JP2016125153A - 脱墨パルプの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 脱墨性の悪い一部の中性新聞を含む印刷古紙から製造される脱墨パルプのダートを大幅に低減させて、高白色度で高品質の脱墨古紙パルプを製造する方法を提供する。
【解決手段】 印刷古紙を、離解工程、除塵工程、漂白工程、分散工程、フローテーション工程、洗浄工程を少なくとも有する一連の工程によってパルプ化する方法において、前記一連の工程中に90〜130℃の高温分散処理を行う高温分散工程を配置し、該高温分散工程の後工程中にpH6〜9の中性領域におけるフローテーションにより脱墨処理を行う中性フローテーション工程を配置することを特徴とする脱墨パルプの製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、印刷古紙から製造される古紙パルプのチリを低減させる方法に関し、さらに詳しくは新聞古紙を主体とする印刷古紙を脱墨再生する際にダートを効率よく低減させ、脱墨パルプの品質を向上させることを目的とする。
従来、印刷古紙を脱墨し再生させるには、離解・除塵・漂白・分散・脱墨・洗浄の工程の組み合わせからなる方法で製造を行ってきた。また、特に脱墨パルプのダートを低減させるためには、スクリーン、クリーナー等の除塵機を高性能化するか、分散工程でニーディングを強化する事が必要であった。しかし、近年、印刷古紙の中に、灰分が多く、表面処理剤により極端に脱墨性の劣る中性新聞紙の混入割合が著しく増加しており、これまで一般的に行われていた脱墨パルプフローではインクを主体とするダートを十分に除去する事が困難となってきた。
一方、ダートを極力低減させ、BKPと同等もしくはそれに準ずる品質を有するDIPが望まれていたが、これまで、新聞古紙や雑誌古紙をはじめとする印刷古紙からこれに該当する品質の古紙パルプを製造することは極めて困難であった。
従来のダートを低減させる技術には、マイカープロセッサーをはじめとする、一軸のローター集面に送り刃と戻り刃が配置され、かつステーターの刃と各刃間に十分な間隙を有したミキサーを用いることを特徴とするもの(例えば、特許文献1)、パルプ濃度20〜35%にして酸化型漂白剤を添加した後、機械的に攪拌して酸化漂白するとともに、漂白した後の繊維懸濁液をパルプ濃度10〜30%にして、還元漂白剤を添加した後、機械的に攪拌して還元漂白しているもの(例えば、特許文献2参照)、三段以上のディスパーザーを使用し、同時に一段以上は高温のディスクタイプのディスパーザーで処理するもの(例えば、特許文献3)があるが、繊維からインキを強制的に剥離しても剥離したインキが微細化してしまい、その後のフローテーションを強化しなければ、十分なダートの減少効果は望めない。
一方、白色度65%ISO以上の高白色度の脱墨パルプを得るための方法としては、漂白工程で過酸化水素を過剰に加えるか、過酸化水素漂白の前後の何れかに二酸化チオ尿素漂白工程を設ける方法、漂白の効率を向上させるために製品パルプの灰分を下げる対策として灰分除去装置を洗浄設備として最終工程に組み入れる方法(例えば、特許文献4)、灰分除去装置の前後で役割の違う脱墨剤を使用し、漂白性を向上させる方法(例えば、特許文献5)、温度の違う二段の漂白工程で漂白を行う方法(例えば、特許文献6)等があるが、いずれも中性領域でのフローテーション処理と組み合わせて、高白色度でかつダートの少ないパルプが得られる脱墨システムの構築については未検討であった。
印刷古紙からインキを分離除去し、脱墨パルプを漂白するために従来から使用されてきた薬品としては、苛性ソーダ、珪酸ソーダ、炭酸ソーダ等のアルカリ剤、過酸化水素、次亜塩素酸塩、二酸化チオ尿素、ハイドロサルファイト等の漂白剤、EDTAやDTPA等の金属キレート剤と共に、脱墨剤が使用されてきた。脱墨剤には、パルプ繊維からインキを剥離し、微細分散させる効果の強いものやインキを凝集させフローテーション工程でのインキ捕集能を高める効果の強いもの等がある。
