JP2016106645A - 組立式収納家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】附帯部材に対して大きな外力が作用した場合であっても、筐体全体の変形を抑制するとともに、附帯部材を安定して支持することのできる組立式収納家具を提供する。【解決手段】左右の側板2,2と、底板4と、天板3とを備える組立式収納家具Faであって、側板2、底板4及び天板3にそれぞれ設けられた補強材22,42,32と、隣接する側板2と天板3の補強材22,32同士、及び、側板2と底板4の補強材22,42同士を連結するブラケットとを備え、ブラケットにより補強材22,32,42同士を連結することで箱状の家具本体Fa1が構成されており、ブラケットを利用して家具本体Fa1に附帯部材としての開き戸を取り付けるように構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の板材を組み付けた筐体に附帯部材を取り付ける組立式収納家具に関する。
ノックダウン等に好適な組立式収納家具を構成するにあたり、板材を組み立てる構造として、例えば特許文献1には、複数の板材を組み付けてなる組立式収納家具が開示されている。このものは、左右の側板、底板、天板及び背板を互いに連結することで箱形の筐体をなすとともに、前面が開放されることで前方より内部へのアクセスが可能とされている。
さらに、上記のような収納家具の外観を変化させたり、機能を付加したりするために、下記特許文献2には、箱形の筐体に化粧部材や、引き戸を支持するためのレール部材を取り付ける構造が開示されている。すなわち、化粧部材やレール部材は取付補助部材としての取付片を備えており、この取付片を天板及び地板(底板)の下面に形成した横補強材に取り付けられている。また、同様にして、回動扉(開き戸)を支持するためのヒンジ部材(丁番装置)を前面に取り付ける構成についても開示されている。
このように、特許文献2に開示の構成では、化粧部材、レール部材、回動扉等の附帯部材を、横補強材を利用して取り付けることで、天板や底板に対する取り付けを行うことが可能となっている。
特許第5109154号公報 特開2003−79441号公報
しかしながら、特許文献2の構成では附帯部材を取り付けるために、横補強材にねじ留め用の孔加工等を必要とするため、横補強材の強度が低下して、これにより補強される天板や底板の強度が低下する。そのため、附帯部材に外力が作用することで、天板や底板自体に変形が生じることが考えられる。
また、附帯部材によっては、様々な方向に大きな力や回転モーメントが作用することから、天板や底板と側板との接続箇所に過大な力が作用することで、筐体全体が大きく変形するとともに、部材間に隙間が生じたり、附帯部材の支持が不安定となったりすることも考えられる。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、具体的には、附帯部材に対して大きな外力が作用した場合であっても、筐体全体の変形を抑制するとともに、附帯部材を安定して支持することのできる組立式収納家具を提供することを目的とする。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の組立式収納家具は、左右の側板と、底板と、天板とを備える組立式収納家具であって、前記側板、前記底板及び前記天板にそれぞれ設けられた補強材と、隣接する側板と天板及び側板と底板の補強材同士を連結する連結部とを備え、前記連結部により補強材同士を連結することで箱状の筐体が構成されており、少なくとも何れかの連結部を利用して前記筐体に附帯部材を取り付けることを特徴とする。
このように構成すると、連結部により側板、天板及び底板がそれぞれ備える補強材を連結して箱状の筐体を構成するとともに、少なくともいずれかの連結部材を利用して附帯部材を取り付けることで、附帯部材を取り付けるための構造を簡略化して、部品点数を少なくすることが可能となる。また、附帯部材を取り付けるための孔加工等を少なくして、より全体の強度を高めることもできる。
さらに、部品点数を減らして、より簡単に組み立てを可能とするためには、前記連結部が、連結される一方の補強材に一体的に設けられていることが好適である。
また、附帯部材の取付強度を高めるとともに、筐体全体の強度を向上させるためには、前記附帯部材を前記筐体に取り付けるための取付補助部材を備えており、当該取付補助部材は、前記連結部と係合するとともに、当該連結部を介して連結される他方の補強材に取り付けられるように構成することが好適である。
上記の具体的構成としては、前記附帯部材は開き戸であって、前記取付補助部材は前記開き戸を回動自在に支持する丁番装置の一部をなすように構成することが好適である。
また、別の具体的構成としては、前記附帯部材は引き戸をスライド可能に支持するレール部材であって、前記取付補助部材によって前記レール部材が前記筐体に取り付けられるように構成することが好適である。
さらに、筐体全体の強度を高めるとともに、これに接続する附帯部材の取付強度も間接的に高めるためには、各側板に設けられた補強材が上下方向に延在し、底板及び天板に設けられた補強材が幅方向に延在しており、前記連結部によって隣接する補強材同士の連結がなされることで補強枠構造体が構成されることが好適である。
また、本発明の組立式収納家具は、左右の側板と、底板と、天板とを備えるものであって、前記側板、前記底板及び前記天板にそれぞれ補強材が設けられ、隣接する側板と天板及び側板と底板の補強材同士を連結することで箱状の筐体を構成するものであり、隣接する補強材の一方に、他方の補強材を支持する支持面と、当該支持面より前記他方の補強材に向かって突出する係合片とを備える連結部を設け、前記他方の補強材に、前記支持面により当該他方の補強材が支持される際に前記係合片と係合する係合凹部を設けたことを特徴とする。
このように構成すると、補強材同士の位置合わせを適切に行わせて組立の容易化を図ることができる上に、補強材同士の連結強度を高めて、より強固な構造とすることが可能となる。
