JP2010217881A - 原稿照明装置、原稿照明方法及び画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源の影を発生させずに対向照明が可能である、副走査位置で照度や照度分布が変化しない光利用効率の良い原稿照明装置、原稿照明方法及び画像読取装置を提供する。
【解決手段】光を照射するための固体光源と、固体光源から照射された光束の一部を透過させて、残りの光束を反射させて照明領域へ導くために透過領域と反射領域を有した第1の反射手段と、第1の反射手段を透過した光束を照明領域へ導くための少なくとも2以上の第2の反射手段と、を備える。
【選択図】図9
【解決手段】光を照射するための固体光源と、固体光源から照射された光束の一部を透過させて、残りの光束を反射させて照明領域へ導くために透過領域と反射領域を有した第1の反射手段と、第1の反射手段を透過した光束を照明領域へ導くための少なくとも2以上の第2の反射手段と、を備える。
【選択図】図9
Description
本発明は、デジタル複写機やイメージスキャナに使用される原稿照明装置に関し、特に光源に発光ダイオードを用いる原稿照明装置、原稿照明方法及びその原稿照明装置を備える画像読取装置に関する。
近年、発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下、LEDと記述する)の明るさは急速に高まっている。LEDは、一般的に長寿命、高効率、環境面などの利点を有しており、多くの照明分野へ応用されている。その用途の一つとして、デジタル複写機やイメージスキャナのような画像読み取り装置の原稿照明装置にLEDが用いられ始めている。LED以外の光源としてはキセノンランプやハロゲンランプ、冷陰極管といった線状光源が用いられる。
例えば、特許文献1には、ハロゲンランプとリフレクタを用いた照明光学系の発明が開示されている。線状光源の場合には特に問題は発生しないが、光源をLEDに置き換えた場合には以下の問題が発生する。
LEDの発光面から放射される光は半球状に広がる。この放射光を効率良く所定の照明領域まで伝搬させるにはレンズ系のみでは困難である。また放電ランプ光源に用いられるリフレクタを用いることで半球状の放射光を有効に利用できる可能性がある。しかし、例えば図7に示すように、LED70の発光面をリフレクタの開口に向けた配置の場合にはリフレクタ71で反射された光R1とリフレクタで反射されずに直接放射された光R2の進路が異なり、所望の照度分布を得ることができなかったり、光利用効率を低下させる原因となる。これを避けるには、例えば図8に示すように、発光面をリフレクタ側に向けることでLEDから放出される半球状の光束を全てリフレクタで反射させることができるが、リフレクタで反射された光のうちLEDに再び照射され、効率良くリフレクタの外に取り出せない光R4が存在することになる。
さらに、原稿照明装置は線状に照明するために、LEDをアレイ状に設置する方式もあり、LED駆動ボード上にLEDチップが実装されると、このボードに光があたるために、取り出される光の割合はさらに低下することになる。これらの理由のためにLED光源では凹面リフレクタが用いられることは無かった。
また特許文献2には、線状光源と、開口付きシリンドリカル非球面ミラーと、円柱ミラー、さらに、開口付きシリンドリカル非球面ミラーから透過した光を3枚のミラーで被照射部を照明するという発明が開示されている。
これは開口付きシリンドリカル非球面ミラーからの反射光と透過光を最終段のミラーに導き、片側から照明している。この平行光束にする理由は光源部を装置に対して固定して配置するためである。また円柱ミラーを省略し、線状光源をLEDアレイ光源に置き換えることで原稿照明装置としては成立するが、このままでは片側照明であるため、凹凸のある原稿では影が発生することになる。また、特許文献2の方法では、開口付きシリンドリカル非球面ミラーからの透過光は少なくとも3枚のミラーを使用する必要があること、光源を固定して配置しているので有限のサイズを有する光源から放出された光を全て平行光にすることは原理的に不可能であると考えられる。
このため、副走査位置ごとによって光利用効率が変わり、照度値が変化し、照度分布も不均一になる。なお、主走査方向に広がる光のうち特に周辺は装置側面付近に配置させるサイドミラーで折り返すことで分布の悪化を抑えようとしているが、副走査位置でサイドミラーに入る光の量が変化し、結果的には主走査方向の分布も副走査位置で異なることになる。
また特許文献3には、互いに屈折率が異なる連続相と粒子状分散相とを有し、かつ粒子状分散相の平均アスペクト比が1より大きく、粒子状分散相の長軸方向が一方の方向に配向した異方性散乱層で構成された異方性拡散板を用いたバックライトユニットが開示されている。
また特許文献4には、レンチキュラーレンズを用いて異方性を出したバックライトユニットが開示されている。
特許文献2に記載されている方法は、対向照明ができないことや開口付きミラー以外に最低3枚のミラーが必要となり構成が複雑となることが考えられる。また特許文献2に記載されている方法では、原稿面で照度値や照度分布が変化してしまうという問題がある。
