JP2016097468A - ワーク固定用治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
平板形状のベースプレートと、ベースプレート上に設けられると共にワークが載置される基準座と、前記ワークに対し前記基準座側へ押圧力を作用させて前記基準座との協働で前記ワークをクランプするクランプ装置とを含むワーク固定用治具において、ベースプレートがCFRPで構成されている場合であってそのベースプレートに流体流路が設けられる場合であっても、ベースプレートに層間剥離が生じない構成を提供する。
【解決手段】
前記ワーク固定用治具において、ベースプレートが少なくとも上面及び下面を繊維強化プラスチックで形成された構成とし、その上で、前記ベースプレートには、厚さ方向に貫通する取付孔が形成されると共に、前記取付孔に嵌め込まれるかたちで金属製のインサート部材が取り付けられており、更に、前記インサート部材が、流体が前記ベースプレート内を通過するための流体流路として機能する流通孔を有することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ワーク固定用治具、特に、平板形状のベースプレートと、ベースプレート上に設けられると共にワークが載置される基準座と、前記ワークに対し前記基準座側へ押圧力を作用させて前記基準座との協働で前記ワークをクランプするクランプ装置とを含むワーク固定用治具に関する。
前記のような治具が特許文献1に開示されている。具体的には、この特許文献1に開示された治具は、矩形平板状の治具プレート上にその治具プレートよりも小さいベースプレートが載置されると共に、そのベースプレート上に基準座としての基準片を介してワークが載置されるものとなっている。また、その治具において、治具プレート上にはクランプ装置が設けられており、そのクランプ装置がアームによってワークに対し基準片へ向けた押圧力を作用させることにより、クランプ装置のアームと基準片とによってワークがクランプされてワークの位置が固定される構成となっている。そして、このようなワーク固定用の治具が、工作機械等においてワークを加工するために、工作機械等のテーブル上においてワークの位置を固定するために用いられる。
また、加工用の治具として、その一部が炭素繊維強化プラスチック(以下、「CFRP」とも言う。)で形成されたものは公知である(例えば、特許文献2)。そこで、前記した特許文献1に開示されているようなワーク固定用の治具において、軽量化を図るために、例えば、ベースプレートをCFRPで形成されたものとすることが考えられる。
特開2011−255452号公報 実開平5−028586号公報
ところで、特許文献1に開示された治具は、治具プレート上の装置に対し流体を供給するために、その圧力流体を通過させるための流体流路(流体供給路)が治具プレート等に形成されたものとなっている。すなわち、前記のようなワーク固定用の治具においては、治具プレート上の装置に対し流体を供給する構成となっており、外部から治具プレート上に流体を供給するために、治具プレート内に流体を通過させる流体流路が形成されるものとなっている。また、その流体を供給する対象の装置がベースプレート上に位置する場合には、ベースプレートにもそのような流体流路が形成される。
因みに、治具プレート、ベースプレート上の流体が供給される装置としては、前記したクランプ装置であって作動流体としての圧力流体(圧油等)が供給されるクランプ装置の他に、ワークをベースプレート上で位置決めする機構、基準座(基準面)等に切粉やゴミ等が付着していない状態とするために基準座等に向けて洗浄流体もしくは圧縮空気を供給する構成、あるいはワークが基準座上に正常に着座されているかを確認するための着座確認用の空気を供給するための構成等が挙げられる。
その場合において、前記のようにベースプレートをCFRP製とした場合、ベースプレートを構成しているCFRPに層間剥離が生じるという問題が発生する。詳しくは、次の通りである。
先ず、機械装置を構成する部材に対し流体流路が設けられる場合、一般的には、その部材に対し孔を形成すると共にその孔に管継手等を接続し、その孔を流体流路として利用することが行われる。従って、前記のようにベースプレートに流体流路を設ける場合においても、そのベースプレートに孔を形成し、その孔を流体流路とすることが一般的な考えに基づいて行われる。
しかし、CFRPは、例えばマトリックス樹脂が含浸されたプリプレグを積層した後に加熱硬化させて成形されるものであり、積層体が層状に積層された構造を有するものであるため、工具によって孔加工を施すと、その孔内の特に積層体の層間部分に欠損(クラック等)が生じやすい。そのため、CFRP製のベースプレートの場合、そのように孔加工を施し、それによって形成された孔をそのまま流体流路として利用すると、その孔に通された流体の圧力が前記の孔加工によって生じた欠損部分に作用し、その結果として、CFRPを構成する積層体を層間において剥離させる所謂層間剥離が発生する場合がある。
そして、そのようにベースプレートを構成するCFRPに層間剥離が生じると、ベースプレートの剛性(強度)が低下してベースプレートに撓みや破損が生じたり、あるいは、供給される流体が前記のような剥離部分から漏れることによって必要とされる量の流体が供給されず、前記した装置等の作用が十分なものでなくなるといった問題が生じる。
そこで、前記のような問題の発生に鑑み、本発明は、前記したワーク固定用治具において、ベースプレートがCFRPで構成されている場合であってそのベースプレートに流体流路が設けられる場合であっても、ベースプレート(ベースプレートを構成している積層体)に層間剥離が生じない構成を提供することを目的とするものである。
そして、その目的を達成すべく、本発明によるワーク固定用治具は、前記したワーク固定用の治具において、ベースプレートが少なくとも上面及び下面を繊維強化プラスチックで形成された構成とし、その上で、前記ベースプレートには、厚さ方向に貫通する取付孔が形成されると共に、前記取付孔に嵌め込まれるかたちで金属製のインサート部材が取り付けられており、更に、前記インサート部材が、流体が前記ベースプレート内を通過するための流体流路として機能する流通孔を有することを特徴とする。
なお、前記における「ベースプレートが少なくとも上面及び下面を繊維強化プラスチックで形成された構成」とは、前述のようにベースプレートが全てCFRPで構成されているものに限らず、厚さ方向における表面部分(上面部分及び下面部分)がCFRP材で構成されており、その表面材としてのCFRP材間にコア材(例えば、発泡材等)を各CFRPに接着させて介装したサンドイッチ構造によるものも含むことを表している。また、そのようなサンドイッチ構造によるベースプレートにおいて、前記した層間剥離とは、CFRP内における積層体間の剥離に限らず、CFRPとコア材との間の剥離も含む。また、以下において、「CFRP製」とは、特に断りが無い場合はそのようなサンドイッチ構造によるものも含むものとする。
また、本発明によるワーク固定用治具において、前記インサート部材を前記ベースプレートに取り付けられた状態において前記ベースプレートの前記下面よりも突出する構成とし、前記インサート部材の下面が前記ベースプレートの着座面となるものとしてもよい。
