JP2016111123A - 現像処理装置、現像処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のパターンを露光した基板上のレジスト膜に対して面内均一に現像液を供給して、基板面内で均一な現像処理を行う。【解決手段】現像処理装置は、基板を保持する基板保持部と、基板の全面に現像液を供給する現像液供給ノズル152と、を有し、現像液供給ノズル152は、多孔質板200と、下面が開口した円筒形状を有する、多孔質板と気密に当接して設けられた蓋体210と、多孔質板200と蓋体210とで囲まれる空間S内に現像液を供給する現像液供給管202と、空間S内に、昇降自在に設けられた円盤形状のフローティング板212と、フローティング板212の上方から空間S内への給気及び排気を行う吸排気管220と、を備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、レジスト膜が形成された基板を現像処理して基板に所定のパターンを形成する現像処理装置、現像処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布しレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、当該レジスト膜に所定のパターンを露光する露光処理、露光後にレジスト膜内の化学反応を促進させる加熱処理露光されたレジスト膜を現像する現像処理などが順次行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。
ところで、現像処理の方式としては、ウェハの直径と同程度の長さを有する長手ノズルから現像液を供給しながら、当該ノズルをウェハの一端部から他端部に向けて平行に移動させる方式や、高速で回転させたウェハの中心部に現像液を供給して拡散させる方式などが知られている。
しかしながら、長手ノズルを用いた場合は、現像液の供給を開始する側の端部と、現像液の供給を終了する側の他端部との間で現像時間に差が生じてしまう。また、回転するウェハの中心部に現像液を供給する場合も、ウェハの中心部と外周部で現像時間に差が生じてしまう。そうすると、ウェハ面内で現像処理後のレジストパターンの線幅にばらつきが生じる。
そこで、例えば特許文献1には、膜状の現像液をウェハに接触させることで現像の時間差を無くし、面内均一な現像処理を行う方法が提案されている。特許文献1では、例えばウェハと同程度の直径を有する多孔質材料の上面に密閉空間を形成し、多孔質材料の中心軸上に設けられたピストンを当該密閉空間内に出し入れすることで、多孔質材料に対して加圧及び減圧を行うノズルが用いられる。
そして、ノズルを現像液に浸した状態で密閉空間を減圧して多孔質材料に現像液を染み込ませ、ウェハの上方で密閉空間内を加圧するとこで、多孔質材料表面に現像液の液膜を形成する。次いで、この液膜をウェハと接触させることで、現像処理を開始する。
特開2002−289502号公報
しかしながら、特許文献1のノズルにおいては、多孔質材料の中央部と外周部でピストンからの距離が異なるので、例えば多孔質材料の中心軸上でピストンを上下させた場合に現像液の圧力損失に差が生じてしまう。そのため、現像液の液膜が均一なものとならず、その結果、ウェハ面内を均一に現像することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、所定のパターンを露光した基板上のレジスト膜に対して面内均一に現像液を供給して、基板面内で均一な現像処理を行うことを目的とする
ことを目的としている。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板上に現像液を供給して、所定のパターンを露光した基板上のレジスト膜を現像する現像処理装置であって、基板を保持する基板保持部と、基板の全面に現像液を供給する現像液供給ノズルと、を有し、前記現像液供給ノズルは、基板以上の直径を有する多孔質板と、下面が開口した円筒形状を有し、前記多孔質板と気密に当接して設けられた蓋体と、前記多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間内に現像液を供給する現像液供給管と、前記多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間内に、昇降自在に設けられた円盤形状のフローティング板と、前記フローティング板の上方から前記多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間への気体の供給を行う給気管と、当該空間内の排気を行う排気管とを備えていることを特徴としている。
本発明によれば、現像液供給ノズルの多孔質板の上面に当接して設けられた蓋体の内側にフローティング板が設けられているので、多孔質板と蓋体とで囲まれる空間内に現像液を供給し、吸排気管から蓋体の内部に気体を供給してフローティング板を押圧することで、フローティング板を介して現像液の液面を均一に押圧することができる。したがって、多孔質板から基板に対して面内均一に現像液を供給して、基板面内で均一な現像処理を行うことができる。
