JP2020085442A - 判別装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構成で判別精度の低下を抑制することができる判別装置を提供する。【解決手段】本発明に係る判別装置は、被照射面からの光線を受光する受光部と、光源部からの光線を被照射面に導光する曲面を含む照明部及び被照射面からの光線を受光部に導光する結像部を備える導光体とを有し、光源部から被照射面の第1及び第2の照明領域に至る第1及び第2の光線の第1及び第2の照明光路は、被照射面に平行な第1の断面内において互いに交差せず、第1の照明領域から受光部の第1の受光領域に至る第1の光線の第1の結像光路と、第2の照明領域から受光部の第2の受光領域に至る第2の光線の第2の結像光路とは、第1の断面内において互いに交差せず、第1の断面内において、第1及び第2の光線を射出する光源部の第1及び第2の発光点間の距離は、第1及び第2の受光領域の中心間距離よりも小さい。【選択図】 図1

Description

本発明は、判別装置に関し、特にレーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機、マルチファンクションプリンタ(MFP)等の画像形成装置に搭載される、記録材の種類を判別する装置として好適なものである。
近年、画像形成装置において、記録材の種類に応じた画像形成条件を決定するために、記録材の種類を判別する判別装置が採用されている。
特許文献1は、互いに異なる二方向から複数の光線を記録材に入射させ、散乱した光線を解析することで、記録材の種類を判別する判別装置を開示している。
特開2014−32090号公報
上記のような判別を行う判別装置の小型化や低コスト化を達成するために、光源からの複数の光線を被照射面の複数の照明領域に導光すると共に、該複数の照明領域からの光線をそれぞれ対応する受光部の複数の受光領域に導光する単一の導光体を用いることができる。
しかしながら、そのような導光体を用いると、光線を或る照明領域に導光する導光面において発生した迷光が、該照明領域に対応しない受光領域に導光されることによって、判別精度が低下する虞がある。
そこで本発明は、単純な構成で判別精度の低下を抑制することができる判別装置を提供することを目的とする。
本発明に係る判別装置は、被照射面からの光線を受光する受光部と、光源部からの光線を被照射面に導光する曲面を含む照明部及び被照射面からの光線を受光部に導光する結像部を備える導光体とを有し、光源部から被照射面の第1の照明領域に至る第1の光線の第1の照明光路と、光源部から被照射面の第2の照明領域に至る第2の光線の第2の照明光路とは、被照射面に平行な第1の断面内において互いに交差せず、第1の照明領域から受光部の第1の受光領域に至る第1の光線の第1の結像光路と、第2の照明領域から受光部の第2の受光領域に至る第2の光線の第2の結像光路とは、第1の断面内において互いに交差せず、第1の断面内において、第1の光線を射出する光源部の第1の発光点と第2の光線を射出する光源部の第2の発光点との距離は、第1の受光領域の中心と第2の受光領域の中心との距離よりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、単純な構成で判別精度の低下を抑制することができる判別装置を提供することができる。
実施形態に係る判別装置の要部斜視図、要部側面図、要部断面図、要部上面図、要部背面図及び要部下面図。 比較例の判別装置の要部斜視図、要部側面図、要部断面図、要部上面図、要部背面図及び要部下面図。 比較例の判別装置及び実施形態に係る判別装置それぞれにおいて発生する不要光の光路を模式的に示した図。 実施形態に係る判別装置が搭載された画像形成装置の要部副走査断面図。
以下、本実施形態に係る判別装置について図面に基づいて説明する。なお、以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。
図1(a)乃至(f)はそれぞれ、本実施形態に係る判別装置50の要部斜視図、要部側面図、要部断面図、要部上面図、要部背面図及び要部下面図を示している。図中の点線及び実線は、導光体52の内外を進行する一部の光線を示している。ここで、導光体52の分かりやすさのために、図1(f)では、絞り53については開口部のみを示し、受光素子54については後述の第1及び第2の結像領域のみを示す。
本実施形態に係る判別装置50は、光源51(光源部)、導光体52、絞り53及び受光素子54(受光部)を備えている。
光源51は、一般的にTOPVIEWタイプと呼ばれる、0.30mm×0.30mmの単一の発光部を有する赤外色LED(波長870nm)であり、その発光面から面法線方向を光軸として放射状に光線を射出する。
赤外色LEDである光源51は、発光面の面法線方向の光量が最大となり、面法線からの光線の傾きが大きくなるにつれて光量も徐々に減少する配光強度特性(ランバート分布)を有する。
導光体52は、アクリル樹脂(PMMA)により形成された光学素子である。
導光体52は、左側及び右側照明部52xL及び52xR(照明導光部)と、それに対応する左側及び右側結像部52yL及び52yR(結像導光部)とを有している。
図1(c)及び(f)に示されているように、導光体52は、照明入射平面52a、照明反射平面52b、凹形状の左側照明反射曲面52cL(第1の曲面反射面)、凹形状の右側照明反射曲面52cR(第2の曲面反射面)及び照明出射平面52dを備えている。
従って、左側照明部52xL及び右側照明部52xRはそれぞれ、左側照明反射曲面52cL及び右側照明反射曲面52cRを有している。そして、照明入射平面52a、照明反射平面52b及び照明出射平面52dは、左側照明部52xLと右側照明部52xRとで共用されている。
