JPWO2011027396A1 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

磁気記録媒体と、主磁極と、第1の磁性層60と、第2の磁性層40と、第3の磁性層20と、第1の磁性層60と第2の磁性層40との間に設けられた第1の中間層50と、第2の磁性層40と第3の磁性層20との間に設けられた第2の中間層30と、を備えた磁気記録ヘッドと、磁気記録ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部と、を備え、第1の磁性層60は、TM合金を含む層であり、第2の磁性層40は、TM合金、又はRE−TM合金を含む層であり、第3の磁性層20は、RE−TM合金を含む層であることを特徴とする磁気記録再生装置。

Description

本発明は、磁気記録再生装置に関する。
高い記録密度を実現するための方式として、「高周波磁界アシスト記録方式」が提案されている。高周波磁界アシスト記録方式では、記録信号周波数より十分に高い、磁気記録媒体の共鳴周波数付近の高周波磁界を局所的に印加する。この結果、磁気記録媒体が共鳴し、高周波磁界を印加された磁気記録媒体の保磁力(Hc)はもともとの保磁力の半分以下となる。このため、記録磁界に高周波磁界を重畳することにより、より高い保磁力(Hc)で、高い磁気異方性エネルギー(Ku)の磁気記録媒体への磁気記録が可能となる。この結果、熱ゆらぎによる記録SNの劣化を抑制したまま、媒体の結晶粒の微細化が可能となり、高い記録密度でも十分なSNを得ることが可能となる。
高周波磁界の発生手段として、スピントルク発振子を利用する手法も発明されている(例えば、特許文献1〜5、及び非特許文献1を参照)。この特許文献5に記載されている技術によれば、スピントルク発振子は、発振層と、スピン注入層と、発振層とスピン注入層との間に設けられた中間層により構成されている。電極を通じてスピントルク発振子に直流電流を通電すると、スピン注入層によって生じたスピントルクにより、発振層の磁化が強磁性共鳴を生じる。その結果、スピントルク発振子から高周波磁界が発生することになる。
米国特許第6011664号明細書 米国特許出願公開第2005/0023938号明細書 米国特許出願公開第2005/0219771号明細書 米国特許出願公開第2008/0019040A1号明細書 米国特許出願公開第2009/0052095号明細書
IEEE TRANSACTION ON MAGNETICS, VOL. 42, NO. 10, PP. 2670, "Bias-Field-Free Microwave Oscillator Driven by Perpendicularly Polarized Spin Current" by Xiaochun Zhu and Jian-Gang Zhu
さらなる高密度記録用媒体に記録するには、高周波磁界を強める必要があり、発振層を十分発振させるためには、大量の直流電流を通電しなければならない。しかしながら、電流を大きくするとスピントルク発振子内でジュール熱が発生し、スピントルク発振子が劣化し易くなる。これは磁気記録再生装置の劣化にもつながる。このため、十分な強度の高周波磁界を発生可能な、十分な電流をスピントルク発振子に通電できない、という課題があった。
そこで、本発明は少量の電流で高周波磁界を発振することができる磁気記録再生装置を提供する。
本発明の一態様に係る磁気記録再生装置は、磁気記録媒体と、主磁極と、第1の磁性層と、第2の磁性層と、第3の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた第1の中間層と、前記第2の磁性層と前記第3の磁性層との間に設けられた第2の中間層と、を備えた磁気記録ヘッドと、前記磁気記録ヘッドを用いて前記磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部と、を備え、前記第1の磁性層は、TM合金を含む層であり、前記第2の磁性層は、TM合金、又はRE−TM合金を含む層であり、前記第3の磁性層は、RE−TM合金を含む層であることを特徴とする。
本発明によれば、小さな電流で高周波磁界を発振させることができる。
本発明の第1の実施形態に係わるスピントルク発振子を示す図。 第1の実施形態に係わるスピントルク発振子を示す図。 第1の実施形態に係わるスピントルク発振子を示す図。 第1の実施形態に係るスピントルク発振子を示す図。 第1の実施形態に係るスピントルク発振子を示す図。 第1の実施形態の変形例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係わる磁気記録ヘッドを示す図。 第2の実施形態に係わるヘッドスライダを示す図。 第2の実施形態に係わる磁気記録ヘッドを説明するための図。 第2の実施形態に係わる磁気記録ヘッドを説明するための図。 第2の実施形態に係わる磁気記録ヘッドを説明するための図。 第2の実施形態の変形例を示す図。 第2の実施形態の変形例を示す図。 本発明の第3の実施形態に係わる磁気記録再生装置を示す図。 第3の実施形態に係わる磁気記録再生装置を説明するための図。 第3の実施形態に係わる磁気記録媒体を説明するための図。 第3の実施形態に係わる磁気記録媒体を説明するための図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。また、以下説明する図面において、符号が一致するものは、同じものを示しており、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係わるスピントルク発振子10(以下、STOと称する)について説明する。
図1は、本実施形態に係わるSTO10を示す斜視図である。
本実施形態のSTO10はスピン注入層20(第1の磁性層)と、中間層30(第1の中間層)と、発振層40(第2の磁性層)と、中間層50(第2の中間層)と、スピン注入層60(第3の磁性層)とが、この順に積層された構造を有する。
