JP6643050B2 - 照明装置、それを備える分光測色装置及び画像形成装置 - Google Patents

照明装置、それを備える分光測色装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、照明装置、それを備える分光測色装置及び画像形成装置に関する。
近年、照明効率の高度化に有利な楕円反射面を利用した照明光学系が開発されている。
特許文献1は、光ファイバから出射した照明光を、楕円反射面を用いて試料上に集光する装置を開示している。
特許文献2は、LEDから出射した照明光を、中空の楕円反射面を用いて集光する装置を開示している。
特開2014−94122号公報 特開2014−17052号公報
しかしながら、特許文献1及び2に開示されている装置では、楕円反射面の焦点に光源を配置しているため、配置誤差によって光源が称呼寸法で配置されていないと、対象に集光される光量が急激に小さくなってしまう。すなわち、光源の配置誤差に対して照明効率が敏感であるという問題がある。なお、以降、簡便な記載のために、称呼寸法で配置されていることを「称呼配置」、称呼寸法で配置されていないことを「非称呼配置」とも記載する。
特に、特許文献2のように、光源としてLEDを用いている場合は、LED光源内部の発光部の位置ばらつきの公差を制御することは難しく、従って、公差による照明効率の変動が問題となりやすい。
本発明では、配置誤差によって光源が非称呼配置になっても、被照射面上で検知される光量が急激に小さくはならない照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、光源と、光源から出射した光束を被照射面に導光する導光体とを備え、導光体は、光源からの光束が入射する入射面と、入射面からの光束を反射する楕円反射面と、楕円反射面からの光束が出射する出射面とを有し、楕円反射面は、回転楕円体によって定義される楕円面であり、光源は、楕円反射面の焦点のうち被照射面から遠い方の第1の焦点に対して、光源の発光面に垂直な成分を有する方向に離間して配置されており、楕円反射面の二つの焦点を通る軸をz軸、回転楕円体とz軸との交点を原点、z軸及び発光面の垂線に平行な断面内における回転楕円体の原点での曲率半径をR、円錐定数をk、前記断面内における発光面の垂線とz軸とのなす角度をθ、発光面に垂直な方向における光源と第1の焦点との距離をΔ、
とするとき、
0.1≦Δ/Δ max ≦0.5
なる条件式を満足することを特徴とする。
本発明によれば、配置誤差によって光源が非称呼配置になっても、被照射面上で検知される光量が急激に小さくはならない照明装置を提供することができる。
第一実施形態に係る照明光学系の(a)YZ、(b)XY及び(c)XZ断面図。 従来の照明光学系の(a)称呼配置時及び(b)非称呼配置時におけるXZ断面図。 第一実施形態に係る照明光学系の(a)称呼配置時及び(b)非称呼配置時におけるXZ断面図。 従来の照明光学系の(a)称呼配置時及び(b)非称呼配置時におけるXZ断面図。 第一実施形態に係る照明光学系による(a)称呼配置時及び(b)非称呼配置時における被照射面上における照明分布。 従来の照明光学系の(a)YZ、(b)XY及び(c)XZ断面図。 従来の照明光学系による(a)称呼配置時及び(b)非称呼配置時における被照射面上における照明分布。 第二実施形態に係る照明光学系の(a)YZ、(b)XY及び(c)XZ断面図。 第二実施形態に係る照明光学系による(a)称呼配置時及び(b)非称呼配置時における被照射面上における照明分布。 様々な離間量Δにおける本発明に係る照明光学系のXZ断面図。 本実施形態に係る照明光学系の幾何学的模式図。 第三実施形態に係る照明光学系の(a)YZ、(b)XY及び(c)XZ断面図。 第三実施形態に係る照明光学系による(a)称呼配置時及び(b)非称呼配置時における被照射面上における照明分布。 第四実施形態に係る照明光学系の(a)YZ、(b)XY及び(c)XZ断面図。 第四実施形態に係る照明光学系による(a)称呼配置時及び(b)非称呼配置時における被照射面上における照明分布。 第五実施形態に係る照明光学系の(a)YZ、(b)XY及び(c)XZ断面図。 第五実施形態に係る照明光学系による(a)称呼配置時及び(b)非称呼配置時における被照射面上における照明分布。 本実施形態に係る照明光学系が搭載された、画像形成装置に用いられる分光測色装置の要部上面図。 本実施形態に係る照明光学系が搭載された、画像形成装置に用いられる分光測色装置の要部斜視図。 本実施形態に係る照明光学系が搭載された分光測色装置を備えるカラー画像形成装置の側断面図。
[第一実施形態]
以下、本実施形態に係る照明光学系を備えた照明装置について図面に基づいて説明する。なお、以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。
図1(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、第一実施形態に係る照明光学系10のYZ、XY及びXZ断面図を示している。
照明光学系10は、LED100及び導光体110を備えている。
LED100は、0.2mm×0.2mmの発光部を有する光源である。
導光体110は、アクリペット(登録商標)から作製されており、入射面111、楕円反射面112、出射面113を備えている。すなわち、導光体110は、アクリペット(樹脂)製の中実の導光体である。なお、ここで、樹脂製の中実の導光体とは、導光体内部まで樹脂が詰まっていることを意味する。また、本実施形態における楕円反射面112の形状に関して、楕円とは、厳密な楕円に限らず、近似的に楕円とみなせる形状(略楕円)を含んでいる。
なお、入射面111及び出射面113は共に平面である。従って、導光体110は、回転楕円体を平面でカットした形状となっている。
図1(a)乃至(c)に示されているように、導光体110の入射面111にLED100の出射面が接するようにLED100が配置されている。なお、本実施形態では、導光体110の入射面111にLED100の出射面が接するようにLED100が配置されているが、導光体110の入射面111からLED100の出射面までの距離が0.1mmを上限として、近接していてもよい。LED100から出射した光線は、入射面111から導光体110に入射した後、楕円反射面112によって反射される。反射された光線は、出射面113にて屈折されて、被照射面120上に照射される。
なお、LED100から出射した光束のうち、楕円反射面112の全反射条件を満たしていない光束のほとんどは、楕円反射面112を透過し、被照射面120上に照射されない。そのような光束については、以降の議論において無視するものとし、説明を明確にするため図中には記載しない。
本実施形態において、導光体の形状を定義する回転楕円体の一方の焦点が被照射面120上に位置されるように導光体が配置される。回転楕円体の他方の焦点を通る被照射面120の垂線をZ軸と定義する。LED100の発光面の法線方向(以下、出射方向と呼ぶ)を被照射面120へ投影した方向をX軸、X軸とZ軸に垂直な方向をY軸と定義する。また、Z軸と被照射面120との交点を本実施形態に係る座標系の原点としている。なお、本実施形態において定義したX軸、Y軸、Z軸及び照明光学系の原点をそのまま、以下に示す別の実施形態においても用いることとする。
