JP2011135585A - 原稿照明装置、画像読み取り装置、および画像形成装置 - Google Patents

原稿照明装置、画像読み取り装置、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】LEDを用いた原稿照明装置では、個々の光源の出力が小さいため、複数のLEDを列設しなければならない。原稿面照度を高めるため光源を原稿面に近づけると主走査方向に大きな照度ムラが発生する。主走査方向に長く副走査方向に僅かな厚みを持たせた導光板を用いると、光源を原稿面から離しても、副走査方向への光の発散が抑えられるが、原稿面主走査方向端部の照度落ちが避けられなかった。
【解決手段】導光部材2の長さWgを原稿面長さWpより大きくし、導光部材2の長手方向両側面からの反射光が有効に原稿面に到達するようにする。導光部材の長さWgは、さらに光源ユニットの長さWlよりも長くする。その長さの差は、原則として、片側につきLED配列間隔Pの2分の1にする。
【選択図】図3

Description

本発明は、デジタル複写機やイメージスキャナ等の読み取り装置に使用される原稿照明装置に関する。
近年、発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下、LEDと称す)の開発が活発に行われており、LED素子の明るさは急激に高まっている。LEDは、一般的に長寿命、高効率、高耐G性、単色発光などの利点を有しており、多くの照明分野への応用が期待されている。その用途の一つとして、デジタル複写機やイメージスキャナーのような画像読み取り装置の原稿照明装置がある。
図19は画像読み取り装置を有する画像形成装置の模式図である。
同図において符号100は画像形成部、200は画像読み取り部をそれぞれ示す。その他の符号は説明中で直接引用する。
画像形成部100は、ドラム状の潜像担持体111を有し、その周囲に帯電手段としての帯電ローラ112、現像装置113、転写ローラ114、クリーニング装置115が配備されている。帯電手段としては「コロナチャージャ」を用いることもできる。更に、画像読み取り部等、外部からの原稿情報を受けてレーザビームLBにより光走査を行う光走査装置117が設けられ、帯電ローラ112と現像装置113との間で「光書込による露光」を行うようになっている。
画像形成を行うときは、光導電性の感光体である像担持体111が時計回りに等速回転され、その表面が帯電ローラ112により均一帯電され、光走査装置117のレーザビームLBの光書込による露光を受けて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は所謂「ネガ潜像」であって画像部が露光されている。転写紙Pを収納したカセット118は、画像形成装置100本体に脱着可能であり、図のごとく装着された状態において、収納された転写紙Pの最上位の1枚が給紙コロ120により給紙され、給紙された転写紙Pは、その先端部をレジストローラ対119に捕らえられる。レジストローラ対119は、像担持体111上のトナー画像が転写位置へ移動するのにタイミングを合わせて、転写紙Pを転写部へ送り込む。送り込まれた転写紙Pは、転写部においてトナー画像と重ね合わせられ転写ローラ114の作用によりトナー画像を静電転写される。トナー画像を転写された転写紙Pは定着装置116へ送られ、定着装置116においてトナー画像を定着され、搬送路121を通り、排紙ローラ対122によりトレイ123上に排出される。トナー画像が転写された後の像担持体111の表面は、クリーニング装置115によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。潜像担持体111は光導電性の感光体であり、その均一帯電と光走査とにより静電潜像が形成され、形成された静電潜像がトナー画像として可視化される。
画像読み取り部200は、原稿202がコンタクトガラス201の上に配置され、コンタクトガラス201の下部に配置された第1走行体203に搭載された、図示しない照明部により原稿202が照明される。原稿202からの反射光は、第1走行体203の第1ミラー203aにより反射され、その後、第2走行体204の第1ミラー204aと第2ミラー204bで反射され、縮小結像レンズ205へ導かれ、ラインセンサー206上に結像される。
原稿の長手方向を読み取る場合は、第1走行体203がVの速度で図の右方向へ移動し、それと同時に第2走行体204が第1走行体203の半分の速度1/2Vで右方向へ移動し、原稿全体を読み取る。
通常、画像読み取り装置に用いられる原稿照明装置は、原稿を照らすために、原稿幅とほぼ同じ長さが必要とされるため、原稿照明装置としてのLEDの使用方法としては、LED素子を多数個並べ、アレイ状にして用いる。
ただし、現状のLEDは上述したような優れた特性を有しているものの、画像読み取り装置の照明装置として用いるには、素子1個1個の絶対的な明るさが足りないため、低速読み取り機器や、コンパクト性重視の機器を中心に用いられており、高速読み取り機器や、大型機器には、主に冷陰極蛍光ランプが用いられている。
図20、図21はLED直接照明における問題点を説明するための図である。
両図において符号101はLED、102はコンタクトガラス、103は被照明面をそれぞれ示す。
上記問題点を補うために、例えばLEDアレイを被照明面に接近させることで明るく照明しようとすると、図20、図21に示すようにLED1個1個の明るさムラが主走査方向に現れてしまう。反対にLEDアレイを遠ざけると、光は拡散し、明るく照明することができない。