前記蓋体の内側には、複数の開口が形成された隔壁が、当該蓋体の内側面に当接し且つ前記多孔質板と平行に設けられ、前記現像液供給管は、前記隔壁の下方に現像液を供給するように配置され、前記フローティング板は、前記隔壁の上方に配置されていてもよい。
前記現像液供給ノズルは、前記多孔質板の下面からリンス液を供給するリンス液供給管をさらに有していてもよい。
前記現像液供給ノズルは、前記多孔質板の下面から乾燥ガスを供給する乾燥ガス供給管をさらに有していてもよい。
前記現像液供給ノズルは、同軸状の、前記多孔質板の下面からリンス液を供給するリンス液供給管と、前記多孔質板の下面から乾燥ガスを供給する乾燥ガス供給管とを備えた気液供給管を有し、前記気液供給管は、前記多孔質板の中心部を、当該多孔質板の厚み方向に貫通して設けられていてもよい。
前記給気管及び前記排気管は、前記蓋体の上面に接続されていてもよい。
前記多孔質板の外方には、当該多孔質板を囲み且つ当該多孔質板の下面よりも下方に突出する仕切板が設けられていてもよい。
別の観点による本発明は、前記の現像処理装置を用いた現像処理方法であって、前記多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間内に現像液を供給し、次いで、フローティング板の上方から多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間内に気体を供給してフローティング板により現像液を下方に押圧することで、前記多孔質板の下面に現像液の液膜を形成し、前記現像液の液膜を基板上のレジスト膜に接触させることで現像処理を行うことを特徴としている。
また、別な観点による本発明によれば、前記現像処理方法を現像処理装置によって実行させるために、当該現像処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
さらに、別な観点による本発明によれば、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
本発明によれば、所定のパターンを露光した基板上のレジスト膜に対して面内均一に現像液を供給して、基板面内で均一な現像処理を行うことができる。
本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す平面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す正面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す背面図である。 現像処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 現像処理装置の構成の概略を示す横断面図である。 現像液供給ノズルの各部位の構成の概略を示す斜視図である。 現像液供給ノズルの構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかる現像液供給ノズルの構成の概略を示す縦断面図である。 多孔質板の下面に現像液の液膜を形成した状態を示す縦断面の説明図である。 現像液の液膜とウェハを接触させた状態を示す縦断面の説明図である。 ウェハを回転させて現像液の振り切りを行う様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハを回転させてリンス洗浄を行う様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハを回転させてウェハの乾燥を行う様子を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる現像処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる現像処理装置を備えた基板処理システム1の構成の概略を示す説明図である。図2及び図3は、各々基板処理システム1の内部構成の概略を模式的に示す、正面図と背面図である。なお、本実施の形態では、基板処理システム1がウェハWに対して塗布現像処理を行う塗布現像処理システムである場合を例にして説明する。また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
基板処理システム1は、図1に示すように複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション10と、ウェハWに所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション11と、処理ステーション11に隣接する露光装置12との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション13とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション10には、カセット載置台20が設けられている。カセット載置台20には、基板処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置するカセット載置板21が複数設けられている。