また、112aは楕円反射面112の被照射面上ではない焦点側の面頂点である。
本実施形態に係る照明光学系10における導光体110の楕円反射面112は、コーニック非球面で構成され、その非球面形状は、以下の式(1)で表される。
ここで、R及びkはそれぞれ、z軸及びLED100の発光面の垂線に平行な断面内における楕円反射面112の近軸曲率半径及び円錐定数である。また、x、y、z(x軸、y軸、z軸)はそれぞれ、楕円反射面112について定義されるローカル座標(軸)である。すなわち、楕円反射面を定義する回転楕円体の2つの焦点を含む方向をz軸、回転楕円体のz軸との交点を原点として、z軸に直交する互いに垂直な2方向をx軸、y軸とするローカル座標系である。
第一実施形態に係る照明光学系10においては、LED100の発光面が楕円反射面112の光源側焦点112bからX方向(発光面の法線方向)にシフトした位置に配置されていることに注意されたい。
次に、従来の照明光学系と本実施形態に係る照明光学系とを比較することによって、本発明の効果について説明する。
図2(a)は、従来の照明光学系20において光源が称呼寸法で配置されている場合(以後、「光源称呼配置時」とも記載する)のXZ断面図を示している。なお、図2は、発明の効果を簡易な図でわかりやすく説明するために導光体の反射面だけを示し、入射面、出射面については記載していない。後述する図3、4、10についても同様である。
照明光学系20では、楕円反射面212の一方の焦点(被照射面220から遠い方の第1の焦点)P1上に光源200が配置されている。
被照射面220は、XY平面に平行であり、且つ、楕円反射面212の他方の焦点(被照射面220の近位にある焦点)P2を含むように配置されている。
図2(a)に示されるように、光源200の出射面の法線方向はX方向に平行であり、光源200から出射した、所定の広がり角を有する光束は、楕円反射面212によって反射され、被照射面220上の焦点(第2の焦点)2の位置を照明する。
図2(b)は、従来の照明光学系20において光源が(入射面内において)称呼寸法からずれて配置された場合(以後、「光源非称呼配置時」とも記載する)におけるXZ断面図を示している。ここで、光源200は、焦点P1に対してZ方向に沿って被照射面から離れる方向にシフトし、すなわち、楕円反射面212に近づくような配置誤差を有している。
この場合、光源200から出射した、所定の広がり角を有する光束は、楕円反射面212によって反射され、被照射面220上の焦点P2からずれた位置を中心に、被照射面220上を集光度を悪化させながら照明する。
ここで、不図示の検出部が、被照射面220上の所定の範囲(以下、検知範囲と呼ぶ。)を検知する場合を考えると、図2(b)のように、光源200が配置誤差を有していると、被検知範囲に照射される光束の光量が小さくなり、検出部の検知性能が悪化してしまう。
このような照明光学系を、センサに応用していた場合には、検知性能不良によって生産の歩留まりが悪くなったり、検知性能が良好であったとしても、製品ごとの性能ばらつきが大きくなったりしてしまう。
図3(a)は、本発明の第1実施形態に係る照明光学系30における光源称呼配置時のXZ断面図を示している。
本実施形態の照明光学系30では、楕円反射面312の一方の焦点P1からX方向にシフトした位置に光源300が配置されている。
被照射面320は、XY平面に平行であり、且つ、楕円反射面312の他方の焦点P2を含むように配置されている。
図3(a)に示されるように、光源300の発光面の法線方向はX方向に平行であり、光源300から出射した、所定の広がり角を有する光束は、楕円反射面312によって反射され、被照射面320上の焦点P2の近傍を照明する。
すなわち、光源300が楕円反射面312の焦点P1からX方向にずれた位置に配置されているために、被照射面320上の焦点P2の位置に集光しない。そのため、焦点P1に光源300が配置された場合に比べて、被照射面320上の焦点P2の近傍を、集光度を悪化させながら広範囲に照明する。
図3(b)は、本発明に係る照明光学系30における光源非称呼配置時のXZ断面図を示している。ここで、光源300は、図3(a)に示した称呼配置時の光源300の位置に対してZ方向に沿って被照射面320から離れる方向にシフトし、楕円反射面312に近づくような配置誤差を有している。
この場合、光源300から出射した、所定の広がり角を有する光束は、楕円反射面312によって反射され、被照射面320上において、光源称呼配置時とは異なる分布で広範囲に照明する。
上記のように、従来の照明光学系20では、光源称呼配置から光源非称呼配置になることによって、被照射面220上の検知範囲を照射する光束の光量が急激に小さくなる。
一方で、本実施形態に係る照明光学系30では、光源称呼配置から光源非称呼配置になっても、図3(a)及び(b)に示されるように、被照射面320上の検知範囲を照射する光束の光量は急激に小さくはならない。
従って、本実施形態に係る照明光学系では、光源が配置誤差を有していても、検出部の検知性能は悪化しにくい。このような照明光学系を、センサに応用していた場合には、検知性能不良による生産の歩留まりの悪化が解消され、且つ、製品ごとの性能ばらつきが大きくなることも無くなる。
次に、光源から出射される光束の広がり角について考える。
図4(a)は、従来の照明光学系40における光源称呼配置時のXZ断面図を示している。
照明光学系40では、楕円反射面412の一方の焦点P1上にLED光源400が配置されている。
被照射面420は、XY平面に平行であり、且つ、楕円反射面412の他方の焦点P2を含むように配置されている。
ここで、LED光源400から出射される光束の広がり角はX軸方向に対して略−90°〜90°である。
図4(a)に示されるように、LED光源400の発光面の法線方向はX方向に平行であり、LED光源400から出射した光束は、楕円反射面412によって反射され、被照射面420上の焦点P2の位置に照射される。
図4(b)は、従来の照明光学系40における光源非称呼配置時のXZ断面図を示している。ここで、LED光源400は、焦点P1に対してZ方向に沿って被照射面420から離れる方向にシフトし、楕円反射面412に近づくような配置誤差を有している。
この場合、LED光源400から出射した光束は、楕円反射面412によって反射され、被照射面420上の焦点P2からずれた位置を中心に、被照射面420上を集光度を悪化させながら照明する。ここで、図2(b)の広がり角が小さい場合と比較して、被照射面上の照明範囲が広くなっていることに注意されたい。
しかしながら、照明光学系40では、光源称呼配置から光源非称呼配置になっても、光束の広がり角が大きいために、被照射面420上の検知範囲を照射する光束の光量は急激に小さくはならない。
従って、本発明による効果は、光源から出射される光束の広がり角が小さい場合に、さらに顕著になる。