また、図21の配列よりさらにLED素子の配列密度を高めたアレイ状にして、原稿幅とほぼ同じ長さに並べた場合、冷陰極蛍光ランプのような棒状光源の場合と同様に、主走査方向において中心から周辺に向かって照度落ちが発生する。これは、被照明面の中心部の照度に有効に寄与する光源部の長さ(LEDの個数)に比べて、被照明面の端の方の照度に有効に寄与する光源部の長さ(LEDの個数)が小さいために生ずるいわゆるシェーディング現象である。被照明面の中央部は主走査方向の両側から照明されるのに対し、被照明面の端部は主走査方向の一方からのみ照明されるという構成が主原因である。
さらに、図19に示すように縮小結像レンズ205を用いるので、周辺光量落ち特性、いわゆるコサイン4乗則と相俟って、ラインセンサー206上での周辺光量落ちはより顕著となる。
そこで、本出願人は略板状の導光部材によって光利用効率が高く、均一な照明を行うことができる照明装置を提案した(特許文献1 参照。)。その提案によれば、両サイドの反射面に回折格子を設けることによって、主走査方向の照度分布均一化を図ることも可能となる。
しかし、このような透明部材に回折格子を設けることは、コスト高になる。また、読取りレンズの周辺光量落ちについては考慮されていない。
周辺光量落ち改善案として、シェーディング補正板を用いる方法がある(例えば、特許文献2 参照。)が、部品増となる。
別の周辺光量落ち改善案として、アレイを傾斜させることで周辺光量落ちを改善する方法もある(例えば、特許文献3 参照。)が、明るい照明方法ではない上に、機構が大型化する。
本発明はこのような問題を解決することを目的としており、簡単な構成で、明るく、周辺光量落ちの少ない原稿照明装置、およびそれを用いた画像読取り装置・画像形成装置を提供する。
請求項1に記載の発明では、長さと幅を有する被照明面と、前記長さ方向を主走査方向とし、前記幅方向を副走査方向としたとき、前記主走査方向に複数の発光素子が間隔Pで列設された光源ユニットと、前記被照明面と前記光源ユニットの間に配置され、第1端面から入射された光束を反射させながら他側の第2端面に導き、該第2端面から光束を射出する長さと幅と厚さを有する導光部材とを少なくとも有し、前記光源ユニットからの光束を、前記導光部材を経て前記被照明面に照射する原稿照明装置であって、前記被照明面の長さをWp、前記導光部材の長さをWg、前記光源ユニットの長さをWlとするとき、
Wp≦Wg
Wl<Wg≦Wl+P/2
なる条件式を満足することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の原稿照明装置において、前記導光部材は光の入出射面である前記第1端面と第2端面を除く面は、内面反射機能を有する鏡面としたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項3に記載の原稿照明装置において、前記導光部材は防塵構造を施してなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の原稿照明装置において、前記導光部材は中空体であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の原稿照明装置において、前記導光部材は、長波長側可視光に対する屈折率が1.414以上である透明材質を用い、前記光の入出射面である前記第1面と第2面を除く面にも鏡面を施さないことを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5に記載の原稿照明装置において、前記複数の発光素子は白色LEDであることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし5に記載の原稿照明装置において、前記複数の発光素子は、発光色が異なるLEDが少なくとも2種類用いられており、各色光は前記導光部材内で多重反射する時に混色され、前記導光部材の光出射面においては白色光であるとみなせることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、長さと幅を有する被照明面と、前記長さ方向を主走査方向とし、前記幅方向を副走査方向としたとき、前記主走査方向に複数の発光素子が列設された光源ユニットと、前記被照明面からの反射光を画像信号に変換する光電変換手段と、前記被照明面からの反射光を前記光電変換手段に集光する結像手段とを少なくとも有する画像読取り装置において、前記光源ユニット中心の発光素子の光強度をI0、発光素子数n>1として、任意の発光素子の光強度をInとしたとき、
In≧I0
In≦4×I0
なる条件式を満足することを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、長さと幅を有する被照明面と、前記長さ方向を主走査方向とし、前記幅方向を副走査方向としたとき、前記主走査方向に複数の発光素子が列設された光源ユニットと、前記被照明面からの反射光を画像信号に変換する光電変換手段と、前記被照明面からの反射光を前記光電変換手段に集光する結像手段とを少なくとも有する画像読取り装置において、前記複数の発光素子の配置間隔のうち、最も中央部に近い発光素子間の間隔をP0とし、発光素子数n≧1として、任意の発光素子間の間隔をPnとし、Pnはnが大きいほど前記光源ユニット端部寄りの発光素子間隔としたとき、