カセットステーション10には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路22上を移動自在なウェハ搬送装置23が設けられている。ウェハ搬送装置23は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板21上のカセットCと、後述する処理ステーション11の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション11には、各種装置を備えた複数例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション11の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション11の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション11のカセットステーション10側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション11のインターフェイスステーション13側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図2に示すように複数の液処理装置、例えばウェハWを現像処理する現像処理装置30、ウェハWのレジスト膜の下層に反射防止膜(以下「下部反射防止膜」という)を形成する下部反射防止膜形成装置31、ウェハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置32、ウェハWのレジスト膜の上層に反射防止膜(以下「上部反射防止膜」という)を形成する上部反射防止膜形成装置33が下からこの順に配置されている。
例えば現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33は、それぞれ水平方向に3つ並べて配置されている。なお、これら現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33の数や配置は、任意に選択できる。
これら下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33では、例えばウェハW上に所定の塗布液を塗布するスピンコーティングが行われる。スピンコーティングでは、例えば塗布ノズルからウェハW上に塗布液を吐出すると共に、ウェハWを回転させて、塗布液をウェハWの表面に拡散させる。なお、現像処理装置30の構成については後述する。
例えば第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの加熱及び冷却といった熱処理を行う複数の熱処理装置40や、ウェハWを疎水化処理するアドヒージョン装置41、ウェハWの外周部を露光する周辺露光装置42が上下方向と水平方向に並べて設けられている。熱処理装置40は、ウェハWを載置して加熱する熱板と、ウェハWを載置して温度調節する温度調節板を有し、加熱処理と温度調節処理の両方を行うものであり、その構成については後述する。また、熱処理装置40、アドヒージョン装置41、周辺露光装置42の数や配置は、任意に選択できる。
例えば第3のブロックG3には、複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有する、ウェハ搬送装置70が複数配置されている。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定の装置にウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えば図3のY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡し装置52と第4のブロックG4の受け渡し装置62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側の隣には、ウェハ搬送装置100が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡し装置にウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション13には、ウェハ搬送装置110と受け渡し装置111が設けられている。ウェハ搬送装置110は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置110は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡し装置、受け渡し装置111及び露光装置12との間でウェハWを搬送できる。
次に、上述した現像処理装置30の構成について説明する。現像処理装置30は、図4に示すように内部を密閉可能な処理容器130を有している。処理容器130の側面には、ウェハWの搬入出口(図示せず)が形成されている。
