JP6321129B2 - 帽子用内装具 - Google Patents

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Description

この発明は、防災用ヘルメット等の帽子に用いられる帽子用内装具、及び帽子用内装具を備えた防災用ヘルメット等の帽子に関する。
防災用ヘルメット等の帽子、特に、帽体が硬質の部材で形成されている帽子においては、帽体を使用者の頭部に被せた状態で帽体を頭部に固定させるための帽子用内装具が用いられる。一般に帽子用内装具は、頭部の頭頂部に当接するハンモックと、額の部分即ち前頭部から側頭部を経て後頭部にかけて、頭部の周辺に当接するヘッドバンドを有している。
図17に示す従来の帽子用内装具1Cは、ヘルメット500における帽体110の内部にハンモック1とヘッドバンド2を設け、ヘッドバンド2の一部にヘッドバンド2の長さを調節する調節機構301が設けられ、使用者の頭部400に帽子を被せた状態でヘッドバンド2を頭部400の周辺にて締め付け、適度な位置においてヘッドバンド2を調節機構600で固定させることでヘルメット300を頭部400に固定させる構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−64523号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明においては、図17に示すように、ヘッドバンド2の後頭部側に、前頭部側に比べて下方に突出した突出部700が形成されている。この突出部700は、使用状態において、使用者に安定した装着感を与える反面、不使用状態において、帽子用内装具1Cを帽体110に配設した状態で帽体110の開口部を下側にして地面や床面等に載置した際に、突出部700の下端が地面や床面に当接してしまう。そのため、帽体110の開口部が傾斜した状態で地面や床面に載置され、ぐらつき易くなる。そのため、帽体110が斜めに傾斜した状態で積み重ねられ、ぐらつき易くなる。それゆえ、不使用状態において、安定した状態でヘルメットを備蓄することが難しくなるという問題がある。
また、特許文献1に記載の発明において、ヘッドバンド2は、帽体110の少なくとも一部に固定された状態で帽体に装着される。そして、調節機構600でヘッドバンド2を締め付けると頭部400が帽体110の前方に移動した状態でヘルメット300が頭部400に固定されることになる。その結果、頭の小さい使用者がこの帽子を被った場合、図17に示すように、帽体110の前寄りに頭部400が装着されて帽体110の後側と頭部400の後側との間には隙間S1が形成される。この隙間S1が、帽体110の前側と頭部400の前側の間の隙間S2に比して大きくなるにつれて、装着した際の帽体110の安定感を欠き、使用者が良好な装着感を得られなくなるという問題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、本発明の第一の課題は、配設された帽子を、使用状態において使用者に良好なフィット感を与えると共に不使用状態において安定した状態で備蓄できる帽子用内装具、及びこの帽子用内装具を用いた帽子を提供することにある。
また、本発明の第二の課題は、装着時に常に安定した状態で帽体を頭部に装着できる帽子用内装具、及びこの帽子用内装具を用いた帽子を提供することにある。
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、帽体に配設されると共に該帽体が使用者の頭部に被せられた際に前記頭部の頭頂部に当接するハンモックと、前記頭部の前頭部から側頭部を経て後頭部に当接するヘッドバンドとを備え、前記ヘッドバンドは、前記前頭部に当接する前側部材と、該前側部材に接続されて前記後頭部に当接する後側部材とを備え、前記後側部材は、板材にて形成されており、使用状態において前記使用者の前記頭部に当接する後側部材本体部と、使用状態において前記帽体より下方に突出して前記頭部の前記後頭部に当接する突出部とが一体に形成された構成となり、不使用状態において、前記後側部材に設けられたヒンジ部が折り曲げられることによって前記突出部が回動されて折り畳まれ前記帽体の内部に収容されて、前記突出部が前記帽体の内部に収容されたとき、前記突出部が前記帽体の内部の形状に沿って湾曲した形状となり、前記突出部が前記帽体の内部に収容された状態が維持され、前記帽体の開口部を下方に向けて床面や地面等の載置面に載置した際に、前記帽体が前記載置面に当接して安定した載置状態となるように構成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ヘッドバンドは、使用状態において前記帽体より下方に突出して後頭部に当接する突出部が形成された構成となっていることで、頭部の広い面積にヘッドバンドを当接させて、当該帽子用内装具が配設された帽子を安定した状態で頭部に装着できる。