この積層方向、すなわち、図1に示す矢印70の方向に駆動電子流(駆動電流は駆動電子流70の向きとは逆向きに流れる)を流すことにより、STO10から高周波磁界を発生させることができる。このときの駆動電流の密度は5×10A/cmから1×10A/cmにするこが好ましく、所望の発振状態になるように適宜調整する。このとき、同じく積層方向に、図1に示す矢印75の方向に外部磁界(ギャップ磁界)がSTO10に印加される。外部磁界75はコイル等を用いて印加することができる。STO10から高周波磁界が発生する原理については後述する。
図2Aに示すようにスピン注入層20、60に電極41、42を設けることで、STO10に駆動電流を流すことができる。各電極はTi、Cuなどの電気抵抗が小さく、酸化されにくい材料を用いることができる。
スピン注入層60は、分極率が高く、発振層40との間で正のGMR効果を生じる、遷移金属(以下、TMと称する)合金を含む人工格子、又はTM合金を用いることができる。なお、TMとはFe、Co、Niの1つ、もしくはそれらの組合わせを示す。また、TM合金とは、TM含む合金を示す。具体的には、TM合金は、FeCo、FeCoSi、NiFe、CoZrNb、FeN、FeSi、FeAlSi、FeCoAl、CoNiFe、CoFeB、CoIr、Co99Feを用いることができる。これらの材料は、分極率が高いため、大きなスピントルクを発生することができる。このため、スピン注入層20とスピン注入層60の伝導電子による発振層40へのスピントルクの合計145を効率よく大きくすることができる。さらに、TM合金として、CoCr、CoCrPt、CoCrTa、CoCrTaPt、CoCrTaNb、TbFeCo、CoPt、FePt、CoPd,FePd、SmCoを用いることができる。これらの材料は、膜面に対して垂直方向に磁化配向しているため、発振に必要な垂直方向のスピントルクを安定して供給可能であり、発振層40へのスピントルクの合計145を効率よく大きくすることができる。
TM合金を含む人工格子としては、Fe/Co、Co/Pd、Co/Pt、Co/Ni、CoCrTa/Pdを用いることができる。なお、“/”は前後の材料を交互に5回以上積層している人工格子であることを示している。このように人工格子を形成することによって、膜面に対して垂直方向に磁化配向しているため、発振に必要な垂直方向のスピントルクを安定して供給可能であり、発振層40へのスピントルクの合計145を効率よく大きくすることができる。
また、スピン注入層60はTM合金を含む人工格子と、TM合金を積層してもよい。積層することにより、スピントルクの大きさと垂直方向の磁化配向の最適化が可能となり、発振層40へのスピントルクの合計145を効率よく大きくすることができる。スピン注入層60の膜厚は15nm〜25nmとすることが好ましい。
スピン注入層20は、分極率が比較的高く、発振層40との間で負のGMR効果を生じる、TMと希土類金属(以下、REと称する)とのフェリ磁性RE−TM合金又は、積層フェリ構造を用いることができる。REとはGd、Dy,Ho、Er、TM、Gdの1つ、もしくはそれらの組合わせを示す。
フェリ磁性RE−TM合金とは、REとTMの合金を示すが、具体的には、GdFe、DyFe、HoFe、ErFe、TmFe、GdCo(xは2〜3、yは2〜4)のいずれかであることが好ましいく(例えば、参考文献1「近角聡信、太田恵造、安達健五、津屋昇、石川義和編 磁性体ハンドブック(2006年5月6日)朝倉書店 pp.290、pp.420、pp.512」を参照)、フェリ磁性を発現する上限温度(キュリー温度)がSTO10の動作温度(333K〜373K)よりも高く、REの磁化がTMの磁化よりも大きな材料を用いればよい。
上記したRE−TM合金を構成するREの1原子あたりの磁化は、Gdで7μ、Dyで10μ、Hoで10μ、Erで9μ、Tmで7μである。TMの1原子あたりの磁化は、Feで2.2μ、Coで1.7μ、Niで0.6μである。上記したRE−TM合金を構成するRE及びTMの磁化から、上記した化合物のxの値を見積もることができる。
例えば、GdFeの場合、Fe(TM)の磁化に対して、Gd(RE)の磁化は約3倍の大きさを有することから、Gd1原子に対してFeが3原子の組成までは、REの磁化がTMの磁化よりも大きくなる。
参考文献1によるとxが2の場合、上記した化合物のキュリー温度はGdFeで813K、DyFeで663K、HoFeで608K、ErFe473K、TmFeで613K、GdCoで412Kである。
一般的に、REとTMの合金において、TMの含有率がREに対して大きくなると、キュリー温度は上昇することが知られている。よって、xが3、yが3〜4の場合でも上記した化合物を用いることができる。
なお、GdFex−zCo(xは2〜3、zは0〜x)を用いることもできる。GdFex−zCoのTMの磁化は、GdFeのTMの磁化と、GdCoのTMの磁化の中間となる。GdFex−zCoのキューリー温度も、同様に、GdFeのキューリー温度と、GdCoのキューリー温度の中間になる。このためFeとCoの組成比を調整することで、とキューリー温度を保ったまま、TMの磁化を調節することができる。このことにより、発振層40へのスピントルクの合計145を効率よく大きくすることができる。
また、スピン注入層20を積層フェリ構造とする場合には、スピン注入層60で用いるTM合金を中間層を介して積層し、磁性層材料の磁化が略反平行状態となる構造とすることができる。積層フェリ構造とは、中間層をTM合金を含む層で挟んだ構造をいう。これは、積層フェリ構造を構成するスピン注入層20の磁性膜のうち中間層30に接する磁性層の磁化の方向を制御し、発振層40へのスピントルクの合計145を効率よく大きくするためである。この場合には、中間層の材料としては、Cu、Pt、Au、Ag、Pd、Ru等の貴金属を用いることが好ましく、Cr、Rh、Mo、W等の非磁性遷移金属を利用することも可能である。中間層の膜厚は、磁性層材料の磁化が略反平行状態となるよう、0.3〜1nmとすることが望ましい。スピン注入層20の膜厚は10nm〜25nmとすることが好ましい。