さらに、組み立て過程において、隣接する補強材同士の密着性を高め、補強枠構造体をより強固なものとするためには、前記係合片は側面を傾斜して形成され、前記係合凹部内に挿入されることで、前記側面の傾斜に沿って前記係合凹部の形成された補強材を前記連結部側に引き寄せるように構成されることが好適である。
以上説明した本発明によれば、附帯部材に対して大きな外力が作用した場合であっても、筐体全体の変形を抑制するとともに、この附帯部材を安定して支持することのできる組立式収納家具を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る組立式収納家具を示す斜視図。 同組立式収納家具を構成する家具本体を示す斜視図。 同組立式収納家具を構成する背板を示す斜視図。 同組立式収納家具を構成する側板を示す斜視図。 図3の背板と図4の側板との連結を説明するための一部構造を省略した説明図。 図3の背板と図4の側板が組立位置で連結された状態を示す図。 同組立式収納家具を構成する底板が連結される状態を説明するための斜視図。 同組立式収納家具を構成する底板と側板の連結を説明するための図。 底板を取り付けた家具本体を底面側から見た斜視図。 同組立式収納家具を構成する天板を示す斜視図。 同天板が連結される状態を説明するための斜視図。 同天板が連結される状態を説明するための説明図。 同組立式収納家具を構成する開き戸を示す斜視図。 同開き戸を家具本体に取り付ける丁番装置を分解して示す斜視図。 同組立式収納家具の丁番装置周辺を拡大して示す底面図。 同組立式収納家具の変形例を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態の組立式収納家具Faは、中空の筐体である家具本体Fa1を主体として、附帯部材としての開き戸7を開閉自在に取り付けられた開き戸型の収納家具である。
家具本体Fa1は、図2に示すように、前面を開口された直方体状をなしており、板材である背板1と、同じく板材であって背板1の両側端部に取り付けられる側板2と、同じく板材であって側板2の上端部間に取り付けられる天板3と、同じく板材であって側板2の下端部間に取り付けられる底板4とを箱状に組み付けることにより構成され、内部に収容空間sp1を形成する。なお、以下の説明において、家具本体Fa1が開口している側を前方(前側)とし、背板1が位置する側を後方(後側)とし、天板3が位置する側を上方(上側)とし、底板4が位置する側を下方(下側)とし、家具本体Fa1を構成する背板1、側板2、天板3及び底板4に囲まれる収容空間sp1側を内方(内側)とし、家具本体Fa1の反収容空間sp1側を外方(外側)とし、前方から後方に向かって右を右方(右側)、左を左方(左側)とする。
家具本体Fa1を構成する側板2は内側前部において上下方向に延びる補強材22を備え、天板3は内側前部において左右方向に延びる補強材32を、底板4は底面側において左右方向に延びる補強材42を備えている。そして、これらの補強材22,22,32,42を後述する連結部としてのブラケット23,24(図7参照)により互いに連結することで、家具本体Fa1の前部において矩形状の補強枠構造体FSが構成されている。
背板1は、一枚の金属製の板材料を塑性変形加工(例えば板金加工等)により適宜折り曲げて形成されるもので、図3に示すように、右側端部および左側端部をそれぞれ前方に略直角に折り曲げて左端面1c及び右端面1dを形成するとともに、その先端部に連結部としての背板側連結部10,10を形成している。また、上端部(上縁部)を内方に略直角に折り曲げて上端面1aを形成するとともに、その先端部を下方に略直角に折り曲げて上内壁部11aを形成し、さらにその先端部を前方に略直角に折り曲げて板材受けとしての天板受け11bを形成している。天板受け11bは、その左右方向における端部がテーパ状にカットされてテーパ部11b1が形成されている。テーパ部11b1の傾斜角度は、後述する背板1と側板2との連結時に、背板1に対して配置する側板2の好適な傾斜角度と略等しい角度に調整されている。さらに、下端部(下縁部)を内方に略直角に折り曲げて下端面1bを形成するとともに、その先端部を上方に折り曲げ、さらにその先端部を前方に略直角に折り曲げて板材受けとしての底板受け12を形成している。また、背板1の上端部のうち、左右両端側には、下方に向かって開放された挿入凹部としての切欠き部11a1を形成している。切欠き部(スリット)11a1は、上内壁部11aの左右両端部の一部を略矩形状に切り欠いて形成されたものであり、切欠き部11a1の上縁11a2から天板受け11bの上面までの上下方向長さは、後述する突出部の挿入部分における上下方向の長さと略等しく構成される。
左側端部に形成される背板側連結部10は、具体的に、左端面1cの先端部を左方に略直角に折り曲げることで、背板1の面板部1xと略平行な第1平行部分10aを形成し、さらにその先端部を前方に略直角に折り曲げることで、面板部1xと略直交する第1直交部分10bを形成している。また、第1直交部分10bの先端部を左方に略直角に折り曲げることで、前記第1平行部分10aと略平行な第2平行部分10cを形成するとともに、さらにその先端部を後方に略直角に折り曲げて、前記第1直交部分10bと略平行な第2直交部分10dを形成し、平面視略J形をなす鉤状としている。第2平行部分10cは第1平行部分10aよりも短く構成されるとともに、第2直交部分10dは第1直交部分10bよりも短く構成されており、組立位置において側板2と連結された状態において、第2直交部分10dと側板2の面板部2x(図4参照)との間には所定の隙間が形成される。また、背板側連結部10の上端部には、第1直交部分10bと第2平行部分10cにかけて開口する係合窓10bcが形成されている。この係合窓10bcは、後述する係合爪21c(図4参照)に対応して開口しており、詳しくは後述する。
また、第1直交部分10bには、棚板5(図1参照)を取り付けるための棚板取付孔10b1が上下方向に複数並んで形成されている。右側端部に形成される右端面1d及び背板側連結部10は、左側端部にある上述した背板側連結部10と左右対称に構成される。
