JPH07231711A - 背負型エンジン - Google Patents

背負型エンジン

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JPH07231711A
JPH07231711A JP6024481A JP2448194A JPH07231711A JP H07231711 A JPH07231711 A JP H07231711A JP 6024481 A JP6024481 A JP 6024481A JP 2448194 A JP2448194 A JP 2448194A JP H07231711 A JPH07231711 A JP H07231711A
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backpack
fuel tank
frame
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Hiroshi Tomita
博 冨田
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Fuji Robin KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数、組立工数の削減及び軽量化、低コ
スト化を図るとともに、各種作業の円滑化を図ること。 【構成】 円筒形状の燃料タンク10をエンジン20に
対し防振部材90を介して着脱自在に取付けるととも
に、燃料タンク10の胴部15を背負枠30の枠体30
Aの背面側に設けた収容部40に回動自在に収容した。
背負枠30の枠体30Aの正面側の四隅に突出部31を
突設し、これら突出部31に形成された貫通孔32〜3
5に背負バンド50を挿通し、枠体30Aの上側の貫通
孔32と33との間及び下側の貫通孔34と35との間
に掛け渡された背負バンド50を背当て部51及び腰当
て部52とした。したがって、エンジン本体20からの
振動は防振部材90によって減衰されるとともに、作業
中の操作杆の振り動作に伴ったエンジン本体20の回動
は収容部40に回動自在に収容された燃料タンク10の
回動によってもたらされる。背負バンド50に対してク
ッション機能をもたせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、背負型刈取機や背負型
枝打機等の各種背負型作業機に使用される背負型エンジ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記背負型作業機は、背負枠
に燃料タンクを有するエンジンが取り付けられた構成が
とられている。
【0003】このような背負型作業機として、たとえば
実開平3−9126号公報では、図6に示すような作業
機を開示している。
【0004】すなわち、クッション材4及び背負バンド
5を有した背負架台3の下部フレーム3a上に防振機構
6を介してエンジン架台7が取付けられている。エンジ
ン架台7上部には、締結ボルト8及び回動支持部材8a
を介して燃料タンク2が回動自在に取付けられている。
燃料タンク2の上部には、エンジン本体1が取付けられ
ている。
【0005】このような構成の作業機では、刈取り作業
や枝打ち作業を行う場合、背負バンド5によって背負架
台3を背中に固定した状態で、図示省略の操作杆を振る
と、これに合わせエンジン本体1及び燃料タンク2がエ
ンジン架台7上にて回動するため、これらの作業が円滑
に行われるようになっている。
【0006】また、エンジン本体1は防振機構6を介し
てエンジン架台7上部に取付けられているので、エンジ
ン本体1からの振動は防振機構6によって減衰されるよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の作業機では、背負架台3の下部フレーム3a上に防
振機構6を介してエンジン架台7を取付け、更にエンジ
ン架台7上部に締結ボルト8を介して燃料タンク2及び
エンジン本体1を取付ける必要があることから、部品点
数が多くなり、組立工数が増大してしまうという不具合
があった。
【0008】また、背負架台3やエンジン架台7等が剛
性を高めるために金属によって形成されているため、軽
量化を図る上で妨げとなってしまうばかりか、低コスト
化を図る上で妨げとなっている。
【0009】更には、エンジン架台7上部に燃料タンク
2を介してエンジン本体1が回動自在に取り付けられた
構成とされているため、作業機の重心が背負架台3の高
い位置となり、締結ボルト8及び回動支持部材8aを介
しての回動支持構造では、エンジン本体1の回動支持が
安定状態に保たれなくなってしまうこともあり、このよ
うな場合には各種作業時において操作杆を振る場合、各
種作業が円滑に行われなくなってしまう場合がある。