また、ヘッドバンドは、前頭部に当接する前側部材と、前側部材に接続されて後頭部に当接する後側部材とを備えたことにより、ヘッドバンドを前頭部と後頭部とに適した状態で調整できる。一方、不使用状態において、ハンモックに取付けられる取付部の近傍に設けられたヘッドバンドのヒンジ部によって、突出部が帽体内部に収容されることにより、収容機構を簡素な構成で形成するとともに、当該帽子用内装具が配設された帽子の不使用状態において、突出部を帽体の内部に引き込んで収容することができる。そのため、当該帽子用内装具が配設された帽子の不使用状態において、帽体の開口部を下側に向けた状態で地面や床面に載置させたとき、帽体の開口部が床面や水平面に対向した、ぐらつきのない安定した状態で載置させることができる。これにより、帽子に配設されたとき、使用状態において使用者に良好なフィット感を与えると共に不使用状態において安定した状態で備蓄できる帽子用内装具を提供できる。
この実施の形態1のヘルメットの底面方向から見た斜視図である。 この実施の形態1の帽体、及びこの実施の形態1の帽子用内装具のハンモックの底面方向から見た斜視図である。 同上帽子用内装具のヘッドバンドを底面方向から見た斜視図である。 同上帽子用内装具のハンモックの湾曲させる前の状態の正面図である。 同上帽子用内装具のヘッドバンドの前側部材の湾曲させる前の状態の正面図である。 同上帽子用内装具のヘッドバンドの後側部材を形成する第一部材の湾曲させる前の状態の正面図である。 同上帽子用内装具のヘッドバンドの後側部材を形成する第二部材の湾曲させる前の状態の正面図である。 同上帽子用内装具のヘッドバンドの後側部材を形成する第一部材のヒンジ部の部分拡大図である。 同上帽子用内装具のヘッドバンドの後側部材とハンモックとの湾曲させる前の状態の正面図である。 同上帽子用内装具のヘッドバンドの前側部材と後側部材とが連結部材で連結された状態の部分拡大図である。 同上帽子用内装具の耳紐及び顎紐の正面図である。 同上帽子用内装具の配設されたヘルメットが頭部に装着された状態を示す図である。 同上帽子用内装具のヘッドバンドの後側部材の第二部材が頭部に装着された状態を示す図である。 同上帽子用内装具の配設されたヘルメットが他の帽体に積み重ねられた状態を示す図である。 この実施の形態2のヘルメット及び帽子用内装具の(a)使用状態を示す側面図、(b)不使用状態を示す側面図である。 この実施の形態3のヘルメット及び帽子用内装具の(a)使用状態を示す側面図、(b)不使用状態を示す側面図である。 従来の帽子用内装具の配設されたヘルメットが頭部に装着された状態を示す図である。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1乃至図14は、この発明の実施の形態1を示す。
まず、構成を簡単に説明すると、図1に示す、この実施の形態1の「帽子」としてのヘルメット100は、災害時用に用いられる防災用ヘルメットである。なお、この実施の形態1の「帽子」は、防災用ヘルメット以外のどのようなヘルメットであってもよく、また、ヘルメット以外のいかなる帽子であってもよい。
このヘルメット100は、帽体110と、帽子用内装具1Aからなる。
帽体110は、ABS等、剛性の高い樹脂によって形成され、外部からの飛来物等による衝撃から頭部を保護する機能を奏する。帽体110は、複数の多角形の組み合わせによって頭部を覆う形状に形成されている。帽体110の前側は、前側に張り出して頭部の額部分を覆う庇部111が形成されている。帽体110の外側には、図14に示すように、前側に一対の前側載置用突起部112、後側に一対の後側載置用突起部113が設けられている。前側載置用突起部112、後側載置用突起部113には、同一構成のヘルメット100を積み重ねた際にヘルメット100の一部が載置され、複数のヘルメット100を積み重ねることができるように形成されている。