Pn−1≧Pn
なる条件式を満足することを特徴とする。
請求項10に記載の発明では、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の原稿照明装置と、前記被照明面からの反射光を画像信号に変換する光電変換手段と、前記被照明面からの反射光を前記光電変換手段に集光する結像手段とを少なくとも有する画像読取り装置において、前記光源ユニット中心の発光素子の光強度をI0、発光素子数n>1として、任意の発光素子の光強度をInとしたとき、
In≧I0
In≦4×I0
なる条件式を満足する画像読取り装置を特徴とする。
請求項11に記載の発明では請求項1ないし7のいずれか1つに記載の原稿照明装置と、前記被照明面からの反射光を画像信号に変換する光電変換手段と、前記被照明面からの反射光を前記光電変換手段に集光する結像手段とを少なくとも有する画像読取り装置において、前記複数の発光素子の配置間隔のうち、最も中央部に近い発光素子間の間隔をP0とし、発光素子数n≧1として、任意の発光素子間の間隔をPnとし、Pnはnが大きいほど前記光源ユニット端部寄りの発光素子間隔としたとき、
Pn−1≧Pn
なる条件式を満足することを特徴とする。
請求項12に記載の発明では、請求項8ないし11のいずれか1つに記載の画像読み取り装置を用いた画像形成装置を特徴とする。
本発明はLED等の発光素子を複数用いた原稿読み取り装置において、主走査方向の照度ムラをなくし副走査方向の光束の発散を抑えた、被照明面に対する導光板と光源ユニットの最良の組み合わせを提案することを目的とする。
本発明の本発明の基本構成を示す図である。 本発明の基本構成を示す図である。 被照明面に対する導光部材および光源ユニットの長さの関係を示す図である。 結像光学系による像面の周辺光量低下を説明するための図である。 光源ユニットの発光素子の間隔の例を示す図である。 実施例1の構成を示す図である。 実施例1による照度分布を示す図である。 実施例1による照度分布を示す図である。 実施例2の主走査方向照度分布を示す図である。 実施例3の主走査方向照度分布を示す図である。 実施例4の主走査方向照度分布を示す図である。 実施例5の主走査方向照度分布を示す図である。 実施例6の主走査方向照度分布を示す図である。 コサイン4乗則を実施例で確認した図である。 実施例7の主走査方向照度分布を示す図である。 縮小結像レンズの半画角が32°の場合の結像面照度分布を示す図である。 実施例7の主走査方向照度分布を示す図である。 実施例9の主走査方向照度分布を示す図である。 画像読み取り装置を有する画像形成装置の模式図である。 LED直接照明における問題点を説明するための図である。 LED直接照明における問題点を説明するための図である。
図1、図2は本発明の基本構成を示す図である。図1は副走査方向、図2は主走査方向のそれぞれ断面図である。
両図において符号1はLED、2は導光部材、3はコンタクトガラス、4は被照明面をそれぞれ示す。
本発明における照明装置は、例えば、画像形成装置やデジタルラボの一部として形成される画像読み取り装置に用いるものである。画像読み取りは、図19で示したように、主走査方向の読み取りと、副走査方向の読み取りがある。このうち、副走査方向の読み取りは照明位置の移動によって行うか、方式によっては原稿自身の移動によって行う。したがって、照明装置としては主走査方向の長さ分を照明することができれば十分である。そのため、被照明領域としては、主走査方向に対応した長さ(以下単に長さという)と、画像読み取りに用いるラインセンサの画素幅、あるいは多色読み取りの場合ならそれに色別画素列のピッチを加えた幅、に対応した被照明面上の幅を持たせる。その幅はラインセンサの形状や、縮小光学系の縮小率などによって変化するので一義的に決まるわけではないが、実用的な範囲で言えば1mmないし3mm程度が一般的である。被照明面の長さは、用いる原稿の幅、例えば上限がA4サイズであれば210mm、A3サイズであれば297mm、あるいはサービス版の写真であれば90mmというように、所望の大きさに決めればよい。
被照明領域4はそれ自身走査を行う部分ではないが、画像読み取りに関して上記のような関係に定めてあるので、その長手方向を主走査方向と呼び、幅方向を副走査方向と呼ぶことにする。導光部材2は、板状の直方体形状をなし、被照明面の長さと同程度の長さを有し、その長さ方向を上記主走査方向に一致させて配置する。板状の厚さ方向と長さ方向で構成される面は、一方の第1端面が光の入射面2aとして用いられ、他方の第2端面が光の出射面2bとして用いられる。幅方向と、長さ方向で構成される面2c、2dは、2面とも内面反射用の反射面として構成され、入射面からそれぞれの面に角度をもって入射した光は、その角度に応じて対向面との間で反射を繰り返し、出射面から出ていく。この面を主反射面と呼ぶ。厚さ方向と幅方向で構成される面は側面2e、2fと呼び、後述するように、必要に応じて内面反射機能を持たせる。導光部材2は、ガラス、あるいは透明樹脂で形成するのが良い。ただし、後述のように中空体に形成することもできる。
LED1は複数用い、導光部材2の入射面2aに光出射面を向け、長手方向に並べてLEDアレイとなす。個々のLEDは2枚の主反射面2c、2dの中央に対応させて配置し、入射面2aに密着させる場合、あるいは若干離す場合など、必要に応じて自由に選べる。
