JP2016089545A - セルフレベリング材の打設方法とポンプの更新方法およびポンプの据付方法 - Google Patents

セルフレベリング材の打設方法とポンプの更新方法およびポンプの据付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セルフレベリング材を打設する際、セルフレベリング材を支持部上に均一に流し込んで、ポンプの据え付けに必要な水平度を確保することができるセルフレベリング材の打設方法を提供する。【解決手段】基礎構造体にポンプを据え付けるための開口部14が形成され、ポンプを支持する支持部17が開口部14の周囲に設けられたポンプ据付部におけるセルフレベリング材の打設方法であって、支持部17に型枠46,47を設けて、型枠46,47に囲まれた支持部17上の充填空間48と、開口部14を跨いで、支持部17上の充填空間48の少なくとも異なる二箇所A,Bに連通するバイパス流路52とを設け、セルフレベリング材を充填空間48とバイパス流路52とに流し込む。【選択図】図6

Description

本発明は、ポンプを据え付ける際に施工するセルフレベリング材の打設方法、ポンプの更新方法およびポンプの据付方法に関する。
従来、図19に示すように、例えば立軸ポンプ101は床102に設けられたソールプレート103上に支持されて据え付けられている。立軸ポンプ101が据え付けられるポンプ据付部104の床102には開口部105が形成されている。ソールプレート103は開口部105の周囲を取り囲むように円環状に設けられている。
立軸ポンプ101は、ポンプケーシング107と、ポンプケーシング107に設けられたベースプレート108とを有している。ポンプケーシング107は開口部105に挿通され、ベースプレート108は、ソールプレート103上に載置され、固定ボルト109によってソールプレート103に固定されている。
これによると、立軸ポンプ101のベースプレート108がソールプレート103の上面であるポンプ据付面103aに載置されて支持されるため、ポンプ据付面103aは水平面に形成されている。
しかしながら、メンテナンス等で立軸ポンプ101をソールプレート103から撤去した場合、地盤の不等沈下などの経年的な変化によって床102の上面が歪み、ソールプレート103の上面のポンプ据付面103aが傾斜し、ポンプ据付面103aの水平度が立軸ポンプ101の据え付けに必要な精度を維持できていないといった問題がある。
このように床102の上面が歪んでソールプレート103のポンプ据付面103aが傾斜した状態のままで、メンテナンス後の立軸ポンプ101をソールプレート103上に据え付けると、立軸ポンプ101が傾斜し、立軸ポンプ101の駆動に支障を来す虞がある。
このような問題の対策として、固定ボルト109を外して、立軸ポンプ101をソールプレート103から取り外し、ソールプレート103のポンプ据付面103aにセルフレベリング材を打設して水平面を形成し、その後、セルフレベリング材上に立軸ポンプ101のベースプレート108を載置し、固定ボルト109で立軸ポンプ101をソールプレート103に固定する方法が考えられている。
尚、ソールプレート103のポンプ据付面103aにセルフレベリング材を打設する際、ソールプレート103上に液状のセルフレベリング材を流し込み、その後、セルフレベリング材を硬化させることにより、ソールプレート103のポンプ据付面103aに固形化したセルフレベリング材を設けている。
上記のようにセルフレベリング材を打設してポンプを据え付ける方法については例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2009−79413
しかしながら、上記の従来形式では、ソールプレート103上に液体状のセルフレベリング材を流し込んだ際、ソールプレート103の場所によってセルフレベリング材の量がばらつき、ソールプレート103の全周にわたってセルフレベリング材を均一にすることは困難である。このため、硬化したセルフレベリング材のポンプ据付面103aの水平度をポンプの据え付けに必要な精度に保つことが困難であるといった問題がある。
本発明は、セルフレベリング材を打設した際、支持部上にセルフレベリング材が均一に流し込まれ、ポンプの据え付けに必要な水平度を確保することができるセルフレベリング材の打設方法とポンプの更新方法およびポンプの据付方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、基礎構造体にポンプを据え付けるための開口部が形成され、