また特許文献3及び4に記載されている方法では、原稿面上の必要な領域への明るさが足りなくなり光利用効率が低下してしまうという問題がある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、光源の影を発生させずに対向照明が可能である、副走査位置で照度や照度分布が変化しない新たな照明光学系を提案するとともに、原稿面の必要な領域への明るさを確保しつつ、原稿面でのギラツキを低減した光利用効率の良い原稿照明装置、原稿照明方法及び画像読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る原稿照明装置は、光を照射するための固体光源と、固体光源から照射された光束の一部を透過させて、残りの光束を反射させて照明領域へ導くために透過領域と反射領域を有した第1の反射手段と、第1の反射手段を透過した光束を照明領域へ導くための少なくとも2以上の第2の反射手段と、を備えることを特徴とする。
また本発明に係る原稿照明方法は、光を照射するための固体光源から照射された光束の一部を透過させて、残りの光束を反射させて照明領域へ導くために透過領域と反射領域を有した第1の反射ステップと、第1の反射ステップを透過した光束を照明領域へ導くための少なくとも2以上の第2の反射ステップと、を備えることを特徴とする。
また本発明に係る画像読取装置は、上記の原稿照明装置を備えることを特徴とする。
本発明により、光源の影を発生させずに対向照明が可能である、副走査位置で照度や照度分布が変化しない、原稿面の必要な領域への明るさを確保しつつ、原稿面でのギラツキを低減した光利用効率の良い原稿照明装置、原稿照明方法及び画像読取装置を提供することが可能になる。
まず第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る、原稿照明装置の構成を示す図である。
第1の実施形態においては被照射部が図1の紙面に垂直な線状となる原稿照明装置1であり、LEDアレイ光源11と、開口付曲面ミラー12と、曲面ミラー13及び14と、を備えて構成される。
LEDアレイ光源11は紙面に垂直方向にアレイ状に配置されている。ミラー12は紙面に平行な断面形状が楕円の一部なる形状で、第一焦点近傍にLEDを配置し第二焦点近傍に被照射面15を設置する。LEDの発光面はミラー12の開口12aに向かう面とする。
LEDからの放射光のうち、ミラー12で反射された光16aは被照射部に向かう。一方、ミラー12の開口12aで透過した光16bはミラー13及び14で反射され、光16aとは大きく異なる方向から被照射面を照明する。
図1に示すように、右斜め上方向への照明光16aと、左斜め上方向への照明光16bをつくるには、ミラー12以外にミラー13及び14が必要である。すなわち、少なくとも2枚のミラーが必要となる。
図1の第1の実施形態の構成によれば、ミラー12からの反射光はLED(LEDボードを含む)に照射することなく所定方向に伝搬する。一方、LEDにあたる光はミラー12の開口(透過領域)から透過され、ミラー13及び14によって効率良く被照射部を照明することが可能となる。このため光利用効率を大きく低下させること無く線状照明が可能となる。
本実施形態で用いる固体光源(LED)はその配光特性が限定されることは無いが、砲弾型レンズ付きのLEDよりはむしろレンズなどの無いLEDチップで、例えば放射される光が半球状のように広がるタイプほど効果が高い。
なお、ミラー13及び14はどちらも曲面ミラーで図示しているが、どちらか一方のみ曲面ミラーであっても本実施形態の効果を損なうことは無い。
また、本実施形態ではLEDアレイを使用し線状照明装置を構築しているが、LED単体(ひとつのLED光源)としてミラー12を開口付き回転楕円ミラー、ミラー13及び14を球面ミラーとし、異なる2方向からスポット状に照明する光学系を構築すると光学顕微鏡などの照明として利用することもできる。
さらに、ミラー12の開口部を無くし、反射させたい領域にのみ反射部材(アルミ、誘電体多層膜など)を設置し、開口部に対応する領域は反射部材を設けずに光を透過させても良い。ただし、開口を設けたほうが光の屈折が無いため、白色LEDを用いるときに分光を発生することが無く、色ムラの可能性を排除できる。
図2は第1の実施形態に係る、原稿照明装置を用いた画像読取装置を示す図である。本画像読取装置は、原稿を置くためのコンタクトガラス16、第一キャリッジ2と、第二キャリッジ3と、縮小結像レンズ18と、撮像素子(CCDセンサ)19と、を備えて構成される。第一キャリッジ2は原稿照明装置1とミラー17aを備える。第二キャリッジ3はミラー17b、及び17cを備える。
図2の原稿照明装置の配置でミラー13とミラー14との間に空間があるため、原稿読取のための光学系はこの空間を利用することが望ましい。第一キャリッジを図3の左右方向に速度Vで移動する際には、第二キャリッジ3はV/2の速度で移動させる。
縮小結像レンズはcos4乗則のため周辺光量が暗くなる特性を有する。これを補正するために、例えば、LEDアレイの配置を周辺にいくにしたがってピッチ(LED間隔)を短くしていく方法が利用できる。これ以外にも、周辺のLEDほど光量を上げることや、CCD出力を電気的に補正することも有効である。
図3は第1の実施形態に係る、線状照明装置の光学系の構成を示す図である。本実施形態においては、コンタクトガラス33に置かれた紙面(図示せず)に垂直方向(x軸方向)にそって線状に照明する光学系である。