本発明によるワーク固定用治具においては、軽量化を図るべくベースプレートをCFRP製としたものであるが、そのようなCFRP製のベースプレートに流体流路を設けるにあたり、そのベースプレートに形成された孔をそのまま流体流路とするのではなく、ベースプレートに形成された孔を取付孔としてその取付孔に金属製のインサート部材が嵌め込まれる構成とし、且つ、そのインサート部材に流体流路として機能する流通孔が形成されている構成としたため、ベースプレート内に流体を通過させるにあたり、その流体の圧力がベースプレート(CFRP)を構成している積層体に直接作用することが無いものとなる。それにより、前記のようなベースプレート内を通される流体の圧力が作用することによる層間剥離がベースプレートに発生することは無く、その層間剥離に起因するベースプレートの剛性(強度)低下や流体の漏れが防止される。
また、インサート部材の下面がベースプレートの着座面となる構成とすることにより、ベースプレートが設置される設置面(治具プレートの上面、工作機械のテーブル面等)に対するベースプレートの上面の平行度(平面度)を高めることができる。より詳しくは、CFRP製の板材は、前述のようにプリプレグを積層した後に加熱硬化させることによって成形されるものであるが、その加熱成形する工程おいて僅かではあるが撓み等が生じ、上面及び/又は下面の前記平面度が損なわれた状態となる場合がある。そこで、金属製のインサート部材の下面をベースプレートの着座面とすることにより、金属製のインサート部材は加工が施しやすいため、インサート部材の下面に対し削る等の研削加工を施してインサート部材のベースプレートからの突出量を調整することで、ベースプレートの設置時におけるベースプレートの上面の前記平面度を高めることができる。
なお、ワークは基準座を介してベースプレート上に設置されるものであるが、ベースプレートの上面の前記平面度が損なわれていると、前記設置面に対するワークの姿勢が所望の姿勢とは異なる状態となってしまい、ワークに対する加工が正常に行われないものとなってしまう。これに対し、前記のような構成とすることで、ベースプレートをCFRP製とした場合であっても、ベースプレートの上面の前記平面度を向上させることができるため、前記のようなワークに対する加工が正常に行われないといった問題が発生することは無い。
本発明によるワーク固定用治具の一実施形態を示す一部断面側面図。 本発明によるワーク固定用治具の一実施形態を示す平面図。 本発明によるワーク固定用治具の一実施形態における要部を示す一部断面側面図。 本発明によるワーク固定用治具の一実施形態における要部を示す一部断面側面図。 本発明によるワーク固定用治具の他の実施形態における要部を示す一部断面側面図。 本発明によるワーク固定用治具の他の実施形態における要部を示す一部断面側面図。
以下では、図1〜4に基づき、本発明の一実施例について説明する。
図1、2に示すように、本実施例におけるワーク固定用治具(以下、単に「治具」とも言う。)1は、矩形平板状の治具プレート2と、その治具プレート2よりも小さい矩形平板状のベースプレート3であって治具プレート2上に載置されるベースプレート3と、ベースプレート3上に載置されるかたちで設けられる基準座としての着座ブロック4と、着座ブロック4との協働でワークWをクランプしてワークWの位置を固定するためのクランプ装置5とを含む。そして、そのような構成を含むワーク固定用治具1は、例えば、工作機械におけるテーブル(図示略)上に固定されるかたちで設置される。
なお、本実施例では、クランプ装置5は2つ設けられており、その2つのクランプ装置5、5がいずれもベースプレート3上に設けられているものとする。因みに、このクランプ装置5は、前述の特許文献1に開示されているクランプ装置と同様の公知のものであって、作動ロッド52が作動流体(例えば、油)の圧力によって上下動されることにより、クランプアーム53が揺動駆動されるものである(図3)。従って、各クランプ装置5は、作動流体が供給される構成となっている。
治具プレート2は、本実施例では金属(鉄、アルミ等)製であって、平面視において矩形状に形成された平板状の部材であり、この治具プレート2には、前記のクランプ装置5やベースプレート3上のその他の装置等に流体を供給するための流体流路が複数形成されている。この各流体流路は、前記したクランプ装置5等の各装置に対応して設けられており、治具プレート2の側面及び上面(ベースプレート3が載置される面)に開口する孔として形成されている。そして、各流体流路の前記側面の開口には、前記流体を供給する外部の装置(図示略)等と治具プレート2とを流体管Tを介して接続するための管継手Fが取り付けられている。また、治具プレート2は、平面視における4つの角部の近傍に板厚方向に貫通するように形成された貫通孔2aを有しており、この貫通孔2aに挿通されるボルト等のネジ部材(図示略)によって前記した工作機械のテーブル等に固定される。
ベースプレート3は、平面視において矩形状に形成された平板状の部材であり、本実施例では、平面視における短辺方向の寸法が治具プレート2と同じであると共に、長辺方向の寸法が治具プレート2よりも若干小さいものとなっている。但し、本実施例では、ベースプレート3は、その全てがCFRPで構成されているものとする。また、このベースプレート3も、平面視における4つの角部のそれぞれの近傍に、厚さ方向に貫通するように形成された貫通孔を有している。そして、ベースプレート3は、その貫通孔に挿通されるネジ部材Sにより、治具プレート2に対し固定されている。なお、図示は省略するが、治具プレート2側には治具プレート2の上面から突出するようなかたちで位置決めピンが設けられると共に、ベースプレート3には位置決め孔が形成されており、治具プレート2側の位置決めピンがベースプレート3の位置決め孔に嵌挿されることで、治具プレート2に対するベースプレート3の位置決めが行われる構成となっている。
基準座としての着座ブロック4は、前記のようにベースプレート3上に配置され、ベースプレート3に対し固定されるかたちで設置されるものである。但し、本実施例では、この着座ブロック4は、直方体状のブロック体として形成されており、ベースプレート3上に3つ設けられている。そして、その3つの着座ブロック4は、治具1上で加工されるワークWを後述する位置決めブロックとの協働で支持すべく、ワークWの大きさに合わせて配置される。なお、この各着座ブロック4のベースプレート3に対する固定は、図示は省略するが、各着座ブロック4に形成された複数(例えば、2つ)の挿通孔にボルト等のネジ部材が挿通されると共に、そのネジ部材がベースプレート3側に設けられた雌ネジ孔であって上方へ向けて開口する雌ネジ孔に螺挿されることで行われるものとなっている。
また、本実施例では、この着座ブロック4には、空気が通される流体流路(空気流路)41が形成されており、この流体流路41にワークWの着座確認用の空気が供給されるものとなっている。より詳しくは、着座ブロック4には、下面(ペースプレート3側の面)から上面(ワークWが載置される面)に貫通する(下面及び上面に開口する)貫通孔が形成されており、この貫通孔が空気流路41として機能する。また、治具プレート2には、この着座ブロック4の流体流路41に向けて空気を供給するための流体流路21が形成されており、この流体流路21には、管継手Fを介し、外部の空気供給装置(図示略)からの流体管Tが接続されている。そして、治具プレート2の流体流路21と着座ブロック4の流体流路41とがベースプレート3に設けられた流体流路を介して連通され、着座ブロック4の流体流路41に空気が供給される構成となっている。
