JP2016096767A - 背負バンドの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機本体部との一体感を十分に得ることができる背負バンドの取付構造を提供する。
【解決手段】背負式作業機1の作業機本体部10に背負バンド12が取り付けられた取付構造Aにおいて、作業機本体部10の上部2に上端部14aが、作業機本体部10の下部6に下端部14bが係止される左右一対のバンド部14,14を備え、バンド部14,14の下端部14b、14bは、上下方向に向けられて略平行な状態で、または、上方に向かうにつれて互いに離間するように傾斜した状態で、作業機本体部10の下部6に係止されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、背負式作業機の作業機本体部に背負バンドが取り付けられた取付構造に関する。
背負バンドの取付構造として、下記特許文献1,2に記載された構造が知られている。特許文献1に記載された構造では、背負バンドの上側の端部が、タンクの前側の上端部に設けられた上側バンド取付部に着脱自在に連結されている。背負バンドの下側の端部は、架台の前側の下端部に設けられた下側バンド取付部に着脱自在に連結されている。下側バンド取付部では、ナスカン金具が用いられている。特許文献2に記載された構造では、上側バンド取付部において、タンクの前面に凹部が形成され、凹部内にバーが架設されている。バーと凹部の底面との間の隙間に、背負バンドの上端部に形成された筒部を挿入し、隙間を通された後の筒部に丸棒状のピンを挿入する。ピンの直径は隙間よりも大きいため、ピンがバーに係止され、凹部内に収容される。このようにして、背負バンドの上端部がタンクに取り付けられる。
特開2014−30404号公報 特開2007−38066号公報
特許文献1に記載の構造では、下側バンド取付部用いられたナスカン金具が作業者に接触しないよう、金具を取り付ける箇所を作業者の体の幅より外側に配置する必要があった。そのため、背負バンドが作業者の体にフィットしにくく、作業機本体部との一体感を十分に得ることは難しかった。
本発明は、作業機本体部との一体感を十分に得ることができる背負バンドの取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、背負式作業機(1)の作業機本体部(10)に背負バンド(12)が取り付けられた取付構造(A)において、作業機本体部(10)の上部(2)に上端部(14a)が、作業機本体部(10)の下部(6)に下端部(14b,14b)が係止される左右一対のバンド部(14,14)を備え、バンド部(14,14)の下端部(14b,14b)は、上下方向に向けられて略平行な状態で、または、上方に向かうにつれて互いに離間するように傾斜した状態で、作業機本体部(10)の下部(6)に係止されていることを特徴とする。
この背負バンド(12)の取付構造(A)によれば、バンド部(14,14)の下端部(14b,14b)は作業機本体部(10)の下部(6)に係止されているため、ナスカン等の金具を用いる必要がない。よって、バンド部(14,14)の下端部(14b,14b)が係止される箇所を作業者の体の幅より狭い位置に配置することができる。しかも、左右一対のバンド部(14,14)の下端部(14b,14b)は、上下方向に向けられて略平行な状態で、または、上方に向かうにつれて互いに離間するように傾斜した状態で、作業機本体部(10)の下部(6)に係止されるため、バンド部(14,14)の幅方向が縦向きになることで作業者の体の側部にフィットしやすくなっている。この構造により、作業者は、作業機本体部(10)との一体感を十分に得ることができる。
作業機本体部(10)の下部(6)の前壁部(6b)には、上下方向に向いて略平行に、または、上方に向かうにつれて互いに離間するように傾斜して延びる左右一対の長孔(20,20)が設けられ、バンド部(14,14)の下端部(14b,14b)が長孔(20,20)に通されて係止される。この場合、バンド部(14,14)の下端部(14b,14b)を長孔(20,20)に通すことで、作業機本体部(10)の下部(6)に容易に取り付けることができる。
