JP4540190B2 - 背負式防除機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背負式防除機に関し、特に該背負式防除機の取り扱いを容易にし、使用感を向上させるための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ポンプ及びエンジン等のポンプ駆動源にて構成されるポンプ部や、薬液が貯溜される薬槽を背負枠に搭載した背負式防除機が知られている。このような背負式防除機は、作業者が背負って圃場を歩行移動しながら防除作業を行うものであるため、背負枠には背負ベルトが連結され、さらには作業者の背中にあたる背負枠の背面には背当クッションが取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の如く、背負枠に連結される背負ベルトは、芯となるベルト本体にクッション部材を挿通したり縫製したりして構成されており、重量物であるポンプ部等で構成される背負式防除機を背負った際の、背負ベルトの肩や脇への食い込みを緩和している。しかし、クッション部材は背負ベルトの上部から下部にかけての幅寸法が一定であるため、背負式防除機を背負った場合肩や脇にかかる荷重が良好に分散されずに肩等への食い込みの緩和度合いが低く、さらにクッション部材を挿通した仕様の場合には該クッション部材の位置がずれて背負ベルトが食い込むため、背負感が悪かった。また、背負枠の上部に取り付けられる背負ベルトの上端部は、その取り付け位置を変更できないため、作業者の身長等の体格に応じて背負ベルトの長さを調節するように構成されていたが、背負枠下部の体に接する位置が身長によって変化し、作業者によっては背負感が悪い場合があった。
【0004】
また、背負枠の背面に取り付けられる背当クッションは、上下二分割されたり、上下方向に複数の溝が形成されたりしていたが、該背当クッションが背中に対して部分的に強く当ったり、背当クッションと背中との間の通気性が悪くて背中に汗をかいたりするため背負感が悪かった。さらに、背負枠の背面形状は平面的であったので、荷重が局所的にかかったり、背負位置がずれたり、ポンプやエンジン等の振動が体に伝わったりして疲労が大きくなる傾向にあった。
【0005】
また、従来の背負式防除機では薬槽と背負枠とを一体成形したものがあったが、薬槽と背負枠とを一体成形した構成では、エンジンやポンプの大きさに変更があった場合には、薬槽及び背負枠の仕様を全体的に変更する必要があり、多仕様化に対応できず、コスト高となってしまっていた。
【0006】
また、薬槽内に薬液を貯溜した状態で背負式防除機を背負って歩行移動すると、薬槽内で薬液の波打ちが発生し該背負式防除機の重心が移動するためにふらついて背負感が悪くなる。このようにな薬液の波打ちを減少させるために、薬槽内に仕切板を設けたものがあるが、該仕切板はネジ等で薬槽に固定されていたので取り外しが困難であり薬槽内の清掃に手間がかかり煩雑であった。
【0007】
また、背負枠には、上部に薬槽を搭載し、下部にポンプ及びエンジンを搭載して、操作部を側部に設けていたが、ポンプや操作部が薬槽よりも側方に突出していたので、これらの部分が作物等に引っ掛かることにより、作物等を傷付くけることがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
請求項1においては、ポンプ(2)及びエンジン(3)が搭載されるポンプ部及び薬槽(5)を背負枠(1)に搭載する背負式防除機において、該薬槽(5)の背負枠(1)に対する固定位置を、上下調節可能としたものである。
【0010】
請求項2においては、請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠(1)に取り付けられる背負ベルト(9)の上部取付位置を、上下調節可能としたものである。
【0011】
請求項3においては、請求項2記載の背負式防除機において、前記背負ベルト(9)のクッション部である肩当パッド(9b)の幅寸法を、上部から下部へいくに従って狭くなるように形成し、該背負ベルト(9)の下部を外側へ湾出させ、該背負ベルト(9)のクッション部である肩当パッド(9b)をベルト本体(9a )に全面的に縫製したものである。