本実施形態に係る判別装置50では、左側照明反射曲面52cL及び右側照明反射曲面52cRは、導光体52の周囲の外形形状から突出している。
このような外形形状の構成により、左側照明反射曲面52cL及び右側照明反射曲面52cRは、照明光線の絞りの役割も果たしている。換言すると、左側照明反射曲面52cL及び右側照明反射曲面52cRは、光線を規制する光学面である。
また、図1(c)、(d)及び(f)に示されているように、導光体52は、左側第1結像反射曲面52eL、左側第2結像反射曲面52fL及び左側結像透過曲面52gLを備えている。さらに、導光体52は、右側第1結像反射曲面52eR、右側第2結像反射曲面52fR及び右側結像透過曲面52gRを備えている。
従って、左側結像部52yLは、左側第1結像反射曲面52eL、左側第2結像反射曲面52fL及び左側結像透過曲面52gLを有している。また、右側結像部52yRは、右側第1結像反射曲面52eR、右側第2結像反射曲面52fR及び右側結像透過曲面52gRを有している。そして、結像入射平面52dは、左側結像部52yLと右側結像部52yRとで共用されている。
光束を制限する絞り53は、左側開口53L及び右側開口53Rを有している。各開口の大きさは、□0.3mm×0.4mmであり、左右方向の幅の方が狭い。また、絞り53の厚さは0.1mmである。
受光素子(撮像素子)54は、記録材P(被照射面)に平行な断面(第1の断面)内において、記録材Pの搬送方向に垂直な方向(Y方向、第1の方向)に、複数のSiフォトダイオードなどの光電変換素子をアレイ状に並べて構成されている。
なお、受光素子54については、解像度600dpi対応とするために、1画素のサイズは42.3μmとなっている。
本実施形態に係る判別装置50では、不図示の筐体上に、導光体52が保持されている。
光源51及び受光素子54は、不図示の同一の電気基板上に実装されており、電気基板は、ネジによって筐体に固定されている。
また、不図示の筐体と導光体52とは、隙間から塵埃や紙紛等が筐体内に侵入しないように、導光体52の端部において互いに当接している。
次に、本実施形態に係る判別装置50を用いて、記録材(物体)の種類の判別を行う方法について説明する。
以下に示すように、本実施形態に係る判別装置50では、判別装置50から出射する光線によって、図中Z方向に搬送される記録材P(わかりやすさのため、図1(b)及び(c)にのみ記載)を照明する。そして、照明された記録材Pからの散乱光線を判別装置50によって受光して、記録材Pの表面画像を撮影する。
なお、受光素子54の出力は一次元のデータであるが、記録材Pが搬送されるため、二次元のデータが得られる。
このとき、表面画像には、記録材Pの凹凸による陰影が映るため、そこから繊維の配列、高さ、幅等を推測し、記録材Pの種類の判別を行うことができる。
図1(c)に示されているように、光源51から出射した複数の光線は、導光体52の照明入射平面52aを通過し、照明反射平面52bによって反射され、左側照明反射曲面52cL及び右側照明反射曲面52cRそれぞれに入射する。
そして、左側照明反射曲面52cL及び右側照明反射曲面52cRそれぞれに入射した複数の第1の光線及び複数の第2の光線は、反射されることによって、それぞれの少なくとも一部が少なくとも記録材Pに平行な断面内において互いに略平行になる。
そして、互いに略平行になった複数の光線は、照明出射平面52dから出射して、被照射面上に存在する記録材Pに照射される。
すなわち、左側照明部52xLを介した複数の第1の光線からなる第1の光束及び右側照明部52xRを介した複数の第2の光線からなる第2の光束は、同一の記録材Pの互いに異なる第1の照明領域PL及び第2の照明領域PRを照明する。
ここで、左側照明部52xLを介して記録材Pの第1の照明領域PLを照明する複数の第1の光線の光路を第1の照明光路OxLと呼ぶこととする。そして、右側照明部52xRを介して記録材Pの第2の照明領域PRを照明する複数の第2の光線の光路を第2の照明光路OxRと呼ぶこととする。
なお、本実施形態に係る判別装置50では、記録材Pへの光線の入射方向と記録材Pの面法線との角度を70°程度の浅い角度とすることで、記録材Pの表面の凹凸による陰影を強調し、記録材の種類の判別精度を向上させている。
照明光線の入射角度が60°以上であれば、判別は可能である。入射角度が70°以上であれば、陰影が明瞭となるために判別精度は高くなる。
ここで、仮に、照明光線が一定の広がりを有していた(すなわち、複数の照明光線が互いに略平行ではない)場合、記録材Pに生じる陰影の向きが、照明位置毎に異なってしまう。これは、受光素子54の画素の各々において、判定される記録材の種類が異なってくることになり、結果として、記録材判別の精度の悪化を引き起こしてしまう。
そこで、本実施形態に係る判別装置50では、記録材判別の精度の悪化を低減するために、記録材Pに入射する複数の光線のうちの一部が、少なくとも記録材Pに平行な断面内において互いに略平行になるようにしている。
通常、記録材Pとしては印画紙が用いられ、印画紙は繊維配向方向に対して略平行方向あるいは略垂直方向に切断されている。
そのため、繊維配向方向が搬送方向と平行または垂直である場合を考慮する必要がある。
本実施形態に係る判別装置50では、入射光線の記録材Pに平行な断面内において記録材Pの搬送方向(Z方向)に対してなす角度が±45°近傍になるように、記録材Pを照明している。
より詳細には、本実施形態に係る判別装置50では、記録材Pに平行な断面内において、第1の照明領域PLに入射する複数の第1の光線の平均角度と第2の照明領域PRに入射する複数の第2の光線の平均角度との差は、80°乃至110°となっている。