発振層40は、分極率が高く、発振時に磁界を発生する、高い飽和磁束密度および軟磁性特性に優れた、スピン注入層60で用いるTM合金を含む人工格子、TM合金、スピン注入層20で用いるフェリ磁性RE−TM合金又は、積層フェリ構造を用いることができる。これらの材料を用いることにより、安定した発振が可能となるため、大きな高周波磁界を発生することが可能となる。また、発振層40は上記のTM合金を含む人工格子と、TM合金、フェリ磁性RE−TM合金、または、積層フェリ構造を積層してもよい。積層することにより、スピントルクの大きさと飽和磁束密度を調節することが可能となり、安定な発振が可能となる。発振層40の膜厚は15nm〜25nmとすることが好ましい。
中間層30、50は、スピン透過率の高い材料(Cu)からなっており、膜厚は2nm〜3nmであることが好ましい。スピン注入層20、60と発振層40間で、スピン偏極を伝達し、かつ、磁気的に結合するのを弱めるために用いる。中間層30、50としては、Cu、Au、Agなどのスピン透過率の高い材料を用いることができる。
STO10の形状は直方体だけでなく、円柱状や六角柱状としてもよい。
次に、本実施形態に係わるSTO10の動作原理について説明する。
図2Bは、本実施形態に係るSTO10の伝導電子のスピン偏極およびGMR効果を説明するための概念図である。スピン注入層20からスピン注入層60に向かって、外部磁界75を印加し、駆動電子流70は通電していない場合を示す。
外部磁界75をSTO10に印加することよって、スピン注入層20の磁化80、スピン注入層60の磁化90、および、発振層40の磁化100は、外部磁界75と平行となっている。これは、スピン注入層20、スピン注入層60、発振層40の保磁力が外部磁界75の大きさよりも小さいからである。また、フェリ磁性体であるスピン注入層20のREの磁化は、TMの磁化より大きいため、スピン注入層20のREの磁化81は、外部磁界75と平行に、スピン注入層20のTMの磁化82は反平行となる。
スピン注入層60でのs-d軌道相互作用により、スピン注入層60の磁化90と、スピン注入層60の伝導電子のスピン偏極130とは平行となる。同様に、発振層40の磁化100と、発振層40の伝導電子のスピン偏極137は、外部磁界75と平行でとなる。
このため、スピン注入層60の磁化90と、発振層40の磁化100とが平行な時、スピン注入層60の伝導電子のスピン偏極130と、発振層40の伝導電子のスピン偏極140とが平行となり、スピン偏極した伝導電子が通過しやすい低抵抗状態となる。一方、磁化が反平行(図示していない)の場合は、スピン偏極も反平行となり、スピン偏極した伝導電子が通過困難な高抵抗状態となる。すなわちこれは、スピン注入層60と発振層40との間に正のGMR効果が生じていることを示している。
また、スピン注入層20の伝導電子のスピン偏極120は、スピン注入層20のTMとのs-d軌道相互作用により、スピン注入層20のTMの磁化82と平行となる。これはスピン注入層20の磁化80と反平行である。このため、スピン注入層20の磁化80と、発振層40の磁化100とが平行なとき、スピン注入層20の伝導電子のスピン偏極120と、発振層40の伝導電子のスピン偏極137とが反平行となり、スピン偏極した伝導電子が通過困難な、高抵抗状態となる。一方、磁化が反平行(図示していない)の場合には、スピン偏極が平行となり、スピン偏極した伝導電子が通過しやすい低抵抗状態となる。すなわちこれは、スピン注入層20と発振層40との間に負のGMR効果が生じていることを示している。
図2Cは本実施形態に係わるSTO10の動作を説明するための概念図である。スピン注入層20からスピン注入層60に向かって、外部磁界75を印加し、さらに駆動電子流70を流す場合を示す。
外部磁界75をSTO10に印加することよって、スピン注入層20の磁化(磁化80)、スピン注入層60の磁化(磁化90)は外部磁界75と同一方向に向く。これは、スピン注入層20、60の保磁力が外部磁界75の大きさよりも小さいからである。
スピン注入層20のスピン偏極した伝導電子が、発振層40へ透過して流入し、伝導電子のスピン偏極の角運動量が、発振層40の磁化へ受け渡される。これが、発振層40へのスピン注入層20の伝導電子によるスピントルク125である。発振層40へ透過した伝導電子によるスピントルクである、発振層40へのスピン注入層20の伝導電子によるスピントルク125は、スピン注入層20の伝導電子のスピン偏極120と平行となり、外部磁界75と反平行となる。
また一方、発振層40の伝導電子がスピン注入層60へ流入する時、スピン注入層40の伝導電子と平行にスピン偏極した伝導電子は流入する。しかし、反平行にスピン偏極した伝導電子は反射され、スピン偏極の角運動量が発振層40の磁化へ受け渡される。これが、発振層40へのスピン注入層60の伝導電子によるスピントルク135である。発振層40へ反射した伝導電子によるスピントルクである、発振層40へのスピン注入層60の伝導電子によるスピントルク135は、スピン注入層60の伝導電子のスピン偏極130と反平行となり、外部磁界75と反平行となる。
この発振層40での2つのスピントルク(スピン注入層20の伝導電子によるスピントルク125、および、スピン注入層60の伝導電子によるスピントルク135)は、お互いに平行であり強めあう。この発振層40へのスピントルクの合計145が外部磁界75とつりあう。さらに発振層40の保磁力は外部磁界75の大きさより小さく、発振層40の磁化100は自由な運動が可能であるため、発振層40の磁化100が発振し、高周波磁界を発生する。
上記したように正・負のGMR効果を及ぼす2種類のスピン注入層(スピン注入層20およびスピン注入層60)を用いることで、スピン注入層20の伝導電子のスピン偏極120と、スピン注入層60の伝導電子のスピン偏極130が反平行となり、スピン注入層20の伝導電子によるスピントルク125、及びスピン注入層60の伝導電子によるスピントルク135が平行となり、お互いに強めあうので、本実施形態の効果は得られる。上記構成をとっていれば、本実施形態の効果は得られるので、駆動電子流70及び外部磁界75は互いに略平行・略反平行にとらわれず、任意の角度であっても良い。また、外部磁界75と発振層40へのスピントルクの合計145がつりあうことにより、発振層40が発振するため、駆動電子流70の向きは、フェリ磁性のスピン注入層(スピン注入層20)から、他方のスピン注入層(スピン注入層60)へ流れる向きであることが望ましい。