因みに、そのような構成によれば、流体流路41は着座ブロック4の上面であるワークWの着座面に開口しており、その着座面に対しワークWが正常に着座している場合には、着座面の開口がワークWによって閉塞されるため、前記のように空気を供給すると、その空気を供給する流体流路内の空気圧が上昇する。一方で、着座ブロック4の着座面にゴミや切粉等が付着していると、ワークWを着座させた際にワークWが僅かではあるが着座面から浮き上がった状態となり、着座面の開口が閉塞されないため、前記のように空気圧が上昇することはない。そこで、その着座確認用の空気を供給するための流体管T内の空気圧を検出する手段を設けることで、ワークWが着座ブロック4上に正常に着座した状態となっているかどうかを検出することができる。
クランプ装置5は、前記のようにベースプレート3上に2つ設けられており、各クランプ装置5は、前記した3つの着座ブロック4のうちの、ベースプレート3の前記長辺方向において位置を異ならせて配置された2つのそれぞれに対応させる配置で設けられる。この各クランプ装置5の構成について、より詳しくは、中空円筒部であるシリンダ(図示略)を有する本体ハウジング51を主体とし、その本体ハウジング51における前記シリンダに対し上下動可能に嵌挿された作動ロッド52と、その作動ロッド52に対し揺動可能に連結されたレバー形状のクランプアーム53と、クランプアーム53を支持するためのリンク部材54とを含む構成となっている(図3)。
この各クランプ装置5において、作動ロッド52は、前記のように本体ハウジング51における前記シリンダに嵌挿されるかたちで本体ハウジング51に対し上下動可能に設けられており、前記シリンダに供給される作動流体としての圧油の作用で上下方向に変位駆動されるものである。
より詳しくは、各クランプ装置5においては、作動ロッド52が前記シリンダ内において圧縮バネ等の付勢部材(図示略)により常時下方へ向けて付勢されていると共に、前記シリンダ内における作動ロッド52の下方の空間(圧力室)に圧油が供給される構成となっている。従って、前記シリンダ内に圧油が供給されていない状態では、作動ロッド52は、前記付勢手段の付勢力により最も下降した位置(待機位置)にもたらされた状態(図3において二点鎖線で示す状態)となる。また、前記シリンダ内に圧油が供給されると、前記シリンダ内の油圧が上昇する結果として、その油圧による力で作動ロッド52が上方へ向けて付勢され、前記付勢手段による付勢力に抗して作動ロッド52は上方の作用位置へ向けて変位し、クランプアーム53に対し油圧による付勢力を及ぼした状態となる。さらに、前記シリンダ内への圧油の供給が停止されると共にシリンダ内から圧油の排出が可能な状態とされると、前記付勢手段による付勢力によって作動ロッド52が下方へ向けて変位されると共に、シリンダ内の圧油が排出される。
そこで、各クランプ装置5には、前記シリンダ内への圧油の供給用と前記シリンダ内からの圧油の排出用との2つの流体流路が接続されるものとなっており、そのために、治具プレート2には、各クランプ装置5に対応した前記供給用の流体流路22及び前記排出用の流体流路23が形成されており、その各流体流路22、23がベースプレート3に設けられた流体流路を介してクランプ装置5に連通される構成となっている。
なお、前記では、圧縮バネ等の付勢部材による付勢力によって作動ロッド52が前記待機位置へもたらされる所謂単動式の油圧シリンダとして説明したが、作動ロッド52を往復動させる機構については、前記作用位置及び前記待機位置へ向けた作動ロッド52の変位がそれぞれ油圧の作用によって行われる復動式の油圧シリンダであってもよい。そして、その場合は、前記シリンダ内における往動用の圧力室及び復動用の圧力室のそれぞれに圧油を供給するための流体流路及びそれぞれから圧油を排出するための流体流路が治具プレート2に形成されることとなる。また、前記では、供給用及び排出用のそれぞれの流体流路が形成されるものとしたが、1つの流体流路が供給用と排出用とを兼ねるように構成することも可能である。
また、各クランプ装置5において、クランプアーム53は、前記のようにレバー形状の部材であり、その長手方向における一端部において、軸5aを介して作動ロッド52の先端部(上端部)に対し揺動可能に連結されている。さらに、このクランプアーム53には、その長手方向における中間部においてリンク部材54が連結されており、このリンク部材54を介して本体ハウジング51に対し支持されている。但し、リンク部材54は、その長手方向における一端部において軸5bを介してクランプアーム53に対し前記中間部で連結されると共に、その他端部において軸5cを介して本体ハウジング51における支持部51aに対し連結されており、クランプアーム53及び本体ハウジング51(支持部51a)のそれぞれに対し回動可能となっている。
すなわち、クランプアーム53は、本体ハウジング51に支持されたリンク部材54に対し前記中間部において回動可能に支持されると共に、前記一端部において作動ロッド52に連結されており、作動ロッド52が上下動することに伴い、リンク部材54との連結部である軸5bを中心に揺動駆動されるものとなっている。なお、クランプ装置5においては、作動ロッド52は水平方向における同じ位置で上下方向に変位するものであるが、クランクアーム53の揺動支点となる軸5bを支持するリンク部材54は本体ハウジング51に対し回動可能に設けられており、軸5bが軸5a(作動ロッド52)に対し離間・接近する方向(前後方向)に変位可能となっているため、クランプアーム53の揺動が許容されるものとなっている。また、この構成により、前記揺動に伴うクランプアーム53の他端部(前記一端部とは反対側の端部)の前記前後方向における変位量が、揺動支点の位置が固定されている場合と比べて大きいものとなっている。
そして、そのような構成からなる各クランプ装置5は、ベースプレート3上において、対応する着座ブロック4に対するベースプレート3の前記長辺方向における反中央側の位置で、クランプアーム53を着座ブロック4側に向けると共に、クランプアーム53における前記他端部の下面が着座ブロック4の上面(着座面)に対し上下方向において対向し得る位置に配置される。また、各クランプ装置5は、ベースプレート3に対し固定されるかたちで設置されるものであるが、その各クランプ装置5のベースプレート3に対する固定は、各クランプ装置5におけるハウジング51に形成された複数(図示の例では4つ)の挿通孔51dにボルト等のネジ部材51fが挿通されると共に、そのネジ部材51fがそのネジ部材がベースプレート3側に設けられた雌ネジ孔であって上方へ向けて開口する雌ネジ孔に螺挿されることで行われるものとなっている。
その上で、各クランプ装置5は、着座ブロック4上にワークWが載置されていない状態においては、前記シリンダ内への圧油の供給が行われないため、作動ピストン52は最も下降した状態となっており、クランプアーム53は上方へ揺動変位した状態(図3において二点鎖線で示す状態)となっている。そして、着座ブロック4上にワークWが載置されると、前記シリンダ内への圧油の供給が開始され、それに伴い、作動ロッド52が上方へ向けて変位すると共に、クランプアーム53がワークWへ向けて揺動する。その結果として、ワークWが着座ブロック4の着座面とクランプアーム53における前記他端部の下面とで挟持(クランプ)された状態(図3において実線で示す状態)となり、また、前記シリンダ内の油圧による付勢力によりクランプアーム53がワークWに対し下方(着座面側)へ向けた押圧力を作用させた状態となるため、それによってワークWの位置が固定された状態となる。