主反射面2c、2dは原則として平行に配置するが、変型例としては非平行の形状に構成することもある。平行であっても、非平行であっても、2枚の主反射面の中央に対応する仮想平面に対し、LEDの最大輝度の方向を一致させる。その意味で上記仮想平面を光軸面と呼び、副走査断面に投影された光軸面の断面を、便宜上光軸と呼ぶ。光軸は被照明面の法線に対して所定の角度θ傾けて配置される。
LEDアレイはLEDの駆動回路等が一体になった回路基板に、直接半田付け等で固定される場合が多い。このように基板と一体化されたLEDアレイを光源ユニットと呼ぶ。
導光部材2の入射面2aにおいて入射した光源ユニットからの光束は、主走査方向に関しては、両端面2e、2fに達する光束以外は導光部材の中を直進する。副走査方向に関しては、光線の角度によっては主反射面2c、2dで反射を繰り返しながら出射面2bから出射する。出射面2bからの光線の出射角度は、180°の範囲であらゆる方向に出射する。したがって、主走査方向に関しては、導光部材が無い場合とあまり変わらない程度に光束が広がる。しかし、副走査方向に関しては、あたかも光源が出射面2bの位置に移動したかのような光束の広がりとなり、被照明面に近づいた分だけ被照明面における照度の低下が避けられる。
図3は被照明面に対する導光部材および光源ユニットの長さの関係を示す図である。同図(a)は本発明を説明する図、同図(b)はシェーディング現象が解消されない場合を説明するための図である。
同図において符号Wlは光源ユニットのLEDアレイ両端の発光素子中心間の距離(単に光源ユニットの長さと呼ぶ)、Wgは導光部材の主走査方向の長さ、Wpは被照明面の主走査方向長さをそれぞれ示す。
先に説明したように、通常の照明ではシェーディング現象により、被照明面の主走査方向両端部が照度低下する。それを補うためには、導光部材2の両側面2e、2fも反射面とすることにより、被照明面の端部もあたかも主走査方向両側から照明されているようになる。これは、反射面2e、2fによって、発光素子の虚像(虚光源とも呼ぶ)1’が光源ユニットの延長上に形成され、発光素子の個数が主走査方向に増加したのと同じ効果が得られるためである。したがって被照明面の中央部との条件の違いがかなり解消される。同図において反射面2e、2fは誇張して示してある。
被照明面と導光部材との間が密着であれば、光の損失がなく利用できるので問題はないところであるが、実際には密着させることができず、仮に導光部材の長さWgが被照明面の長さWpと等しい場合、同図(b)に示すように、LEDの虚光源1’から被照明面に到達する筈の光線のうち、側面2eの存在しない範囲(同図の光線La、Lb、Lc、Ldよりそれぞれ左側の被照明部)には、本来届くべき光束が届かなくなり、その分端部近傍において照度低下が生ずる。
同図(a)に示すように、Wg>Wpとする場合、程度にもよるが、上記の問題がかなり解消される。例えば、被照明面上の任意の位置pにおける照度が許容誤差範囲内になるために寄与するLEDの個数が、pの正面から主走査方向一方に関してn個であったとする。被照明面端部pe点から見て、その正面より外側(反射面2eのある側)に見えるLED1およびその虚像1’の個数が上記反射面2e内に合計n個以上見えれば、pe点における照度は許容誤差内に収まる。ただし、反射面の反射率は100%であると仮定している。
nがいくつになるかは、LED1の等間隔の配列ピッチPによって変わる。簡単にするため、導光部材が中空体である(導光部材中で屈折がない)とする。光軸上において、LED1から被照明面までの距離をL0、導光部材出射面から被照明面までの距離をL1とし、WgとWpの片側の長さの差をxとすれば、図示しないが簡単な比例関係により、
x=(L1/L0)×n×Pと表せる。
nを求めるには、シミュレーションをして実際の寄与率から求めることができる。
導光部材の長さWgを被照明面の長さWpより長くすると、当然光源ユニットの側も長さWlについて考慮しなければならない。基本的な考え方としては、LED素子配列が、実物の光源1と虚光源1’が途切れることなく同じピッチで配列されているようになることが望ましい。したがって、導光部材の反射面2e、2fは端部LEDの正面、もしくはそこからLED配列ピッチの2分の1だけ離れた位置におくのがよい。ただし、LEDの有効利用の面から言えば、反射面を端部LEDの正面に配置するのは避けた方がよい。
後述のコサイン4乗則による端部光量の低下を補う意味からすれば、反射面2e、2fをLED配列ピッチの2分の1よりさらに端部LEDに近づけるのも一つの方法である。また、反射面の反射率が100%を保証できない場合にも同様の処置が効果がある。
図4は結像光学系による像面の周辺光量低下を説明するための図である。同図(a)は光学系の模式図、同図(b)は原稿面照度分布を示す図、同図(c)は結像面照度分布を示す図である。
同図において符号5は縮小結像レンズ、6はラインセンサーをそれぞれ示す。
同図(b)に示すように被照明面4(原稿面4と称す)が均一に照明できたとして、縮小結像レンズ5でラインセンサー上に結像したとき、中心部の照度に比べ、センサー上の任意の位置における照度は、たとえ開口効率が100%を保っていたとしても、その位置の光軸からの傾き角αの4乗に比例して低下する。
したがって、結像面の端部においては、縮小結像レンズ5の画角の片側分、すなわち半画角α0の4乗に比例した照度になる。この状態を示したのが同図(c)のグラフである。本計算例では半画角α0=20°として計算した。この例では中心部に対し、端部で約22%の照度落ちが認められる。実際には画角の変化によって開口効率の変化もあり得るので、周辺光量落ちは個々のレンズによって異なるものとなる。
