JP2016119132A - 高周波アシスト磁気記録ヘッドおよびこの磁気記録ヘッドを備えた磁気記録装置 - Google Patents

高周波アシスト磁気記録ヘッドおよびこの磁気記録ヘッドを備えた磁気記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】急峻な磁界勾配の発生および線記録密度の向上に適した高周波アシスト磁気ヘッドおよびこの高周波アシスト磁気ヘッドを備えた高周波アシスト磁気記録装置を提供する。【解決手段】本実施形態の高周波アシスト磁気記録ヘッドは、主磁極と、第1部分および前記第1部分に接続する第2部分を有し、前記第1部分および前記第2部分は前記主磁極と磁路を形成し、前記第1部分と前記主磁極との間に前記磁路が切断された記録ギャップとなる空隙が設けられた磁気シールドと、前記主磁極および前記磁気シールドのうちの少なくともどちらかに設けられた記録コイルと、前記空隙の内と外に延在して設けられた非磁性中間層と、前記空隙内の前記非磁性中間層上に設けられ高周波磁界を発振する発振層と、前記空隙外の前記非磁性中間層上に前記発振層と離間して設けられ前記非磁性中間層を介して前記発振層にスピンを注入する磁化方向が固定されたスピン注入層と、を有するスピントルク発振子と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、高周波アシスト磁気記録ヘッドおよびこの磁気記録ヘッドを備えた磁気記録装置に関する。
磁気記録装置として、例えば、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスクと、磁気ディスクを支持および回転するスピンドルモータと、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、磁気ディスクに対して磁気ヘッドを移動自在に支持したキャリッジアッセンブリと、を備えている。磁気ヘッドは、サスペンションに取り付けられたスライダ、およびスライダに設けられたヘッド部を有し、このヘッド部は、ライト用の記録ヘッドとリード用の再生ヘッドとを備えている。
磁気ディスク装置の高記録密度化、大容量化、あるいは小型化を図るため、垂直磁気記録用の磁気ヘッドが提案されている。更に、主磁極の近傍に高周波を発生するスピントルク発振子を設け、このスピントルク発振子から記録媒体に高周波磁界を印加する高周波アシスト記録ヘッドが提案されている。
高周波アシスト磁気記録装置では、記録磁界強度の向上に加えて、線記録密度の向上に急峻な勾配磁界発生も必要とされる。
従来、高周波アシスト磁気ヘッドでは、以下の原理により、記録を行う。主磁極から発生する磁界は、主磁極とトレーリングシールドとの間の記録ギャップ内成分と記録媒体側成分に分けられる。記録コイルの電流方向が反転すると、記録媒体に加わる記録磁界Hrの反転に応じて記録ギャップ内成分の磁界が反転し、記録ギャップ内に設けられたスピントルク発振子におけるスピン注入層の磁化が反転する。その結果、スピントルク発振子から発生する高周波磁界Hacの回転方向が反転する。したがって、アシスト効果の発現が基本原理である、記録磁界Hrの極性反転に応じた異なる回転方向の高周波磁界Hacを実現することができる。
一方、急峻な記録磁界Hrの勾配の実現には、狭い記録ギャップが必要である。そのために、記録ギャップ内に設けられるスピントルク発振子の厚みを低減する必要がある。高周波磁界Hacの強度増大(記録能力増大)には、スピントルク発振子の発振層の厚みを極力増やすことが望ましい。したがって、スピントルク発振子を薄くするには、スピン注入層の厚みを極力薄くことが望ましい。そのために、周知のように、発振層をABS(Air-Bearing Surface)の先端に配置して、スピン注入層をABSから後退させた構造を有するスピントルク発振子が提案されている。この提案のスピントルク発振子では、ABSから後退した箇所に記録ギャップ内の磁界を付与するために、主磁極とトレーリングシールドとの間の記録ギャップにおける対向面積が増大する。そのために、記録磁界Hrよりも記録ギャップ内に主磁極の発生磁界が流れやすくなり、記録磁界Hrが低下する問題が発生する。
特開2009−70541号公報 特開2014−149911号公報 米国特許公開第2014/0036387号明細書
IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS, VOL.46,NO.3,MARCH p751(2010)
本実施形態は、急峻な磁界勾配の発生および線記録密度の向上に適した高周波アシスト磁気ヘッドおよびこの高周波アシスト磁気ヘッドを備えた高周波アシスト磁気記録装置を提供する。
本実施形態による高周波アシスト磁気記録ヘッドは、主磁極と、第1部分および前記第1部分に接続する第2部分を有し、前記第1部分および前記第2部分は前記主磁極と磁路を形成し、前記第1部分と前記主磁極との間に前記磁路が切断された記録ギャップとなる空隙が設けられた磁気シールドと、前記主磁極および前記磁気シールドのうちの少なくともどちらかに設けられた記録コイルと、前記空隙の内と外に延在して設けられた非磁性中間層と、前記空隙内の前記非磁性中間層上に設けられ高周波磁界を発振する発振層と、前記空隙外の前記非磁性中間層上に前記発振層と離間して設けられ前記非磁性中間層を介して前記発振層にスピンを注入する磁化方向が固定されたスピン注入層と、を有するスピントルク発振子と、を備えている。
第1実施形態による磁気記録ヘッドを示す図。 第1実施形態に用いられるスピントルク発振子の第1例を示す断面図。 第1実施形態に用いられるスピントルク発振子の第2例を示す断面図。 第1実施形態に用いられるスピントルク発振子の第3例を示す断面図。 第1実施形態の第1変形例による磁気記録ヘッドに用いられるスピントルク発振子の第1例を示す断面図。 第1実施形態の第2変形例による磁気記録ヘッドを示す図。 第1実施形態の第3変形例による磁気記録ヘッドを示す図。 第1実施形態の第4変形例による磁気記録ヘッドを示す図。 第1実施形態の第5変形例による磁気記録ヘッドを示す図。 第1実施形態およびその変形例に用いられるスピントルク発振子の第1例の平面図。 第1実施形態およびその変形例に用いられるスピントルク発振子の第2例の平面図。 第1実施形態およびその変形例に用いられるスピントルク発振子の製造方法を示す断面図。 第1実施形態およびその変形例に用いられるスピントルク発振子の製造方法を示す平面図。 第1実施形態およびその変形例に用いられるスピントルク発振子の製造方法を示す断面図。 第1実施形態およびその変形例に用いられるスピントルク発振子の製造方法を示す平面図。 発振層へ注入されるスピントルク量の中間層の厚さ依存性を示す図。 第1実施形態の第6変形例による磁気記録ヘッドを示す図。 電流駆動制御回路による駆動電流の切り替え特性を示す図。 従来の高周波アシスト記録と、第1実施形態の高周波アシスト記録における、スピン注入層の磁化方向およびスピントルク発振子の駆動電流の方向の差異を示す図。 第1実施形態の第7変形例による磁気記録ヘッドを示す図。 実施例1、実施例2、および比較例のそれぞれのスピントルク発振子に対する、発振層へのスピントルク注入量をシミュレーションにより求めた結果を示す図。 第2実施形態による磁気記録装置の構成を示す斜視図。 ヘッドスタックアセンブリを示す斜視図。 ヘッドスタックアセンブリを示す分解斜視図。