背板1において左端面1cを含む縁部および右端面1dを含む縁部が、それぞれ側板2,2との係合縁部10x,10xとなる。
側板2は、図4に示すように、一枚の金属製の板材料を塑性変形加工(例えば板金加工等)により適宜折り曲げて略矩形状に形成されるもので、家具本体Fa1の側面を構成する。そして、上下端及び前後端を内方に略直角に折り曲げて上端面2a、下端面2b、後端面2c及び前端面2dをそれぞれ形成している。この後端面2cを含む縁部が、背板1との係合縁部21xとなる。
背板1の左側端部に配置される側板2は、後端部に、背板側連結部10と係合可能な連結部としての側板側連結部21が形成されている。側板側連結部21は、具体的に、後端面2cの先端部を前方に略直角に折り曲げて側板2の面板部2xと平行な平行部分21aを形成するとともに、その先端部をさらに左側に略直角に折り曲げて平行部分21aと略直交する直交部分21bを形成することで、平面視略コ字形をなすように構成される。直交部分21bはその上端部が切り欠かれており、平行部分21aの上端部における前端からは、上述した背板側連結部10に形成される係合窓10bc(図3参照)と対応する位置に、側面視略矩形状をなす係合爪21cが前方に向けて延出している。このような側板側連結部21には、組立位置において背板側連結部10の棚板取付孔10b1と重なる位置に棚板取付孔21abが形成されている。なお、側板側連結部21の棚板取付孔21abは、背板側連結部10の棚板取付孔10b1よりも一回り大きく設定されている。そのため、棚板5(図1参照)を取り付けるためのフックなどの取付補助具(図示せず)は、棚板取付孔21abにはほとんど位置規制されることなく、専ら棚板取付孔10b1によって位置規制される。背板1の右側端部に配置される側板2は、背板1の左側端部に配置される上述した側板2と左右対称の構成である。
また、側板2の前端部には、補強材22が上下方向に延在して取り付けられている。この補強材22にも、棚板取付孔21abと対応する高さ位置に棚板取付孔22aが上下方向に複数並んで形成されている。なお、この棚板取付孔22aの寸法は、背板側連結部10の棚板取付孔10b1とほぼ等しく設定されている。側板2の上端部および下端部においては、補強材22の後端側に、アーク溶接等によってブラケット23,24がそれぞれ取り付けられることで、補強材22にブラケット23,24が一体的に設けられている。
上端部にあるブラケット23は、図4に示すように、側板2の面板部2xから水平に延びる水平片23aと、水平片23aの前後端からそれぞれ突出するように起立する起立片23b,23cとで構成されている。このうち、水平片23aの上面は連結される天板3の補強材32(図10参照)を支持するための支持面23a2となっており、水平片23aのやや内寄りの位置には、補強材32とねじ留めするための固定部であるネジ挿通孔23a1が形成されている。
側板2の下端部にあるブラケット24は、補強材22の下端から水平に延びる水平片24aと水平片24aの前後端からそれぞれ突出するように起立する起立片24b,24cとで構成されている。このうち、水平片24aの上面は連結される底板4の補強材42(図8,9参照)を支持するための支持面24a2となっており、水平片24aのやや内寄りの位置には、補強材42とねじ留めするためのネジ孔24a1が形成されている。さらに、前方にある起立片24bは、補強材42に形成された係合孔43(図9参照)に挿入されることで係合する係合片として機能する。なお、係合孔43は、孔形状にすることは必須ではなく、起立片24bを挿入可能な単なる係合凹部として構成してもよい。
さらに、側板2の前上部、すなわち前方かつ上方にある隅部には、内側に向けて突出する係合片26が形成されている。係合片26は、上下方向に平行な板状部26aを含むものとなっており、その小口によって上下方向の力を受けることができるため、上下方向に対しては大きな強度を有している。
上記背板側連結部10は、図5(a)に示すように、その先端部をほぼ周回させて左右方向外側に向かって開放された開口が形成されており、この開口より側板側連結部21を背板側連結部10に挿入して、係合縁部10x,21xの延在方向と略直交する方向から係合爪21cを内方に向けて係合窓10bcより突出させることができる。係合窓10bcに挿入された当初、係合爪21cは係合窓10bcのうち第1平行部分10a側に位置し、この状態から係合爪21cを第2平行部分10c側に移動させることができるように係合窓10bcの幅寸法が構成されている。前記係合窓10bcの上下方向の開口寸法は、係合爪21cの上下方向の長さとほぼ等しく構成されており、係合爪21cの上端または下端が係合窓10bcの上縁または下縁にそれぞれ当接することで、背板1及び側板2の係合縁部10x,21xに沿った相対移動が規制されるように構成されており、本実施形態ではこのような係合爪21c及び係合窓10bcが移動規制部Aとなる。なお、図5(a)では側板2の天板受け11bの図示を省略している。
上記のような背板1に側板2を連結させる際には、図5(b)に示すように、係合縁部10x,21xを互いに近づけるとともに、背板1に対して側板2を互いの面板部1x,2x同士がほぼ対向するように傾斜させて配置する。このとき、側板2は、平面視において背板1に設けられた天板受け11bのテーパ部11b1に沿って配置されるとともに、係合爪21cが係合窓10bcの第1平行部分10a側に挿入されるようにする。天板受け11bのテーパ部11b1の傾斜角は、係合爪21cが係合窓10bcに円滑に挿入できる角度に設定されており、このテーパ部11b1を組立の際の目安とすることができる。
