JP2016120468A - アンモ酸化用触媒及びその製造方法、並びに、アクリロニトリルの製造方法 - Google Patents

アンモ酸化用触媒及びその製造方法、並びに、アクリロニトリルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高いアクリロニトリル選択率を示し、長時間の反応においても活性、選択率が低下し難いアンモ酸化用触媒及びその製造方法の提供。
【解決手段】プロピレンのアンモ酸化反応に用いるアンモ酸化用触媒であって、モリブデンと、ビスマスと、鉄と、ニッケル及び/又はコバルトと、を含むアンモ酸化用触媒。式(1)で表されるアンモ酸化用触媒。Mo12(Bi1−aCeFe (1)[XはNi又はCo;YはMg,Ca,Zn,Sr又はBa;ZはK,Rb又はCs;aはBiとCeの合計に対するセリウムの相対原子比0.2≦a≦1.5;以下Mo12原子に対する各原子比でMo+Ceは0.5≦b≦1.5、Feは0.1≦c≦3、Xは0.1≦d≦9.5、Yは0≦e≦9.5、Zは0.01≦f≦2、Oは他の元素の原子価を満足させる原子数]
【選択図】なし

Description

本発明は、アンモ酸化用触媒及びその製造方法、並びに、アクリロニトリルの製造方法に関する。
分子状酸素存在下でプロピレンとアンモニアを反応させてアクリロニトリルを製造する反応は「アンモ酸化反応」として知られており、この反応はアクリロニトリルの工業的製法として用いられている。
この反応において、良好なアクリロニトリル選択率を達成するためには触媒が利用される。例えば、Mo−Bi−Fe又はFe−Sbを必須成分とした触媒が多く工業的に用いられている。より良好なアクリロニトリル選択性を達成するために、このような必須成分だけでなく、その他の元素を添加した触媒が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
一方、触媒を構成する元素成分は共通していても、触媒調製工程に改良を加えることで、アクリロニトリルの選択率を向上させる試みも行われている。特許文献3には、モリブデン、ビスマス、及び鉄を必須成分として含むアンモ酸化用触媒の調製方法であって、モリブデン、ビスマス及び鉄を含む前駆体スラリーが、鉄に対して1モル当量以上かつ金属元素の総和に対して0.1モル当量以上の配位性有機化合物を含むアンモ酸化用触媒の製造方法が記載されている。
特開2013−169482号公報 特開2008−212779号公報 特開2013−17917号公報
アンモ酸化用触媒の開発においては、現在に至るまで金属組成の変更が繰り返し行われており、近年では、組成の改良のみでは、大きな選択率の向上を達成することは困難になっている。一方で、特許文献3に記載された配位性有機化合物を使用して調製した触媒はアクリロニトリル選択性が大きく向上する例が見られるものの、この触媒を用いて長時間反応を継続していくと活性、選択率の著しい低下が起きることが問題となっている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高いアクリロニトリル選択率を示し、長時間の反応においても活性、選択率が低下しにくいアンモ酸化用触媒及びその製造方法、並びに、アクリロニトリルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために検討した結果、X線回析分析において特定のピーク状態を形成する触媒が、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は以下のとおりである。
〔1〕
プロピレンのアンモ酸化反応に用いられるアンモ酸化用触媒であって、
モリブデンと、ビスマスと、鉄と、ニッケル及び/又はコバルトと、を含み、
X線回折分析において、2θ=28.2±0.2°にピークトップを有するピーク面積をA、2θ=28.4±0.2°にピークトップを有するピーク面積をBとしたとき、面積比A/Bが、0より大きく、0.3以下である、
アンモ酸化用触媒。
〔2〕
X線回析分析において、2θ=22.9±0.2°にピークトップを有するピーク面積をCとしたとき、面積比C/Bが、0.5以上である、前項〔1〕に記載のアンモ酸化用触媒。
〔3〕
下記一般式(1)で表される、前項〔1〕又は〔2〕に記載のアンモ酸化用触媒。
Mo12(Bi1-aCeabFecdefg (1)
(上記一般式(1)中、
Xは、ニッケル及びコバルトからなる群より選ばれる1種以上の元素を示し、
Yは、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウム、及びバリウムからなる群より選ばれる1種以上の元素を示し、
Zは、カリウム、ルビジウム、及びセシウムからなる群より選ばれる1種以上の元素を示し、
aは、ビスマスとセリウムの合計に対するセリウムの相対原子比を示し、0.2以上0.8以下であり、
bは、モリブデン12原子に対するビスマスとセリウムの合計原子比を示し、0.5以上1.5以下であり、
cは、モリブデン12原子に対する鉄の原子比を示し、0.1以上3以下であり、
dは、モリブデン12原子に対するXの原子比を示し、0.1以上9.5以下であり、
eは、モリブデン12原子に対するYの原子比を示し、0以上9.5以下であり、
fは、モリブデン12原子に対するZの原子比を示し、0.01以上2以下であり、