以下図面を参照しながら、実施形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態による磁気記録ヘッドを図1に示す。この磁気記録ヘッド10は、図示しないジンバルアセンブリのサスペンション50に取り付けられたほぼ矩形状のスライダ12と、このスライダ12に設けられたヘッド部20と、を備えている。ヘッド部20は、主磁極22と、トレーリングシールド24と、スピントルク発振子30と、主磁極22に巻かれた記録コイル40と、を備えている。
主磁極22およびトレーリングシールド24は、磁性体内の磁束の通り路となる磁路を形成し、磁気記録媒体100に対向するABS近傍において記録ギャップとなる空隙26aが設けられるように離間され、他には磁路を離間する非磁性部が無いように構成されている。空隙26aでは磁路が切断されるので、磁界が発生する。磁路には透磁率が十分に高い材料、例えばFeCo合金などを用いるので、空隙26a以外には、磁路内を流れる磁束が外に漏れず、磁界は発生しない。
スピントルク発振子30は、空隙26aに設けられ高周波磁界を発生する発振層32と、この発振層32に接続しABS側から後退した背面側に延在する非磁性材料(例えば、Cu)からなる中間層34と、中間層34に接続し発振層32と離間して空隙26a外に設けられ磁化方向がそれぞれ固定されたスピン注入層36a、36bと、を備えている。したがって、従来の高周波アシスト記録ヘッドとは異なり、スピン注入層には磁路からの磁界は加わらないので、記録動作中でも磁化方向は一定方向に固着される。スピン注入層36a、36bは、中間層34を挟んで互いに反対側に設けられる。すなわち、スピン注入層36aは中間層34に対してトレーリングシールド24側に設けられ、スピン注入層36bは中間層34に対して主磁極22側に設けられる。なお、図1においては、発振層32は、スピン注入層36aと同じ側の中間層34上に設けられているが、スピン注入層36bと同じ側の中間層34上に設けられてもよい。スピン注入層36aとスピン注入層36bとの間には中間層34を介して、図示しない磁気記録装置に設けられた電流駆動制御回路60によって駆動電流が流される。
記録コイル40には、電流駆動制御回路60によって第1方向の電流が流されるか、または第1方向と反対の第2方向の電流が流される。このように記録コイル40に電流を流すことによって、磁路の記録ギャップ26aの近傍に記録磁界Hrが発生し、磁気記録媒体100に印加される。記録コイル40に流す電流の方向を電流駆動制御回路60によって反転することにより、磁気記録媒体100に記録する磁化方向、すなわち磁気記録媒体100の表面に対して上方向であるか下方向であるかを規定することができる。なお、図1において、DT(Down Track)は磁気記録媒体100の進行方向を示し、H(Height)は、磁気記録媒体100面に直交する方向を示す。なお、スピントルク発振子30を駆動する駆動電流と、記録コイルに流す電流は、後述するように電流駆動制御回路60によって同期が取られることが好ましい。
ABS近傍では、主磁極22とトレーリングシールド24と間に設けられた記録ギャップは狭くすることが望ましい。記録ギャップを狭くすることにより、急峻な勾配の記録磁界Hrが発生して、線記録密度が向上することができる。
記録ギャップ26aおける、主磁極22のABSからの長さNH(neck height)、およびトレーリングシールド24のABSからの長さTH(throat height)を狭めて、記録ギャップ26a内の記録磁界Hrの漏洩を抑制し、これにより磁気記録媒体100に印加される記録磁界Hrを維持する。この観点から長さTHおよび長さNHは小さいことが望ましい。現在の最先端記録ヘッドでは、50nm〜100nmのNH、THが用いている。記録密度が向上するにつれて、さらに短くすることが望ましい。
さらに、記録ギャップ以外には非磁性領域を含まず、磁路内全体を強磁性体にて構成することが、高転送レート記録、記録磁界Hrの高速な反転を行うために望ましい。
記録ギャップ26aの近傍の主磁極22およびトレーリングシールド24には、大きな記録磁界を発生する。このため、主磁極22およびトレーリングシールド24には、飽和磁界が大きなFeCo系合金を用いることが望ましい。
従来、高周波アシスト記録ヘッドでは、狭いギャップを実現するために主磁極およびトレーリングシールドをスピントルク発振子の電極として兼用する。この場合、必ず主磁極とトレーリングシールドとを電気的に切断する非磁性の絶縁箇所が設けられる。これに対して、本実施形態においては、主磁極22とトレーリングシールド24から構成される磁路に電流を流さないので、キャップ部以外の磁路を全て強磁性体で構成することが可能となり、高転送レート記録を行うことができる。
次に、スピントルク発振子30について、更に詳細に説明する。
スピン注入層36a、36bには、垂直磁気異方性などを利用した膜面垂直方向に磁化が向きやすく、且つスピン分極率が大きな材料が望ましい。XをNi、Pd、Pt、Feからなる群から選択された少なくとも1つの元素とするとき、Coからなる層とXからなる層とを交互積層した多層膜、FePt合金、またはCoPt合金などが用いられる。
スピン分極率を増大するために、スピン注入層36a、36bと中間層34との界面に高分極層を挿入してもよい。この高分極層には、FeCo合金、またはCoFeMnSi等のホイスラー合金が用いられる。
スピン注入層36a、36bは中間層34と接するとともに2か所に分離して配置される。2つのスピン注入層36a、36bとの間に中間層34を介して通電することが、一つのスピン注入層と非磁性電極により中間層34に通電する方式と比べて、中間層34へのスピン注入量を2倍に増大することができるので、発振層32の発振が容易になる利点を有する。中間層34と接する部位近傍では、2つのスピン注入層36a、36bは互いに反対方向に磁化が固着される。同方向の磁化が固着されると、それぞれの注入スピン流が相殺されて、発振層32の発振が困難になる。