【0012】
請求項4においては、請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠(1)の背面(1a)に装着される背当クッション(8)を、上部及び下部の二箇所でそれぞれ上下に分割し、上下中央に位置する中央クッション部(13b)を左右に分割したものである。
【0013】
請求項5においては、請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠(1)の背面(1a)形状を、上部よりも下部が突出した形状に形成したものである。
【0014】
請求項6においては、請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠(1)の背面(1a)形状を、左右両端部よりも中央部が内側に湾曲した形状に形成し、該背面(1a)の湾曲度合いを上部から下部へ行くに従って大きくしたものである。
【0015】
請求項7においては、請求項1記載の背負式防除機において、前記薬槽(5)内に、薬槽(5)内の空間を分割する仕切板(30)を挿脱自在に挿入可能とし、該薬槽(5)の内壁面に仕切板(30)を位置固定するための溝(32)部を形成したものである。
【0016】
請求項8においては、請求項1記載の背負式防除機において、前記ポンプ(2)及びエンジン(3)が搭載されるポンプ部、及び背負式防除機の操作部(4)を、該薬槽(5)の左右幅内に収めて配置したものである。
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の背負式防除機を示す正面図、図2は同じく側面図、図3は背負枠を示す正面図、図4は同じく側面断面図、図5は背負ベルトを示す正面図、図6は同じく側面図、図7は同じく平面断面図、図8は背負枠へ取り付けた状態の背負ベルトを示す図、図9は図4におけるA−A断面からH−H断面をそれぞれ示す図、図10は背当クッションを示す正面図、図11は側面断面図、図12は薬槽を示す正面図、図13は同じく平面図、図14は同じく側面断面図、図15は薬槽の背負枠への取付部を示す側面断面図、図16は仕切板を装着した状態の薬槽を示す正面図、図17は同じく側面断面図である。
【0017】
まず、本発明に係わる背負式防除機の概略構成について説明する。図1乃至図4に示すように、背負式防除機の背負枠1は側面視略L字状に形成されており、該背負枠1の下部にポンプ2及び該ポンプ2の駆動源であるエンジン3が搭載されている。該ポンプ2及びエンジン3の上方には、薬液が貯溜される薬槽5が搭載されている。ポンプ2はエンジン3により駆動され、該ポンプ2によって薬槽5内の薬液を加圧し、ホース7を通じてノズル6から吐出するように構成している。
【0018】
ポンプ2及びエンジン3が搭載されるポンプ部の左右一側方には、アクセルレバー12等で構成される操作部4が配置されている。該操作部4にて、エンジン3及びポンプ2の駆動・操作等の各種操作が行われる。操作部4、ポンプ2、及びエンジン3は、該操作部4及びポンプ部の左右幅Wpが、薬槽5の左右幅Wtの範囲内に収まるように配置されており、防除作業中に操作部4やポンプ2やエンジン3等が作物等に接触したり引っ掛かったりして、作物等を傷つけることを防止している。
【0019】
背負枠1における垂直部分の背面(ポンプ2や薬槽5が搭載される側と反対側の面)1aには背当クッション8が装着され、ポンプ2やエンジン3からの振動を遮断して、背負式防除機を背負う作業者にかかる負担を緩和するようにしている。また、背負枠1には、左右一対の背負ベルト9が取り付けられており、該背負ベルト9の上端部は背負枠1の上端部に連結され、下端部は背負枠1下端部に形成される取付具1bに連結されている。背負枠1の上端部にはベルト取付部11が構成され、上部取付部11aと下部取付部11bとが上下二段に配置されている。前記背負ベルト9の上端部は、上段取付部11a又は下段取付部11bの何れか一方に連結することができる。
【0020】