処理容器130内には、ウェハWを保持して回転させる基板保持部としてのスピンチャック140が、図4のY方向(図4の左右方向)に沿って例えば2台設けられている。スピンチャック140は、例えばモータなどのチャック駆動部141により所定の速度に回転できる。また、チャック駆動部141には、例えばシリンダなどの昇降駆動機構が設けられており、スピンチャック140は昇降自在になっている。
スピンチャック140の周囲には、ウェハWから飛散又は落下する液体を受け止め、回収するカップ142が設けられている。カップ142の下面には、回収した液体を排出する排出ノズル143と、カップ142内の雰囲気を排気する排気ノズル144が接続されている。
図5に示すようにカップ142のX方向負方向(図5の下方向)側には、Y方向(図5の左右方向)に沿って延伸するレール150が設けられている。レール150は、例えばカップ142のY方向負方向(図5の左方向)側の外方からY方向正方向(図5の右方向)側の外方まで形成されている。レール150には、支持アーム151が取り付けられている。
支持アーム151には、ウェハWに現像液を供給する現像液供給ノズル152が支持されている。支持アーム151は、図5に示すノズル駆動部153により、レール150上を移動自在である。これにより、現像液供給ノズル152は、カップ142、142の間に設置された待機部154から各カップ142、142内のウェハWの上方まで移動できる。また、支持アーム151は、ノズル駆動部153によって昇降自在であり、現像液供給ノズル152の高さを調整できる。
現像液供給ノズル152は、全体として略円盤形状を有しており、その直径は、例えばウェハWの直径よりも大きく構成されている。図6、図7に、現像液供給ノズル152の構成の概略を示す。図6は、現像液供給ノズル152を構成する各部位の構成の概略を示す斜視図であり、図7は、現像液供給ノズル152の構成の概略を示す縦断面図である。
現像液供給ノズル152は、例えば図6、図7に示すように、所定の厚みを有する略円盤状の多孔質板200と、多孔質板200の上面に当接して設けられた円環状の現像液貯留部材201と、現像液貯留部材201の内側に現像液を供給する現像液供給管202と、現像液貯留部材201の上端に設けられた天板203と、を有している。
多孔質板200は、ウェハWより大きな直径を有しており、例えばPVA(ポリビニルアルコール)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PPS(ポリフェニレンスルファイド)などの樹脂や、あるいはセラミックスなどの多孔質材料により構成されている。多孔質板200の直径としては、ウェハWの直径と同じか又はウェハWの直径より大きく設定されている。即ち、多孔質板200の直径は、ウェハWの直径以上である。本実施の形態では、例えばウェハWの直径が300mmであり、多孔質板200の直径は概ね310mm程度に設定されている。また、多孔質板200の厚みは、概ね5mmである。多孔質板200の細孔の径としては、概ね50μm程度のものが用いられる。なお、多孔質板200にPVAなどの柔らかい部材を用いる場合、多孔質板200の形状を維持するために、例えばメッシュ網などで形成した枠体(図示せず)で多孔質板200の側面や上面を支持することが好ましい。
現像液貯留部材201は、多孔質板200と概ね同一の直径を有し、多孔質板200の上面と気密に接続されている。なお、多孔質板200は多数の細孔を有しているので、現像液貯留部材201と多孔質板200との境界は、厳密には気密ではないが、ここでいう気密とは、後述するように、現像液貯留部材201の内側に現像液を供給した際に、現像液が現像液貯留部材201と多孔質板200との間から漏出しない程度に接続されていることをいう。現像液貯留部材201の上端部は、当該現像液貯留部材201と概ね同一の直径を有する天板203により気密に塞がれており、この天板203と現像液貯留部材201により、下面が開口する円筒形状の蓋体210が形成されている。
蓋体210の内側には、複数の開口が形成された隔壁211が、現像液貯留部材201の内側面に当接して設けられている。現像液供給管202は、隔壁211よりも下方で現像液貯留部材201を貫通して設けられており、蓋体210と多孔質板200とで囲まれる空間S内に現像液を供給することができる。なお、図6では隔壁211として、例えば格子状のメッシュ板が設けられた状態を描図しているが、隔壁211としてはメッシュ板に限定されるものではなく、現像液供給管202から現像液貯留部材201の内側に供給された現像液が隔壁211の上下に自由に流通できる構成のものであれば、例えばパンチングメタルなど、他の形状の板を任意に選択できる。
空間S内であって隔壁211よりも上方の位置には、円盤形状のフローティング板212が配置されている。フローティング板212は、現像液貯留部材201の内径と概ね同一か又は僅かに小さな直径を有している。また、フローティング板212は、現像液供給管202から供給される現像液に対して浮力を有し、且つ現像液に対して耐性のある樹脂材料、例えばPTFE等により構成されている。そのため、例えば空間Sに現像液が供給されていない状態では、フローティング板212は隔壁211上に着座した状態となり、空間Sに現像液が供給され、現像液の液面が隔壁211よりも上昇すると、現像液上に浮いた状態となる。