作業機本体部(10)の前壁部(6b)は、長孔(20,20)が設けられたそれぞれの箇所において左右方向線に対し傾斜しており、左側の長孔(20)が設けられた前壁部(6b)の法線は左斜め前方を向き、右側の長孔(20)が設けられた前壁部(6b)の法線は右斜め前方を向いている。背負バンド(12)が作業者の体に密着するよう、下端部(14b,14b)を作業者の体の幅より狭い位置に係止させた場合、その下端部(14b,14b)は、左右の斜め前方に引っ張られる。上記の構成によれば、前壁部(6b)が背負バンド(12)の引張り方向に略垂直になり、長孔(20,20)に対する下端部(14b,14b)の係止が確実に行われる。
バンド部(14,14)の下端部(14b,14b)には、下端部(14b,14b)が長孔(20,20)を通り前壁部(6b)の後面側に配置された状態で、長孔(20,20)の幅よりも大きい直径を有する棒状部材(21)が取付けられており、長孔(20,20)の上下および/または左右には、棒状部材(21)に隣接して前壁部(6b)の後面側に突出する凸部(23,24)が設けられている。この場合、バンド部(14,14)の下端部(14b,14b)に棒状部材(21)が取り付けられることで、その下端部(14b,14b)および棒状部材(21)が一緒になって、前壁部(6b)の後面側で長孔(20,20)に係止される。長孔(20,20)の上下および/または左右に設けられた凸部(23,24)により、棒状部材(21)の脱落または位置ずれが防止される。
作業者の体に対面するバンド部(14,14)の裏面側に配置されて、バンド部(14,14)の長手方向に沿って固定されたクッションパッド(16)を更に備える。この場合、クッションパッド(16)がバンド部(14,14)と作業者の体の間に配置されて、作業者の体に当接するため、作業機本体部(10)の背負い心地が向上する。
バンド部(14,14)は、上端部(14a)を含む第1のバンド片(14c)と下端部(14b)を含む第2のバンド片(14d)とを有し、第1のバンド片(14c)と第2のバンド片(14d)との間に設けられたアジャスタ(17)によって長さ調節可能になっており、クッションパッド(16)は、第2のバンド片(14d)に固定されている。この場合、アジャスタ(17)によってバンド部(14,14)の長さが調節可能であるが、クッションパッド(16)はアジャスタ(17)よりも下端側の第2のバンド片(14d)に固定されているため、下端部(14b)からクッションパッド(16)までの距離は不変である。よって、作業者の体の側部に当接するクッションパッド(16)は、支障なくクッション機能を発揮することができる。
本発明によれば、作業機本体部(10)との一体感を十分に得ることができる。
本発明の背負バンドの取付構造が適用された背負式動力噴霧機を示す斜視図である。 図1の背負式動力噴霧機の後方斜視図である。 図1の背負式動力噴霧機の正面図である。 図1中の架台の後方斜視図である。 一対の背負バンドの正面図である。 背負バンドの側面図である。 (a)〜(c)は、バンド部の下端部を前壁部に係止する手順を示す図である。 バンド部の下端部の取付構造の平断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明において、上下、前後、および左右の語は、装置を背負った作業者を基準とした方向を表す。
図1および図2に示されるように、背負式作業機である背負式動力噴霧機1は、作業者が薬剤タンク2および架台6等からなる噴霧機本体部10を背負いながら、薬剤タンク2内に貯留された薬剤(薬液)を噴霧するものである。背負式動力噴霧機1の噴霧機本体部10は、薬剤タンク2と、架台6と、架台6に搭載されたエンジン3およびポンプ4等を備えている。また、背負式動力噴霧機1は、噴霧機本体部10から送り出された薬剤を作業者の手元まで伝送する噴霧ホースと、噴霧ホースの端部に設けられた噴霧ノズルとを備えている。噴霧機本体部10の前面には、作業者の背中に当接しクッション性を有する背当て部材が取り付けられている。なお、図面において、これらの噴霧ホース、噴霧ノズルおよび背当て部材は取り外されている。