本光学系は、LEDアレイ光源11と、開口付きのミラー12と、曲面ミラー31と、平面ミラー32と、を備えて構成される。またLEDアレイ光源11はx軸方向にアレイ状に配置される。
LEDはミラー12側の面が発光面となるように配置する。ミラー12はyz断面形状が楕円形状となる凹面の楕円柱面であり、ミラー中央部にはx軸に沿って開口をもつ。通常、LEDからの出射光は半球状に放射される。このうち、LED自身(LEDボードを含む)に戻らない成分のみが反射されるように反射領域を設定する。楕円の第一焦点付近にLEDが設置され、第二焦点付近が被照射部となるようにミラー32を配置する。ミラー12の開口12aから透過された光は曲面ミラー31で集光しつつ被照射部を光31aとは異なる方向から照明する。開口12aからの透過光は発散光であるためミラー31はyz断面で曲面形状であることが望ましい。
本実施形態ではLED、ミラー12、13及び14をほぼ直線上にレイアウトできるため、原稿照明装置の主要光学系(図3の一点鎖線内)の高さ(y方向の長さ)をコンパクトにすることが可能となる。
なお、本実施形態では開口付きミラー12のyz断面形状が楕円形状であったが、放物形状であっても良い。ただしその場合にはミラー32はyz断面が曲面形状であることが望ましい。
図4は第1の実施形態に係る、原稿照明装置を用いた画像読取装置を示す図である。本画像読取装置は、図3に示す線状照明装置2Aと、ミラー17a、17b及び17cと、縮小結像レンズ18と、撮像素子(CCDセンサ)19と、コンタクトガラス33と、を備えて構成される。
本実施形態においては、線状照明装置のLED光源11と、開口付きミラー12と、ミラー31及び32とがコンタクトガラス平行で一直線上に配置されており、原稿読取装置の厚さ方向(図4の上下方向)に小型化が図られている。これまでの実施形態と同様に、開口付きミラーを用いてLEDからの放射光を全て有効に利用できるため、光利用効率が高い。
次に、第1の実施形態に係る、光利用効率についてノンシーケンシャル光線追跡シミュレーションを実施し、検証した結果を説明する。
シミュレータには、オプティカル・リサーチ・アソシエーツ(Optical Research Associates)社のライトツールズ(Light Tools)、バージョン6.1を用いて図3の原稿照明装置をモデル化し照度計算を行なった。
LEDは図4のx軸(紙面に垂直な方向。主走査方向)にそって30個のアレイ光源で、発光面は開口付きミラー12に向かう面のみとした。各LEDの光束量は5lm(5ルーメン)とした。また、ミラー12、31及び32の反射率は85%と設定した。
照度計算の結果、副走査方向(z方向)の照度分布を図5に、また、主走査方向(x方向)の照度分布を図6に示す。原稿中央の最大照度は100000ルクスであった。LED30個の光束は5[lm]×30=150[lm]となり、使用するLEDの投入電力光束比(発光効率)は70lm/Wである。このLED30個への投入電力は150/70=2.1[W]となる。
一方、従来のキセノン線状光源を用いた照明装置では投入電力12Wに対して原稿中央照度は2万ルクスである。
投入電力に対する原稿中央照度の比を比べると、本実施形態の方式では、100000[lx]/2.1[W]=47000[lx/W]であり、キセノン方式は、20000[lx]/12[W]=1700[lx/W]であり、本実施形態の方式では20倍以上の効率が得られた。
次に第2の実施形態について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る、原稿照明装置の構成を示す図である。
第2の実施形態においては被照射部が図9の紙面に垂直な線状となる原稿照明装置1であり、LEDアレイ光源11と、開口付曲面ミラー12と、曲面ミラー13、及び14と、等方性拡散部材20a及び20bと、を備えて構成される。
図9は、図1の原稿照明装置1の構成に等方性拡散部材20a及び20bを加えて、照明光のギラツキを低減した構成であるため図1と同じものは同じ符号で示す。
LEDアレイ光源11は紙面に垂直方向にアレイ状に配置されている。ミラー12は紙面に平行な断面形状が楕円の一部なる形状で、第一焦点近傍にLEDを配置し第二焦点近傍に被照射面15を設置する。LEDの発光面はミラー12の開口12aに向かう面とする。
LEDからの放射光のうち、ミラー12で反射された光16aは被照射部に向かう。一方、ミラー12の開口12aで透過した光16bはミラー13、及び14で反射され、光16aとは大きく異なる方向から被照射面を照明する。
図9に示すように、右斜め上方向への照明光16aと、左斜め上方向への照明光16bをつくるには、ミラー12以外にミラー13、及び14が必要である。すなわち、少なくとも2枚のミラーが必要となる。
照明光16aと16bには、それぞれ、非照射面までに等方性拡散部材20a及び20bが配置される。等方性拡散部材は照明光を人が直視したときにぎらつき感を低減させるために用いるものである。
等方性拡散部材としてはすりガラスのように表面に微細な凹凸がランダムに形成された拡散機能を有するものや、ホログラムのように回折現象を利用したもの、微小なビーズを敷き詰めた拡散シートなどが利用できる。