図2Dは本実施形態に係わるSTO10の動作を説明するための概念図である。外部磁界75をスピン注入層60からスピン注入層20に向かう方向とする場合を示す。
なお、図2Dの上図は、外部磁界75を印加したときの図を、下図は、外部磁界75を印加して駆動電子流70を通電している図を示す。
スピン注入層20の保磁力、スピン注入層60の保磁力、発振層40の保磁力は外部磁界75の大きさよりも小さい。これにより、外部磁界75の方向が反転した場合でも、スピン注入層20の磁化80、スピン注入層60の磁化90、と発振層40の磁化100を、外部磁界75の方向と略平行に保つことが可能となる。さらに、駆動電子流75を通電した場合の発振層40へのスピントルクの方向の説明は、外部磁界75の向きが注入層20から注入層60の場合と同様となるので詳細は省略するが、最終的に、発振層40へのスピントルクの合計145と外部磁界75とがつりあうため、発振層40は安定に発振する。このように、外部磁界75の方向に寄らず、発振層40の安定した発振が可能となり、安定した高周波磁界を発生する。その結果、記録媒体へ上向き磁化、および、下向き磁化の両方を安定に記録することが可能となる。
本実施形態に係わるSTO10は負のGMRと正のGMRを備えた2つスピン注入層を用いることによって、2つのスピン注入層からのスピントルク(スピン注入層20の伝導電子によるスピントルク125及びスピン注入層60の伝導電子によるスピントルク135)の向きを略平行とし、強めあうことができるので、小さな駆動電子流70で高周波磁界を発振させることができる。さらに、発振層40の膜厚を厚くすることにより、十分な強度の高周波磁界を発生させることが可能である。
なお、スピン注入層にRE−TM層を用いたものが知られている(例えば、米国特許第7239265号明細書を参照)。しかしながら、RE−TM層のみでは、スピントルクが足りず、強い高周波磁界を発生することが可能な発振層を発振させることが不可能である。
(変形例1)
図2Eは、第1の実施形態の変形例を示す図である。
なお、図2Eの上図は、外部磁界75を印加したときの図を、下図は、外部磁界75を印加して駆動電子流70を通電している図を示す。
本変形例のSTO10は、スピン注入層60(第3の磁性層)と、中間層50(第2の中間層)と、発振層40(第2の磁性層)と、中間層30(第1の中間層)と、スピン注入層20(第1の磁性層)とが、この順に積層された構造を有する。
本変形例において、外部磁界75をスピン注入層60からスピン注入層20の向きに印加している。駆動電子流70は、フェリ磁性のスピン注入層20から、スピン注入層60の向きに通電している。
スピン注入層60と発振層40との間で負のGMRが、発振層40とスピン注入層20との間で正のGMRが生じる構成をとれば、第1の実施形態の効果は得られる。
このとき、スピン注入層60は、膜面に対し垂直方向に磁化配向する材料(CoPt膜)からなっている。
また、発振層40とスピン注入層20には、フェリ磁性RE−TM合金膜(GdFe膜)からなっており、発振層40についてもスピン注入層20と同様の材料を用いることができる。なお、スピン注入層20の磁化を固着するために、スピン注入層20はフェリ磁性膜と垂直方向に磁化配向する膜との積層膜とするか、スピン注入層20は発振層40より十分磁気体積(飽和磁束密度(Bs)と体積の積)を大きくすることが望ましい。
次に、本変形例の動作原理について説明する。
図2Eの上図は、本変形例に係るSTO10の伝導電子のスピン偏極及びGMR効果を説明するための概念図である。スピン注入層60からスピン注入層20に向かって、外部磁界75を印加し、駆動電子流70は通電していない場合を示す。
外部磁界75をSTO10に印加することによって、スピン注入層60の磁化90、発振層40の磁化100、及びスピン注入層20の磁化80は、外部磁界75と平行となっている。これは、スピン注入層20、発振層40、及びスピン注入層60の保磁力が外部磁界75の大きさよりも小さいからである。また、フェリ磁性体である、発振層40のREの磁化101及びスピン注入層20のREの磁化81は、それぞれのTMの磁化102、82より大きいため、発振層40のREの磁化101及びスピン注入層20のREの磁化81は、外部磁界75と平行に、発振層40のTMの磁化102及びスピン注入層20のTMの磁化82は外部磁界75と反平行となる。
スピン注入層60でのs-d軌道相互作用により、スピン注入層60の磁化90と、スピン注入層60の伝導電子のスピン偏極130とは平行となる。
また、発振層40の伝導電子のスピン偏極137は、発振層40のTMとのs−d軌道相互作用により、発振層40のTMの磁化102と平行となる。これは、発振層40の磁化100と反平行である。このため、スピン注入層60の磁化90と、発振層40の磁化100とが平行なとき、スピン注入層60の伝導電子のスピン偏極130と、発振層40の伝導電子のスピン偏極137とが反平行となり、スピン偏極した伝導電子が通過困難な、高抵抗状態となる。一方、磁化が反平行(図示せず)の場合には、スピン偏極が平行となり、スピン偏極した伝導電子が通過しやすい低抵抗状態となる、すなわちこれは、スピン注入層60と発振層40との間に負のGMR効果が生じていることを示している。
スピン注入層20の伝導電子のスピン偏極120も、発振層40の伝導電子のスピン偏極137と同様に、スピン注入層20のTMとのs−d軌道相互作用により、スピン注入層20のTMの磁化82と平行となる。これは、スピン注入層20の磁化80と反平行である。スピン注入層20の伝導電子のスピン偏極120は、外部磁界75と反平行となる。
このため、発振層40の磁化100と、スピン注入層20の磁化80が平行な時、スピン注入層20の伝導電子のスピン偏極120と、発振層40の伝導電子のスピン偏極137とが平行となり、スピン偏極した伝導電子が通過しやすい低抵抗状態となる。一方、磁化が反平行(図示せず)の場合は、スピン偏極も反平行となり、スピン偏極した伝導電子が通過困難な高抵抗状態となる。すなわち、これは、発振層40とスピン注入層20との間に正のGMR効果が生じていることを示している。
