JP2002018333A - 背負式防除機 - Google Patents

背負式防除機

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JP2002018333A JP2000207989A JP2000207989A JP2002018333A JP 2002018333 A JP2002018333 A JP 2002018333A JP 2000207989 A JP2000207989 A JP 2000207989A JP 2000207989 A JP2000207989 A JP 2000207989A JP 2002018333 A JP2002018333 A JP 2002018333A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の背負式防除機における背負ベルトは、
クッション部材の位置がずれる等により、背負ベルトが
食い込むため背負感が悪かった。また、背負ベルトの取
り付け位置を変更できないため、作業者の体格によって
は背負感が悪い場合があった。 【解決手段】 背負枠1に取り付けられる背負ベルト9
の肩当パッド9bの幅寸法を、上部から下部へいくに従
って狭くなるように形成し、該背負ベルト9の下部を外
側へ湾出させ、該背負ベルト9の肩当パッド9bをベル
ト本体9aに全面的に縫製し、該背負ベルト9の上部連
結部9cの背負枠1のベルト取付部11への取付位置を
上下調節可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背負式防除機に関
し、特に該背負式防除機の取り扱いを容易にし、使用感
を向上させるための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポンプ及びエンジン等のポン
プ駆動源にて構成されるポンプ部や、薬液が貯溜される
薬槽を背負枠に搭載した背負式防除機が知られている。
このような背負式防除機は、作業者が背負って圃場を歩
行移動しながら防除作業を行うものであるため、背負枠
には背負ベルトが連結され、さらには作業者の背中にあ
たる背負枠の背面には背当クッションが取り付けられて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、背負枠に
連結される背負ベルトは、芯となるベルト本体にクッシ
ョン部材を挿通したり縫製したりして構成されており、
重量物であるポンプ部等で構成される背負式防除機を背
負った際の、背負ベルトの肩や脇への食い込みを緩和し
ている。しかし、クッション部材は背負ベルトの上部か
ら下部にかけての幅寸法が一定であるため、背負式防除
機を背負った場合肩や脇にかかる荷重が良好に分散され
ずに肩等への食い込みの緩和度合いが低く、さらにクッ
ション部材を挿通した仕様の場合には該クッション部材
の位置がずれて背負ベルトが食い込むため、背負感が悪
かった。また、背負枠の上部に取り付けられる背負ベル
トの上端部は、その取り付け位置を変更できないため、
作業者の身長等の体格に応じて背負ベルトの長さを調節
するように構成されていたが、背負枠下部の体に接する
位置が身長によって変化し、作業者によっては背負感が
悪い場合があった。
【0004】また、背負枠の背面に取り付けられる背当
クッションは、上下二分割されたり、上下方向に複数の
溝が形成されたりしていたが、該背当クッションが背中
に対して部分的に強く当ったり、背当クッションと背中
との間の通気性が悪くて背中に汗をかいたりするため背
負感が悪かった。さらに、背負枠の背面形状は平面的で
あったので、荷重が局所的にかかったり、背負位置がず
れたり、ポンプやエンジン等の振動が体に伝わったりし
て疲労が大きくなる傾向にあった。
【0005】また、従来の背負式防除機では薬槽と背負
枠とを一体成形したものがあったが、薬槽と背負枠とを
一体成形した構成では、エンジンやポンプの大きさに変
更があった場合には、薬槽及び背負枠の仕様を全体的に
変更する必要があり、多仕様化に対応できず、コスト高
となってしまっていた。
【0006】また、薬槽内に薬液を貯溜した状態で背負
式防除機を背負って歩行移動すると、薬槽内で薬液の波
打ちが発生し該背負式防除機の重心が移動するためにふ
らついて背負感が悪くなる。このようにな薬液の波打ち
を減少させるために、薬槽内に仕切板を設けたものがあ
るが、該仕切板はネジ等で薬槽に固定されていたので取
り外しが困難であり薬槽内の清掃に手間がかかり煩雑で
あった。
【0007】また、背負枠には、上部に薬槽を搭載し、
下部にポンプ及びエンジンを搭載して、操作部を側部に