また、プリズムシートのプリズム稜線を紙面に平行になるように配置し、LEDアレイ方向のみに光を拡散させるものであっても良い。等方性拡散部材によって照明光のギラツキ感を低減させると光利用効率が低下する方向に向かう、いわゆるトレードオフの関係がある。すりガラスや拡散ビーズによる拡散特性はガウス散乱特性を有する場合が多い。
散乱強度は次の式1で示される。
散乱強度=P0 exp{(−1/2)(θ/σ)^2}(式1)
ただし、θ:散乱角、P0:散乱光のピークの光強度、σ:ガウス分布の標準偏差(単位:角度)
ただし、θ:散乱角、P0:散乱光のピークの光強度、σ:ガウス分布の標準偏差(単位:角度)
等方性拡散部材のσは、おおむね、3度から15度までの間に設定すると、ギラツキ感の低減効果と光利用効率低下の抑制を両立しやすい。
図9の第2の実施形態の構成によれば、ミラー12からの反射光はLED(LEDボードを含む)に照射することなく所定方向に伝搬する。
一方、LEDにあたる光はミラー12の開口(透過領域)から透過され、ミラー13、及び14によって効率良く被照射部を照明することが可能となる。このため光利用効率を大きく低下させること無く線状照明が可能となり、さらに、等方性拡散部材によって照明光のギラツキ感を低減させることができる。
図9の構成での副次的なメリットとして、等方性拡散部材によって線状照明光のリップル(照度分布が一定でなく、局所的に照度が高くなったり低下する現象)を抑えるはたらきも有する。
図10は、図9に示した等方性拡散部材20a及び20bを、異方性拡散部材21a及び21bに変更した場合の原稿照明装置の構成を示す図である。
異方性拡散部材21a及び21b以外の構成は図9と同様であるため、図9と同じものは同じ符号で示す。また、構成に対する詳細な説明も同様に省略する。
照明光16aと16bには、それぞれ、非照射面までに異方性拡散部材21a、21bが配置される。
異方性拡散部材は照明光を人が直視したときにぎらつき感を低減させるために用いるものである。
異方性拡散部材としては微細な楕円形状凹凸がランダムに形成されたものや、ホログラムのように回折現象を利用したもの、微小な棒状または回転楕円体のビーズを敷き詰めた拡散シートなどが利用できる。
また、プリズムシートのプリズム稜線を紙面に平行になるように配置し、LEDアレイ方向のみに光を拡散させるものであっても良い。異方性拡散部材によって照明光のギラツキ感を低減させると光利用効率が低下する方向に向かう、いわゆるトレードオフの関係がある。すりガラスや拡散ビーズによる拡散特性はガウス散乱特性を有する場合が多い。
散乱強度は式2で示される。
散乱強度=P0 exp{(−1/2)(θ/σ)^2}(式2)
ただし、θは散乱角、P0は散乱光のピークの光強度、σは拡散強度がP0/√eとなる角度
ただし、θは散乱角、P0は散乱光のピークの光強度、σは拡散強度がP0/√eとなる角度
異方性拡散部材のσはLEDアレイ方向に、おおむね、3度から15度までの間に設定すると、ギラツキ感の低減効果と光利用効率低下の抑制を両立しやすい。LEDアレイ方向に直交する方向のσは、0もしくは、LEDアレイ方向のσより小さな値となるような異方性とする。
図10の第2の実施形態の構成によれば、ミラー12からの反射光はLED(LEDボードを含む)に照射することなく所定方向に伝搬する。
一方、LEDにあたる光はミラー12の開口(透過領域)から透過され、ミラー13、14によって効率良く被照射部を照明することが可能となる。
このため光利用効率を大きく低下させること無く線状照明が可能となり、さらに、異方性拡散部材によって照明光のギラツキ感を低減させることができる。
さらに図10の構成のメリットとして、異方性拡散部材によってLED光がアレイ方向に強く拡散されるため原稿面で線状照明光のリップル(照度分布が一定でなく、局所的に照度が高くなったり低下する現象)を抑えるはたらきも有する。
等方性拡散ではアレイ直交方向にも拡散するため原稿面読み取りに利用できない光を発生させるが、図10の構成ではアレイ方向への拡散なので光利用効率の低下は最小限に抑えられる。
第2の実施形態で用いる固体光源(LED)はその配光特性が限定されることは無いが、砲弾型レンズ付きのLEDよりはむしろレンズなどの無いLEDチップで、例えば放射される光が半球状のように広がるタイプほど効果が高い。
なお、ミラー13及び14はどちらも曲面ミラーで図示しているが、どちらか一方のみ曲面ミラーであっても本実施形態の効果を損なうことは無い。
また、本実施形態ではLEDアレイを使用し線状照明装置を構築しているが、LED単体(ひとつのLED光源)としてミラー12を開口付き回転楕円ミラー、ミラー13及び14を球面ミラーとし、異なる2方向からスポット状に照明する光学系を構築すると光学顕微鏡などの照明として利用することもできる。
さらに、ミラー12の開口部を無くし、反射させたい領域にのみ反射部材(アルミ、誘電体多層膜など)を設置し、開口部に対応する領域は反射部材を設けずに光を透過させても良い。ただし、開口を設けたほうが光の屈折が無いため、白色LEDを用いるときに分光を発生することが無く、色ムラの可能性を排除できる。
図11は、第2の実施形態に係る、原稿照明装置を用いた画像読取装置を示す図である。
本画像読取装置は、原稿を置くためのコンタクトガラス16、第一キャリッジ2と、第二キャリッジ3と、縮小結像レンズ18と、撮像素子(CCDセンサ)19と、等方性拡散部材20a及び20bと、を備えて構成される。第一キャリッジ2は原稿照明装置1とミラー17aを備える。第二キャリッジ3はミラー17b及び17cを備える。