また、本実施例の治具1は、ベースプレート3上に、ワークWの位置を位置決めするための位置決め装置6を備えている。そして、この位置決め装置6は、前記した着座ブロック4と協働でワークWを支持する位置決めブロック61と、位置決めブロック61へ向けてワークWを押圧する押圧機構とで構成されている(図2)。
より詳しくは、位置決めブロック61は、略立方体状のブロック体で形成されており、その上部にワークWの角部(図2の角部A)を受け入れる受け部61aを有している。より詳しくは、位置決めブロック61は、その上部の一部が切り欠かれ、凹部が形成されたものとなっている。但し、その凹部は、内側において直交する2面が形成されるように形成されている。そして、その凹部が前記の受け部61aとして機能し、その凹部の直交する2つの内側面がワークW(前記角部A)を受ける面(受け面)となっている。
また、その凹部(受け部61a)の位置決めブロック61の上面に対する深さ寸法(切欠き深さ)は、位置決めブロック61がベースプレート3上に設置された状態において、凹部(受け部61a)の底面の高さ位置が着座ブロック4の着座面の高さ位置と同じとなるようなものとなっている。すなわち、位置決めブロック61の受け部61aにおける前記底面と着座ブロック4の着座面とは、上下方向に関し同一水平面上に位置するものとなっている。そして、この位置決めブロック61は、ワークWが治具1上における配置されるべき所定の位置に置かれた状態において、受け部61aの2つの前記受け面がワークWにおける前記角部Aを構成する2つの側面に当接するような配置で、ベースプレート3に対し固定されるかたちで設けられている。
また、押圧機構は、シリンダハウジング63bが直方体状(ブロック状)に形成された直動シリンダ(例えば、油圧シリンダ)63と、その直動シリンダ63のピストン63aの先端に取り付けられた押圧体65とで構成されている。そして、その押圧機構における直動シリンダ63は、ワークWが前記所定の位置に置かれた状態において、前記のように位置決めブロック61に受けられるワークWの前記角部Aとは対角の角部(図2の角部B)の近傍に配置されると共に、ピストン63aを位置決めブロック61の受け部61a(より詳しくは、受け部61aにおける2つの前記受け面が交差する位置)に向けた状態で、ベースプレート3に対し固定されるかたちで設けられている。
また、直動シリンダ63において、ピストン63aは、位置決めブロック61における前記受け面に対向し得るような高さ位置に設けられている。すなわち、直動シリンダ63がベースプレート3上に設置された状態において、ピストン63aは、治具1上に配置されたワークWにおける前記角度Bと対向し得る高さ位置に位置する状態となる。その上で、そのピストン63aの先端に取り付けられる押圧体65は、図示のように、ピストン63aに対し二股状となるような構成を有しており、その2つの先端部において、ワークWにおける対向する前記角部Bを構成する2つの側面に対し同時に当接し得る構成となっている。
そして、そのような位置決め装置6によれば、ワークWが着座ブロック4における着座面及び位置決めブロック61における受け部61aの前記底面上に載置された状態において、押圧機構における直動シリンダ63のピストン63aがワークW側へ進出するように駆動される。それにより、押圧体65が、その2つの先端部においてワークWの前記角部Bにおける2つの側面に当接し、位置決めブロック61の受け部61aに向けてワークWを押圧する状態となる。その結果、ワークWにおける前記角部Aの2つの側面が位置決めブロック61における受け部61aの2つの前記受け面に押接された状態になると共に、前記角部Bの2つの側面に対し押圧機構における押圧体65が押接した状態となり、ワークWは、その側面において位置が規制された状態となって治具1上において位置決めされた状態となる。また、ワークWを治具1から取り外す際には、直動シリンダ63においてピストン63aがワークW側から後退するように駆動され、それにより、ワークWと位置決めブロック61及び押圧体65との押接状態が解消される。
また、押圧機構においては、前記のようにピストン63aを進退駆動するための作動流体が直動シリンダ63に対し供給される、及び直動シリンダ63から排出される構成となっており、そのために、治具プレート2には、その作動流体を供給、排出するための流体流路が形成されている。より詳しくは、直動シリンダ63は、例えば前記したように油圧シリンダであり、且つ、前記したクランプ装置5と同様に単動式のものであるとすると、ピストン63aの前記進出時にシリンダハウジング63bにおけるシリンダ(図示略)内の圧力室に圧油が供給されると共に、ピストン63aの前記後退時に前記圧力室から圧油が排出されることとなる。そのために、治具プレート2には、前記のように治具プレート2の側面及び上面に開口する2つの流体流路24、25が形成されており、また、その流体流路24、25には、前記した流体流路21等と同様に前記側面の開口に管継手Fが取り付けられると共に、前記上面の開口にもベースプレート3に設けられた流体流路を介して管継手Fが接続されている。その上で、前記上面の開口に取り付けられた管継手Fに流体管Tが接続されると共に、その流体管Tが管継手を介してシリンダハウジング63bに連結されることで、直動シリンダ63内の圧力室が流体流路24、25と連通される構成となっている。
以上で説明したようなワーク固定用治具1において、前記のように、治具プレート2に形成された流体流路21〜25は、ベースプレート3に設けられた流体流路を介し、ベースプレート3上における対応する装置に連通されるものであり、本発明においては、そのベースプレート3に設けられる流体流路が、ベースプレート3に嵌挿された金属製のインサート部材に形成される構成となっている。以下に、その構成について具体的に説明する。
図3に示すのは、前記したクランプ装置5における本体ハウジング51内において前記シリンダに連通するように形成された流体流路51b、51cと治具プレート2に形成された流体流路22、23とを連通させるためのベースプレート3における流路構成である。但し、本実施例では、図示のように、クランプ装置5における流体流路51b、51cは、治具プレート2における流体流路22、23よりも内径が小さく形成されているものとする。なお、図示は省略するが、着座ブロック4に形成された流体流路41と治具プレート2に形成された流体流路21とを連通させるためのベースプレート3における流路構成についても同じ構成であるものとする。
以下に、その治具プレート2における流体流路22、23とクランプ装置5における流体流路51b、51cとを連通させるためのベースプレートにおける流路構成について説明するが、治具プレート2における流体流路22とクランプ装置5における流体流路51bとを連通するためのベースプレート3における流路構成と、治具プレート2における流体流路23とクランプ装置5における流体流路51cとを連通させるためのベースプレート3における流路構成とは同じ構成であるため、以下では、その一方(前者)についてのみ説明し、他方(後者)についての説明は省略する。
