JP2010252689A - 可搬式作業機用のハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】 可搬型作業機用のハーネスにおいて作業者の肩部にかかる負担を軽減する。
【解決手段】 ハーネスは、バックプレートと複数のベルトと取付具を備えている。バックプレートは、作業者の背部に配される。複数のベルトは、一端がバックプレートに接続され、他端が作業者の前面で互いに接続される。取付具は、可搬型作業機が取り付け可能であり、バックプレート及び複数のベルトによって支持される。バックプレートには、作業者の肩部に配される一対の肩プレートが、一体に形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、可搬式作業機を支持するために作業者が装着するハーネスに関する。
特許文献1に、刈払機やブロワーといった可搬式作業機を支持するために作業者が装着するハーネスが開示されている。このハーネスは、バックプレートと複数のベルトと取付具を備えている。バックプレートは、作業者の背部に配される。複数のベルトは、一端がバックプレートに接続され、他端が作業者の前面で互いに接続される。取付具は、可搬型作業機が取り付け可能となっており、バックプレート及び複数のベルトによって支持される。
特開2005−143453号公報
従来のハーネスでは、バックプレートに接続されたベルトが作業者の肩部に配され、可搬式作業機の重量のほぼ全体を作業者の肩部で支える構造となっており、作業者の肩部にかかる負担が非常に大きいという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決する。本発明は、作業者の肩部にかかる負担を軽減することができる技術を提供する。
本発明は、可搬式作業機を支持するために作業者が装着するハーネスに具現化される。このハーネスは、バックプレートは、作業者の背部に配される。複数のベルトは、一端がバックプレートに接続され、他端が作業者の前面で互いに接続される。取付具は、可搬型作業機が取り付け可能となっており、バックプレート及び複数のベルトによって支持される。そして、バックプレートには、作業者の肩部に配される少なくとも一つの肩プレートが、一体に形成されている。
このハーネスでは、肩プレートがバックプレートに一体に形成されており、作業者の肩部にかかる荷重が、バックプレートによって作業者の背部へ分散され、作業者の肩部にかかる負担が低減される。
肩プレートは、作業者の肩部における最頂部を越える長さを有することが好ましい。
この構成によれば、作業者の肩部にかかる荷重の多くを作業者の背部へ分散することができ、作業者の肩部にかかる負担を大きく低減することができる。
肩プレートの内表面又は外表面には、肩プレートの長手方向に対して交差する方向に伸びる溝が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、肩プレートが、作業者の肩部に沿うように、自由に湾曲することができる。肩プレートのフィット性が増し、作業者の肩部にかかる負担をより低減することができる。
肩プレートの肉厚は、バックプレートの肉厚よりも薄いことが好ましい。
肩プレートについては、その肉厚を比較的に薄くし、肩プレートの柔軟性を高めることが好ましく、それによって肩プレートのフィット性を向上することができる。一方、バックプレートについては、その肉厚を比較的に厚くし、バックプレートの剛性を高めることが好ましく、それによって肩プレートから伝わる荷重をバックプレートの全体へ分散させることができる。
肩プレートは、バックプレート側に位置する基端部から先端部に向う方向に沿って、左右方向の外側へ凸状に湾曲していることが好ましい。
この構成によれば、肩プレートが作業者の肩に配された時に、肩プレートと作業者の首との間に十分なスペースを設けることができ、肩プレートが作業者の首に干渉することを避けることができる。
前記した複数のベルトには、作業者の肩部を通って作業者の前面に到る少なくとも一つの肩ベルトが含まれていることが好ましい。この場合、肩プレートには、肩ベルトを挿通させる複数のベルト通過孔が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、作業者が様々に姿勢を変化させた場合でも、バックプレートに接続された肩ベルトが、肩プレートから外れてしまうことが防止される。