そして、このように背板側連結部10および側板側連結部21を係合させた状態で側板2の前端部側を矢印Xに示す方向に相対回転させ、図6に示すように、側板2を背板1に対して略直交する組立位置に移動させる。この移動中、背板側連結部10および側板側連結部21は、互いに弾性変形しつつ背板側連結部10が側板側連結部21を巻き込んで係合状態が深まっていく。組立位置では、側板側連結部21の平行部分21cが背板側連結部10の第2直交部分10dに突き当たるとともに、側板側連結部21の後端面2cが背板側連結部10の第1平行部分10aに沿って突き当たり、背板側連結部10に側板側連結部21が収容された状態となって、このような係合状態にある背板側連結部10及び側板側連結部21によって家具本体Fa1の剛性が確保される。このとき、図6(b)に示すように、係合爪21cは係合窓10bcにおいて第2平行部分10c側に位置する。このようにして、背板1と側板2とが直交して連結されるとともに、係合爪21cと係合窓10bcとからなる移動規制部Aによって係合縁部10x,21xの延在方向と平行な方向すなわち上下方向に対して相対的な移動が規制され、背板1に対して側板2が取り付けられる。背板1の右端部側にも同様にして側板2が取り付けられる。なお、図5(b)及び図6(b)において背板側連結部10及び側板側連結部21は、これらを構成する構成材料の厚み等を模式的に示している。
その後、図7に示すように、前方から後方に向けて、底板4を後端部が前端部よりも下になる状態で背板1の下端部に向けて差し込む。底板4は、一枚の金属製の板材料を塑性変形加工(例えば板金加工等)により適宜折り曲げて形成されるものであり、裏面側には、前端部において幅方向に延在する補強材42と、左右両端部よりやや内側において前後方向に延在する補強材41が設けられている。さらに、底板4の面板部4xの左右端部には、背板側連結部10の外形に沿って略等しく切り欠かれた嵌合溝40が形成されており、図1に示すように、係合状態にある背板側連結部10及び側板側連結部21を嵌合溝40で両側から挟み込むことができる。そして、底板4の前端部を下方に押し下げ、ブラケット24の前部に設けられた起立片24bを底板4の裏面側の補強材42に形成された係合孔43(図9参照)に挿入させる。
図8(a)は、側板2の補強材22に取り付けられたブラケット24と、底板4の補強材42における係合孔43の周辺を拡大して示す斜視図である。そして、図8(b)は、図8(a)におけるZ−Zの位置における断面を示すものであり、ブラケット24の起立片24bを係合孔43に挿入して係合させた状態を示している。
これら図8(a),(b)をもとにさらに詳細に説明すると、起立片24b2は、正面視略矩形状をなし、幅方向外側の側面24b1及び幅方向内側の側面の24b2の上側の隅にはそれぞれR加工が施され、円弧部24b3が形成されている。係合孔43は、平面視略矩形状をなし、起立片24bよりもやや大きく形成されている。そして、起立片24bの幅方向外側の側面24b1と補強部22との間の距離L1と、係合孔43bの幅方向外側の縁部43aと、補強材42の側端との距離L2とがほぼ等しくなるようにしている。なお、これらの寸法は、予め塗装による寸法変化分を加味して差を設けて形成しておき、塗装後にほぼ等しくなるようにすることが好ましい。そのため、組み立て時において、底板4の前部を上方より軽く叩くのみで、上端に形成された円弧部24b3に沿って起立片24bを容易に係合孔43に挿入することができる。この際、ブラケット24の起立片24の幅方向外側の側面24b1が係合孔43の幅方向外側の縁部43aにほぼ当接し、内側の側面24b2と縁部43bとの間には隙間が空く。こうすることで、底板4によって左右の側板2,2の位置決めを正確に行うことができる。
そして、起立片24bを係合孔43(図9参照)に完全に挿入させて係合させるとともに、ブラケット24の後部に設けられた起立片24cを補強材42の後端面42bに沿わせ、さらに側板2の底板受け25及びブラケット24の水平片24aの上面24a2に底板4の補強材42を当接させて支持させる。
この状態で、底板4に形成された後方のネジ挿通孔44bと、その直下において補強材42に形成されたネジ挿通孔42aとを挿通させたネジによって、ネジ孔24a1を利用してブラケット24を底板4の補強材42にねじ留めする。こうすることで、ブラケット24によって側板2の補強材22と底板4の補強材42とが強固に連結される。さらに、ブラケット24と補強材42とをねじ留めすることによって、ブラケット24の起立片24bの幅方向外側の側面24b1と係合孔43の幅方向外側の縁部43aとはより強く当接するため、側板2の補強材22と底板4の補強材42との連結強度を更に高めることが可能となっている。
ここで、図9に示すように、底板4の裏面には前後方向に延在する補強材41が幅方向に離間して2つ取り付けられている。補強材41は、底板4xの面板部4xに対向するベース部分41aと、ベース部分41aの左右両端から面板部4xに向けて延びる延出部分41bと、延出部分41bの先端から面板部4xに当接して延びる当接部分41cとを有し、延出部分41bの後端を切り欠くことで背板1の底板受け12に向けて開口させた水平凹部41b1を形成している。上記のようにして底板4が水平に押し下げられた状態では、水平凹部41b1が底板受け12を上下方向から挟み込んでおり、底板受け12の上面または下面が水平凹部41b1の上縁または下縁に当接することで、底板4の後端部が上下方向において位置規制される構成となっている。水平凹部41b1の開口縁部は、底板受け12を挿入しやすいようテーパ状となっている。なお、底板4には、図1に示すベース部6を取り付けるための図示しないネジ孔が形成されており、このネジ孔は蓋部44aによって覆われている。このようにして底板4が背板1および側板2に取り付けられる。
天板3は、図10に示すように、一枚の金属製の板材料を塑性変形加工(例えば板金加工等)により適宜折り曲げて略矩形状に形成されるもので、家具本体Fa1の上面を構成する。そして、左右両端及び前後端を内方に略直角に折り曲げて前端面3a、後端面3b、右端面3c及び左端面3dをそれぞれ形成している。また、右端面3c及び左端面3dの先端部を内方に略直角に折り曲げることで、天板3の面板部3xと略平行な内平行部分3c1を形成するとともに、その先端部をさらに上方に略直角に折り曲げることで、面板部3xと略直交する内直交部分3c2を形成している。また、天板3の後端面3bの左右両端部には突出部30が設けられている。突出部30は、上下方向に平行に延びる板状の挿入部分30aと、当該挿入部分30aと略直交する補強部分30bとを有する断面略L字状のものであり、挿入部分30aは、右端面3c及び左端面3dとなる部分を後端面3bよりも後方に延在させて形成し、補強部分30bは、内平行部分3c1を後端面3bよりも後方に延在させて形成している。なお、突出部30の形状は断面略L字状に限定されず、挿入部分30aのみを備えた断面略I字状であってもよいが、補強部分30bが設けられることで、突出部30の強度を上げることができる。