例えば、従来から、脱墨剤として、高級アルコール硫酸塩、ポリオキシアルキレン高級アルコール硫酸塩、脂肪酸あるいは、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール及びアルキルフェノールのアルキレンオキサイド付加物、多価アルコールエステルアルキレンオキサイド付加物等が使用されている。
一般的に、効果的な脱墨剤とされているのは、高級脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物又はそのエーテル化合物又はエステル化合物等であり、特開昭58−109696号公報、特開昭62−276093号公報、特開平5−25790号公報等(特許文献6,7,8)に記載されているが、これらの脱墨剤の捕集効果を最大限に発揮させ高白色度でかつダートの少ないパルプが得られるシステムの構築については未検討であった。
特開平4−050391号公報 特開2005−281914号公報 特許第4952255号公報 特開2002−138380号公報 特開2004−68175号公報 特許第4752543号公報 特開昭58−109696号公報 特開昭62−276093号公報 特開平5−25790号公報
本発明の目的は、上記のような問題を解消し、特に脱墨性の悪い一部の中性新聞を含む印刷古紙から製造される脱墨パルプのダートを大幅に低減させて、高白色度で高品質の脱墨古紙パルプを製造することができる方法を提供するものである。
本発明者らは、機械的な手法で最も未剥離インキの低減が可能な高温のディスパーザー処理によりパルプから剥離された遊離インキは微細化しやすく、通常のアルカリ領域でのフローテーション工程で取り除くことが非常に困難であったものが、中性領域にpHが調整されているフローテーターによりフローテーションを行うことで効率よく除去ができることを見出し、以下の発明を成すに至った。
(1)印刷古紙を、離解工程、除塵工程、漂白工程、分散工程、フローテーション工程、洗浄工程を少なくとも有する一連の工程によってパルプ化する方法において、
前記一連の工程中に90〜130℃の高温分散処理を行う高温分散工程を配置し、該高温分散工程の後工程中にpH6〜9の中性領域におけるフローテーションにより脱墨処理を行う中性フローテーション工程を配置することを特徴とする脱墨パルプの製造方法。
(2)前記高温分散工程が、該高温分散工程の前工程から送られてくるパルプスラリーをそのままの状態で分散処理し、連続して該分散処理したパルプスラリーの温度を90〜130℃に昇温してさらに高温分散処理を行う工程である、上記の脱墨パルプの製造方法。
(3)前記高温分散工程が、該高温分散工程の前工程から送られてくるパルプスラリーをそのままの状態で軸タイプの分散機により分散処理し、連続して該分散処理したパルプスラリーの温度を90〜130℃に昇温してさらにディスクタイプの分散機により高温分散処理を行う工程である、上記いずれかの脱墨パルプの製造方法。
(4)前記一連の工程が、分散工程として、軸タイプの分散機による分散工程とディスクタイプの分散機による分散工程からなる複数の分散工程を有する工程である、上記いずれかの脱墨パルプの製造方法。
(5)前記中性フローテーション工程におけるパルプスラリーのpH6〜9への調整が、硫酸の添加によるpH調整である、上記いずれかの脱墨パルプの製造方法。
(6)前記離解工程が、水酸化ナトリウムを添加したアルカリ性条件下における処理工程である、上記いずれかの脱墨パルプの製造方法。
(7)上記いずれかの脱墨パルプの製造方法に従って製造される、0.004〜5.0mmのダート個数が5000〜50000個/m以下で、ISO白色度が50%〜85%の古紙パルプ。