具体的には、光源が中実の導光体に近接して配置されている場合が、それに相当する。
第一実施形態においても、図1(a)、(b)及び(c)に示されるように、照明光学系10において、LED100が導光体110の入射面111に接して(近接して)配置されている。この場合には、導光体110の屈折率をnとすると、LED100から出射される光束の広がり角は、スネルの法則より、−Arcsin(1/n)〜Arcsin(1/n)である。
もし、導光体110がプラスティックやガラス等で作製されている場合、n=1.5であるとすると、LED100から出射される光束の広がり角は、−41.8°〜41.8°となり、広がり角が小さい構成となる。
次に、本実施形態に係る照明光学系において生じる効果を、具体的な数値を用いて説明する。
以下の表1に、第一実施形態に係る照明光学系10の光学設計値を示す。
なお、表1でTiltX、TiltY及びTiltZとはそれぞれ、対象となる面の法線のX軸、Y軸及びZ軸周りの角度を意味している。この定義は、以下の表においても同様である。
表1に示されるように、LED100の発光面の中心位置は、楕円反射面112の光源側焦点112bからΔ=1mmだけX方向(出射方向)に離間している。換言すると、LED100は、光源側焦点112bから、LED100の発光面の法線方向に、Δ=1mmだけ離間して配置されている。
図5(a)及び(b)はそれぞれ、光源称呼配置時及び光源非称呼配置時における第一実施形態に係る照明光学系10による被照射面120上における照明分布を示している。縦軸はX方向、横軸はY方向を示している。ここで、光源称呼配置とは、LED100の発光面の中心が表1に示される座標(X、Y、Z)=(1、0、−14)に配置されていることを意味している。また、光源非称呼配置として、LED100が座標(X、Y、Z)=(1、0、−14.1)に配置されている場合を例示した。
また、図5(a)及び(b)に示されている値は、光源称呼配置時に被照射面120に照射された光量を1に規格化したときの、1mm2あたりの光量密度である。
ここで、LED100が称呼配置されているときに、不図示の検出部が、被照射面上に照射される光束の光量を最も高効率に検知することができる位置を、検知中心位置(表1参照)とし、検知中心位置を中心とした0.2mm×0.2mmの範囲を、検知範囲とする。
換言すると、検知中心位置とは、LED100が称呼配置されているときに、被照射面上の検知範囲内(0.2mm×0.2mm)に照射される光束の光量の和が最も大きくなる位置である。
この時、図5(a)及び(b)から、光源非称呼配置時における検知光量は、光源称呼配置時における検知光量の76%である。従って、本実施形態に係る照明光学系10では、光源称呼配置から光源非称呼配置になっても、被照射面120上の検知範囲を照射する光束の光量(検知光量)は急激に小さくはならないことがわかる。
なお、ここで検知光量とは、被照射面120上に照明された光束の光量に対する、不図示の検出部が検知する光量である。
図6(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、従来の照明光学系50のYZ、XY及びXZ断面図を示している。
また以下の表2に、従来の照明光学系50の光学設計値を示す。
なお、従来の照明光学系50は、第一実施形態に係る照明光学系10と同一の構成要素で構成されているため、構成要素については同一の符番を付して、説明を省略する。従来の照明光学系50が、第一実施形態に係る照明光学系10と異なる点は、LED100の発光面の中心が楕円反射面112の光源側焦点112bの位置(X、Y、Z)=(0、0、−14)に配置されていることである。また、それに伴って、導光体110の入射面111の頂点座標も異なっている。
図7(a)及び(b)はそれぞれ、従来の照明光学系50において、光源称呼配置時及び光源非称呼配置時の被照射面120上における照明分布を示している。縦軸はX方向、横軸はY方向を示している。ここで、光源称呼配置とは、LED100の発光面の中心が表2に示される座標(X、Y、Z)=(0、0、−14)に配置されていることを意味している。また、光源非称呼配置として、LED100の発光面の中心が座標(X、Y、Z)=(0、0、−14.1)に配置されている場合を例示した。
また、図7(a)及び(b)に示されている値は、光源称呼配置時に被照射面120に照射された光量を1に規格化したときの、1mm2あたりの光量密度である。
ここで、LED100が称呼配置されているときに、不図示の検出部が、被照射面上に照射される光束の光量を最も高効率に検知することができる位置を、検知中心位置(表2参照)とし、検知中心位置を中心とした0.2mm×0.2mmの範囲を、検知範囲とする。
この時、図7(a)及び(b)から、光源非称呼配置時における検知光量は、光源称呼配置時における検知光量の22%である。従って、従来の照明光学系50では、光源称呼配置から光源非称呼配置になると、検知光量は急激に小さくなることがわかる。
以上のことから、本実施形態に係る照明光学系を製品に応用した場合、製造時の生産性向上や、製品ごとの性能ばらつきの低減を達成することができる。
本実施形態に係る照明光学系10では、光源が、楕円反射面の光源側焦点から、発光面に垂直な方向(X方向)にずれた位置に配置されている。しかしながら、光源の発光面に垂直な成分を有する方向(光源の発光面に非平行な方向)に離間して配置されていれば、本発明の効果は発揮される。
また、本実施形態に係る照明光学系10では、楕円反射面112の焦点が、導光体110の外部に存在する。
これにより、導光体の内部や表面上に楕円反射面の焦点が存在する、照明光学系と比較して、導光体を小型化させることができるという効果が得られる。
また、本実施形態に係る照明光学系10では、LED100が近接する導光体110の入射面111が、楕円反射面112の長軸(楕円反射面112を構成する回転楕円体の長軸)に平行になるように配置されている。
これにより、導光体110の入射面111を座面として、楕円反射面112の長軸方向に垂直な断面について、楕円反射面112の高さを測定すると、円形状となるため、形状解析がしやすくなるという効果が得られる。
[第二実施形態]
図8(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、第二実施形態に係る照明光学系60のYZ、XY及びXZ断面図を示している。
また以下の表3に、第二実施形態に係る照明光学系60の光学設計値を示す。
なお、第二実施形態に係る照明光学系60は、第一実施形態に係る照明光学系10と同一の構成要素で構成されているため、構成要素については同一の符番を付して、説明を省略する。第二実施形態に係る照明光学系60が、第一実施形態に係る照明光学系10と異なる点は、入射面111がYZ平面に対して9.46゜の角度を有して傾いていることである。
このような構成とすることで、光源100と被照射面120との間の相対的な配置関係についての自由度を得ることができる。また、一般にLEDは、発光面の法線方向において配光強度が最も大きくなるため、法線方向の光束を、楕円反射面112によって反射させやすくすることで、照明効率を有利にすることができる。