図1に示すように、帽子用内装具1Aは、ハンモック1、ヘッドバンド2、耳紐3、顎紐4を備えている。帽子用内装具1Aは、帽体110を頭部周辺に装着させると共に、帽体110に加わった衝撃を緩和させる機能を奏する。
ハンモック1は、柔軟性と剛性とを有し、繰り返しの使用や長期間の使用によっても伸びや剛性の低下が生じにくい合成樹脂、例えばポリエチレン、もしくはポリプロピレン等からなる。但し同様の性質を有するものであればどのような材質で形成されていてもよい。ハンモック1は、このような材質の部材を平板形状に形成したものから成る。平板形状の部材から形成することで、ハンモック1を低コストで製造できる。
図4に示すように、ハンモック1は、使用者の頭頂部を抑える円環状の頭頂抑え部5と、この頭頂抑え部5から複数延長された計4本の略帯状の延長片部とを有している。この延長片部のうち、一方の一対は前側延長片部6,6を形成し、他方の一対は後側延長片部7,7を形成する。これら前側延長片部6,6の先端部、及び後側延長片部7,7の先端部には、前側延長片部6,6及び後側延長片部7,7の幅方向に張り出した嵌合片部8,8,8,8が設けられている。
ハンモック1は、前側延長片部6,6がヘルメット100の前側に配設され、後側延長片部7,7がヘルメット100の後側に配設される。具体的には、図1及び図14に示すように、前側延長片部6,6の嵌合片部8,8が帽体110の内部の前側の被嵌合部114,114にそれぞれ嵌合され、後側延長片部7,7の後側の嵌合片部8,8が帽体110の内部の後側の被嵌合部114,114にそれぞれ嵌合される。
これにより、図2に示すように、ハンモック1は、帽体110の内部に沿って湾曲させた状態で、帽体110の内部に配設される。即ち、図12に示すような、使用者が頭部にヘルメット100を被って直立した状態である使用状態(以下単に「使用状態」と称する)において、頭頂抑え部5は帽体110内部の中央上部に配設され、前側延長片部6,6と後側延長片部7,7は帽体110内部の中央部から外方の下方に向けて湾曲しながら垂下した状態で配設される。
図4に示すように、それぞれの前側延長片部6の略中央部には耳紐取付孔部9が開口形成されている。また、それぞれの後側延長片部7の略中央部には、「ハンモック側取付部」としての後側取付孔部10が開口形成されている。また、それぞれの前側延長片部6の基端部には前側取付孔部11が開口形成されている。
図1に示すように、ハンモック1には、ヘッドバンド2が取付けられる。ヘッドバンド2は、図3に示す、前側部材12と、前側部材12に接続される後側部材13とを備えている。前側部材12と後側部材13とは、ハンモック1と同じ素材を、ハンモック1と同様に平板形状に形成したものから成る。平板形状の部材で形成することにより、前側部材12と後側部材13とを低コストで製造できる。
図5に示す通り、前側部材12は、帯状の前側当接部14が設けられている。この前側当接部14は、使用状態において長手方向が略水平方向に沿った状態となり、頭部の額部分に当接する。前側当接部14の両端部には、連結部材32が挿通される挿通孔部15が設けられている。
図1に示すように、前側当接部14には、幅方向即ち使用状態における上下方向に沿って、複数の溝部16が設けられている。この溝部16により、図1に示すように、前側当接部14を長手方向に沿って容易に湾曲させることができる。
前側部材12の両端部近傍の一側側から略垂直方向には、一対の前頭部側接合片部17,17が突設されている。それぞれの前頭部側接合片部17の先端部には、前頭部側取付孔部18が開口形成されている。図1に示すように、前頭部側取付孔部18は、ハンモック1の前側取付孔部11に重なった状態で、ビス19によって取付けられる。なお、前側部材12の使用状態における下側は、ハンモック1や帽体110に取付けられておらず、前後方向(即ち図12における左右方向)や左右方向に移動可能になっている。
後側部材13は、図6に示す第一部材20と、図7に示す第二部材21とが接続されて形成されている。第一部材20は、図12に示すようにヘルメット100が使用者の頭部400に被せられた際、頭部400の側頭部に当接する。第二部材21は、ヘルメット100が頭部400に被せられた際、頭部400の後頭部に当接する。
図6に示す通り、第一部材20は略帯状に形成されている。第一部材20の一端側には連結部材32が挿通される筒状の挿通筒部22が配設され、他端側には第二部材21と接続される接続孔部23が開口形成されている。図12に示すように、使用状態において、第一部材20は長手方向が略水平方向に沿った状態となる。第一部材20はハンモック1や帽体110に取付けられておらず、前後方向(即ち図12における左右方向)や左右方向に移動可能になっている。