2つのスピン注入層36a、36bに、互いに反対方向の磁化を有する構成とするには、例えば2つの例がある。
第1例は、図2に示すように、スピン注入層36aには、通常の単一磁化方向を有する垂直磁化層が用いられる。これに対してスピン注入層36bには、垂直磁化層36b1/反強磁性結合層36b2/垂直磁化層36b3の積層構造が用いられる。ここで、反強磁性結合層36b2とは、上下の磁性層36b1、36b3の磁化を互いに反対方向に安定化させる機能を有する層であって、例えば、厚さが0.4nm〜1nmのRu層などが用いられる。
中間層34との界面側の垂直磁化層36b3の磁気膜厚(飽和磁化と厚みの積)は、離れた側の垂直磁化層36b1の磁気膜厚よりも薄くする。膜面に垂直方向に垂直磁化層が飽和するような磁界を加えると、その磁化方向に36b1、36aの磁化が着磁され、36b3の磁化は、36b2の反強磁性結合層の効果により反対方向に着磁される。
その結果、矢印で示した方向に着磁処理を行うことができる。
第2例は、図3に示すように、2つのスピン注入層36a、36bのうちの一方のスピン注入層、例えばスピン注入層36aに反強磁性層37、例えばIrMn層37を積層する。反強磁性層37のブロッキング温度以上の温度かつ垂直磁界中で熱処理を施し、界面を介して一方向バイアス磁界をスピン注入層36aの垂直方向に付与する。その後、室温にて膜面に垂直方向に垂直磁化層36bが飽和するような磁化を加えて、もう一方のスピン注入層36bの着磁処理を行う。反強磁性層37が積層された垂直磁化層36aの室温保磁力が、反強磁性層37からのバイアス磁界よりも小さくなるように調整することにより、反強磁性層37が積層された垂直磁化層36aの磁化は、もう一方のスピン注入層36bと磁化は反対方向に安定化することができる。
既に説明したように、通常、同方向の磁化を有する2つのスピン注入層からのスピン注入は、電子入力側と電子出力側のスピン流の符号が反転するので、それぞれのスピン流が相殺され、中間層34にスピン流注入が困難となる。しかし、同方向の磁化を有する2つのスピン注入層を備えていても、図4に示すように、一方のスピン注入層(例えばスピン注入層36b)と中間層34との界面に、FeCr合金などの負のスピントルクを示す材料を含む負スピントルク発生層38を挿入すると、電子入力側と電子出力側のスピン注入符号は同方向となり、2つのスピン注入層36a、36bによるスピン注入効率の増大を実現することができる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、急峻な磁界勾配の発生および線記録密度の向上に適した高周波アシスト磁気ヘッドを提供することができる。
(第1変形例)
第1実施形態の第1変形例による磁気記録ヘッドについて図5を参照して説明する。この第1変形例の磁気記録ヘッド10は、図1に示す第1実施形態の磁気記録ヘッド10において、スピントルク発振子30を図5に示すスピントルク発振子30に置き換えた構成を有している。
図5に示すスピントルク発振子30は、発振層32、スピン注入層36a、36bが共に中間層34の一方の面上に設けられた構成を有しており、更にスピン注入層36bが中間層34側から垂直磁化層36b1、反強磁性結合層36b2、および垂直磁化層36b2からなる積層構造を有している。この場合、スピン注入層36aの中間層34側の垂直磁化層および垂直磁化層36b1は、互いに反対方向(反平行方向)の磁化方向を有している。
なお、図5に示すスピントルク発振子30のスピン注入層36bにおいて、反強磁性結合層36b2および垂直磁化層36b3を、図3に示す場合と同様に、反強磁性層で置き換えた構成のスピン注入層を用いてもよい。また、図5に示すスピントルク発振子30のスピン注入層36bにおいて、垂直磁化層36b1および反強磁性結合層36b2を図4に示す場合と同様に、負スピントルク発生層に置き換えた構成のスピン注入層を用いてもよい。
この第1変形例も、第1実施形態と同様に、急峻な磁界勾配の発生および線記録密度の向上に適した高周波アシスト磁気ヘッドを提供することができる。
(第2変形例)
第1実施形態の第2変形例による磁気記録ヘッドを図6に示す。図1に示す第1実施形態の磁気記録ヘッド10においては、記録ギャップ26aは、ABSに対して垂直方向に延在するように設けられている。しかし、この第2変形例の磁気記録ヘッド10においては、記録ギャップ26aは、ABSに対して垂直方向に対してトレーリングシールド24側に傾いた方向に延在するように設けられている。そして、スピントルク発振子30における中間層34は、記録ギャップ26a内では、記録ギャップ26aの傾斜に沿って配置された第1部分と、この第1部分に接続しABSに対して垂直方向に延在する第2部分とを有している。すなわち、中間層34は、折れ曲がった形状を有している。第1部分に発振層32が設けられ、第2部分にスピン注入層36a、36bが設けられている。なお、図6においては、発振層32は、中間層34の、スピン注入層36a、36bが形成された側と同じ側に設けられている。しかし、発振層32は、中間層34の、スピン注入層36a、36bが形成された側と反対側に設けられていてもよい。
このように、傾斜された記録ギャップ26aを有する磁気記録ヘッドは作製が困難となる。しかし、記録磁界Hrが増大するという利点がある。
この第2変形例も第1実施形態と同様に、急峻な磁界勾配の発生および線記録密度の向上に適した高周波アシスト磁気ヘッドを提供することができる。
(第3変形例)
第1実施形態の第3変形例による磁気記録ヘッドを図7に示す。この第3変形例の磁気記録ヘッド10においては、記録ギャップ26aは、ABSに対して垂直方向に対してトレーリングシールド24側に傾いた方向に延在するように設けられている。そして、スピントルク発振子30における中間層34は、記録ギャップ26aの傾斜に沿って一直線状に配置されている。発振層32は、記録ギャップ26a内における中間層34上に設けられ、スピン注入層36a、36bは、記録ギャップ26aと異なる空隙26b内の中間層34上に互いに離間しかつ発振層32と離れて設けられる。なお、図7においては、発振層32は、中間層34の、スピン注入層36a、36bが形成された側と同じ側に設けられている。しかし、発振層32は、中間層34の、スピン注入層36a、36bが形成された側と反対側に設けられていてもよい。