天板203の中央部には、例えば気液供給管220が当該天板203を貫通して接続されている。なお、図6では天板203の上部にのみ気液供給管220を描図しているが、気液供給管220は、例えば図7に示すように天板203から更に鉛直下方に向けて延伸し、天板203の他に、フローティング板212、隔壁211、及び多孔質板200を貫通して設けられている。気液供給管220の下端面は、例えば多孔質板200の下端面と概ね同一の高さに設定されている。
気液供給管220は、図7に示すように、同心円の内管220aと外管220bを有する二重管である。例えば内管220aには、窒素ガス等の清浄ガス(乾燥ガス)を供給するガス供給源(図示せず)が接続されており、多孔質板200の下面から窒素ガスを供給する乾燥ガス供給管として機能する。また、外管220bには、現像処理後にリンス洗浄を行うためのリンス液を供給するリンス液供給源(図示せず)が接続されており、多孔質板200の下面からリンス液を供給するリンス液供給管として機能する。なお、リンス液としては、例えば純水などが用いられる。
天板203の外周部には、例えば図6に示すように、複数の吸排気管221が同心円に設けられている。各吸排気管221には、吸排気管221に圧縮空気などを供給する圧縮空気供給源(図示せず)と、吸排気管221内を排気する排気機構(図示せず)とが、例えばバルブなどにより切り替え自在に接続されている。したがって、吸排気管221を介して空間S内に圧縮空気を供給したり、空間S内を排気したりすることができる。なお、本実施の形態では、吸排気管221が、空間S内に気体の供給を行う給気管と、空間S内の排気を行う排気管とを兼用している。
多孔質板200の外方には、例えば図7に示すように、多孔質板200を囲み且つ当該多孔質板200よりも所定の長さ下方に突出する円環状の仕切板230が設けられている。仕切板230の突出する長さは、後述する現像処理において現像液供給ノズル152をウェハWに近づけたときに、仕切板230の下端が例えばウェハWの底面よりも下方に位置するように設定される。また、仕切板230の内径は、ウェハWの直径よりも大きく設定されており、後述の現像処理において、仕切板230の内側面とウェハWの外周縁部との間に所定の隙間が形成されるようになっている。なお、図7では、仕切板230を多孔質板200の外側面に当接して設けた状態を描図しているが、仕切板230と多孔質板200は必ずしも接している必要はなく、例えば仕切板230と多孔質板200との間に隙間が形成されていてもよい。また、仕切板230は、現像液貯留部材201と一体に構成されていてもよい。かかる場合、例えば図8に示すように、現像液貯留部材201の内径を多孔質板200の外径と概ね同一とし、現像液貯留部材201を多孔質板200の下端面よりも下方に延伸して設けることで、現像液貯留部材201に仕切板230と同様の機能を持たせるようにしてもよい。
以上の基板処理システム1には、図1に示すように制御部300が設けられている。制御部300は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、基板処理システム1におけるウェハWの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作を制御して、基板処理システム1における後述の現像処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、その記憶媒体Hから制御部300にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された基板処理システム1を用いて行われるウェハ処理について説明する。
先ず、複数のウェハWを収納したカセットCが、基板処理システム1のカセットステーション10に搬入され、ウェハ搬送装置23によりカセットC内の各ウェハWが順次処理ステーション11の受け渡し装置53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され温度調節処理される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって例えば第1のブロックG1の下部反射防止膜形成装置31に搬送され、ウェハW上に下部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、加熱処理が行われる。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、温度調節処理される。その後、ウェハWはウェハ搬送装置70によって第1のブロックG1のレジスト塗布装置32に搬送され、ウェハW上にレジスト膜が形成される。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、プリベーク処理される。