第二部材21は、頭部の後頭部略全体を覆う形状に形成されている。具体的には、図7に示す通り、第二部材21は略V字形状に形成されている。第二部材21の略中央部は、突出部21aを形成している。この突出部21aは、ハンモック1が帽体110の内部に配設されて使用状態となったとき、帽体110よりも下方に突出する(図12参照)。また、図7に示す通り、第二部材21の両端部には、それぞれ「後側部材側取付部」としての後側部材側取付孔部24が開口形成されている。
図7に示す通り、第二部材21の後側部材側取付孔部24よりも中央部寄りには、それぞれ、第一耳紐挿通孔部26,第二耳紐挿通孔部27が近接して開口形成されている。図1に示すように、第一耳紐挿通孔部26、第二耳紐挿通孔部27には、何れか一方に耳紐3が挿通される。また、第二部材21の、第一耳紐挿通孔部26,第二耳紐挿通孔部27よりも中央部寄りには、一対の接続孔部25,25が開口形成されている。それぞれの接続孔部25は、第一部材20との接続孔部23に重なった状態でビス28によって接続され、これにより第一部材20と第二部材21とは回動自在に接続される。なお、第二部材21には、接続孔部25の他に第二の接続孔部(図示せず)等が設けられ、第一部材20と第二部材21との取付位置を調節することで、ヘッドバンド2の周囲方向の長さを調節可能に形成してもよい。
図8に示すように、第二部材21の両端部側には、ハンモック1に取付けられる取付部30が設けられる。この取付部30の近傍には、薄肉のヒンジ部29が設けられている。第二部材21のヒンジ部29よりも、使用状態において下方に延長された第二部材本体部31は、ヒンジ部29を介して折畳可能に形成されている。これにより、第二部材21は、取付部30がハンモック1に取付けられた状態で、第二部材本体部31がヒンジ部29を介して移動する(図8の矢印B参照)。
即ち、第二部材本体部31は、使用状態における、第二部材本体部31の長手方向が略垂直下方に延びた状態(及び図8の実線で表示した状態、及び図12に示す状態)になる。また、使用者がヘルメット100を装着していない、第二部材本体部31が帽体110の内部に収容された状態である非使用状態(以下単に「非使用状態」と称する。)にもなる。非使用状態においては、第二部材本体部31の長手方向が略水平方向に延びた状態(図8の点線で表示した状態、及び図13に示す状態)となり、第二部材21が帽体110よりも内側上方に位置する状態となる。
図1に示すように、第二部材21とハンモック1とは、後側部材側取付孔部24と後側取付孔部10とが重なった状態で、ビス31aによって取付けられる。ここで、図9に示すように、第二部材21が平板状態のときの後側部材側取付孔部24,24同士の間隔A1は、ハンモック1が平板状態のときの後側取付孔部10,10同士の間隔A2よりも広い。
そして、後側部材側取付孔部24,24をそれぞれ後側取付孔部10,10の位置に合わせてビス31a,31aで取付けたとき、図1に示すように、第二部材21は撓んだ湾曲形状となる。即ち、平板形状の部材で形成した第二部材21を確実に湾曲形状に形成できる。
図12に示すように、使用状態において、第二部材21は前側部材12よりも下方に張り出して、使用者の後頭部略全体を覆う形状となっている。そして、図13に示すように、使用状態において、第二部材21は使用者の後頭部に沿って湾曲した形状となっている。
なお、第二部材21の使用状態における下側は、ハンモック1や帽体110に取付けられておらず、前後方向(即ち図12における左右方向)や左右方向に移動可能になっている。
また、図14に示すように、非使用状態においては、第二部材21がヒンジ部29で折り畳まれた結果、ヘッドバンド2の全体が帽体110よりも、使用状態における内部上方に位置することになる。
図5に示す前側部材12の挿通孔部15と、図6に示す第一部材20の挿通筒部22とには、連結部材32が挿通される。図10に示すように、連結部材32は、前側部材12と後側部材13とを連結可能な弾性体、たとえばゴムひも等によって形成されている。連結部材32の両端はストラップピン33に挿通されており、連結部材32の長さはストラップピン33の取付位置によって調節可能に形成されている。