本発明のハーネスによれば、可搬式作業機を用いた作業時に、作業者の肩部にかかる負担を軽減することができる。
実施例のハーネスを示す斜視図。 実施例のハーネスを他の視点から示す斜視図。 肩プレートを含むバックプレートの正面図。 肩プレートを含むバックプレートの左側面図。 肩プレートを含むバックプレートの背面図。 図5中のVI−VI線断面図。 図5中のVII−VII線断面図。 肩プレートを示す正面図。 肩プレートを示す左側面図。 図8中のX−X線断面図。 肩プレートを除くバックプレートの正面図。 図11中のXII−XII線断面図。 バックプレートの腰ベルト固定孔を示す図。
最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1) ハーネスは、作業者の背部に配されるバックプレートを備えている。バックプレートは、合成樹脂で形成されており、可撓性を有している。
(特徴2) ハーネスは、作業者の肩部に配される肩ベルトと、作業者の腰部に配される腰ベルトを備えている。
(特徴3) ハーネスは、可搬式作業機が着脱可能な取付具を備えている。取付具は、腰ベルトに設けられている。
(特徴4) ハーネスは、肩ベルトの先端及び腰ベルトの先端を、作業者の前面において互いに接続するバックルを備えている。
図面を参照し、本発明の実施例であるハーネス10について説明する。図1、図2は、ハーネス10の全体を示す斜視図である。ハーネス10は、刈払機やブロアーといった可搬式作業機を支持するために作業者が装着する装着具である。
図1、図2に示すように、ハーネス10は、バックプレート20を備えている。バックプレート20は、作業者(図示省略)がハーネス10を装着した時に、作業者の背部に配される。このとき、図1に示されるバックプレート20の内表面20aは、作業者の背部に対向し、図2に示されるバックプレート20の外表面20bは、作業者の背部において外部に露出する。
バックプレート20には、一対の肩プレート40が形成されている。一対の肩プレート40は、バックプレート20の上部から伸びている。一対の肩プレート40は、作業者がハーネス10を装着した時に、作業者の両肩部にそれぞれ配される。肩プレート40は、バックプレート20と同じ材料で、バックプレート20と一体に形成されている。各々の肩プレート40には、柔軟材料で形成された肩パッド56が被せられている。
バックプレート20及び肩プレート40は、合成樹脂の一種であるポリエチレンで形成されており、適度な硬度と可撓性を有している。なお、バックプレート20及び肩プレート40は、ポリエチレンに限られず、他の合成樹脂や、繊維強化材料といった複合材料で形成することができる。
バックプレート20及び肩プレート40は、例えば屋外での作業時に、日光を浴びて高温に加熱されることがある。そのことから、バックプレート20及び肩プレート40は、光吸収率の低い材料で形成することが好ましい。光吸収率の低い材料としては、例えば、透明又は半透明の光透過性を有する材料や、白色のような光反射率の高い色彩の材料を挙げることができる。本実施例のハーネス10では、透明なポリエチレンによって、バックプレート20及び肩プレート40が形成されている。
図1、図2に示すように、ハーネス10は、一対の肩ベルト52と、一対の腰ベルト54と、それらを締結するためのバックル60を備えている。バックル60は、互いに着脱可能なソケット61とプラグ62によって構成されている。
一対の肩ベルト52は、作業者がハーネス10を装着した時に、肩プレート40と共に作業者の両肩部にそれぞれ配される。肩ベルト52は、合成繊維で形成されている。肩ベルト52の基端52aは、バックプレート20に固定されている。バックプレート20には、肩ベルト52の基端52aを固定するための肩ベルト固定孔22が形成されている。一方、肩ベルト52の先端52bは、バックル60のソケット61又はプラグ62に固定されている。
一対の腰ベルト54は、作業者がハーネス10を装着した時に、作業者の腰部にそれぞれ配される。腰ベルト54は、肩ベルト52と同じく、合成繊維で形成されている。腰ベルト54の基端54aは、バックプレート20に固定されている。バックプレート20には、腰ベルト54の基端54aを固定するための腰ベルト固定孔24が形成されている。一方、腰ベルト54の先端54bは、バックル60のソケット61又はプラグ62に固定されている。