【0010】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、部品点数、組立工数の削減及び軽量化、低
コスト化を図るとともに、各種作業の円滑化を図ること
ができる背負型エンジンを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の背負型エ
ンジンは、上下方向軸芯を有し円筒形状の胴部15を備
えた燃料タンク10をエンジン本体20に対し防振部材
90を介して着脱自在に取付けるとともに、前記燃料タ
ンク10の胴部15を背負枠30の枠体30Aの背面側
に設けた収容部40に前記上下方向軸芯を中心として回
動自在に収容してなることを特徴とする。
【0012】請求項2記載の背負型エンジンは、前記背
負枠30の枠体30Aの四隅に貫通孔32〜35が設け
られるように、突出部31が前記枠体30Aの正面側に
突設されるとともに、これら貫通孔32〜35に背負バ
ンド50が挿通されてなり、前記枠体30Aの上側の貫
通孔32と33との間及び下側の貫通孔34と35との
間に掛け渡された前記背負バンド50が背当て部51及
び腰当て部52とされていることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の背負型エンジンでは、燃料タンク10
の胴部15を背負枠30の枠体30Aの背面側に設けた
収容部40に上下方向軸芯を中心として回動自在に収容
してなるため、エンジン本体20からの振動は防振部材
90によって減衰されるとともに、作業中の操作杆の振
り動作に伴ったエンジン本体20の回動は収容部40に
回動自在に収容された燃料タンク10の回動によっても
たらされるので、従来のように、背負架台3の下部フレ
ーム3a上に設けられている防振機構6やこの防振機構
6を介して取り付けられているエンジン架台7が不要と
なる。
【0014】また、本発明の背負型エンジンでは、背負
枠30の枠体30Aの四隅に貫通孔32〜35が設けら
れるように、突出部31を枠体30Aの正面側に突設す
るとともに、これら貫通孔32〜35に背負バンド50
を挿通し、枠体30Aの上側の貫通孔32と33との間
及び下側の貫通孔34と35との間に掛け渡された背負
バンド50を背当て部51及び腰当て部52としたの
で、背負バンド50に対してクッション機能をもたせる
ことができ、従来のようにクッション材4を必要としな
いばかりか、クッション材4を取付けるための取付金具
や背負バンド5を取付けるための取付金具等が不要とな
る。
【0015】したがって、従来必要とされていた各種構
成部材が大幅に削減されることから部品点数が少なくな
り、部品点数の減少によって必然的に組立工数が削減さ
れ、しかも従来用いられていた金属製のエンジン架台7
等が不要とされるので、部品点数の削減に併せて軽量化
が図られるばかりか、低コスト化も図れる。更には、エ
ンジン本体20の回動支点が収容部40に回動自在に収
容された燃料タンク10の回動によってもたらされるの
で、作業中の操作杆の振り動作に伴ったエンジン本体2
0の回動が安定するため、各種作業が円滑に行われる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図1乃至図4は、本発明の背負型エンジン
の一実施例を示すものである。これらの図に示すよう
に、背負型エンジンには、燃料タンク10、エンジン本
体20及び背負枠30が設けられている。燃料タンク1
0及び背負枠30は、プラスチック成形されたものであ
るが、エンジン本体20は一部がプラスチック成形とさ
れている。
【0017】燃料タンク10の胴部15は、上下方向軸
芯を有する円柱形状に形成され、後述する係合形態によ
ってエンジン本体20を上記上下方向軸芯を中心として
水平方向にて回動自在としている。胴部15の上下部に
は、上部フランジ11及び下部フランジ12が設けられ
ている。上部フランジ11の上部には、略立方形状のヘ
ッド部16が設けられている。ヘッド部16の対向する
側部には、係合突起14が水平方向に突設されている。
各係合突起14には、ゴム製の防振部材90が嵌着され
るようになっている。
【0018】防振部材90には、係合突起14の外径寸
法に見合った嵌合凹部91、嵌合凹部91を形成する嵌
合凸部92及びストッパーの役目をなすフランジ部93
が設けられている。
【0019】ヘッド部16の係合突起14間の側部に
は、キャップ120が着脱自在に取付けられた注油口1
3が設けられている。ヘッド部16の頂部には、先端部
にオイルフィルタ131を取り付けた燃料パイプ130
及び燃料戻しパイプ140を保持するための保持部材1
7が取付けられている。
【0020】エンジン本体20のファンケーシング25
及びケーシング27は、締付ボルト80を介してそれぞ
れ前クランクケース29a及び後クランクケース29b
に取付けられている。