ポンプを支持する支持部が開口部の周囲に設けられたポンプ据付部におけるセルフレベリング材の打設方法であって、
支持部に型枠を設けて、型枠に囲まれた支持部上の充填空間と、開口部を跨いで、支持部上の充填空間の少なくとも異なる二箇所に連通するバイパス流路とを設け、
セルフレベリング材を充填空間とバイパス流路とに流し込むものである。
これによると、液体状のセルフレベリング材を充填空間とバイパス流路とに流し込むことにより、充填空間とバイパス流路とにセルフレベリング材が充填される。この際、セルフレベリング材の流し込み量がばらついても、セルフレベリング材がバイパス流路を通って充填空間の少なくとも異なる二箇所間を流れることで、充填空間内のセルフレベリング材の量が支持部上において迅速に均一化される。これにより、硬化したセルフレベリング材の上面をポンプの据え付けに必要な水平度に保つことができる。
本第2発明におけるセルフレベリング材の打設方法は、セルフレベリング材が硬化した後、支持部の型枠と、セルフレベリング材が充填されたバイパス流路とを除去するものである。
これによると、硬化したセルフレベリング材上にポンプを据え付ける際、支持部の型枠又はバイパス流路がポンプの据付作業の邪魔にならず、据付作業が容易に行える。
本第3発明におけるセルフレベリング材の打設方法は、ポンプを支持部に据え付けるためのボルトが充填空間内に突出しているものである。
これによると、液体状のセルフレベリング材を充填空間に流し込んだ際、セルフレベリング材の流れが充填空間内のボルトによって阻害されても、バイパス流路を設けたことによって、充填空間内のセルフレベリング材の量を支持部上において迅速に均一化することができる。
本第4発明におけるセルフレベリング材の打設方法は、支持部に、ポンプを据え付けるためのボルト孔が形成され、
ボルト孔にボルトを螺合してボルト孔を塞いだ後、セルフレベリング材を充填空間に流し込むものである。
これによると、液体状のセルフレベリング材を充填空間に流し込んだ際、セルフレベリング材がボルト孔に流入するのを防止することができ、ボルト孔がセルフレベリング材の中に埋まってしまうのを防止することができる。
本第5発明におけるセルフレベリング材の打設方法は、開口部を蓋で閉じた後、支持部に型枠を設け、
充填空間のセルフレベリング材が硬化した後、蓋を開口部から除去するものである。
これによると、開口部を蓋で閉じた後、支持部に型枠を設けているため、作業の安全性を確保することができる。また、風や虫等が開口部からポンプ据付現場へ侵入するのを防止することができるため、セルフレベリング材の充填時や硬化時に、セルフレベリング材が風によって乱されるのを防止することができ、また、セルフレベリング材の上面に虫が付着するのを防止することも可能である。
本第6発明におけるセルフレベリング材の打設方法は、支持部は開口部の周囲に環状に設けられているものである。
本第7発明は、既設のポンプを撤去した後、既設のポンプ又は更新したポンプを据え付けるポンプの更新方法であって、
既設のポンプを支持部から取り外し、
上記第1発明から第6発明のいずれか1項に記載されたセルフレベリング材の打設方法によりセルフレベリング材を支持部上に打設し、
打設したセルフレベリング材上にポンプを載せて支持部で支持するものである。
これにより、充填空間内のセルフレベリング材の量が支持部上において均一化されるため、硬化したセルフレベリング材の上面をポンプの据え付けに必要な水平度に保つことができ、打設したセルフレベリング材上にポンプを据え付けた場合、水平度の不足に起因するポンプの振動等のトラブルを未然に防止することができる。
本第8発明は、上記第1発明から第6発明のいずれか1項に記載されたセルフレベリング材の打設方法によりセルフレベリング材を支持部上に打設し、
打設したセルフレベリング材上にポンプを載せて支持部で支持することを特徴とするポンプの据付方法である。
以上のように本発明によると、充填空間内のセルフレベリング材の量が支持部上において均一化されるため、硬化したセルフレベリング材の上面をポンプの据え付けに必要な水平度に保つことができる。