さらに、天板3は、裏面側の前部に左右方向に延びる補強材32を備えており、この補強材32は面板部3xの裏面に対して、スポット溶接等の手段によって取り付けられている。補強材32は、天板3の面板部3xと所定距離だけ離間して天板3の面板部3xに対向するベース部分32aと、ベース部分32aの前後両端から面板部3xに向けてそれぞれ延びる第1延出部分32b,32cと、前方にある一方の第1延出部分32cの先端部から面板部3xと平行に延びる第1平行部分32eと、第1平行部分32eの先端から前端面3aに沿って上方に延びる前端面平行部分32g(図12参照)と、第2延出部分32gから面板部3xに沿って後方に延びる面板部平行部分32h(図12参照)と、後方にある他方の第1延出部分32bから面板部3xと平行に延びる第2平行部分32dと、第2平行部分32dの後端から面板部3xに向けて延びる第2延出部分32fとを含んで構成される。前端面3aはその先端部がさらに後方および上方に略直角に折り曲げられており、この上方に折り曲げられた部分が第1延出部分32cに当接している。また、前端面3cを構成する板材料は、その左右両端が後方に向けて略直角に折り曲げられて、右端面3c及び左端面3dの前端部を構成する前端部分33を形成している。前端部分33は右端面3c及び左端面3dの各前端に沿って延びる前端領域33aと、前端領域33aの下端部から後方に延びる後方領域33bとで側面視略L字状に構成されている。
天板3は、側面をなす右端面3c及び左端面3dのうち、前端部分33を除いて上記補強材32に対応する部分が切り欠かれて、開口である側面開口部34を形成している。そして、この側面開口部34の前方側には、前記係合片26(図4参照)と係合するための前後方向に延びる天板係合溝31が側面開口部34及び前端部分33によって形成されている。側面開口部34の下縁すなわち天板係合溝31の上縁31cと、前端部分33の後方領域33bの上縁すなわち天板係合溝31の下縁31bとは、ほぼ平行にされるとともに両者の間隔を係合片26(図4参照)の上下方向寸法よりやや大きい程度に設定し、係合する係合片26を天板係合溝31の上縁31cと下縁31bにより上下方向に位置規制できるように構成されている。
さらに、補強材32には、ベース部32aの前方側端部を切り欠いて、前記側面開口部34と連続する導入部31aを形成している。この導入部31aを介して、側面開口部34内の空間に下方より係合片26(図4参照)を導入し、さらに天板係合溝31に挿入させることができる。
また、後方側にある他方の第2平行部分32dには、ブラケット23(図4参照)の一方の起立片23bを差し込むための差込孔32c1が形成されている。起立片23bは係合片として、差込孔32c1は係合凹部としてそれぞれ機能し、互いに係合することで位置決めを行うことができる。さらに、第2延出部分32fよりも後方側において、ブラケット23の他方の起立片23cを側面側より差し込むための差込開口32f1が形成されている。第2平行部分32dには、ブラケット23に設けられたネジ挿通孔23a1と対応する位置にナットを溶接することでネジ孔(図示せず)が形成され、ネジ挿通孔23a1と協働してねじ留めを可能としている。
このような天板3を背板1および側板2に連結させる際には、図11及び図12(a)に示すように、天板3の前端部が後端部より高くなるように傾斜させ、天板3の後端面3bに設けた突出部30を背板1の切欠き部11a1に挿し込んで係合させることで上方への変位を規制した状態とする。そして、天板3の前端部を矢印に示すように下方に押し下げ、図12(b)のように係合片26を導入部31aより側面開口部34内の空間に導入させるとともに、ブラケット23の起立片23b,23cを差込孔32c1および差込開口32f1にそれぞれ差し込み、支持面23a2によって補強材32の下面を支持させた図11において二点鎖線で示す状態とする。ブラケット23の起立片23bの形状は、上述したブラケット24の起立片24bと同様にしており、差込孔32c1への挿入を容易行うことができる。また、差込孔32c1および差込開口32f1は、起立片23b,23cに対して後方側に向かって余裕があり、その分天板3を後方側に向かって移動させることができるように構成されている。
この状態より天板3を矢印に沿って後方側に押し込むことで、導入部31aにある係合片26を天板係合溝31内へと相対的に移動させ、図12(c)に示す状態にし、係合片26を天板係合溝31に係合させることができる。この状態では、係合片26の上端と下端が、天板係合溝31の上縁31cと下縁31bにそれぞれ当接することで、天板3の前端部の上下方向における位置決めがなされる。そして、さらに固定部であるネジ挿通孔23a1と、補強材32に設けたネジ孔(図示せず)を利用して、ねじ留めによって固定する。こうすることで、天板3は前側への移動を行うことが不能となり、上下方向への位置規制がなされた安定した状態を保つことが可能となっている。また、これと同時に、ブラケット23によって側板2の補強材22と天板3の補強材32とが強固に連結され、ブラケット24による側板2の補強材22と底板4の補強材42との連結と相俟って、上述した強固な補強枠構造体FS(図1参照)が構成される。
その後、必要に応じて図1に示すベース部6を底板4の裏面側に取り付けることで、家具本体Fa1を構成することができる。