【0021】ファンケーシング25側には、動力取出部
24を介してフレキシブルシャフト100が取付けられ
ている。フレキシブルシャフト100の遊端部には、図
示省略の先端に刈刃や枝打ち刃等が取り付けられた操作
杆が着脱自在に取付けられるようになっている。
【0022】ファンケーシング25の周囲には、プラグ
カバー20A、エアクリーナ21及びマフラ22が設け
られている。ケーシング27側には、排風口27A及び
リコイルスタータ23が設けられている。
【0023】ファンケーシング25及びケーシング27
の下端部には、上記の防振部材90の嵌合凸部92がそ
れぞれ嵌合される嵌合口26,28が設けられている。
なお、この例では、嵌合口26,28をファンケーシン
グ25及びケーシング27の下端部に形成した場合につ
いて説明したが、この例に限らず、ファンケーシング2
5及びケーシング27のそれぞれの下端部をファンケー
シング25及びケーシング27とは別体に構成し、これ
ら下端部を組み立ての際にファンケーシング25及びケ
ーシング27の下部に取付けるようにしてもよい。ま
た、ケーシング27側の下端部側のみをケーシング27
とは別体に構成し、組み立ての際にケーシング27の下
部に取付けるようにしてもよい。
【0024】背負枠30の枠体30Aの背面側には、燃
料タンク保持部38が設けられている。燃料タンク保持
部38には、燃料タンク10の形状に見合ったタンク収
容部40が設けられている。タンク収容部40には、燃
料タンク10の上部フランジ11を係止する係止溝41
及び下部フランジ12を係止する係止溝42が設けられ
ている。
【0025】タンク収容部40に燃料タンク10が収容
された状態にあっては、燃料タンク10がタンク収容部
40内にて回動自在となっている。燃料タンク10がタ
ンク収容部40に収容された後、燃料タンク10の胴部
15の形状に合わせられた受け部61を有する蓋部60
が4本の固定ボルト70によって固定されることによ
り、タンク収容部40からの燃料タンク10の離脱が阻
止されるようになっている。
【0026】また、燃料タンク10の胴部15とタンク
収容部40との間に、図示省略の弾性部材を介在させる
ことにより、燃料タンク10に燃料が注入されて胴部1
5が膨らんだ場合であっても、介在された弾性部材によ
ってその膨らみが吸収され、上記胴部15とタンク収容
部40との無用な摺接が避けられるようになっている。
ちなみに、燃料タンク10の胴部15とタンク収容部4
0との間に介在された弾性部材の表面に潤滑材であるグ
リスを塗布しておくことにより、燃料タンク10の回動
がより円滑なものとなる。
【0027】背負枠30の正面側の枠体30Aの四隅に
は、突出部31が枠体30Aに対して略直交する方向に
突設されている。各突出部31には、貫通孔32〜35
が形成されている。なお、突出部31においては、枠体
30Aの四隅に突設した場合を例示しているが、これに
限らず貫通孔32と貫通孔34とを有する図1右側の突
出部31,31を一体状に突出させ、図1左側の残りの
突出部31,31も一体状に突出させてもよい。
【0028】各貫通孔32〜35には、背負バンド50
が挿通されている。背負バンド50の両端部には、バッ
クル110が取付けられている。バックル110によ
り、背負バンド50の長さが調節自在とされている。ま
た、背負バンド50が各貫通孔32〜35に挿通された
状態では、貫通孔32,33間の背負バンド50が背当
て部51とされ、貫通孔34,35間が腰当て部52と
されている。
【0029】したがって、背負枠30を背負った場合に
は、背負枠30の枠体30Aと背負バンド50の背当て
部51及び腰当て部52との間に各突出部31よる隙間
が形成されることにより、各背当て部51及び腰当て部
52がクッションの役目を果たす。
【0030】続いて、このような構成の背負型エンジン
の組立方法について説明する。まず、図3に示したよう
に、燃料タンク10の取付けに際しては、ケーシング2
7の締結ボルト80を外しケーシング27を後クランク
ケース29b側より外し、燃料タンク10のヘッド部1
6の係合突起14にゴム製の防振部材90を嵌着した
後、防振部材90の嵌合凸部92をファンケーシング2
5及びケーシング27の下端部に形成されている嵌合口
26,28に嵌合する。しかる後、ケーシング27の締
結ボルト80を締め上げ、組立状態とする。
【0031】これにより、燃料タンク10は、防振部材
90を介してエンジン本体20側に弾性保持される。燃
料タンク10とエンジン本体20との組立を終えた後、
これら燃料タンク10及びエンジン本体20と背負枠3
0との組み立てを行う。すなわち、図4に示したよう
に、燃料タンク保持部38のタンク収容部40の係止溝
41,42に燃料タンク10の上部フランジ11及び下
部フランジ12を嵌め込んで係止する。
【0032】このとき、燃料タンク10の燃料タンク1