設けていたが、ポンプや操作部が薬槽よりも側方に突出
していたので、これらの部分が作物等に引っ掛かること
により、作物等を傷付くけることがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。すなわち、請求項1においては、ポ
ンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背負式防除機におい
て、背負枠に取り付けられる背負ベルトのクッション部
の幅寸法を、上部から下部へいくに従って狭くなるよう
に形成し、該背負ベルトの下部を外側へ湾出させ、該背
負ベルトのクッション部をベルト本体に全面的に縫製し
た。
【0009】請求項2においては、ポンプ部及び薬槽を
背負枠に搭載する背負式防除機において、背負枠に取り
付けられる背負ベルトの上部取付位置を上下調節可能と
した。
【0010】請求項3においては、ポンプ部及び薬槽を
背負枠に搭載する背負式防除機において、背負枠の背面
に装着される背当クッションを、上部及び下部の二箇所
でそれぞれ上下に分割し、上下中央に位置する中央部ク
ッションを左右に分割した。
【0011】請求項4においては、ポンプ部及び薬槽を
背負枠に搭載する背負式防除機において、該背負枠の背
面形状を、上部よりも下部が突出した形状に形成した。
【0012】請求項5においては、ポンプ部及び薬槽を
背負枠に搭載する背負式防除機において、該背負枠の背
面形状を、左右両端部よりも中央部が内側に湾曲した形
状に形成し、該背面の湾曲度合いを上部から下部へ行く
に従って大きくした。
【0013】請求項6においては、ポンプ部及び薬槽を
背負枠に搭載する背負式防除機において、該薬槽の背負
枠に対する固定位置を上下調節可能とした。
【0014】請求項7においては、ポンプ部及び薬槽を
背負枠に搭載する背負式防除機において、該薬槽内に、
薬槽内の空間を分割する仕切板を挿脱自在に挿入可能と
し、該薬槽の内壁面に仕切板を位置固定するための溝部
を形成した。
【0015】請求項8においては、ポンプ部及び薬槽を
背負枠に搭載する背負式防除機において、該ポンプ部及
び背負式防除機の操作部を、該薬槽の左右幅内に収めて
配置した。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の背負式防除機を示す正面図、図2は
同じく側面図、図3は背負枠を示す正面図、図4は同じ
く側面断面図、図5は背負ベルトを示す正面図、図6は
同じく側面図、図7は同じく平面断面図、図8は背負枠
へ取り付けた状態の背負ベルトを示す図、図9は図4に
おけるA−A断面からH−H断面をそれぞれ示す図、図
10は背当クッションを示す正面図、図11は側面断面
図、図12は薬槽を示す正面図、図13は同じく平面
図、図14は同じく側面断面図、図15は薬槽の背負枠
への取付部を示す側面断面図、図16は仕切板を装着し
た状態の薬槽を示す正面図、図17は同じく側面断面図
である。
【0017】まず、本発明に係わる背負式防除機の概略
構成について説明する。図1乃至図4に示すように、背
負式防除機の背負枠1は側面視略L字状に形成されてお
り、該背負枠1の下部にポンプ2及び該ポンプ2の駆動
源であるエンジン3が搭載されている。該ポンプ2及び
エンジン3の上方には、薬液が貯溜される薬槽5が搭載
されている。ポンプ2はエンジン3により駆動され、該
ポンプ2によって薬槽5内の薬液を加圧し、ホース7を
通じてノズル6から吐出するように構成している。
【0018】ポンプ2及びエンジン3が搭載されるポン
プ部の左右一側方には、アクセルレバー12等で構成さ
れる操作部4が配置されている。該操作部4にて、エン
ジン3及びポンプ2の駆動・操作等の各種操作が行われ
る。操作部4、ポンプ2、及びエンジン3は、該操作部
4及びポンプ部の左右幅Wpが、薬槽5の左右幅Wtの
範囲内に収まるように配置されており、防除作業中に操
作部4やポンプ2やエンジン3等が作物等に接触したり
引っ掛かったりして、作物等を傷つけることを防止して
いる。
【0019】背負枠1における垂直部分の背面(ポンプ
2や薬槽5が搭載される側と反対側の面)1aには背当
クッション8が装着され、ポンプ2やエンジン3からの
振動を遮断して、背負式防除機を背負う作業者にかかる
負担を緩和するようにしている。また、背負枠1には、
左右一対の背負ベルト9が取り付けられており、該背負
ベルト9の上端部は背負枠1の上端部に連結され、下端
部は背負枠1下端部に形成される取付具1bに連結され
ている。背負枠1の上端部にはベルト取付部11が構成
され、上部取付部11aと下部取付部11bとが上下二
段に配置されている。前記背負ベルト9の上端部は、上