連結部材32は、張力によって、ヘッドバンド2の前側部材12と後側部材13とを引っ張る。前側部材12と後側部材13とは、連結部材32の張力が働いたとき、それぞれヘッドバンド2の縮径する方向に引っ張られることになる。
図4に示すハンモック1のそれぞれの耳紐取付孔部9,9と、図7に示す第二部材21のそれぞれの第一耳紐挿通孔部26又は第二耳紐挿通孔部27とには、一対の耳紐3のそれぞれが取付けられる。
図11に示すように、耳紐3の耳紐本体部34は、ポリプロピレン等の合成繊維によって形成されている。耳紐本体部34の一端側には二つの取付孔部(図示せず)が開口形成されている。耳紐本体部34の一端側は、それぞれの取付孔部(図示せず)に一の取付ビス35が挿通されて接合された状態で環状に形成されている。
耳紐本体部34の他端側には、ポリプロピレン等の樹脂によって形成されたビスホルダー36が配設されている。ビスホルダー36には、ハンモック1の耳紐取付孔部9と共に接合されるビス挿通孔37が開口形成されている。
一対の耳紐3,3は、顎紐4によって連結されている。図11に示す、顎紐4の第一顎紐本体部38、第二顎紐本体部39、第三顎紐本体部40は、それぞれ耳紐本体部34と同じ材質で形成されている。第一顎紐本体部38の一端部と第三顎紐本体部の一端部とは、それぞれ環状に形成されて端部がビス41,42によって固着されて、耳紐3,3の一方と他方とに連結されている。第一顎紐本体部38の他端部と第二顎紐本体部39の一端部とは、第二顎紐本体部39の長さを調節するベルトアジャスタ43によって連結され、第二顎紐本体部39の他端部と第三顎紐本体部40の他端部とは、係脱可能なバックル44の雄体と雌体とにそれぞれ接続されている。
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
まず、不使用状態のヘルメット100を使用する使用者は、帽体110の内側を下方に向けた使用状態とし、帽体110の内部に収容されたヘッドバンド2の第二部材21を下方に引き下ろす。これにより、第二部材21の突出部21aは帽体110よりも下方に突出する。そして、図12に示すように、使用者は帽体110の庇部111を前にして頭部400にヘルメット100を被る。ヘッドバンド2の前側部材12と後側部材13とは、使用状態における下側がハンモック1や帽体110に固定されておらず移動可能であるため、連結部材32の張力に抗して拡径された状態で、頭部400に装着される。この状態で、ハンモック1の頭頂抑え部5は使用者の頭頂部に当接する。また、ヘッドバンド2の前側部材12の前頭部側接合片部17は使用者の前頭部に、後側部材13の第一部材20は使用者の側頭部に、第二部材21は使用者の後頭部にそれぞれ当接する。
そして、頭頂部がハンモック1の頭頂抑え部5に当接した状態で、使用者は両方の耳紐3がそれぞれ形成する略三角形の空間(図12参照)の中に耳を挿通させ、顎紐4を顎の下方に垂らした状態とする。この状態で、使用者が顎紐4のバックル44を顎下で係合させ、ベルトアジャスタ43で第二顎紐本体部39の長さを調節すると、ヘルメット100が頭部400に固定された状態となる。
この状態において、図13に示すように、第二部材21の突出部21aは、前側部材12よりも使用状態における下方に突出して、使用者の後頭部略全体を覆う。そのため、使用者が頭部400に帽体110を被った際にヘッドバンド2が後頭部側の広い面積に当接して固定され、帽体のぐらつきを抑止できる。
後側部材13の後側部材側取付孔部24,24は、後側取付孔部10,10よりも外側に位置している(図9参照)。そのため、第二部材21をハンモック1に取付ける際、後側部材側取付孔部24,24をそれぞれ後側取付孔部10,10の位置に合わせてビス31a,31aで取付けたとき、図1に示すように、第二部材21は撓んだ湾曲形状となる。そのため、図13に示すように、第二部材21は、使用状態においても、使用者の後頭部に沿って外側に湾曲した形状となる。これにより、帽子用内装具1Aのヘッドバンド2を頭部400に装着させた際、後頭部側にフィットした状態で装着され、帽体110のぐらつきをより確実に抑止できる。
そして、前述したように、ヘッドバンド2の前側部材12と後側部材13とは使用状態における下側が移動可能であり、連結部材32の張力が働くため、使用者がヘルメット100を被った状態で、ヘッドバンド2の前側部材12は図3に示す矢印C方向、後側部材13には図3に示す矢印D方向に引っ張られる。この引っ張りによって、使用者の頭部400は帽体110の略中央部で固定される。即ち、図12に示す、帽体110の後側と頭部400の後側との間に形成された隙間S3と、帽体110の前側と頭部400の前側との間に形成された隙間S4とはほぼ等しい大きさとなる。