噴霧機本体部10の上部を構成する薬剤タンク2と、噴霧機本体部10の下部を構成する架台6とは、円筒状部材からなる連結部11によって連結されている。薬剤タンク2および架台6は、左右方向に延びる軸線Lを中心にして相対的に回動可能になっている。すなわち、薬剤タンク2は、前傾が可能ないわゆるスイングタンクとされている。
図3に示されるように、噴霧機本体部10において、上部に配置された薬剤タンク2の左右方向の幅が大きくなっており、下部に配置された架台6の左右方向の幅は比較的小さくなっている。薬剤タンク2の幅は、作業者の上半身の上部(たとえば肩部等)の幅と同等である。架台6の幅は、作業者の上半身の下部(たとえば腰または体側部等)の幅と同等である。言い換えれば、噴霧機本体部10は、左右方向において、作業者の上半身と同等なコンパクトな(スリムな)形状になっている。なお、ここでいう作業者の上半身の大きさとは、一般的な大人の体の大きさの意である。
図4は、架台6の後方斜視図である。図4に示されるように、架台6は、薬剤タンク2の下方に配置されており、エンジン3およびポンプ4等が固定された矩形状のベース部6aと、ベース部6aの前端に連設されて上下方向に延在する前壁部6bとを有している。図1に示されるように、噴霧機本体部10の底部をなすベース部6aと、ベース部6aに略直交して設けられたベース部6aとの間に、エンジン3およびポンプ4が搭載されている。ベース部6aは、噴霧機本体部10を地面に載置する際の台座としても機能する。架台6は、たとえば合成樹脂等により成形されている。
図1および図2に示されるように、ベース部6aと前壁部6bの上端との間には、左右一対のステー7,7が固定されている。ステー7は逆L字状をなしており、架台6の左右側部に取り付けられている。このステー7には、薬剤タンク2が載置される。ステー7は、作業者が噴霧機本体部10を背負わずに持ち運ぶ際の取っ手としても機能する。
背負式動力噴霧機1は、噴霧機本体部10に取り付けられた左右一対の背負バンド12,12を備えている。背負バンド12,12のそれぞれは、たとえば一定の幅を有する帯状のバンド部14を有している。背負バンド12の取付構造Aでは、バンド部14,14の上端部14a,14aは、薬剤タンク2の前側の上部に左右対称に設けられた一対の上側バンド取付部13a,13aにより、薬剤タンク2に着脱自在に係止されている。バンド部14,14の下端部14b,14bは、架台6の前壁部6bの下端部に左右対称に設けられた一対の下側バンド取付部13b,13bにより、架台6に着脱自在に係止されている。
背負バンド12,12のそれぞれは、バンド部14の長手方向に沿って固定された上部クッションパッド15および下部クッションパッド16を備えている。上部クッションパッド15および下部クッションパッド16は、作業者の体に対面するバンド部14の裏面側に配置されている。
図5および図6を参照して背負バンド12についてより詳しく説明すると、背負バンド12のバンド部14は、上端部14aを含む上部バンド片(第1のバンド片)14cと、下端部14bを含む下部バンド片(第2のバンド片)14dとを有している。上部バンド片14cと下部バンド片14dとは、これらの間に設けられたアジャスタ17を介して連結されている。アジャスタ17に通された下部バンド片14dの他端14eを引き出すか、または他端14eを下端部14b側に繰り出すことにより、バンド部14の長さ調節が可能になっている。
上部クッションパッド15は、縫い目15aによって上部バンド片14cに固定されている。下部クッションパッド16は、縫い目16aによって下部バンド片14dに固定されている。下部クッションパッド16は、アジャスタ17と下端部14bとの間の位置に配置されているので、アジャスタ17による長さ調節によらず、下端部14bから下部クッションパッド16までの距離は不変である。
図2〜図4を参照して、上側バンド取付部13aおよび下側バンド取付部13bについて説明する。図3に示されるように、薬剤タンク2の前側の上部には、一対の凹部18が設けられており、この凹部18の左右の壁部間に、丸棒状のバー19が固定されている。上側バンド取付部13aでは、バンド部14の上端部14aがバー19と凹部18の底部との間の隙間に上側から通された後、筒状とされた上端部14a(図6参照)に芯棒金具(図示せず)が挿入される。芯棒金具および上端部14aがバー19に係合することにより、上端部14aが薬剤タンク2に係止・固定されている。すなわち、凹部18、バー19および芯棒金具によって、取付構造Aの上側バンド取付部13aが構成されている。
