JP2016106055A - 自動車のダンパーハウジング構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軽量でありながら強度が高く、しかも形状の自由度が高い自動車のダンパーハウジングを提供する。【解決手段】 フロントサスペンションのダンパーから入力する荷重を支持するダンパーハウジング21は、金属板をプレス加工したプレス成形部31と、プレス成形部31の少なくとも一部を鋳ぐるむようにアルミニウムで鋳造されて車体に固定される鋳造部32とからなり、鋳造部32の肉厚はプレス成形部31の肉厚よりも大きいので、応力が小さい部分をプレス成形部31で構成して肉厚を薄くすることで、ダンパーハウジング21全体を一体に鋳造する場合に比べて重量を軽減しながら、鋳造時におけるアルミニウムの溶湯の流動性を確保して薄肉化による鋳造性の低下を回避することができ、しかも鋳造を併用することで形状の自由度が高められる。【選択図】 図2

Description

本発明は、フロントサスペンションのダンパーから入力する荷重を支持するダンパーハウジングを金属で構成した自動車のダンパーハウジング構造に関する。
自動車のフロントダンパーの上端を支持するダンパーハウジングを、鋼板のプレス成形品で構成したものが、下記特許文献1により公知である。
また自動車のフロントダンパーの上端を支持するダンパーハウジングを、アルミニウムの鋳造品で構成したものが、下記特許文献2により公知である。
特許第3997996号公報 特許第4989466号公報
上記特許文献1に記載されたものは、鋼板をプレス成形してダンパーハウジングを構成するので、ダンパーハウジングを薄肉にして軽量化することは可能であるが、鋳造品のダンパーハウジングに比べて形状の自由度が低いという問題がある。
また上記特許文献2に記載されたものは、アルミニウムでダンパーハウジングを鋳造するので、形状の設定自由度が高くなるが、鋳造時におけるアルミニウムの溶湯の流動性を確保するために薄肉化することができず、そのために軽量化が困難であるという問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、軽量でありながら強度が高く、しかも形状の自由度が高い自動車のダンパーハウジングを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、フロントサスペンションのダンパーから入力する荷重を支持するダンパーハウジングを金属で構成した自動車のダンパーハウジング構造であって、前記ダンパーハウジングは、金属板をプレス加工したプレス成形部と、前記プレス成形部の少なくとも一部を鋳ぐるむようにアルミニウムで鋳造されて車体に固定される鋳造部とからなり、前記鋳造部の肉厚は前記プレス成形部の肉厚よりも大きいことを特徴とする自動車のダンパーハウジング構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記プレス成形部は前記荷重の入力方向に沿う稜線を有することを特徴とする自動車のダンパーハウジング構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記鋳造部は前後方向に配置されたフロントサイドフレームの後部を鋳ぐるむことを特徴とする自動車のダンパーハウジング構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記鋳造部および前記プレス成形部の界面は、前記鋳造部から前記プレス成形部の孔を貫通して膨大するアルミニウムのアンカー部により結合されることを特徴とする自動車のダンパーハウジング構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記鋳造部および前記プレス成形部の界面は、摩擦攪拌溶接により結合されることを特徴とする自動車のダンパーハウジング構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記鋳造部は、前記ダンパーの上端を支持するダンパーベース部と、前記ダンパーベース部の下方でフロントサイドフレームを支持するフロントサイドフレーム支持部と、前記ダンパーベース部および前記フロントサイドフレーム支持部を上下方向に接続する補強リブとを備えることを特徴とする自動車のダンパーハウジング構造が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記鋳造部はフロントサイドフレームを一体に備えることを特徴とする自動車のダンパーハウジング構造が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項1〜請求項7の何れか1項の構成に加えて、前記鋳造部の肉厚は2mm以上であり、アルミニウム製の前記プレス成形部の肉厚は2mm未満であることを特徴とする自動車のダンパーハウジング構造が提案される。
