JP2016118123A - 車両用電源制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの蓄電装置を備える車両において、使用頻度が低い方の蓄電装置の内部抵抗の算出が長期間行われなくなることを防止する。【解決手段】始動制御部222は、状態判定部221において、水温センサ204で検知された水温が基準温度Toより大きいと判定された場合、キャパシタ4の電力でB−ISG2を駆動させ、B−ISG2でエンジン1を始動させる。一方、始動制御部222は、算出部223がバッテリ3の内部抵抗を前回算出してから所定期間TA以上経過している場合、水温が基準温度Toより大きい場合であっても、バッテリ3の電力でギヤ駆動式スタータ7を駆動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、第1蓄電装置及び第2蓄電装置を備える車両用電源制御装置に関するものである。
近年、ギヤ駆動式スタータに加えて、ベルト駆動式スタータを備える車両が知られている。ベルト駆動式スタータはギヤ駆動式スタータに比べて静粛性に優れているので、両スタータを備える車両においては、エンジンの始動を可能な限りベルト駆動式スタータで行うことが望まれる。このような車両では、ギヤ駆動式スタータは主に鉛バッテリの電力で駆動され、ベルト駆動式スタータは主にキャパシタ等の鉛バッテリよりも充放電速度が速い蓄電装置の電力で駆動されている。
一方、鉛バッテリの内部抵抗は、電流の変化量が大きい放電が行われた場合に高精度で算出できる。鉛バッテリは、ギヤ駆動式スタータに電力を供給するものであるため、ギヤ駆動式スタータがエンジンを始動する際の鉛バッテリの電流の変化量は大きくなる。そこで、鉛バッテリの内部抵抗の算出は、ギヤ駆動式スタータがエンジンを始動する際に行われるのが一般的である。例えば、特許文献1は、エンジンの始動時のバッテリの電圧振れ幅と電流振れ幅とを検出し、検出した電圧振れ幅と電流振れ幅とを用いてバッテリの実内部抵抗を算出する技術を開示する。
特開2007−216707号公報
しかしながら、エンジンの始動を可能な限りベルト駆動式スタータで行わせると、ギヤ駆動式スタータの使用頻度が極めて低くなり、それに伴って、鉛バッテリの内部抵抗の算出頻度が下がる。そのため、鉛バッテリの劣化が急激に進行した場合、その劣化を把握できないことが懸念される。また、特許文献1は、1つのバッテリしか搭載されていないので、バッテリの内部抵抗の算出頻度が下がるというような問題はそもそも発生しない。
本発明は、2つの蓄電装置を備える車両において、使用頻度が低い方の蓄電装置の内部抵抗の算出が長期間行われなくなることを防止することを目的とする。
本発明の一態様における車両用電源制御装置は、
第1蓄電装置及び第2蓄電装置とを備える車両用電源制御装置であって、
前記第1又は第2蓄電装置の電力で車両の走行駆動用のエンジンを始動させる始動装置と、
前記車両の状態を検知する状態検知部と、
前記検知された前記車両の状態が前記始動装置の駆動時に成立する可能性の高い所定条件を満たすか否かを判定する状態判定部と、
前記所定条件の成立時に、前記第1蓄電装置の電力で前記始動装置を駆動させ、前記所定条件の非成立時に、前記第2蓄電装置の電力で前記始動装置を駆動させる始動制御部と、
前記第2蓄電装置の電力で前記始動装置が駆動される場合、前記第2蓄電装置の内部抵抗を算出する算出部とを備え、
前記始動制御部は、前記算出部が前記第2蓄電装置の内部抵抗を前回算出してから前記第1所定期間以上経過している場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記始動装置を駆動させる。
この態様によれば、車両の状態が始動装置の駆動時に成立する可能性の高い所定条件を満たす場合、第1蓄電装置の電力で始動装置が駆動され、エンジンが始動される。そのため、第1蓄電装置の電力でエンジンが主に始動されることになる。
この場合、第2蓄電装置の電力でエンジンが始動される頻度が低くなり、第2蓄電装置の内部抵抗が長期間算出されなくなり、第2蓄電装置の劣化を見過ごすことが懸念される。
本態様では、第2蓄電装置の内部抵抗が前回算出されてから第1所定期間以上経過している場合、所定条件の成立時であっても第2蓄電装置の電力で始動装置が駆動される。
その結果、定期的に第2蓄電装置の内部抵抗を算出することが可能となり、第2蓄電装置の劣化を見過ごすことを防止できる。
また、上記態様において、
前記始動装置は、前記所定条件の成立時に前記第1蓄電装置からの電力で駆動されるベルト駆動式始動装置と、前記所定条件の非成立時に前記第2蓄電装置からの電力で駆動されるギヤ駆動式始動装置とを備え、
前記始動制御部は、前記算出部が前記第2蓄電装置の内部抵抗を前回算出してから前記第1所定期間以上経過している場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記ギヤ駆動式始動装置を駆動してもよい。
この態様では、第2蓄電装置の内部抵抗が前回算出されてから第1所定期間以上経過している場合、所定条件の成立時であっても第2蓄電装置の電力でギヤ駆動式始動装置が駆動される。そのため、定期的に第2蓄電装置の内部抵抗を算出できると同時に、ギヤ駆動式始動装置の劣化の有無も定期的に判定できる。
また、上記態様において、
前記始動装置は、前記所定条件の成立時に前記第1蓄電装置からの電力で駆動されるベルト駆動式始動装置と、前記所定条件の非成立時に前記第2蓄電装置からの電力で駆動されるギヤ駆動式始動装置とを備え、
前記始動制御部は、前記算出部が前記第2蓄電装置の内部抵抗を前回算出してから前記第1所定期間以上経過している場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記ベルト駆動式始動装置を駆動してもよい。
