JP3538832B2 - 箱物家具の背板固定構造 - Google Patents

箱物家具の背板固定構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱物家具の構造に
関する発明である。
【0002】
【従来の技術】箱物家具は、主として、天板、側板、地
板、背板及び扉の5部材で構成されている。背板は、通
常、図2のごとく、家具の裏側角部において、側板A、
地板B又は天板に固定される。その固定方法のひとつ
に、地板A、側板B又は天板に刻設された条溝Gに背板
Cを差し込み、背板の裏から、斜め方向から側板A、地
板B又は天板に向けて釘打ち又は木ねじをねじ込むこと
により固定する方法がある。また、背板Cを補強するた
めと、家具を壁に固定するために、背板Cに補強桟Dを
取り付け、補強桟Dから側板A、地板B又は天板に向け
て斜め方向に釘、木ねじ等の固定手段により固定する場
合もある。また、釘、木ねじ等の固定手段に代えて、条
溝内に接着剤を流し込み、接着剤により固定する方法も
ある。
【0003】図3は、従来工法による地板Aと背板Cと
の固定構造を示す断面図であるが、側板Aと背板C、天
板と背板Cとの固定構造も、図3と同様の固定構造であ
る。即ち、図3において、地板Bを側板A又は天板とみ
なせば、側板Aと背板C、天板と背板Cとの固定構造
も、図3と同様の固定構造であることがわかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法において
は、ほぼ背板の厚みに等しい幅の条溝を地板に刻設し、
その条溝に背板を差し込むのであるが、条溝の形状が、
図3のように、角溝であるため、背板を差し込んだ時
に、亀裂が入り、地板の端部が破損し、地板本体から分
離しやすい。
【0005】その理由は、背板に厚みむらがあり、部分
的に条溝の幅よりも厚い部分がある場合、或いは、背板
が経時変化により吸水し、厚み方向に膨張した場合、背
板が無理に差し込まれるために、条溝が幅方向に広げら
れ、条溝底部の隅部に応力が集中し、亀裂が入るためで
ある。
【0006】また、条溝を切削加工する際に、切削刃物
の切れ味が低下してくると、大きな切削抵抗がかかり、
それが底部の角部に集中する。そのため、条溝の切削加
工工程において、すでに亀裂が入っており、背板を差し
込んだ時に、地板の端部が剥離し、その時点で、地板の
欠陥が判明することもある。
【0007】その他、箱物家具の裏側は、通常室内の壁
に接し又は接近して設置されるが、室内壁と家具の裏側
との間は、特に湿気が籠もりやすい場所であり、湿気に
より、背板が膨張し、亀裂が入る場合も多々ある。
【0008】とりわけ、パーティクルボード、ウェハー
ボード等の木削片を熱圧成形して製造される木削片板を
地板、側板として用いたり、又はこれら木削片板を中層
として、表裏に他の木質材料を貼ったサンドイッチ構造
の複合板を使用した場合、背板差し込み用の条溝の底部
付近が木削片板となる。パーティクルボード等の木削片
板は価格が安いため、箱物家具に広く用いられるが、厚
み方向の剥離強度が他の木質材料に比べて弱いので、上
記亀裂現象が発生しやすい。
【0009】上記亀裂現象を防止するために、予め、背
板を薄めにしておくことも可能であるが、背板を釘又は
接着剤で地板に固定した後に、経時変化により、釘が緩
んだり接着剤の接着力が低下すると、背板のガタつきが
生じる。
【0010】また、地板の条溝から端部までの寸法を十
分にとっておく方法も考えられるが、この部分は背板の
裏側になり、箱物家具の収納面積の増加には何らの寄与
もせず、ただ設置面積を増やすだけなので、この部分の
寸法を大きくすることは、経済的な無駄が多い。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下に述べる
方法により、上記問題点を解決しようとするものであ
る。図1は、本発明による地板と背板の固定構造であ
る。側板と背板との固定及び天板と背板との固定構造も
図1と同じなので、以下の説明は、地板と背板の固定構
造に限定して述べ、側板と背板との固定及び天板と背板
との固定構造の説明は省略する。
【0012】図1において、背板Cには補強桟Dが取り
付けられ、補強桟Dは、地板表面と密着している。背板
Cを差し込むために地板Bに刻設された条溝Gは、断面
形状がU字型で、下側に湾曲している。そして、背板C
の最下部と条溝Gの湾曲面上端部との間には、間隔が設
けられている。この間隔は、背板Cの下端部と平行に固
定された補強残Dにより確保されており、補強残Dを背
板Cに取り付ける位置を調整することにより、自由にそ
の寸法を変えられる。
【0013】上記隙間を設けるのは、次の理由による。
即ち、背板Cを条溝Gに差し込むとき、背板Cの端部が
条溝G内の湾曲面に接すると、その接触部分に、条溝幅
を押し広げようとする外力が集中し、その外力により亀
裂が発生する恐れがあるからである。
【0014】
【発明の実施の形態】従来技術では、地板Bに角溝が刻
設されているが、角溝の場合、条溝の底部がパーティク
ルボードのように剥離強度が低い材料であると、条溝幅
を広げようとする外力又は内部応力が加わったときに、