0の胴部15とタンク収容部40との間に、図示省略の
弾性部材を介在させることで、上述したように、燃料タ
ンク10に燃料が注入されて胴部15が膨らんだ場合で
あっても、介在された弾性部材によってその膨らみが吸
収され、タンク収容部40との無用な摺接が避けられ
る。
【0033】タンク収容部40への燃料タンク10の嵌
め込みを終えた後、蓋部60をタンク収容部40の側面
に押し当て、蓋部60をタンク収容部40に対して4本
の固定ボルト70により固定する。これにより、タンク
収容部40からの燃料タンク10の離脱が阻止されると
ともに、背負枠30に対しての燃料タンク10及びエン
ジン本体20の取付けが完了する。
【0034】背負枠30に対しての燃料タンク10及び
エンジン本体20の取付けを完了した後、背負枠30の
枠体30Aの四隅に突設されている各突出部31の貫通
孔32〜35に対して背負バンド50を挿通させる。こ
のとき、貫通孔32,33間及び貫通孔34,35間の
背当て部51及び腰当て部52が枠体30Aの正面部よ
り離間して背負バンド50が装着される。これにより、
上述したように、背負枠30の枠体30Aと背負バンド
50の背当て部51及び腰当て部52との間に各突出部
31よる隙間が形成され、背負枠30を背負った場合に
は、各背当て部51及び腰当て部52がクッションの役
目を果たすことになる。
【0035】背負枠30に対しての背負バンド50の取
付けを終えた後、エンジン本体20のファンケーシング
25側に取付けられているフレキシブルシャフト100
の遊端部に、作業目的に合った刈刃や枝打ち刃等が取り
付けられている操作杆を連結する。
【0036】操作杆の連結を終えた後、手動ポンプ(図
示省略)を数回押し込んで燃料タンク10内部の燃料を
エンジン本体20側に送り込み、その後リコイルスター
タ23の操作によって背負型エンジンを始動する。
【0037】背負型エンジンが始動された後、背負枠3
0を背負い、バックル110を閉じることにより、背負
枠30を背中に固定する。このとき、各背当て部51及
び腰当て部52がクッションの役目を果たすので、エン
ジン20からの振動伝達が極力軽減され、作業員に対し
ての疲労の度合が軽減される。
【0038】また作業中にあっては、操作杆を操作して
刈刃や枝打ち刃等を振るとき、タンク収容部40内にて
回動自在となっている燃料タンク10にエンジン本体2
0が連結されているので、操作杆の操作に連動しエンジ
ン本体20が回動するため、作業が円滑に行われる。
【0039】このように、本実施例では、円筒形状の燃
料タンク10をエンジン本体20に対し防振部材90を
介して着脱自在に取付けるとともに、燃料タンク10の
胴部15を背負枠30の枠体30Aの背面側に設けた収
容部40に回動自在に収容してなるため、エンジン本体
20からの振動は防振部材90によって減衰されるとと
もに、作業中の操作杆の振り動作に伴ったエンジン本体
20の回動は収容部40に回動自在に収容された燃料タ
ンク10の回動によってもたらされるので、従来のよう
に、背負架台3の下部フレーム3a上に設けられている
防振機構6やこの防振機構6を介して取り付けられてい
るエンジン架台7が不要となる。
【0040】また、背負枠30の枠体30Aの正面側の
四隅に突出部31を突設し、これら突出部31に形成さ
れた貫通孔32〜35に背負バンド50を挿通し、枠体
30Aの上側の貫通孔32と33との間及び下側の貫通
孔34と35との間に掛け渡された背負バンド50を背
当て部51及び腰当て部52としたので、背負バンド5
0に対してクッション機能をもたせることができ、従来
のようにクッション材4を必要としないばかりか、クッ
ション材4を取付けるための取付金具や背負バンド5を
取付けるための取付金具等が不要となる。
【0041】したがって、従来必要とされていた各種構
成部材が大幅に低減されることから部品点数が少なくな
り、部品点数の減少によって必然的に組立工数が削減さ
れ、しかも従来用いられていた金属製のエンジン架台7
等が不要とされるので、部品点数の削減に併せて軽量化
が図られるばかりか、低コスト化も図れる。更には、エ
ンジン本体20の回動支点が収容部40に回動自在に収
容された燃料タンク10の回動によってもたらされるの
で、作業中の操作杆の振り動作に伴ったエンジン本体2
0の回動が安定するため、各種作業が円滑に行われる。
【0042】なお、本実施例では、本発明の背負型エン
ジンを燃料タンク10の上部にエンジン本体20を搭載
したタイプのものに適用した場合について説明したが、
この例に限らず、たとえば図5に示すように、燃料タン
ク10の下部にエンジン本体20を設けたタイプのもの
に適用してもよい。この場合、燃料タンク保持部38の
配設位置が変更されるとともに、燃料タンク10の注油
口13の配設位置等が変更される。また、エンジン本体
20は、図5において180度向きを変えた、いわゆる