この態様によれば、第2蓄電装置の内部抵抗が前回算出されてから第1所定期間以上経過している場合、所定条件の成立時であっても第2蓄電装置の電力でベルト駆動式始動装置が駆動される。そのため、定期的に第2蓄電装置の内部抵抗を算出できると同時に、ベルト駆動式始動装置による静粛始動が実現できる。
また、上記態様において、
前記始動装置は、前記所定条件の成立時に前記第1蓄電装置からの電力で駆動されるベルト駆動式始動装置と、前記所定条件の非成立時に前記第2蓄電装置からの電力で駆動されるギヤ駆動式始動装置とを備え、
前記始動制御部は、
前記算出部が前記第2蓄電装置の内部抵抗を前回算出してから前記第1所定期間以上経過している場合において、
前記ギヤ駆動式始動装置が前記エンジンを前回始動させてから第2所定期間以上経過している場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記ギヤ駆動式始動装置を駆動させる一方、
前記ギヤ駆動式始動装置が前記エンジンを前回始動させてから前記第2所定期間以上経過していない場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記ベルト駆動式始動装置を駆動させてもよい。
この態様によれば、第2蓄電装置の内部抵抗が前回算出されてから第1所定期間以上経過している場合において、ギヤ駆動式始動装置がエンジンを前回始動させてから第2所定期間以上経過している場合、所定条件の成立時であっても第2蓄電装置の電力でギヤ駆動式始動装置が駆動される。そのため、定期的に第2蓄電装置の内部抵抗を算出できると同時に、ギヤ駆動式始動装置の劣化の有無も定期的に判定できる。
また、第2蓄電装置の内部抵抗が前回算出されてから第1所定期間以上経過している場合において、ギヤ駆動式始動装置がエンジンを前回始動させてから第2所定期間以上経過していない場合、所定条件の成立時であっても第2蓄電装置の電力でベルト駆動式始動装置が駆動される。そのため、定期的に第2蓄電装置の内部抵抗を算出できると同時に、可能な限りベルト駆動式始動装置でエンジンを始動させ、エンジンの静粛始動を実現できる。
また、上記態様において、
前記始動制御部は、前記第2蓄電装置の内部抵抗が増大するにつれて前記第1所定期間を短くしてもよい。
この態様によれば、第2蓄電装置の内部抵抗が増大するにつれて第1所定期間が短く設定されるので、第2蓄電装置の劣化が進行するにつれて、第2蓄電装置の劣化の有無をきめ細かく検出できる。
本発明によれば、使用頻度の低い第2蓄電装置の内部抵抗を定期的に算出することが可能となり、第2蓄電装置の劣化を見過ごすことを防止できる。
本発明の実施の形態にかかる車両用電源制御装置が搭載された車両の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態にかかる車両用電源制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる車両用電源制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。 エンジンの始動時におけるバッテリの電圧と電流との時間的推移を示すグラフである。 本発明の実施の形態にかかる車両用電源制御装置の変形例2による制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかる車両用電源制御装置の変形例3による車両用電源制御装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。
(車両の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる車両用電源制御装置が搭載された車両の電気的構成を示す回路図である。実施の形態1では、車両として、例えば、4輪自動車が採用される。本図に示される車両は、エンジン1、ベルト駆動式スタータ(以下、B−ISG2と記述する。)、バッテリ3、キャパシタ4、降圧回路5、電気負荷6、ギヤ駆動式スタータ7(Sta)、トランスミッション8、デファレンシャル9、車輪10、車輪軸11、協調ブレーキ12、バイパスリレー13、電圧センサ14、電流センサ15、キャパシタリレー16、電圧センサ17、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ18、触媒ヒータ19、スタータリレー20、及び負荷リレー25を含む。
B−ISG2とキャパシタ4とは高電圧ラインL1を介して電気的に接続されている。降圧回路5は、高電圧ラインL1と低電圧ラインL2との間に設けられている。バイパスリレー13は、降圧回路5と並列接続されたバイパスラインL3上に設けられている。低電圧ラインL2は、ギヤ駆動式スタータ7と接続される低電圧ラインL21と、電気負荷側6と接続される低電圧ラインL22とに分岐している。以下、低電圧ラインL21,L22を総称する場合、低電圧ラインL2と記述する。
バッテリ3は、正極が低電圧ラインL21を介してギヤ駆動式スタータ7と電気的に接続されていると共に、正極が低電圧ラインL22を介して電気負荷6と電気的に接続されている。また、バッテリ3は、負極が接地されている。バッテリ3の正極には電圧センサ14が電気的に接続されている。バッテリ3の負極には電流センサ15が電気的に接続されている。高電圧ラインL1上には、キャパシタリレー16が設けられている。キャパシタリレー16とB−ISG2との間の高電圧ラインL1上には、PTCヒータ18及び触媒ヒータ19が設けられている。
エンジン1は、車両のエンジンルームに設けられ、車両を走行させる。エンジン1としては、例えば、レシプロエンジン、或いはディーゼルエンジンが採用できる。
B−ISG(ベルト駆動式Integrated Starter Generator)2は、キャパシタ4及びバッテリ3の少なくともいずれか一方からの電力を用いてエンジン1をクランキングさせると共に、車両の少なくとも減速時にはエンジン1から動力を得て発電し、キャパシタ4、バッテリ3、及び電気負荷6に電力を供給する。ここで、B−ISG2は、エンジン1をクランキングさせるに際し、主にキャパシタ4からの電力を用いる。