先に述べたように、導光部材2の端面である反射面2e、2fを端部LEDからLED配列ピッチの2分の1以内に近づけて配置する方法も、コサイン4乗則の解消に少しは役立つはずではある。しかし、反射面2e、2fの効果は被照明面の両端部近傍にのみ現れるので、主走査方向ほぼ全体にわたって生ずる光量低下には対処しきれない。
その対処法の一つとして、本発明では、LEDの発光強度を配列位置によって異ならせることを考える。当然、端に近いLEDほど高い輝度にする。
先に半画角20°で開口効率100%の場合端部の照度低下が約22%になることを説明した。単純に考えると被照明面端部に対応するLEDの輝度を中心に対応するそれよりも22%分だけ高輝度にしておけば良さそうに思える。しかし、実際には隣接するLEDや、さらに遠く離れたLEDからの光束が重畳するため、照度は平均化される傾向があり、端部対応のLEDには、中心対応のLEDに対し、コサイン4乗則による照度低下の比率よりずっと大きい輝度比を与えなければならない。しかも、開口効率100%が満たされないレンズ系においてはその分をさらに上乗せしなければならない。
種々条件を設定してシミュレーションした結果、中央のLEDの輝度I0に対し、n≧1としてn番目のLEDの輝度をInとし、光源ユニット端部LEDをnmax番目とすると、
In≧In−1
Inmax<4×I0
の関係を同時に満たすように各LEDの輝度を定めるのが良いと分かった。
図5は光源ユニットの発光素子の間隔の例を示す図である。
同図において符号Pは発光素子間隔を示す。
本発明は、LEDの間隔を位置によって変えることで、被照明面の照度を端に行くほど高い値になるよう設定する。
複数の発光素子の配置間隔は、最も中央部に近い発光素子間の間隔をP0とし、n≧1とし、最も端に近い発光素子までの任意の発光素子間の間隔をPnとしたとき、
Pn−1≧Pn
の関係を満たすように構成する。Pnの下限は特に規定しないが、LEDを高密度に実装する場合、隣接するLED素子間隔には、素子サイズや、発熱の問題や、回路構成の問題などのため自ずと限界が生ずる。本発明においては、場合によってはLED間隔を、その限界まで近づけることもあり得る。
上記のように、主走査方向の端に行くほど発光素子の配置密度を上げることにより、周辺の光量を中心部より大きくし、結果的に読み取り光学系を経た光量が均一になるようにできる。
実施例1の仕様を以下に示す。
初めに実施例2以下にも共通な仕様について示す。
LED
出力 1W/1個
配光特性 ランバート分布
発光面 0.5mm×0.5mmの一様発光
発光面と導光部材
との距離 0.1mm
コンタクトガラス
厚さ 3.2mm
材質 BK7(nd=1.517)
導光部材
材質 BK7(nd=1.517)
コンタクトガラス
に対する傾斜角 40°
出射面中心とコンタクト
ガラス下面との距離 7mm
実施例1のその他の仕様を示す。
LED
個数 11個
配列ピッチ 5mm
光源ユニット長さ Wl=50mm
原稿面
長さ Wp=41mm
幅(副走査方向) 31mm
導光部材
長さ Wg=65mm
厚さ 1mm
幅(光軸方向長さ) 8mm
主反射面 鏡面:反射率100%
側面 反射性なし(通常の透過面)
図6は実施例1の構成を示す図である。
図7、図8は実施例1による照度分布を示す図である。図7は副走査方向、図8は副走査方向の照度分布をそれぞれ示す。
照度分布の計算は、各発光素子から配光分布の重み付けをして100万本の光線を出し、原稿面41mm×31mmの領域を各方向1mmずつのメッシュに分割し、各メッシュに入る光線本数をそのメッシュにおける照度とした。
副走査方向の位置は原稿面の中心を通る断面でプロットし、主走査方向は、副走査方向のグラフがピーク値を示す位置を通る断面を採用した。以下の各実施例でも同様であるので、以後は副走査断面における照度分布の図は省略する。
本実施例は側面が非反射面であるため、端部において照度落ちが見られる。照度低下の程度は、中心部に対しておよそ15%であった。モノクロ用であれば30%程度は照度ムラが許せるので、本実施例をモノクロ用として用いる場合は何ら問題ない。この例の場合、両端それぞれ2mmほど利用しないようにすればカラー画像用としても使える。主走査方向全部の長さを使えるようにするためにはさらに外側にLEDを1個ずつ追加して、導光部材をそれに対応して長くすればよい。
実施例2の仕様を以下に示す。
LED
個数 13個
配列ピッチ 5mm
光源ユニット長さ Wl=60mm
原稿面
長さ Wp=41mm
幅 31mm
導光部材
長さ Wg=80mm
厚さ 1mm
光軸方向長さ 8mm
主反射面 鏡面:反射率100%
側面 反射性なし(通常の透過面)
図9は実施例2の主走査方向照度分布を示す図である。
本実施例は、実施例1に対してLEDを両端に各1個追加し、導光部材の長さも長くしたものである。この構成によって、図8に見られた端部照度落ちの領域が、有効主走査長さWpの外側に出たため、所定の原稿面上ではほとんど照度落ちのない照度分布が得られた。
ただし、このような方法で平坦な照度分布を得ようとすると、必然的に、LEDの個数が増え、かつ装置が大型になってしまう。さらに別な考え方をする必要がある。
実施例3の仕様を示す。
LED
個数 11個
配列ピッチ 5mm
光源ユニット長さ Wl=50mm
原稿面