この第3変形例も第2変形例と同様に、傾斜された記録ギャップ26aを有する磁気記録ヘッドは作製が困難となる。しかし、記録磁界Hrが増大するという利点がある。
この第3変形例も第1実施形態と同様に、急峻な磁界勾配の発生および線記録密度の向上に適した高周波アシスト磁気ヘッドを提供することができる。
(第4変形例)
第1実施形態の第4変形例による磁気記録ヘッドを図8に示す。この第4変形例の磁気記録ヘッド10は、図1に示す第1実施形態の磁気記録ヘッド10において、スピントルク発振子30を図8に示すスピントルク発振子30に置き換えた構成を有している。この第4変形例におけるスピントルク発振子30は、図1に示す第1実施形態におけるスピントルク発振子30において、スピン注入層36bの代わりに非磁性電極層39を設けた構成を有している。すなわち、この第4変形例におけるスピントルク発振子30は、中間層34を介してスピン注入層36aと非磁性電極層39との間に通電を行う構成を有している。この場合、2個のスピン注入層を有する第1実施形態等に比べて、中間層34に注入されるスピン流量は半分となる。
この第4変形例も第1実施形態と同様に、急峻な磁界勾配の発生および線記録密度の向上に適した高周波アシスト磁気ヘッドを提供することができる。
(第5変形例)
第1実施形態の第5変形例による磁気記録ヘッドを図9に示す。この第5変形例の磁気記録ヘッド10は、図1に示す第1実施形態の磁気記録ヘッド10において、スピントルク発振子30を図9に示すスピントルク発振子30に置き換えた構成を有している。この第5変形例におけるスピントルク発振子30は、図1に示す第1実施形態におけるスピントルク発振子30において、スピン注入層36aを削除するとともに、発振層32とトレーリングシールド24との間の記録ギャップに金属からなるメタル層31を設けた構成を有している。このキャップ層31は、発振層32に接するとともにトレーリングシールド24にも接する。このため、駆動電流は、スピン注入層36bと、トレーリングシールド24との間に通電される。これにより、スピントルク電流は、中間層34、発振層32、およびメタル層31を介して、スピン注入層36bとトレーリングシールド24との間に流れる。
この第5変形例においては、メタル層31を介して発振層32とトレーリングシールド24が電気的に接続しているため、図9に示すように、背面側において、主磁極22とトレーリングシールド24との間には、電気的に遮断する空隙27が設けられている。
この第5変形例も第1実施形態と同様に、急峻な磁界勾配の発生および線記録密度の向上に適した高周波アシスト磁気ヘッドを提供することができる。
(スピントルク発振子の形状)
次に、ABSに垂直で磁気記録媒体の進行方向に垂直な平面、すなわち平面(CT(Cross Track)方向×H(Height)方向)から見たスピントルク発振子の形状について、図5に示す第1変形例におけるスピントルク発振子を例にとって図10を参照して説明する。なお、STは磁気記録媒体に向かう方向を示す。
図10に示すように、スピン注入層36a、36bをH方向に並列に配置し、かつCT方向におけるサイズを発振層32よりも広くすることにより、スピン注入層36a、36bの中間層34との接合面を、発振層32の中間層34との接合面に比べてCT方向に広げた構造することで、スピン注入層36a、36bの接合面積を増大した構造を得ることができる。なお、図11に示すように、CT方向にスピン注入層36a、36bを配置し、SH方向におけるサイズを発振層32よりも大きくすることにより、スピン注入層36a、36bの接合面積を拡大しても良い。このように、スピン注入層36a、36bの接合面積を広げることにより、スピントルク発振子の駆動電流量を増大することが可能となる。これにより、中間層34への注入スピン量が増大し、発振層32に到達するスピン量が増大することができる。
(スピントルク発振子の製造方法)
次に、スピントルク発振子の製造方法について図12A乃至12Dを参照して説明する。
まず、中間層34、界面層350、磁性層380を、真空成膜装置内で、順次成膜する(図12A)。その結果、良質な結晶性が界面近傍で容易に得られる。
続いて、中間層34の平面形状を通常のパターニング工程により画定する。このとき、中間層34上の磁性層380も同様の形状に画定される(図12B)。
次に、磁性層380をパターニングし、3つの磁性層、すなわちスピン注入層36a、36b,および発振層32を形成する(図12C)。このとき、界面層350がエッチングストッパとなる。その結果、図12Dに示す構造を実現することができる。
このような製造方法を用いることにより、良好結晶性に加えて、磁性層36a、36b間の間隔の位置合わせ問題を回避することが可能となり、微細間隔を有するスピントルク発振子を形成することができる。磁性層間を狭めると、中間層34における分極スピン拡散のロスを抑制することが可能になるので、スピントルクを効率よく発振層32に伝達することができる。
(スピントルク発振子の中間層)
次に、スピントルク発振子の中間層34について説明する。
中間層34には、スピン拡散長がサブミクロンメートルであるように長いメタル系の非磁性材料、例えばCu、Ag、Mg、Al等が用いられる。また、中間層34として、スピン拡散長が数ミクロンかつ低抵抗のグラフェンを用いてもよい。グラフェンを用いる場合、作製が容易ではない。
記録密度の増大に必要な狭い記録ギャップの実現には、スピン注入層を記録ギャップ外に配置することに加えて、中間層34の厚みを薄くするが望ましい。しかし、メタル系のスピン注入層、発振層と、メタル系の中間層では界面抵抗が著しく小さい。通常、メタル系の面積界面抵抗RAは0.001Ωμm程度である。このため、中間層34を薄くすると中間層34の抵抗が増大して、界面抵抗とのバランスが崩れる問題が発生する。このバランスが崩れると、スピン流(スピントルク量)が発振層32に到達するよりもスピン注入層に戻る割合が増えてしまう。そのため、発振層の発振が困難となる。
そこで、本発明者達は、スピン注入層と中間層との界面における面積抵抗RAをパラメータとして、中間層34の厚さと発振層32へのスピントルク量との関係をシミュレーションで求めた。このシミュレーション結果を図13に示す。このシミュレーションは、面積抵抗RAは、0.001Ωμm、0.01Ωμm、0.05Ωμmの3種類に対して行った。