図11は、図2の構成に等方性拡散部材20a及び20bを加えた構成であるため図2と同じものは同じ符号で示す。
図11の原稿照明装置の配置でミラー13とミラー14との間に空間があるため、原稿読取のための光学系はこの空間を利用することが望ましい。第一キャリッジを図9の左右方向に速度Vで移動する際には、第二キャリッジ3はV/2の速度で移動させる。
縮小結像レンズはcos4乗則のため周辺光量が暗くなる特性を有する。これを補正するために、例えば、LEDアレイの配置を周辺にいくにしたがってピッチ(LED間隔)を短くしていく方法が利用できる。これ以外にも、周辺のLEDほど光量を上げることや、CCD出力を電気的に補正することも有効である。
図12は、図11に示した等方性拡散部材20a及び20bを、異方性拡散部材21a及び21bに変更した場合の原稿照明装置を用いた画像読取装置を示す図である。
異方性拡散部材21a及び21b以外の構成は図11と同様であるため、図11と同じものは同じ符号で示す。また、構成に対する詳細な説明も同様に省略する。
図13は第2の実施形態に係る、線状照明装置の光学系の構成を示す図である。本実施形態においては、コンタクトガラス33に置かれた紙面(図示せず)に垂直方向(x軸方向)にそって線状に照明する光学系である。
本光学系は、LEDアレイ光源11と、開口付きのミラー12と、曲面ミラー31と、平面ミラー32と、等方性拡散部材35a及び35bと、を備えて構成される。またLEDアレイ光源11はx軸方向にアレイ状に配置される。図3の構成に等方性拡散部材35a及び35bを加えた構成であるため図3と同じものは同じ符号で示す。
LEDはミラー12側の面が発光面となるように配置する。ミラー12はyz断面形状が楕円形状となる凹面の楕円柱面であり、ミラー中央部にはx軸に沿って開口をもつ。
通常、LEDからの出射光は半球状に放射される。このうち、LED自身(LEDボードを含む)に戻らない成分のみが反射されるように反射領域を設定する。
楕円の第一焦点付近にLEDが設置され、第二焦点付近が被照射部となるようにミラー32を配置する。ミラー12の開口12aから透過された光は曲面ミラー31で集光しつつ被照射部を光31aとは異なる方向から照明する。開口12aからの透過光は発散光であるためミラー31はyz断面で曲面形状であることが望ましい。
照明光34a及び34bは、それぞれ、コンタクトガラスまでに設置された等方性拡散部材35a及び35bによって拡散されて被照射部を照明する。等方性拡散部材35a及び35bは図9に示した等方性拡散部材と同様に、ガウス散乱特性を有する場合にはσ値はおおむね3度から15度までに設定することが望ましい。
図13の実施形態ではLED、ミラー12、13及び14をほぼ直線上にレイアウトできるため、原稿照明装置の主要光学系(図3の一点鎖線内)の高さ(y方向の長さ)をコンパクトにすることが可能となる。さらに等方性拡散部材によって照明光のギラツキ感を低減することができる。
なお、図13の実施形態では開口付きミラー12のyz断面形状が楕円形状であったが、放物形状であっても良い。ただしその場合にはミラー32はyz断面が曲面形状であることが望ましい。
図14は、図13に示した等方性拡散部材35a及び35bを、異方性拡散部材36a及び36bに変更した場合の線状照明装置の光学系の構成を示す図である。
異方性拡散部材36a及び36b以外の構成は図13と同様であるため、図13と同じものは同じ符号で示す。また、構成に対する詳細な説明も同様に省略する。
照明光34a、34bは、それぞれ、コンタクトガラスまでに設置された異方性拡散部材36a、36bによって拡散されて被照射部を照明する。
異方性拡散部材36a、36bは第2の実施形態に示した異方性拡散部材と同様に、ガウス散乱特性を有する場合にはσ値はLEDアレイ方向に、おおむね、3度から15度までの間に設定すると、ギラツキ感の低減効果と光利用効率低下の抑制を両立しやすい。LEDアレイ方向に直交する方向のσは、0もしくは、LEDアレイ方向のσより小さな値となるような異方性とする。
図14の実施形態ではLED、ミラー12、13、14をほぼ直線上にレイアウトできるため、原稿照明装置の主要光学系(図3の一点鎖線内)の高さ(y方向の長さ)をコンパクトにすることが可能となる。
また、異方性拡散部材によって照明光のギラツキ感を低減することができる。なお、図14の実施形態では開口付きミラー12のyz断面形状が楕円形状であったが、放物形状であっても良い。ただしこの場合にはミラー32はyz断面が曲面形状であることが望ましい。
図15は、第2の実施形態に係る、原稿照明装置を用いた画像読取装置を示す図である。
本画像読取装置は、図15に示す線状照明装置2Bと、ミラー17a、17b及び17cと、縮小結像レンズ18と、撮像素子(CCDセンサ)19と、コンタクトガラス33と、等方性拡散板35a及び35bと、を備えて構成される。
図15は、図4の構成に等方性拡散板35a及び35bを加えた構成であるため図4と同じものは同じ符号で示す。