ベースプレート3は、前述のように位置決めされて治具プレート2に対し固定された状態で流体流路22における治具プレート2の上面側の開口に対向する位置に、厚さ方向に貫通するように形成された貫通孔3aを有しており、この貫通孔3aが本発明で言う取付孔として機能するものとなっている。但し、この貫通孔(取付孔)3aは、前記位置決め状態において治具プレート2における流体流路22の前記開口と平面視において中心が一致するように形成されている。また、クランプ装置5おいて、流体流路51bはハウジング51の下面に開口しており、クランプ装置5がベースプレート3上に設置された状態において、その流体流路51bの前記開口とベースプレート3の取付孔3aとは平面視において中心が一致するものとなっている。
その上で、ベースプレート3は、取付孔3aに対し金属製のインサート部材31が嵌挿される構成となっている。このインサート部材31は、円筒状の部材であり、軸線方向における略中間部を境に外径寸法が変更され、一端側が大径のフランジ状に形成された構成となっている。そのため、取付孔3aも、途中で内径が変更されて孔内に段部が形成されたものとなっている。具体的には、取付孔3aは、ベースプレート3の上面側となる部分の内径に対し下面側となる部分の内径が大きく形成されており、その内径の差によって孔内に段部が形成されたものとなっている。また、取付孔3aにおける前記それぞれの部分の内径は、インサート部材31の外径に応じたものとなっている。
そして、インサート部材31は、ベースプレート3の下面側から取付孔3aに挿入され、前記したフランジ状の部分(フランジ部)31bの端面が取付孔3a内の前記段部に当接した状態でベースプレート3に対し固定される。また、そのインサート部材31のベースプレート3に対する固定は、例えば、インサート部材31におけるフランジ部31bを除く部分である軸部31cの外周面に雄ネジが切られると共に取付孔3aにおける小径の部分(小径部)の内周面に雌ネジが切られているものとし、インサート部材31の軸部31cを取付孔3aの前記小径部に螺挿すると共に、インサート部材31の外周面及び取付孔3aの内周面に塗布された接着剤等により両者を接着状態とするといったかたちで行われる。また、その固定は、軸部31cの外周面にローレット加工を施すと共に、取付孔3aに対し締まりばめ又は接着により固定されるものであってもよい。
また、インサート部材31は、軸線方向に貫通する貫通孔31aを有している。但し、その貫通孔31aは、その中心を円筒状のインサート部材31の軸線に一致させて形成されており、また、図示のように略中間部を境に内径が変更されたものとなっている。具体的には、貫通孔31aは、インサート部材31がベースプレート3に嵌挿された状態でのベースプレート3の下面側(治具プレート2側)となる部分の内径が治具プレート2における流体流路22の内径と同径に形成されており、また、ベースプレート3の上面側(クランプ装置5側)となる部分の内径がクランプ装置5における流体流路51bの内径と同径に形成されている。
そして、前記のように、ベースプレート3が治具プレート3上に設置されると共にクランプ装置5がベースプレート3上に設置された状態において、ベースプレート3における取付孔3aと治具プレート2の上面における流体流路22の前記開口及びクランプ装置5における流体流路51bの前記開口とは平面視において中心が一致するものとなっていることから、その取付孔3aに嵌挿されるインサート部材31における貫通孔31aは、流体流路22と流体流路51bとを連通させ、流体流路22によって供給される圧油を流体流路51b側へ通過させる流体流路として機能するものとなる。従って、このインサート部材31における貫通孔31aが、本発明で言う流通孔に相当する。
因みに、図示の構成では、治具プレート2における流体流路22及びクランプ装置5における流体流路51bは、前記開口の付近において内径が若干大きく形成されており、その内径が大きく形成された部分に、インサート部材31と治具プレート2及びクランプ装置5(本体ハウジング51)との接合部から圧油が漏れるのを防止するためのシール部材(Oリング)が設けられている
また、本実施例では、インサート部材31は、その軸線方向における寸法がベースプレート3の厚さ寸法よりも大きくなっており、前記のようにインサート部材31が取付孔3aに嵌挿された状態において、インサート部材31はベースプレート3に対し軸線方向に突出するものとなっている。
具体的には、インサート部材31は、フランジ部31bにおける軸線方向の寸法が取付孔3aにおける大径の部分(前記段部よりも下面側の部分)の軸線方向の寸法よりも大きくなっている。それにより、前記のようなフランジ部31bの端面が取付孔3aの前記段部に当接するインサート部材31の取付状態においては、インサート部材31は、フランジ部31bの一部がベースプレート3の下面から突出した状態となる。従って、ベースプレート3が治具プレート2上に設置された状態において、ベースプレート3は、インサート部材31の下面においてベースプレート2上に載置された状態となる。すなわち、インサート部材31の下面が、ベースプレート3における治具プレート2に対する着座面となっている。
なお、本実施例では、クランプ装置5や着座ブロック4等のベースプレート3上の複数の装置に対し治具プレート2に形成された流体流路から流体が供給されるものとなっており、従って、ベースプレート3においては、前記のようなインサート部材31が各装置に対応するかたちで複数設けられるものとなっている。また、図示は省略するが、ベースプレート3は、治具1上に設置されるワークWの大きさ等に合せて各装置の位置を変更できるように構成されており、その各取付位置にインサート部材31が設けられるものとなっている。そして、ベースプレート3は、そのような複数のインサート部材31の下面である着座面において治具プレート2上に着座し、治具プレート2上に載置される構成となっている。
また、本実施例では、インサート部材31は、ベースプレート3の上面からも突出する構成となっている。具体的には、インサート部材31は、その軸部31cの軸線方向における寸法が取付孔3aの前記小径部の軸線方向における寸法よりも大きくなるように形成されており、それにより、前記取付状態において、その上端部(ベースプレート3の上面側となる端部)がベースプレート3の上面から突出する構成となっている。従って、クランプ装置5は、そのインサート部材31が設けられている位置では、ベースプレート3の上面ではなく、インサート部材31の上面に載った状態となる。すなわち、ベースプレート3におけるクランプ装置5の着座面の一部がインサート部材31の上面によって形成されている。
さらに、クランプ装置5は、前述のように本体ハウジング51に形成された挿通孔51dに挿通されたネジ部材51fがベースプレート3側に設けられた雌ネジ孔に螺挿されることによってベースプレート3に対し固定されるものであるが、本実施例では、この雌ネジ孔は、ベースプレート3に嵌挿されるネジ孔形成部材32に形成されたものとなっている。
より詳しくは、ベースプレート3には、クランプ装置5の設置が想定される位置(設置位置)に、クランプ装置5の本体ハウジング51における4つの挿通孔51dに対応させるかたちで、1つの前記設置位置につき4つの嵌挿孔36が形成されている。但し、この嵌挿孔36は、有底の孔であって、ベースプレート3の上面に開口すると共に、その深さ寸法がベースプレート3の板厚寸法よりも小さい孔となっている。そして、その各挿通孔36には、ネジ孔形成部材32が嵌挿されて固定されている。
