JP2003055987A - 土台支持体の形成方法、土台支持体、および、免震構造体 - Google Patents

土台支持体の形成方法、土台支持体、および、免震構造体

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JP2003055987A
JP2003055987A JP2001240576A JP2001240576A JP2003055987A JP 2003055987 A JP2003055987 A JP 2003055987A JP 2001240576 A JP2001240576 A JP 2001240576A JP 2001240576 A JP2001240576 A JP 2001240576A JP 2003055987 A JP2003055987 A JP 2003055987A
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敬三 福島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面のレベルおよび水平度などの精度がよ
く、強度的にも強い土台支持体の形成方法の提供。 【解決手段】 構造体を支持する土台支持体2の形成方
法であって、形成対象面1から上方に突出するアンカー
ボルト7の周囲を囲む土台支持体形成用の型枠8内に、
アンカーボルト7に螺合されたレベルナット9の取付位
置よりも上方まで土台支持体形成用の硬化流体10を充
填し、その上面側から平板状の補強板11にてアンカー
ボルト7を貫通させる状態で硬化流体10をレベルナッ
ト9の取付位置まで押圧し、固定用ナット12をアンカ
ーボルト7に螺合させて補強板11を固定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造体を支持する
土台支持体の形成方法および土台支持体、ならびに、そ
の土台支持体上に、免震装置を介して構造体本体が支持
されている免震構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような土台支持体は、土台支持体
形成用の型枠内に、土台支持体形成用の硬化流体を充填
させて、床面など形成対象面上に形成され、その形成さ
れた土台支持体上に、物品収納棚などの構造体を支持し
て、自動倉庫などに利用されるものである。
【0003】そして、土台支持体の形成方法としては、
従来、2種類の方法があり、そのひとつは、図10に示
すように、形成対象面1aから上方に突出するアンカー
ボルト7aにレベルボルト9aを取り付けて、土台支持
体の上面位置のレベル出しを行い、そのレベルボルトの
周囲を土台支持体形成用の型枠8aにて囲み、その型枠
8a内に、レベルボルトの取付位置までセルフレベリン
グ材やモルタルなどの土台支持体形成用の硬化流体10
aを充填して形成する方法である(以下、従来方法1と
略称する)。もうひとつの方法は、図11に示すよう
に、形成対象面1bから上方に突出するアンカーボルト
7bに平板状の補強板11aを貫通させる状態で固定用
ナット12aをアンカーボルトに螺合させて補強板11
aを固定させて、その補強板11aにて土台支持体の上
面位置のレベル出しを行い、補強板11aの周囲を土台
支持体形成用の型枠8bにて囲み、その型枠8b内に、
補強板11aの側周囲からモルタルなどの土台支持体形
成用の硬化流体10bを流し込んで、補強板の取付位置
まで土台支持体形成用の硬化流体を充填して形成する方
法である(以下、従来方法2と略称する)。
【0004】また、土台支持体としても、2種類のもの
があり、そのひとつは、上記従来方法1にて形成され、
図10の(ロ)に示すように、形成対象面1aから上方
に突出するアンカーボルト7aにレベルボルト9aが取
り付けられ、そのレベルボルト9aの周囲を囲むように
土台支持体形成用の型枠8aが配設され、その型枠8a
内に、レベルボルトの取付位置までセルフレベリング材
やモルタルなどの土台支持体形成用の硬化流体10aが
充填されているものである(以下、従来構成1と略称す
る)。もうひとつは、上記従来方法2にて形成され、図
11の(ロ)に示すように、形成対象面1bから上方に
突出するアンカーボルト7bに平板状の補強板11aを
貫通させる状態で固定用ナット12aをアンカーボルト
7bに螺合させて補強板11aが固定され、その補強板
11aの周囲を囲むように土台支持体形成用の型枠8b
が配設され、その型枠8b内に、補強板11の取付位置
までモルタルなどの土台支持体形成用の硬化流体10b
を充填されているものである(以下、従来構成2と略称
する)。
【0005】そして、従来の免震構造体としては、従来
方法1にて形成された従来構成1の土台支持体や、従来
方法2にて形成された従来構成2の土台支持体上に、免
震装置を介して構造体本体としての免震床が支持されて
いるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような土台支持