そして、本実施形態における組立式収納家具Faは、左右に開く2枚の開き戸7,7を回動自在に取り付けられている。前方より後方に向かって左側に位置する開き戸7と、右側の開き戸7はほぼ左右対称となっているが、開き戸7を閉止した状態で保持するラッチ機構や施錠機構は向かって右側の開き戸7にのみ設けている。なお、図2に示すように、家具本体Faの前面の四隅には、開き戸7を取り付けるための取り付け部75がそれぞれ形成されている。取り付け部75は、それぞれ天板3又は底板4の左右端部に形成された横長矩形状の第1開口75aと、側板1の上下端部に形成された幅の狭い矩形状の第2開口75bとから構成されている。なお、これらの開口75a,75bは略同一の高さ位置に設定されている。
以下、図1に示す、開き戸7及びこれを開閉自在に家具本体Faに支持させるための丁番装置7H(図13参照)について、向かって左側の開き戸7を例に採って詳細に説明を行う。
図13は、開き戸7を後方、すなわち内面側より見た状態を示したものである。この図に示すように、開き戸7は、一枚の金属製の板材料を塑性変形加工(例えば板金加工等)により適宜折り曲げて略矩形状に形成されている。そして、上下端及び左右端を内方に略直角に折り曲げて上端面7a、下端面7b、左端面7c及び右端面7dをそれぞれ形成している。さらに、面板部7xのほぼ中央には、上下方向に延在する補強材7Rが設けられている。上端面7aはさらに下方に直交して折り曲げられ、面板部7xと平行な折り返し部7a1が形成されており、下端面7bはさらに上方に直交して折り曲げられ、面板部7xと平行な折り返し部7b1が形成されている。また、左端面7cもさらに右側に、すなわち内側に直交して折り曲げられ、面板部7xと平行な折り返し部7c1が形成されている。
この開き戸7は、左端面7c側を開閉する際の基端となる吊元側とされており、その上下の隅に、丁番装置7Hがそれぞれ取り付けられている。具体的には、上側の丁番装置7Hは折り返し部7a1,7c1と面板部7xとの間で挟持され、下側の丁番装置7Hは折り返し部7b1,7c1と面板部7xとの間で挟持され、ねじ留めがなされる。上下に配置された丁番装置7Hは上下対称に構成されているのみで、同一の構造を備える。そのため、以下では下方に配置された丁番装置7Hを例に採って、さらに具体的な構成について説明を行う。
丁番装置7Hは、図14に示すように、L字形に構成される樹脂製の受け具71と、取付補助部材としての金属製の平板アーム72と、断面L字形に屈曲させた金属製の当て板73と、金属製のヒンジ軸74とから構成される。
受け具71は、水平方向に延びる腕部71aと、上下方向に延びる脚部71bとによっって構成され、腕部71aの後方には平板アーム72を収容可能とするスリット状の凹部71cが形成されている。さらに、脚部71bには上下方向に貫通され、ヒンジ軸71aを挿通可能な軸孔71dが設けられている。また、受け具71の下面には、当て板73を下方より挿入して前後左右方向に位置決めするための凹部71eが形成されている。
平板アーム72は、上記受け具71の凹部71cに収容される先端片72aと、これとほぼ直交する方向に延出する基端片72bとから構成される略L字形をなしている。そして、先端片72aの先端にはヒンジ軸74との連結部となる軸孔72a1が形成され、その軸孔72a1から前方に向かって偏位した位置に係合片72cが突出している。また、先端片72aの後部には、係合片72cと基端片72bとの間を平面状に形成され、取り付けた際に天板3又は底板4(図2参照)の前面に当接する当接面72dとされている。基端片72bの一部には、延出方向に向かって漸次狭幅となる形状が付与してあり、その付け根を両側に拡幅させて拡幅部の前方に係止壁72b2を形成している。さらに、基端片72bの先端には、上述したブラケット23,24(図4参照)の起立片23b,24bと係合するための係合部72eが形成されている。係合部72eは平面視において直線状に形成された当接部72e1と、その両端に配された後方に向かって突出する突出部72e2によって構成されており、突出部72e2,72e2の間隔は、起立片23b,24bの幅方向寸法とほぼ等しく設定されている。また、基端片72bには、天板3又は底板4の備える補強材32,42(図2参照)にねじ留めするためのネジ孔72b1が形成されている。
当て板73は、金属製の板材料を折り曲げることで形成したL字形のものであり、水平片73aとその前方に立ち上がる立片73bとを備えている。そして、水平片73aには、平板アーム72の軸孔72a1に対応する軸孔73a1が形成されている。
丁番装置7Hを組み立てる際には、まず、受け具71の凹部71cに平板アーム72の先端片72aを挿入する。そして、受け具71の凹部71eに当て板73を挿入して、軸孔71dに上方よりヒンジ軸71aを挿通させる。ヒンジ軸71aの先端は、平板アームの軸孔72a1を通過して、当て板73の軸孔73a1に達する。この状態で、ヒンジ軸74の基端側の鍔部74aが、受け具71に形成された係止部71fにより係止され、軸方向への移動を規制される。こうすることで、図13において想像線で示すように、ヒンジ軸74回りに平板アーム72を回動させることができる。
さらに、この丁番装置7Hを、上述したように折り返し部7b1,7c1との間で挟持させ、ねじ留めすることで、開き戸7の裏面側に取り付けて一体化する。これにより、平板アーム72に対して開き戸7を回転させることが可能となる。
開き戸7は、丁番装置7Hの平板アーム72を介して、次のようにして図2に示す家具本体Fa1に取り付け、回転自在に支持させることができる。以下、図2及び図15に基づき、下側の丁番装置7Hを取り付ける場合を例に採って、平板アーム72を家具本体Fa1に取り付けるための構造について説明を行う。
丁番装置7Hは、開き戸7に取り付けた状態とした上で、平板アーム72の基端片72bを、家具本体Fa1の前面に形成された第1開口75aに挿入する。そして、先端片72aに形成された当接面72dを底板4の前面に当接させるとともに、係合片72cを側板2の前面に形成された第2開口75bに挿入する。この際、当接部72e1が起立片24bの前面に当接するとともに、突出部72e2,72e2の間で左右方向に起立片24bを挟み込む。すなわち、当接部72e1及び突出部72e2,72e2によって構成される基端片72bの係合部72eが、ブラケット24の起立片24bと係合することでブラケット24によって位置規制される。従って、平板アーム72は、ブラケット24を介して側板2の補助部材22によっても位置規制されることになる。