具体的には、B−ISG2は、モータジェネレータ21と、モータジェネレータ21のロータシャフトに結合されたロータプーリ22と、エンジン1のクランクシャフトに結合されたクランクプーリ23と、ロータプーリ22及びクランクプーリ23に巻かれたベルト24とを備える。ここで、B−ISG2は、エンジン1の始動時にはクランクシャフトを介してエンジン1に動力を供給する。
B−ISG2は、エンジン1のクランクシャフトと連動して回転するモータジェネレータ21が備えるロータを磁界中で回転させることで発電を行うものであり、磁界を発生するフィールドコイルへの電流の増減に応じて発電電流を調節する。また、B−ISG2には、発電された交流電力を直流電力に変換する整流器(図示省略)が内蔵されている。つまり、B−ISG2で発電された電力は、この整流器で直流に変換された後に、PTCヒータ18、触媒ヒータ19、キャパシタ4、バッテリ3、及び電気負荷6に送電される。
バッテリ3は、例えば、鉛バッテリであり、B−ISG2と電気的に接続され、B−ISG2で発電された電力を蓄える。鉛バッテリは化学反応によって電気エネルギーを蓄えるものであるため、急速な充放電には不向きである。しかし、鉛バッテリは、充電容量を確保し易いため、比較的多量の電力を蓄えることができるという特性を持つ。
キャパシタ4は、例えば、電気二重層キャパシタであり、B−ISG2と電気的に接続され、B−ISG2で発電された電力を蓄える。電気二重層キャパシタは、鉛バッテリとは異なり、電解質イオンの物理的な吸着によって電気を蓄えるものである。このため、電気二重層キャパシタは比較的急速な充放電が可能で、内部抵抗も小さいという特性を持つ。
降圧回路5は、例えば、DC−DCコンバータで構成され、B−ISG2及びキャパシタ4から供給される電圧を所定電圧に降圧して、電気負荷6に供給する。
電気負荷6は、降圧回路5が出力する所定電圧で作動する1以上の電装品で構成される。本実施の形態では、例えば、EAPS(電動パワーステアリング機構)、エアコン、オーディオ、及びグローパスが電気負荷6として採用されるが、これらは一例である。
ギヤ駆動式スタータ7は、エンジン1の始動時にギヤ駆動されてエンジン1をクランキングする。ここで、ギヤ駆動式スタータ7は、スターターモータ71及びピニオン72等を含み、ピニオン72がスターターモータ71の動力をエンジン1に設けられたリングギヤ11aに伝えることで、エンジン1をクランキングする。
トランスミッション8は、例えば、マニュアルトランスミッション、オートマチックトランスミッション、或いはCVT等で構成され、エンジン1の回転数を走行に適した回転数に変速する。デファレンシャル9は、カーブによって生じる内側車輪の抵抗分だけ外側車輪の駆動力を自動的に増やし、車両がスムーズにカーブを曲がれるようにする。車輪軸11はエンジン1の動力をトランスミッション8及びデファレンシャル9を介して車輪10に伝える。協調ブレーキ12は、フットブレーキペダル12aの操作量に応じて、回生ブレーキと油圧ブレーキとを協調制御する。
電圧センサ14は、バッテリ3の電圧を測定する。電流センサ15はバッテリ3に流れる電流を測定する。キャパシタリレー16は、キャパシタ4を回路から切り離すときにOFFされ、回路に組み込むときにONされる。電圧センサ17は、キャパシタ4の正極に接続され、キャパシタ4の電圧を計測する。
PTCヒータ18は、キャパシタ4が蓄積する電力及びB−ISG2が発電する電力によって作動し、車両の室内を加熱する。
触媒ヒータ19は、キャパシタ4が蓄積する電力及びB−ISG2が発電する電力によって作動し、排気ガスを浄化するためのキャタリストを加熱する。
スタータリレー20は、低電圧ラインL21上に設けられ、ギヤ駆動式スタータ7を回路から切り離すときOFFされ、回路に組み込むときにONされる。負荷リレー25は、低電圧ラインL22上に設けられ、電気負荷6を回路から切り離すときにOFFされ、回路に組み込むときONされる。
図1に示す車両の動作を簡単に説明する。まず、イグニッションキーがONされると、キャパシタリレー16がONされ、バイパスリレー13がOFFされ、スタータリレー20がOFFされ、負荷リレー25がONされる。そして、B−ISG2がエンジン1をクランキングし、エンジン1が始動する。なお、ギヤ駆動式スタータ7がエンジン1を始動させる場合は、スタータリレー20はOFFされる。
車両の減速時において、B−ISG2はエンジン1からの動力により発電する。B−ISG2によって発電された電力はキャパシタ4に蓄積される。また、B−ISG2によって発電された電力は、降圧回路5によって電圧が降圧されて電気負荷6に供給されると共に、余剰電力はバッテリ3に充電される。
車両が停止するといった所定のアイドルストップ条件が成立すると、エンジン1が自動停止(以下、「アイドルストップ」と記述する。)される。一方、アイドルストップ中において所定のアイドルストップリスタート条件が成立すると、B−ISG2は、キャパシタ4からの電力によって駆動し、エンジン1を再始動させる。また、電気負荷6の電力需要が高く、低電圧ラインL2に流れる電流が所定の値以上になると、バイパスリレー13がONし、バイパスラインL3は降圧回路5のバイパス経路となる。これにより、キャパシタ4及びB−ISG2の電力は降圧回路5によって降圧されずにバイパスラインL3を介して電気負荷6に供給される。これにより、電気負荷6の駆動を継続させることができる。また、アイドルストップ中及びアイドルストップからの再始動時にキャパシタ4の電力が不足する場合、バイパスリレー13がONされバッテリ3の電力がB−ISG2、PTCヒータ18、及び触媒ヒータ19に供給される。
本実施形態において、B−ISG2は、ベルト駆動式始動装置の一例に相当し、ギヤ駆動式スタータ7はギヤ駆動式始動装置の一例に相当する。また、キャパシタ4は、第1蓄電装置の一例に相当し、バッテリ3は、第2蓄電装置の一例に相当する。