gは、モリブデン12原子に対する酸素の原子比を示し、存在する他の元素の原子価要求を満足させるのに必要な酸素の原子数である。)
〔4〕
モリブデンと、ビスマスと、鉄と、ニッケル及び/又はコバルトと、カルボン酸化合物と、を含む前駆体スラリーを調製する工程(i)と、
前記前駆体スラリーを噴霧乾燥し、乾燥粒子を得る工程(ii)と、
前記乾燥粒子を焼成する工程(iii)と、を有し、
前記前駆体スラリーにおける前記カルボン酸化合物の含有量が、前記ビスマスに対して1.5〜5.5モル当量であり、金属成分の総和に対して0.01〜0.07モル当量である、アンモ酸化用触媒の製造方法。
〔5〕
前記前駆体スラリーにおける前記カルボン酸化合物の含有量が、前記鉄に対して0.1〜1.0モル当量である、前項〔4〕に記載のアンモ酸化用触媒の製造方法。
〔6〕
前項〔1〕〜〔3〕にいずれか1項に記載のアンモ酸化用触媒の存在下、プロピレンと、分子状酸素と、アンモニアと、を反応させてアクリロニトリルを製造する反応工程を有する、アクリロニトリルの製造方法。
本発明によれば、プロピレンのアンモ酸化反応において、高いアクリロニトリル選択率を示し、長時間の反応においても活性、選択率が低下しにくいアンモ酸化用触媒及びその製造方法、並びに、アクリロニトリルの製造方法を提供することができる。
比較例1のX線回折分析(XRD)の測定結果を示す。
以下に、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について
説明するが、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲でさまざまな変形が可能である。
〔アンモ酸化用触媒〕
本実施形態のアンモ酸化用触媒は、プロピレンのアンモ酸化反応に用いられるアンモ酸化用触媒であって、モリブデンと、ビスマスと、鉄と、ニッケル及び/又はコバルトと、を含み、X線回折分析において、2θ=28.2±0.2°にピークトップを有するピーク面積をA、2θ=28.4±0.2°にピークトップを有するピーク面積をBとしたとき、面積比A/Bが、0より大きく、0.3以下である。
本実施形態のアンモ酸化用触媒は、上記構成を有することにより、高いアクリロニトリル選択率を示し、かつ、長時間の反応においても活性、選択率が低下しにくいという優れた効果を奏し得る。これについて、本発明者らは、以下のように考察している。ビスマスはアンモ酸化反応におけるプロピレンの活性点であるが、ビスマスから構成されるモリブデートのみでは高いアクリロニトリル選択性を得ることはできない。しかし、ビスマスから構成されるモリブデートが、鉄を含むモリブデート、及び/又は、ニッケル及びコバルトの少なくとも一方を含むモリブデートと複合化することにより、上記効果が達成されうると考えられる。言い換えれば、ビスマスから構成されるモリブデートの結晶の成長度合いを抑えることで他の金属元素から構成されるモリブデートとの接点が増加し、アクリロニトリル選択性が向上し得ると考えられる。ただし、作用機序は上記に限定されない。以下、本実施形態のアンモ酸化用触媒の構成について、より詳細に述べる。
(組成)
本実施形態のアンモ酸化用触媒は、モリブデンと、ビスマスと、鉄と、ニッケル及びコバルトの少なくとも一方と、を必須成分として含む。モリブデンは、プロピレンの吸着サイト及びアンモニアの活性化サイトとしての役割を担っている。また、ビスマスは、プロピレンを活性化させ、α位水素を引き抜いてπアリル種を生成させる役割を担っている。さらに、鉄は、3価/2価のレドックスによって気相に存在する酸素を触媒活性点に供給する役割を担っている。また、ニッケル及びコバルトは、適度の格子欠陥を有するモリブデートを形成し、酸素のバルク内移動を円滑にする役割を担っている。
その他、本実施形態のアンモ酸化用触媒中に含まれていてもよい任意成分としては、特に限定されないが、例えば、セリウム;マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウム、及びバリウムからなる群より選ばれる1種以上の元素Y;カリウム、ルビジウム、及びセシウムからなる群より選ばれる1種以上の元素Zが挙げられる。セリウムは、鉄と同様に触媒におけるレドックス機能を担うことができる。また、元素Yは、触媒中の結晶の衝撃安定性を増加させる役割を担うことができる。さらに、元素Zは、触媒表面に存在する酸点をブロックすることで、主生成物、原料の分解反応を抑制する役割を担うことができる。
(X線回折分析におけるピーク)
本実施形態のアンモ酸化用触媒は、X線回折分析の2θ値の回折パターンにおいて、2θ=28.2±0.2°にピークトップを有するピーク(以下、「ピークI」ともいう。)、及び、2θ=28.4±0.2°にピークトップを有するピーク(以下、「ピークII」ともいう。)を示す。ピークIは、ビスマスを含むモリブデートに由来し、ピークIIは、NiMoO4又はCoMoO4等のニッケル又はコバルトを含む2価の金属モリブデートに由来する。ビスマスを含むモリブデートは、プロピレンの活性点という役割を担い、ニッケル又はコバルトを含む2価の金属モリブデートは、酸素のバルク内移動を円滑にする役割を担う。