図3および図4に示されるように、噴霧機本体部10の下部である架台6の前壁部6bの下端部には、一対の長孔20,20が左右対称に設けられている。スリット形状の長孔20の長さは、バンド部14すなわち下端部14bの幅よりも長くなっている。長孔20の幅は、バンド部14を二枚重ねた厚さよりも若干大きくなっている。この構造により、バンド部14の筒状をなす下端部14b(図6参照)は、長孔20に挿通可能である。
一対の長孔20,20の間隔は、幅狭とされた架台6の前壁部6bに形成されているため、作業者の上半身の下部(たとえば腰または体側部等)の幅よりも狭くなっている。すなわち、噴霧機本体部10が作業者によって背負われた際、一対の長孔20,20は、作業者の腰または背中に対面して腰または背中によって覆われることになり、作業者の腰または背中の左右側方には突出しない。別の観点では、一対の長孔20,20は、上側バンド取付部13aにおける一対の凹部18,18と、左右方向において略等しい位置に配置されている(図3参照)。
一対の長孔20,20は、上方に向かうにつれて互いに離間するように傾斜して延びている。言い換えれば、一対の長孔20,20は、正面視で逆ハの字状をなしている。上下方向線に対する長孔20の延在方向の傾斜角度は、たとえば0度以上45度以下である。このように、長孔20が、上下方向に近い方向に傾斜することで、幅狭な間隔で設けられた長孔20に下端部14bが係止された際、下部バンド片14dが、作業者の腰または体側部等に側方から面状に当接する。
図7(b)に示されるように、下側バンド取付部13bでは、バンド部14の下端部14bが長孔20に前側から通され、前壁部6bの後面側に配置されて筒状とされた下端部14bに、たとえば円柱状の芯棒金具(棒状部材)21が挿入される。芯棒金具21の直径は、長孔20の幅よりも大きい。なお、長孔20の位置に対応するベース部6aの前端部には、芯棒金具21を挿入するための矩形状の開口22(図7(a)参照)が設けられている。そして、図7(c)に示されるように、バンド部14が前方に引っ張られることで、下端部14bが架台6に係止・固定される。
また、長孔20の上下には、芯棒金具21の上端および下端に隣接して前壁部6bの後面側に突出するリブ(凸部)23,23が設けられている。リブ23は、芯棒金具21が長孔20に係合した状態で芯棒金具21の端面の少なくとも一部を覆う。リブ23は、芯棒金具21の脱落を防止する機能を有する。長孔20の左右には、芯棒金具21の左右の側面(周面)に隣接して前壁部6bの後面側に突出するリブ(凸部)24,24が設けられている。リブ24は、長孔20に沿って延在する突条である。リブ24は、芯棒金具21の位置決めをより確実とする機能を有する。以上説明した長孔20、芯棒金具21、リブ23およびリブ24によって、取付構造Aの下側バンド取付部13bが構成されている。
上記したように、バンド部14,14の一対の下端部14b,14bは、上方に向かうにつれて互いに離間するように傾斜した状態で、架台6の前壁部6bに係止されている。この構成により、背負バンド12は、上端部14aが作業者の肩部に当接するよう、上端部14aの幅方向は水平方向に近くなっている。一方、下端部14bが作業者の腰部または体側部を包み込むよう、下端部14bの幅方向は上下方向に近くなっている。このように、一連のバンド部14として見た場合に、上下で常に約90度の捩れを有している。また、下側バンド取付部13bでは、ナスカン等の金具は用いられていない。そして、一定の幅を有して延びる下部バンド片14d(バンド部14)が、架台6の前壁部6bに直接に(当接した状態で)連結されている。
ここで、図8を参照して、架台6の前壁部6bの詳細について説明する。架台6の前壁部6bは、長孔20,20が設けられたそれぞれの箇所において左右方向線に対し傾斜している。左側の長孔20が設けられた前壁部6bの法線は左斜め前方を向き、右側の長孔20が設けられた前壁部6bの法線は右斜め前方を向いている。前壁部6bの各箇所の左右方向線に対する傾斜角度αは、鋭角であり、たとえば45度以下である。傾斜角度αは、20度以下であってもよい。このような傾斜角度αをもった前壁部6bに長孔20が形成されることで、バンド部14,14が左右の斜め前方に引っ張られた場合に、下端部14bおよび芯棒金具21の係止状態が安定する。