本発明の第1の実施の形態におけるセルフレベリング材の打設方法によって据え付けられたポンプの図である。 同、ポンプの据付部分の拡大断面図である。 同、セルフレベリング材を打設する前のポンプの据付部分の拡大断面図である。 同、セルフレベリング材の打設方法を説明する平面図であって、ポンプをソールプレートから取り外し、蓋とバイパス部材とを設けた様子を示す。 図4におけるX−X矢視図である。 同、セルフレベリング材の打設方法を説明する平面図であって、型枠を取り付けて充填空間とバイパス流路とを形成した様子を示す。 図6におけるX−X矢視図である。 図6におけるY−Y矢視図である。 図6におけるZ−Z矢視図である。 同、セルフレベリング材の打設方法を説明する断面図であって、充填空間にセルフレベリング材を充填した様子を示す。 同、セルフレベリング材の打設方法を説明する断面図であって、バイパス流路にセルフレベリング材を充填した様子を示す。 図11におけるX−X矢視図である。 同、セルフレベリング材の打設方法を説明する平面図であって、型枠とバイパス流路と蓋を取り外した様子を示す。 図13におけるX−X矢視図である。 本発明の第2の実施の形態におけるセルフレベリング材の打設方法を説明する平面図であって、型枠を取り付けて充填空間と複数のバイパス流路とを形成した様子を示す。 本発明の第3の実施の形態におけるセルフレベリング材の打設方法を説明する平面図であって、型枠を取り付けて充填空間と十字形状のバイパス流路とを形成した様子を示す。 本発明の第4の実施の形態におけるセルフレベリング材の打設方法を説明する平面図であって、四角枠形状のソールプレートに型枠とバイパス流路を取り付けた様子を示す。 本発明の第5の実施の形態におけるセルフレベリング材の打設方法を説明する平面図であって、一対のソールプレートに型枠とバイパス流路を取り付けた様子を示す。 従来のソールプレートに据え付けられたポンプの図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1はポンプの一例である立軸ポンプであり、排水機場や下水処理場等の水槽2に溜まった水を吸い上げて移送するものである。この立軸ポンプ1は水槽2の上部に形成されたコンクリート製の床3(基礎構造体の一例)に設置されている。立軸ポンプ1は、ポンプケーシング4と、ポンプケーシング4内に設けられた羽根車(図示省略)と、ポンプケーシング4内に挿通される主軸6と、主軸6を回転させる回転駆動装置7と、主軸6と回転駆動装置7との間に接続される中間軸8等を有している。
ポンプケーシング4は、下端に吸込口9を備えた揚水管10と、揚水管10の上端に設けられた吐出エルボ11と、吐出エルボ11に設けられた円環状のベースプレート12とを有している。吐出エルボ11には、水平方向の吐出側配管13が接続されている。
床3には、立軸ポンプ1を据え付けるための円形状の開口部14が形成されている。開口部14は水槽2内と床3の上方空間15とに開口している。吐出エルボ11は開口部14に挿通されている。
図1,図2に示すように、開口部14の周囲には、立軸ポンプ1を支持する金属製のソールプレート17(支持部の一例)が設けられており、ポンプ据付部16として形成されている。ソールプレート17は円環形状をしている。ソールプレート17の内周側の上面には、外周側の上面よりも一段高いポンプ据付面18が全周にわたり形成されている。尚、ソールプレート17は、床3に打設された複数の基礎ボルト19とナット20とで取り付けられている。
ポンプ据付面18上には、硬化したセルフレベリング材22が設けられ、セルフレベリング材22上に立軸ポンプ1のベースプレート12が据え付けられている。尚、ポンプ据付面18とセルフレベリング材22とは接着剤23で接着されている。また、セルフレベリング材22とベースプレート12との間はシートパッキン等のシール部材24でシールされている。
ベースプレート12は複数のボルト26によってソールプレート17に連結固定されている。ソールプレート17には複数のボルト孔27が形成され、ベースプレート12には複数のボルト貫通孔28が形成されている。ボルト26は、ボルト貫通孔28に挿入され、セルフレベリング材22を貫通して、ボルト孔27に締め込まれている。
以下、上記構成における作用を説明する。
図3は、セルフレベリング材22を設けていない場合の立軸ポンプ1の据付構造を示している。この場合、ベースプレート12は、ソールプレート17のポンプ据付面18に直接載せられ、ボルト26で連結固定されている。尚、ポンプ据付面18には溝40が全周にわたり形成され、溝40には、ベースプレート12とソールプレート17との間をシールするOリング41が嵌め込まれている。
このように図3に示した据付構造で設置され長期間使用された既設の立軸ポンプ1を、メンテナンス等のためポンプ据付部16から一旦撤去し、メンテナンス後に、ポンプ据付部16に据え付けるポンプの更新方法について、以下に説明する。
先ず、ボルト26を取り外して、立軸ポンプ1をソールプレート17から取り外し、さらに、Oリング41を溝40から取り外す。その後、以下のようにしてセルフレベリング材22をソールプレート17上に打設する。