請求項1の構成によれば、フロントサスペンションのダンパーから入力する荷重を支持するダンパーハウジングは、金属板をプレス加工したプレス成形部と、プレス成形部の少なくとも一部を鋳ぐるむようにアルミニウムで鋳造されて車体に固定される鋳造部とからなり、鋳造部の肉厚はプレス成形部の肉厚よりも大きいので、応力が小さい部分をプレス成形部で構成して肉厚を薄くすることで、ダンパーハウジング全体を一体に鋳造する場合に比べて重量を軽減しながら、鋳造時におけるアルミニウムの溶湯の流動性を確保して薄肉化による鋳造性の低下を回避することができ、しかも鋳造を併用することで形状の自由度が高められる。
また請求項2の構成によれば、プレス成形部は荷重の入力方向に沿う稜線を有するので、プレス成形部の薄肉化による剛性および強度の低下を稜線による補強効果で補うことができる。
また請求項3の構成によれば、鋳造部は前後方向に配置されたフロントサイドフレームの後部を鋳ぐるむので、前面衝突の衝突荷重がフロントサイドフレームに入力したときに、鋳造部に対するフロントサイドフレームの結合状態を維持し、フロントサイドフレームの圧壊によるエネルギー吸収を効果的に行うことができるだけでなく、フロントサイドフレームの全長を最大限に確保してエネルギー吸収効果を更に高めることができる。フロントサイドフレームの後端を鋳造部の前端に溶接により結合した場合には、フロントサイドフレームの全長が短くなってエネルギー吸収効果が低下するだけでなく、溶接により生じる内部応力の影響で衝突荷重の入力時に溶接部が割れやすくなり、フロントサイドフレームが傾いて圧壊によるエネルギー吸収が効果的に行えなくなる。
また請求項4の構成によれば、鋳造部およびプレス成形部の界面は、鋳造部からプレス成形部の孔を貫通して膨大するアルミニウムのアンカー部により結合されるので、鋳造部およびプレス成形部を強固に結合してダンパーハウジングの剛性および強度を更に高めることができる。
また請求項5の構成によれば、鋳造部およびプレス成形部の界面は、摩擦攪拌溶接により結合されるので、鋳造部およびプレス成形部を強固に結合してダンパーハウジングの剛性および強度を更に高めることができる。
また請求項6の構成によれば、鋳造部は、ダンパーの上端を支持するダンパーベース部と、ダンパーベース部の下方でフロントサイドフレームを支持するフロントサイドフレーム支持部と、ダンパーベース部およびフロントサイドフレーム支持部を上下方向に接続する補強リブとを備えるので、プレス成形部の上部および下部をダンパーベース部およびフロントサイドフレーム支持部で覆って補強し、更にダンパーベース部およびフロントサイドフレーム支持部を補強リブで接続して補強することで、上下方向の荷重に対するダンパーハウジングの剛性および強度を一層高めることができる。
また請求項7の構成によれば、鋳造部はフロントサイドフレームを一体に備えるので、部品点数を削減して構造を簡素化することができる。
また請求項8の構成によれば、鋳造部の肉厚は2mm以上であるので、鋳造時におけるアルミニウムの溶湯の流動性を確保でき、しかもアルミニウム製のプレス成形部の肉厚は2mm未満であるので、プレス成形部を鋼板製とする場合と同等の剛性および強度を維持しながら薄肉化による重量軽減が可能になる。
自動車の車体の斜視図。(第1の実施の形態) 図1の2拡大図。(第1の実施の形態) 図2の3−3線断面図。(第1の実施の形態) 図2の4−4線断面図。(第1の実施の形態) 図3の5−5線断面図。(第1の実施の形態) 図2に対応する図。(第2の実施の形態) 図6の7−7線断面図。(第2の実施の形態) 図2に対応する図。(第3の実施の形態) 図8の9−9線断面図。(第3の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図5に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。尚、本明細書において上下方向、左右方向(車幅方向)および前後方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図1に示すように、カーボン繊維強化樹脂(CFRP)製のキャビン11は、フロントフロアパネル12と、フロントフロアパネル12の後端にキックアップ部13を介して接続されたリヤフロアパネル14と、フロントフロアパネル12およびリヤフロアパネル14の車幅方向両側縁に沿って前後方向に延びる左右のサイドシル部15,15と、フロントフロアパネル12および左右のサイドシル部15,15の前端から起立するフロント壁部16と、リヤフロアパネル14および左右のサイドシル部15,15の後端から起立するリヤ壁部17とを備えてバスタブ状に形成される。左右のサイドシル部15,15の上面に、逆U字状のロールバー18と、このロールバー18を補強する左右のステー19,19とが固定される。