図5乃至図7に示すように、背負ベルト9は、芯となる長尺のベルト本体9aに、クッション部材で構成される肩当パッド9bを縫製して構成されており、重量物である背負式防除機を背負った際の、ベルト本体9aの肩や脇腹等への食い込みを、該肩当パッド9bにより緩和するようにしている。ベルト本体9aの上端部には、背負枠1のベルト取付部11に連結される上部連結部9cが形成され、該ベルト本体9aの下端部には、背負枠1の取付具1bに連結されるフック9dが取り付けられている。また、ベルト本体9aの肩当パッド9bよりも下方の部分には、該ベルト本体9aの長さ調節を行う長さ調節金具9eが取り付けられている。
【0021】
肩当パッド9bとベルト本体9aとは、該ベルト本体9a左右端部の縫製部Sにて縫製されており、該縫製部Sは肩当パッド9bの上端部から下端部までに渡っている。このように、肩当パッド9bとベルト本体9aと全面的に縫製することで、両者の接合強度を高くし、背負式防除機を背負った際に肩当パッド9bの位置ずれや捩じれの発生を防止して、背負感の向上を図っている。
【0022】
また、肩当パッド9bは、上端部の左右幅W1を下端部の左右幅W2よりも広く形成し、上端部から下端部へいくに従って、左右幅が除々に狭くなるようにしている。このように、背負式防除機を背負った際に、肩に当る上端部の左右幅を広く、脇腹部分に当る下部の左右幅を狭く形成し、その幅広さを除々に変化させることで、背負ベルト9を通して体にかかる荷重を略均一に分散させることができる。さらに、背負ベルト9は、図8に示すように、背負枠1に取り付けた際に、その下部が外側へ湾出するような形状に形成されており、背負式防除機を背負った際に、該背負ベルト9により手の動きが阻害されることを防いで、自由な姿勢で作業を行うことを可能としている。
【0023】
また、背負ベルト9の背負枠1への連結位置を変化させない場合には、作業者の身長等の体格が異なると、背負ベルト9の長さを長さ調節金具9eにより調節したとしても、体に接する背負枠1の位置がそれぞれ変化する。しかし、本背負ベルト9は、ベルト取付部11の上部取付部11a又は下部取付部11bのどちらかを選択して背負枠1に連結し、上下の連結位置を調節することが可能であるので、作業者の体格が異なっても体に接する背負枠1の位置を一定にすることができ、全ての作業者が良好な背負感を得ることが可能となる。
【0024】
前記背負枠1の背面1aは、薬槽5が搭載されている上部よりも、ポンプ2等が搭載されている下部の方が作業者の背中側(図2、図4における左側)に突出した形状に形成されており、上部から下部の形状の変化は滑らかである。また、背負枠1の背面1aの平面視における形状は、左右両端部よりも中央部が内側(薬槽5等が搭載される側)に湾曲した形状に形成しており、該背面1aの湾曲度合いは、上部から下部へ行くに従って大きくなっている。
【0025】
即ち、図9には、背負枠1における背面1aの上部から下部に渡る平面視形状を示している(A断面が最も上部の断面を、H断面が最も下部の断面を示している)が、A断面では略平らな形状となっており、A断面より下方に位置する断面は中央部が内側に湾曲した形状となっている。そして、B断面から下方へいくに従って、湾曲度合いは大きくなり、H断面の湾曲度合いが最も大きくなっている。
【0026】
以上の如く、背負枠1の背面1aは、上部よりも下部の方が作業者の背中側に突出した形状で、その形状の変化が滑らに形成されているため、該背面1aの形状は作業者の背中の形状に似通った形状となっている。これにより、背負式防除機を背負った場合、背負枠1の背面1aが作業者の背中にフィットし、背負式防除機の重量を背中全体で均一に分散して受けることができるため、背負感が向上するとともに、疲労を低減することが可能となる。
【0027】
また、背面1aの平面視における形状は、中央部が内側に湾曲し、その湾曲度合いが上部から下部へ行くに従って大きくなっているので、湾曲度合いが大きい背面1a下部の左右端部が、作業者の腰部の左右を包み込んでホールドし、作業途中における背負式防除機の左右へのずれを防止することができ、背負感の向上及び疲労の低減を図ることが可能となる。
【0028】