これら照明角度が互いに異なることにより、同一の記録材Pであっても、陰影が異なる画像(異なる情報)を得ることができる。
両情報を用いることで、繊維配向方向が、搬送方向に対して平行であっても、垂直であっても、記録材Pの種類の判別を安定して行うことができるようにしている。
被照射面上に配置された記録材Pの第1の照明領域PLの内、第1の取り込み領域PLsからの散乱光線は、導光体52の結像入射平面52dを通過し、左側第1結像反射曲面52eL、左側第2結像反射曲面52fLの順で反射し、左側結像透過曲面52gLを透過する。
そして、左側結像透過曲面52gLを透過した光線は、絞り53の左側開口53Lを通過し、受光素子54の受光面(撮像面)上の第1の結像領域54Lに導光される。
同様に、第2の照明領域PRの内、第2の取り込み領域PRsからの散乱光線は、導光体52の結像入射平面52dを通過し、右側第1結像反射曲面52eR、右側第2結像反射曲面52fRの順で反射し、右側結像透過曲面52gRを透過する。
そして、右側結像透過曲面52gRを透過した光線は、絞り53の右側開口53Rを通過して、受光素子54の受光面(撮像面)上の第2の結像領域54Rに導光される。
そして、第1及び第2の結像領域54L及び54Rそれぞれのうちの所定の有効領域(第1及び第2の受光領域)において得られる情報を用いて記録材Pの種類の判別が行われる。
ここで、左側結像部52yLを介して受光素子54の第1の結像領域54Lの有効領域に導光される複数の第1の光線の光路を第1の結像光路OyLと呼ぶこととする。そして、右側結像部52yRを介して受光素子54の第2の結像領域54Rの有効領域に導光される複数の第2の光線の光路を第2の結像光路OyRと呼ぶこととする。
第1の結像領域54L及び第2の結像領域54Rは、同一の受光素子54上の互いに異なる領域である。
そして、左側結像部52yL及び右側結像部52yRによって、受光素子54上の第1の結像領域54L及び第2の結像領域54Rはそれぞれ、記録材P上の第1の取り込み領域PLs及び第2の取り込み領域PRsと共役になるように構成されている。
本実施形態に係る判別装置50では、左側照明部52xL及び右側照明部52xRの双方を用いて、被照射面上の記録材Pの互いに離間した第1の照明領域PL及び第2の照明領域PRを、互いに異なる二方向から照明している。
そして、第1の取り込み領域PLsからの散乱光線及び第2の取り込み領域PRsからの散乱光線をそれぞれ、左側結像部52yL及び右側結像部52yRを介して、受光素子54の第1の結像領域54L及び第2の結像領域54Rで受光することにより、記録材Pの2つの表面画像を得ている。
そして、記録材Pの第1及び第2の取り込み領域PLs及びPRsに対応する第1及び第2の領域の互いに異なる情報を有する2つの表面画像を用いることによって、記録材Pの種類の判別を高精度化させている。
また、該画像を同時に取得することで、記録材Pの判別を高速に行い、搬送速度が高速となる画像形成装置においても対応できるようにしている。
そして、不図示の判別部が、受光素子54の出力に基づいて、記録材Pの種類を判別する。
なお、本実施形態に係る判別装置50は、受光素子54の画素の配列方向については−0.5倍、画素の配列方向に垂直な方向においては−1.0倍(等倍)の結像系となっている。そのため、受光素子54の一画素が読み取る被照射面上の記録材Pの範囲は、84.6μm×42.3μmとなる。
次に、表1は、本実施形態に係る判別装置50の諸元値を示している。
Figure 2020085442
なおここで、座標系の原点は、光源51の発光面の中心であり、記録材Pの搬送方向をZ方向、記録材Pに垂直、すなわち被照射面の法線方向をX方向、記録材Pに平行で搬送方向に垂直な方向をY方向(第1の方向)と定義している。
左側照明反射曲面52cL及び右側照明反射曲面52cRの形状については、面頂点を原点とし、動径方向をL方向、面法線方向をL方向とするローカル極座標系(L、L)によって定義しており、以下の式(1)で表わされる。
Figure 2020085442
ここで、R及びkは非球面係数である。
また、左側及び右側第1結像反射曲面52eL及び52eR、左側及び右側第2結像反射曲面52fL及び52fR、左側及び右側結像透過曲面52gL及び52gRの形状については、面頂点を原点とし、右手座標系であるローカル極座標系(L、L、L)によって定義しており、以下の式(2)で表わされる。ここで、L軸はY軸と平行で向きも同じである。
Figure 2020085442
また、表1からもわかるように、導光体52の形状は、Y=0の平面を基準として対称形状である。
なお、表1において、TiltX、TiltY及びTiltZは、面法線(L)の向きを示しており(TiltX=TiltY=TiltZ=0の時は、+X軸を指す。)、それぞれ、+X軸、+Y軸、+Z軸を中心として右周りの回転角度を示している。
次に、表2は、比較例の判別装置60の諸元値を示している。なお、座標系は本実施形態と同様に定義されている。
Figure 2020085442
比較例の判別装置60は、本実施形態に係る判別装置50と同様の構成要素で構成されているため、各部材の十の位の「5」を「6」に置き換えて、説明を省略する。
また、本実施形態と同様に、図2(a)乃至(f)に、比較例に係る判別装置60の要部斜視図、要部側面図、要部断面図、要部上面図、要部背面図及び要部下面図を示している。
表1及び表2を見てわかるように、比較例の判別装置60は、本実施形態に係る判別装置50に対して、左側光源61L及び右側光源61Rの二つの光源が設けられている点と、左側照明反射曲面62cL及び右側照明反射曲面62cRの配置位置の点とで異なっている。