本発明により、原料古紙の品質によらず、チリが低減し、品質が向上している脱墨パルプが得られるので、クラフトパルプ、メカニカルパルプ等より安価な脱墨パルプを紙製品に高配合する事が可能となり、古紙の利用範囲が広がる。
本発明の方法において、原料となる印刷古紙の例としては、新聞紙、微塗工紙、高灰分の塗工紙、非塗工紙等、灰分を7%〜35%含む古紙等があげられる。本発明の方法は、多量の表面処理剤により脱墨性が悪い一部の中性新聞紙を含む印刷古紙の処理に特に効果的である。
本発明の方法における離解工程については特に制限は無いが、好ましい離解処理として、原料印刷古紙を固形分濃度12〜18%になるように稀釈水に入れ、更に薬品(水酸化ナトリウム)を対パルプ0〜3.0質量%、好ましくは0.1〜2.5質量%添加して行う処理が挙げられる。脱墨剤を添加する場合には、パルプ繊維への浸透性が強く、インキの剥離性の強いものが好ましく、脱墨剤を対パルプ0.01〜0.5質量%、好ましくは0.03〜0.3質量%加える。離解時間は、10〜30分、好ましくは10〜25分、更に好ましくは10〜18分であり、離解温度は10〜50℃、好ましくは30〜50℃で離解することが好ましい。
インキの剥離性の強い脱墨剤としては、高級アルコール系脱墨剤等があり、例えば、花王(株)製のDI−7020、DI−7030、DI−767、DI−7282、日新化学研究所(株)製のDIA−Z−100、DIA−Z−5000、東邦化学(株)製のネオスコアFW−780、ネオスコアFW−790、ネオスコアFW−795、FT−467、FT−470、FT−487、FT−511、FT−513、FT−514、FT−515、B−B剤、第一工業製薬(株)製のダイホープ940、ダイホープ960、日華(株)製リポブライトDP−810等があるが、これらに限定されるものではない。
本発明の方法における除塵工程としては特に制限は無い。スクリーン・クリーナーで原料中の異物を取り除くことが可能であればよいが、スリットスクリーン(1段目0.15mmスリット以下、2段目0.15mmスリット以下)を使用することが好ましい。クリーナーは重量異物を効率良く取り除くことが可能であればいずれでもよい。
また、洗浄工程で使用する洗浄装置としてはエキストラクター、フォールウオッシャー(栄工機製)、ダブルニップシックナー(石川島産業機械製)等があるが、洗浄装置は、原料中の灰分を優先的に除去し、繊維分のロスを最小限に止める洗浄機であることが好ましい。中でもワイヤー洗浄機が好ましく、目穴は、20〜200メッシュ程度までが考えられるが、好ましくは40〜100メッシュが良く、更に好ましくは、50〜80メッシュが適している。
古紙再生の漂白薬品としては過酸化水素、ハイドロサルファイド、二酸化チオ尿素、ハイポ等が使用される。本発明の方法では過酸化水素を使用する。また、本発明の方法ではアルカリ過酸化水素漂白を行うが、過酸化水素は対パルプ0.5〜5.0質量%添加する。これ以上添加量を増やしても白色度上昇はサチュレーションする傾向にある。苛性ソーダは、対パルプ1.5〜3.0質量%、珪酸ソーダは、対パルプ1.5〜3.5質量%添加し、漂白時間は10分間〜5時間、好ましくは1.5〜3時間で行う。漂白時間が短すぎると過酸化水素が十分に反応しきらないため好ましくない、また5時間より長くしても逆に過酸化水素の消費が進み、残過酸化水素がなくなった時点からパルプの黄色化が起きるため適切ではない。漂白パルプ濃度は15〜35%、好ましくは25〜30%であり、濃度が15%より低くなると過酸化水素の反応性が悪くなる。また、35%より高い濃度にするとディスパーザーでの薬品との混合に斑ができるため、好ましくない。また、漂白時のpHは、10.5〜12.0が好ましく、この範囲を外れると過酸化水素の漂白性が劣る。漂白温度は50〜120℃で行うことが効果的である。