ピークIのピーク面積をA、ピークIIのピーク面積をBとしたとき、面積比A/Bは、ビスマスから構成されるモリブデート結晶相の成長度合いを示す指標となる。この面積比A/Bは、0より大きく、0.3以下であり、好ましくは0.03以上0.20以下であり、より好ましくは0.05以上0.15以下である。面積比A/Bが0より大きいことにより、プロピレンの活性機能がより向上する。また、面積比A/Bが0.3以下であることにより、分解活性点がより少なくなり、アクリロニトリルの収率がより向上する。なお、面積比A/Bが0.3より大きいと、分解活性点が多くなり、アクリロニトリルの収率が低くなる。X線回折分析においては、対陰極からのCuKα線をX線源として使用する。具体的なX線回折分析の測定方法としては、実施例に記載の方法を用いることができる。
なお、「ピークIのピーク面積A」とは、X線回折分析の2θ値の回折パターンにおいて、2θ=28.2±0.2°にピークトップを有するピークIの面積であり、ピークIと、2θ=28.4±0.2°にピークトップを有するピークIIとが一部重複する場合には、実施例に記載の方法で、各ピークを分離する操作を行うことにより求めることができる。また、同様に、「ピークIIのピーク面積B」とは、X線回折分析の2θ値の回折パターンにおいて、2θ=28.4±0.2°にピークトップを有するピークIIの面積であり、2θ=28.2±0.2°にピークトップを有するピークIと、ピークIIとが一部重複する場合には、実施例に記載の方法で、各ピークを分離する操作を行うことにより求めることができる。下記、ピークIIIのピーク面積Cについても同様とする。
また、本実施形態のアンモ酸化用触媒は、X線回折分析の2θ値の回折パターンにおいて、2θ=22.9±0.2°にピークトップを有するピーク(以下、「ピークIII」ともいう。)を示してもよい。ピークIIIは、鉄を含む3価の金属モリブデートに由来する。鉄を含む3価の金属モリブデートは、レドックスによって気相に存在する酸素を触媒活性点に供給するという役割を担う。
ピークIIIのピーク面積をCとしたとき、面積比C/Bは、C/B比は鉄から構成されるモリブデート結晶相の成長度合いを示す指標となる。この面積比C/Bは、好ましくは0.3以上であり、より好ましくは0.4以上1.0以下であり、さらに好ましくは0.5以上0.8以下である。面積比C/Bが0.3以上であることにより、レドックス機能がより向上し、活性点への酸素の供給能力がより向上し、長時間の反応においてアクリロニトリル収率と活性がより維持される傾向にある。なお、面積比C/Bが0.5以下であると、触媒におけるレドックス機能が不十分となり、活性点への酸素の供給が滞り、長時間の反応においてアクリロニトリル収率と活性が低下する。また、面積比C/Bが1.0以下であることにより、アクリロニトリル収率がより向上する傾向にある。
本発明者はニッケル又はコバルトを含むモリブデートに対して、ビスマスから構成されるモリブデートと鉄から構成されるモリブデートの結晶状態がそれぞれ特定の範囲にあるときに良好なアクリロニトリル収率を示し、長時間の反応でも収率と活性が低下しない特性が得られることを見出した。
アンモ酸化用触媒は、下記一般式(1)で表される組成を有することが好ましい。このような組成を有することにより、アクリロニトリル選択率がより向上し、長時間の反応においても活性、選択率がより低下しにくい傾向にある。
Mo12(Bi1-aCeabFecdefg (1)
(上記一般式(1)中、
Xは、ニッケル及びコバルトからなる群より選ばれる1種以上の元素を示し、
Yは、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウム、及びバリウムからなる群より選ばれる1種以上の元素を示し、
Zは、カリウム、ルビジウム、及びセシウムからなる群より選ばれる1種以上の元素を示し、
aは、ビスマスとセリウムの合計に対するセリウムの相対原子比を示し、0.2以上0.8以下であり、好ましくは0.3以上0.7以下であり、
bは、モリブデン12原子に対するビスマスとセリウムの合計原子比を示し、0.5以上1.5以下であり、好ましくは0.6以上1.3以下であり、
cは、モリブデン12原子に対する鉄の原子比を示し、0.1以上3以下であり、好ましくは0.5以上2以下であり、
dは、モリブデン12原子に対するXの原子比を示し、0.1以上9.5以下であり、好ましくは3以上9以下であり、
eは、モリブデン12原子に対するYの原子比を示し、0以上9.5以下であり、好ましくは0.5以上6.5以下であり、
fは、モリブデン12原子に対するZの原子比を示し、0.01以上2以下であり、好ましくは0.05以上1以下であり、
gは、モリブデン12原子に対する酸素の原子比を示し、存在する他の元素の原子価要求を満足させるのに必要な酸素の原子数である。)
相対原子比aは、好ましくは0.2〜0.8であり、より好ましくは0.3〜0.75であり、さらに好ましくは0.4〜0.7である。相対原子比aが0.2以上であることにより、長時間の反応においても活性、選択率がより低下しにくい傾向にある。また、相対原子比aが0.8以下であることにより、反応初期のアクリロニトリル収率がより向上する傾向にある。
原子比bは、好ましくは0.5〜1.5であり、より好ましくは0.6〜1.3であり、さらに好ましくは0.7〜1.2である。原子比bが0.5以上であることにより、長時間の反応においても活性、選択率がより低下しにくい傾向にある。また、原子比bが1.5以下であることにより、反応初期のアクリロニトリル収率がより向上する傾向にある。