また、比較例の判別装置60では、本実施形態に係る判別装置50に対して、第1及び第2の照明領域PL及びPRの照明角度が互いに反対になる。しかしながら、これは第1及び第2の結像領域54L及び54Rで得られる画像が互いに反対になるだけであって、依然として両画像は得られるため、このような配置でも、基本的には判別装置50と同等の判別性能を得ることができる。
次に、本実施形態に係る判別装置50が備える導光体52の製造方法について議論する。
導光体52を切削加工で製造すると、加工バイトの旋回により、曲面の周囲に所望の曲面形ではない異形状が形成される。
一方、導光体52を成形加工で製造しても、やはり、型加工や成形転写時に、曲面の周囲に所望の曲面形ではない異形状が形成される。
このような異形状に光線が当たると、屈折、散乱、反射が生じ、所望の光路とは異なる光路に進行する不要光(迷光)が発生する。
このとき、発生する不要光の強度は、その異形状に当たる光線の入射方向に対してなす角度が小さい方向ほど大きくなる(ランバート分布)。
もし、光源51と導光体52との間に照明光束を吸光して制限する(光束幅を制限する)絞りを設ければ、そのような異形状部に向かう光線を少なくすることができ、不要光の発生を抑制することができる。
しかしながら、そのような絞りを設けると、コストの増大や、組立時の配置誤差等によって所望の光線まで減少させてしまう。
一方、光源51と導光体52との間に絞りを設けない場合、左側及び右側照明部と左側及び右側結像部とが一体化されている導光体52においては、左側及び右側の一方の照明部に設けられている曲面の周囲で発生した不要光が、導光体52の内部を概ね全反射することによって連結している左側及び右側の他方の結像部側に進行し、光量が減衰しないまま受光素子に到達しやすくなる。
一つの照明部と一つの結像部とが一体化されている導光体では、例えば照明部に設けられている曲面を極力大きくし、曲面の周囲を結像部から極力遠ざける構成とすることによって、不要光の発生を抑制することが可能である。
しかしながら、導光体52のように複数の照明部と複数の結像部とが一体化されている場合には、スペースや導光体の製造の都合上、上記のような対策を取ることが難しくなる。
そして、特に、或る照明部に設けられている曲面の周囲で発生し、該照明部に対応しない結像部に進行する不要光が発生しやすくなる。
先述の通り、そのような不要光の光量は、所定の照明光路を経由して記録材Pを照明し、所定の結像光路を経由して受光素子で受光される所望の光線の光量と比べて小さくなく、判別装置の判別性能に悪影響を与える可能性が高い。
そのような悪影響は、記録材Pの複数の照明領域への照明及び受光素子の複数の結像領域における受光をそれぞれ同時に行わなければ、回避することができる。
しかしながら、本実施形態に係る判別装置50では、先述の通り、記録材Pの判別の高速化のために、第1の照明領域PL及び第2の照明領域PRへの照明と第1の結像領域54L及び第2の結像領域54Rにおける受光とをそれぞれ同時に行う必要がある。そのため、そのような回避を行うことは困難である。
そこで、本実施形態に係る判別装置50では、以下に示すような構成を採用することにより、上記の課題を解決している。
図3(a)は、比較例の判別装置60において発生する不要光の光路を模式的に示している。
なお、分かりやすさのため、左側照明部62xLで発生する不要光について説明しているが、右側照明部62xRについても同様である。
図3(a)では、左側及び右側光源61L及び61Rと、第1及び第2の結像領域64L及び64Rと、左側照明反射曲面62cLとを示している。
また、点線部が、左側照明反射曲面62cLの異形状が生じやすい周囲を示している。
先述の通り、左側光源61Lから出射した照明光線が左側照明反射曲面62cLの異形状部に当たると、不要光が発生する。
そのような不要光のうち、特に、左側照明反射曲面62cLに対応しない第2の結像領域64Rに向かう光線が問題となる。
ここで、左側光源61Lから出射し、点線部上の60P1、60P2及び60P3の三点に向かう照明光線と、その三点でそれぞれ発生し、第2の結像領域64Rに向かう不要光線とを考える。
なおここで、照明光線それぞれの光路は、左側光源61Lの中心と異形状部の各点とを単に直線で結んだものであり、また不要光線それぞれの光路は、異形状部の各点と第2の結像領域64Rの中心とを直線で結んだものである。
そのため、それぞれ正確な光路とは異なるが、傾向を説明するには十分である。
点60P1は、左側照明反射曲面62cLの異形状部の左端近傍にある点である。異形状部の所定の点で発生する不要光の強度は、概して、その所定の点に入射する照明光線の入射方向に対してなす角度が小さい方向ほど大きくなる、ランバート分布と考えることができる。
そのため、点60P1で発生して第2の結像領域64Rに向かう不要光線の強度は、最大である照明光線の入射方向に平行な不要光線の強度に比べて、cos(60θ1)倍になる。
また、点60P2は、左側照明反射曲面62cLの異形状部における左側光源61Lから第1の結像領域64Lに向かう光路上にある点である。
すなわち、点60P2は、左側照明部62xLを介して記録材Pの第1の照明領域PLを照明する光線の第1の照明光路OxL及び左側結像部62yLを介して受光素子64の第1の結像領域64Lに導光される光線の第1の結像光路OyLに近い。
そのため、通常、この点60P2に入射する照明光線の強度は、他の点に入射する照明光線の強度に比べて大きくなる。
そして、点60P2から第2の結像領域64Rに向かう不要光線の強度は、最大である照明光線の入射方向に平行な不要光線の強度に比べて、cos(60θ2)倍になる。
また、点60P3は、左側照明反射曲面62cLの異形状部の右端近傍にある点である。
そして、点60P3から第2の結像領域64Rに向かう不要光線の強度は、最大である照明光線の入射方向に平行な不要光線の強度に比べて、cos(60θ3)倍になる。