これにより、頭の小さい使用者が大きな帽体110を被った場合でも、帽体110の中央部に頭部400が固定されて、装着時に常に安定した状態で帽体110を頭部に装着することができる。
次に、使用後のヘルメット100を収容する場合、使用者は、図13に示す、第二部材21をヒンジ部29で折り曲げて、第二部材21の使用状態における下側を折り畳む。すると、図14に示すように、第二部材21の、突出部21aを含む第二部材本体部31が折り曲げられて帽体110よりも使用状態における内部上方に収容され、帽子用内装具1Aはコンパクトな形状になる。また、前述の通り、平板状態における後側部材13の一対の後側部材側取付孔部24,24の間隔A1は、平板状態における後側延長片部7,7の一対の後側取付孔部10,10の間隔A2よりも広く(図9参照)、後側部材側取付孔部24,24をそれぞれ後側取付孔部10,10の位置に合わせてビス31a,31aで取付けることで、第二部材21は撓んだ湾曲形状となっている(図1参照)。そのため、この第二部材21を内側に折り畳んだとき、第二部材21は外側に撓んだ湾曲形状から、帽体110の内側の形状に沿って、内側に向けて撓んだ湾曲形状で形状を安定させることができる。
この状態において、図14に示すように、第二部材21の突出部21aは帽体110の内部に収容され、帽体110から下方に突出しなくなる。上述した通り、突出部21aが突出したままヘルメット100を地面や床面に載置すると、突出部21aが地面や床面に当接して載置時のぐらつきが起きやすくなる。しかしこの実施の形態1のヘルメット100は、第二部材本体部31を折り曲げて帽体110の内部に収容することで、突出部21aが地面や床面に当接せず、ぐらつきのない安定した状態で地面や床面に載置させることができる。そして、第二部材21は、帽体110の内側の形状に沿って、内側に向けて撓んだ湾曲形状で形状が維持されるので、不使用状態のヘルメット100を地面や床面に載置するに際し、突出部21aが地面や床面に当接せず、地面や床面への載置に支障を来たすことのない状態を維持させることができる。
次に、この状態で、床面等に載置した一のヘルメット100の帽体110の上に、他のヘルメット100を載置させる。その結果、一のヘルメット100(下側のヘルメット100)の前側載置用突起部112、後側載置用突起部113の上には、他のヘルメット100(上側のヘルメット100)の帽体110の内部の一部がそれぞれ載置される。即ち、一のヘルメット100の帽体110上に、他のヘルメット100が使用状態と同様の状態で載置される。このときも、図14に示すように、第二部材21の突出部21aは帽体110の内部に収容され、帽体110から下方に突出していないので、同一形状のヘルメット100を積み重ねて保管し収容する際に、下方に突出した突出部21aが積み重ねに支障を来すことを防止できる。そして、積み重ねたヘルメット100の上に、更に別の同一形状のヘルメット100を積み重ねることをくり返すことで、同一形状のヘルメット100を狭小なスペースに安定した状態で多数積み重ねて収容、保管することができる。
以上、この実施の形態1においては、ヘルメット100に配設されたとき、使用状態において使用者に良好なフィット感を与えると共に、不使用状態において安定した状態で備蓄できる帽子用内装具1Aや、かかる帽子用内装具1Aによる効果を奏するヘルメット100を提供できる。
[発明の実施の形態2]
図15に、この発明の実施の形態2を示す。
図15の(a)及び(b)に示す、この実施の形態2のヘルメット200には、「帽子用内装具」としての帽子用内装具1Bが配設されている。なお、図15の(a)及び(b)においては、帽子用内装具1Bを構成し、帽体210の内部に配設されているハンモック等の記載は省略してある。
この実施の形態2の帽子用内装具1Bを構成するヘッドバンド50は、装着者の頭部(図12、図13参照)の前頭部に当接する前側部材51と、前側部材51に接続されて頭部の後頭部に当接する後側部材と52を備えている。後側部材52には突出部53が設けられている。前側部材51と後側部材52とは、前側部材51と後側部材52とを回動自在に軸止する「収容機構」としての回動軸部54によって回動自在に連結されている。