さらに、この状態において、底板4に形成された前方のネジ挿通孔44bに挿通させたネジによって、平板アーム72の基端片72bを、ネジ孔72b1を利用して底板4の補強材42にねじ留めする。すなわち、平板アーム72は、底板4の補助部材42に取り付けられるとともに、先端を側板2の補助部材22との間で位置規制される。そのため、平板アーム72が補助的に作用することで、底板4の補助部材42と側板2の補助部材22の連結はより強固になる。
また、平板アーム72は、基端片72bと係合片72cの挿入される第1開口75a及び第2開口75b、当接面72dの当接する底板4の前面に加えて、上述した底板4の補強材42へのねじ留めと、基端片72b先端のブラケット24との係合によって、多点により位置規制を行われる。そのため、平板アーム72対して多方向に外力やモーメントが作用する場合であっても、平板アーム72の位置を安定させることができる。特に、補強材42へのねじ留めを行うネジ孔72b1よりも後方側において基端片72b先端がブラケット24と係合していることから、補助部材22,42同士の連結構造を利用して、少ない部品点数としながらも、ネジ孔72b1を中心とする回転モーメントに対して非常に大きな強度を持たせることができる。そのため、開き戸7と家具本体7a1の間に異物を挟み込んで締め込むことがあったとしても、平板アーム72の位置ずれを抑制して、長期間の使用に際しても、開き戸7の取付状態を安定的に維持することが可能である。
以上のように本実施形態の組立式収納家具Faは、左右の側板2,2と、底板4と、天板3とを備える組立式収納家具Faであって、側板2、底板4及び天板3にそれぞれ設けられた補強材22,42,32と、隣接する側板2と天板3の補強材22,32同士、及び、側板2と底板4の補強材22,42同士を連結する連結部としてのブラケット23,24とを備え、ブラケット23,24により補強材22,32,42同士を連結することで箱状の筐体である家具本体Fa1が構成されており、ブラケット24を利用して家具本体Fa1に附帯部材としての開き戸7を取り付けるように構成したものである。
このように構成しているため、ブラケット23,24により側板2、天板3、底板4の各補強材22,32,42を連結して箱状の家具本体Fa1を構成するとともに、ブラケット24を利用して開き戸7を取り付けることで、開き戸7を取り付けるための構造を簡略化して、部品点数を少なくすることが可能となる。また、開き戸7の固定を行うために、孔加工等の複雑な加工を増やすことがないために、製造コストの増加を抑制するとともに、全体の強度を高めることもできる。
さらに、ブラケット23,24が、連結される一方の補強材22に一体的に設けられるように構成していることから、家具本体Fa1の組み立てを簡単に行うことができる上に、開き戸7の位置決めも容易に行うことができる。
また、開き戸7を家具本体Fa1に取り付けるための取付補助部材としての平板アーム72を備えており、この平板アーム72は、ブラケット24と係合するとともに、ブラケット24を介して連結される他方の補強材32に取り付けられるように構成していることから、平板アーム72をブラケット23に係合させつつ、ブラケット23により連結される相手側である補強材32に取り付けることで、平板アーム72の取付強度を高めるとともに、補強材22,32同士の連結を強めて、家具本体Fa1全体の強度をより高めることが可能となっている。
また、附帯部材は開き戸7であって、平板アーム72は開き戸7を回動自在に支持する丁番装置7Hの一部をなすものであることから、好適に開き戸型の組立式収納家具Faを構成することが可能となっている。
さらに、各側板2に設けられた補強材22が上下方向に延在し、底板4及び天板3に設けられた補強材42,32が幅方向に延在しており、ブラケット23,24によって隣接する補強材22,32,42同士の連結がなされることで補強枠構造体FSが構成されるようにしていることから、補強枠構造体FSによってより家具本体Fa1の強度を高めることができ、これに接続する開き戸7の取付強度も間接的に高めることができる。
そして、本実施形態の組立式収納家具Faは、左右の側板2,2と、底板4と、天板3とを備える組立式収納家具Faであって、側板2、底板4及び天板3にそれぞれ補強材22,42,32が設けられ、隣接する側板2と天板3の補強材22,32同士、及び、側板2と底板4の補強材22,42同士を連結することで、箱状の筐体である家具本体Fa1を構成するものであり、隣接する補強材22,42(22,32)のうち一方の補強材22に、他方の補強材42(32)を支持する支持面24a2(23a2)と、この支持面24a2(23a2)より他方の補強材42(32)に向かって突出する係合片としての起立片24b(23b)とを備える連結部としてのブラケット24(23)を設け、他方の補強材42(32)に支持面24a2(23a2)により補強材42(32)が支持される際に起立片24b(23b)と係合する係合凹部としての係合孔43(差込孔32c1)を設けたことを特徴とする。
このように構成しているため、補強材22,42(22,32)同士の位置合わせを適切に行わせて組立の容易化を図ることができる上に、補強材材22,42(22,32)同士の連結強度を高めて、より強固な構造とすることが可能となっている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上述した実施形態では、下方の丁番装置7Hを構成する平板アーム72を、ブラケット24を利用しながら取り付けるものとしていたが、同様の取付構造を、上方の丁番装置7Hを構成する平板アーム72と上方のブラケット23との間についても適用することができる。こうすることで上下の平板アーム72,72ともに適正に位置規制が行われ、さらに開き戸7の取付位置を安定的に維持することが可能となる。