図3(b)は、本実施形態に係る判別装置50において発生する不要光の光路を模式的に示している。
なお、分かりやすさのため、左側照明部52xLで発生する不要光について説明しているが、右側照明部52xRについても同様である。
図3(b)では、光源51と、第1及び第2の結像領域54L及び54Rと、左側照明反射曲面52cLとを示している。
また、点線部が、左側照明反射曲面52cLの異形状が生じやすい周囲を示している。
点50P1は、左側照明反射曲面52cLの異形状部の左端近傍にある点である。
そして、点50P1から第2の結像領域54Rに向かう不要光線の強度は、最大である照明光線の入射方向に平行な不要光線の強度に比べて、cos(50θ1)倍になる。
また、点50P2は、左側照明反射曲面52cLの異形状部における光源51から第1の結像領域54Lに向かう光路上にある点である。
すなわち、点50P2は、左側照明部52xLを介して記録材Pの第1の照明領域PLを照明する光線の第1の照明光路OxL及び左側結像部52yLを介して受光素子54の第1の結像領域54Lに導光される光線の第1の結像光路OyLに近い。
そのため、通常、この点50P2に入射する照明光線の強度は、他の点に入射する照明光線の強度に比べて大きくなる。
そして、点50P2から第2の結像領域54Rに向かう不要光線の強度は、最大である照明光線の入射方向に平行な不要光線の強度に比べて、cos(50θ2)倍になる。
また、点50P3は、左側照明反射曲面52cLの異形状部の右端近傍にある点である。
そして、点50P3から第2の結像領域54Rに向かう不要光線の強度は、最大である照明光線の入射方向に平行な不要光線の強度に比べて、cos(50θ3)倍になる。
ここで、それぞれ不要光線の強度がcos(60θ1)倍、cos(60θ2)倍及びcos(60θ3)倍となっている比較例の判別装置60と、cos(50θ1)倍、cos(50θ2)倍及びcos(50θ3)倍となっている本実施形態に係る判別装置50とを比較する。
図3(a)及び(b)に示されているように、概して、60θ1<50θ1、60θ2<50θ2及び60θ3<50θ3となっていることから、不要光線の強度は、本実施形態に係る判別装置50の方が比較例の判別装置60より小さくなることがわかる。
これは、本実施形態に係る判別装置50が以下の二つの条件を満たしているからである。
一つの条件は、被照射面に平行な断面内において、第1の照明領域PLを照明する光線を出射する光源の第1の発光点と第2の照明領域PRを照明する光線を出射する光源の第2の発光点との間の距離(本実施形態に係る判別装置50では、共に単一の発光点を有する光源51であるため、0)が、第1の結像領域54Lの有効領域の中心と第2の結像領域54Rの有効領域の中心との間の距離より小さいことである。
また、上で述べた議論は、被照射面に平行な断面内において、光源51から第1の照明領域PLまでの第1の照明光路OxLと光源51から第2の照明領域PRまでの第2の照明光路OxRとが互いに途中で交差する、または、第1の取り込み領域PLsから第1の結像領域54Lの有効領域までの第1の結像光路OyLと第2の取り込み領域PRsから第2の結像領域54Rの有効領域までの第2の結像光路OyRとが互いに交差すると成立しない場合が出てくる。
そのため、もう一つの条件は、被照射面に平行な断面内において、光源51から第1の照明領域PLまでの第1の照明光路OxLと光源51から第2の照明領域PRまでの第2の照明光路OxRとが互いに交差せず、また、第1の取り込み領域PLsから第1の結像領域54Lの有効領域までの第1の結像光路OyLと第2の取り込み領域PRsから第2の結像領域54Rの有効領域までの第2の結像光路OyRとが互いに交差しないことである。
なおここで、第1の照明光路OxLと第2の照明光路OxRとが互いに交差しないとは、光源の発光点以外の途中で交差しないことを意味している。
すなわち、本実施形態に係る判別装置50では、被照射面に平行な断面内において、第1の照明光路OxLと第2の照明光路OxRとは互いに対して離れるように(広がるように)形成されており、且つ、第1の結像光路OyLと第2の結像光路OyRとが互いに交差しないように形成されている。
以上の構成により、本実施形態に係る判別装置50では、導光体52において形成される異形状部によって発生する不要光線の所望の光線への混入を抑制することによって、判別性能を向上させることができる。
なお、上記のように、光源51、記録材P及び導光体52それぞれで発生する光線の強度は、ランバート分布に従っていると考えられる。
そのため、第1の結像領域54Lの有効領域の中心と第2の結像領域54Rの有効領域の中心との間の距離に関しては、被照射面に平行な断面内において、第1の結像光路OyL及び第2の結像光路OyRがそれぞれ、第1の照明光路OxL及び第2の照明光路OxRに平行になるように設定すれば、判別に必要となる所望の光線の強度を最も大きくすることができる。
一方で、第1の結像領域54Lと第2の結像領域54Rとの間の距離を大きくするにつれて、受光素子54が延在しているY方向における導光体52のサイズが大型化してしまう。
そこで、本実施形態に係る判別装置50では、上記の両者を考慮して、被照射面に平行な断面内において、第1の結像光路OyL及び第2の結像光路OyRが共に受光素子54の延在方向に垂直になるように、第1の結像領域54Lの有効領域の中心と第2の結像領域54Rの有効領域の中心との間の距離を設定することが好ましい。
換言すると、本実施形態に係る判別装置50では、被照射面に平行な断面内において、第1の結像光路OyL及び第2の結像光路OyRは共に、第1及び第2の結像領域54L及び54Rの中心を通る直線に垂直であることが好ましい。