バックル60は、作業者がハーネス10を装着した時に、作業者の腹部に配される。バックル60のソケット61には、一方の肩ベルト52の先端52bと、一方の腰ベルト54の先端54bが固定されている。バックル60のプラグ62には、他方の肩ベルト52の先端52bと、他方の腰ベルト54の先端54bが固定されている。ハーネス10を装着する時、作業者はソケット61とプラグ62を互いに結合させ、各ベルト52、54の先端52b、54bを互いに接続する。それにより、ハーネス10が作業者に固定される。一方、作業者がソケット61とプラグ62の連結を解除すると、作業者はハーネス10を用意に取り外すことができる。
図1、図2に示すように、ハーネス10は、取付具70と、プロテクタ72を備えている。取付具70とプロテクタ72は、作業者の右側に配される腰ベルト54に設けられている。なお、取付具70とプロテクタ72が取り付けるために、作業者の右側に配される腰ベルト54は、作業者の左側に配される腰ベルト54よりも、長くなっている。
取付具70は、可搬式作業機(図示省略)を取り付けるための金具である。作業者がハーネス10を装着すると、取付具70はバックプレート20、肩プレート40、及び複数のベルト52、54によってしっかりと支持される。作業者は、取付具70に可搬式作業機を取り付けることで、可搬式作業機を安定して支持することができる。
プロテクタ72は、合成樹脂で形成された板状の部材である。プロテクタ72は、取付具70に取り付けられた可搬式作業機と作業者の間に介在し、可搬式作業機が作業者に直接的に接触することを防止する。
以上、ハーネス10の全体的な構成を説明した。以下では、ハーネス10の各部の構成を説明する。
先ず、図3、図4、図5、図6、図7を参照し、バックプレート20の形状について詳細に説明する。ここで、図3は、肩プレート40を含むバックプレート20の正面図を示している。図4は、肩プレート40を含むバックプレート20の左側面図を示している。図5は、肩プレート40を含むバックプレート20の背面図を示している。図6は、図5中のVI−VI線断面図を示している。図7は、図5中のVII−VII線断面図を示している。
図3、図4、図5、図6、図7に示すように、バックプレート20は、作業者の背部にフィットするように、特徴的な曲面形状を有している。特に、バックプレート20の上下方向の一部の範囲には、バックプレート20の上下方向に沿って作業者の後方(バックプレート20の外表面20b側)へ凸状に湾曲する後湾部26が設けられている。作業者の背部は、個人差はあるものの、後弯する胸椎に沿うように、後方へ凸状に湾曲している。そこで、本実施例のバックプレート20では、バックプレート20が作業者の背部の形状に適合するように、バックプレート20の上部に後湾部26が設けられている。バックプレート20が後湾部26を有することによって、バックプレート20は作業者の背部に正しくフィットする。また、後湾部26の下方の部分では、バックプレート20の上下方向に沿って作業者の前方(バックプレート20の内表面20a側)へ凸状に湾曲しており、バックプレート20は全体として上下方向に沿ってS字状に湾曲している。
図6、図7に示されるように、バックプレート20の後湾部26では、左右方向の中央部分26aよりも、左右方向の両側部分26bの方が、後方に向けて大きく突出している。作業者の背部では、胸椎が存在する左右方向の中央部分よりも、肩甲骨が存在する左右方向の両側部分の方が、後方に向けて大きく突出している。そのことから、前記したように、バックプレート20の後湾部26では、左右方向の中央部分26aに対して、左右方向の両側部分26bをより大きく突出させることによって、バックプレート20のフィット性をさらに向上させることができる。
さらに、図6、図7に示されるように、バックプレート20の後湾部26では、バックプレート20の左右方向において、その中央部分26aが作業者の前方(バックプレート20の内表面20a側)へ凸状に湾曲しており、その両側部分26bが作業者の後方(バックプレート20の外表面20b側)へ凸状に湾曲している。この構成によると、作業者の背部において胸椎から肩甲骨へと到る左右方向のカーブに、バックプレート20の後湾部26の形状を好適に適合させることができる。それにより、バックプレート20のフィット性をより向上させることができる。