以上説明した背負バンド12の取付構造Aによれば、バンド部14の下端部14bは噴霧機本体部10の架台6に係止されているため、ナスカン等の金具を用いる必要がない。バンド部14の下端部14bが係止される箇所は、作業者の体の幅より狭い位置に配置されている。しかも、左右一対のバンド部14,14の下端部14b,14bは、上方に向かうにつれて互いに離間するように傾斜した状態で架台6に係止されるため、バンド部14の幅方向が縦向きになることで作業者の体の側部にフィットしやすくなっている。この構造により、作業者は、作業機本体部との一体感を十分に得ることができる。
ナスカンが設けられた従来の取付構造では、作業者にナスカン金具が接触しないように、金具取付部を平均的な体の幅より外側に配置していたため、製品寸法が増大して高コスト化を招いていた。上記実施形態の取付構造Aによれば、バンド部14の差し込み用スリットである長孔20,20が作業者の平均的な体の幅より狭い位置に配置されているため、背負バンド12が作業者を背中から包み込むようにホールドし、噴霧機本体部10との一体感が向上している。しいては、作業負荷を低減させることができる。さらには、差し込み用スリットである長孔20,20が平均的な体の幅より狭い位置に配置されるため、よりコンパクトな製品設計ができ、コスト低減も図られている。取付構造Aではナスカン金具等を用いないため、当該金具と製品と地面との噛み込みが起こることがない。しかも背負バンド12が捩れにくい。
取付構造Aでは、バンド部14の下端部14bを長孔20に通すことで、噴霧機本体部10の架台6に容易に取り付けることができる。
また、背負バンド12が作業者の体に密着するよう、下端部14bは作業者の体の幅より狭い位置に係止させたている。そして、下端部14bは、左右の斜め前方に引っ張られる(図8参照)。この構成によれば、前壁部6bが背負バンド12の引張り方向に略垂直になり、長孔20に対する下端部14bの係止が確実に行われる。
また、バンド部14の下端部14bに芯棒金具21が取り付けられることで、下端部14bおよび芯棒金具21が一緒になって、前壁部6bの後面側で長孔20に係止される。長孔20の上下および左右に設けられたリブ23,24により、芯棒金具21の脱落または位置ずれが防止される。
さらには、下部クッションパッド16がバンド部14と作業者の体の間に配置されて、作業者の体に当接するため、噴霧機本体部10に対する一体感および噴霧機本体部10の背負い心地が向上している。
アジャスタ17によってバンド部14の長さが調節可能であるが、下部クッションパッド16はアジャスタ17よりも下端側の下部バンド片14dに固定されているため、下端部14bから下部クッションパッド16までの距離は不変である。よって、作業者の体の側部に当接する下部クッションパッド16は、使用状況に関わらず、いつでも支障なくクッション機能を発揮することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、長孔20,20のそれぞれは、上下方向に向いて略平行に設けられてもよい。すなわち、バンド部14の下端部14bは、上下方向に向けられて略平行な状態で架台6に係止されてもよい。長孔20が設けられて下端部14bが長孔20に通される場合に限られず、前壁部6bに形成された係合凹部に、下端部14bが係合してもよい。たとえばボタン等によって、下端部14bが前壁部6bに直接取り付けられてもよい。
上記実施形態では、下側バンド取付部13bにおいて、筒状とされた下端部14bに、円柱状の芯棒金具21が挿入される場合について説明したが、これに限られず、帯状のバンド部に柱状体が嵌合または接合されてもよい。リブ23やリブ24を省略してもよい。長孔20が形成された架台6の前壁部6bは、左右方向線に対して傾斜していなくてもよい。すなわち、前壁部6bが左右方向に延びる平坦面であってもよい。