長さ Wp=41mm
幅(副走査方向) 31mm
導光部材
長さ Wg=65mm
厚さ 1mm
幅(光軸方向長さ) 8mm
主反射面 鏡面:反射率100%
側面 鏡面:反射率100%
図10は実施例3の主走査方向照度分布を示す図である。
本実施例は、実施例1の導光部材側面を反射面に変えたものである。しかしながら、実施例1による主走査方向照度分布と比べてほとんど改善されていないように見える。
これは導光部材の長さWgが、光源ユニットの長さWlより15mm長く形成されていることに原因がある。導光部材と光源ユニットは中心振り分けの対称配置で用いているので、この長さの差は、片側7.5mmの差になっている。LEDの配列ピッチが5mmであるから、端部LEDからの側面反射面の配置すべき距離として先に示した、LEDの配列ピッチの2分の1に比べ3倍になっている。そのため、側面反射面が有効に働いていないと考えられる。
したがって、本実施例は実施例1と同様、モノクロ用としては使えるが、カラー用としては利用できない。
実施例4の仕様を以下に示す。
LED
個数 11個
配列ピッチ 5mm
光源ユニット長さ Wl=50mm
原稿面
長さ Wp=41mm
幅(副走査方向) 31mm
導光部材
長さ Wg=55mm
厚さ 1mm
幅(光軸方向長さ) 8mm
主反射面 鏡面:反射率100%
側面 鏡面:反射率100%
図11は実施例4の主走査方向照度分布を示す図である。
本実施例は実施例3における導光部材の長さWgを10mm短くし、光源ユニットの長さWlより5mm長いだけにした。したがって、導光部材の側面反射面2e、2fは、端部LEDから2.5mmの距離に位置することになり、LED配列ピッチ(本実施例では5mm)の2分の1に等しくなっている。結果は図11にて明らかなように、主走査方向全体にわたってほぼ平坦(照度ムラ5%程度)な照度分布が得られた。
実施例5の仕様を以下に示す。
LED
個数 23個
配列ピッチ 5mm
光源ユニット長さ Wl=110mm
原稿面
長さ Wp=101mm
幅(副走査方向) 31mm
導光部材
長さ Wg=115mm
厚さ 1mm
幅(光軸方向長さ) 8mm
主反射面 鏡面:反射率100%
側面 鏡面:反射率100%
図12は実施例5の主走査方向照度分布を示す図である。
本実施例は実施例1に比べて原稿面の大きさが異なったいるが、照度分布の計算は実施例1に準じて行った。原稿面の主走査方向長さが大きくなった分、LEDの個数を増やして対応した。
本実施例も導光部材の側面反射面は、端部LEDから2.5mmの距離に置かれており、LEDの配列ピッチ5mmの2分の1に等しくしてある。
実施例6の仕様を以下に示す。
LED
個数 11個
配列ピッチ 5mm
光源ユニット長さ Wl=50mm
原稿面
長さ Wp=41mm
幅(副走査方向) 31mm
導光部材
長さ Wg=55mm
厚さ 1mm
幅(光軸方向長さ) 8mm
主反射面 反射性なし(通常の透過面)
側面 反射性なし(通常の透過面)
図13は実施例6の主走査方向照度分布を示す図である。
本実施例は実施例4において導光部材の反射面をすべて通常の透過面にした場合に相当する。
結果は図11に示す照度分布とあまり変わらない照度分布が得られた。このことから考えて、原稿面に到達する光束のほとんどが、導光部材媒質内の全反射によって導かれていると思われる。この点について詳しく考察する。
いま、LEDから導光部材の入射面に入る光線の、光軸に対する最大角度は、nd=1.517とすると、臨界角の計算により、約41.2°となる。この光線が主反射面に対する最小入射角の光線となるが、その入射角は上記角度の余角であるから、約48.8°となる。この角度は主反射面に対して臨界角を超えているので、この光線は全反射する。
このように、最小限界の光線であっても主反射面にとって全反射光になるので、その他のすべての光線はそれより大きい入射角となるため、すべて全反射を繰り返して出射面から出ていくことになる。このことは、側面に関しても同様である。したがって、実施例1で端部光量落ちが見られたのは、側面を鏡面にしなかったからではなく、単に端部LEDからの距離が遠かったためであると考えられる。
上記計算は、ガラス(SK7)のnd=1.517について行った結果であるが、導光部材の材質を変えた場合にどうなるかを考える。
先の計算と同様にすると、臨界角をβとしたとき、主反射面にはβの余角で入射するが、この角度も臨界角になる条件として計算すればよい。すなわち、
90°−β=β
の関係からβ=45°が得られる。これを媒質の屈折率nに置き換えると、
n=1/sin45°=1/(1/(√2))=(√2)≒1.414
となる。この屈折率に近い屈折率、あるいはこれより小さい屈折率を有する媒質は、透明樹脂の中に若干存在する。媒質の屈折率は、光線の波長によって異なるため、通常、一般的に屈折率を表すときは、d線に対する屈折率としてndと表現している。本発明の場合、白色光のすべてが全反射しないで、部分的な波長域だけ全反射せずに外部に漏洩したりすると、被照明面に色が付いてしまい好ましくない。したがって、上記屈折率nは可視光のうち最も屈折率が低くなる長波長側(例えば700nm)における屈折率としてとらえるのが望ましい。
導光部材の媒質として、長波長側でn=1.414より大きい値を有するものを選べば、主反射面、および側面を鏡面にすることなく、透明部材をそのまま用いることができる。
図14はコサイン4乗則を実施例で確認した図である。