本実施形態に係る判別装置50では、受光素子(撮像素子)54は、被照射面に平行な断面内において、記録材Pの搬送方向に垂直な方向に、光電変換素子を一次元アレイ状に配列させたセンサーであり、安価に構成することができる。しかしながら、これに限られず、単一の光電変換素子や、二次元配列を有するセンサーを用いても構わない。
また、本実施形態に係る判別装置50では、第1及び第2の結像領域54L及び54Rは、同一の受光素子54上の異なる領域としており、部品点数を削減している。しかしながら、これに限られず、異なる基板や制御を有する二つの異なる受光素子上にそれぞれ設けても構わない。
また、本実施形態に係る判別装置50では、記録材Pの搬送方向と受光素子54の延在方向とは、互いに垂直になっている。しかしながら、これに限られず、互いに非垂直であっても構わない。
また、本実施形態に係る判別装置50では、左側及び右側照明部52xL及び52xRの構成、左側及び右側結像部52yL及び52yRの構成、光源51及び受光素子54の構成は、左右対称となっている。しかしながら、これに限られず、左右非対称であっても構わない。
また、本実施形態に係る判別装置50では、記録材Pを互いに異なる照明角度で照明することで、受光素子54上の第1及び第2の結像領域54L及び54Rにおいて同一の記録材Pの異なる情報を得ている。
しかしながら、これに限られず、例えば、光源51から出射する光線の波長を変化させることによって得られる複数の反射率の間の差の情報を得たり、結像系の倍率を変化させることによって倍率が互いに異なる複数の画像情報を得たりする等、照明光学系や結像光学系同士に設ける構成差はいかなるものであっても構わない。
また、本実施形態に係る判別装置50では、照明光束の射影光束を略平行化する面(左側照明反射曲面52cL、右側照明反射曲面52cR)が放物面で形成されており、照明反射平面52bでの折り返しも考慮した該放物面の焦点近傍に光源51を配置している。
これにより、簡易な形状で略平行光束化を達成している。しかしながら、導光体の光学面を照明光束の射影光束を略平行化するように形成するように限定する必要はない。
また、本実施形態に係る判別装置50では、照明光束の射影光束を略平行化する面を一面だけとする必要はなく、複数面を用いて照明光束の射影光束を略平行化しても、本実施形態の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る判別装置50では、照明光束の射影光束を略平行化する面を放物面で形成している。
しかしながら、これに限られず、照明光束の射影光束を略平行化する面を回折面等その他如何なる形状の面で形成しても、本実施形態の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る判別装置50では、照明光束の射影光束を略平行化する面(左側照明反射曲面52cL、右側照明反射曲面52cR)は、屈折面と比較してパワーが強い反射面で形成されている。
これにより、緩やか且つ簡易な形状で略平行光束化を達成している。また、全反射条件を満足するように構成することで、反射面に対する反射コーティング等の付与を不要としている。
しかしながら、これに限られず、照明光束の射影光束を略平行化する面を屈折面や回折面で形成しても、本実施形態の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る判別装置50が備える導光体52では、被照射面へ入射する照明光線の光路上における光学面として、光源側から被照射面側へ順に、照明入射平面52a、照明反射平面52b、左側照明反射曲面52cLまたは右側照明反射曲面52cR、及び照明出射平面52dを備えている。
従って、照明光束の射影光束を略平行化する面(左側照明反射曲面52cL、右側照明反射曲面52cR)は、被照射面側から数えて2番目に設けられている。
これにより、光源51から離れた位置で照明光束の射影光束を略平行化することができ、且つ被照射面の第1及び第2の照明領域PL及びPRの範囲を広くすることができる。
しかしながら、これに限られず、導光体52の被照射面に最も近い光学面を、照明光束の射影光束を略平行化する面にしても構わない。ただしこの場合、照明光路の下流にある分、受光素子54に近くなり、迷光の影響を受けやすくなる。
また、本実施形態に係る判別装置50では、導光体52の照明出射面52dを平面に形成することで、導光体52上における記録材Pの搬送をスムーズにし、また、記録材Pから出る紙粉等が導光体52の周囲に堆積することを低減することができる効果を得ている。
また、本実施形態に係る判別装置50では、左側結像部52yL及び右側結像部52yRを、一次元像を形成する光学系として設計している。
しかしながら、これに限られず、二次元像を形成する光学系に設計しても、本実施形態の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る判別装置50では、左側結像部52yL及び右側結像部52yRを等倍結像系に限らず、非等倍結像系に設計しても構わない。
また、本実施形態に係る判別装置50では、単一の絞り53において、左側結像部52yL及び右側結像部52yRにそれぞれ対応するように左側開口53L及び右側開口53Rを設けている。
しかしながら、それに限られず、左側結像部52yL及び右側結像部52yRにそれぞれ対応する別体の絞りを設けても、本実施形態の効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る判別装置50では、記録材Pに平行な面内において照明光線が搬送方向に対してなす角度が略±45°となっているが、これに限られない。
また、本実施形態に係る判別装置50では、光源51は、一つの発光点のみで構成されているが、複数の発光点を有していても構わない。