図15の実施形態においては、線状照明装置のLED光源11と、開口付きミラー12と、ミラー31及び32とがコンタクトガラス平行で一直線上に配置されており、原稿読取装置の厚さ方向(図4の上下方向)に小型化が図られている。これまでの実施形態と同様に、開口付きミラーを用いてLEDからの放射光を全て有効に利用できるため、等方性拡散板を用いているにもかかわらず比較的、光利用効率が高い。
図16は、図15に示した等方性拡散部材35a及び35bを、異方性拡散部材36a及び36bに変更した場合の原稿照明装置を用いた画像読取装置を示す図である。
異方性拡散部材36a及び36b以外の構成は図15と同様であるため、図15と同じものは同じ符号で示す。また、構成に対する詳細な説明も同様に省略する。
図16の実施形態では、線状照明装置のLED光源11、開口付きミラー12、ミラー31、32がコンタクトガラス平行で一直線上に配置されており、原稿読取装置の厚さ方向(図4の上下方向)に小型化が図られている。これまでの実施形態と同様に、開口付きミラーを用いてLEDからの放射光を全て有効に利用できるため、異方性拡散板を用いているにもかかわらず比較的、光利用効率が高い。
なお、本実施形態におけるLEDアレイには、次に記述するもののどれを用いても良く、本発明の効果を損なうことはない。例えば(1)LEDチップがアレイ状に配列されたもの、(2)青色帯域で発光するLEDチップと蛍光体(黄色、もしくは、緑と赤)からなるLEDパッケージがアレイ状に実装されたもの、(3)UV光を発光するLEDチップと蛍光体からなるLEDパッケージがアレイ状に実装されたもの、である。
次に、第2の実施形態に係る、光利用効率についてノンシーケンシャル光線追跡シミュレーションを実施し、検証した結果を説明する。
シミュレータには、オプティカル・リサーチ・アソシエーツ(Optical Research Associates)社のライトツールズ(Light Tools)、バージョン6.1を用いて図13の原稿照明装置をモデル化し照度計算を行なった。
LEDは図15及び図16のx軸(紙面に垂直な方向、主走査方向)にそって30個のアレイ光源で、発光面は開口付きミラー12に向かう面のみとした。各LEDの光束量は5lm(5ルーメン)とした。また、ミラー12、31及び32の反射率は85%と設定した。
等方性拡散板はLEDアレイ方向、直交方向ともにσ=15度の拡散広がりをもたせた。一方、異方性拡散板はLEDアレイ方向にσ=15度、直交方向にσ=1度とした。
照度計算の結果、副走査方向(z方向)の照度分布を図17に、また、主走査方向(x方向)の照度分布を図18に示す。等方性拡散板を凡例の「◆ 等方性」で示し、異方性拡散板を凡例の「■ 異方性」で示す。
等方性拡散板の原稿中央(副走査位置)の最大照度は52500ルクスであった。LED30個の光束は5[lm]×30=150[lm]となり、使用するLEDの投入電力光束比(発光効率)は70lm/Wである。このLED30個への投入電力は150/70=2.1[W]となる。一方、従来のキセノン線状光源を用いた照明装置では投入電力12Wに対して原稿中央照度は2万ルクスである。冷陰極管を用いた場合には3万ルクス(4.5W)である。
上記から投入電力に対する原稿中央照度の比を比べると、本実施形態の方式では、52500[lx]/2.1[W]=25000[lx/W]であり、キセノン方式では、20000[lx]/12[W]=1700[lx/W]であり、冷陰極管方式では、30000[lx]/4.5[W]=6700[lx/W]であり、本方式の投入電力に対する効率の良さが確認された。
さらに、異方性拡散板の副走査位置の最大照度は、94000ルクスであり、等方性拡散板の副走査位置の最大照度52500ルクスに比較して異方性拡散板の場合は、約1.8倍の照度が得られた。
また、等方性拡散板35a、35b及び異方性拡散板36a、36bの拡散機能によってLED照明光固有のギラツキ感を低減することができる。なお、等方性拡散板及び異方性拡散板の位置は必ずしもコンタクトガラス33近傍である必要はなく、例えば、凹面ミラーの前後41a及び41bにそれぞれ配置しても良い。
なお、上記の実施形態において、開口付きミラーはアルミ面とすると85%程度の反射率が得られ、銀にすると95%程度の反射率に向上できる。
また上記の実施形態によれば、開口付きミラーを用いることで原稿照明装置において光源の影が発生せず(光量ロスが低減し)、対向照明が可能で、照明光のギラツキ感を低減でき、さらには、異方性拡散部材を用いて必要な方向にのみ拡散させるため効率の良い照明が可能となる。
また上記の実施形態によれば、開口付きミラーを用いることで原稿照明装置において光源の影が発生せず(光量ロスが低減し)、対向照明が可能で、副走査位置で照度や照度分布が変化しないようにできる。
また上記の実施形態によれば、開口付きミラーを用いることで原稿照明装置において光源の影が発生せず(光量ロスが低減し)、対向照明が可能で、副走査位置で照度や照度分布が変化しなく、さらに、開口を設けた曲面ミラーを用いたことで屈折光学素子がなく色ムラが発生しないようにできる。
また上記の実施形態によれば、開口付きミラーからの透過光を第二のミラーで反射させることによって開口付きミラーの反射光と透過光をそれぞれ異なる角度で原稿を対向照射することができる(原稿浮きに強い装置となる)。
また上記の実施形態によれば、開口付きミラーから発散していく透過光を照明領域に効率良く照明できる。