角部に亀裂が入り、その亀裂が条溝Gに平行に広がり、
地板Bの端部が剥離し、分離しやすくなる。地板Bが合
板の場合においても、合板を構成する単板どうしの接着
層が、条溝Gの底部の角部の位置と一致した場合、同じ
ような現象が起こりやすい。本発明は、条溝Gの底部を
下側に湾曲させることにより、厚めの背板Cが差し込ま
れる等により、条溝幅を押し広げようとする外力又は内
部応力が加わっても、それを曲面全体に分散させ、亀裂
を発生を防止するものである。
【0015】また、背板C端部と条溝G内の湾曲面上端
との間に一定の間隔を確保することにより、湾曲面に地
板Bの端部が接触し、条溝幅を広げようとするのを阻止
するものである。
【0016】背板C端部と条溝内の湾曲面上端との間隔
は、大きければ大きいほど、上記効果を確実に達成でき
るが、2mm以上としても、それ以上の効果は殆ど期待
できない。上記間隔を大きくすれば大きくするほど、条
溝部分の地板Bの厚みが薄くなるか、あるいは、背板C
の差し込み深さが浅くなる。条溝部分の地板Bの厚みが
薄くなると、厚めの背板Cが差し込まれたときに条溝が
広がりやすくなり、その結果、亀裂が発生しやすくな
る。また、背板Cの差し込み深さを浅くすると、背板C
が地板Bの条溝から抜けやすくなる。従って、上記間隔
は、0.5〜2mm程度とすることが望ましい。
【0017】なお、背板Cを地板Bに差し込む際に、条
溝内に接着剤を流し込んだり、差し込み後、裏側から釘
打ち又は木ねじをねじ込んで、背板Cと地板Bを確実に
固定する方法を併用することは、従来技術と同様であ
る。
【0018】
【発明の効果】背板Cが差し込まれる条溝の底部は下側
に湾曲しているので、厚めの背板Cが条溝に差し込まれ
た場合、条溝の幅は広げられるが、条溝の底部が湾曲し
ているため、力が、一点に集中せず、ほぼ底面全体に分
散するので亀裂を防ぐことができる。
【0019】また、条溝を刻設するときも、本発明の場
合は、刃先がU字型の切削刃物を用いるので、刻設の
際、切削抵抗が一点に集中せず、ほぼ底面全体に分散す
るので亀裂を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による地板と背板の固定構造を示す断
面説明図。
【図2】 箱物家具の部材の斜視説明図。
【図3】 従来工法による地板と背板の固定構造を示す
断面説明図。
【符号の説明】
A 側板 B 地板 C 背板 D 補強桟 G 条溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 47/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱物家具の地板(B)に刻設された条溝
    (G)に背板を差し込んで、背板(C)を地板(B)に
    接着剤、釘、木ねじ等の固定手段でもって固定する固定
    構造において、 1.背板(C)には、背板(C)が差し込まれる下端部
    と平行に補強桟(D)が固定され、 2.地板(B)に、背板(C)の厚み寸法とほぼ同じ幅
    寸法のU字型条溝(G)が刻設され、 3.背板(C)の端部が、上記U字型条溝(G)内に差
    し込まれ、 4.上記差し込まれた背板(C)の下端部と、U字型条
    溝(G)の湾曲面上端部との間に隙間があり、 5.背板(C)に設けられた補強桟(D)が地板(B)
    の表面に密着していることを特徴とする箱物家具の背板
    固定構造。
  2. 【請求項2】 箱物家具の側板(A)の内面に刻設され
    た条溝(G)に背板を差し込んで、背板(C)を側板
    (A)に接着剤、釘、木ねじ等の固定手段でもって固定
    する固定構造において、 1.背板(C)には、背板(C)が差し込まれる下端部
    と平行に補強桟(D)が固定され、 2.側板(A)の内面に背板(C)の厚み寸法とほぼ同
    じ幅寸法のU字型条溝(G)が刻設され、 3.背板(C)の端部が、上記U字型条溝(G)内に差
    し込まれ、 4.上記差し込まれた背板(C)の下端部と、U字型条
    溝(G)の湾曲面上端部との間に隙間があり、 5.背板(C)に設けられた補強桟(D)が側板(A)
    の内面に密着していることを特徴とする箱物家具の背板
    固定構造。
  3. 【請求項3】 箱物家具の天板裏面に刻設された条溝
    (G)に背板を差し込んで、背板(C)を天板に接着
    剤、釘、木ねじ等の固定手段でもって固定する固定構造
    において、 1.背板(C)には、背板(C)が差し込まれる下端部
    と平行に補強桟(D)が固定され、 2.天板裏面に背板(C)の厚み寸法とほぼ同じ幅寸法
    のU字型条溝(G)が刻設され、 3.背板(C)の端部が、上記U字型条溝(G)内に差
    し込まれ、 4.上記差し込まれた背板(C)の下端部と、U字型条
    溝(G)の湾曲面上端部との間に隙間があり、 5.背板(C)に設けられた補強桟(D)が天板裏面に
    密着していることを特徴とする箱物家具の背板固定構
    造。
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