キャビン11のフロント壁部16の前面の車幅方向両端部には、金属製の連結モジュール20,20が固定される。各々の連結モジュール20は、一体に結合されたダンパーハウジング21およびフロントサイドフレーム23を備える。左右の連結モジュール20,20のフロントサイドフレーム23,23の前端には、CFRP製の左右のバンパービームエクステンション24,24の後端が固定され、また連結モジュール20,20のダンパーハウジング21,21の上端には、CFRP製の左右のアッパーメンバ25,25が固定される。そして左右のアッパーメンバ25,25の前端には、CFRP製の左右のロアメンバ26,26の後端が固定される。
左右のバンパービームエクステンション24,24の前端の車幅方向内面にCFRP製のバンパービーム27の車幅方向両端部が接続され、また車幅方向外面に左右のロアメンバ26,26の前端の車幅方向内面が接続される。そして左右のバンパービームエクステンション24,24の車幅方向内面にCFRP製のアッパ部材28a,ロア部材28bおよび左右のサイド部材28c,28cを四角枠状に結合したフロントバルクヘッド28が接続される。
次に、図2〜図5に基づいて連結モジュール20の構造を詳細に説明する。
連結モジュール20の一部であるフロントサイドフレーム23は、長手方向に一定の矩形断面を有するアルミニウムの押し出し材で構成されるもので、その前部は直線状に形成されるが、その後部は僅かに下向きに湾曲する。また連結モジュール20の一部であるダンパーハウジング21は、アルミニウムの板材をプレス成形したプレス成形部31と、プレス成形部31の一部およびフロントサイドフレーム23の一部を包むようにアルミニウムで鋳造された鋳造部32とで構成される。このような連結モジュール20は、プレス成形部31およびフロントサイドフレーム23を予めインサートした金型内にアルミニウムの溶湯を注入することで製造される。
プレス成形部31は水平断面がコ字状の部材であり、上下方向かつ前後方向に延びる側壁31aと、側壁31aの前縁から車幅方向外側に折り曲げられた前壁31bと、側壁31aの後縁から車幅方向外側に折り曲げられた後壁31cとを備える。側壁31aおよび前壁31b間の稜線aと、側壁31aおよび後壁31c間の稜線bとは、図示せぬサスペンションダンパーからの荷重の入力方向に沿う方向である上下方向に延びている。
鋳造部32は、プレス成形部31の上端を上方から覆ってサスペンションダンパーの上端を支持するダンパーベース部32aと、プレス成形部31の前壁31bの車幅方向外端から前方に延びる前部側壁32bと、プレス成形部31の後壁31cの車幅方向外端から後方に延びる後部側壁32cと、前部側壁32bの車幅方向内端に接続されてフロントサイドフレーム23の外周を覆う環状の前部フロントサイドフレーム支持部32dと、後部側壁32cの車幅方向内端に接続されてフロントサイドフレーム23の表周を覆う環状の後部フロントサイドフレーム支持部32eと、前部側壁32bからプレス成形部31の前壁31bおよび側壁31aの表面を覆うように延びる前部リブ32fと、後部側壁32cからプレス成形部31の後壁31cおよび側壁31aの外面を覆うように延びる後部リブ32gと、後部側壁32cおよびフロントサイドフレーム23の後端に接続された取付壁32hとを一体に備える。
実施の形態では、鋳造部32の全ての部分の肉厚は、鋳造時における溶湯の流動性を確保できる2mm以上とされる。またプレス成形部31の板厚は、厚さ0.9mmの鋼板と同等以上の曲げ剛性が得られる1.6mm以上で2mm未満とされる。
プレス成形部31の外周と、前部リブ32fおよび後部リブ32gに覆われた部分とには複数の円形の孔31d…が形成されており、鋳造部32から一体に延びるアンカー部32i…がプレス成形部31の孔31d…を貫通して該孔31d…の直径よりも大きく膨大することで、プレス成形部31が鋳造部32に結合される。アンカー部32i…は金型内にプレス成形部31をインサートして鋳造部32を鋳造する際に、溶湯の一部がプレス成形部31の孔31d…を通過することで自動的に成形される。鋳造時にプレス成形部31と鋳造部32との界面に結合力が発生することはないが、アンカー部32i…によってプレス成形部31と鋳造部32との界面を強固に結合することができる。
フロントサイドフレーム23の後部の2カ所は、鋳造部32の前部フロントサイドフレーム支持部32dおよび後部フロントサイドフレーム支持部32eにより外周の四面を覆われて一体化される。その際に、フロントサイドフレーム23および鋳造部32を溶接により結合することは行わない、その理由は、溶接の熱で鋳造部32の前部フロントサイドフレーム支持部32dおよび後部フロントサイドフレーム支持部32eが脆くなるのを防止するためである。