(制御系統)
図2は、本発明の実施の形態にかかる車両用電源制御装置のブロック図である。本図に示すように、車両用電源制御装置は、PCM(Power train control module)220、アクセルSW(スイッチの略、以下同様。)201、フットブレーキSW202、車速センサ203、電圧センサ14、電流センサ15、電圧センサ17、水温センサ204(状態検知部の一例)、B−ISG2、ギヤ駆動式スタータ7、燃料噴射弁208、表示部209、及びイグニッションSW210を備える。PCM220は、各種信号線を介してアクセルSW201及びフットブレーキSW202等の図2のブロックで示す各部品と電気的に接続されている。
アクセルSW201は、アクセルペダルの操作によりアクセルペダルがONされたことを検知し、アクセルペダルのON及びアクセルペダルの操作量を示す検知信号をPCM220に出力する。
フットブレーキSW202は、フットブレーキペダル12a(図1参照)の操作によりフットブレーキペダル12aがONされたことを検知し、フットブレーキペダル12aのON及びフットブレーキペダル12aの操作量を示す検知信号をPCM220に出力する。
車速センサ203は、車両の走行速度を検知し、検知した速度を示す検知信号をPCM220に出力する。
電圧センサ14は、図1で説明したようにバッテリ3の電圧を計測し、PCM220に出力する。電流センサ15は、図1で説明したようにバッテリ3の電流を計測し、PCM220に出力する。電圧センサ17は、図1で説明したようにキャパシタ4の電圧を計測し、PCM220に出力する。
水温センサ204は、例えば、ラジエーターに設けられ、エンジン1の冷却水の温度を計測し、PCM220に出力する。ここで、エンジン1の冷却水の温度は車両の状態の一例に該当する。
B−ISG2及びギヤ駆動式スタータ7は、図1で説明したものであり、PCM220の制御の下、駆動する。燃料噴射弁208は、PCM220の制御の下、エンジン1に燃料を噴射する。
表示部209は、例えば、バッテリ3の異常を報知するために、車両のインストルメントパネルに設けられた点灯ランプで構成され、バッテリ3が異常であれば点灯する。
イグニッションSW210は、ユーザからイグニッションキーをONする所定の操作が行われ、車両の始動要求を検知した場合、そのことを示す検知信号をPCM220に出力する。
PCM220は、CPU、ROM、RAMを備えるコンピュータで構成され、状態判定部221、始動制御部222、及び算出部223を備える。状態判定部221は、イグニッションSW210により車両の始動要求が検知された場合、水温センサ204が検知した水温が、所定の基準温度Toより大きいという、始動装置(B−ISG2又はギヤ駆動式スタータ7)の駆動時に成立する可能性が高い所定条件を満たすか否かを判定する。
冷却水の温度が低温状態(例えば、摂氏マイナス10度〜摂氏0度以下の温度)にある場合、車両が低温環境下にさらされているので、B−ISG2のベルト24に滑りが発生し、B−ISG2は、ギヤ駆動式スタータ7に比べ、エンジン1の始動に失敗する可能性が高い。一方、冷却水の温度が低温状態よりも高い常温状態では、ギヤ駆動式スタータ7及びB−ISG2共、エンジン1の始動に失敗する可能性は低いが、B−ISG2の方がギヤ駆動式スタータ7に比べて静粛性が高い。そこで、本実施の形態では、エンジン1が低温状態にある場合は主にバッテリ3からの電力でギヤ駆動式スタータ7にエンジン1を始動させ、エンジン1が常温状態にある場合は主にキャパシタ4からの電力でB−ISG2にエンジン1を始動させ、エンジン1の始動の確実性と静粛性との両立を図っている。
また、車両の使用が想定される地域においては、イグニッションキーがONされた場合に冷却水が低温状態になることは常温状態になる場合に比べて低いと考えられる。そこで、本実施の形態では、水温センサ204により検知された水温が基準温度Toよりも大きいという条件を、始動装置の駆動時に成立する可能性の高い所定条件の一例として採用している。なお、基準温度Toとしては、車両が使用される地域にもよるが、例えば、摂氏マイナス10度以上、摂氏0度以下の所定の温度が採用できる。
始動制御部222は、状態判定部221において、水温センサ204が検知した水温が基準温度To以下と判定された場合(所定条件の非成立時)、バッテリ3の電力でギヤ駆動式スタータ7を駆動させ、ギヤ駆動式スタータ7にエンジン1を始動させる。これにより、車両が低温環境下にさらされている場合、B−ISG2に代えてギヤ駆動式スタータ7でエンジン1が始動されるので、エンジン1の始動に失敗することが防止されている。
また、始動制御部222は、状態判定部221において、水温センサ204で検知された水温が基準温度Toより大きいと判定された場合(所定条件の成立時)、キャパシタ4の電力でB−ISG2を駆動させ、B−ISG2でエンジン1を始動させる。これにより、車両が常温環境下にさらされている場合、B−ISG2でエンジン1が始動されるので、エンジン1の静粛始動を実現できる。
算出部223は、バッテリ3の電力でギヤ駆動式スタータ7が駆動される場合、バッテリ3の内部抵抗を算出する。
そして、始動制御部222は、算出部223がバッテリ3の内部抵抗を前回算出してから所定期間TA(第1所定期間に相当)以上経過している場合、水温が基準温度Toより大きい場合であっても(所定条件の成立時であっても)、バッテリ3の電力でギヤ駆動式スタータ7を駆動させる。
これにより、主にB−ISG2でエンジン1が始動され、バッテリ3の使用頻度が低い車両であっても、バッテリ3の内部抵抗が前回算出されてからの経過期間が所定期間TA以上経過していれば、強制的にギヤ駆動式スタータ7でエンジン1が始動され、バッテリ3の電力でエンジン1が始動される。これにより、算出部223によりバッテリ3の内部抵抗が定期的に算出される。
(制御動作)