次に、背負枠1の背面に装着される背当クッション8について説明する。図10、図11に示すように、背当クッション8は、板状に形成される基材12上に、スポンジ状部材やゴム状部材等の弾性部材から成るクッション部13を形成して構成されている。クッション部13は、その上下部でそれぞれ分割線L1及び分割線L2により、上クッション部13aと中央クッション部13bと下クッション部13cとに分割され、該中央クッション部13bは、左右略中央に配置される分割線L3により左右二分割されている。即ち、クッション部13は、上部に位置する上クッション部13a、中央部の左右にそれぞれ位置する中央クッション部13b・13b、及び下部に位置する下クッション部13cに分割されている。
【0029】
背当クッション8を背負枠1に装着した状態では、上クッション部13aは、平面視形状が略平らに形成され、作業者の肩部に当接する背面1aの上部に位置し、下クッション部13cは、作業者の腰部に当接する背面1aの下部に位置し、分割線L3によって左右に分割される中央クッション部13b・13bは、背面1aにおける作業者の背中に当接する部分に位置することとなる。
【0030】
これにより、作業者の肩部と腰部にかかる荷重は、左右に広く形成される上クッション部13a及び下クッション部13cで全体的に受けることができる。また、中央クッション部13bと・中央クッション部13bとの間には、深い溝形状に形成される分割線L3が介在しており、この分割線L3の部分に作業者の背骨が位置することとなるので、背骨部分に大きな荷重がかかることを防止でき、背負感を向上することができる。さらに、深い溝形状に形成される各分割線L1・L2・L3は互いに連結されているので、これらの分割線L1・L2・L3内を風が通過することができ、背負式防除機を背負った作業者の背中部分の通気性を良好にすることができ、背負感の向上を図ることができる。
【0031】
次に、薬槽5の背負枠1への装着構造について説明する。図3、図12乃至図15に示すように、薬槽5における背負枠1への装着面には、装着用ボス部15・15・・・が形成されており、背負枠1には該装着用ボス部15・15・・・と対応する位置に第一装着用孔21a・21a・・・が形成されている。そして、薬槽5の各装着用ボス部15に、背負枠1の第一装着用孔21aを介してボルト26等の締結部材を締結することで、薬槽5を背負枠1に着脱自在に装着している。
【0032】
また、背負枠1には、第一装着用孔21a・21a・・・と上下方向の位置をずらして、第二装着用孔21b・21b・・・が形成されており、薬槽5は、各装着用ボス部15に該第二装着用孔21bを介してボルト26等の締結部材を締結して、背負枠1に装着することも可能である。即ち、薬槽5の背負枠1への装着は、第一装着用孔21a・21a・・・又は第二装着用孔21b・21b・・・の何れか一方を選択して行うことができ、これにより、薬槽5の上下方向の取付位置を調節することを可能としている。
【0033】
このように、薬槽5の背負枠1への上下装着位置を調節可能とすることで、エンジン3やポンプ2の大きさに変更があった場合でも、薬槽5の装着位置を変更するだけで対応することができ、薬槽及び背負枠の仕様を変更する必要がなく、低コストで仕様変更を行うことができる。また、背負式防除機をコンパクトに構成することができ、背負感を向上させることが可能となる。
【0034】
また、図12乃至図14に示すように、薬槽5内の下部における前壁面(図14における右側の壁面)には前部ガイド部材5b・5bが、後壁面(図14における左側の壁面)には後部ガイド部材5c・5cが、それぞれ一体的に形成されている。図16、図17に示すように、薬槽5内には、該薬槽5の上端部に開口する開口部5dから、平板状に形成される仕切板30を挿脱自在に挿入可能としている。薬槽5内に挿入された仕切板30は左右略中央に配置され、該仕切板30の下部は、前部ガイド部材5b・5b間に形成される前下部位置決め溝32、及び後部ガイド部材5c・5c間に形成される後下部位置決め溝33に嵌入され、位置固定されている。
【0035】
薬槽5の開口部5dには、下方にストレーナ36が付設される蓋体35が螺装されるが、該蓋体35を薬槽5に螺装した状態では、ストレーナ36の下面に形成される上部位置決め溝36aが、仕切板30の上端部に嵌合して、該仕切板30上部の位置決めを行うように構成されている。
【0036】