段取付部11a又は下段取付部11bの何れか一方に連
結することができる。
【0020】図5乃至図7に示すように、背負ベルト9
は、芯となる長尺のベルト本体9aに、クッション部材
で構成される肩当パッド9bを縫製して構成されてお
り、重量物である背負式防除機を背負った際の、ベルト
本体9aの肩や脇腹等への食い込みを、該肩当パッド9
bにより緩和するようにしている。ベルト本体9aの上
端部には、背負枠1のベルト取付部11に連結される上
部連結部9cが形成され、該ベルト本体9aの下端部に
は、背負枠1の取付具1bに連結されるフック9dが取
り付けられている。また、ベルト本体9aの肩当パッド
9bよりも下方の部分には、該ベルト本体9aの長さ調
節を行う長さ調節金具9eが取り付けられている。
【0021】肩当パッド9bとベルト本体9aとは、該
ベルト本体9a左右端部の縫製部Sにて縫製されてお
り、該縫製部Sは肩当パッド9bの上端部から下端部ま
でに渡っている。このように、肩当パッド9bとベルト
本体9aと全面的に縫製することで、両者の接合強度を
高くし、背負式防除機を背負った際に肩当パッド9bの
位置ずれや捩じれの発生を防止して、背負感の向上を図
っている。
【0022】また、肩当パッド9bは、上端部の左右幅
W1を下端部の左右幅W2よりも広く形成し、上端部か
ら下端部へいくに従って、左右幅が除々に狭くなるよう
にしている。このように、背負式防除機を背負った際
に、肩に当る上端部の左右幅を広く、脇腹部分に当る下
部の左右幅を狭く形成し、その幅広さを除々に変化させ
ることで、背負ベルト9を通して体にかかる荷重を略均
一に分散させることができる。さらに、背負ベルト9
は、図8に示すように、背負枠1に取り付けた際に、そ
の下部が外側へ湾出するような形状に形成されており、
背負式防除機を背負った際に、該背負ベルト9により手
の動きが阻害されることを防いで、自由な姿勢で作業を
行うことを可能としている。
【0023】また、背負ベルト9の背負枠1への連結位
置を変化させない場合には、作業者の身長等の体格が異
なると、背負ベルト9の長さを長さ調節金具9eにより
調節したとしても、体に接する背負枠1の位置がそれぞ
れ変化する。しかし、本背負ベルト9は、ベルト取付部
11の上部取付部11a又は下部取付部11bのどちら
かを選択して背負枠1に連結し、上下の連結位置を調節
することが可能であるので、作業者の体格が異なっても
体に接する背負枠1の位置を一定にすることができ、全
ての作業者が良好な背負感を得ることが可能となる。
【0024】前記背負枠1の背面1aは、薬槽5が搭載
されている上部よりも、ポンプ2等が搭載されている下
部の方が作業者の背中側(図2、図4における左側)に
突出した形状に形成されており、上部から下部の形状の
変化は滑らかである。また、背負枠1の背面1aの平面
視における形状は、左右両端部よりも中央部が内側(薬
槽5等が搭載される側)に湾曲した形状に形成してお
り、該背面1aの湾曲度合いは、上部から下部へ行くに
従って大きくなっている。
【0025】即ち、図9には、背負枠1における背面1
aの上部から下部に渡る平面視形状を示している(A断
面が最も上部の断面を、H断面が最も下部の断面を示し
ている)が、A断面では略平らな形状となっており、A
断面より下方に位置する断面は中央部が内側に湾曲した
形状となっている。そして、B断面から下方へいくに従
って、湾曲度合いは大きくなり、H断面の湾曲度合いが
最も大きくなっている。
【0026】以上の如く、背負枠1の背面1aは、上部
よりも下部の方が作業者の背中側に突出した形状で、そ
の形状の変化が滑らに形成されているため、該背面1a
の形状は作業者の背中の形状に似通った形状となってい
る。これにより、背負式防除機を背負った場合、背負枠
1の背面1aが作業者の背中にフィットし、背負式防除
機の重量を背中全体で均一に分散して受けることができ
るため、背負感が向上するとともに、疲労を低減するこ
とが可能となる。
【0027】また、背面1aの平面視における形状は、
中央部が内側に湾曲し、その湾曲度合いが上部から下部
へ行くに従って大きくなっているので、湾曲度合いが大
きい背面1a下部の左右端部が、作業者の腰部の左右を
包み込んでホールドし、作業途中における背負式防除機
の左右へのずれを防止することができ、背負感の向上及
び疲労の低減を図ることが可能となる。
【0028】次に、背負枠1の背面に装着される背当ク
ッション8について説明する。図10、図11に示すよ
うに、背当クッション8は、板状に形成される基材12
上に、スポンジ状部材やゴム状部材等の弾性部材から成
るクッション部13を形成して構成されている。クッシ
ョン部13は、その上下部でそれぞれ分割線L1及び分