原子比cは、好ましくは0.1〜3.0であり、より好ましくは0.5〜2.0であり、さらに好ましくは1.0〜1.8である。原子比cが上記範囲内であることにより、アクリロニトリルの収率がより向上する傾向にある。
原子比dは、好ましくは0.1〜9.5であり、より好ましくは3〜9であり、さらに好ましくは6.5〜9である。原子比dが上記範囲内であることにより、アクリロニトリルの収率がより向上する傾向にある。
原子比eは、好ましくは0〜9.5であり、より好ましくは0.5〜6.5であり、さらに好ましくは0.5〜3である。原子比eが上記範囲内であることにより、アクリロニトリルの収率がより向上する傾向にある。
原子比fは、好ましくは0.01〜0.2であり、より好ましくは0.05〜1であり、さらに好ましくは0.1〜0.5である。原子比fが上記範囲内であることにより、アクリロニトリルの収率がより向上する傾向にある。
工業的にアクリロニトリルを製造する場合、一般的に反応ガスによって触媒を流動させる流動床反応が選択される。そのため、アンモ酸化用触媒は一定以上の強度を有していることが好ましい。このような観点から、アンモ酸化用触媒は担体に担持されていてもよい。アンモ酸化用触媒の担体としては、特に限定されないが、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の酸化物が挙げられる。このなかでも、アクリロニトリルの選択性低下が小さく、触媒の耐摩耗性、粒子強度を大きく向上させられるシリカが担体として適している。
担体の含有量は、アンモ酸化用触媒と担体の合計重量に対して、好ましくは30〜70質量%であり、より好ましくは40〜60質量%である。担体の含有量が30質量%以上であることにより、触媒の耐摩耗性、粒子強度がより向上する傾向にある。また、担体の含有量が70質量%以下であることにより、アクリロニトリル選択性がより向上する傾向にある。
担体として用いるシリカの原料としては特に限定されないが、シリカゾルが好ましい。シリカゾルに含まれるシリカの一次粒子径は特に限定されず、異なる一次粒子径のシリカを混合して使用してもよい。
〔アンモ酸化用触媒の製造方法〕
本実施形態のアンモ酸化用触媒の製造方法は、モリブデンと、ビスマスと、鉄と、ニッケル及び/又はコバルトと、カルボン酸化合物と、を含む前駆体スラリーを調製する工程(i)と、前記前駆体スラリーを噴霧乾燥し、乾燥粒子を得る工程(ii)と、前記乾燥粒子を焼成する工程(iii)と、を有し、前記前駆体スラリーにおける前記カルボン酸化合物の含有量が、前記ビスマスに対して1.5〜5.5モル当量であり、金属成分の総和に対して0.01〜0.07モル当量である。
〔工程(i)〕
工程(i)は、モリブデンと、ビスマスと、鉄と、ニッケル及び/又はコバルトと、カ
ルボン酸化合物と、を含む前駆体スラリーを調製する工程である。この際、必要に応じて、シリカ、水をさらに混合してもよい。工程(i)において、各成分の混合順は特に限定
されないが、例えば、モリブデンを含む溶液を調製した後、この溶液とその他の金属成分及びカルボン酸化合物とを混合し、前駆体スラリーを得ることができる。
前駆体スラリーの調製に使用される各成分の原料は、水又は硝酸に可溶な塩であることが好ましい。モリブデン、ビスマス、鉄、ニッケル、及びコバルトの各元素の原料としては、特に限定されないが、例えば、水又は硝酸に可溶な、アンモニウム塩、硝酸塩、塩酸塩、硫酸塩、有機酸塩、無機塩が挙げられる。特に、モリブデンの原料としてはアンモニウム塩が好ましい。また、ビスマス、鉄、ニッケル、及びコバルトの原料としては、それぞれの硝酸塩が好ましい。硝酸塩は、取扱いが容易であることに加え、塩酸塩を使用した場合に生じる塩素の残留や、硫酸塩を使用した場合に生じる硫黄の残留を生じない点でも好ましい。各成分の原料の具体例としては、パラモリブデン酸アンモニウム、硝酸ビスマス、硝酸第二鉄、硝酸ニッケル、及び硝酸コバルトが挙げられる。
シリカ原料としてはシリカゾルが好ましい。その他の成分が混合されていない原料の状態におけるシリカゾルの好ましい濃度は10〜50質量%である。
前駆体スラリーはカルボン酸化合物を含む。カルボン酸は代表的な配位性有機化合物であり、金属成分と結合することにより、金属成分の高分散化を促進すると考えられる。カルボン酸化合物としては、特に限定されないが、例えば、シュウ酸、酒石酸、こはく酸、りんご酸、クエン酸が挙げられる。このなかでも、シュウ酸及び酒石酸が好ましく、シュウ酸がより好ましい。
また、前駆体スラリーにおけるカルボン酸化合物の含有量は、ビスマスに対して、1.5〜5.5モル当量であり、好ましくは1.7〜4.0モル当量であり、さらに好ましくは1.5〜3.0モル当量である。本発明者らは前駆体スラリーがビスマスに対して過剰量のカルボン酸化合物を含有するときにビスマスから構成されるモリブデートが高分散化されていることをX線回折分析から見出した。詳細な仕組みは不明だが、この高分散化によってビスマスから構成されるモリブデートと他の金属元素からなるモリブデートの複合化が促進されていると考えている。カルボン酸化合物の含有量が上記範囲内であることにより、この高分散化がより良好に進行する。