また、フローテーション前に脱墨剤をパルプに均一に混合できれば、漂白工程に脱墨剤を添加してもよい。インキ凝集性の強い脱墨剤としては、脂肪酸あるいは、脂肪酸誘導体系の脱墨剤がある。例えば、脂肪酸の場合、花王(株)製のDI−254(オレイン酸)、DI−268、第一工業製薬(株)製のK−4004−D等がある。また、脂肪酸誘導体系の場合、花王(株)製のDI−1120、DI−1050、日新化学研究所(株)製のDIY−23543、第一工業製薬(株)製のペーパーエイドW等がある。しかし、これらに限定されるものではない。
本発明の方法で行う分散処理には低速・高濃度用軸タイプの分散機またはディスクタイプの分散機が適している。低速・高濃度用軸タイプの分散機としては、一軸型または二軸型のニーダータイプのディスパーザーが好ましい。軸状のローターに取り付けられた回転刃と、ケーシングに取り付けられた固定刃を有し、回転数50〜300rpmの低速で、処理濃度20%〜50%(以下パルプ濃度%は質量%を意味する)の高濃度、好ましくは、25%〜40%で、温度は25℃〜100℃、好ましくは40〜90℃で処理する。軸タイプの分散機では、繊維間の摩擦作用が主体となって、インキ剥離・ダートの分散が起こる。処理濃度が20%未満では、機械的負荷がかかりにくく、インキ剥離・ダートの分散性が低下する上、温度上昇に必要なエネルギーが莫大となるため、適さない。また、処理濃度50%を越えて高濃度にすると機械的に搾水するのは困難である。
一般的には、一軸型ニーダーとして、ニーディング・ディスパージャーKD(商品名:アイ・エイチ・アイ フォイト ペーパーテクノロジー社製)、ディスパーザー(商品名:相川鉄工社製)、ディスパーザー(商品名:アセック社製)、ディスパーザー(商品名:三栄レギュレーター社製)、CCE型ニーディングマシン(商品名:新浜ポンプ製作所社製)、ニーダー(商品名:山本百馬製作所社製)などが使用され、また、二軸型ニーダーとして、新浜ポンプ製作所社製、山本百馬製作所製のものなどが使用されるが、特定の機種に限定されものではない。しかし、10〜25%の処理濃度で、1200〜1800rpの高速で、空転動力負荷を差し引いた実動力負荷が5〜30kW/t程度で、弱い機械力を与えながら撹拌処理を行う、いわゆるマイカプロセッサーのような高速撹拌装置では高いダート減少効果や高い剥離効果が得られないため本発明の方法には適さない。
また、ディスクタイプの分散機としては、ディスク型ディスパーザーまたはコニカル型ディスパーザーであれば特に制限はない。構造的にはディスクリファイナーと似ているが、ディスクプレートの構造が異なっている。また、コニカル型ディスパーザーは回転刃がコニカル状になっている。回転数300rpm〜2500rpm、処理濃度20%以上で処理する。軸タイプの分散機と異なる点は、繊維と刃の衝突作用が主体となってインキ剥離・ダートの分散が起こる点である。一般的には、ディスク型ディスパーザーとして、ディスパージャーHTD(商品名:アイ・エイチ・アイ フォイト ペーパーテクノロジー社製)、KRIMAホットディスパージョン設備(商品名:Cellwood社製)などが使用され、また、コニカル型ディスパーザーとして、コニディスク(商品名:相川鉄工社製)、コニカルディスパージョンシステム/HIプリヒーター/OptiFinerディスパーザー(商品名:メッツォ SHI社製)などが使用されるが、特定の機種に限定されるものではない。
分散機の組み合わせとして特に好ましいものは、低速・高濃度用軸タイプの分散機で2回、ディスクタイプの分散機で1回、この順に処理を行うことが効率的且つ効果的である。1回目若しくは2回目の分散処理である低速・高濃度用軸タイプの分散機による分散処理は、処理濃度20%〜50%の高濃度、好ましくは、25%〜40%、温度は25℃〜100℃、好ましくは40〜90℃で処理する。軸タイプの分散機では、繊維間の摩擦作用が主体となって、インキ剥離・ダートの分散が起こる。処理濃度が20%未満では、機械的負荷がかかりにくく、インキ剥離・ダートの分散性が低下する上、温度上昇に必要なエネルギーが莫大となるため、適さない。また、処理濃度50%を越えて高濃度にすると機械的に搾水するのは困難である。また、次の過酸化水素漂白工程での漂白効果を高めるため、温度は25℃以上に高める必要があるが、100℃を超えると過酸化水素の分解が生じるため、好ましくない。