図9(a)及び(b)はそれぞれ、光源称呼配置時及び光源非称呼配置時における第二実施形態に係る照明光学系60による被照射面120上における照明分布を示している。縦軸はX方向、横軸はY方向を示している。ここで、光源称呼配置とは、LED100の発光面の中心が表3に示される座標(X、Y、Z)=(0.986、0、−13.836)に配置されていることを意味している。すなわち、LED100は、光源側焦点112bから、LED100の発光面の法線方向に、Δ=1mmだけ離間して配置されている。また、光源非称呼配置とは、LED100の発光面の中心が、XZ平面内で、入射面111に沿って、0.1mmだけ楕円反射面112に近づくように称呼位置からずれて配置されていることを意味している。すなわち、光源非称呼配置では、LED100の発光面の中心は、座標(X、Y、Z)=(1.002、0、−13.934)に配置されていることを意味している。
また、図9(a)及び(b)に示されている値は、光源称呼配置時に被照射面120に照射された光量を1に規格化したときの、1mm2あたりの光量密度である。
ここで、LED100が称呼配置されているときに、不図示の検出部が、被照射面上に照射される光束の光量を最も高効率に検知することができる位置を、検知中心位置(表3参照)とし、検知中心位置を中心とした0.2mm×0.2mmの範囲を、検知範囲とする。
換言すると、検知中心位置とは、LED100が称呼配置されているときに、被照射面上の検知範囲内(0.2mm×0.2mm)に照射される光束の光量の和が最も大きくなる位置である。
この時、図9(a)及び(b)から、光源非称呼配置時における検知光量は、光源称呼配置時における検知光量の60%であることがわかる。
従って、本実施形態に係る照明光学系60では、光源称呼配置から光源非称呼配置になっても、被照射面120上の検知範囲を照射する光束の光量(検知光量)は急激に小さくならないことがわかる。
上記のように、本実施形態に係る照明光学系60では、導光体110の入射面111が、楕円反射面112の長軸に非平行に配置されている。これにより、LED100と被照射面120との間の相対的な配置関係についての自由度を得ることができる。
また、入射面111の楕円反射面112の長軸に対する非平行角度を調整することで、LED100の配光分布の強度が大きい、発光面の法線方向の光束を楕円反射面112で全反射させやすくする事ができ、被照射面上に照射される光束の効率を高めることができる。
次に、光源と楕円反射面の光源側焦点との間の離間量Δについて考える。
照明光学系のサイズは、光源及び被照射面の配置関係によって、ほぼ決定される。そして、照明光学系のサイズと、導光体のサイズ制約等を考慮することによって、楕円反射面の形状やサイズは、凡そ決定される。また、導光体の導光体入射面の、楕円反射面の長軸に対する角度も、同様に決定される。
本実施形態に係る照明光学系において課題となる、光源の配置誤差は、照明光学系、特に導光体のサイズに略比例する。
すなわち、一般に、照明光学系、特に導光体が大きくなればなるほど、光源の配置誤差は大きくなり、逆に、照明光学系、特に導光体が小さくなればなるほど、光源の配置誤差は小さくなる。
これは、照明光学系、特に導光体の大きさに応じて、照明光学系の組み立て方法が異なるためである。
すなわち、適切な離間量Δは、照明光学系、特に導光体のサイズに応じて考慮されるべきである。
図10(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、様々な離間量Δにおける照明光学系70のXZ断面図を示している。
具体的には、図10(a)は、光源500が楕円反射面512の一方の焦点P1上に配置されている(すなわち、Δ=0)場合を示している。また、図10(b)は、光源500が楕円反射面512の一方の焦点P1から所定の距離Δだけずれている場合を示している。さらに、図10(c)は、光源500が楕円反射面512上に配置されている(すなわち、Δ=Δmax)場合を示している。
被照射面520は、XY平面に平行であり、且つ、楕円反射面512の他方の焦点P2を含むように配置されている。
図10(a)乃至(c)に示されるように、光源500の発光面の法線方向は、楕円反射面512の長軸に対してθの角度をなすように、傾いている。
光源500から出射した、所定の広がり角を有する光束は、楕円反射面512によって反射され、被照射面520上の焦点P2上又は周囲に照射される。
具体的には、離間量Δが大きくなればなるほど、被照射面520上の焦点P2の周囲に集光度を大きく悪化させながら照射されるようになる。
従って、Δ=0のときが集光度が最も良く、Δ=Δmaxのときが集光度が最も悪くなる。もちろん、Δ>Δmax、すなわち、光源500は楕円反射面512を超えて配置することはできない。
そして、上記の議論から明らかなように、離間量Δが大きくなればなるほど、光源称呼配置から光源非称呼配置になっても、被照射面520上の検知範囲を照射する光束の光量(検知光量)の急激な低下は生じにくくなる。
ただし、離間量Δがあまりに大きくなると、被照射面520上の検知範囲を照射する光束の光量(検知光量)自体が小さくなってしまう。
以上のことから、本発明においては、離間量Δが以下の関係を満たすことが好ましい。
0.1Δmax≦Δ≦0.5Δmax
なお、照明光学系70は、簡単のために、中実の導光体を有していない照明光学系で説明したが、中実の導光体を有する照明光学系であっても、ここでの議論の本質には影響しない。
次に、Δmaxの導出について説明する。
図11は、照明光学系70の幾何学的模式図を示している。
まず、楕円反射面512の光源側焦点P1と被照射面側焦点P2との間の距離2fは、楕円反射面512の長径a及び短径bを用いて、以下の式(2)のように表される。
次に、楕円反射面512の長軸(z軸)及び光源500の発光面の垂線に平行な断面内において焦点P1から楕円反射面512の長軸に対して角度θ(0°≦θ≦180°)をなして出射した光束の、楕円反射面512との交点をPとする。
そのとき、焦点P1から交点Pまでの距離をL1、交点Pから焦点P2までの距離をL2とすると、楕円の性質から、以下の式(3)で表される関係が得られる。
従って、式(3)から、以下の式(4)が得られる。
次に、交点Pから楕円反射面512の長軸に垂線を引いたときの交点をQとすると、交点Pと交点Qとの間の距離は、L1sinθとなり、また、交点Qと焦点P2との間の距離は、2f+L1cosθとなる。
従って、直角三角形PQP2における三平方の定理より、以下のように、L1を計算することができる。
また、楕円反射面512の長径a及び短径bは、楕円反射面512の近軸曲率半径R及び円錐定数kを用いて、以下の式(5)のように表される。
従って、L1は、式(5)を用いて、以下のように書き直すことができる。
そして、Δmax=L1なので、以下の式(6)が得られる。
ここで、第二実施形態に係る照明光学系60においてΔmaxを計算すると、表3より、R=4.00328、k=−0.67186、θ=99.46゜であることから、Δmaxは4.627mmと求まる。