図4,図5に示すように、床3の開口部14を円板状の蓋43で閉じ、蓋43をホールインアンカー(図示省略)等で床3に固定する。次に、蓋43上に、チャンネル材からなるバイパス部材44を設置する。尚、バイパス部材44は開口部14を直径方向に横切るように設置される。このとき、蓋43とバイパス部材44との間にシム45を設けてバイパス部材44の高さを調節し、バイパス部材44の上面44aをソールプレート17のポンプ据付面18と同じ高さにする。
この際、上記のように蓋43はホールインアンカー等で床3に固定されているため、蓋43がずれたり床3から外れることはなく、安全に作業を実施することができる。
図6,図7に示すように、ソールプレート17に、ポンプ据付面18の内周側から立ち上がる内周型枠46と、ポンプ据付面18の外周側から立ち上がる外周型枠47とを取り付けて、これら内外両型枠46,47に囲まれた円環形状の充填空間48をポンプ据付面18上に全周にわたり形成する。尚、充填空間48は上方が開放されている。
また、図6,図8,図9に示すように、バイパス部材44に、両側部から立ち上がる一対の側型枠50を取り付けて、バイパス部材44と一対の側型枠50とに囲まれたバイパス流路52を形成する。バイパス流路52は、開口部14を直径方向に跨ぐ(横切る)ように形成され、上方が開放されている。バイパス流路52の両端部は、充填空間48の180°異なった二箇所A,Bに連通している。
尚、内周型枠46と外周型枠47と側型枠50にはそれぞれ、柔軟性を有する屈曲自在なスポンジの板材やゴム等の弾性体からなる板材が用いられており、接着剤でソールプレート17およびバイパス部材44に取り付けられる。
また、バイパス部材44の両端とソールプレート17の内周面との隙間および側型枠50の長手方向における両端と内周型枠46とが交差する部分の隙間に、パテ等を詰めることにより、これら隙間を閉じておく。
その後、図10に示すように、ボルト26をソールプレート17のボルト孔27に螺合してボルト孔27を塞ぐことにより、ボルト26が充填空間48内に突出する。この際、ボルト26にセルフレベリング材22が付着するのを防止するための処置として、ボルト26にテープを巻き付けたり或いは剥離剤を塗布して養生しておく。
次に、図10〜図12に示すように、接着剤23(主剤に硬化剤を混合したもの)をソールプレート17のポンプ据付面18に非常に薄く延ばして塗布し、接着剤23を硬化させる。尚、各図における接着剤23は、わかり易く説明するために、実際よりも分厚く表示しているが、実際には非常に薄いものである。
その後、セルフレベリング材22(主剤に硬化剤を混合したもの)を充填空間48とバイパス流路52とに流し込む。これにより、セルフレベリング材22が充填空間48とバイパス流路52とに充填される。
この際、作業員が充填空間48に沿って周方向C(図6参照)へ移動しながらセルフレベリング材22を充填空間48とバイパス流路52とに流し込む。或いは、複数の作業員が、充填空間48の周囲に所定間隔をあけて並び、セルフレベリング材22を充填空間48とバイパス流路52とに流し込んでもよい。その後、セルフレベリング材22を所定の時間(日数)養生させて硬化させる。
上記のようにセルフレベリング材22を流し込むとき、ソールプレート17上のセルフレベリング材22の量がばらついても、セルフレベリング材22がバイパス流路52を通って充填空間48の異なる二箇所A,B(図6,図8,図11参照)間を流れることで、充填空間48内のセルフレベリング材22の量がソールプレート17上において迅速に均一化される。これは、バイパス流路52を通る直線上の二箇所A,B間の距離が、ソールプレート17上を周方向に通る半円曲線上の二箇所A,B間の距離よりも、短くなるため、二箇所A,B間におけるセルフレベリング材22の流動距離が短縮され、これにより、セルフレベリング材22が硬化するまでの短時間内に、充填空間48内のセルフレベリング材22の量が素早く均一化されることが促進されるためである。
特に、セルフレベリング材22の周方向C(図6参照)への流れが充填空間48内に突出したボルト26によって阻害されても、上記のようにバイパス流路52を設けたことによって、充填空間48内のセルフレベリング材22の量を迅速に均一化することができる。このように、充填空間48内にボルト26が存在する場合、バイパス流路52を設けることはより一層効果的である。
これにより、硬化したセルフレベリング材22の上面を立軸ポンプ1の据え付けに必要な水平度に保つことができる。