図15の(a)に示す、この実施の形態2の帽子用内装具1Bの使用状態において、ハンモック(図示せず)及び前記ヘッドバンドが前記帽体に配設された状態で後側部材52が回動軸部54を中心に回動されたとき、図15の(b)に示す、突出部53が帽体210の内部に収容された状態となって、突出部53の全体が帽体210よりも使用状態における内側上方に位置するように構成されている。
これにより、この実施の形態2においては、ヘルメット200に配設されたとき、使用状態において使用者に良好なフィット感を与えると共に、不使用状態において安定した状態で備蓄できる帽子用内装具1Bや、かかる帽子用内装具1Bによる効果を奏するヘルメット200を提供できる。
[発明の実施の形態3]
図16に、この発明の実施の形態3を示す。
図16の(a)及び(b)に示す、この実施の形態3のヘルメット300は、「帽子用内装具」としての帽子用内装具1Cが配設されている。なお、図16においては、帽体310の内部に配設されているハンモック等の構成は省略してある。
この実施の形態3の帽子用内装具1Cを構成するヘッドバンド60は、装着者の頭部(図12、図13参照)の前頭部に当接する前側部材61と、前側部材61に接続されて頭部の後頭部に当接する後側部材と62を備えている。後側部材62には突出部63が設けられている。前側部材61と後側部材62とは、前側部材61と後側部材62とを回動自在に軸止する「収容機構」としてのスライド部64によって回動自在に連結されている。スライド部64は、ビス65と、後側部材62の長手方向に沿って設けられた長孔部66とを備えている。
図16の(a)に示す、この実施の形態2の帽子用内装具1Bの使用状態において、ハンモック(図示せず)及び前記ヘッドバンドが前記帽体に配設された状態で、スライド部64のビス65が長孔部66の内部をスライドしたとき、図16の(b)に示す、突出部63が帽体310の内部に収容された状態となって、突出部63の全体が帽体310よりも使用状態における内側上方に位置するように構成されている。
これにより、この実施の形態3においては、ヘルメット300に配設されたとき、使用状態において使用者に良好なフィット感を与えると共に、不使用状態において安定した状態で備蓄できる帽子用内装具1Cや、かかる帽子用内装具1Cによる効果を奏するヘルメット300を提供できる。
なお、上記各実施の形態は本発明の例示であり、本発明が上記各実施の形態のみに限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
1A,1B,1C・・・帽子用内装具
1・・・ハンモック
2・・・ヘッドバンド
10・・・後側取付孔部(ハンモック側取付部)
12,51,61・・・前側部材
13,52,62・・・後側部材
21a,53,63・・・突出部
24・・・後側部材側取付孔部(後側部材側取付部)
29・・・ヒンジ部(収容機構)
30・・・取付部
32・・・連結部材
54・・・回動軸部(収容機構)
64・・・スライド部(収容機構)
100,200,300・・・ヘルメット(折畳み式帽子)
110,210,310・・・帽体
112・・・前側載置用突起部(載置用突起部)
113・・・後側載置用突起部(載置用突起部)
400・・・頭部

Claims (1)

  1. 帽体に配設されると共に該帽体が使用者の頭部に被せられた際に前記頭部の頭頂部に当接するハンモックと、
    前記頭部の前頭部から側頭部を経て後頭部に当接するヘッドバンドとを備え、
    前記ヘッドバンドは、前記前頭部に当接する前側部材と、該前側部材に接続されて前記後頭部に当接する後側部材とを備え、
    前記後側部材は、板材にて形成されており、使用状態において前記使用者の前記頭部に当接する後側部材本体部と、使用状態において前記帽体より下方に突出して前記頭部の前記後頭部に当接する突出部とが一体に形成された構成となり、
    不使用状態において、前記後側部材に設けられたヒンジ部が折り曲げられることによって前記突出部が回動されて折り畳まれ前記帽体の内部に収容されて、前記突出部が前記帽体の内部に収容されたとき、前記突出部が前記帽体の内部の形状に沿って湾曲した形状となり、前記突出部が前記帽体の内部に収容された状態が維持され、前記帽体の開口部を下方に向けて床面や地面等の載置面に載置した際に、前記帽体が前記載置面に当接して安定した載置状態となるように構成されたことを特徴とする帽子用内装具。
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