同図は実施例4において得られた原稿面照度を、理想的な縮小結像レンズでラインセンサー上に結像したときの結像面における照度分布を示している。結像レンズの半画角は20°とした。
このように、原稿面が平坦な照度分布を持っていても、ラインセンサー端部では約22%の照度落ちが発生する。
実施例7の仕様を以下に示す。LEDの出力以外は実施例4と同じ。
LED
個数 11個
配列ピッチ 5mm
各LEDの出力 表1による
Figure 2011135585
図15は実施例7の主走査方向照度分布を示す図である。同図(a)は原稿面照度、同図(b)は結像面照度をそれぞれ示す。
この実施例ではnmax=5であり、Inmax=1.6×I0<4×I0となっている。
本実施例はLEDの光出力を中心から端に向かって徐々に強くすることで、コサイン4乗則による周辺光量特性を打ち消そうとするものである。
同図(a)に示すように、原稿面端部における照度分布は中心部に比べ約20%高くなっている。
同図(b)に示すように、ラインセンサー上における照度分布は、図14に示した照度分布に比べて大幅に改善されている。まだ若干周辺光量落ちが見られるが、その誤差はおよそ7%程度であり、カラー画像用として十分使用し得る。
図16は縮小結像レンズの半画角が32°の場合の結像面照度分布を示す図である。
この図は、図14と同様、実施例4における原稿面照度を、結像レンズでラインセンサー上に結像させた場合の照度分布を示している。ただし、結像レンズの半画角を20°よりもさらに広く、32°と仮定した。この場合には端部光量低下は、中心部に対して48%を超える。このようなレンズに対して結像面で平坦な照度分布を得るためには、端部LEDの出力をさらに上げなければならない。
実施例8の仕様を以下に示す。
LED
個数 11個
配列ピッチ 5mm
各LEDの出力 表2による
Figure 2011135585
図17は実施例7の主走査方向照度分布を示す図である。同図(a)は原稿面照度、同図(b)は結像面照度をそれぞれ示す。
この実施例でもnmax=5であり、Inmax=3.8×I0<4×I0となっている。
本実施例は、半画角32°のレンズを用いることで、コサイン4乗則による周辺光量落ちが著しいため、端部LEDの出力を極端に大きくしている。
同図(a)に示すように、原稿面端部における照度は中心部のそれに対し、約80%高くしてある。その結果、同図(b)に示すように、結像面の端部における照度落ちは約7%に収まっている。
なお、これ以上半画角を大きくすることは実用的でないと考えられるため、端部LEDの出力も、設定誤差等を考慮しても、上記式の限界以内に設定すれば十分である。
実施例9の仕様を以下に示す。LED配列ピッチ以外は実施例4と同じ。
LED
個数 11個
配列 表3による
Figure 2011135585
図18は実施例9の主走査方向照度分布を示す図である。同図(a)は原稿面照度、同図(b)は結像面照度をそれぞれ示す。
本実施例は、隣り合うLEDの間隔を、光源ユニットの端に行くほど狭めることで、中心に比較して周辺の発光量を増やし、図14に示す周辺光量低下を打ち消そうとするものである。なお、表3は中心から片側のみを示してある。
この表においては、n≧1のとき
Pn<Pn−1
P4=0.4×P0
となっている。
同図(a)に示すように、本実施例では原稿面端部の照度が、中心部のそれに対し25%ほど高くなっている。その結果、同図(b)に示すように、本実施例によれば、ラインセンサー上における照度分布はほとんど平坦になっている。
本実施例は図14に示した、半画角20°の結像レンズに対応させたLED配列であったが、図16に示すような、半画角32°に対応するLED間隔はさらに端部における間隔を狭めなければならない。図表は省略するが、中心部LED間隔P0に対して、端部LED間隔Pnはさらに小さくなり、上記式で表現すると、
P4=0.2×P0
となる。
本実施例において、 Pn<Pn−1として隣接の間隔は等しくしないものとしたが、主走査方向の光源ユニット長さが長い場合は、複数の間隔を等しくして段階的に間隔を縮めていく構成にすることもできるので、上記式は単なる不等号ではなく、等号を含む不等号に表すことができる。すなわち、
Pn≦Pn−1
となる。
次に、本発明に用いることのできる光源について述べる。
本発明においては、光源は発光ダイオード(LED)が最も適している。中でも、あらゆる原稿の読み取りに対応できるようにするため、白色LEDを用いるのがよい。
白色LEDには幾つかのタイプがある。その1つは蛍光体を用いた1チップ型白色LEDである。チップと称する発光部が、YAG蛍光体を混入した透明な封入部材に封じられている。チップはInGaNからなる青色発光を行う。それによって、チップが青色発光したとき、同時に蛍光体が励起されて黄色の蛍光を発光する。青色と黄色は互いに補色関係にあるため、両者が一緒に外部へ出ると白色光として認識される。
他のタイプとして、蛍光体を使わず、それぞれの発光する色が異なる2つ以上のチップを用い、混色により白色発光させる白色発光ダイオードがある。複数のチップは同一面に配置され、全部の発光色が混合されると白色として認識される組み合わせになっている。
たとえば、2個のチップの場合、前記と同様それぞれ青色と黄色の発光をするチップを用いる。3個のチップの場合であれば、いわゆる3原色に相当するそれぞれ赤、緑、青を発光するチップを用いる。