次に、本実施の形態の車両用電源制御装置による制御動作について説明する。図3は、本実施の形態にかかる車両用電源制御装置による制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、図3のフローチャートは、ユーザによりイグニッションキーをON(IG−ON)する所定の操作が行われ、イグニッションSW210が車両の始動要求を検知する都度実行される。
ここで、イグニッションSW210は、例えば、車両のキーを携帯するユーザが座席に座るなどして、キーから送信された電波を検知した場合にIG−ONの操作を検知し、IG−ONの検知信号をPCM220に出力すればよい。或いは、イグニッションSW210は、例えば、車両のキーがキースロットルに差し込まれた場合にIG−ONの操作を検知し、IG−ONの検知信号をPCM220に出力すればよい。
S301では、状態判定部221は、電圧センサ14からバッテリ3の電圧を読み込み、電流センサ15からバッテリ3の電流を読み込み、水温センサ204から水温センサ204が計測した水温の計測値を読み込む。
S302では、状態判定部221は、水温センサ204が計測した水温が基準温度Toより大きいか否かを判定する。水温センサ204が計測した水温が基準温度Toより大きければ(S302でYES)、始動制御部222は、前回、ギヤ駆動式スタータ7を使用してからの経過期間Txを確認する(S303)。ここで、始動制御部222は、計時機能を備えており、ギヤ駆動式スタータ7がエンジン1を始動した最新の年月及び日時をメモリに記憶させておく。そして、始動制御部222は、現在の年月及び日時と、メモリに記憶させておいた年月及び日時とから、経過期間Txを求めればよい。ここで、ギヤ駆動式スタータ7はバッテリ3からの電力で駆動されるため、経過期間Txはバッテリ3が、前回、変化量の大きな電流を放電してから現在までの経過期間となる。
一方、水温センサ204が計測した水温が基準温度To以下であれば(S302でNO)、処理はS305に進められる。
S304では、始動制御部222は、経過期間Txが所定期間TA以上であるか否かを判定する。経過期間Txが所定期間TA以上であれば(S304でYES)、始動制御部222は、エンジン1の始動装置としてギヤ駆動式スタータ7を設定する(S305)。以下、S305の設定を設定C1と記述する。
これにより、車両の状態が所定条件を満たす場合であっても、ギヤ駆動式スタータ7が所定期間TA以上使用されていなければ、B−ISG2ではなくギヤ駆動式スタータ7がエンジン1の始動装置として強制的に設定される。その結果、バッテリ3の電力を用いてエンジン1の始動が行われ、バッテリ3の内部抵抗が長期間算出さない事態が回避される。
所定期間TAが長すぎると、バッテリ3の劣化が見過ごされてしまう虞がある。そこで、所定期間TAとしては、バッテリ3の使用が開始されてから劣化することが見込まれる期間よりも少なくとも短い期間を採用することが好ましい。
一方、経過期間Txが所定期間TA未満であれば(S304でNO)、始動制御部222は、エンジン1の始動装置として、B−ISG2を設定する(S306)。以下、S306の設定を設定C2と記述する。
これにより、車両の状態が所定条件を満たしている場合、主に、B−ISG2でエンジン1が始動され、エンジン1の静粛始動を実現できる。
S307では、イグニッションSW210は、エンジン1の始動要求を検知すると(S307でYES)、START−ONの検知信号をPCM220に出力し、処理をS308に進める。一方、イグニッションSW210は、エンジン1の始動要求を検知しなければ(S307でNO)、処理をS307に戻す。ここで、イグニッションSW210は、例えば、車両のキーを携帯したユーザによりエンジン1を始動させるためのスタートボタンが押される、或いは、車両のキーがキースロットルに差し込まれ、エンジン1の始動位置まで回転されることで、エンジン1の始動要求を検知すればよい。
S308では、始動制御部222は、設定に応じた始動を開始する。ここでは、設定C1、設定C2のいずれかによる始動が開始される。すなわち、設定C1が設定されている場合は、ギヤ駆動式スタータ7でエンジン1の始動が開始される。一方、設定C2が設定されている場合は、B−ISG2でエンジン1の始動が開始される。
設定C1で始動が開始された場合(S309でYES)、算出部223は、始動中のバッテリ3の電圧及び電流を電圧センサ14及び電流センサ15から読み込む(S310)。
S311では、算出部223は、読み込んだバッテリ3の電圧及び電流からバッテリ3の内部抵抗を算出する。
図4は、エンジン1の始動時におけるバッテリ3の電圧と電流との時間的推移を示すグラフである。図4のセクション(a)は電圧の時間的推移を示すグラフであり、縦軸は電圧を示し、横軸は時間を示している。図4のセクション(b)は電流の時間的推移を示すグラフであり、縦軸は電流を示し、横軸は時間を示している。
時刻t1では、ギヤ駆動式スタータ7でのエンジン1の始動が開始されている。そのため、電圧、電流とも、急激に減少している。
時刻t2では、急激に減少した電圧及び電流は増大に転じ、その後、電流及び電圧はエンジン1の始動が開始される前の電圧及び電流に徐々に回復していく。バッテリ3の内部抵抗は、エンジン1の始動時における電圧の変化量を電流の変化量で割ることで算出できる。
そこで、算出部223は、ギヤ駆動式スタータ7でエンジン1の始動が開始されると、一定の時間間隔でバッテリ3の電圧及び電流を読み込み、ボトム電圧V2及びボトム電流I2を検出する。そして、算出部223は、始動開始前の電圧V1からボトム電圧V2を減じ、電圧の変化量ΔVを求めると共に、始動開始前の電流I1からボトム電流I2を減じ、電流の変化量ΔIを求める。そして、算出部223は、電圧の変化量ΔVを電流の変化量ΔIで割り(ΔV/ΔI)、バッテリ3の内部抵抗を求める。