さらに、前駆体スラリーにおけるカルボン酸化合物の含有量は、触媒を構成する金属元素の総和に対して、0.01〜0.07モル当量であり、好ましくは0.02〜0.05モル当量であり、さらに好ましくは0.02〜0.04モル当量である。カルボン酸化合物の含有量が0.01モル当量以上であることにより、得られる触媒のアクリロニトリル選択性がより向上する傾向にある。また、カルボン酸化合物の含有量が0.07モル当量以下であることにより、触媒の製造段階においてカルボン酸化合物の分解又は放散による発熱や、触媒粒子のひび割れが抑制され、得られる触媒の強度がより向上する傾向にある。
なお、触媒がアルカリ金属を含む場合、アルカリ金属の硝酸塩は高温でも安定であり、触媒中でも硝酸塩のままで存在すると考えられる。例えば、硝酸ルビジウムにおいては、その分解温度は630℃と高い。アルカリ金属塩はカルボン酸化合物の必要量に関与しないため、アルカリ金属を含む触媒を調製する場合、前駆体スラリーにおけるカルボン酸化合物の含有量は、アルカリ金属以外の金属成分に対して、好ましくは0.01〜0.07モル当量であり、より好ましくは0.02〜0.05モル当量であり、さらに好ましくは0.02〜0.04モル当量である。
前駆体スラリーにおけるカルボン酸化合物の含有量は、鉄に対して、好ましくは0.1〜1.0モル当量であり、より好ましくは0.3〜0.7モル当量であり、さらに好ましくは0.4〜0.6モル当量である。シュウ酸のような配位性を有するカルボン酸化合物は鉄を高分散化させて単独の酸化物Fe23の形成を抑制する効果があるとされている。そのため、カルボン酸化合物の含有量が上記範囲内であることにより、単独の酸化物Fe23の形成がより抑制される傾向にある。
〔工程(ii)〕
工程(ii)は、前駆体スラリーを噴霧乾燥し、乾燥粒子を得る工程である。前駆体スラリーを噴霧乾燥することによって流動層反応に適した球形微粒子を得ることができる。噴霧乾燥装置としては、回転円盤式、ノズル式等の一般的なものを用いることができる。噴霧乾燥条件を調節することにより、触媒の粒径を調整することができる。流動層触媒として用いる場合には、触媒の粒径は、好ましくは25〜180μmである。好ましい粒径を有する触媒粒子を得るための条件の一例を記載すると、乾燥器上部の中央に設置された、皿型回転子を備えた遠心式噴霧化装置を用い、乾燥器の入口空気温度を200〜250℃、出口温度を110〜150℃に保持して行う噴霧乾燥が挙げられる。
〔工程(iii)〕
工程(iii)は、噴霧乾燥によって得られた乾燥粒子を焼成する工程である。乾燥粒子は硝酸を含有し得るため、焼成の前に脱硝処理を行うことが好ましい。脱硝処理は150〜450℃で1.5〜3時間行うことが好ましい。焼成は空気雰囲気下行うことができる。焼成温度は、好ましくは550〜650℃である。焼成温度が550℃以上であることにより、結晶成長が十分に進行し、得られる触媒のアクリロニトリルの選択性がより向上する傾向にある。また、焼成温度が650℃以下であることにより、得られ得る触媒の表面積が増大し、プロピレンの反応活性がより向上する傾向にある。
〔アクリロニトリルの製造方法〕
本実施形態のアクリロニトリルの製造方法は、前述したアンモ酸化用触媒の存在下、プロピレンと、分子状酸素と、アンモニアと、を反応させてアクリロニトリルを製造する反応工程を有する。
アンモ酸化反応によるアクリロニトリルの製造は固定床反応器又は流動床反応器により実施することができる。このなかでも、反応の際に発生する熱を効率的に除去し、アクリロニトリルの収率を高める観点から、流動床反応器が好ましい。
アンモ酸化反応の原料であるプロピレン及びアンモニアは必ずしも高純度である必要はなく、工業グレードのものを使用することができる。原料ガス中のプロピレンとアンモニアと酸素のモル比(プロピレン/アンモニア/酸素)は、好ましくは1.0/1.0〜1.5/1.6〜2.2である。
反応温度は、好ましくは380〜480℃である。また、反応圧力は、好ましくは常圧〜0.3MPaである。原料ガスと触媒の接触時間は、好ましくは2〜7秒であり、より好ましくは3〜6秒である。
以下に実施例を示して、本実施形態をより詳細に説明するが、本実施形態は以下に記載の実施例によって制限されるものではない。なお実施例及び比較例に記載した触媒組成は各元素の仕込み組成と同じ値である。
[実施例1]
組成がMo12.00Bi0.39Ce0.62Fe1.60Ni3.09Co3.86Mg0.77Rb0.12で表される金属酸化物を40質量%のシリカに担持した触媒を、以下の手順で製造した。
30質量%のSiO2を含むシリカゾル1333gに、875.5gの水に溶解させた487.1gのパラモリブデン酸アンモニウム[(NH46Mo724・4H2O]を撹拌下で加え、さらに、16.6質量%の硝酸396.7gに溶解させた43.5gの硝酸ビスマス[Bi(NO33・5H2O]、61.9gの硝酸セリウム[Ce(NO33・6H2O]、148.6gの硝酸鉄[Fe(NO33・9H2O]、206.6gの硝酸ニッケル[Ni(NO32・6H2O]、258.3gの硝酸コバルト[Co(NO32・6H2O]、45.4gの硝酸マグネシウム[Mg(NO32・6H2O]、4.07gの硝酸ルビジウム[RbNO3]を加えた。最後に水200gに溶解させたシュウ酸25.0gを加え、45分間撹拌した。得られたスラリーを回転円盤式の噴霧乾燥器を用いて乾燥させた。このとき、乾燥機入口の空気温度は230℃とし、出口の空気温度は130℃とした。また、円盤の回転数は12500回転/分に設定した。得られた乾燥体を200℃で5分間保持し、200℃から450℃まで2.5℃/分で昇温し、450℃で20分間保持することで脱硝した。得られた脱硝粉を590℃で2時間焼成して、触媒を得た。