また上記の実施形態によれば、固体光源をアレイ化することによって個々の固体光源の明るさが小さくても明るい線状照明が可能となる。
また上記の実施形態によれば、固体光源からの光りの重なりに起因する照度分布ムラを改善できる。
また上記の実施形態によれば、主光軸が原稿面に平行な配置となりコンパクト化が達成される。
また上記の実施形態によれば、原稿照明装置において光源の影が発生せず光量ロスを低減できるため、光利用効率の高い照明が可能な画像読取装置を提供できる。
また上記の実施形態によれば、開口付きミラーを用いることで原稿照明装置において光源の影が発生せず(光量ロスが低減し)、対向照明が可能で、さらに、照明光のギラツキ感を低減できる。
また上記の実施形態によれば、拡散部材とミラーでのみ構成され、屈折光学素子を用いないため色ムラ(色分離)を無くすることができる。
また上記の実施形態によれば、開口付きミラーからの透過光を第二のミラーで反射させることによって開口付きミラーの反射光と透過光をそれぞれ異なる角度で原稿を対向照射することができる原稿浮きに強い照明装置となる。
また上記の実施形態によれば、原稿照明装置において光源の影が発生せず光量ロスを低減でき、かつ、照明光のギラツキ感の低減された照明が可能な画像読取装置を提供できる。
また上記の実施形態によれば、原稿照明装置において光源の影が発生せず光量ロスを低減でき、かつ、照明光のギラツキ感が低減され、さらには効率の良い照明が可能な画像読取装置を提供できる。
また上記の実施形態によれば、原稿照明装置において光源の影が発生せず、対向照明が可能で、照明光のギラツキを低減し、さらに、光利用効率の改善ができる。
また上記の実施形態によれば、屈折光学素子が無く色ムラを無くすことができる。
また上記の実施形態によれば、原稿照明装置において光源の影が発生せず、対向照明が可能で、照明光のギラツキを低減し、光利用効率の改善に加えて、開口付きミラーからの反射光と透過光を異なる方向から被照射部に導くこと(対向照射)ができる。
また上記の実施形態によれば、原稿照明装置において光源の影が発生せず、対向照明が可能で、照明光のギラツキを低減し、光利用効率の改善に加えて、第一の凹面ミラーから発散していく透過光を効率的に被照射部に導くことができる。
また上記の実施形態によれば、原稿照明装置において光源の影が発生せず、対向照明が可能で、照明光のギラツキを低減し、光利用効率の改善に加えて、個々の固体光源の明るさが小さくても明るい線状照明を可能とすることができる。
また上記の実施形態によれば、原稿照明装置において光源の影が発生せず、対向照明が可能で、照明光のギラツキを低減し、光利用効率の改善に加えて、原稿面の照度分布の不均一性を改善することができる。
また上記の実施形態によれば、原稿照明装置において光源の影が発生せず、対向照明が可能で、照明光のギラツキを低減し、光利用効率の改善に加えて、装置のサイズを小さくすることができる。
また上記の実施形態によれば、光利用効率の高い照明で、かつ、原稿面のギラツキを低減できる画像読取装置を提供することができる。
本発明に係る原稿照明装置は、固体光源から照射された光束が第1の反射手段と、第2の反射手段と、によって導かれる照明領域までの光路中に光束を拡散させる拡散部材を備えるようにしても良い。
本発明に係る原稿照明装置の拡散部材の拡散特性は、等方性を有するようにしても良い。
本発明に係る原稿照明装置の拡散部材の拡散特性は、異方性を有するようにしても良い。
本発明に係る原稿照明装置の前記第1の反射手段は、楕円柱形状で断面形状が曲面である反射領域に反射部材を有し、透過領域は前記固体光源に対して水平となる位置に設けた開口であり反射部材を有しないようにしても良い。
本発明に係る原稿照明装置の第2の反射手段は、少なくとも2以上のうち少なくとも1つは断面形状が曲面であるようにしても良い。
本発明に係る原稿照明装置の照明領域は線状の形を有し、固体光源は照明領域に対して平行でアレイ状に配置するようにしても良い。
本発明に係る原稿照明装置のアレイ状に配置した固体光源からの光束の拡散部材による拡散広がりは、アレイ方向に平行な拡散広がりが、アレイ方向に直交する拡散広がりよりも大きいようにしても良い。
本発明に係る画像読取装置は、上記記載の原稿照明装置を備えるようにしても良い。
本発明によれば、原稿照明装置及び画像読取装置などの用途に適用できる。
1 原稿照明装置
2 第一キャリッジ
2A 線状照明装置
3 第二キャリッジ
11 LEDアレイ光源
12 開口付曲面ミラー
12a 開口
13、14 曲面ミラー
15 被照射面
16 コンタクトガラス
16a、16b 照明光
17a、17b、17c ミラー
18 縮小結像レンズ
19 撮像素子(CCDセンサ)
20a、20b 等方性拡散部材
21a、21b 異方性拡散部材
31 曲面ミラー
32 平面ミラー
33 コンタクトガラス
34a、34b 照明光
35a、35b 等方性拡散部材
36a、36b 異方性拡散部材
41a、41b 凹面ミラー
2 第一キャリッジ
2A 線状照明装置
3 第二キャリッジ
11 LEDアレイ光源
12 開口付曲面ミラー
12a 開口
13、14 曲面ミラー
15 被照射面
16 コンタクトガラス
16a、16b 照明光
17a、17b、17c ミラー
18 縮小結像レンズ
19 撮像素子(CCDセンサ)
20a、20b 等方性拡散部材