複数色の発光が行われる場合、その混色は、光束がLEDから出射する前に行われ、白色LEDとして扱われるのが普通であるが、本発明の場合、光束は導光体中で複数回の反射を繰り返すので、導光体の出射端側から出射する時点で白色と見なせる程度に混色が完了していても構わない。
以上に説明してきた原稿照明装置は、いずれも画像読み取り装置に用いることができるものであり、さらに、その画像読み取り装置は画像形成装置を形成することができるものである。
1 LED
2 導光部材
3 コンタクトガラス
4 被照明面
5 縮小結像レンズ
6 ラインセンサー
特開平10−322521号公報 特開2001−111777号公報 特開平9−50510号公報

Claims (12)

  1. 長さと幅を有する被照明面と、前記長さ方向を主走査方向とし、前記幅方向を副走査方向としたとき、前記主走査方向に複数の発光素子が間隔Pで列設された光源ユニットと、前記被照明面と前記光源ユニットの間に配置され、第1端面から入射された光束を反射させながら他側の第2端面に導き、該第2端面から光束を射出する長さと幅と厚さを有する導光部材とを少なくとも有し、前記光源ユニットからの光束を、前記導光部材を経て前記被照明面に照射する原稿照明装置であって、前記被照明面の長さをWp、前記導光部材の長さをWg、前記光源ユニットの長さをWlとし、それぞれを中心合わせとするとき、
    Wp≦Wg
    Wl<Wg≦Wl+P
    なる条件式を満足することを特徴とする原稿照明装置。
  2. 請求項1に記載の原稿照明装置において、前記導光部材は光の入出射面である前記第1端面と第2端面を除く面は、内面反射機能を有する鏡面としたことを特徴とする原稿照明装置。
  3. 請求項2に記載の原稿照明装置において、前記導光部材は中空体であることを特徴とする原稿照明装置。
  4. 請求項3に記載の原稿照明装置において、前記導光部材は防塵構造を施してなることを特徴とする原稿照明装置。
  5. 請求項1に記載の原稿照明装置において、前記導光部材は、長波長側可視光に対する屈折率が1.414以上である透明材質を用い、前記光の入出射面である前記第1面と第2面を除く面にも鏡面を施さないことを特徴とする原稿照明装置。
  6. 請求項1ないし5に記載の原稿照明装置において、前記複数の発光素子は白色LEDであることを特徴とする原稿照明装置。
  7. 請求項1ないし5に記載の原稿照明装置において、前記複数の発光素子は、発光色が異なるLEDが少なくとも2種類用いられており、各色光は前記導光部材内で多重反射する時に混色され、前記導光部材の光出射面においては白色光であるとみなせることを特徴とする原稿照明装置
  8. 長さと幅を有する被照明面と、前記長さ方向を主走査方向とし、前記幅方向を副走査方向としたとき、前記主走査方向に複数の発光素子が列設された光源ユニットと、前記被照明面からの反射光を画像信号に変換する光電変換手段と、前記被照明面からの反射光を前記光電変換手段に集光する結像手段とを少なくとも有する画像読取り装置において、前記光源ユニット中心の発光素子の光強度をI0、発光素子数n>1として、任意の発光素子の光強度をInとしたとき、
    In≧I0
    In≦4×I0
    なる条件式を満足することを特徴とする画像読取り装置。
  9. 長さと幅を有する被照明面と、前記長さ方向を主走査方向とし、前記幅方向を副走査方向としたとき、前記主走査方向に複数の発光素子が列設された光源ユニットと、前記被照明面からの反射光を画像信号に変換する光電変換手段と、前記被照明面からの反射光を前記光電変換手段に集光する結像手段とを少なくとも有する画像読取り装置において、前記複数の発光素子の配置間隔のうち、最も中央部に近い発光素子間の間隔をP0とし、発光素子数n≧1として、任意の発光素子間の間隔をPnとし、Pnはnが大きいほど前記光源ユニット端部寄りの発光素子間隔としたとき、
    Pn−1≧Pn
    なる条件式を満足することを特徴とする画像読取り装置。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の原稿照明装置と、前記被照明面からの反射光を画像信号に変換する光電変換手段と、前記被照明面からの反射光を前記光電変換手段に集光する結像手段とを少なくとも有する画像読取り装置において、前記光源ユニット中心の発光素子の光強度をI0、発光素子数n>1として、任意の発光素子の光強度をInとしたとき、
    In≧I0
    In≦4×I0
    なる条件式を満足することを特徴とする画像読取り装置。
  11. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の原稿照明装置と、前記被照明面からの反射光を画像信号に変換する光電変換手段と、前記被照明面からの反射光を前記光電変換手段に集光する結像手段とを少なくとも有する画像読取り装置において、前記複数の発光素子の配置間隔のうち、最も中央部に近い発光素子間の間隔をP0とし、発光素子数n≧1として、任意の発光素子間の間隔をPnとし、Pnはnが大きいほど前記光源ユニット端部寄りの発光素子間隔としたとき、
    Pn−1≧Pn
    なる条件式を満足することを特徴とする画像読取り装置。
  12. 請求項8ないし11のいずれか1つに記載の画像読み取り装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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