[実施例2]
組成がMo12.00Bi0.34Ce0.38Fe1.54Ni1.30Co6.94Rb0.12で表される金属酸化物を40質量%のシリカに担持した触媒を、以下の手順で製造した。
30質量%のSiO2を含むシリカゾル1333gに、872.1gの水に溶解させた485.2gのパラモリブデン酸アンモニウム[(NH46Mo724・4H2O]を撹拌下で加え、さらに、16.6質量%の硝酸396.4gに溶解させた37.8gの硝酸ビスマス[Bi(NO33・5H2O]、37.8gの硝酸セリウム[Ce(NO33・6H2O]、142.5gの硝酸鉄[Fe(NO33・9H2O]、86.6gの硝酸ニッケル[Ni(NO32・6H2O]、462.6gの硝酸コバルト[Co(NO32・6H2O]、4.05gの硝酸ルビジウム[RbNO3]を加えた。最後に水200gに溶解させた酒石酸22.5gを加え、45分間撹拌した。得られたスラリーを回転円盤式の噴霧乾燥器を用いて乾燥させた。このとき、乾燥機入口の空気温度は230℃とし、出口の空気温度は130℃とした。また、円盤の回転数は12500回転/分に設定した。得られた乾燥体を200℃で5分間保持し、200℃から450℃まで2.5℃/分で昇温し、450℃で20分間保持することで脱硝した。得られた脱硝粉を590℃で2時間焼成して、触媒を得た。
[実施例3]
酒石酸に代えて、200gの水に溶解させたシュウ酸二水和物25.0gをスラリーに添加し、焼成温度を580℃にしたこと以外は実施例2と同様にして、触媒を製造した。
[実施例4]
組成がMo12.00Bi0.31Ce0.63Fe1.00Ni0.98Co6.83Mg0.98Rb0.12で表される金属酸化物を40質量%のシリカに担持した触媒を、以下の手順で製造した。
30質量%のSiO2を含むシリカゾル1333gに、872.43gの水に溶解させた485.3gのパラモリブデン酸アンモニウム[(NH46Mo724・4H2O]を撹拌下で加え、さらに、16.6質量%の硝酸396.6gに溶解させた34.7gの硝酸ビスマス[Bi(NO33・5H2O]、63.1gの硝酸セリウム[Ce(NO33・6H2O]、93.0gの硝酸鉄[Fe(NO33・9H2O]、65.0gの硝酸ニッケル[Ni(NO32・6H2O]、455.4gの硝酸コバルト[Co(NO32・6H2O]、57.3gの硝酸マグネシウム[Mg(NO32・6H2O]、3.96gの硝酸ルビジウム[RbNO3]を加えた。最後に水200gに溶解させた酒石酸30.0gを加え、45分間撹拌した。得られたスラリーを回転円盤式の噴霧乾燥器を用いて乾燥させた。このとき、乾燥機入口の空気温度は230℃とし、出口の空気温度は130℃とした。また、円盤の回転数は12500回転/分に設定した。得られた乾燥体を200℃で5分間保持し、200℃から450℃まで2.5℃/分で昇温し、450℃で20分間保持することで脱硝した。得られた脱硝粉を590℃で2時間焼成して、触媒を得た。
[実施例5]
200gの水に溶解させたシュウ酸二水和物50.0gをスラリーに添加したこと以外は実施例3と同様にして、触媒を製造した。
[実施例6]
組成がMo12.00Bi0.37Ce0.52Fe1.58Ni7.92Rb0.12で表される金属酸化物を40質量%のシリカに担持した触媒を、以下の手順で製造した。
30質量%のSiO2を含むシリカゾル1333gに、869.4gの水に溶解させた483.6gのパラモリブデン酸アンモニウム[(NH46Mo724・4H2O]を撹拌下で加え、さらに、16.6質量%の硝酸395.9gに溶解させた41.2gの硝酸ビスマス[Bi(NO33・5H2O]、52.0gの硝酸セリウム[Ce(NO33・6H2O]、145.8gの硝酸鉄[Fe(NO33・9H2O]、525.6gの硝酸ニッケル[Ni(NO32・6H2O]、3.92gの硝酸ルビジウム[RbNO3]を加えた。最後に水200gに溶解させたシュウ酸25.0gを加え、45分間撹拌した。得られたスラリーを回転円盤式の噴霧乾燥器を用いて乾燥させた。このとき、乾燥機入口の空気温度は230℃とし、出口の空気温度は130℃とした。また、円盤の回転数は12500回転/分に設定した。得られた乾燥体を200℃で5分間保持し、200℃から450℃まで2.5℃/分で昇温し、450℃で20分間保持することで脱硝した。得られた脱硝粉を600℃で2時間焼成して、触媒を得た。
[実施例7]
酒石酸に代えて、200gの水に溶解させたコハク酸22.5gをスラリーに添加し、
焼成温度を580℃にしたこと以外は実施例2と同様にして触媒を製造した。
[実施例8]
酒石酸に代えて、200gの水に溶解させたリンゴ酸22.5gをスラリーに添加したこと以外は実施例2と同様にして触媒を製造した。
[実施例9]
酒石酸に代えて、200gの水に溶解させたクエン酸22.5gをスラリーに添加したこと以外は実施例2と同様にして触媒を製造した。
[比較例1]
カルボン酸化合物を加えず、焼成温度を580℃にしたこと以外は実施例2と同様にして触媒を製造した。
[比較例2]
組成がMo12.00Bi0.86Ce0.58Fe1.16Co8.10Rb0.12で表される金属酸化物を45質量%のシリカに担持した触媒を、以下の手順で製造した。