S312では、算出部223は、バッテリ3の内部抵抗が基準内部抵抗Roより大きいか否かを判定する。バッテリ3は劣化するにつれて内部抵抗が増大するという特性を持つ。そこで、本実施の形態では、バッテリ3の内部抵抗が基準内部抵抗Roより大きいか否かによりバッテリ3の劣化を判定している。ここで、基準内部抵抗Roとしては、バッテリ3が劣化しているとみなせる予め定められた値が採用されている。
バッテリ3の内部抵抗が基準内部抵抗Roより大きければ(S312でYES)、算出部223は、バッテリ3が劣化していると判定し、表示部209を点灯させ、バッテリ3が劣化している旨を表示する(S313)。一方、バッテリ3の内部抵抗が基準内部抵抗Ro以下であれば(S312でNO)、算出部223は、バッテリ3は正常と判定する(S314)。
このように、本実施の形態では、主にキャパシタ4の電力でエンジン1が始動される車両において、バッテリ3の内部抵抗が前回算出されてから所定期間TA以上経過していれば、所定条件を満たしていても(水温>To)、バッテリ3の電力を用いてギヤ駆動式スタータ7によりエンジン1が始動される。これにより、バッテリ3の内部抵抗の算出が長期間行われず、バッテリ3の劣化が見過ごされる事態を回避できる。
(変形例1)
図3では、所定期間TAは固定であるとして説明した。変形例1は、所定期間TAをバッテリ3の劣化に応じて変化させることを特徴とする。
バッテリ3は、ある時点までは劣化が緩やかに進行するが、ある時点を超えると劣化が急激に進行するという特性を持つ。したがって、バッテリ3の劣化を見過ごすことを防止するためには、バッテリ3の劣化が進行するにつれて所定期間TAを短く設定することが好ましい。そこで、変形例1では、始動制御部222は、バッテリ3の劣化が進行するにつれて所定期間TAを短く設定する。
具体的には、始動制御部222は、内部抵抗Rと所定期間TAとの関係が予め定められたテーブル或いは関数を記憶しておく。そして、始動制御部222は、算出部223により算出されたバッテリ3の内部抵抗に対応する所定期間TAを、テーブル或いは関数から特定すればよい。ここで、バッテリ3は、劣化するにつれて内部抵抗が増大する特性を持つため、テーブル或いは関数は内部抵抗が増大するにつれて所定期間TAが減少するように内部抵抗と所定期間TAとを対応付けて記憶すればよい。
(変形例2)
図3のフローチャートでは、ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TA以上であれば、所定条件の成立時であっても(水温>To)、バッテリ3の電力でギヤ駆動式スタータ7が始動されていた。変形例2では、バッテリ3の電力で前回エンジン1が始動されてからの経過期間Tx1が所定期間TA以上経過している場合、所定条件の成立時であっても(水温>To)、バッテリ3の電力でB−ISG2を駆動させることを特徴とする。
図5は、本実施の形態にかかる車両用電源制御装置の変形例2による制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、図5のフローチャートにおいて図3と相違するステップには異なるステップ番号が付与されている。
S301に続くS501では、始動制御部222は、バッテリ3の電力で前回エンジン1が始動されてからの経過期間Tx1を確認する。変形例2では、バッテリ3はギヤ駆動式スタータ7のみならずB−ISG2にも電力を供給する。そのため、S501では、ギヤ駆動式スタータ7がエンジン1を前回始動されてからの経過期間Txではなく、バッテリ3の電力でエンジン1が前回始動されてからの経過期間Tx1が確認されている。
ここで、始動制御部222は、バッテリ3の電力でエンジン1が始動された最新の年月及び日時をメモリに記憶させておくことで、経過期間Tx1を求めればよい。
S502では、始動制御部222は、経過期間Tx1が所定期間TA以上であるか否かを判定する。経過期間Tx1が所定期間TA以上であれば(S502でYES)、状態判定部221は、水温センサ204が計測した水温が基準温度Toより大きいか否かを判定する(S503)。
水温センサ204が計測した水温が基準温度To以下であれば(S503でNO)、処理はS504に進められ、水温センサ204が計測した水温が基準温度Toより大きければ(S503でYES)、処理はS505に進められる。
S504では、始動制御部222は、エンジン1の始動装置としてギヤ駆動式スタータ7を設定し、電源としてバッテリ3を設定する。以下、S504の設定を設定C11と記述する。これにより、車両の状態が所定条件を満たしていない場合(水温≦To)、バッテリ3の電力を用いてギヤ駆動式スタータ7によりエンジン1が始動される。その結果、バッテリ3の内部抵抗が長期間算出されない事態を回避すると同時に、エンジン1を確実に始動させることができる。
この場合、始動制御部222は、キャパシタリレー16をONし、バイパスリレー13をOFFし、負荷リレー25をONし、スタータリレー20をONする。これにより、ギヤ駆動式スタータ7の入力側の電位が降圧回路5の出力側の電位よりも低くなり、バッテリ3の電力は低電圧ラインL21を介してギヤ駆動式スタータ7に供給される。
S505では、始動制御部222は、エンジン1の始動装置としてB−ISG2を設定し、電源としてバッテリ3を設定する。以下、S505の設定を設定C12と記述する。これにより、車両の状態が所定条件を満たしている場合であっても(水温>To)、経過期間Tx1が所定期間TA以上経過していれば、バッテリ3の電力を用いてB−ISG2によりエンジン1が始動される。その結果、バッテリ3の内部抵抗が長期間算出されない事態を回避すと同時にエンジン1の静粛始動を実現できる。
この場合、始動制御部222は、キャパシタリレー16をオフし、バイパスリレー13をONし、スタータリレー20をOFFし、負荷リレー25をOFFする。これにより、バッテリ3の電力が低電圧ラインL2、バイパスラインL3、及び高電圧ラインL1を介してB−ISG2に供給される。
一方、S502において、経過期間Tx1が所定期間TA未満であっても(S502でNO)、状態判定部221は、水温センサ204が計測した水温が基準温度Toより大きいか否かを判定する(S506)。