次にウェハWは、第1のブロックG1の上部反射防止膜形成装置33に搬送され、ウェハW上に上部反射防止膜が形成される。その後、ウェハWは第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、加熱処理が行われる。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡し装置56に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置100によって受け渡し装置52に搬送され、シャトル搬送装置80によって第4のブロックG4の受け渡し装置62に搬送される。その後、ウェハWは、インターフェイスステーション13のウェハ搬送装置110によって露光装置6に搬送され、所定のパターンで露光処理される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、露光後ベーク処理される。これにより、レジスト膜の露光部において発生した酸により脱保護反応させる。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって現像処理装置30に搬送される。
現像処理装置30に搬送されたウェハWは、スピンチャック140により吸着保持される。次いで、現像液供給ノズル152が、待機部154からスピンチャック140に保持されたウェハWの上方に移動する。次いで、現像液供給管202から空間S内に現像液を供給する。現像液の供給量は、例えば現像液の液面が隔壁より上方になり、フローティング板212が現像液上に浮いた状態となる程度である。なお、空間S内への現像液の供給は、例えば現像液供給ノズル152が待機部154で待機している状態で予め行っておいてもよい。
次いで、吸排気管221から空間S内に圧縮空気を供給して加圧する。そうすると、フローティング板212の上面が押圧され、フローティング板212により現像液の液面が均等に押圧される。その結果、多孔質板200に現像液が浸透する。この際、気液供給管220が、フローティング板212が下方に移動するときのガイドとして機能するので、フローティング板212は多孔質板200と平行な状態を維持したまま現像液を押圧することができる。したがって、より厳密に現像液を均等な荷重で押圧できる。そして、空間S内の加圧を続けると、例えば図9に示すように、多孔質板200の下面に現像液Qの液膜が形成される。液膜の厚みが所定の厚みに到達したら、一旦空間S内の加圧を停止する。この際、現像液Qが均等に押圧されているので、現像液Qの液膜が均一な厚みで形成される。なお、現像液Qに均一に荷重するという観点からは、フローティング板212と現像液貯留部材201との間の隙間は極力小さい方が好ましい。また、現像液Qの液膜の厚みは、当該液膜により現像処理一回分に必要な量を確保できるように設定される。
次いで、図10に示すように、現像液Qの液膜がウェハWに接触するまで現像液供給ノズル152を降下させる。これにより、ウェハWの全面と現像液Qが同時に接触する。なおこの際、ウェハWと現像液Qの液膜との間に気泡が入りこまないようにするために、多孔質板200の中央部下面を、下に凸状に形成しておくことが好ましい。そうすることで、現像液供給ノズル152を降下させた際に、ウェハWと現像液Qの液膜との間の空気が、中央部から外周方向に向かって順次押し出され、現像液Qの液膜との間に気泡が入り、当該気泡により現像欠陥が生じることを防止できる。そして、現像液QとウェハWとの接触させた状態を所定の時間維持する。これにより、現像時間がウェハW面内で均一となり、面内均一な現像処理により所望の線幅のレジストパターンが形成される。なお、現像処理前の液膜形成後から現像処理中は、現像液Qの液膜の厚みが一定に維持されるように、吸排気管221からの吸排気が適宜調節される。また、現像液Qの液膜中に気泡が入ることを防止するという観点からは、多孔質板200には親水性の材料、より具体的には現像液Qに対して接触角の小さな材料を用いることがより好ましい。現像液Qに対して濡れやすい材料で多孔質板200を形成することで、多孔質板200内部の細孔に速やかに現像液Qを行きわたらせて細孔内部の空気を速やかに排出することができる。換言すれば、多孔質板200の細孔の内部を現像液Qで満たしておくことができる。したがって、現像液Qに気泡が含まれることを防止し、気泡による現像欠陥を低減することができる。
所定の時間現像処理が行われると、次に、図11に示すように、現像液供給ノズル152とウェハWとの間に現像液Qの液膜を形成した状態でウェハWを回転させて、ウェハWと多孔質板200との間の現像液Qを遠心力により振り切る。振り切られた現像液Qは、仕切板230を伝ってウェハWと仕切板230との間の隙間から下方に排出される。例えば、現像液供給ノズル152を上昇させて現像液Qを振り切ると、振り切られてカップ142に衝突した現像液Qが跳ね返ってウェハW上に飛散することがあるが、このように、仕切板230を伝わらせて現像液Qを振り切ることで、ウェハW上に飛散することを防止できる。
続いて、ウェハWの回転を維持した状態で、図12に示すように、気液供給管220からウェハW上にリンス液として純水Pを供給して洗浄を行う。このとき、純水Pの供給量を調整して、多孔質板200とウェハWとの両方に純水Pが接触するようにする。そうすることで、多孔質板200の表面の洗浄も同時に行われる。また、洗浄の際も純水Pが仕切板230を伝って下方に排出されるので、カップ142による純水Pの再飛散を防止できる。