図3、図5に示されるように、バックプレート20の中央部分20cの上縁28は、下方に向けて窪むように湾曲している。作業者の背部の上方には、個人差はあるものの、第7頚椎による局所的な隆起が存在する。そして、この第7頚椎による隆起にバックプレート20が接触すると、バックプレート20と作業者の背部の間に隙間が生じてしまい、バックプレート20のフィット性が著しく低下する。また、作業者が不快感を覚えることも多い。そのことから、バックプレート20の左右方向の中央部分20cの上縁28を、第7頚椎による隆起を避けるように下方に向けて窪ませることで、バックプレート20のフィット性を効果的に向上することができる。
バックプレート20の左右方向の中央部分20cには、バックプレート20の上下方向に伸びる第1開口部32が形成されている。作業者の背部の左右方向の中央部分には、個人差はあるものの、胸椎による一又は複数の局所的な隆起が存在する。そして、この胸椎による隆起にバックプレート20が接触すると、バックプレート20と作業者の背部の間に隙間が生じてしまい、バックプレート20のフィット性が著しく低下する。また、作業者が不快感を覚えることも多い。そのことから、バックプレート20の左右方向の中央部分20cに、胸椎による隆起を避けるように第1開口部32を形成することで、バックプレート20のフィット性を効果的に向上することができる。なお、バックプレート20の中央部分20cに設けた第1開口部32は、その一部が後湾部26の範囲に達している。
以上に説明したバックプレート20の形状により、作業者がハーネス10を装着した際に、バックプレート20が作業者の背部にフィットするように構成されている。それにより、作業者は、可搬式作業機を安定して支持することができる。
次に、図8、図9、図10を参照して、肩プレート40の構成について詳細に説明する。図8は肩プレート40の正面図を示しており、図9は肩プレート40の左側面図を示しており、図10は図8中のX−X線断面図を示している。
ハーネス10では、肩プレート40がバックプレート20に一体に形成されており、作業者の肩部にかかる荷重が、バックプレート20を介して作業者の背部へ分散され、作業者の肩部にかかる負担が低減されるように構成されている。特に、肩プレート40は、作業者の肩部における最頂部を越える長さを有しており、作業者の肩部にかかる荷重の多くが、作業者の背部へ分散されるように構成されている。
肩プレート40には、肩ベルト52を通過させるために、複数のベルト通し孔44が形成されている。図2には、肩ベルト52を肩プレート40のベルト通し孔44に通した様子が示されている。肩ベルト52が肩プレート40のベルト通し孔44を通過することによって、肩ベルト52が肩プレート40から外れることが防止される。図2に示されるように、肩プレート40は、肩ベルト52よりも下方に位置しており(一部の範囲を除く)、作業者と肩ベルト52の間に介在している。それにより、肩ベルト52に負荷された荷重が、肩プレート40を介してバックプレート20へ伝達される。そして、バックプレート20に伝達された荷重が、作業者の背部にフィットするバックプレート20によって、作業者の背部へ分散される。ここで、肩ベルト52は、バックプレート20に固定されており、肩プレート40には固定されていない。即ち、肩ベルト52が強く引っ張られても、その引張り荷重が肩プレート40に負荷されることがない。従って、肩ベルト52に強い荷重が負荷されても、肩プレート40が切れてしまうようなことはない。また、肩プレート40が切れてしまったとしても、肩ベルト52はバックプレート20に固定されているので、ハーネス10が作業者から外れてしまうようなこともない。
肩プレート40の内表面40aには、複数の溝42が形成されている。複数の溝42は肩プレート40の長手方向に対して直交する方向へ伸びている。換言すれは、複数の溝42は、肩プレート40の幅方向に伸びている。肩プレート40に溝42を設けることにより、肩プレート40は、作業者の肩部に沿って自由に湾曲できるようになる。肩プレート40のフィット性を高めることができ、作業者の肩部に加えられる負荷を、肩プレート40によって確実に受け止めることができる。ここで、図10に示すように、溝42は、略三角形の断面形状を有している。ここで、肩プレート40に形成した溝42は、その内表面40aに限られず、反対側の外表面40bに形成してもよい。いずれの表面40a、40bに設けても、肩プレート40は変形しやすいものとなり、そのフィット性を高めることができる。
なお、図9に示すように、肩プレート40は、無負荷の状態でも、外表面40b側へ凸状に湾曲している。