図13からわかるように、スピントルク量は、各面積抵抗RAにて最大値が同等なるように示した。面積抵抗RAに依存して投入電流量の上限(信頼性問題)が変化するので、スピントルク量の絶対値を異なる面積抵抗RAで比較することは難しい。しかし、各面積抵抗RAにおいてスピントルクが最大となる最適な中間層の厚さとの比較は可能である。図13から、メタル系ではスピン流が最大となる中間層の厚さは10nm程度であり、10nm以下の厚さの中間層を用いた場合はスピン流が低下する。なお、この計算には抵抗率としてCuの抵抗率を用いた。
スピン注入層と中間層との界面に適度な面積抵抗RA、例えばRA=0.01Ωμmの界面層を設けると、狭い記録ギャップに適した〜5nm厚さの例えば、Cuからなる中間層によって発振層への大きなスピン流到達効率を実現することができる。なお、RA=0.01Ωμmは通常、メタルとの界面における面積抵抗の10倍程度の値である。
面積抵抗RAが0.05Ωμmより大きい界面層を用いた場合は、中間層の膜質の制御が困難となる2nm以下の厚さで大きなスピン流到達効率が得られる。高い面積抵抗RAを有する界面層を用いた場合は、電流投入が困難になる問題もあり、界面層の面積抵抗RAは0.01〜0.05Ωμmの範囲にあることが好ましい。このような微小の面積抵抗RAの材料は現状あまり知られていない。しかし、高純度メタルパス(占有率10%程度)を含む極薄酸化物層からなる電流狭窄する界面層を界面に挿入することで実現することができる。単純にスピン注入層のサイズを微細化して界面抵抗を増大することも可能だが、ジュール熱の放散が悪いので電流投入が困難となる。一方、電流狭窄する界面層の熱放散は極めて良いので、大電流の投入が可能となり、大きなスピン流を発振層に伝達することができる。あるいは、CoFeGeGa合金とCuZn合金を積層したCPP(Current Perpendicular to Plane)−GMR素子では、界面抵抗が0.02Ωμmとなることが報告されている(例えば、文献(59th MMM conference Digest, DQ-04 (2014))参照)。スピン注入層、発振層と、非磁性層との界面にCuZn層を挿入、あるいは、非磁性層にCuZnと用いると、界面面積抵抗>0.01Ωμmが期待できる。
(スピントルク発振子の発振層)
発振層には、従来の高周波アシスト記録の場合と同様に、FeCo合金、FeとCoを交互に積層した積層膜などの、飽和磁界が大きな材料が用いられる。発振層と中間層との界面には、スピン注入層の場合と同様に、面積抵抗RAが0.01Ωμm〜0.05Ωμmの範囲の界面層を挿入してもよい。スピン注入層に界面層を挿入して、発振層には界面層を挿入しなくとも良い。記録動作に発振層への通電用電極は不要であり、発振層と、主磁極あるいはトレーリングシールドとの間は絶縁層を挿入することが望ましい。しかし、磁気記録ヘッドの作製工程において、個々の磁気記録ヘッドがライン状に配列したバー状態において、スピントルク特性を調べることが、良品の歩留り向上に望ましい。そのために、図14に示す第6変形例の磁気記録ヘッドのように、発振層32の中間層34と反対側にはメタル層31を介して主磁極22またはトレーリングシールド24と接合することが望ましい。この場合、中間層34は、主磁極22およびトレーリングシールド24と、図示しない絶縁層を介して積層される。なお、図14では、発振層32がメタル層31を介してトレーリングシールド24と接合している例を示している。
このように、発振層32と主磁極22またはトレーリングシールド24とが接続するメタル層をスライダ内に確保することにより、このメタル層31と、スピン注入層との電位を測定することにより、発振層32の発振の良否を判定することができる。この場合、電位の測定は、内部インピーダンスが無限大の電圧計を用いて測定される。
(電流駆動制御回路60)
次に、第1実施形態および第1乃至第5変形例において用いられる電流駆動制御回路60について説明する。
図1に示すように、記録コイル40に流す駆動電流と、スピントルク発振子を駆動する電流を駆動尾よび制御する電流駆動制御回路60が、例えば図示しない磁気記録装置に設けられる。この電流駆動制御回路60は、スライダ12とサスペンション50を介して接続される。この電流駆動制御回路60は、通常の記録電流コイル駆動回路と同様に、記録方向を規定するために、記録電流コイル40の極性(方向)切り替える機能を有する。一方、スピントルク発振子30を駆動する駆動電流についても、同様な極性切り替え機能を有する。更に、記録コイル40とスピントルク発振子30の電流切り替えを概ね同時に行う機能、すなわち同期させる機能を備えている。
図15に極性切り替えの例を示す。図15に示すグラフgは記録コイル40を駆動する駆動電流の波形の一例を示し、グラフg2はスピントルク発振子の駆動電流を示す波形の一例を示す。図15からわかるように、スピントルク発振子30を駆動する駆動電流の方向は、記録コイル40の駆動電流の正負切り替えに同期して、その極性(正負)を切り替える。スピントルク発振子30の駆動電流は通常1mA〜10mA程度となり、記録コイル40の駆動電流は10mA〜100mAとなる。例えば、正電流では上向きの磁化を記録し、負電流では下向きの磁化を記録する。所望の記録したパターンに応じてり電流の切り替えタイミングが決められる。
従来の高周波アシスト記録と、本実施形態の高周波アシスト記録における、スピン注入層の磁化方向およびスピントルク発振子30の駆動電流の方向の差異を図16に示す。
従来の高周波アシスト記録の原理は、以下の通りである。ます、記録ギャップ内にスピン注入層を配置してスピントルク発振子の駆動電流の方向は一定に保持する。記録コイルの駆動電流の正負切り替えに応じて記録ギャップの磁界方向が反転して、その反転に追随してスピン注入層の磁化方向が反転する。スピン注入層の磁化が反転するとスピントルクと方向が反対となり、発振層の高周波磁界の回転方向が逆転する。この結果、記録磁界Hrの正負に同期して、高周波磁界Hacの右回転、左回転が切り替わる。記録磁界の方向に応じて、高周波磁界回転の方向が逆転することにより、正負両極性の記録磁界の対して同等のアシスト効果を実現することができる。
しかるに、記録ギャップ外の領域にスピン注入層を配置して記録ギャップ内の磁界を抑制すると、上記原理の成立が困難となり、高周波アシスト記録が困難になるという問題が発生する。
そこで、本発明者達は、原理解析、シミュレーション等を用いて、鋭意検討した結果、スピン注入層の磁化を固定して、スピントルク発振子の駆動電流を反転しても、スピントルク回転方向が反転することを見出した。この原理を用いて本発明を得ることができた。
なお、第1実施形態およびそれらの変形例においては、記録コイルの駆動電流は、極性切り替え時に大きな値の電流を投入して、記録磁界の立ち上がりを急峻にする。同様な方式をスピントルク発振子の駆動電流にも適応して、記録コイルの駆動電流と同様な立ち上がり波形の実現することが望ましい。
