向面で偏向された光束を前記第1の被走査面に導光し、前記第2の結像光学系は、前記第2及び第4の光源から出射して前記第2の偏向面で偏向された光束を前記第2の被走査面に導光し、
    前記第3及び第4の光源は、主走査方向において、光軸に対して前記一方の有効端部の側に配置されていることを特徴とする請求項15に記載の光走査装置。
  17. 請求項1乃至16の何れか一項に記載の光走査装置と、該光走査装置により前記被走査面に形成される静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像された前記トナー像を被転写材に転写する転写器と、転写された前記トナー像を前記被転写材に定着させる定着器とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項1乃至16の何れか一項に記載の光走査装置と、外部機器から出力された色信号を画像データに変換して前記光走査装置に入力するプリンタコントローラとを備えることを特徴とする画像形成装置。
  19. 偏向器により光束を偏向して被走査面における走査領域を主走査方向に光走査する光走査装置に用いられる結像光学素子であって、
    主走査方向において、前記走査領域の一方の端部に入射する光束が通過する一方の有効端部から光軸までの距離は、前記走査領域の他方の端部に入射する光束が通過する他方の有効端部から光軸までの距離よりも長く、
    前記一方の有効端部における光軸方向の厚さは、前記他方の有効端部における光軸方向の厚さよりも薄く、
    主走査方向における両方の外端部に、前記結像光学素子の光軸方向における位置決めを行うための基準部を有し、
    光軸方向において、前記一方の有効端部の側の前記基準部の基準面は、前記他方の有効端部の側の前記基準部の基準面よりも前記偏向器の側に位置することを特徴とする結像光学素子。
  20. 主走査方向における何れか一方の外端部にゲート部を有しており、光軸方向において、前記ゲート部の厚さをDc、前記光軸に対して前記ゲート部とは反対側の有効端部における厚さをDd、前記ゲート部の側の有効端部における厚さをDeするとき、
    Dd<Dc<De
    なる条件を満足することを特徴とする請求項19に記載の結像光学素子。
  21. 前記ゲート部は、前記他方の有効端部の側の外端部に配置されていることを特徴とする請求項20に記載の結像光学素子。
  22. 副走査方向における外端部に、前記結像光学素子の主走査方向における位置決めを行うための基準部を有しており、該基準部は、主走査方向において光軸上に配置されていることを特徴する請求項19乃至21の何れか一項に記載の結像光学素子。
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