体は、その上に構造体を支持するものであるから、土台
支持体の上面のレベルや水平度などの精度が求められる
とともに、強度的にも強いものが求められているもので
ある。
【0007】しかしながら、従来方法1では、土台支持
体形成用の型枠内に、レベルボルトの取付位置まで土台
支持体形成用の硬化流体を充填しているだけであるの
で、土台支持体の上面のレベルや水平度などの精度が硬
化流体の硬化作用だけに依存することとなって、硬化流
体の収縮や膨張などによって、土台支持体の上面のレベ
ルや水平度に狂いが生じる虞がある。そして、従来構成
1の土台支持体でも、土台支持体形成用の型枠内に、レ
ベルボルトの取付位置まで土台支持体形成用の硬化流体
を充填しているだけであるので、硬化流体の収縮や膨張
などによって、土台支持体の上面のレベルや水平度に狂
いが生じる虞がある。
【0008】ちなみに、従来方法1や従来構成1の場合
に、支持体形成用の硬化流体として、セルフレベリング
材を用いることにより、土台支持体の上面のレベルの精
度をよくすることが可能となるが、セルフレベリング材
が高価なものであり、大幅なコストアップを招くことに
なる。
【0009】また、従来方法2では、補強板にてレベル
出しを行ったのち、補強板の側周囲から硬化流体を流し
込んで、土台支持体形成用の型枠内に、補強板の取付位
置まで土台支持体形成用の硬化流体を充填させているの
で、補強板の中央部分まで硬化流体を流し込みにくく、
補強板の中央部分と硬化流体との間に空気が残存し易く
なり、その部分に空間ができることとなって、強度的に
問題となる虞がある。そして、従来構成2の土台支持体
でも、土台支持体形成用の型枠内に、補強板の取付位置
まで土台支持体形成用の硬化流体を充填させているの
で、補強板の中央部分において補強板の取付位置まで硬
化流体を充填することが難しく、補強板の中央部分と硬
化流体との間に空気が残存し易くなり、その部分に空間
ができることとなって、強度的に問題となる虞がある。
【0010】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、上面のレベルおよび水平度など
の精度がよく、強度的にも強い土台支持体の形成方法お
よび土台支持体、ならびに、その土台支持体上に、免震
装置を介して構造体本体が支持されている免震構造体を
提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、構造体を支持する
土台支持体の形成方法において、形成対象面から上方に
突出するアンカーボルトの周囲を囲む土台支持体形成用
の型枠内に、前記アンカーボルトに螺合されたレベルナ
ットの取付位置よりも上方まで前記土台支持体形成用の
硬化流体を充填し、その上面側から平板状の補強板にて
前記アンカーボルトを貫通させる状態で前記硬化流体を
前記レベルナットの取付位置まで押圧し、固定用ナット
を前記アンカーボルトに螺合させて前記補強板を固定さ
せる。
【0012】すなわち、補強板の側周囲から土台支持体
形成用の硬化流体を流し込みのではなく、まず、開放さ
れている上方から土台支持体形成用の型枠内に硬化流体
を流し込むので、型枠内の全体にわたってレベルナット
の取付位置よりも上方まで硬化流体を充填させることが
でき、その充填された硬化流体に対して、上面側から補
強板にてアンカーボルトを貫通させる状態でレベルナッ
トの取付位置まで押圧し、その押圧した状態で、固定用
ナットをアンカーボルトに螺合させて補強板を固定させ
ることが可能となる。したがって、型枠内の全体にわた
ってレベルナットの取付位置よりも上方まで硬化流体が
充填させた状態で補強板を取り付けることが可能となる
ので、補強板と硬化流体との間に空気が残存することを
防止することが可能となり、さらに、硬化流体に対して
補強板にてレベルナットの取付位置に押圧した状態に固
定しているので、土台支持体の上面のレベルおよび水平
度などの精度が、硬化流体の硬化作用だけに依存される
ことを防止することが可能となる。
【0013】以上のことをまとめると、補強板と硬化流
体との間に空間が形成されることもなく、強度の面で損
傷を受けることなく、補強板の作用により、土台支持体
の上面のレベルおよび水平度などの精度を向上させるこ
とが可能となって、上面のレベルおよび水平度などの精
度がよく、強度的にも強い土台支持体の形成方法を提供
できるに到った。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、構造体を
支持する土台支持体において、形成対象面から上方に突
出するアンカーボルトの周囲を囲むように土台支持体形
成用の型枠が配設され、前記型枠内に、前記アンカーボ
ルトに螺合されたレベルナットの取付位置まで土台支持
体形成用の硬化流体が充填され、その上面に前記アンカ
ーボルトを貫通する状態で平板状の補強板が設けられ、
その補強板が、前記硬化流体を前記レベルナットの取付