このように、薬槽5内に仕切板30を挿入することで、該薬槽5内の空間を分割することができ、薬槽5内に貯溜した薬液の波打ちを抑えることができる。これにより、薬槽5に薬液を貯溜した状態の背負式防除機を背負って歩行移動した場合でも、薬液の波打ちに起因する該背負式防除機の重心移動を抑えることができ、ふらつきを無くして背負感を向上させることができる。また、仕切板30は、前記前下部位置決め溝32、後下部位置決め溝33、及び上部位置決め溝36aにより位置固定されているので、薬槽5内への装着及び取り外しを容易に行うことができ、薬槽5内の清掃作業を簡便することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1に記載の如く、ポンプ及びエンジンが搭載されるポンプ部、及び薬槽を背負枠に搭載する背負式防除機において、該薬槽の背負枠に対する固定位置を上下調節可能としたので、エンジンやポンプの大きさに変更があった場合でも、薬槽の装着位置を変更するだけで対応することができ、薬槽及び背負枠の仕様を変更する必要がなく、低コストで仕様変更を行うことができる。
また、背負式防除機をコンパクトに構成することができ、背負感を向上させることが可能となる。
【0038】
請求項2に記載の如く、請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠に取り付けられる背負ベルトの上部取付位置を上下調節可能としたので、作業者の体格が異なっても、背負ベルトの上部取付位置を調節することで、体に接する背負枠の位置を一定にすることができ、全ての作業者が良好な背負感を得ることが可能となる。
【0042】
請求項3に記載の如く、請求項2記載の背負式防除機において、前記背負枠に取り付けられる背負ベルトのクッション部の幅寸法を、上部から下部へいくに従って狭くなるように形成し、該背負ベルトの下部を外側へ湾出させ、該背負ベルトのクッション部をベルト本体に全面的に縫製したので、ベルト本体とクッション部との接合強度を高くし、背負式防除機を背負った際にクッション部の位置ずれや捩じれの発生を防止して、背負感の向上を図ることができる。
また、背負ベルトを通して体にかかる荷重を略均一に分散させることができ、さらに、背負ベルトにより手の動きが阻害されることを防いで、自由な姿勢で作業を行うことが可能となる。
【0039】
請求項4に記載の如く、請求項1に記載の背負式防除機において、背負枠の背面に装着される背当クッションを、上部及び下部の二箇所でそれぞれ上下に分割し、上下中央に位置する中央部クッションを左右に分割したので、作業者の肩部と腰部にかかる荷重を、左右に広く形成される上部及び下部のクッションで全体的に受けることが可能となる。
また、溝状に形成される中央部クッションの分割部には作業者の背骨が位置することとなるので、背骨部分に大きな荷重がかかることを防止でき、背負感を向上することができる。
さらに、深い溝形状に形成される背当クッションの各分割部は互いに連結されているので、これらの分割部を風が通過することができ、背負式防除機を背負った作業者の背中部分の通気性を良好にすることができ、背負感の向上を図ることが可能となる。
【0040】
請求項5に記載の如く、請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠の背面形状を、上部よりも下部が突出した形状に形成したので、背負式防除機を背負った場合、背負枠の背面が作業者の背中にフィットし、背負式防除機の重量を背中全体で均一に分散して受けることができるため、背負感が向上するとともに、疲労を低減することが可能となる。
【0041】
請求項6に記載の如く、請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠の背面形状を、左右両端部よりも中央部が内側に湾曲した形状に形成し、該背面の湾曲度合いを上部から下部へ行くに従って大きくしたので、湾曲度合いが大きい背面下部の左右端部が、作業者の腰部の左右を包み込んでホールドし、作業途中における背負式防除機の左右へのずれを防止することができ、背負感の向上及び疲労の低減を図ることが可能となる。
【0043】
請求項7に記載の如く、請求項1記載の背負式防除機において、前記薬槽内に、薬槽内の空間を分割する仕切板を挿脱自在に挿入可能とし、該薬槽の内壁面に仕切板を位置固定するための溝部を形成したので、薬槽内の空間を分割することができ、薬槽内に貯溜した薬液の波打ちを抑えることができる。