本発明の方法の高温分散工程における分散機による分散処理時の温度は、90〜130℃である。90℃未満の処理では、十分なダート減少効果と過酸化水素や二酸化チオ尿素等の漂白薬品による漂白効果が得られず、一方、130℃を超えるとパルプの黄変が生じるため適さない。しかしながら、90〜130℃の範囲でディスパーザー処理を行った場合、パルプ繊維からのインキ剥離が促進され、パルプ繊維そのものの未剥離インキは大幅に低減するものの、繊維より剥離させたインキが微細化し遊離インキが増加するため、パルプシートにしたときにシートの表面に遊離インキがダートとして残留する。そのため、高温のディスパーザー処理後、インキ除去効率が格段に向上する中性領域でのフローテーション処理が最も好ましいインキ除去方法である。
高温分散工程における分散機には、過酸化水素、二酸化チオ尿素のほかにアルカリ薬品を添加してもよい。アルカリ薬品としては、水酸化ナトリウムが好ましい。過酸化水素添加量は、絶乾パルプ質量に対して0.05〜3質量%、二酸化チオ尿素の添加量は、絶乾パルプ質量に対して0.1〜2質量%で、特に好ましくは0.2〜1.0質量%である。
本発明の方法では、高温のディスパーザー処理後に、繊維より剥離された微細化した遊離インキを効率よく除去するため中性領域でのフローテーションを行う。洗浄工程で除去する方法の場合には、洗浄濾液とともに白水内を微細化した遊離インキが循環し、パルプの完成白色度に影響を与える恐れがあるので好ましくない。フローテーション工程でのフローテーターの形式に制限はないが、処理濃度は0.7〜1.5%、フローテーター処理温度は10〜55℃、好ましくは30〜50℃で行うことが好ましい。フローテーション工程の処理pHは6〜9が適しており、7〜8.5がより好ましい。pHが6より低いと配管、設備の腐食が問題となり、設備費が高価になる。また、pHが9を超えると遊離インキの除去効果が著しく悪化し、脱墨パルプのダート個数が上昇する。
フローテーション工程の後の洗浄工程は、フローテーターで取り除けなかった微細なインキを脱水洗浄する工程であり、洗浄装置に特に制限は無いが、0.6〜1.5%のパルプスラリーを清水または抄紙機のクリア白水で希釈した後、15〜35%まで脱水洗浄することが好ましい。
本発明の方法により得られたパルプは、0.004〜5.0mmのダート個数が5000〜50000個/m以下であることが好ましい。ダート個数50000個を超えるものは、BKPに比べて大きく見劣りする。また、ダート個数5000個/m未満とするには、莫大な薬品、エネルギーが必要となるため好ましくない。また、本発明は上記脱墨パルプを10質量%〜100質量%配合した紙の発明を含む。10%未満の配合率では抄紙時に上記効果が消失してしまうため、好ましくない。本発明の方法で得られた脱墨パルプは白色度さえ適度に合わせれば、ダートが少ないため紙に50質量%以上配合することが可能である。
本発明の方法により、新聞古紙を主体とした印刷古紙より製造される脱墨パルプのISO白色度が50%〜85%のものまで幅広く製造できるが、いずれもダートの低減された品質を達成することが可能となる。