各ネジ孔形成部材32は、前記したインサート部材31と同様に円筒状の部材であって、軸線方向における一端側にフランジ部32bが形成された部材である。そして、このネジ孔形成部材32は、嵌挿孔36に対しベースプレート3の上面側から嵌挿されると共に、フランジ部32bの端面がベースプレート3の上面に当接するかたちでベースプレート3に対し固定される。また、このネジ孔形成部材32のベースプレート3に対する固定は、例えば、ネジ孔形成部材32の外周面に雄ネジが切られると共に嵌挿孔36の内周面に雌ネジが切られているものとし、ネジ孔形成部材32が嵌挿孔36に螺挿されると共に、ネジ孔形成部材32の外周面及び嵌挿孔36の内周面に塗布された接着剤等により両者を接着状態とするといったかたちで行われる。また、その固定は、ネジ孔形成部材32が嵌挿孔36に対し締まりばめで打ち込まれるものであってもよい。
そして、各ネジ孔形成部材32は、中心をネジ孔形成部材32の軸線に一致させて形成された有底の孔を有すると共に、その孔の内周面に雌ネジが切られたものとなっており、雌ネジ孔を有する構成となっている。その上で、クランプ装置5は、その本体ハウジング51の各挿通孔51dに挿通された各ネジ部材51fがベースプレート3に嵌挿固定されたネジ孔形成部材に螺挿されることで、ネジ孔形成部材32を介してベースプレート3に対し固定されることとなる。
なお、この構成の場合、ネジ孔形成部材32のフランジ部32bがベースプレート3の上面上に突出したかたちとなり、クランプ装置5は、その設置状態おいてネジ孔形成部材32のフランジ部32bの上面に載った状態となる。すなわち、このネジ孔形成部材32の上面もクランプ装置5の着座面の一部となっており、前記したインサート部材31の上面と共にクランプ装置5の着座面を構成している。因みに、着座ブロック4及び押圧機構における位置決めブロック61、直動シリンダ63のベースプレート3に対する固定も、ベースプレート3に嵌挿固定されるネジ孔形成部材を用い、クランプ装置5と同様のかたちで行われるものとなっている。
次に、図4に示す構成について説明する。この図4に示すのは、前記した押圧機構における直動シリンダ63に対し圧油を給排油するために直動シリンダ63に接続された流体管T、Tと治具プレート2における流体流路24、25とを管継手F、Fを介して連通させるためのベースプレート3における流路構成である。この構成についても前記した治具プレート2における流体流路22とクランプ装置5における流体流路51cとを連通させるための構成と同様のものとなっている。
より詳しくは、ベースプレート3は、治具プレート2に対する前記位置決め状態において流体流路24(25)における治具プレート2の上面側の開口に対向する位置に、厚さ方向に貫通するように形成された貫通孔3bを有しており、この貫通孔3bが本発明で言う取付孔として機能するものとなっている。但し、この貫通孔(取付孔)3bは、前記位置決め状態において治具プレート2における流体流路24(25)の前記開口と平面視において中心が一致するように形成されている。
その上で、ベースプレート3は、その取付孔3bに対し金属製のインサート部材33が嵌挿される構成となっている。このインサート部材33は、円筒状の部材であり、軸線方向における一端側にフランジ部33bを有する構成となっている。また、インサート部材33におけるフランジ部33bを除く部分である軸部33cの外径は、ベースプレート3における取付孔3bの内径と略一致したものとなっている。そして、インサート部材33は、ベースプレート3の下面側から取付孔3bに嵌挿され、フランジ部33bの端面がベースプレート3の下面に当接した状態で、インサート部材31等と同様の手法でベースプレート3に固定される。
そして、この構成においても、インサート部材33がベースプレート3に取り付けられた状態において、フランジ部33bはベースプレート3の下面から突出するかたちとなっており、そのインサート部材33におけるフランジ部33bの下面が、前記したインサート部材31の下面と同じくベースプレート3の治具プレート2に対する着座面となる。
さらに、このインサート部材33にも、軸線方向に貫通する貫通孔33aであって、中心をインサート部材33の軸線に一致させて形成されると共に、内径が流体流路24(25)の内径と一致するように形成された貫通孔33aが形成されている。従って、ベースプレート3が治具プレート3上に設置されることによってこの貫通孔33aが流体流路24(25)と連通した状態となり、この貫通孔33aが本発明で言う流通孔に相当するものとなる。そして、このインサート部材33には、ベースプレート3の上面側となる部分に前記の管継手Fが取り付けられ、その管継手Fを介して流体管Tが連結されている。それにより、治具プレート2における流体流路24、25が、ベースプレート3に設けられた流通孔33aによる流体流路、管継手F及び流体管Tを介して押圧機構における直動シリンダ63に接続された構成となる。
以上で説明した本発明によるワーク固定用治具1によれば、ベースプレート3上の装置に供給される(又は、ベースプレート3上の装置から排出される)流体をベースプレート3内で通過させるためのベースプレート3における流路構成について、従来の一般的な装置のようにベースプレート3に形成された孔をそのまま流体流路として利用するのではなく、ベースプレート3に形成された孔に嵌挿された金属製のインサート部材における貫通孔(流通孔)が流体流路として機能する構成であるため、ベースプレート3がCFRP製であっても、そのベースプレート3を構成しているCFRPに層間剥離が発生することは無く、その層間剥離に起因するベースプレートの剛性(強度)低下や流体の漏れが防止されるものとなる。
また、前記のように、インサート部材の下面がベースプレート3における治具プレート2に対する着座面となる構成によれば、着座ブロック4を介してワークWが載置されるベースプレート3の上面を、工作機械のテーブル等に対する平行度(平面度)の精度(以下、単に「平面度」と言う。)が高いものとすることができる。
より詳しくは、工作機械における金属加工の分野では、治具におけるワークWが載置される面に対し極めて高い精度の前記平面度が求められる。一方で、ベースプレート3を構成するCFRPについては、その成形工程において僅かではあるが撓みを生じた状態となる場合がある。そして、そのようにCFRPが撓んだ状態となってしまっている場合には、ベースプレート3に対し前記平面度を所望の精度とするために修正を施す必要がある。その場合において、ベースプレート3の上面に研削加工等を施して前記平面度を高めることが考えられるが、その手法では、CFRP製のベースプレート3の場合、その基材であるCFRPの繊維が切断され、剛性(強度)が低下して所望の剛性(強度)が得られないものとなってしまう虞がある。これに対し、インサート部材の下面が治具プレート2に対する着座面となる本実施例の治具1におけるベースプレート3によれば、その着座面であるインサート部材の下面に研削加工等を施し、各インサート部材のベースプレート3の下面からの突出量等を変えることでベースプレート3の上面の前記平面度が調整されることとなり、その調整によって前記平面度を高いものとすることができる。