これにより、薬槽に薬液を貯溜した状態の背負式防除機を背負って歩行移動した場合でも、薬液の波打ちに起因する該背負式防除機の重心移動を抑えることができ、ふらつきを無くして背負感を向上させることができる。
また、仕切板は、薬槽に形成される溝部により位置固定されるので、薬槽内への装着及び取り外しを容易に行うことができ、薬槽内の清掃作業を簡便することが可能となる。
【0044】
請求項8に記載の如く、請求項1記載の背負式防除機において、前記ポンプ及びエンジンが搭載されるポンプ部、及び背負式防除機の操作部を、該薬槽の左右幅内に収めて配置したので、防除作業中に操作部やポンプやエンジン等が作物等に接触したり引っ掛かったりして、作物等を傷つけることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の背負式防除機を示す正面図である。
【図2】 同じく側面図である。
【図3】 背負枠を示す正面図である。
【図4】 同じく側面断面図である。
【図5】 背負ベルトを示す正面図である。
【図6】 同じく側面図である。
【図7】 同じく平面断面図である。
【図8】背負枠へ取り付けた状態の背負ベルトを示す図である。
【図9】 図4におけるA−A断面からH−H断面をそれぞれ示す図である。
【図10】 背当クッションを示す正面図である。
【図11】 側面断面図である。
【図12】 薬槽を示す正面図である。
【図13】 同じく平面図である。
【図14】 同じく側面断面図である。
【図15】 薬槽の背負枠への取付部を示す側面断面図である。
【図16】 仕切板を装着した状態の薬槽を示す正面図である。
【図17】 同じく側面断面図である。
【符号の説明】
1 背負枠
1a 背面
2 ポンプ
3 エンジン
4 操作部
5 薬槽
8 背当クッション
9 背負ベルト
11 ベルト取付部
30 仕切板

Claims (8)

  1. ポンプ(2)及びエンジン(3)が搭載されるポンプ部及び薬槽(5)を背負枠(1)に搭載する背負式防除機において、該薬槽(5)の背負枠(1)に対する固定位置を、上下調節可能としたことを特徴とする背負式防除機。
  2. 請求項1記載の背負式防除機において、該背負枠(1)に取り付けられる背負ベルト(9)の上部取付位置を、上下調節可能としたことを特徴とする背負式防除機。
  3. 請求項2記載の背負式防除機において、前記背負ベルト(9)のクッション部である肩当パッド(9b)の幅寸法を、上部から下部へいくに従って狭くなるように形成し、該背負ベルト(9)の下部を外側へ湾出させ、該背負ベルト(9)のクッション部である肩当パッド(9b)をベルト本体(9a )に全面的に縫製したことを特徴とする背負式防除機。
  4. 請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠(1)の背面(1a)に装着される背当クッション(8)を、上部及び下部の二箇所でそれぞれ上下に分割し、上下中央に位置する中央クッション部(13b)を左右に分割したことを特徴とする背負式防除機。
  5. 請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠(1)の背面(1a)形状を、上部よりも下部が突出した形状に形成したことを特徴とする背負式防除機。
  6. 請求項1記載の背負式防除機において、前記背負枠(1)の背面(1a)形状を、左右両端部よりも中央部が内側に湾曲した形状に形成し、該背面(1a)の湾曲度合いを上部から下部へ行くに従って大きくしたことを特徴とする背負式防除機。
  7. 請求項1記載の背負式防除機において、前記薬槽(5)内に、薬槽(5)内の空間を分割する仕切板(30)を挿脱自在に挿入可能とし、該薬槽(5)の内壁面に仕切板(30)を位置固定するための溝(32)部を形成したことを特徴とする背負式防除機。
  8. 請求項1記載の背負式防除機において、前記ポンプ(2)及びエンジン(3)が搭載されるポンプ部、及び背負式防除機の操作部(4)を、該薬槽(5)の左右幅内に収めて配置したことを特徴とする背負式防除機。
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