図2Eの下図は、本変形例に係るSTO10の動作を説明するための概念図である。スピン注入層60からスピン注入層20に向かって、外部磁界75を印加し、さらに、スピン注入層20からスピン注入層60に向かって駆動電子流70を流す場合を示す。
外部磁界75をSTO10に印加することよって、スピン注入層60の磁化(磁化90)とスピン注入層20の磁化(磁化80)は外部磁界75と同一方向に向く。これは、スピン注入層20、60の保磁力が外部磁界75の大きさよりも小さいからである。
スピン注入層20のスピン偏極した伝導電子が、発振層40へ透過して流入し、伝導電子のスピン偏極の角運動量が、発振層40の磁化へ受け渡される。これが、発振層40へのスピン注入層20の伝導電子によるスピントルク125である。発振層40へ透過した伝導電子によるスピントルクである、発振層40へのスピン注入層20の伝導電子によるスピントルク125は、スピン注入層20の伝導電子のスピン偏極120と平行となり、外部磁界75と反平行となる。
また一方、発振層40の伝導電子がスピン注入層60へ流入する時、スピン注入層60の伝導電子と平行にスピン偏極した伝導電子は流入する。しかし、反平行にスピン偏極した伝導電子は反射され、スピン偏極の角運動量が発振層40の磁化へ受け渡される。これが、発振層40へのスピン注入層60の伝導電子によるスピントルク135である。発振層40へ反射した伝導電子によるスピントルクである、発振層40へのスピン注入層60の伝導電子によるスピントルク135は、スピン注入層60の伝導電子のスピン偏極130と反平行となり、外部磁界75と反平行となる。
この発振層40での2つのスピントルク(スピン注入層20の伝導電子によるスピントルク125、および、スピン注入層60の伝導電子によるスピントルク135)は、お互いに平行であり強めあう。この発振層40へのスピントルクの合計145が外部磁界75とつりあう。さらに発振層40の保磁力は外部磁界75の大きさより小さく、発振層40の磁化100は自由な運動が可能であるため、発振層40の磁化100が発振し、高周波磁界を発生する。
本変形例により、少量の駆動電子流70(少量の駆動電流)で高周波磁界を発生させることができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係わる磁気記録ヘッドについて説明する。
図3は本実施形態に係わる磁気記録ヘッド140を示す図である。
本実施形態に係わる磁気記録ヘッド140は、再生ヘッド部150と、書き込みヘッド部160とを備える。再生ヘッド部150は磁気シールド層170と、磁気シールド層180と、磁気再生素子190とを有する。磁気再生素子190は磁気シールド層170と磁気シールド層180との間に設けられる。
書き込みヘッド部160は主磁極200と、シールド210(リターンパス)と、励磁コイル220と、STO10とを有する。再生ヘッド部140を構成する各要素、及び書き込みヘッド部150を構成する各要素は、アルミナ等の絶縁体(図示せず)により分離される。
磁気再生素子190としては、GMR素子やTMR(Tunnel Magnetro Resistive)素子などを利用することができる。再生分解能をあげるために、磁気再生素子190は磁気シールド層170、180の間に設けられる。
磁気記録媒体230は、媒体基板240とその上に設けられた磁気記録層250とを有する。書き込みヘッド部160から印加される磁界により磁気記録層250の記録磁化260が所定の方向に制御され、書き込みがなされる。再生ヘッド部150は、磁気記録層250の記録磁化260の方向を読み取る。
電極41、42は主磁極200及びシールド210に埋め込まれている。電極41、42は本実施形態のように主磁極200及びシールド210に埋め込まれてもよいし、主磁極200およびシールド210と、STO10の間に電極41、電極42を設置しても良い。さらに、第1の実施形態で説明したようにSTO10を挟むように外部から接続してもよい。
主磁極200及びシールド210は、FeCo、CoFe、CoNiFe、NiFe、
CoZrNb、FeN、FeSi、FeAlSiなどの、比較的、飽和磁束密度の大きい軟磁性層で構成されている。
励磁コイル220は、Ti、Cuなどの電気抵抗が低く、酸化されにくい材料を用いることができる。
図4は本実施形態の磁気記録ヘッド140が設けられるヘッドスライダ280の斜視図である。
図4に示すように、本実施形態で説明した磁気記録ヘッド140はヘッドスライダ280に設けられる。ヘッドスライダ280は、Al/TiCなどからなり、磁気ディスクなどの磁気記録媒体230の上を、浮上又は接触しながら相対的に運動できるように設計されている。
図5は本実施形態に係わる磁気記録ヘッド140の斜視図である。
図5は、STO10が主磁極200とシールド210との間に挟まれた様子を示す。
スピン注入層20からスピン注入層60に向かって積層されたSTO10において、積層方向に対して、主磁極200とシールド210が対向して設けられている。すなわち、STO10の積層方向と、媒体移動方向270とは平行となっている。
主磁極200とシールド210とを設けることによって、主磁極200からシールド210に向かって外部磁界(ギャップ磁界)75をSTO10に印加することができる。
STO10の構成、動作原理は第1の実施形態の説明と同様であるので省略する。
図6Aは本実施形態に係わる磁気記録ヘッド140の変形例である。
図6Aは、STO10が主磁極200とシールド210との間に挟まれた様子を示す。図6Aでは、スピン注入層20からスピン注入層60に向かって積層されたSTO10において、積層方向に対して垂直方向に主磁極200とシールド210が対向して設けられている。積層方向は、スピン注入層60からスピン注入層20に向かう方向でもよい。このとき、STO10の積層方向と、媒体移動方向270とは垂直となっている。STO10の動作原理は第1の実施形態の説明と同様であるので省略する。
このように、STO10の積層方向を媒体移動方向270と垂直にすることによって、シールド210と主磁極200との距離を短くすることができ、書き込み時の線記録密度を向上させることができる。