また、本実施例におけるワーク固定用治具1においては、ベースプレート3上の装置である着座ブロック4やクランプ装置5等の装置のネジ部材によるベースプレート3に対する固定が、ネジ部材をワークプレート3に対し直接螺挿するのではなく、ワークプレート3に対しネジ孔形成部材を嵌挿固定し、そのワークプレート3に固定されたネジ孔形成部材に形成された雌ネジ孔に螺挿する構成としているため、ネジ部材による締結力を高めることができ、前記装置の取付状態を安定したものとすることができる。
以上では、本発明の一実施形態(実施例)について説明したが、本発明は前記実施例において説明したものに限定されるものではなく、以下のような実施形態(変形例)での実施も可能である。
1)前記実施例では、ベースプレート3の上面の前記平面度を高い精度のものとするために、金属製のインサート部材がベースプレート3の下面から突出してその下面がベースプレート3における治具プレート2に対する着座面となるものとしたが、本発明のワーク固定用治具1は、使用分野が前記した高い精度の前記平面度が求められる工作機械における金属加工の分野に限定されるものではなく、ベースプレート3の撓みによる影響が問題とはならない分野においても用いられるものであるため、インサート部材の下面が着座面となる構成は必ずしも必要ではない。すなわち、ベースプレート3の撓みが問題とはならない分野で用いられることを想定した場合については、インサート部材がベースプレート3の下面から突出しておらず、ベースプレート3の下面が治具プレート2に対する着座面となる構成であってもよい。
また、前記実施例の構成で言うと、ワークWは、治具1上において、基準座としての着座ブロック4及び押圧機構における位置決めブロック61上に載置されている。すなわち、ワークWは、3つの着座ブロック4の各着座面及び位置決めブロック61の受け部61aの底面とで画定される仮想平面上に載った状態となる。従って、ベースプレート3の上面の前記平面度が損なわれている場合であっても、前記仮想平面の前記平面度が高いものであればワークWは所望の姿勢となるため、前記実施例のようにベースプレート3の上面の前記平面度を高めることに代えて、前記仮想平面の前記平面度を高めることが考えられる。そして、前記実施例の構成では、着座ブロック4及び位置決めブロック61は、前記のようにベースプレート3の上面から突出するネジ孔形成部材のフランジ部に載置された状態でベースプレート3上に設置(固定)される構成となっている。そこで、各ネジ孔形成部材におけるフランジ部の上面に研削加工等を施し、各フランジ部のベースプレート3の上面からの突出量を変えることで前記仮想平面の前記平面度が調整されることとなるため、その調整によって前記仮想平面の前記平面度を高めることが考えられる。そして、その場合にも、前記のようにベースプレート3の下面が治具プレート2に対する着座面となる構成であってもよい。
2)インサート部材のベースプレート3に対する固定方法について、前記実施例では、インサート部材とベースプレート3とをネジ結合すると共に接着によって固定するものとしたが、前記固定方法については前記実施例の構成に限らず、例えば、図5に示すような構成であってもよい。なお、この図5に示す構成は、インサート部材とブロック材とでベースプレート3を挟み込んだ状態としてインサート部材をベースプレート3に対し固定状態とする構成であり、より詳しくは以下のような構成である。
図5(a)に示す構成においては、金属製のインサート部材35は、前記実施例のインサート部材と同様に、円筒状の部材であってその一端側にフランジ部35bが形成されたものとなっている。また、ベースプレート3に形成される取付孔(貫通孔)3cも、インサート部材35のフランジ部35bを受け入れるために、ベースプレート3の板厚方向において内径が途中で変更されており、孔内に段部が形成されたものとなっている。但し、この例においては、インサート部材35がベースプレート3の上面側から挿入されるものとなっており、従って、取付孔3cは、ベースプレート3の上面側となる部分の内径が下面側となる部分の内径よりも大きく形成されたものとなっている。さらに、この例においては、インサート部材35は、その軸線方向における寸法(長さ寸法)がベースプレート3の板厚寸法よりも十分に大きく形成されており、図示の例では、ベースプレート3の板厚寸法に対し2倍以上の長さ寸法を有するものとなっている。
その上で、図5(a)の構成においては、貫通孔71aを有する直方体状の締結ブロック71が用いられており、この締結ブロック71が平面視においてその貫通孔71aの中心をベースプレート3における取付孔3cの中心に一致させる配置でベースプレート3の下面側に設けられ、ベースプレート3の上面側から取付孔3cに対し挿通されたインサート部材35がその軸部35cにおいて締結ブロック71の貫通孔71aにも挿通される構成となっている。なお、貫通孔71aの軸線方向における締結ブロック71の寸法は、取付孔3cに挿通されたインサート部材35がそのフランジ部35bの端面を取付孔3cの前記段部に当接させた状態でのインサート部材35のベースプレート3の下面からの突出長さよりも小さいものとなっている。従って、前記のようにインサート部材35がベースプレート3の取付孔3c及び締結ブロック71の貫通孔71aに挿通されると共に、締結ブロック71がその上面においてベースプレート3の下面に当接した状態において、インサート部材35の先端部(フランジ部35bが形成される側とは反対側の端部)35dが締結ブロック71の下面から突出し得る構成となっている。
さらに、インサート部材35において、前記の先端部35dは、軸部35cよりも小径に形成されており、且つ、その外周面に雄ネジが切られたものとなっている。そこで、前記のようにベースプレート3の取付孔3c及び締結ブロック71の貫通孔71aに挿通されたインサート部材35の先端部35dにナットNを螺合させて締め付けることにより、ベースプレート3がインサート部材35のフランジ部35bと締結ブロック71とにより挟持された状態となり、ベースプレート3とインサート部材35とが相対的に固定された状態、すなわち、ベースプレート3に対しインサート部材35が固定された状態となる。因みに、インサート部材35の先端部35dには六角穴が形成されており、六角レンチ等を用いることによってインサート部材35を回転が阻止された状態とすることができ、ナットNを締め付ける際のインサート部材35の共周りを防ぐことができる構成となっている。但し、そのインサート部材35における六角穴は、前記のような先端部35dではなく、フランジ部35bの端面に開口するように形成されていてもよい。
また、図5(a)の構成においては、インサート部材35における流体流路として機能する流通孔35aは、一端側においてフランジ部35bの上面に開口すると共に、軸線方向においては有底の孔となっており、他端側において軸部35cの側面に開口するように形成されている。また、締結ブロック71には、貫通孔71aと直交するようにして貫通孔71a及び締結ブロック71の側面に開口する流体流路71bが形成されている。そして、インサート部材35が締結ブロック71に挿通された状態において、インサート部材35における流通孔35aがその側面の開口において締結ブロック71における流体流路71bと連通する構成となっている。その上で、締結ブロック71(流体流路71b)には管継手Fを介して流体管Tが接続されており、流体管Tによって供給される流体が締結ブロック71における流体流路71及びインサート部材35における流通孔35aを介してベースプレート3上の装置に供給されるものとなっている。