従って、第二実施形態に係る照明光学系60における離間量Δは1mmと設定されていることから、離間量Δは、上で述べた、0.1Δmax≦Δ≦0.5Δmaxの関係を満たしていることがわかる。
次に、本実施形態における楕円反射面の構成について考える。
本実施形態に係る照明光学系の横倍率βは、近似的に、光源と楕円反射面との間の光束の進行方向に沿った距離と楕円反射面と被照射面との間の光束の進行方向に沿った距離との比で表すことができる。
すなわち、横倍率βは、図11に示される照明光学系においては、以下の式(7)のように表される。
一般的な結像光学系と同様に考えると、被照射面側の集光位置のデフォーカス方向のずれ量δは、光源と光源側焦点との間の離間量Δ×縦倍率β2と表すことができる。従って、横倍率βが大きいほど、被照射面側の集光位置がずれ、被照射面上の広範囲を照射することとなる。
なお、本実施形態に係る照明光学系では、光源を楕円反射面の光源側焦点位置からずらして配置させているが、被照射面の位置を集光位置からずらしても、本発明の効果を得ることができる。
しかしながら、被照射面を反導光体側にずらすと、照明光学系の大型化を招いてしまう一方で、導光体側にずらすと、被照射面と導光体との干渉が問題となる。
すなわち、被照射面の位置を集光位置からずらすよりも、光源を楕円反射面の光源側焦点位置からずらすことによって、被照射位置を集光位置からずらす構成の方が好ましい。
従って、本実施形態において、被照射面上の同程度広範囲を照明する照明光学系を達成するためには、被照射面の位置を集光位置からずらす構成よりも、光源を楕円反射面の光源側焦点位置からずらす構成の方が、効果が大きくなる。そして、被照射面もしくは光源の、それぞれに対応するずらし量を小さく抑える構成を採用することが好ましい。
具体的には、β>1を満足する構成とすれば良い。すなわち、以下の式(8)を満たすことによって、被照射面の位置を集光位置からずらす構成よりも、光源を楕円反射面の光源側焦点位置からずらす構成の方が本発明の効果が大きく得られる。
また、L1=Δmaxであることより、式(8)は以下の式(9)で書き直すことができる。
なお、厳密には、楕円反射面と被照射面との間の光束の進行方向に沿った距離は、導光体の出射面の形状にも依存するため、L2とは異なる。しかしながら、本発明の効果に関する楕円反射面の構成を議論する上では、近似的に、式(8)を用いても問題はない。
上記と同様に、第二実施形態に係る照明光学系60においてβを計算すると、表3より、R=4.00328、k=−0.67186、L1=4.627mmであることから、βは4.3と求まる。
従って、第二実施形態に係る照明光学系60における楕円反射面横倍率βは、式(8)の関係を満たしていることがわかる。
また、上で述べたように、被照射面側の集光位置のデフォーカス方向のずれ量δは、縦倍率β2に比例する。
従って、第二実施形態に係る照明光学系60のように、横倍率βが2以上(縦倍率β2が4以上)を満たすように、楕円反射面を設けることによって、本発明の効果をより顕著に得ることができる。
次に、光源から出射した光束が、楕円反射面で全反射される条件について考える。
図11において、光源から出射した光束が楕円反射面へ入射する入射角度をφとすると、∠P1_P_P2=2φと表される。
ここで、入射角度φは、光源の出射方向と、光源の出射方向と楕円反射面との交点Pにおける楕円反射面の接線に垂直な方向との間の角度として定義される。
入射角度φは、三角形P1_P_P2に対して余弦定理を用いることによって、以下の式(10)のように求めることができる。
従って、導光体の屈折率をn、臨界角をφmとすると、入射角度φで楕円反射面に入射してきた光束の全反射条件は、以下の式(11)のように求まる。
従って、式(11)を満たすことによって、光源から出射した光束のうち、特に配光分布の強度が大きい、発光面の法線方向の光束を楕円反射面で全反射させることができ、被照射面上に照射される光束の効率を向上させることができる。
上記と同様に、第二実施形態に係る照明光学系60においてφ及びφmを計算すると、表3より、R=4.00328、k=−0.67186、L1=4.627mm、n=1.49361であることから、φ及びφmはそれぞれ、43.1°及び42.0°と求まる。
従って、第二実施形態に係る照明光学系60における入射角度φは、式(11)の関係を満たしていることがわかる。
[第三実施形態]
図12(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、第三実施形態に係る照明光学系80のYZ、XY及びXZ断面図を示している。
また以下の表4に、第三実施形態に係る照明光学系80の光学設計値を示す。
なお、第三実施形態に係る照明光学系80は、第一実施形態に係る照明光学系10と同一の構成要素で構成されているため、構成要素については同一の符番を付して、説明を省略する。第三実施形態に係る照明光学系80が、第一実施形態に係る照明光学系10と異なる点は、光源100の位置が、楕円反射面112の光源側焦点112bから、楕円反射面112から離れる方向に離間していることである。すなわち、導光体110の内部に、楕円反射面112の光源側焦点112bを有する構成となっている。従って、第一実施形態に係る照明光学系10と比べて、導光体110が大型化してしまうが、このような構成でも、本発明の効果を得ることができる。
図13(a)及び(b)はそれぞれ、光源称呼配置時及び光源非称呼配置時における第三実施形態に係る照明光学系80による被照射面120上における照明分布を示している。縦軸はX方向、横軸はY方向を示している。ここで、光源称呼配置とは、LED100の発光面の中心が表4に示される座標(X、Y、Z)=(−1、0、−14)に配置されていることを意味している。換言すると、LED100は、光源側焦点112bから、LED100の発光面の法線方向に、Δ=1mmだけ離間して配置されている。また、光源非称呼配置とは、LED100が、称呼時のLED100の配置位置に対してZ方向に沿って楕円反射面112に近づくことを意味している。すなわち、光源非称呼配置では、LED100の発光面の中心は、座標(X、Y、Z)=(−1、0、−14.1)に配置されていることを意味している。
また、図13(a)及び(b)に示されている値は、光源称呼配置時に被照射面120に照射された光量を1に規格化したときの、1mm2あたりの光量密度である。
ここで、LED100が称呼配置されているときに、不図示の検出部が、被照射面上に照射される光束の光量を最も高効率に検知することができる位置を、検知中心位置(表4参照)とし、検知中心位置を中心とした0.2mm×0.2mmの範囲を、検知範囲とする。
換言すると、検知中心位置とは、LED100が称呼配置されているときに、被照射面上の検知範囲内(0.2mm×0.2mm)に照射される光束の光量の和が最も大きくなる位置である。
この時、図13(a)及び(b)から、光源非称呼配置時における検知光量は、光源称呼配置時における検知光量の78%である。従って、本実施形態に係る照明光学系80では、光源称呼配置から光源非称呼配置になっても、被照射面120上の検知範囲を照射する光束の光量(検知光量)は急激に小さくならないことがわかる。