21a、21b 異方性拡散部材
31 曲面ミラー
32 平面ミラー
33 コンタクトガラス
34a、34b 照明光
35a、35b 等方性拡散部材
36a、36b 異方性拡散部材
41a、41b 凹面ミラー
Claims (10)
- 光を照射するための固体光源と、
前記固体光源から照射された光束の一部を透過させて、残りの光束を反射させて照明領域へ導くために透過領域と反射領域を有した第1の反射手段と、
前記第1の反射手段を透過した前記光束を前記照明領域へ導くための少なくとも2以上の第2の反射手段と、
を備えることを特徴とする原稿照明装置。 - 前記固体光源から照射された前記光束が、前記第1の反射手段と前記第2の反射手段と、によって導かれる前記照明領域までの光路中に前記光束を拡散させる拡散部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の原稿照明装置。
- 前記拡散部材の拡散特性は、等方性を有することを特徴とする請求項2に記載の原稿照明装置。
- 前記拡散部材の拡散特性は、異方性を有することを特徴とする請求項2に記載の原稿照明装置。
- 前記第1の反射手段は、楕円柱形状で断面形状が曲面である前記反射領域に反射部材を有し、前記透過領域は前記固体光源に対して水平となる位置に設けた開口であり前記反射部材を有しないことを特徴とする請求項1または2に記載の原稿照明装置。
- 前記第2の反射手段は、少なくとも2以上のうち少なくとも1つは断面形状が曲面であることを特徴とする請求項1または2に記載の原稿照明装置。
- 前記照明領域は線状の形を有し、前記固体光源は前記照明領域に対して平行でアレイ状に配置することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の原稿照明装置。
- 前記アレイ状に配置した前記固体光源からの光束の前記拡散部材による拡散広がりは、アレイ方向に平行な拡散広がりが、アレイ方向に直交する拡散広がりよりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の原稿照明装置。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の原稿照明装置を備えることを特徴とする画像読取装置。
- 光を照射するための固体光源から照射された光束の一部を透過させて、残りの光束を反射させて照明領域へ導くために透過領域と反射領域を有した第1の反射ステップと、
前記第1の反射ステップを透過した前記光束を前記照明領域へ導くための少なくとも2以上の第2の反射ステップと、
を備えることを特徴とする原稿照明方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010032782A JP2010217881A (ja) | 2009-02-20 | 2010-02-17 | 原稿照明装置、原稿照明方法及び画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2009037919 | 2009-02-20 | ||
JP2010032782A JP2010217881A (ja) | 2009-02-20 | 2010-02-17 | 原稿照明装置、原稿照明方法及び画像読取装置 |
Publications (1)
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Family
ID=42976745
Family Applications (1)
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JP2010032782A Withdrawn JP2010217881A (ja) | 2009-02-20 | 2010-02-17 | 原稿照明装置、原稿照明方法及び画像読取装置 |
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012114878A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-14 | Ricoh Co Ltd | 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 |
JP2012120096A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-21 | Ricoh Co Ltd | ライン照明光学系及び原稿読取装置 |
JP2013005385A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Rohm Co Ltd | 光源装置および画像読取装置 |
JP2017091838A (ja) * | 2015-11-11 | 2017-05-25 | キヤノン株式会社 | 照明光学系、それを備える分光測色装置及び画像形成装置 |
-
2010
- 2010-02-17 JP JP2010032782A patent/JP2010217881A/ja not_active Withdrawn
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