割線L2により、上クッション部13aと中央クッショ
ン部13bと下クッション部13cとに分割され、該中
央クッション部13bは、左右略中央に配置される分割
線L3により左右二分割されている。即ち、クッション
部13は、上部に位置する上クッション部13a、中央
部の左右にそれぞれ位置する中央クッション部13b・
13b、及び下部に位置する下クッション部13cに分
割されている。
【0029】背当クッション8を背負枠1に装着した状
態では、上クッション部13aは、平面視形状が略平ら
に形成され、作業者の肩部に当接する背面1aの上部に
位置し、下クッション部13cは、作業者の腰部に当接
する背面1aの下部に位置し、分割線L3によって左右
に分割される中央クッション部13b・13bは、背面
1aにおける作業者の背中に当接する部分に位置するこ
ととなる。
【0030】これにより、作業者の肩部と腰部にかかる
荷重は、左右に広く形成される上クッション部13a及
び下クッション部13cで全体的に受けることができ
る。また、中央クッション部13bと・中央クッション
部13bとの間には、深い溝形状に形成される分割線L
3が介在しており、この分割線L3の部分に作業者の背
骨が位置することとなるので、背骨部分に大きな荷重が
かかることを防止でき、背負感を向上することができ
る。さらに、深い溝形状に形成される各分割線L1・L
2・L3は互いに連結されているので、これらの分割線
L1・L2・L3内を風が通過することができ、背負式
防除機を背負った作業者の背中部分の通気性を良好にす
ることができ、背負感の向上を図ることができる。
【0031】次に、薬槽5の背負枠1への装着構造につ
いて説明する。図3、図12乃至図15に示すように、
薬槽5における背負枠1への装着面には、装着用ボス部
15・15・・・が形成されており、背負枠1には該装
着用ボス部15・15・・・と対応する位置に第一装着
用孔21a・21a・・・が形成されている。そして、
薬槽5の各装着用ボス部15に、背負枠1の第一装着用
孔21aを介してボルト26等の締結部材を締結するこ
とで、薬槽5を背負枠1に着脱自在に装着している。
【0032】また、背負枠1には、第一装着用孔21a
・21a・・・と上下方向の位置をずらして、第二装着
用孔21b・21b・・・が形成されており、薬槽5
は、各装着用ボス部15に該第二装着用孔21bを介し
てボルト26等の締結部材を締結して、背負枠1に装着
することも可能である。即ち、薬槽5の背負枠1への装
着は、第一装着用孔21a・21a・・・又は第二装着
用孔21b・21b・・・の何れか一方を選択して行う
ことができ、これにより、薬槽5の上下方向の取付位置
を調節することを可能としている。
【0033】このように、薬槽5の背負枠1への上下装
着位置を調節可能とすることで、エンジン3やポンプ2
の大きさに変更があった場合でも、薬槽5の装着位置を
変更するだけで対応することができ、薬槽及び背負枠の
仕様を変更する必要がなく、低コストで仕様変更を行う
ことができる。また、背負式防除機をコンパクトに構成
することができ、背負感を向上させることが可能とな
る。
【0034】また、図12乃至図14に示すように、薬
槽5内の下部における前壁面(図14における右側の壁
面)には前部ガイド部材5b・5bが、後壁面(図14
における左側の壁面)には後部ガイド部材5c・5c
が、それぞれ一体的に形成されている。図16、図17
に示すように、薬槽5内には、該薬槽5の上端部に開口
する開口部5dから、平板状に形成される仕切板30を
挿脱自在に挿入可能としている。薬槽5内に挿入された
仕切板30は左右略中央に配置され、該仕切板30の下
部は、前部ガイド部材5b・5b間に形成される前下部
位置決め溝32、及び後部ガイド部材5c・5c間に形
成される後下部位置決め溝33に嵌入され、位置固定さ
れている。
【0035】薬槽5の開口部5dには、下方にストレー
ナ36が付設される蓋体35が螺装されるが、該蓋体3
5を薬槽5に螺装した状態では、ストレーナ36の下面
に形成される上部位置決め溝36aが、仕切板30の上
端部に嵌合して、該仕切板30上部の位置決めを行うよ
うに構成されている。
【0036】このように、薬槽5内に仕切板30を挿入
することで、該薬槽5内の空間を分割することができ、
薬槽5内に貯溜した薬液の波打ちを抑えることができ
る。これにより、薬槽5に薬液を貯溜した状態の背負式
防除機を背負って歩行移動した場合でも、薬液の波打ち
に起因する該背負式防除機の重心移動を抑えることがで
き、ふらつきを無くして背負感を向上させることができ
る。また、仕切板30は、前記前下部位置決め溝32、
後下部位置決め溝33、及び上部位置決め溝36aによ