30質量%のSiO2を含むシリカゾル1500gに、766.3gの水に溶解させた426.3gのパラモリブデン酸アンモニウム[(NH46Mo724・4H2O]を撹拌下で加え、さらに、16.6質量%の硝酸389.1gに溶解させた83.9gの硝酸ビスマス[Bi(NO33・5H2O]、50.7gの硝酸セリウム[Ce(NO33・6H2O]、84.5gの硝酸鉄[Fe(NO33・9H2O]、474.4gの硝酸コバルト[Co(NO32・6H2O]、3.56gの硝酸ルビジウム[RbNO3]を加えた。最後に水200gに溶解させた酒石酸22.5gを加え、45分間撹拌した。得られたスラリーを回転円盤式の噴霧乾燥器を用いて乾燥させた。このとき、乾燥機入口の空気温度は230℃とし、出口の空気温度は130℃とした。また、円盤の回転数は12500回転/分に設定した。得られた乾燥体を200℃で5分間保持し、200℃から450℃まで2.5℃/分で昇温し、450℃で20分間保持することで脱硝した。得られた脱硝粉を580℃で2時間焼成して、触媒を得た。
[比較例3]
組成がMo12.00Bi0.80Ce0.54Fe1.07Ni0.90Co4.77Mg2.43Rb0.12で表される金属酸化物を45質量%のシリカに担持した触媒を、以下の手順で製造した。
30質量%のSiO2を含むシリカゾル1500gに、799.2gの水に溶解させた444.6gのパラモリブデン酸アンモニウム[(NH46Mo724・4H2O]を撹拌下で加え、さらに、16.6質量%の硝酸394.5gに溶解させた81.4gの硝酸ビスマス[Bi(NO33・5H2O]、48.9gの硝酸セリウム[Ce(NO33・6H2O]、91.0gの硝酸鉄[Fe(NO33・9H2O]、54.8gの硝酸ニッケル[Ni(NO32・6H2O]、291.5gの硝酸コバルト[Co(NO32・6H2O]、130.7gの硝酸マグネシウム[Mg(NO32・6H2O]、3.62gの硝酸ルビジウム[RbNO3]を加えた。最後に水200gに溶解させた酒石酸22.5gを加え、45分間撹拌した。得られたスラリーは回転円盤式の噴霧乾燥器を用いて乾燥させた。このとき、乾燥機入口の空気温度は230℃であり、出口の空気温度は130℃である。また円盤の回転数は12500回転/分に設定した。得られた乾燥体は200℃で5分間保持し、200℃から450℃まで2.5℃/分で昇温し、450℃で20分間保持することで脱硝した。得られた脱硝粉を590℃で2時間焼成して、触媒を得た。
[比較例4]
組成がMo12.00Bi0.96Ce0.63Fe1.27Ni1.05Co5.62Mg0.74Rb0.12で表される金属酸化物を40質量%のシリカに担持した触媒を、以下の手順で製造した。
30質量%のSiO2を含むシリカゾル1500gに、777.0gの水に溶解させた432.2gのパラモリブデン酸アンモニウム[(NH46Mo724・4H2O]を撹拌下で加え、さらに、16.6質量%の硝酸389.5gに溶解させた94.6gの硝酸ビスマス[Bi(NO33・5H2O]、56.2gの硝酸セリウム[Ce(NO33・6H2O]、104.5gの硝酸鉄[Fe(NO33・9H2O]、62.5gの硝酸ニッケル[Ni(NO32・6H2O]、333.7gの硝酸コバルト[Co(NO32・6H2O]、38.8gの硝酸マグネシウム[Mg(NO32・6H2O]、3.52gの硝酸ルビジウム[RbNO3]を加えた。最後に水200gに溶解させた酒石酸22.5gを加え、45分間撹拌した。得られたスラリーを回転円盤式の噴霧乾燥器を用いて乾燥させた。このとき、乾燥機入口の空気温度は230℃とし、出口の空気温度は130℃とした。また、円盤の回転数は12500回転/分に設定した。得られた乾燥体を200℃で5分間保持し、200℃から450℃まで2.5℃/分で昇温し、450℃で20分間保持することで脱硝した。得られた脱硝粉を580℃で2時間焼成して、触媒を得た。
[比較例5]
組成がMo12.00Bi0.42Ce0.28Fe2.62Co7.03Rb0.13で表される金属酸化物を45質量%のシリカに担持した触媒を、以下の手順で製造した。
30質量%のSiO2を含むシリカゾル1500gに、799.5gの水に溶解させた444.8gのパラモリブデン酸アンモニウム[(NH46Mo724・4H2O]を撹拌下で加え、さらに、16.6質量%の硝酸397.0gに溶解させた43.0gの硝酸ビスマス[Bi(NO33・5H2O]、25.6gの硝酸セリウム[Ce(NO33・6H2O]、222.3gの硝酸鉄[Fe(NO33・9H2O]、429.6gの硝酸コバルト[Co(NO32・6H2O]、4.04gの硝酸ルビジウム[RbNO3]を加えた。最後に水200gに溶解させたシュウ酸15.0gを加え、45分間撹拌した。得られたスラリーを回転円盤式の噴霧乾燥器を用いて乾燥させた。このとき、乾燥機入口の空気温度は230℃とし、出口の空気温度は130℃とした。また、円盤の回転数は12500回転/分に設定した。得られた乾燥体を200℃で5分間保持し、200℃から450℃まで2.5℃/分で昇温し、450℃で20分間保持することで脱硝した。得られた脱硝粉を580℃で2時間焼成して、触媒を得た。
本実施例及び比較例で得られた触媒の製造条件を表1に示した。
〔X線回析分析(XRD分析)〕