ウェハW及び多孔質板200を洗浄した後は、気液供給管220からの純水Pの供給を停止し、現像液供給ノズル152を所定量だけ上方に移動させる。そして、図13に示すように、気液供給管220から今度は窒素ガスを吐出して、ウェハW上に残った純水Pや、多孔質板200とウェハWとの間に残った純水Pのミストを吹き飛ばして、ウェハWの乾燥を行う。この際、多孔質板200から現像液Qが垂れ落ちないように、吸排気管221から空間Sを排気して、適宜空間S内の圧力が負圧に調節される。この際、また、ウェハWの乾燥の際に現像液供給ノズル152を上方に移動させる量は、例えば仕切板230の下端面が、ウェハWの上面よりも引き続き下方に位置するように設定される。換言すれば、仕切板230の多孔質板200の下面から突出する長さは、現像処理後のウェハWの乾燥のために現像液供給ノズル152を上方に移動させたときに、依然としてウェハWの側面を覆えるように設定される。
その後、ウェハWの回転を停止させて、現像液供給ノズル152をウェハW上から例えば待機部154上に移動させる。そして、スピンチャック140のウェハWが現像処理装置30から搬出される。その後、スピンチャック140に新たなウェハWが載置されると、待機部154から現像液供給ノズル152をウェハW上に移動させ、この一連の現像処理が繰り返し行われる。
現像処理の終了後、ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、ポストベーク処理される。次いで、ウェハWは、熱処理装置40で温度調整される。その後、ウェハWは、所定のカセット載置板21のカセットCに搬送され、一連のフォトリソグラフィー工程が完了する。
以上の実施の形態によれば、現像液供給ノズル152の多孔質板200の上面に当接して設けられた蓋体210の内側にフローティング板212が設けられているので、多孔質板200と蓋体210とで囲まれる空間S内に現像液Qを供給し、吸排気管221からフローティング板212の上方に気体を供給して当該フローティング板212を押圧することで、フローティング板212を介して現像液Qの液面を均一に押圧することができる。したがって、多孔質板200からウェハWに対して面内均一に現像液を供給して、ウェハWの面内で均一な現像処理を行うことができる。その結果、所望の線幅でレジストパターンを形成できる。
また、多孔質板200の外方に、当該多孔質板200を囲むように仕切板230が設けられているので、現像処理後に現像液Qを振り切る際に、振り切られた現像液Qがカップ142に衝突してウェハW上に飛散することを防止できる。
また、リンス液や乾燥用の清浄ガスを供給する気液供給管220が多孔質板200を貫通して設けられているので、現像処理を行った後、現像液供給ノズル152により連続的にリンス洗浄や乾燥を行うことができる。したがって、リンス液の供給ノズルや乾燥ガスの乾燥ノズルが別途設けられている場合と比較して、各ノズルの移動に要する時間を短縮することができるので、現像処理のスループットを向上させることができると共に、従来別途設けられていた洗浄用、乾燥用のノズル、及びこれらノズルのための駆動機構も不要となるので現像処理装置30のコストを低減することができる。また、現像液Qの振り切りの場合と同様に、仕切板230により、リンス洗浄時にカップ142に衝突した純水PがウェハW上に飛散することも防止できる。
なお、以上の実施の形態では、2つのカップ142の中間の位置に待機部154を配置した現像処理装置30を例にして説明したが、現像処理装置30内のカップ142の数や配置、及び待機部154の配置については本実施の形態の内容に限定されるものではなく、任意に設定できる。特に、現像処理後のリンス洗浄において、ウェハWと共に多孔質板200の洗浄も同時に行うことができるので、例えば、従来は待機部154に移動させて行っていたノズルの洗浄を、現像処理を行ったカップ142の内部で完了させることができる。したがって、待機部154を必ずしも設ける必要はない。そのため、例えば図14に示す現像処理装置250のように、複数のカップ142のみを配置するようにしてもよい。かかる場合、現像処理装置250を小型化することができる。また、各カップ142に対して現像液供給ノズル152を配置することで、現像液供給ノズル152をカップ142間で移動させる必要がなくなるので、現像処理のスループットを向上させることができる。
以上の実施の形態では、現像液供給ノズル152の上部に二重管構造を有する気液供給管220を設けたが、例えばリンス液の供給管や乾燥ガスの供給管を、それぞれ別個に多孔質板200を貫通して設けるようにしてもよい。但し、ウェハWの中心にリンス液及び乾燥ガスを供給して、偏りなく洗浄及び乾燥を行うというという観点からは、二重管構造を有する気液供給管220を、多孔質板200の中心部を貫通して設けることが好ましい。
また、以上の実施の形態では、空間Sへの給気と排気を行う吸排気管221を蓋体210の上部に設けたが、給気のみを行う管と、排気のみを行う管を個別に蓋体210に接続してもよい。また、吸排気管221の接続位置も蓋体210の上面である必要はなく、例えばフローティング板212の上方から気体を供給したり排気したりできれば、吸排気管221は現像液貯留部材201の側面を貫通して設けてもよい。但し、フローティング板212を偏りなく均一に押圧するという観点からは、少なくとも空間S内に給気する管は、蓋体210上部に均等に複数配置することが好ましい。