本発明の脱墨パルプの製造方法によれば、高温分散工程で90〜130℃の高温ディスパーザー処理を行い、その後のフローテーション工程をpH6〜9の中性領域で行うことにより、印刷古紙からのインキ剥離効果に優れ、パルプ繊維に残留している未剥離インキの少ない脱墨パルプを製造できる。このように、残留している未剥離インキの少ない脱墨パルプを製造できる理由は定かではないが、以下のように推測される。印刷古紙上の未剥離インキは、現在、機械的な手法で最も未剥離インキの低減が可能とさせる高温のディスパーザー処理により、遊離インキとなるが、このパルプから剥離した遊離インキは微細化しやすく、遊離インキの持つ自らの電荷でインキ同士が反発し合っているため、通常のアルカリ領域でのフローテーション工程では微細化した遊離インキを取り除くことが非常に困難であった。しかし、中性領域でのフローテーションを行うことで遊離インキの持っている電荷による反発を低減させることができ、微細化した遊離インキでもフローテーションで除去することができる。これらの作用によって、脱墨パルプに残留する未剥離インキ、遊離インキの両方のインキが少なくなり、良質な脱墨パルプが得られる、と考えられる。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、各実施例は本発明の技術的範囲をなんら限定するものではない。各実施例及び比較例において、百分率(%)は白色度以外すべて質量%を意味し、また、薬品添加率は、対絶乾パルプ当たりの質量%で示した。古紙パルプの品質は、以下に示したダート評価方法によるダート個数で評価した。特にことわりが無い限り原料濃度は灰分込みの固形分濃度、薬品添加率は質量%である。各実施例では、完成パルプ60ADT/Dの脱墨パルプ製造設備を使用した。
<ダート評価方法>
脱墨パルプを150メッシュワイヤー上に分取し、パルプ1g当たり約20リットルのフィルター通過清水を用いて、繊維から遊離しているインクを完全に洗浄後、坪量60g/mの手すき紙をJIS P 8222に示される試験用手すき紙の調製方法に準じて5枚作製した。手すき紙5枚中の中心10cm×10cm中に含まれる0.004〜5.0mmサイズのダート個数を王子計測機器社製ダートアナライザー(DIP−200)を用いて測定した。測定結果は、パルプ1mあたりの個数に換算し、ダート個数とした。
<白色度測定方法>
完成パルプを離解後、パルプスラリーに硫酸バンドを対絶乾パルプ20.0%加え、Tappi試験法T205os−71(JIS P 8209)に従って、坪量60g/mのシートを作製した。その後、パルプの白色度は分光白色度測色計(スガ試験機製)で蛍光強度カットの白色度を測定した。
実施例1
新聞紙及びチラシを主体とする古紙(灰分含有量13.5%)の原料をパルパーに仕込み原料濃度15%、水酸化ナトリウム添加率対パルプ0.4%、高級アルコール系脱墨剤(花王社製、DI−7020)添加率対パルプ0.12%、離解時間15分、離解温度35℃で離解した、離解後のパルプスラリーを除塵処理し、1.0%に濃度調整後、前段フローテーター(王子エンジニアリング(株)製)にて処理した。前段フローテーターの脱墨条件は、フローテーター処理濃度1.1%、フローテーター処理温度38℃で行った。
前段フローテーターで脱墨処理した後のパルプスラリーは、エキストラクター、ディスクシックナーで洗浄後、スクリュープレスで脱水し、加温ミキサーで75℃まで昇温後、軸タイプの分散機として相川鉄工社製ディスパーザーを用いて一段目の分散処理(パルプ濃度約28%、電力原単位約40kwh/パルプT)をし、その後漂白を行なった。漂白条件は過酸化水素添加率対パルプ3.5%、水酸化ナトリウム添加率対パルプ2.0%、珪酸ナトリウム添加率対パルプ水酸化ナトリウム換算0.6%、パルプ濃度約26.5%で、漂白時間150分で行った。次いで、温度、濃度を保持したまま、軸タイプの分散機として前記相川鉄工社製ディスパーザーを用いて二段目の分散処理(電力原単位約20kwh/パルプT)をし、連続して温度110℃まで昇温後、ディスクタイプの分散機としてCellwood社製のKRIMAホットディスパーザーを用いて三段目の分散処理を行なった。
その後、フローテーターに送る上記三段目の分散処理パルプスラリーを硫酸でpH7.5とし、王子エンジニアリング社製のフローテーターで脱墨処理を行なった。フローテーターの脱墨条件は、特殊脂肪酸誘導体(花王社製、DI−1120)添加率0.11%、フローテーター処理濃度1.1%、フローテーター処理温度40℃で行った。ディスクシックナーにて脱水洗浄後、製品パルプのダート数及び白色度を測定した。結果を表1に示す。