連結モジュール20の鋳造部32の取付壁32hはキャビン11のフロント壁部16の前面にボルト33…で締結され、鋳造部32の前部側壁32bおよび後部側壁32cの上端はアッパーメンバ25の車幅方向内面に接着やリベットにより固定される。
以上のように、図示せぬダンパーから入力する荷重を支持するダンパーハウジング21は、アルミニウムの板材をプレス加工したプレス成形部31と、プレス成形部31の一部を鋳ぐるむようにアルミニウムで鋳造された鋳造部32とからなり、鋳造部32の肉厚はプレス成形部31の肉厚よりも大きいので、ダンパーから入力する荷重により発生する応力が小さい部分をプレス成形部31で構成して肉厚を薄くすることで、ダンパーハウジング21全体を一体に鋳造する場合に比べて重量を軽減しながら、鋳造時におけるアルミニウムの溶湯の流動性を確保して薄肉化による鋳造性の低下を回避することができ、しかも鋳造を併用することでダンパーハウジング21の形状の自由度が高められる。
またプレス成形部31はダンパーからの荷重の入力方向(上下方向)に沿う稜線a,bを有するので、プレス成形部31の薄肉化による剛性および強度の低下を稜線a,bによる補強効果で補うことができる。
ところで、自動車が前面衝突して衝突荷重がバンパービーム27からバンパービームエクステンション24を介してフロントサイドフレーム23に伝達されたとき、フロントサイドフレーム23が前後方向の姿勢を維持したまま前部から後部に向かって順次圧壊すれば、衝突エネルギーを効果的に吸収することができる。しかしながら、ダンパーハウジング21に対してフロントサイドフレーム23が前後方向に対して傾いてしまうと、前部から後部に向かって順次圧壊できなくなり、衝突エネルギーの吸収効果が低下してしまう問題がある。
仮に、フロントサイドフレーム23の後端が鋳造部32の前端に溶接されていると、溶接時に発生する内部応力で鋳造部32が脆くなり、衝突荷重で鋳造部32が割れてフロントサイドフレーム23が傾いてしまい、衝突エネルギーの吸収効果が低下するだけでなく、フロントサイドフレーム23の全長が短くなって衝突エネルギーの吸収効果が低下する懸念がある。しかしながら、本実施の形態によれば、鋳造部32はフロントサイドフレーム23の後部を鋳ぐるむので、鋳造部32に対するフロントサイドフレーム23の結合状態を維持し、フロントサイドフレーム23の圧壊によるエネルギー吸収を効果的に行うことができるだけでなく、フロントサイドフレーム23の全長を最大限に確保してエネルギー吸収効果を更に高めることができる。
アルミニウム製のプレス成形部31の曲げ剛性を、従来の厚さ0.9mmの鋼板で構成したものと同等にするためには断面係数を3倍にする必要があり、断面係数を3倍にするには板厚を√3倍にする必要がある。よって、アルミニウム製のプレス成形部31の板厚を、0.9mm×√3=1.6mmとすることで、鋼板製のプレス成形部と同等の曲げ強度を得ることができる。また鋳造部32を鋳造する際のアルミニウムの溶湯の流動性を確保するには、その肉厚が2.0mm以上であることが必要である。よってプレス成形部31の肉厚を1.6mm以上で2mm未満とすれば、プレス成形部31を鋼板製とする場合と同等の剛性および強度を維持しながら、ダンパーハウジング21の全体を鋳造品で構成する場合に比べて、プレス成形部31の薄肉化による重量軽減が可能になる。
尚、稜線a,bや補強リブによりプレス成形部31の肉厚を1.6mm未満とすることも可能であり、これにより一層の軽量化を図ることができる。
第2の実施の形態
次に、図6および図7に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態のプレス成形部31は、側壁31a、前壁31bおよび後壁31cを有して断面コ字状に形成されているが、第2の実施の形態では、鋳造部32の前部側壁32bおよび後部側壁32c(図2参照)に相当する部分が、プレス成形部31の前部側壁31eおよび後部側壁31fとして一体に形成されている。
また第1の実施の形態の鋳造部32は、前部フロントサイドフレーム支持部32dおよび後部フロントサイドフレーム支持部32eでフロントサイドフレーム23の後部の四面を鋳ぐるんで固定しているが、第2の実施の形態の鋳造部32は、一つのフロントサイドフレーム支持部32jでフロントサイドフレーム23の後部を固定している。このとき、フロントサイドフレーム23の後部は完全に鋳ぐるまれず、上面、車幅方向外面および下面だけが鋳ぐるまれており、車幅方向内面は露出している。
鋳造部32は複数の補強リブ32k…を備えており、それらの補強リブ32k…のうち、上下方向に延びるものが鋳造部32のダンパーベース部32aおよびフロントサイドフレーム支持部32jを接続する。また第1の実施の形態と同様に、プレス成形部31および鋳造部32の界面は、鋳造部32に設けた複数のアンカー部32i…により強固に結合される。