また、第1実施形態およびそれらの変形例においては、例えば図1に示すように、スピントルク発振子30の駆動電流は、記録コイル40と独立にヘッドスライダ12内に電極パッドを設けて通電しても良い。しかし、図17に示す第7変形例によつ磁気記録ヘッドのように、スピントルク発振子30および記録コイル40のそれぞれの電極パッド16a、16bを共通化してスライダ12内に設け、配線をスライダ12内で分岐して記録コイル40およびスピントルク発振子30に通電してもよい。この場合、電極パッドを減らすことが可能となる。通常、記録コイル40の抵抗は数Ω、スピントルク発振子30の抵抗は数十Ωなので、スピントルク発振子30の電極ラインに若干の抵抗を直列に挿入することにより、スピントルク発振子30への適正電流を実現することができる。今後のHDD(Hard Disk D rive)では、再生ヘッド素子を複数化することが検討されており、電極パッド数の増大が作製上大きな課題となる。
次に、実施例1、実施例2、および比較例のそれぞれのスピントルク発振子に対する、発振層32へのスピントルク注入量をシミュレーションにより求めた結果を図18に示す。
比較例は、従来の高周波アシスト記録に用いられるスピントルク発振子の場合を示す。この比較例においては、主磁極22と、トレーリングシールド24との間に、発振層32、中間層34、スピン注入層36からなるスピントルク発振子が設けられた配置となっている。
実施例1は、図1に示す第1実施形態に用いられるスピントルク発振子の場合を示す。この実施例1においては、スピン注入層36a、36bのそれぞれと中間層34との接合面積が発振層32と中間層34との接合面積が同じとなるように構成されている。
また、実施例2は、図1に示す第1実施形態に用いられるスピントルク発振子の場合を示す。この実施例2においては、スピン注入層36a、36bのそれぞれと中間層34との接合面積が発振層32と中間層34との接合面積の9倍となるように構成されている。例えば、スピン注入層36a、36bの面積が発振層32の面積に対してCT方向に3倍、H方向に3倍となるように構成されている。
図18からわかるように、実施例1は比較例に比べて2倍より多くのスピントルク量が発振層32に注入され、実施例2は、比較例に比べて3.5倍より多くのスピントルク量が発振層32に注入される。スピントルク量の増大に比例して、発振可能な発振層の磁気体積が増大することが可能である。これにより、狭い記録ギャップによる線記録密度向上効果に加えて、発振層の磁気体積の増大による高周波磁界増大効果も期待することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による磁気記録装置について説明する。
上述した第1実施形態およびその変形例のいずかに記載の磁気記録ヘッドは、例えば、記録再生一体型の磁気ヘッドアセンブリに組み込まれ、磁気記録再生装置(HDD)に搭載することができる。なお、本実施形態による磁気記録装置は、記録機能を有することもできるし、記録機能と再生機能の両方を有することもできる。この場合、磁気記録媒体に書き込まれた情報を再生する再生部を備えている。
図19は第2実施形態による磁気記録装置の構成を示す斜視図である。図31に示すように、磁気記録装置は、筐体110を備えている。筐体110は、上面の開口した矩形箱状のベース112と、複数のねじ111によりベース112にねじ止めされてベース112の上端開口を閉塞したトップカバー114と、を有している。ベース112は、矩形状の底壁112aと、底壁112aの周縁に沿って立設された側壁112bとを有している。
筐体110内には、記録媒体としての1枚の磁気ディスク116、およびこの磁気ディスク116を支持および回転させる駆動部としてのスピンドルモータ118が設けられている。スピンドルモータ118は、底壁112a上に配設されている。なお、筐体110は、複数枚、例えば、2枚の磁気ディスクを収容可能な大きさに形成され、スピンドルモータ118は、2枚の磁気ディスクを支持および駆動可能に形成されている。
筐体110内には、磁気ディスク116に対して情報の記録、再生を行なう複数のハードディスクヘッド117と、これらのハードディスクヘッド117を磁気ディスク116に対して移動自在に支持したヘッドスタックアッセンブリ(以下HSAともいう)122と、HSA122を回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMともいう)124と、ハードディスクヘッド117が磁気ディスク116の最外周に移動した際、ハードディスクヘッド117を磁気ディスク116から離間した退避位置に保持するランプロード機構125と、HDDに衝撃などが作用した際、HSA122を退避位置に保持するラッチ機構126と、プリアンプなどを有する基板ユニット121と、が収納されている。ベース112の底壁112a外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板は、基板ユニット121を介してスピンドルモータ118、VCM124、およびハードディスクヘッド117の動作を制御する。ベース112の側壁には、可動部の稼動によって筐体内に発生した塵埃を捕獲する循環フィルタ123が設けられ、磁気ディスク116の外側に位置している。
磁気ディスク116は、例えば、直径65mm(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記録層を有している。磁気ディスク116は、スピンドルモータ118の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにクランプばね127によりクランプされ、ハブに固定されている。これにより、磁気ディスク116は、ベース112の底壁112aと平行に位置した状態に支持されている。そして、磁気ディスク116は、スピンドルモータ118により所定の速度、例えば、5400rpmあるいは7200rpmの速度で回転される。
図20は、本実施形態の磁気記録装置のヘッドスタックアッセンブリ(HSA)122を示す斜視図、図21はHSA122を示す分解斜視図である。図20、図21に示すように、HSA122は、回転自在な軸受部128と、軸受部から延出した2本のヘッドジンバルアッセンブリ(以下、HGAと称する)130と、HGA130間に積層配置されたスペーサリング144と、ダミースペーサ150とを備えている。