また、例えば、図6Bに示すように、スピン注入層20は、第1の層83と第2の層84の間にRuの層を有する積層フェリ構造とすることができる。第1の層83は第2の層84よりも磁気膜厚(飽和磁束密度(Bs)と膜厚の積)が厚く、第1の層83は10〜20nmとし、第2の層84は5〜15nmとすることが望ましい。Ruの層の膜厚を0.5〜1nmに調整することで、第1の層83と、第2の層84は反強磁性結合となることが望ましい。第1の層83、第2の層84は、CoIr等やFeCo等の発振層40に用いる材料を用いることができる。Ruの層の材料としては、Cu、Pt、Au、Ag、Pd、Ru等の貴金属を用いることが好ましく、Cr、Rh、Mo、W等の非磁性遷移金属を利用することも可能である。これらの材料をもちいることで、スピン注入層20は、第1の層83と第2の層84とが反平行に磁化する積層フェリ構造となる。
図5、図6A、図6Bのような構成により、少量の駆動電子流70(少量の駆動電流)で高周波磁界を発生させることができる。さらに、本実施形態によるSTO10の高周波磁界発振によって高い記録能力を有する磁気記録ヘッドを提供することができる。
(変形例2)
図6Cは、第2の実施形態の変形例を示す図である。
本変形例に係る磁気記録ヘッド140は、中間層50、発振層40、中間層30、スピン注入層20の順に積層された積層体において、積層方向に対して、シールド210と主磁極200が対向して設けられている。すなわち、STO10の積層方向と、媒体移動方向270とは平行となっている。
このとき、シールド210は、電極42とスピン注入層60の働きを有している。これは、シールド210が軟磁性の材料で構成されているからである。
駆動電子流70の通電の向きは、フェリ磁性層からなるスピン注入層20からシールド210の方向である。本変形例の構成により、少量の駆動電子流70(少量の駆動電流)で高周波磁界を発生させることができる。
シールド210がスピン注入層60の働きを有することによって、シールド210と主磁極200との距離を短くすることができ、書き込み時の線記録密度を向上させることができる。
(変形例3)
図6Dは、第2の実施形態の変形例を示す図である。
本変形例に係る磁気記録ヘッド140は、発振層40、中間層30、スピン注入層20の順に積層された積層体において、積層方向に対して垂直方向にシールド210と主磁極200が対向して設けられている。すなわち、STO10の積層方向と、媒体移動方向270とは垂直となっている。また、発振層40とシールド210の間には中間層50が設けられている。
このとき、シールド210は、電極42とスピン注入層60の働きを有している。これは、シールド210が軟磁性の材料で構成されているからである。
駆動電子流70は、フェリ磁性層からなるスピン注入層20から中間層30、発振層40、中間層50、シールド210の順に通電する。
シールド210がスピン注入層60の働きを有することによって、少量の駆動電子流70(少量の駆動電流)で高周波磁界を発生させるだけでなく、シールド210と主磁極200との距離を短くすることができ、書き込み時の線記録密度を向上させることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係わる磁気記録再生装置、磁気ヘッドアセンブリ及び磁気記録媒体について説明する。
図7は本実施形態に係わる磁気記録再生装置を示す斜視図である。
図7に示すように、本実施形態に係わる磁気記録再生装置310は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。磁気記録媒体230は、スピンドルモータ330に設けられ、駆動制御部(図示せず)からの制御信号に応答するモータ(図示せず)により媒体移動方向270の方向に回転する。磁気記録再生装置310は、複数の磁気記録媒体230を備えてもよい。
磁気記録媒体230に格納する情報の記録再生を行うヘッドスライダ280は、第2の実施形態で説明した構成を有する。ヘッドスライダ280は薄膜状のサスペンション350の先端に取り付けられている。ヘッドスライダ280は、第2の実施形態で説明した磁気記録ヘッド140をヘッドスライダ280の先端付近に設けられている。
磁気記録媒体230が回転すると、サスペンション350により押し付け圧力とヘッドスライダ280の媒体対向面(ABS)で発生する圧力とがつりあう。ヘッドスライダ280の媒体対向面は、磁気記録媒体230の表面から所定の浮上量をもって保持される。ヘッドスライダ280が磁気記録媒体230と接触する「接触走行型」としてもよい。
サスペンション350は、駆動コイル(図示せず)を保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム360の一端に接続されている。アクチュエータアーム360の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ370が設けられている。ボイスコイルモータ370は、アクチュエータアーム360のボビン部に巻き上げられた駆動コイル(図示せず)と、この駆動コイルを挟み込むように対向して設けられた永久磁石及び対向ヨークからなる磁気回路から構成することができる。
アクチュエータアーム360は、軸受部380の上下2箇所に設けられたボールベアリング(図示せず)によって保持され、ボイスコイルモータ370により回転摺動が自在にできるようになっている。その結果、磁気記録ヘッド140を磁気記録媒体230の任意の位置に移動可能となる。
図8(a)は、本実施形態に係わる磁気記録再生装置310の一部を構成するヘッドスタックアセンブリ390を示す。
図8(b)は、ヘッドスタックアセンブリ390の一部となる磁気ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ(HGA))400を示す斜視図である。
図8(a)に示すように、ヘッドスタックアセンブリ390は、軸受部380と、この軸受部380から延出したヘッドジンバルアセンブリ400と、軸受部380からヘッドジンバルアセンブリ400と反対方向に延出しているとともにボイスコイルモータのコイル410を支持した支持フレーム420を有する。
図8(b)に示すように、ヘッドジンバルアセンブリ400は、軸受部380から延出したアクチュエータアーム360と、アクチュエータアーム360から延出したサスペンション350とを有する。