また、図10に示すように、ソールプレート17のボルト孔27はボルト26によって塞がれているため、セルフレベリング材22がボルト孔27に流入するのを防止することができ、ボルト孔27がセルフレベリング材22の中に埋まってしまうのを防止することができる。
セルフレベリング材22が硬化した後、ソールプレート17から内周型枠46と外周型枠47とを除去し、バイパス流路52(すなわちバイパス部材44と側型枠50)をバイパス流路52内のセルフレベリング材22と共に除去する。
さらに、ボルト26をソールプレート17から除去し、蓋43を床3の開口部14から除去する。これにより、図13,図14に示すように、ソールプレート17上にセルフレベリング材22が打設される。尚、ボルト26には、予めテープが巻き付けられ或いは剥離剤が塗布されているため、容易に、ボルト26を、硬化したセルフレベリング材22から取り外して除去することができる。
その後、図2に示すように、メンテナンス等を受けた立軸ポンプ1のベースプレート12を、打設したセルフレベリング材22の上面に載せて、立軸ポンプ1をソールプレート17で支持する。この際、ベースプレート12とセルフレベリング材22との間にシール部材24を挟んでおく。
そして、ボルト26を、ベースプレート12のボルト貫通孔28に挿入し、セルフレベリング材22を通して、ソールプレート17のボルト孔27に螺合する。これにより、ベースプレート12がソールプレート17に連結固定されて、立軸ポンプ1が据え付けられ、水平度の不足に起因する立軸ポンプ1の振動等のトラブルを未然に防止することができる。
上記のようなポンプの更新方法においては、セルフレベリング材22が硬化した後、内周型枠46と外周型枠47とを除去し、さらに、バイパス流路52を、バイパス流路52内のセルフレベリング材22と共に除去しているため、これら内周型枠46と外周型枠47とバイパス流路52等が立軸ポンプ1の据付作業の邪魔にならず、据付作業が容易に行える。
尚、バイパス流路52(バイパス流路52内のセルフレベリング材22が除去されているか否かを問わず)を除去しない場合は立軸ポンプ1側でバイパス流路52を避けた構造にする必要があるため、バイパス流路52を除去する方がより好ましい。
また、図6〜図9に示すように、床3の開口部14を蓋43で閉じ、蓋43を床3に固定した後、内周型枠46や外周型枠47、バイパス流路52等を設けているため、作業の安全性を確保することができる。また、風や虫等が水槽2内から開口部14を通って床3上のポンプ据付現場へ侵入するのを防止することができる。このため、セルフレベリング材22の充填時や硬化時に、液体状のセルフレベリング材22が風や微妙な振動等によって精度を乱されるのを防止することができ、また、セルフレベリング材22の上面に虫が付着するのを防止することも可能である。
また、上記のようなポンプの更新方法においては、セルフレベリング材22の厚さを例えば数ミリに設定している。尚、セルフレベリング材22の厚さ分だけ、ポンプケーシング4や主軸6の上端部の位置が僅かに上方にずれてしまうが、このような位置ずれは、図1に示すように、吐出エルボ11と吐出側配管13とを連結するボルトの穴を長穴にして吸収したり、或いは、主軸6と中間軸8とを接続する継手部30内の嵌合部分において主軸6の上方へのずれを許容するスペースを形成しておくことで吸収することができる。
また、ベースプレート12の下面を追加加工して対応することも可能である。すなわち、セルフレベリング材22の厚みに相当する分だけベースプレート12の下面を切削してベースプレート12を薄くする加工を追加することで、立軸ポンプ1の取り合い位置(ポンプケーシング4や主軸6の位置)を変えないようにする方法も可能である。
(その他の実施の形態)
第1の実施の形態では図6に示すようにバイパス流路52を一本設けたが、第2の実施の形態として、図15に示すように、バイパス流路52を二本又はそれ以上の複数本設けてもよい。
また、第1の実施の形態では図6に示すようにバイパス流路52を一直線状に設けて充填空間48の異なった二箇所A,Bに連通しているが、第3の実施の形態として、図16に示すように、バイパス流路52を十字状に交差させて充填空間48の異なった四箇所A,B,P,Qに連通してもよい。尚、一直線状や十字状以外の形状であってもよく、また、二箇所或いは四箇所以外の複数箇所に連通してもよい。