[第四実施形態]
図14(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、第四実施形態に係る照明光学系90のYZ、XY及びXZ断面図を示している。
また以下の表5に、第四実施形態に係る照明光学系90の光学設計値を示す。
なお、第四実施形態に係る照明光学系90は、第一実施形態に係る照明光学系10と同一の構成要素で構成されているため、構成要素については同一の符番を付して、説明を省略する。第四実施形態に係る照明光学系90が、第一実施形態に係る照明光学系10と異なる点は、入射面111がYZ平面に対して9.46゜の角度を有して傾いており、さらに、出射面113が入射面111と90°の角度を為すように傾いていることである。
このような構成とすることで、光源100と被照射面120との間の相対的な配置関係についての自由度を得ることができる。また、一般にLEDは、発光面の法線方向において配光強度が最も大きくなるため、法線方向の光束を、楕円反射面112によって反射させやすくすることで、照明効率を有利にすることができる。
図15(a)及び(b)はそれぞれ、光源称呼配置時及び光源非称呼配置時における第四実施形態に係る照明光学系90による被照射面120上における照明分布を示している。縦軸はX方向、横軸はY方向を示している。ここで、光源称呼配置とは、LED100の発光面の中心が表5に示される座標(X、Y、Z)=(0.986、0、−13.836)に配置されていることを意味している。換言すると、LED100は、光源側焦点112bから、LED100の発光面の法線方向に、Δ=1mmだけ離間して配置されている。また、光源非称呼配置とは、LED100が、XZ平面内で、入射面111に沿って、0.1mmだけ楕円反射面112に近づくように称呼位置からずれて配置されていることを意味している。すなわち、光源非称呼配置では、LED100の発光面の中心は、座標(X、Y、Z)=(1.002、0、−13.934)に配置されていることを意味している。
また、図15(a)及び(b)に示されている値は、光源称呼配置時に被照射面120に照射された光量を1に規格化したときの、1mm2あたりの光量密度である。
ここで、LED100が称呼配置されているときに、不図示の検出部が、被照射面上に照射される光束の光量を最も高効率に検知することができる位置を、検知中心位置(表5参照)とし、検知中心位置を中心とした0.2mm×0.2mmの範囲を、検知範囲とする。
換言すると、検知中心位置とは、LED100が称呼配置されているときに、被照射面上の検知範囲内(0.2mm×0.2mm)に照射される光束の光量の和が最も大きくなる位置である。
この時、図15(a)及び(b)から、光源非称呼配置時における検知光量は、光源称呼配置時における検知光量の92%である。従って、本実施形態に係る照明光学系90では、光源称呼配置から光源非称呼配置になっても、被照射面120上の検知範囲を照射する光束の光量(検知光量)は急激に小さくならないことがわかる。
上記のように、本実施形態に係る照明光学系90では、導光体110の入射面111及び出射面113がそれぞれ、楕円反射面112の長軸及び短軸(楕円反射面112を構成する回転楕円体の長軸及び短軸)に非平行に配置されている。これにより、LED100と被照射面120との間の相対的な配置関係についての自由度を得ることができる。
また、入射面111と出射面113とが為す角度が90°であることから、導光体110の保持に有利である。
また、入射面111の楕円反射面112の長軸に対する非平行角度を調整することで、LED100の配光分布の強度が大きい、発光面の法線方向の光束を楕円反射面112で全反射させやすくする事ができ、被照射面上に照射される光束の効率を高めることができる。
また、出射面113の角度を変えることができることにより、楕円反射面112を広くすることができ、照明効率を有利にすることができる。
[第五実施形態]
図16(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、第五実施形態に係る照明光学系95のYZ、XY及びXZ断面図を示している。
また以下の表6に、第五実施形態に係る照明光学系95の光学設計値を示す。
なお、第五実施形態に係る照明光学系95は、第一実施形態に係る照明光学系10と同一の構成要素で構成されているため、構成要素については同一の符番を付して、説明を省略する。第五実施形態に係る照明光学系95が、第一実施形態に係る照明光学系10と異なる点は、楕円反射面頂点がZ軸上にこないように、楕円反射面112が配置され、且つ、出射面頂点もZ軸上にこないように、導光体110が設計配置されている。それにより、導光体110から出射した光束は、被照射面120上のY≠0の位置を中心として照明している。
このような構成とすることで、被照射面120上の照明光の角度を調節することができる。
図17(a)及び(b)はそれぞれ、光源称呼配置時及び光源非称呼配置時における第五実施形態に係る照明光学系95による被照射面120上における照明分布を示している。縦軸はX方向、横軸はY方向を示している。ここで、光源称呼配置とは、LED100の発光面の中心が表6に示される座標(X、Y、Z)=(1.7、0、−11.025)に配置されていることを意味している。換言すると、LED100は、光源側焦点112bから、LED100の発光面の法線方向に、Δ=1mmだけ離間して配置されている。また、光源非称呼配置とは、LED100が、入射面111に沿って、0.1mmだけ楕円反射面112に近づくように称呼位置からずれて配置されていることを意味している。
また、図17(a)及び(b)に示されている値は、光源称呼配置時に被照射面120に照射された光量を1に規格化したときの、1mm2あたりの光量密度である。
ここで、LED100が称呼配置されているときに、不図示の検出部が、被照射面上に照射される光束の光量を最も高効率に検知することができる位置を、検知中心位置(表6参照)とし、検知中心位置を中心とした0.2mm×0.2mmの範囲を、検知範囲とする。
換言すると、検知中心位置とは、LED100が称呼配置されているときに、被照射面上の検知範囲内(0.2mm×0.2mm)に照射される光束の光量の和が最も大きくなる位置である。
この時、図17(a)及び(b)から、光源非称呼配置時における検知光量は、光源称呼配置時における検知光量の98%である。従って、本実施形態に係る照明光学系95では、光源称呼配置から光源非称呼配置になっても、被照射面120上の検知範囲を照射する光束の光量(検知光量)は急激に小さくならないことがわかる。
本実施形態に係る照明光学系では、楕円反射面112は曲面となっているが、楕円反射面は曲面である必要は無く、近似的に楕円とみなせる形状(略楕円反射面形状)であれば、例えば楕円反射面が多平面で構成されていても、本発明の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る照明光学系のように、被照射面120が導光体110の外部に配置されている場合、典型的には、導光体110から出射した光束の被照射面120上の照射位置と、楕円反射面112の被照射面120側の焦点位置P2とは、ずれる。