実施例2
フローテーターに送る前記三段目の分散処理パルプスラリーを硫酸でpH6.5とし、フローテーターで脱墨処理を行なった以外は、実施例1と同様に処理し、製品パルプを製造した。製品パルプのダート数及び白色度の測定結果を表1に示す。
実施例3
フローテーターに送る前記三段目の分散処理パルプスラリーを硫酸でpH8.5とし、フローテーターで脱墨処理を行なった以外は、実施例1と同様に処理し、製品パルプを製造した。製品パルプのダート数及び白色度の測定結果を表1に示す。
実施例4
ディスクタイプの分散機による前記三段目の分散処理を95℃で行なった以外は、実施例1と同様に処理し、製品パルプを製造した。製品パルプのダート数及び白色度の測定結果を表1に示す。
実施例5
ディスクタイプの分散機による前記三段目の分散処理を125℃で行なった以外は、実施例1と同様に処理し、製品パルプを製造した。製品パルプのダート数及び白色度の測定結果を表1に示す。
比較例1
フローテーターに送る前記三段目の分散処理パルプスラリーを硫酸でpH9.5とし、フローテーターで脱墨処理を行なった以外は、実施例1と同様に処理し、製品パルプを製造した。製品パルプのダート数及び白色度の測定結果を表1に示す。
比較例2
フローテーターに送る前記三段目の分散処理パルプスラリー(pH10.2)に硫酸を添加せずにフローテーターで脱墨処理を行なった以外は、実施例1と同様に処理し、製品パルプを製造した。製品パルプのダート数及び白色度の測定結果を表1に示す。
比較例3
ディスクタイプの分散機による前記三段目の分散処理を80℃で行なった以外は、実施例1と同様に処理し、製品パルプを製造した。製品パルプのダート数及び白色度の測定結果を表1に示す。
比較例4
ディスクタイプの分散機による前記三段目の分散処理を行わなかった以外は、実施例1と同様に処理し、製品パルプを製造した。製品パルプのダート数及び白色度の測定結果を表1に示す。
Figure 2016125153
実施例1〜5及び比較例1、2を比較すると明らかなように、分散機による漂白パルプスラリーの分散処理を90〜130℃で行なう処理と、該分散処理パルプスラリーを中性pH領域に調整したフローテーターによる脱墨処理とを組み合わせることにより、ダート捕集除去が極めて高く白色度が優れている脱墨パルプを得ることができる。なお、比較例1,2で得られたものの場合もダート低減は認められるが、このダートの数値は150メッシュ洗浄後のパルプのシートであることにより低減しているものであり、アルカリ性領域でのフローテーターによる脱墨処理結果は、遊離インクが多く、白色度は上昇しないことを示している。
また、高温のディスクタイプディスパーザーによる処理を行わなかった場合や90℃を超えない条件でディスパーザー処理を行った場合は、白色度を向上させることはできないし、ダートを低減させる効果も明らかに低い。
本発明の方法によれば、原料古紙の品質によらず、チリが低減し、品質が向上している脱墨パルプが得られるので、クラフトパルプ、メカニカルパルプ等より安価な脱墨パルプを紙製品に高配合する事が可能となり古紙の利用範囲が広がる。

Claims (1)

  1. 印刷古紙を、離解工程、除塵工程、漂白工程、分散工程、フローテーション工程、洗浄工程を少なくとも有する一連の工程によってパルプ化する方法において、
    前記一連の工程中に90〜130℃の高温分散処理を行う高温分散工程を配置し、該高温分散工程の後工程中にpH6〜9の中性領域におけるフローテーションにより脱墨処理を行う中性フローテーション工程を配置することを特徴とする脱墨パルプの製造方法。
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