上部バンド片14c、下部バンド片14dおよびアジャスタ17を備える場合に限られず、単一のバンド片からなる背負バンドであって長さの調節機能を有していなくてもよい。クッションパッドが設けられなくてもよい。クッションパッドが省略され、バンド部14自体がクッション性を有する素材から成っていてもよい。
上記実施形態においては、本発明は、液体状の薬剤を噴霧するための背負式動力噴霧機1に適用されているが、粉末状の薬剤を散布するための背負式動力散布機等に適用されてもよい。本発明は、スイングタンク及び架台を有する背負式作業機に適用されてもよく、タンクや架台を有しない背負式作業機に適用されてもよい。
1…背負式動力噴霧機(背負式作業機)、2…薬剤タンク(上部)、6…架台(下部)、6b…前壁部、10…噴霧機本体部(作業機本体部)、12…背負バンド、14…バンド部、14a…上端部、14b…下端部、14c…上部バンド片(第1のバンド片)、14d…下部バンド片(第2のバンド片)、16…下部クッションパッド、17…アジャスタ、20…長孔、21…芯棒金具(棒状部材)、23…リブ(凸部)、24…リブ(凸部)、A…背負バンドの取付構造。

Claims (6)

  1. 背負式作業機(1)の作業機本体部(10)に背負バンド(12)が取り付けられた取付構造(A)において、
    前記作業機本体部(10)の上部(2)に上端部(14a)が、前記作業機本体部(10)の下部(6)に下端部(14b,14b)が係止される左右一対のバンド部(14,14)を備え、
    前記バンド部(14,14)の前記下端部(14b,14b)は、上下方向に向けられて略平行な状態で、または、上方に向かうにつれて互いに離間するように傾斜した状態で、前記作業機本体部(10)の前記下部(6)に係止されていることを特徴とする背負バンド(12)の取付構造。
  2. 前記作業機本体部(10)の前記下部(6)の前壁部(6b)には、上下方向に向いて略平行に、または、上方に向かうにつれて互いに離間するように傾斜して延びる左右一対の長孔(20,20)が設けられ、
    前記バンド部(14,14)の前記下端部(14b,14b)が前記長孔(20,20)に通されて係止されることを特徴とする請求項1に記載の背負バンド(12)の取付構造。
  3. 前記作業機本体部(10)の前記前壁部(6b)は、前記長孔(20,20)が設けられたそれぞれの箇所において左右方向線に対し傾斜しており、左側の長孔(20)が設けられた前記前壁部(6b)の法線は左斜め前方を向き、右側の長孔(20)が設けられた前記前壁部(6b)の法線は右斜め前方を向いていることを特徴とする請求項2に記載の背負バンド(12)の取付構造。
  4. 前記バンド部(14,14)の前記下端部(14b,14b)には、前記下端部(14b,14b)が前記長孔(20,20)を通り前記前壁部(6b)の後面側に配置された状態で、前記長孔(20,20)の幅よりも大きい直径を有する棒状部材(21)が取付けられており、
    前記長孔(20,20)の上下および/または左右には、前記棒状部材(21)に隣接して前記前壁部(6b)の後面側に突出する凸部(23,24)が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の背負バンド(12)の取付構造。
  5. 作業者の体に対面する前記バンド部(14,14)の裏面側に配置されて、前記バンド部(14,14)の長手方向に沿って固定されたクッションパッド(16)を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の背負バンド(12)の取付構造。
  6. 前記バンド部(14,14)は、前記上端部(14a)を含む第1のバンド片(14c)と前記下端部(14b,14b)を含む第2のバンド片(14d)とを有し、前記第1のバンド片(14c)と前記第2のバンド片(14d)との間に設けられたアジャスタ(17)によって長さ調節可能になっており、
    前記クッションパッド(16)は、前記第2のバンド片(14d)に固定されていることを特徴とする請求項5に記載の背負バンド(12)の取付構造。
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