そのため、被照射面120は、楕円反射面112の被照射面120側の焦点位置P2を含んでいる必要はなく、被照射面120が、導光体110から出射した光束が大凡集光される位置に配置されていれば、本発明の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る照明光学系では、楕円反射面112に反射膜等を施してはいないが、該構成に限定される必要は無く、反射膜を蒸着したり、反射率を調整するための表面加工を施したりしても、本発明の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る照明光学系では、LED100が近接する導光体110の入射面111を平面としている。
これにより、LED光源100から出射する光束の広がりを抑制したり、LED光源100から出射する光束を高効率に利用したり、LED光源100を導光体110に組み付ける工程を容易にしたりすることができるという効果が得られる。
また、本実施形態に係る照明光学系では、導光体110が有する反射面が一面のみである。
こうすることにより、反射面が複数面存在する照明光学系と比較して、導光体の小型化や成形を容易にすることができるという効果が得られる。
また、本実施形態に係る照明光学系では、導光体110の出射面113を平面としている。
これにより、出射面が曲面である照明光学系と比較して、導光体の小型化や加工を容易にすることができるという効果が得られる。
また、本実施形態に係る照明光学系では、光源として発光ダイオード(LED)を採用しているが、これに限定されず、光源として、LEDや有機発光ダイオード(OLED)などの有機EL素子を採用することができる。
LEDやOLEDは、発光部を小さくすることができるため、センサ等に用いるための照明光学系に好適である。
そのような照明光学系では、発光チップの位置公差が問題となりやすいため、本発明の効果を享受しやすい。
また、本実施形態に係る照明光学系は、導光体110の入射面111が楕円反射面112の長軸に平行で、且つ、出射面113が楕円反射面112の長軸に垂直ではないように構成することもできる。
[分光測色装置]
図18は、本実施形態に係る照明光学系が搭載された、画像形成装置に用いられる分光測色装置2000の要部上面図を示している。図19は、本実施形態に係る照明光学系が搭載された、画像形成装置に用いられる分光測色装置2000の要部斜視図を示している。
分光測色装置2000は、不図示の筐体上に、導光体2002及び回折素子2003を保持している。
光源2005及び受光素子2006は、不図示の電気基板上に実装され、電気基板は、ネジによって筐体に固定される。樹脂製の筐体にはスリット2001aが一体成形されている。筐体の開口側には不図示のPET製のカバーシートを備えた不図示のカバーが組み付けられる。カバーの一部には、導光体2002から不図示のカラーパッチへの照射光や、カラーパッチから導光体2002へ導光する反射光の光路を確保する必要のために開口窓を設けられている。開口窓によって、塵埃や紙紛等が筐体内に侵入しないように、開口窓にはカバーシートが取り付けられている。
光源2005は、一般的にTOPVIEWタイプと呼ばれる、0.2mm×0.2mmの発光部を有する白色LEDであり、その発光面から面法線方向を光軸として放射状に光束を射出する。光源2005の白色LEDは、発光面の面法線方向の光量が最大となり、面法線からの傾きが大きくなるにつれて光量も徐々に減少する配光強度特性を有する。
導光体2002は、アクリル樹脂により形成された光学素子である。そして、不図示の入射面、楕円反射面及び出射面で構成される照明光学系のための導光体部分と、アナモフィック面2002d、不図示の折り返し反射面及び出射面2002fで構成される分光光学系のための導光体部分とを一体化して形成されている。
回折素子2003は、凹面反射型の回折格子を有しており、射出成形によって作製された樹脂製の光学素子にアルミニウム等の反射膜とSiO2等の増反射膜を蒸着することによって作製されている。
受光素子2006は、分光方向に複数のSiフォトダイオードなどの光電変換素子をアレイ状に並べて形成されている。
次に、分光測色装置2000を用いた測色方法について説明する。
分光測色装置2000は、照明光学系と分光光学系とを有しており、照明光学系により被照射面上に存在する被検知物を照明し、被検知物からの散乱光を分光光学系で分光し、被検知物の測色を行う。
光源2005から出射した光線は、光源2005と当接している導光体2002の入射面を透過し、楕円反射面によって上側に反射し、出射面を透過して、被照射面上に存在するカラーパッチ等の被検知物へ照射される。
導光体に光源を近接させる照明光学系においては、導光体入射直後の光束の広がり角や、全反射条件を考慮し、必要な楕円反射面の範囲を明確にすることで、十分な照明効率を確保しつつ、導光体の小型化を達成することができる。
被照射面上に存在する被検知物からの散乱光の一部は、導光体2002の分光方向と平行な方向に集光作用を有するアナモフィック面2002dに入射する。そして、入射した後、折り返し反射面にて分光平面に対して平行な方向に折り曲げられ、スリット2001a上でほぼ線像に結像した光束となる。
スリット2001aを通過した光束は、回折素子2003によって分光された後、受光素子2006上に波長毎にスリット像として結像される。これは、簡易な構成で小型化に有効なローランド型の分光器構成である。
アレイ状に並べられた受光素子2006の各光電変換素子上に分光されたスリット像が集光され、各々の光電変換素子によって検出された信号に、光源2005の分光特性や受光素子2006の分光感度特性などを補正して信号処理し、被検知物の色調を算出する。
この分光光学系による被検知範囲は0.2mm×0.2mmであり、且つ、被検知範囲の中心は、光源が称呼位置にあるときに、最も高効率となる位置になる。
[画像形成装置]
図20は、本実施形態に係る照明光学系が搭載された分光測色装置2000を備えるカラー画像形成装置1000の側断面図を示している。
カラー画像形成装置1000は、等間隔に配置された各々像担持体としての感光ドラム(感光体)1C、1M、1Y及び1BK、1次帯電器2C、2M、2Y、2BK及び現像器4C、4M、4Y、4BKを備えている。
また、カラー画像形成装置1000は、現像器4C、4M、4Y、4BK、転写ベルト14及び転写ローラ5C、5M、5Y、5BKを備えている。
また、カラー画像形成装置1000は、クリーナー6C、6M、6Y、6BKを備えている。
また、カラー画像形成装置1000は、走査光学装置3000を備えている。
画像情報に基づいて各々光変調された各光束(レーザビーム)LC、LM、LY、LBKが走査光学装置3000から射出される。出射した各光束は、1次帯電器2C、2M、2Y、2BKによって各々一様に帯電している対応する感光ドラム1C、1M、1Y、1BKの感光面上を照射して静電潜像を形成する。