り位置固定されているので、薬槽5内への装着及び取り
外しを容易に行うことができ、薬槽5内の清掃作業を簡
便することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。すなわち、請求項1の如
く、ポンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背負式防除機
において、背負枠に取り付けられる背負ベルトのクッシ
ョン部の幅寸法を、上部から下部へいくに従って狭くな
るように形成し、該背負ベルトの下部を外側へ湾出さ
せ、該背負ベルトのクッション部をベルト本体に全面的
に縫製したので、ベルト本体とクッション部との接合強
度を高くし、背負式防除機を背負った際にクッション部
の位置ずれや捩じれの発生を防止して、背負感の向上を
図ることができる。また、背負ベルトを通して体にかか
る荷重を略均一に分散させることができ、さらに、背負
ベルトにより手の動きが阻害されることを防いで、自由
な姿勢で作業を行うことが可能となる。
【0038】請求項2の如く、ポンプ部及び薬槽を背負
枠に搭載する背負式防除機において、背負枠に取り付け
られる背負ベルトの上部取付位置を上下調節可能とした
ので、作業者の体格が異なっても、背負ベルトの上部取
付位置を調節することで、体に接する背負枠の位置を一
定にすることができ、全ての作業者が良好な背負感を得
ることが可能となる。
【0039】請求項3の如く、ポンプ部及び薬槽を背負
枠に搭載する背負式防除機において、背負枠の背面に装
着される背当クッションを、上部及び下部の二箇所でそ
れぞれ上下に分割し、上下中央に位置する中央部クッシ
ョンを左右に分割したので、作業者の肩部と腰部にかか
る荷重を、左右に広く形成される上部及び下部のクッシ
ョンで全体的に受けることが可能となる。また、溝状に
形成される中央部クッションの分割部には作業者の背骨
が位置することとなるので、背骨部分に大きな荷重がか
かることを防止でき、背負感を向上することができる。
さらに、深い溝形状に形成される背当クッションの各分
割部は互いに連結されているので、これらの分割部を風
が通過することができ、背負式防除機を背負った作業者
の背中部分の通気性を良好にすることができ、背負感の
向上を図ることが可能となる。
【0040】請求項4の如く、ポンプ部及び薬槽を背負
枠に搭載する背負式防除機において、該背負枠の背面形
状を、上部よりも下部が突出した形状に形成したので、
背負式防除機を背負った場合、背負枠の背面が作業者の
背中にフィットし、背負式防除機の重量を背中全体で均
一に分散して受けることができるため、背負感が向上す
るとともに、疲労を低減することが可能となる。
【0041】請求項5の如く、ポンプ部及び薬槽を背負
枠に搭載する背負式防除機において、該背負枠の背面形
状を、左右両端部よりも中央部が内側に湾曲した形状に
形成し、該背面の湾曲度合いを上部から下部へ行くに従
って大きくしたので、湾曲度合いが大きい背面下部の左
右端部が、作業者の腰部の左右を包み込んでホールド
し、作業途中における背負式防除機の左右へのずれを防
止することができ、背負感の向上及び疲労の低減を図る
ことが可能となる。
【0042】請求項6の如く、ポンプ部及び薬槽を背負
枠に搭載する背負式防除機において、該薬槽の背負枠に
対する固定位置を上下調節可能としたので、エンジンや
ポンプの大きさに変更があった場合でも、薬槽の装着位
置を変更するだけで対応することができ、薬槽及び背負
枠の仕様を変更する必要がなく、低コストで仕様変更を
行うことができる。また、背負式防除機をコンパクトに
構成することができ、背負感を向上させることが可能と
なる。
【0043】請求項7の如く、ポンプ部及び薬槽を背負
枠に搭載する背負式防除機において、該薬槽内に、薬槽
内の空間を分割する仕切板を挿脱自在に挿入可能とし、
該薬槽の内壁面に仕切板を位置固定するための溝部を形
成したので、薬槽内の空間を分割することができ、薬槽
内に貯溜した薬液の波打ちを抑えることができる。これ
により、薬槽に薬液を貯溜した状態の背負式防除機を背
負って歩行移動した場合でも、薬液の波打ちに起因する
該背負式防除機の重心移動を抑えることができ、ふらつ
きを無くして背負感を向上させることができる。また、
仕切板は、薬槽に形成される溝部により位置固定される
ので、薬槽内への装着及び取り外しを容易に行うことが
でき、薬槽内の清掃作業を簡便することが可能となる。
【0044】請求項8の如く、ポンプ部及び薬槽を背負
枠に搭載する背負式防除機において、該ポンプ部及び背
負式防除機の操作部を、該薬槽の左右幅内に収めて配置
したので、防除作業中に操作部やポンプやエンジン等が