この第2の実施の形態によれば、プレス成形部31が占める面積を第1の実施の形態よりも拡大することで、ダンパーハウジング21の重量を更に削減することができる。しかもダンパーベース部32aおよびフロントサイドフレーム支持部32jを補強リブ32k…で接続して補強するので、上下方向の荷重に対するダンパーハウジング21の剛性および強度を更に高めることができる。
第3の実施の形態
次に、図8および図9に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態のフロントサイドフレーム23は、鋳造部32のフロントサイドフレーム支持部32jにより覆われて固定されているが、第3の実施の形態のフロントサイドフレーム23は、鋳造部32と一体に鋳造されている。フロントサイドフレーム23の後部は車幅方向内向きに開放して補強リブ23a…により補強され、フロントサイドフレーム23の前部は矩形状断面に形成される。この構造により、部品点数を削減して構造を簡素化することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではプレス成形部31および鋳造部32の界面をアンカー部32iで結合しているが、アンカー部32iの代わりに摩擦攪拌溶接により結合しても同様の作用効果を達成することができる。
また鋳造部32の材質であるアルミニウムは、アルミニウム合金を含むものとする。
またフロントサイドフレーム23およびプレス成形部31の材質は実施の形態のアルミニウムに限定されず、アルミニウム以外の金属であっても良い。
また鋳造部32の前部フロントサイドフレーム支持部32dおよび後部フロントサイドフレーム支持部32eはフロントサイドフレーム23の外周の四面を完全に鋳ぐるむ必要はなく、その一部が開放していても良い。
21 ダンパーハウジング
23 フロントサイドフレーム
31 プレス成形部
31d 孔
32 鋳造部
32a ダンパーベース部
32i アンカー部
32j フロントサイドフレーム支持部
32k 補強リブ
a 稜線
b 稜線

Claims (8)

  1. フロントサスペンションのダンパーから入力する荷重を支持するダンパーハウジング(21)を金属で構成した自動車のダンパーハウジング構造であって、
    前記ダンパーハウジング(21)は、金属板をプレス加工したプレス成形部(31)と、前記プレス成形部(31)の少なくとも一部を鋳ぐるむようにアルミニウムで鋳造されて車体に固定される鋳造部(32)とからなり、前記鋳造部(32)の肉厚は前記プレス成形部(31)の肉厚よりも大きいことを特徴とする自動車のダンパーハウジング構造。
  2. 前記プレス成形部(31)は前記荷重の入力方向に沿う稜線(a,b)を有することを特徴とする、請求項1に記載の自動車のダンパーハウジング構造。
  3. 前記鋳造部(32)は前後方向に配置されたフロントサイドフレーム(23)の後部を鋳ぐるむことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動車のダンパーハウジング構造。
  4. 前記鋳造部(32)および前記プレス成形部(31)の界面は、前記鋳造部(32)から前記プレス成形部(31)の孔(31d)を貫通して膨大するアルミニウムのアンカー部(32i)により結合されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の自動車のダンパーハウジング構造。
  5. 前記鋳造部(32)および前記プレス成形部(31)の界面は、摩擦攪拌溶接により結合されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の自動車のダンパーハウジング構造。
  6. 前記鋳造部(32)は、前記ダンパーの上端を支持するダンパーベース部(32a)と、前記ダンパーベース部(32a)の下方でフロントサイドフレーム(23)を支持するフロントサイドフレーム支持部(32j)と、前記ダンパーベース部(32a)および前記フロントサイドフレーム支持部(32j)を上下方向に接続する補強リブ(32k)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動車のダンパーハウジング構造。
  7. 前記鋳造部(32)はフロントサイドフレーム(23)を一体に備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動車のダンパーハウジング構造。
  8. 前記鋳造部(32)の肉厚は2mm以上であり、アルミニウム製の前記プレス成形部(31)の肉厚は2mm未満であることを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の自動車のダンパーハウジング構造。
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