形成された静電潜像は、現像器4C、4M、4Y、4BKによって各々、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの画像に可視像化される(トナー像として現像される)。可視像化された画像は、転写ベルト14上を搬送されてくるシート材P(被転写材)に転写ローラ5C、5M、5Y、5BK(転写器)によって順に静電転写されることによって、シート材P上にカラー画像が形成される。
この後、感光ドラム1C、1M、1Y、1BK面上に残っている残留トナーは、クリーナー6C、6M、6Y、6BKによって除去される。そして、感光ドラム1C、1M、1Y、1BKは、次のカラー画像を形成するために再度1次帯電器2C、2M、2Y、2BKによって一様に帯電される。
シート材Pは、給紙トレイ7上に積載されており、給紙ローラ8によって1枚ずつ順に給紙され、レジストローラ9によって画像の書き出しタイミングに同期をとって転写ベルト14上に送り出される。
転写ベルト14上を精度よく搬送されている間に、感光ドラム1C、1M、1Y、1BK面上に形成されたシアンの画像、マゼンダの画像、イエローの画像及びブラックの画像が順にシート材P上に転写されてカラー画像が形成される。
駆動ローラ11は転写ベルト14の送りを精度よく行っており、回転ムラの小さな不図示の駆動モータと接続している。シート材P上に形成されたカラー画像は、定着器12によって加圧・加熱定着された後、排紙ローラ13などによって搬送されて装置外に排出される。
分光測色装置2000は、定着器12直後のシート搬送路上に設置されており、シート材Pのシート面に形成されたカラーパッチが定着された画像面に対して、照明光が照射されるように配置されている。
定着器を経てカラーパッチが画像形成されたシート材Pは、分光測色装置2000によって、シート搬送されるカラーパッチに準じて、カラーパッチ毎の色度を検知する。ここで、画像定着後のシート面上のカラーパッチを測色しているのは、シート種や定着等による色度変化を考慮したうえでカラーマッチングを行う為である。
次に、分光測色装置2000で読み込んだ検出結果を不図示のプリンタコントローラに転送し、プリンタコントローラは出力されたカラーパッチの色再現性が適切に為されているかを判断する。出力された単色、もしくは混色のカラーパッチが、プリンタコントローラの指示した色度において、色差が所定範囲内の場合には、カラーキャリブレーションを終了する。色差が所定範囲外の場合には、色差情報をもとにプリンタコントローラは所定の色差以内に収まるまでカラーキャリブレーションを実施することも可能である。
このように、カラー画像形成装置に分光測色装置2000を搭載する事で、画像形成装置の機差、シート種、使用環境や使用頻度等によって、シート面上に形成されるカラー画像の色度差を生じた場合でも、全ての条件下において、絶対色度に補正することができる。そのため、確実に安定した色度を再現することで、より高度なカラーキャリブレーションが実現可能になる。
10 照明光学系
100 光源
110 導光体
111 入射面
112 楕円反射面
112b 第1の焦点
113 出射面
120 被照射面

Claims (14)

  1. 光源と、該光源から出射した光束を被照射面に導光する導光体とを備え、
    前記導光体は、前記光源からの光束が入射する入射面と、該入射面からの光束を反射する楕円反射面と、該楕円反射面からの光束が出射する出射面とを有し、
    前記楕円反射面は、回転楕円体によって定義される楕円面であり、
    前記光源は、前記楕円反射面の焦点のうち前記被照射面から遠い方の第1の焦点に対して、前記光源の発光面に垂直な成分を有する方向に離間して配置されており、
    前記楕円反射面の二つの焦点を通る軸をz軸、前記回転楕円体と前記z軸との交点を原点、前記z軸及び前記発光面の垂線に平行な断面内における前記回転楕円体の前記原点での曲率半径をR、円錐定数をk、前記断面内における前記発光面の垂線と前記z軸とのなす角度をθ、前記発光面に垂直な方向における前記光源と前記第1の焦点との距離をΔ、
    とするとき、
    0.1≦Δ/Δ max ≦0.5
    なる条件式を満足することを特徴とする照明装置。
  2. 前記発光面は、前記入射面に隣接していることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. なる条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 記導光体の屈折率をnとするとき、
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の照明装置。
  5. 前記入射面は平面であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の照明装置。
  6. 前記出射面は平面であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の照明装置。
  7. 前記第1の焦点は、前記導光体の外部にあることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の照明装置。
  8. 前記楕円反射面の第2の焦点は、前記被照射面上に位置することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の照明装置。
  9. 前記導光体が有する反射面は、前記楕円反射面のみであることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の照明装置。
  10. 前記楕円反射面には、反射膜が施されていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の照明装置。
  11. 前記入射面は、前記回転楕円体の長軸に対して非平行であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の照明装置。
  12. 前記出射面は、前記回転楕円体の長軸に対して非垂直であることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の照明装置。
  13. 請求項1乃至12の何れか一項に記載の照明装置と、前記被照射面からの光を受光素子に導光する回折素子とを備えることを特徴とする分光測色装置。
  14. 請求項13に記載の分光測色装置と、感光面上に形成される静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像された前記トナー像を被転写材に転写する転写器と、転写された前記トナー像を前記被転写材に定着させる定着器とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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