触媒のXRD分析は下記条件で実施した。なお、ピーク面積の算出は解析ソフトTOPASを使用して行った。A及びBについては、具体的には、28.2°±0.2°の範囲及び28.4°±0.2°の範囲において、各範囲で最も高いところをピークの頂点に設定し、重複したピークを単独ピークに分離する操作を行い、頂点が2θ=28.2±0.2°のピーク面積及び2θ=28.4±0.2°のピーク面積を得た。その後、それぞれのピーク面積から、ピークの面積の比を算出した。実施例及び比較例で得られた触媒のXRD分析の結果を表1に示す。また、図1に比較例1のX線回折分析の測定結果を示す。AはピークIを示し、BはピークIIを示し、CはピークIIIを示す。
(測定条件)
検出器 :半導体検出器
管球 :Cu
管電圧 :40kV
管電流 :40mA
発散スリット:0.3°
ステップ幅 :0.02°/step
計測時間 :0.5sec/step
〔アンモ酸化反応条件及び成績〕
プロピレンのアンモ酸化反応に使用する反応管には、10メッシュの金網を1cm間隔で16枚内蔵した内径25mmのパイレックス(登録商標)ガラス管を使用した。触媒量50cc、反応温度430℃、反応圧力0.17MPaに設定し、プロピレン容積9%の混合ガス(プロピレン、アンモニア、酸素、ヘリウム)を通過させた。プロピレンに対するアンモニアの容積比は、下記式で定義される硫酸原単位が20±2kg/T−ANとなるように設定した。プロピレンに対する酸素の容積比は、反応器出口ガスの酸素濃度が0.2±0.02容積%になるように設定した。また混合ガスの流速を変更することで、下記式で定義される接触時間を変更することができる。これによって下記式で定義されるプロピレン転化率が99.3±0.2%となるように設定した。反応によって生成するアクリロニトリル収率は下記式のように定義される。実施例及び比較例で得られた触媒の反応条件、反応成績を表1に示す。なお、反応時間は20時間とした。
Figure 2016120468
Figure 2016120468
上記表1の通り、本実施形態の触媒を使用したプロピレンのアンモ酸化反応において、良好な収率でアクリロニトリルを得ることができた。また、実施例1で得られた触媒を用いて800時間まで反応時間を延長して反応させたが、収率の低下は認められなかった。また、実施例3で得られた触媒を用いて300時間反応させた場合においても同様であった。
本発明のアンモ酸化用触媒は、プロピレンのアンモ酸化反応に用いられる触媒として、産業上の利用可能性を有する。

Claims (6)

  1. プロピレンのアンモ酸化反応に用いられるアンモ酸化用触媒であって、
    モリブデンと、ビスマスと、鉄と、ニッケル及び/又はコバルトと、を含み、
    X線回折分析において、2θ=28.2±0.2°にピークトップを有するピーク面積をA、2θ=28.4±0.2°にピークトップを有するピーク面積をBとしたとき、面積比A/Bが、0より大きく、0.3以下である、
    アンモ酸化用触媒。
  2. X線回析分析において、2θ=22.9±0.2°にピークトップを有するピーク面積をCとしたとき、面積比C/Bが、0.5以上である、請求項1に記載のアンモ酸化用触媒。
  3. 下記一般式(1)で表される、請求項1又は2に記載のアンモ酸化用触媒。
    Mo12(Bi1-aCeabFecdefg (1)
    (上記一般式(1)中、
    Xは、ニッケル及びコバルトからなる群より選ばれる1種以上の元素を示し、
    Yは、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウム、及びバリウムからなる群より選ばれる1種以上の元素を示し、
    Zは、カリウム、ルビジウム、及びセシウムからなる群より選ばれる1種以上の元素を示し、
    aは、ビスマスとセリウムの合計に対するセリウムの相対原子比を示し、0.2以上0.8以下であり、
    bは、モリブデン12原子に対するビスマスとセリウムの合計原子比を示し、0.5以上1.5以下であり、
    cは、モリブデン12原子に対する鉄の原子比を示し、0.1以上3以下であり、
    dは、モリブデン12原子に対するXの原子比を示し、0.1以上9.5以下であり、
    eは、モリブデン12原子に対するYの原子比を示し、0以上9.5以下であり、
    fは、モリブデン12原子に対するZの原子比を示し、0.01以上2以下であり、
    gは、モリブデン12原子に対する酸素の原子比を示し、存在する他の元素の原子価要求を満足させるのに必要な酸素の原子数である。)
  4. モリブデンと、ビスマスと、鉄と、ニッケル及び/又はコバルトと、カルボン酸化合物と、を含む前駆体スラリーを調製する工程(i)と、
    前記前駆体スラリーを噴霧乾燥し、乾燥粒子を得る工程(ii)と、
    前記乾燥粒子を焼成する工程(iii)と、を有し、
    前記前駆体スラリーにおける前記カルボン酸化合物の含有量が、前記ビスマスに対して1.5〜5.5モル当量であり、金属成分の総和に対して0.01〜0.07モル当量である、アンモ酸化用触媒の製造方法。
  5. 前記前駆体スラリーにおける前記カルボン酸化合物の含有量が、前記鉄に対して0.1〜1.0モル当量である、請求項4に記載のアンモ酸化用触媒の製造方法。
  6. 請求項1〜3にいずれか1項に記載のアンモ酸化用触媒の存在下、プロピレンと、分子状酸素と、アンモニアと、を反応させてアクリロニトリルを製造する反応工程を有する、アクリロニトリルの製造方法。
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