水温センサ204が計測した水温が基準温度Toより大きければ(S506でYES)、処理はS507に進められ、水温センサ204が計測した水温が基準温度To以下であれば(S506でNO)、処理はS508に進められる。
S507では、始動制御部222は、エンジン1の始動装置としてB−ISG2を設定し、電源としてキャパシタ4を設定する。以下、S507の設定を設定C13と記述する。これにより、経過期間Tx1が所定期間TA未満であり、車両の状態が所定条件を満たしている場合(水温>To)、キャパシタ4の電力を用いてB−ISG2によりエンジン1が始動される。その結果、エンジン1の静粛始動を実現できる。
この場合、始動制御部222は、キャパシタリレー16をONし、バイパスリレー13をOFFし、スタータリレー20をOFFし、負荷リレー25をONする。これにより、キャパシタ4の電力が高電圧ラインL1を介してB−ISG2に供給される。
S508では、始動制御部222は、エンジン1の始動装置としてギヤ駆動式スタータ7を設定し、電源としてキャパシタ4を設定する(S508)。以下、S508の設定を設定C14と記述する。これにより、経過期間Tx1が所定期間TA未満であっても、車両の状態が所定条件を満たしていなければ(水温≦To)、キャパシタ4の電力を用いてギヤ駆動式スタータ7によりエンジン1が始動される。その結果、エンジン1を確実に始動させることができる。
この場合、始動制御部222は、キャパシタリレー16をONし、バイパスリレー13をONし、スタータリレー20をONし、負荷リレー25をOFFする。これにより、キャパシタ4の電力がバイパスラインL3、低電圧ラインL2,L21を介してギヤ駆動式スタータ7に供給される。
S504,S505,S507,S508の処理が終了すると処理はS307に進められる。S308に続くS509では、設定C1或いは設定C2で始動が開始された場合に(S509でYES)、処理がS310に進められている。これは、設定C1及び設定C2では、バッテリ3の電力でエンジン1が始動されており、この機会に算出部223にバッテリ3の内部抵抗を算出させるためである。以降の処理は図3と同じである。
このように、変形例2では、バッテリ3の電力で前回エンジン1が始動されてからの経過期間Tx1が所定期間TA以上経過している場合、所定条件の成立時であっても(水温>To)、バッテリ3の電力でB−ISG2が駆動される(設定C12)。そのため、B−ISG2でエンジン1が始動される回数が増大し、エンジン1の静粛始動を実現できる。
(変形例3)
変形例3は、ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB(第2所定期間に相当)以上になった場合、所定条件を満たしている場合であっても(水温>To)、ギヤ駆動式スタータ7でエンジン1を始動させることを特徴とする。
図6は、変形例3における車両用電源制御装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートにおいて図5と相違するステップには異なるステップ番号が付されている。
S503のYESに続く、S601では、始動制御部222は、ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB以上経過しているか否かを判定する。
所定期間TBが長すぎるとギヤ駆動式スタータ7の劣化を見過ごす虞がある。一方、所定期間TBが短かすぎると、ギヤ駆動式スタータ7によりエンジン1が始動される割合が高くなり、静粛始動を実現できなくなる虞がある。
そのため、所定期間TBとしては、B−ISG2がエンジン1を始動する回数が、ギヤ駆動式スタータ7がエンジン1を始動する回数の数倍(例えば、5倍、10倍、20倍等)になると見込まれる期間であって、ギヤ駆動式スタータ7の使用が開始されてから劣化することが見込まれる期間よりも短い期間を採用することが好ましい。なお、ギヤ駆動式スタータ7が劣化する期間はバッテリ3が劣化する期間に比べて短いのが一般的である。そのため、所定期間TBは所定期間TAよりも短く設定されることが好ましい。
ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB以上経過している場合(S601でYES)、始動制御部222は、始動装置としてギヤ駆動式スタータを設定し、電源としてバッテリ3を設定する(設定C11:S504)。
これにより、経過期間Txが所定期間TB以上経過していれば、車両の状態が所定条件を満たしている場合であっても(水温>To)、バッテリ3の電力を用いてギヤ駆動式スタータ7によりエンジン1が始動される。その結果、バッテリ3の内部抵抗が長期間算出されない事態を回避すると同時に、ギヤ駆動式スタータ7の異常の有無も検知できる。
一方、ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB以上経過していない場合(S601でNO)、始動制御部222は、始動装置としてB−ISG2を設定し、電源としてバッテリ3を設定する(設定C12:S505)。
これにより、車両の状態が所定条件を満たしている場合であっても(水温>To)、ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB以上経過していなければ、B−ISG2によりエンジン1が始動される。その結果、エンジン1の静粛始動を実現できる。また、このとき、バッテリ3の電力でB−ISG2が駆動されるため、バッテリ3の内部抵抗が長期間算出されない事態を回避できる。
S506のYESに続くS602でも、始動制御部222は、ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB以上経過しているか否かを判定する。
ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB以上経過していない場合(S602でNO)、始動制御部222は、始動装置としてB−ISG2を設定し、電源としてキャパシタ4を設定する(設定C13:S507)。
これにより、車両の状態が所定条件を満たしており(水温>To)、経過期間Txが所定期間TB以上経過していなければ、B−ISG2によりエンジン1が始動される。その結果、エンジン1の静粛始動を実現できる。
ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB以上経過している場合(S602でYES)、始動制御部222は、始動装置としてギヤ駆動式スタータ7を設定し、電源としてキャパシタ4を設定する(設定C14:S508)。これにより、ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB以上であれば、所定条件を満たしている場合であっても(水温>To)、ギヤ駆動式スタータ7でエンジン1が始動される。そのため、ギヤ駆動式スタータ7の動作確認を行うことができる。この場合、始動制御部222は、ギヤ駆動式スタータ7が所定のタイムアウト時間内にエンジン1を始動させることができなかった場合、ギヤ駆動式スタータ7は異常であると判定すればよい。そして、始動制御部222は、ギヤ駆動式スタータ7の異常の有無を表示する点灯ランプを点灯させ、ギヤ駆動式スタータ7が異常である旨の表示を行えばよい。
このように、変形例3では、ギヤ駆動式スタータ7が前回エンジン1を始動させてからの経過期間Txが所定期間TB以上である場合、所定条件を満たしている場合であっても(水温>To)、ギヤ駆動式スタータ7でエンジン1が始動される(S504、S508)。そのため、ギヤ駆動式スタータ7の異常の有無が長期間確認されなくなる事態を回避できる。
(変形例4)
図1、図2では、車両は始動装置を2つ備えるとして説明したが、いずれか一方のみ備えていてもよい。この場合、始動制御部222は、算出部223が内部抵抗を前回算出してから所定期間TA以上経過しているのであれば、バッテリ3の電力で始動装置を駆動させればよい。一方、始動制御部222は、算出部223が内部抵抗を前回算出してから所定期間TA以上経過していないのであれば、キャパシタ4の電力で始動装置を駆動させればよい。
2 B−ISG
3 バッテリ
4 キャパシタ
7 ギヤ駆動式スタータ
204 水温センサ
209 表示部
220 PCM
221 状態判定部
222 始動制御部
223 算出部

Claims (5)

  1. 第1蓄電装置及び第2蓄電装置とを備える車両用電源制御装置であって、
    前記第1又は第2蓄電装置の電力で車両の走行駆動用のエンジンを始動させる始動装置と、
    前記車両の状態を検知する状態検知部と、
    前記検知された前記車両の状態が前記始動装置の駆動時に成立する可能性の高い所定条件を満たすか否かを判定する状態判定部と、
    前記所定条件の成立時に、前記第1蓄電装置の電力で前記始動装置を駆動させ、前記所定条件の非成立時に、前記第2蓄電装置の電力で前記始動装置を駆動させる始動制御部と、
    前記第2蓄電装置の電力で前記始動装置が駆動される場合、前記第2蓄電装置の内部抵抗を算出する算出部とを備え、
    前記始動制御部は、前記算出部が前記第2蓄電装置の内部抵抗を前回算出してから前記第1所定期間以上経過している場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記始動装置を駆動させる車両用電源制御装置。
  2. 前記始動装置は、前記所定条件の成立時に前記第1蓄電装置からの電力で駆動されるベルト駆動式始動装置と、前記所定条件の非成立時に前記第2蓄電装置からの電力で駆動されるギヤ駆動式始動装置とを備え、
    前記始動制御部は、前記算出部が前記第2蓄電装置の内部抵抗を前回算出してから前記第1所定期間以上経過している場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記ギヤ駆動式始動装置を駆動する請求項1に記載の車両用電源制御装置。
  3. 前記始動装置は、前記所定条件の成立時に前記第1蓄電装置からの電力で駆動されるベルト駆動式始動装置と、前記所定条件の非成立時に前記第2蓄電装置からの電力で駆動されるギヤ駆動式始動装置とを備え、
    前記始動制御部は、前記算出部が前記第2蓄電装置の内部抵抗を前回算出してから前記第1所定期間以上経過している場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記ベルト駆動式始動装置を駆動する請求項1に記載の車両用電源制御装置。
  4. 前記始動装置は、前記所定条件の成立時に前記第1蓄電装置からの電力で駆動されるベルト駆動式始動装置と、前記所定条件の非成立時に前記第2蓄電装置からの電力で駆動されるギヤ駆動式始動装置とを備え、
    前記始動制御部は、
    前記算出部が前記第2蓄電装置の内部抵抗を前回算出してから前記第1所定期間以上経過している場合において、
    前記ギヤ駆動式始動装置が前記エンジンを前回始動させてから第2所定期間以上経過している場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記ギヤ駆動式始動装置を駆動させる一方、
    前記ギヤ駆動式始動装置が前記エンジンを前回始動させてから前記第2所定期間以上経過していない場合、前記所定条件の成立時であっても前記第2蓄電装置の電力で前記ベルト駆動式始動装置を駆動させる請求項1に記載の車両用電源制御装置。
  5. 前記始動制御部は、前記第2蓄電装置の内部抵抗が増大するにつれて前記第1所定期間を短くする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用電源制御装置。
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