その場合、光源51の複数の発光点で、複数の照明領域を照明し、同一の記録材Pの複数の画像情報を得る構成とすることで、本実施形態の効果を得ることができる。
[画像形成装置]
図4は、本実施形態に係る判別装置50が搭載された画像形成装置200の要部副走査断面図を示している。
画像形成装置200は、中間転写ベルトを採用したタンデム方式のカラー画像形成装置である。
画像形成装置200は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)各色のステーション毎の感光体(感光ドラム)1Y、1M、1C、1Bk、及び帯電ローラ2Y、2M、2C、2Bkを備えている。また、画像形成装置200は、一次転写ローラ4Y、4M、4C、4Bk、及び現像器8Y、8M、8C、8Bkを備えている。また、画像形成装置200は、制御部10、光走査装置11Y、11M、11C、11Bk、張架ローラ13、給送部15、排出トレイ16、排出ローラ20、定着器21、駆動ローラ23を備えている。また、画像形成装置200は、中間転写ベルト24、二次転写ローラ25、二次転写対向ローラ26、クリーニング手段28、クリーナ容器29、トナーカートリッジ31Y、31M、31C、31Bk、及び判別装置50を備えている。
感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkは、アルミシリンダの外周に有機光伝導層が塗布されて構成されている。そして、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkはそれぞれ、不図示の駆動モータの駆動力が伝達されることによって画像形成動作に応じて図中時計周りに回転する。
中間転写ベルト24は、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkに当接しており、カラー画像形成時に反時計周り方向に感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkの回転と同期して回転する。
定着器21は、記録材Pを搬送させながら、転写された多色トナー像を溶融定着させるものである。図4に示されているように、定着器21は、記録材Pを加熱する定着ローラ21aと、記録材Pを定着ローラ21aに圧接させるための加圧ローラ21bとを備えている。定着ローラ21a及び加圧ローラ21bはそれぞれ、中空状に形成され、内部にヒータ21ah及び21bhを備えている。
制御部10が不図示の外部機器から画像信号を受信すると、記録材(被転写材)Pは、給送部15から給送ローラ17及び18によって画像形成装置200へ向けて送り出される。その後、後述する画像形成動作と記録材Pの搬送との同期をとるためのローラ状同期回転体、即ち、搬送(レジスト)ローラ19a、及び搬送(レジスト)対向ローラ19bからなる搬送ローラ対19a及び19bによって一旦挟持され、停止して待機する。
また、制御部10は、受信した画像信号に応じて、光走査装置(露光装置)11Y、11M、11C、11Bkによって帯電ローラ2Y、2M、2C、2Bkの作用により一定電位に帯電された感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkの表面(感光面)に静電潜像が形成される。
そして、現像器8Y、8M、8C、8Bkは、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkの表面に形成された静電潜像を可視化、すなわち現像を行う。
なお、現像器8Y、8M、8C、8Bkにはそれぞれ、スリーブ5Y、5M、5C、5Bkが設けられており、静電潜像を可視化するための現像バイアスが印加されている。
このようにして、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bkそれぞれの表面に形成された静電潜像は、現像器8Y、8M、8C、8Bkの作用により単色トナー像として現像される。
なお、感光ドラム1Y、1M、1C、1Bk、帯電ローラ2Y、2M、2C、2Bk、現像器8Y、8M、8C、8Bkはそれぞれ一体構成となっており、画像形成装置200の本体から脱着可能なトナーカートリッジ31Y、31M、31C、31Bkの形態で取り付けられている。
次に、現像された単色トナー像は、一次転写ローラ(転写器)4Y、4M、4C、4Bkそれぞれに印加された一次転写バイアスの作用により中間転写ベルト(転写器)24上に順次転写され、中間転写ベルト24上に多色トナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト24上に形成された多色トナー像は、二次転写ローラ25と二次転写対向ローラ26とで形成された二次転写ニップ部(転写器)27に搬送される。
これと同時に、搬送ローラ対19a及び19bに挟持された状態で待機していた記録材Pが搬送ローラ対19a、19bの作用により中間転写ベルト24上の多色トナー像と同期を取りながら二次転写ニップ部27に搬送される。
このようにして、中間転写ベルト24上の多色トナー像が、二次転写ローラ25に印加された二次転写バイアスの作用により二次転写ニップ部27で記録材Pに一括転写される。
そして、多色トナー像を保持した記録材Pは、定着器21を構成する定着ローラ21a及び加圧ローラ21bにより搬送されると共に、熱及び圧力が加えられ、多色トナー像が記録材Pの表面に定着される。
トナー像が定着された後の記録材Pは、排出ローラ20によって排出トレイ16に排出され画像形成動作が終了する。
そして、クリーニング手段28は、中間転写ベルト24上に残った転写残トナーをクリーニングし、回収された転写残トナーは廃トナーとしてクリーナ容器29に蓄えられる。