なお、この例の場合、ベースプレート3の下側に締結ブロック71、流体管T等の部材が存在する構成となっているため、ベースプレート3が載置される治具プレート2は、その部材の存在位置(範囲)に溝あるいは孔が形成されたものとなる。
3)ベースプレート3について、前記実施例では、その全てがCFRPで構成されているものとしたが、それに限らず、ベースプレート3は、表面材としてのCFRP製の板材間にコア材(例えば、発泡材等)が介装されたサンドイッチ構造を成す構成のものとしてもよい。
因みに、図5(b)に示すのは、前記した図5(a)に示す構成におけるベースプレート3を、前記のようなサンドイッチ構造を成す構成のものとした場合であり、ベースプレート3は、一対のCFRP製の板材3A、3Aとその板材3A、3A間に介装されて接着等により板材3Aに固定された発泡材等からなるコア材3Bとで構成されている。但し、図5のようなベースプレート3に対するインサート部材35の固定構造の場合、インサート部材35のフランジ部35bと締結ブロック71とでベースプレート3を挟持する構成であるため、ナットNの締め付けに伴ってベースプレート3に対し板厚方向における両側から力が作用するものとなっている。そのため、ベースプレート3が前記したサンドイッチ構造を成す構成である場合は、ナットNの締め付けに伴ってコア材3Bが板厚方向に変形する虞がある。そこで、図5(b)に示す構成においては、インサート部材35のフランジ部35bと締結ブロック71との間に両者に当接するスリーブ73が設けられている。
4)以上で説明した例では、インサート部材における流通孔が軸線方向においてベースプレート3を板厚方向に貫通するように形成されたものとなっているが、本発明においては、流通孔は、そのように形成されるものに限らず、図6に示すように、ベースプレート3の板厚方向における存在範囲内において一方の開口がインサート部材の側面に位置するものであってもよい。
より詳しくは、図6に示す構成では、インサート部材37は、大径のフランジ部37bがベースプレート3の下面側になるようにしてベースプレート3における取付孔3dに嵌挿固定されている。そして、そのインサート部材37においては、流通孔37aは、一端側においてインサート部材37の下面(治具プレート2に載置される面)に開口すると共に軸線方向においては有底の孔となっており、他端側においてインサート部材37(フランジ部37b)に開口するように形成されている。その上で、インサート部材37には流通孔37aの前記他端に接続されるかたちで管継手Fが取り付けられており、流通孔37aは、その管継手Fを介し、流体が供給(及び/又は排出)される流体管Tに連通されている。
なお、その構成の場合、板厚方向におけるベースプレート3の存在範囲内に管継手Fや流体管Tが存在することとなるため、ベースプレート3には、図6において符号3fで示すように、管継手Fや流体管Tの配置に対応させて溝であってベースプレート3の下面側に開口する溝が形成されている。因みに、この溝3fについては、ベースプレート3の基材であるCFRPが成形される際に形成されるものとする。そして、このような構成によれば、前記実施例では位置決め装置6における直動シリンダ63に対する圧油の給排をベースプレート3上に位置する流体管Pによって行う構成となっているが、その直動シリンダ63に対する圧油の給排を、ベースプレート3内に位置する流体管Tによって行う構成とすることもできる。
5)その他、以下のような変形例も本発明に含まれる。
(1)以上で説明した例では、いずれもインサート部材を円筒状の部材としてが、本発明におけるインサート部材は、そのような円筒状の部材に限らず、軸線方向と直交する方向の断面が多角形状を有する部材であってもよい。また、前記実施例におけるネジ孔形成部材についても同様である。
(2)前記実施例では、治具1は、ベースプレート3上に配置される装置としてクランプ装置5を含む、すなわち、クランプ装置5がベースプレート3上に配置される構成となっているが、これに代えて、クランプ装置5が、前述の特許文献1に開示された治具と同様に、治具ベース2上に配置される構成であってもよい。また、治具1は、位置決め装置6における押圧機構(直動シリンダ63)についても、治具ベース2上に配置される構成であってもよい。但し、位置決めブロック61については、ベースプレート3上に配置されるのが好ましい。
(3)前記実施例では、ベースプレート3が載置される治具プレート2を金属製のものとしたが、治具プレート2についても、ベースプレート3と同じくCFRP製であってもよい。但し、その場合、治具プレート2内の流体流路は、前記実施例のように治具プレート2内に形成された孔ではなく、図6の例におけるベースプレート3のように治具プレート2に対し溝を形成し、その溝内に配置された流体管Tによって構成されるものとなる。
また、前記実施例では、治具1は、ベースプレート3が治具プレート2上に載置される構成、すなわち、プレート材を二段に重ねて構成される二段構造となっているが、本発明においては、前記実施例における治具プレート2は必ずしも必要ではなく、プレート材がベースプレート3のみの一段構造の構成であってもよい。そして、その場合は、CFRP製のベースプレート3の側面に管継手Fが取り付けられると共に、前記のような溝内での流体管Tの配置により流体流路が形成される構成とすればよい。
さらに、本発明は、以上で説明したいずれの実施形態にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
1 ワーク固定用治具
2 治具プレート
22〜25 流体流路
3 ベースプレート
31、33、35、37 インサート部材
3A CFRP材
3B コア材
3a、3b、3c、3d 流通孔(貫通孔)
3f 溝
4 着座ブロック
5 クランプ装置
52 作動ロッド
53 クランプアーム
54 リンク部材
6 位置決め装置
61 位置決めブロック
61a 受け部
63 直動シリンダ
63a ピストン
65 押圧体
71 締結ブロック
73 スリーブ
F 管継手
T 流体管
W ワーク

Claims (2)

  1. 平板形状のベースプレートと、ベースプレート上に設けられると共にワークが載置される基準座と、前記ワークに対し前記基準座側へ押圧力を作用させて前記基準座との協働で前記ワークをクランプするクランプ装置とを含むワーク固定用治具において、
    前記ベースプレートは、少なくとも上面及び下面が炭素繊維強化プラスチックで構成されたものとなっており、
    前記ベースプレートには、厚さ方向に貫通する取付孔が形成されると共に、前記取付孔に嵌め込まれるかたちで金属製のインサート部材が取り付けられており、
    前記インサート部材は、流体が前記ベースプレート内を通過するための流体流路として機能する流通孔を有する
    ことを特徴とするワーク固定用治具。
  2. 前記インサート部材は、前記ベースプレートに取り付けられた状態において前記ベースプレートの前記下面よりも突出する構成となっており、
    前記インサート部材の下面が前記ベースプレートの着座面となる
    ことを特徴とする請求項1に記載のワーク固定用治具。
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