軸受部128は、ベース112の長手方向に沿って磁気ディスク116の回転中心から離間して位置しているとともに、磁気ディスク116の外周縁近傍に配置されている。軸受部128は、ベース112の底壁112aに立設される枢軸132と、枢軸に軸受134を介して回転自在にかつ枢軸と同軸的に支持された円筒形状のスリーブ136とを有している。スリーブ136の上端には環状のフランジ137が形成され、下端部外周には、ねじ部138が形成されている。軸受部128のスリーブ136は、最大本数として、例えば4本のHGAと、隣り合う2つのHGA140間に位置するスペーサとを積層状態で取付け可能な大きさ、ここでは取付け可能な軸方向長さを有して形成されている。
本実施形態において、磁気ディスク116は1枚に設定されていることから、取付け可能な最大本数である4本よりも少ない2本のHGA130が軸受部128に設けられている。各HGA130は、軸受部128から延出したアーム140、アームから延出したサスペンション142、およびサスペンションの延出端にジンバル部を介して支持されたハードディスクヘッド117を有している。
アーム140は、例えば、ステンレス、アルミニウム、ステンレスを積層して薄い平板状に形成され、その一端、つまり、基端には円形の透孔141が形成されている。サスペンション142は、細長い板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム140の先端に固定され、アームから延出している。なお、サスペンション142およびアーム140は、同一材料で一体に形成してもよい。
ハードディスクヘッド117は、第2実施形態のいずれか1つの磁気記録ヘッドであって、図示しないほぼ矩形状のスライダとこのスライダに形成された記録ヘッドを備えている。このハードディスクヘッド117は、サスペンション142の先端部に形成されたジンバル部に固定されている。また、ハードディスクヘッド117は、図示しない4つの電極を有している。アーム140およびサスペンション142上には図示しない中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)が設置され、ハードディスクヘッド117は、この中継FPCを介してメインFPC121bに電気的に接続される。
スペーサリング144は、アルミニウムなどにより所定の厚さおよび所定の外径に形成されている。このスペーサリング144には、合成樹脂からなる支持フレーム146が一体的に成形され、スペーサリングから外方に延出している。支持フレーム146には、VCM124のボイスコイル147が固定されている。
ダミースペーサ150は、環状のスペーサ本体152と、スペーサ本体から延出したバランス調整部154とを有し、例えば、ステンレスなどの金属に一体的に形成されている。スペーサ本体152の外径は、スペーサリング144の外径と等しく形成されている。すなわち、スペーサ本体152のアームと接触する部分の外径は、スペーサリング144がアームに接触する部分の外径と同一に形成されている。また、スペーサ本体152の厚さは、HGAの最大本数よりも少ない本数分、ここでは、2本のHGAにおけるアームの厚さ、つまり、2本のアーム分の厚さと、これらアーム間に配設されるスペーサリングの厚さとを合計した厚さに形成されている。
ダミースペーサ150、2本のHGA130、スペーサリング144は、スペーサ本体152の内孔、アーム140の透孔141、スペーサリングの内孔に軸受部128のスリーブ136が挿通された状態でスリーブの外周に嵌合され、スリーブの軸方向に沿ってフランジ137上に積層配置されている。ダミースペーサ150のスペーサ本体152は、フランジ137と一方のアーム140との間、およびスペーサリング144は、2本のアーム140間にそれぞれ挟まれた状態でスリーブ136の外周に嵌合されている。更に、スリーブ136の下端部外周には、環状のワッシャ156が嵌合されている。
スリーブ136の外周に嵌合されたダミースペーサ150、2本のアーム140、スペーサリング144、ワッシャ156は、スリーブ136のねじ部138に螺合されたナット158とフランジ137との間に挟持され、スリーブの外周上に固定保持されている。
2本のアーム140は、スリーブ136の円周方向に対して互いに所定位置に位置決めされ、スリーブから同一の方向へ延出している。これにより、2本のHGAは、スリーブ136と一体的に回動可能となっているとともに、磁気ディスク116の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて向かい合っている。また、スペーサリング144と一体の支持フレーム146は、軸受部128からアーム140と反対の方向へ延出している。支持フレーム146からはピン状の2本の端子160が突出し、これらの端子は、支持フレーム146内に埋め込まれた図示しない配線を介してボイスコイル147に電気的に接続されている。
サスペンション142は信号の書き込み及び読み取り用のリード線(図示しない)を有し、このリード線とスライダに組み込まれた磁気ヘッドの各電極とが電気的に接続されている。また、図示しない電極パッドが、磁気ヘッドアセンブリ130に設けられる。
そして、磁気記録ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う、図示しない信号処理部が設けられる。この信号処理部は、例えば、図19に示した磁気記録再生装置の図面中の背面側に設けられる。上記信号処理部の入出力線は、電極パッドに接続され、磁気ヘッドと電気的に結合される。
このように、本実施形態に係る磁気記録装置は、磁気記録媒体と、第1実施形態およびその変形例のいずれかによる磁気記録ヘッドと、磁気記録媒体と磁気記録ヘッドとを離間させ、または、接触させた状態で対峙させながら相対的に移動可能とした可動部(移動制御部)と、磁気記録ヘッドを磁気記録媒体の所定記録位置に位置合せする位置制御部と、磁気記録ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部と、を備える。すなわち、上記の磁気記録媒体として、記録用媒体ディスク116が用いられる。上記の可動部は、スライダを含むことができる。また、上記の位置制御部は、HSA122を含むことができる。
磁気ディスク116を回転させ、ボイスコイルモータ124にアクチュエータアーム140を回転させてスライダを磁気ディスク116上にロードすると、ハードディスクヘッドに搭載したスライダの媒体対向面(ABS)が磁気ディスク116の表面から所定の浮上量をもって保持される。この状態で、上述したような原理に基づいて、磁気ディスク116に記録された情報を読み出すことができる。