作物等に接触したり引っ掛かったりして、作物等を傷つ
けることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背負式防除機を示す正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】背負枠を示す正面図である。
【図4】同じく側面断面図である。
【図5】背負ベルトを示す正面図である。
【図6】同じく側面図である。
【図7】同じく平面断面図である。
【図8】背負枠へ取り付けた状態の背負ベルトを示す図
である。
【図9】図4におけるA−A断面からH−H断面をそれ
ぞれ示す図である。
【図10】背当クッションを示す正面図である。
【図11】側面断面図である。
【図12】薬槽を示す正面図である。
【図13】同じく平面図である。
【図14】同じく側面断面図である。
【図15】薬槽の背負枠への取付部を示す側面断面図で
ある。
【図16】仕切板を装着した状態の薬槽を示す正面図で
ある。
【図17】同じく側面断面図である。
【符号の説明】
1 背負枠 1a 背面 2 ポンプ 3 エンジン 4 操作部 5 薬槽 8 背当クッション 9 背負ベルト 11 ベルト取付部 30 仕切板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋本 正雄 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B121 CB01 CB24 CB28 CB42 CB47 CB51 CB61 CB66 EA21 EA26 FA02 FA05 4D074 AA05 BB06 CC51

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背
    負式防除機において、背負枠に取り付けられる背負ベル
    トのクッション部の幅寸法を、上部から下部へいくに従
    って狭くなるように形成し、該背負ベルトの下部を外側
    へ湾出させ、該背負ベルトのクッション部をベルト本体
    に全面的に縫製したことを特徴とする背負式防除機。
  2. 【請求項2】 ポンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背
    負式防除機において、背負枠に取り付けられる背負ベル
    トの上部取付位置を上下調節可能としたことを特徴とす
    る背負式防除機。
  3. 【請求項3】 ポンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背
    負式防除機において、背負枠の背面に装着される背当ク
    ッションを、上部及び下部の二箇所でそれぞれ上下に分
    割し、上下中央に位置する中央部クッションを左右に分
    割したことを特徴とする背負式防除機。
  4. 【請求項4】 ポンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背
    負式防除機において、該背負枠の背面形状を、上部より
    も下部が突出した形状に形成したことを特徴とする背負
    式防除機。
  5. 【請求項5】 ポンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背
    負式防除機において、該背負枠の背面形状を、左右両端
    部よりも中央部が内側に湾曲した形状に形成し、該背面
    の湾曲度合いを上部から下部へ行くに従って大きくした
    ことを特徴とする背負式防除機。
  6. 【請求項6】 ポンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背
    負式防除機において、該薬槽の背負枠に対する固定位置
    を上下調節可能としたことを特徴とする背負式防除機。
  7. 【請求項7】 ポンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背
    負式防除機において、該薬槽内に、薬槽内の空間を分割
    する仕切板を挿脱自在に挿入可能とし、該薬槽の内壁面
    に仕切板を位置固定するための溝部を形成したことを特
    徴とする背負式防除機。
  8. 【請求項8】 ポンプ部及び薬槽を背負枠に搭載する背
    負式防除機において、該ポンプ部及び背負式防除機の操
    作部を、該薬槽の左右幅内に収めて配置したことを特徴
    とする背負式防除機。
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