図9に示すように、肩プレート40の肉厚t2は、バックプレート20の肉厚t1よりも薄くされている。即ち、肩プレート40については、その肉厚t2を比較的に薄くし、肩プレート40の柔軟性が高められている。それにより、肩プレート40のフィット性を向上させている。一方、バックプレート20については、その肉厚t1を比較的に厚くし、バックプレート20の剛性が高められている。それにより、肩プレート40から伝わる荷重がバックプレート20の全体へ分散されるように構成されている。
図8に示すように、肩プレート40は、バックプレート20側に位置する基端部40cから、その反対側の先端部40dに向う方向に沿って、左右方向の外側へ凸状に湾曲している。この構成によれば、肩プレート40が作業者の肩に配された時に、肩プレート40と作業者の首との間に十分なスペースが形成されることになる。それにより、肩プレート40が作業者の首に干渉することを避け、肩プレート40のフィット性を向上することができる。
以上に説明した肩プレート40の構成により、作業者がハーネス10を装着したときに、肩プレート40が作業者の肩部に正しくフィットし、作業者の肩部にかかる負担が顕著に軽減される。
次に、図11、図12を参照し、バックプレート20の通気性に係る構造について詳細に説明する。図11は、肩プレート40を除くバックプレート20の正面図を示しており、図12は、図11中のXII−XII線断面図を示している。
バックプレート20が作業者の背部に配された時、バックプレート20の内表面20aは作業者の背部に対向して密着する。そのため、バックプレート20と作業者の背部との間に熱や湿気がこもりやすく、作業者が不快感を覚えることも多い。そこで、本実施例のバックプレート20では、バックプレート20と作業者の背部との間の通気性を改善するために、以下に説明する構造が採用されている。
図11に示すように、バックプレート20の内表面20aには、複数の通気溝36、38が形成されている。それにより、バックプレート20が作業者の背部に密着していても、バックプレート20と作業者の背部との間には、通気溝36、38によって空気の流路が形成される。それにより、バックプレート20と作業者の背部との間に、熱や湿気がこもることを防止することができる。
ここで、各々の通気溝36、38は、その両端がバックプレート20の縁部まで伸びている。それにより、バックプレート20が作業者の背部に配された時に、通気溝36、38の端部が外部に露出するように構成されている。即ち、バックプレート20の内表面20aが作業者の背部に密着していても、通気溝36、38が外気に連通した状態が維持される。それにより、バックプレート20と作業者の背部との間から、熱や湿気を多く排出することができる。なお、前記したバックプレート20の縁部とは、バックプレート20の外周縁や、バックプレート20に形成された開口部の縁などを意味する。
図11に示すように、バックプレート20には、略中央部分に位置する第1開口部32と、第1開口部32の周囲に配設された複数の第2開口部34が形成されている。それにより、作業者の背部で発生した熱や湿気が、これらの開口部32、34を通じて外部に排出される。さらに、これらの開口部32、34には、通気溝36、38が連なっているので、作業者の背部で発生した熱や湿気は、通気溝36、38を通って開口部32、34に至り、開口部32、34から外部へと排出される。
複数の通気溝36、38は、第1開口部32に対して略放射状に伸びる複数の第1通気溝36と、第1開口部32に対して略環状に伸びる複数の第2通気溝38に大別される。各々の第1通気溝36は、第1開口部32からバックプレート20の外周縁まで、第1開口部32から第2開口部34まで、又は、第2開口部34からバックプレート20の外周縁まで、直線状に伸びる溝である。一方、各々の第2通気溝38は、一つの第2開口部34から他の一つの第2開口部34まで、円弧状に伸びる溝である。このように、放射状に伸びる第1通気溝36と環状に伸びる第2通気溝38を組み合せることによって、バックプレート20と作業者の背部との間の通気性が、効果的に改善されている。
また、本実施例では、一部の第1通気溝36と一部の第2通気溝38が、互いに交差するように形成されている。バックプレート20の内表面20aに形成された通気溝36、38は、作業者の衣服等によってその一部が閉塞されてしまうことも多い。例えば第1通気溝36が閉塞された場合、その第1通気溝36の通気性は著しく低下する。しかしながら、その第1通気溝36に第2通気溝38が交差しており、その第1通気溝36に第2通気溝38が連通していれば、閉塞された第1通気溝36の通気性が、連通する第2通気溝38によって補完されることになる。