この第2実施形態の磁気記録装置は、第1実施形態およびその変形例のいずれかの磁気記録ヘッドを用いているので、急峻な磁界勾配の発生および線記録密度の向上に適した高周波アシスト磁気記録装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 磁気記録ヘッド
12 スライダ
22 主磁極
24 トレーリングシールド
26a 空隙(記録ギャップ)
26b 空隙
30 スピントルク発振子
32 発振層
34 中間層
36a スピン注入層
36b スピン注入層
40 記録コイル
50 サスペンション
60 電流駆動制御回路
100 磁気記録媒体

Claims (16)

  1. 主磁極と、
    第1部分および前記第1部分に接続する第2部分を有し、前記第1部分および前記第2部分は前記主磁極と磁路を形成し、前記第1部分と前記主磁極との間に前記磁路が切断された記録ギャップとなる空隙が設けられた磁気シールドと、
    前記主磁極および前記磁気シールドのうちの少なくともどちらかに設けられた記録コイルと、
    前記空隙の内と外に延在して設けられた非磁性中間層と、前記空隙内の前記非磁性中間層上に設けられ高周波磁界を発振する発振層と、前記空隙外の前記非磁性中間層上に前記発振層と離間して設けられ前記非磁性中間層を介して前記発振層にスピンを注入する磁化方向が固定されたスピン注入層と、を有するスピントルク発振子と、
    を備えている高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  2. 前記スピン注入層は、前記非磁性中間層を挟んで互いに反対側に設けられた第1および第2スピン注入部を有する請求項1記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  3. 前記スピン注入層は、互いに離間して前記非磁性中間層上に設けられた第1および第2スピン注入部を有する請求項1記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  4. 前記第1および第2スピン注入部はそれぞれ磁性層を有し、前記磁性層は互いに反対方向の磁化方向を有する請求項2または3記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  5. 前記第1および第2スピン注入部のうちの一方は反強磁性層を有し、前記一方のスピン注入部の前記磁性層は前記反強磁性層によって磁化が固定される請求項4記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  6. 前記第1スピン注入部は前記非磁性中間層上に設けられた磁化方向が固定された第1磁性層を有し、
    前記第2スピン注入部は前記非磁性中間層上に設けられ前記第1磁性層と磁化方向が反対の磁化方向を有する第2磁性層、前記第2磁性層上に設けられた第3磁性層と、前記第2磁性層と前記第3磁性層との間に設けられ前記第2磁性層および前記第3磁性層を反強磁性結合する反強磁性結合層と、を有する請求項2または3記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  7. 前記第1スピン注入部は前記非磁性中間層上に設けられた磁化方向が固定された第1磁性層を有し、
    前記第2スピン注入部は前記非磁性中間層上に設けられ前記第1磁性層と磁化方向が同じ磁化方向を有する第2磁性層と、前記非磁性中間層と前記第2磁性層との間に設けられた負スピントルク発生層と、を有する請求項2または3記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  8. 前記第1および第2スピン注入部のそれぞれと前記非磁性中間層との接合面積は、前記発振層と前記非磁性中間層との接合面積よりも大きい請求項2乃至7のいずれかに記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  9. 前記記録ギャップにおいて、前記発振層と前記非磁性中間層の界面、前記スピン注入層と前記非磁性中間層の界面の少なくとも一方に、界面抵抗を増加する膜が設けられている請求項1乃至8のいずれかに記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  10. 前記磁路には、前記空隙以外に切断部が設けられていない請求項9記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  11. 前記記録ギャップは、前記主磁極から前記磁気シールドに向かう方向に対して傾いている請求項1乃至10記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  12. 前記発振層と、前記主磁極または前記磁気シールドとの間は、メタル層により接続されている請求項1または11に記載の高周波アシスト磁気記録ヘッド。
  13. 請求項2乃至11のいずれかに記載の高周波アシスト磁気記録ヘッドと、
    前記記録コイルに極性が切り替わることが可能な第1駆動電流を流すとともに、前記第1駆動電流に同期した第2駆動電流を前記第1および第2スピン注入部との間に流す電流駆動制御回路と、
    を備えた磁気記録装置。
  14. 請求項12記載の高周波アシスト磁気記録ヘッドと、
    前記記録コイルに極性が切り替わることが可能な第1駆動電流を流すとともに、前記第1駆動電流に同期した第2駆動電流を前記発振層と前記スピン注入部との間に流す電流駆動制御回路と、
    を備えた磁気記録装置。
  15. 磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体と前記高周波アシスト磁気記録ヘッドとが浮上または接触の状態で対峙しながら相対的に移動するように制御する移動制御部と、
    前記高周波アシスト磁気記録ヘッドを前記磁気記録媒体の所定記録位置に位置するように制御する位置制御部と、
    前記高周波アシスト磁気記録ヘッドを用いて前記磁気記録媒体への書込み信号を処理する信号処理部と、
    を更に備えている請求項13または14記載の磁気記録装置。
  16. 前記高周波アシスト磁気記録ヘッドは、前記磁気記録媒体に書き込まれた情報を再生する再生部を更に備え、
    前記信号処理部は、前記再生部によって再生された信号も処理する請求項15記載の磁気記録装置。
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