倒立型のエンジンにすることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の背負型エ
ンジンによれば、燃料タンク10の胴部15を背負枠3
0の枠体30Aの背面側に設けた収容部40に上下方向
軸芯を中心として回動自在に収容してなるため、エンジ
ン本体20からの振動は防振部材90によって減衰され
るとともに、作業中の操作杆の振り動作に伴ったエンジ
ン本体20の回動は収容部40に回動自在に収容された
燃料タンク10の回動によってもたらされるので、従来
のように、背負架台3の下部フレーム3a上に設けられ
ている防振機構6やこの防振機構6を介して取り付けら
れているエンジン架台7が不要となる。
【0044】また、本発明の背負型エンジンでは、背負
枠30の枠体30Aの四隅に貫通孔32〜35が設けら
れるように、突出部31を枠体30Aの正面側に突設す
るとともに、これら貫通孔32〜35に背負バンド50
を挿通し、枠体30Aの上側の貫通孔32と33との間
及び下側の貫通孔34と35との間に掛け渡された背負
バンド50を背当て部51及び腰当て部52としたの
で、背負バンド50に対してクッション機能をもたせる
ことができ、従来のようにクッション材4を必要としな
いばかりか、クッション材4を取付けるための取付金具
や背負バンド5を取付けるための取付金具等が不要とな
る。
【0045】したがって、従来必要とされていた各種構
成部材が大幅に削減されることから、部品点数が少なく
なり、部品点数の減少によって必然的に組立工数が削減
され、しかも従来用いられていた金属製のエンジン架台
7等が不要とされるので、部品点数の削減に併せて軽量
化が図られるばかりか、低コスト化も図れる。更には、
エンジン20の回動支点が収容部40に回動自在に収容
された燃料タンク10の回動によってもたらされるの
で、作業中の操作杆の振り動作に伴ったエンジン20の
回動が安定するため、各種作業が円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背負型エンジンの一実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1の燃料タンクとエンジンとの係止状態を一
部切欠いて示す図である。
【図3】図1の燃料タンク及びエンジンを分解して示す
斜視図である。
【図4】図1の背負型エンジンを分解して示す斜視図で
ある。
【図5】図1の背負型エンジンの構成を変えた場合の他
の実施例を分解して示す斜視図である。
【図6】従来の背負型作業機を示す図である。
【符号の説明】
10 燃料タンク 15 胴部 20 エンジン本体 25 ファンケーシング 27 ケーシング 30 背負枠 30A 枠体 38 燃料タンク保持部 40 タンク収容部 31 突出部 32〜35 貫通孔 50 背負バンド 51 背当て部 52 腰当て部 90 防振部材 100 フレキシブルシャフト
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01M 7/00 C 2101−2B 9/00 A 2101−2B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向軸芯を有し円筒形状の胴部15
    を備えた燃料タンク10をエンジン本体20に対し防振
    部材90を介して着脱自在に取付けるとともに、前記燃
    料タンク10の胴部15を背負枠30の枠体30Aの背
    面側に設けた収容部40に前記上下方向軸芯を中心とし
    て回動自在に収容してなることを特徴とする背負型エン
    ジン。
  2. 【請求項2】 前記背負枠30の枠体30Aの四隅に貫
    通孔32〜35が設けられるように、突出部31が前記
    枠体30Aの正面側に突設されるとともに、これら貫通
    孔32〜35に背負バンド50が挿通されてなり、 前記枠体30Aの上側の貫通孔32と33との間及び下
    側の貫通孔34と35との間に掛け渡された前記背負バ
    ンド50が背当て部51及び腰当て部52とされている
    ことを特徴とする請求項1記載の背負型エンジン。
JP6024481A 1994-02-22 1994-02-22 背負型動力作業機 Expired - Lifetime JP2782321B2 (ja)

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WO2006041241A1 (en) * 2004-10-12 2006-04-20 Hyunhwa Kim Air spray device installed in the back of riding mower
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