また、上述した実施形態では、連結部であるブラケット23,24を側板2の補助部材22に設けていたが、隣接する補助部材22,32又は22,42の一方側にあればよく、天板3や底板4の補助部材32,42側に設けて、側板2の補助部材22との連結を可能とするように構成しても良い。さらには、組み立てを容易化するためには、一方の補助部材22,32,42と一体的に設けておくことが有利であるものの、ブラケット23,24をいずれの補助部材22,32,42とは別体として構成し、組み立ての前段階で連結する一方側の補助部材22,32,42に取り付けるようにしても良い。このように構成した場合には、梱包や輸送の点で有利となる。もちろん、ブラケット23,24に代わる連結部として、補助部材22,32,42の一部を折り曲げることによって補助部材22,32,42と一体に形成しても良い。
さらに、上記実施形態では附帯部材として開き戸7を備える開き戸型の収納家具Faとしていたが、附帯部材を種々様々なものに変更することもできる。例えば、図16に示すように、附帯部材であるレール部材9を家具本体Fa1に取り付ける場合には、レール部材9の備える左右方向に延在するレール9aに引き戸(図示せず)をスライド可能に支持させることで、引き戸型の収納家具Faαを構成することができる。この場合においても、レール部材9の後面9bの両端近傍に平板状の取付補助部材である取付片92を設け、この取付片92に、上述した平板アーム72の備える基端片72bと同形状の突出片92b、係合片72cと同形状の係合片92cを形成すれば、平板アーム72と同様に取付片92を家具本体Fa1に取り付けることができる。すなわち、このように構成した場合であっても、上述した開き戸型の収納家具Faに準じた効果を得ることが可能であるとともに、好適に引き戸型の組立式収納家具Faαを構成することが可能となる。
また、図1,16に示すように家具本体Fa1が前方に開口可能な構成でなく、上方に向けて開口するような組立式家具であってもよい。さらには、直方状をなす組立式収納家具だけではなく、三角柱、五角注、六角形など板材の数を異ならせた場合でも適用することができる。
さらに、上述した実施形態では、ブラケット24の起立片24bの上部に円弧部24b3を形成することで係合孔43内への挿入を容易に行うことができる様にしていたが、これに加えて、幅方向外側の側面24b1を、下方より上方に延在するにつれ幅方向内側に位置するように傾斜させておいても良い。すなわち、起立片24bは側面24b1を傾斜して形成され、係合孔43内に挿入されることで、側面24b1の傾斜に沿って係合孔43の形成された補強材42をブラケット24側に引き寄せるように構成してもよく、こうすることで、組み立ての過程において隣接する補強材22,42同士の密着を高め、補強枠構造体FSをより強固なものとして、家具本体Fa1の強度を向上させることもできる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
2・・・側板
3・・・天板
4・・・底板
7・・・開き戸(附帯部材)
7H・・・丁番装置
9・・・レール部材(附帯部材)
22・・・(側板の)補強材
23,24・・・ブラケット(連結部)
23a2,24a2・・・支持面
23b,24b・・・起立片(係合片)
24b1・・・(起立片の)側面
32・・・(天板の)補強材
42・・・(底板の)補強材
43・・・係合孔(係合凹部)
72・・・平板アーム(取付補助部材)
92・・・取付片(取付補助部材)
Fa,Faα・・・組立式収納家具
Fa1・・・家具本体(筐体)

Claims (8)

  1. 左右の側板と、底板と、天板とを備える組立式収納家具であって、
    前記側板、前記底板及び前記天板にそれぞれ設けられた補強材と、
    隣接する側板と天板及び側板と底板の補強材同士を連結する連結部とを備え、
    前記連結部により補強材同士を連結することで箱状の筐体が構成されており、
    少なくとも何れかの連結部を利用して前記筐体に附帯部材を取り付けることを特徴とする組立式収納家具。
  2. 前記連結部が、連結される一方の補強材に一体的に設けられていることを特徴とする請求項1記載の組立式収納家具。
  3. 前記附帯部材を前記筐体に取り付けるための取付補助部材を備えており、
    当該取付補助部材は、前記連結部と係合するとともに、当該連結部を介して連結される他方の補強材に取り付けられることを特徴とする請求項2記載の組立式収納家具。
  4. 前記附帯部材は開き戸であって、前記取付補助部材は前記開き戸を回動自在に支持する丁番装置の一部をなすことを特徴とする請求項1〜3の何れか記載の組立式収納家具。
  5. 前記附帯部材は引き戸をスライド可能に支持するレール部材であって、前記取付補助部材によって前記レール部材が前記筐体に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の組立式収納家具。
  6. 各側板に設けられた補強材が上下方向に延在し、底板及び天板に設けられた補強材が幅方向に延在しており、
    前記連結部によって隣接する補強材同士の連結がなされることで補強枠構造体が構成されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の組立式収納家具
  7. 左右の側板と、底板と、天板とを備える組立式収納家具であって、
    前記側板、前記底板及び前記天板にそれぞれ補強材が設けられ、
    隣接する側板と天板及び側板と底板の補強材同士を連結することで箱状の筐体を構成するものであり、
    隣接する補強材の一方に、他方の補強材を支持する支持面と、当該支持面より前記他方の補強材に向かって突出する係合片とを備える連結部を設け、
    前記他方の補強材に、前記支持面により当該他方の補強材が支持される際に前記係合片と係合する係合凹部を設けたことを特徴とする組立式収納家具。
  8. 前記係合片は側面を傾斜して形成され、前記係合凹部内に挿入されることで、前記側面の傾斜に沿って前記係合凹部の形成された補強材を前記連結部側に引き寄せるように構成されていることを特徴とする請求項7記載の組立式収納家具。
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