上記の一連の画像形成動作は、画像形成装置200内に設けられた制御部10によって制御される。
画像形成装置200において、本実施形態に係る判別装置は、記録材Pの種類を判別するための判別装置50として設けられている。
判別装置50は、記録材搬送方向において搬送ローラ対19a及び19bの上流に設置されており、給送部15から搬送された記録材Pの表面平滑性を反映した情報を検出することが可能である。
判別装置50による判別は、記録材Pが給送部15から画像形成装置200へ送り出され、搬送ローラ対19a及び19bに挟持されて停止している間に行われる。
そして、制御部10は、判別装置50から送られてくる記録材Pの種類の判別情報(判別結果)に基づいて、最適な転写バイアス・定着温度等の画像形成条件を設定して画像形成装置200の制御動作を行う。
50 判別装置
51 光源(光源部)
52cL 、52cR 左側照明反射曲面、右側照明反射曲面(曲面)
52xL、52xR 左側照明部、右側照明部(照明部)
52yL、52yR 左側結像部、右側結像部(結像部)
54 受光素子(受光部)
54L、54R 第1の結像領域、第2の結像領域
OxL、OxR 第1の照明光路、第2の照明光路
OyL、OyR 第1の結像光路、第2の結像光路
PL、PR 第1の照明領域、第2の照明領域

Claims (15)

  1. 被照射面からの光線を受光する受光部と、
    光源部からの光線を前記被照射面に導光する曲面を含む照明部と、前記被照射面からの光線を前記受光部に導光する結像部とを備える導光体とを有し、
    前記光源部から前記被照射面の第1の照明領域に至る第1の光線の第1の照明光路と、前記光源部から前記被照射面の第2の照明領域に至る第2の光線の第2の照明光路とは、前記被照射面に平行な第1の断面内において互いに交差せず、
    前記第1の照明領域から前記受光部の第1の受光領域に至る前記第1の光線の第1の結像光路と、前記第2の照明領域から前記受光部の第2の受光領域に至る前記第2の光線の第2の結像光路とは、前記第1の断面内において互いに交差せず、
    前記第1の断面内において、前記第1の光線を射出する前記光源部の第1の発光点と前記第2の光線を射出する前記光源部の第2の発光点との距離は、前記第1の受光領域の中心と前記第2の受光領域の中心との距離よりも小さいことを特徴とする判別装置。
  2. 前記第1及び第2の結像光路は、前記第1の断面内において、前記第1及び第2の受光領域のそれぞれの中心を通る直線に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の判別装置。
  3. 前記第1及び第2の発光点は、共通の単一の発光点であることを特徴とする請求項1または2に記載の判別装置。
  4. 前記受光部は、前記第1及び2の受光領域を含む受光素子を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の判別装置。
  5. 前記受光部の出力に基づいて、前記被照射面に配置された物体を判別する判別部を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の判別装置。
  6. 前記判別部は、前記第1及び第2の照明領域に応じて互いに異なる情報を取得することを特徴とする請求項5に記載の判別装置。
  7. 前記第1及び第2の照明光路には、光を制限する部材が配置されていないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の判別装置。
  8. 前記曲面は、前記被照射面に最も近い光学面または前記被照射面から数えて2番目の光学面であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の判別装置。
  9. 前記曲面は、前記第1又は第2の光線を反射させる凹形状の反射面であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の判別装置。
  10. 前記曲面は、前記第1又は第2の光線を全反射させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の判別装置。
  11. 前記導光体に含まれる光学面のうち前記被照射面に最も近い光学面は、平面であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の判別装置。
  12. 前記受光部は、前記第1の断面に平行な第1の方向に延在している受光素子からなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の判別装置。
  13. 前記光源部及び前記受光部は、同一の基板上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の判別装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の判別装置と、感光面に静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナー像として現像する現像器と、現像された前記トナー像を被転写材に転写する転写器と、転写された前記トナー像を前記被転写材に定着させる定着器と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記判別装置の判別結果に応じて、画像形成条件を設定する制御部を備えることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
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