以上の実施の形態では、多孔質板200の直径をウェハWの直径と同じか又はウェハWの直径より大きく設定していたが、多孔質板200の直径は、厳密にウェハWの直径以上である必要はなく、例えば多孔質板200の直径がウェハWの直径よりもわずかに小さな場合であっても、多孔質板200の下面に形成された現像液Qの液膜を、ウェハWの全面に対して同時に接触させることができれば、その場合も多孔質板200の直径は、ウェハWの直径以上であるといえる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、現像処理を行う際に有用である。
1 基板処理システム
30 現像処理装置
31 下部反射防止膜形成装置
32 レジスト塗布装置
33 上部反射防止膜形成装置
40 熱処理装置
152 現像液供給ノズル
200 多孔質板
201 現像液貯留部材
202 現像液供給管
203 天板
210 蓋体
211 隔壁
212 フローティング板
220 気液供給管
221 吸排気管
230 仕切板
W ウェハ
Q 現像液
P 純水

Claims (10)

  1. 基板上に現像液を供給して、所定のパターンを露光した基板上のレジスト膜を現像する現像処理装置であって、
    基板を保持する基板保持部と、
    基板の全面に現像液を供給する現像液供給ノズルと、を有し、
    前記現像液供給ノズルは、
    基板以上の直径を有する多孔質板と、
    下面が開口した円筒形状を有し、前記多孔質板と気密に当接して設けられた蓋体と、
    前記多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間内に現像液を供給する現像液供給管と、
    前記多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間内に、昇降自在に設けられた円盤形状のフローティング板と、
    前記フローティング板の上方から前記多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間への気体の供給を行う給気管と、当該空間内の排気を行う排気管と、を備えていることを特徴とする、現像処理装置。
  2. 前記蓋体の内側には、複数の開口が形成された隔壁が、当該蓋体の内側面に当接し且つ前記多孔質板と平行に設けられ、
    前記現像液供給管は、前記隔壁の下方に現像液を供給するように配置され、
    前記フローティング板は、前記隔壁の上方に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の現像処理装置。
  3. 前記現像液供給ノズルは、前記多孔質板の下面からリンス液を供給するリンス液供給管をさらに有していることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の現像処理装置。
  4. 前記現像液供給ノズルは、前記多孔質板の下面から乾燥ガスを供給する乾燥ガス供給管をさらに有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像処理装置。
  5. 前記現像液供給ノズルは、同軸状の、前記多孔質板の下面からリンス液を供給するリンス液供給管と、前記多孔質板の下面から乾燥ガスを供給する乾燥ガス供給管とを備えた気液供給管を有し、
    前記気液供給管は、前記多孔質板の中心部を、当該多孔質板の厚み方向に貫通して設けられていることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の現像処理装置。
  6. 前記給気管及び前記排気管は、前記蓋体の上面に接続されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の現像処理装置。
  7. 前記多孔質板の外方には、当該多孔質板を囲み且つ当該多孔質板の下面よりも下方に突出する仕切板が設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の現像処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の現像処理装置を用いた現像処理方法であって、
    前記多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間内に現像液を供給し、
    次いで、フローティング板の上方から多孔質板と前記蓋体とで囲まれる空間内に気体を供給してフローティング板により現像液を下方に押圧することで、前記多孔質板の下面に現像液の液膜を形成し、
    前記現像液の液膜を基板上のレジスト膜に接触させることで現像処理を行うことを特徴とする、現像処理方法。
  9. 請求項8に記載の現像処理方法を現像処理装置によって実行させるために、当該現像処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。

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