また、第1の実施の形態では図6に示すように円環形状のソールプレート17を設けているが、第4の実施の形態として、図17に示すように、四角枠形状のソールプレート17を設けてもよく、或いは、円や四角以外の枠形状のソールプレート17であってもよい。但し、四角枠形状のソールプレート17では、角部がセルフレベリング材22の充填時の抵抗となるため、四角枠形状よりも円環形状の方がより良い形状である。
また、第1の実施の形態では、図6に示すように、円環形状のソールプレート17が床3の開口部14を全周にわたり取り囲むように設けられているが、第5の実施の形態として、図18に示すように、一直線状のソールプレート60a,60bが開口部14を挟むように一対設けられ、一直線状のバイパス流路52が開口部14を跨いで一方のソールプレート60a上の充填空間48と他方のソールプレート60b上の充填空間48とに連通したものであってもよい。
上記第1の実施の形態では、既設の立軸ポンプ1を一旦撤去してメンテナンスを行った後に、この既設の立軸ポンプ1を据え付けるポンプの更新方法を説明したが、既設の立軸ポンプ1を撤去した後、既設のソールプレート17を用いて新しい立軸ポンプ1を据え付ける場合も、同様なポンプの更新方法を適用できる。
上記各実施の形態では、図2に示すように、ベースプレート12とセルフレベリング材22との間にシール部材24を設けたが、この部分をシールする必要がない場合は、シール部材24を無くしてもよく、或いは、ベースプレート12とセルフレベリング材22とを接着剤で接着してもよい。
上記各実施の形態では、支持部の一例としてソールプレート17を挙げたが、ソールプレート17に限定されるものではなく、床や既設の基礎など立軸ポンプ1を支持するものであれば、どのようなものであってもよい。
上記各実施の形態では、ポンプの一例として立軸ポンプ1を挙げたが、これ以外の型式のポンプであってもよい。
1 立軸ポンプ(ポンプ)
3 床(基礎構造体)
14 開口部
16 ポンプ据付部
17 ソールプレート(支持部)
22 セルフレベリング材
26 ボルト
27 ボルト孔
43 蓋
46 内周型枠
47 外周型枠
48 充填空間
50 側型枠
52 バイパス流路

Claims (8)

  1. 基礎構造体にポンプを据え付けるための開口部が形成され、
    ポンプを支持する支持部が開口部の周囲に設けられたポンプ据付部におけるセルフレベリング材の打設方法であって、
    支持部に型枠を設けて、型枠に囲まれた支持部上の充填空間と、開口部を跨いで、支持部上の充填空間の少なくとも異なる二箇所に連通するバイパス流路とを設け、
    セルフレベリング材を充填空間とバイパス流路とに流し込むことを特徴とするセルフレベリング材の打設方法。
  2. セルフレベリング材が硬化した後、支持部の型枠と、セルフレベリング材が充填されたバイパス流路とを除去することを特徴とする請求項1記載のセルフレベリング材の打設方法。
  3. ポンプを支持部に据え付けるためのボルトが充填空間内に突出していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のセルフレベリング材の打設方法。
  4. 支持部に、ポンプを据え付けるためのボルト孔が形成され、
    ボルト孔にボルトを螺合してボルト孔を塞いだ後、セルフレベリング材を充填空間に流し込むことを特徴とする請求項3記載のセルフレベリング材の打設方法。
  5. 開口部を蓋で閉じた後、支持部に型枠を設け、
    充填空間のセルフレベリング材が硬化した後、蓋を開口部から除去することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のセルフレベリング材の打設方法。
  6. 支持部は開口部の周囲に環状に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のセルフレベリング材の打設方法。
  7. 既設のポンプを撤去した後、既設のポンプ又は更新したポンプを据え付けるポンプの更新方法であって、
    既設のポンプを支持部から取り外し、
    上記請求項1から請求項6のいずれか1項に記載されたセルフレベリング材の打設方法によりセルフレベリング材を支持部上に打設し、
    打設したセルフレベリング材上にポンプを載せて支持部で支持することを特徴とするポンプの更新方法。
  8. 上記請求項1から請求項6のいずれか1項に記載されたセルフレベリング材の打設方法によりセルフレベリング材を支持部上に打設し、
    打設したセルフレベリング材上にポンプを載せて支持部で支持することを特徴とするポンプの据付方法。
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