図12に示すように、第1通気溝36は、略半円形の断面形状を有している。また、図示省略するが、第2通気溝38も、第1通気溝36と同じく、略半円形の断面形状を有している。バックプレート20に通気溝36、38を形成すると、通気溝36、38を形成した位置でバックプレート20の厚みが薄くなり、応力が集中して大きな歪が発生しやすい。このとき、通気溝36、38が略半円形の断面形状を有していると、応力の局所的な集中が緩和され、バックプレート20の耐久性を高めることができる。
以上に説明したバックプレート20の構成により、バックプレート20と作業者の背部との間の通気性が改善され、バックプレート20の密着による作業者の不快感が大きく軽減される。
次に、図13を参照し、腰ベルト固定孔24c、24dの構成について説明する。先に説明したように、バックプレート20には、各腰ベルト54の基端54aを固定するための腰ベルト固定孔24c、24dが形成されている。図13は、作業者の左腰に配される腰ベルト54が固定される左腰側の腰ベルト固定孔24cを示している。図13に示すように、左腰側の腰ベルト固定孔24cは、右腰側の腰ベルト固定孔24dと異なり、円弧状に湾曲した開口形状を有している。
左腰側の腰ベルト54は、ハーネス10を装着するときに、しっかりと締め付ける必要がある。腰ベルト54を締め付けた時、腰ベルト54の位置は作業者の腰の位置等の体形の相違よるバックル60の取付位置に応じて変化する。このとき、腰ベルト固定孔24cが円弧状に湾曲していると、腰ベルト54の位置の変化に応じて、腰ベルト54がその向きを変化させることができる。従って、作業者は、腰ベルト54に皺やたるみを発生させることなく、腰ベルト54をしっかりと締め付けることができる。これとは反対に、右側の腰ベルト固定孔24dは、取付具70やプロテクタ72を安定させるために、円弧状の孔とはなっていない。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:ハーネス
20:バックプレート
20a:バックプレートの内表面
20c:バックプレートの左右方向における中央部分
22:肩ベルト固定孔
24:腰ベルト固定孔
26:バックプレートの後湾部
26a:後湾部の左右方向における中央部分
26b:後湾部の左右方向における両側部分
32:第1開口部
34:第2開口部
36:第1通気溝
38:第2通気溝
40:肩プレート
52:肩ベルト
54:腰ベルト
60:バックル
61:バックルのソケット
62:バックルのプラグ
70:取付具
72:プロテクタ

Claims (6)

  1. 可搬式作業機を支持するために作業者が装着するハーネスであって、
    作業者の背部に配されるバックプレートと、
    一端が前記バックプレートに接続されており、他端が作業者の前面で互いに接続される複数のベルトと、
    可搬型作業機が取り付け可能であるとともに、前記バックプレート及び前記複数のベルトによって支持される取付具を備え、
    前記バックプレートには、作業者の肩部に配される一対の肩プレートが、一体に形成されていることを特徴とするハーネス。
  2. 前記肩プレートは、作業者の肩部における最頂部を越える長さを有することを特徴とする請求項1に記載のハーネス。
  3. 前記肩プレートの内表面又は外表面には、肩プレートの長手方向に対して交差する方向に伸びる溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のハーネス。
  4. 前記肩プレートの肉厚は、前記バックプレートの肉厚よりも薄いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のハーネス。
  5. 前記肩プレートは、前記バックプレート側に位置する基端部からその先端部に向う方向に沿って、左右方向の外側へ凸状に湾曲していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のハーネス。
  6. 前記複数のベルトには、作業者の肩部を通って作業者の前面に到る一対の肩ベルトが含まれており、
    前記肩プレートには、前記肩ベルトを挿通させる複数のベルト通過孔が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のハーネス。
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