サスペンション350の先端には、第2の実施形態で説明した磁気記録ヘッド140を有するヘッドスライダ280が設けられている。
本実施形態に係わる磁気ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ(HGA))400は、第2の実施形態で説明した磁気記録ヘッド140と、磁気記録ヘッド140が設けられたヘッドスライダ280と、ヘッドスライダ280を一端に搭載するサスペンション350と、サスペンション350の他端に接続されたアクチュエータアーム360とを備える。
サスペンション350は、信号の書き込み及び読み取り用、浮上量調整のためのヒータ用、STO10用のリード線(図示せず)を有し、このリード線とヘッドスライダ280に組み込まれた磁気記録ヘッド140の各電極とが電気的に接続される。電極パッド(図示せず)はヘッドジンバルアセンブリ400に設けられる。本実施形態では、電極パッドは8個設けられる。主磁極200のコイル用の電極パッドが2つ、磁気再生素子190用の電極パッドが2つ、DFH(ダイナミックフライングハイト)用の電極パッドが2つ、STO10用の電極パッドが2つ設けられている。
信号処理部385(図示せず)が、図7に示す磁気記録再生装置310の図面中の背面側に設けられる。信号処理部385は、磁気記録ヘッド140を用いて磁気記録媒体230への信号の書き込みと読み出しを行う。信号処理部385の入出力線は、ヘッドジンバルアセンブリ400の電極パッドに接続され、磁気記録ヘッド140と電気的に結合される。
本実施形態に係わる磁気記録再生装置310は、磁気記録媒体230と、磁気記録ヘッド140と、磁気記録媒体230と磁気記録ヘッド140とを離間させ、又は、接触させた状態で対峙させながら相対的に移動可能とした可動部と、磁気記録ヘッド140を磁気記録媒体230の所定記録位置に位置あわせする位置制御部と、磁気記録ヘッド140を用いて磁気記録媒体230への書き込みと読み出しを行う信号処理部385とを備える。
上記の磁気記録媒体230として、磁気記録媒体230が用いられる。上記の可動部は、ヘッドスライダ280を含むことができる。上記の位置制御部は、ヘッドジンバルアセンブリ400を含むことができる。
磁気記録再生装置310は、磁気記録媒体230と、ヘッドジンバルアセンブリ400と、ヘッドジンバルアセンブリ400に搭載された磁気記録ヘッド140を用いて磁気記録媒体230への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部385とを備える。
磁気記録再生装置310は、STO10及び磁気記録ヘッド140を用いることで、少量の駆動電子流70(少量の駆動電流)で高周波磁界を発振させることができる。さらに、本実施形態による高周波磁界発振によって高密度の磁気記録を実現できる磁気記録再生装置を提供することができる。
磁気記録再生装置310において、STO10は、主磁極200のリーディング側に設けることができる。この場合、動作時において磁気記録媒体230の磁気記録層250は、まず、STO10に対向し、その後に主磁極200に対向する。
磁気記録再生装置310において、STO10は、主磁極200のトレーリング側に設けることができる。この場合、動作時において磁気記録媒体230の磁気記録層250は、まず、主磁極200に対向し、その後にSTO10に対向する。
図9は、本実施形態に係わる磁気記録再生装置の磁気記録媒体の構成を示す斜視図である。
図9に示すように、本発明の実施形態に係る磁気記録再生装置に用いられる磁気記録媒体230は、非磁性体(あるいは空気)430により互いに分離された垂直配向した多粒子系の磁性ディスクリートトラック(記録トラック)440を有する。この磁気記録媒体230がスピンドルモータ330により回転され、媒体移動方向270に向けて移動する際に、第2の実施形態で説明した磁気記録ヘッド140のいずれかが設けられ、これにより、記録磁化260を形成することができる。
このように、本発明の実施形態に係る磁気記録再生装置においては、磁気記録媒体230は、隣接し合う記録トラック同士が非磁性部材を介して形成されたディスクリートトラック媒体とすることができる。
STO10の記録トラック幅方向の幅(TS)を記録トラック440の幅(TW)以上で、かつ記録トラックピッチ(TP)以下とすることによって、STO10から発生する漏れ高周波磁界による隣接記録トラックの保磁力低下を大幅に抑制することができる。このため、本具体例の磁気記録媒体230では、記録したい記録トラック440のみを効果的に高周波磁界アシスト記録することができる。
本具体例によれば、いわゆる「べた膜状」の多粒子系垂直媒体を用いるよりも、狭トラックすなわち高トラック密度の高周波アシスト記録装置を実現することが容易になる。また、高周波磁界アシスト記録方式を利用し、さらに従来の磁気記録ヘッドでは書き込み不可能なFePtやSmCo等の高磁気異方性エネルギー(Ku)の媒体磁性材料を用いることによって、媒体磁性粒子をナノメートルのサイズまでさらに微細化することが可能となり、記録トラック方向(ビット方向)においても、従来よりも遥かに線記録密度の高い磁気記録再生装置を実現することができる。
本実施形態に係る磁気記録再生装置によれば、ディスクリート型の磁気記録媒体230において、高い保磁力を有する磁気記録層に対しても確実に記録することができ、高密度かつ高速の磁気記録が可能となる。
図10は、本発実施形態に係わる磁気記録再生装置の別の磁気記録媒体の構成を示す斜視図である。
図10に示すよう、本発明の実施形態に係る磁気記録再生装置に用いることができる別の磁気記録媒体230は、非磁性体430により互いに分離された磁性ディスクリートビット460を有する。この磁気記録媒体230がスピンドルモータ330により回転され、媒体移動方向270に向けて移動する際に、本発明の実施形態に係る磁気記録ヘッド140により、記録磁化260を形成することができる。
このように、本発明の実施形態に係る磁気記録再生装置においては、磁気記録媒体230は、非磁性部材を介して孤立した記録磁性ドットが規則的に配列形成されたディスクリートビット媒体とすることができる。
本実施形態に係る磁気記録再生装置によれば、ディスクリート型の磁気記録媒体230において、高い保磁力を有する磁気記録層に対しても確実に記録することができ、高密度かつ高速の磁気記録が可能となる。
この具体例においても、STO10の記録トラック幅方向の幅(TS)を記録トラック440の幅(TW)以上で、かつ記録トラックピッチ(TP)以下とすることによって、STO10から発生する漏れ高周波磁界による隣接記録トラックの保磁力低下を大幅に抑制することができるため、記録したい記録トラック440のみを効果的に高周波磁界アシスト記録することができる。本具体例を用いれば、使用環境下での熱揺らぎ耐性を維持できる限りは、磁性ディスクリートビット460の高磁気異方性エネルギー(Ku)化と微細化を進めることで、10Tbits/inch以上の高い記録密度の高周波磁界アシスト記録装置を実現できる可能性がある。
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。上記の実施例に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備える限り、本発明の範囲に包含される。例えば、本発明の実施例が備える各要素およびその配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 … スピントルク発振子(STO)、20 … スピン注入層(第1の磁性層)、30 … 中間層(第1の中間層)、40 … 発振層(第2の磁性層)、41、42 … 電極、50 … 中間層(第2の中間層)、60 … スピン注入層(第3の磁性層)、70 … 駆動電子流、75 … 外部磁界(ギャップ磁界)、80 … スピン注入層20の磁化、81 … スピン注入層20のREの磁化、82 … スピン注入層20のTMの磁化、90 … スピン注入層60の磁化、100 … 発振層40の電子スピン、120 … スピン注入層20の伝導電子のスピンの偏極、125 … スピン注入層20の伝導電子によるスピントルク、130 … スピン注入層60の伝導電子のスピン偏極、137 … 発振層40の伝導電子のスピン偏極、140 … 磁気記録ヘッド、150 … 再生ヘッド部、160 … 書き込みヘッド部、170、180 … 磁気シールド層、190 … 磁気抵抗効果素子、200 … 主磁極、210 … シールド(リターンパス)、220 … 励磁コイル、230 … 磁気記録媒体、240 … 媒体基板、250 … 磁気記録層、260 … 記録磁化、270 … 媒体移動方向、280 … ヘッドスライダ、290 … 空気流入側、300 … 空気流出側、310 … 磁気記録再生装置、330 … スピンドルモータ、350 … サスペンション、360 … アクチュエータアーム、370 … ボイスコイルモータ、380 … 軸受部、385 … 信号処理部、390 … ヘッドスタックアセンブリ、400 … 磁気ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ(HGA))、410 … コイル、420 … 支持フレーム、430 … 非磁性体、440 … 記録トラック、460 … 磁性ディスクリートビット

Claims (10)

  1. 磁気記録媒体と、
    主磁極と、第1の磁性層と、第2の磁性層と、第3の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた第1の中間層と、前記第2の磁性層と前記第3の磁性層との間に設けられた第2の中間層とを備えた磁気記録ヘッドと、
    前記磁気記録ヘッドを用いて前記磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部と、
    を備え、
    前記第1の磁性層は、TM合金を含む層であり、
    前記第2の磁性層は、TM合金、又はRE−TM合金を含む層であり、
    前記第3の磁性層は、RE−TM合金を含む層であることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 前記第1の磁性層は、TM合金を含む人工格子であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  3. 前記第2の磁性層は、積層フェリ構造又はTM合金を含む人工格子であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  4. 前記第3の磁性層は、積層フェリ構造であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  5. 前記第1の磁性層、前記第2の磁性層、及び前記第3の磁性層が前記主磁極から印加される磁界より小さな保磁力を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  6. 前記第2の磁性層又は前記第3の磁性層の前記RE―TMの合金は、REの磁化がTMの磁化よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  7. 前記積層体が、媒体移動方向に対して略垂直な方向に積層してなることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  8. 前記積層体が、媒体移動方向に対して略平行な方向に積層してなることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  9. 前記磁気記録媒体は、隣接し合う記録トラック同士が非磁性部材を介して形成されたディスクリートトラック媒体であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
  10. 前記磁気記録媒体は、非磁性部材を介して孤立した記録磁性ドットが規則的に配列形成されたディスクリートビット媒体であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置。
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