位置まで押圧する状態で、固定用ナットを前記アンカー
ボルトに螺合させて固定され、前記補強板には、前記硬
化流体との間に存在する空気を上方側に通過させる空気
孔が設けられている。
【0015】すなわち、土台支持体形成用の型枠内に充
填された土台支持体形成用の硬化流体の上面側から補強
板にて硬化流体を押圧させる状態で、補強板を固定させ
るとともに、補強板に設けられた空気孔にて、硬化流体
との間に存在する空気を上方側に通過させることが可能
となる。したがって、補強板にて硬化流体を押圧した状
態に固定することによって、土台支持体の上面のレベル
および水平度などの精度が、硬化流体の硬化作用だけに
依存されることを防止することが可能となるとともに、
補強板に設けられた空気孔の作用により、補強板と硬化
流体との間に空気が残存することを防止することが可能
となる。
【0016】以上のことをまとめると、補強板と硬化流
体との間に空間が形成されることもなく、強度の面で損
傷を受けることなく、補強板の作用により、土台支持体
の上面のレベルおよび水平度などの精度を向上させるこ
とが可能となって、上面のレベルおよび水平度などの精
度がよく、強度的にも強い土台支持体を提供できるに到
った。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の土台支持体上に、免震装置を介して構造体本体
が支持されている免震構造体において、前記免震装置
が、前記構造体本体を、水平方向に移動自在にかつ設定
位置に復帰移動させるべく支持するように構成され、前
記構造体本体が前記設定位置から外れた位置に移動した
ときに、前記構造体本体を前記設定位置に強制的に復帰
移動させる強制復帰手段が設けられている。
【0018】すなわち、請求項2との協働作用により、
上面のレベルおよび水平度などの精度がよく、強度的に
も強い土台支持体上に、免震装置を介して構造体本体を
支持し、免震装置にて構造体本体を水平方向に移動自在
にかつ設定位置に復帰移動させるように支持して、土台
支持体上に支持される構造体を免震構造とすることが可
能となり、安定した免震効果が期待できる免震構造体を
提供できるに到った。しかも、何らかの異常で、構造体
本体が設定位置から外れた位置に移動し、停止した状態
になっても、強制復帰手段にて構造体本体を設定位置に
強制的に復帰移動させることが可能となるので、構造体
本体が設定位置から外れた位置に移動し、停止した状態
になるという異常事態となっても、強制復帰手段にてそ
の異常事態から容易に正常な状態に復帰させることが可
能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明にかかる土台支持体の形成
方法および土台支持体を適応した免震構造体について説
明する。この免震構造体は、図1および図2に示すよう
に、形成対象面としての地面1上に、複数の土台支持体
2が複数形成され、その形成された複数の土台支持体2
上のそれぞれに免震装置3が設けられて、土台支持体2
上に、免震装置3を介して構造体本体Mが支持されるよ
うに構成されている。前記構造体本体Mとしては、鉄骨
などで形成された免震床4およびその免震床4上に設置
される物品収納棚5が設けられ、このような免震構造体
は自動倉庫などに利用されている。
【0020】前記物品収納棚5は、各種の物品をパレッ
トに載置した状態で上下および左右に複数個並べて収納
するように構成され、その間口を相対向させた状態で平
行に配設され、そのような相対向する物品収納棚5をひ
とつの対として、複数対の物品収納棚5が平行に設置さ
れている。各対の物品収納棚5の間口側の免震床4上に
は、それぞれスタッカークレーン6が間口に沿って走行
可能に設けられ、物品収納棚5の出入口には、図示はし
ないが、搬入コンベヤおよび搬出コンベヤが設けられて
いる。そして、搬入コンベヤにより搬入されてきた物品
をパレットごとスタッカークレーン6によって物品収納
棚5に収納したり、逆に、物品収納棚5に収納されてい
る物品をパレットごとスタッカークレーン6によって搬
出コンベヤにまで搬出し、その搬出コンベヤによって搬
出し得るように構成されている。
【0021】前記土台支持体2は、図3および図5に示
すように、土台支持体形成用の型枠8が平面視で矩形状
になるように配設され、その型枠8内に、土台支持体形
成用の硬化流体としての無収縮モルタル10を充填させ
て形成され、無収縮モルタル10の上面には角部が面取
りされた平板状の補強板11が設けられ、その補強板1
1上に免震装置3を介して免震床4が支持されるように
構成されている。
【0022】説明を加えると、地面1から上方に突出す
る4本のアンカーボルト7の周囲を囲むように土台支持
体形成用の型枠8が配設され、その型枠8内に、アンカ
ーボルト7に螺合されたレベルナット9の取付位置まで
無収縮モルタル10が充填され、その上面にアンカーボ
ルト7を貫通する状態で補強板11が設けられている。
そして、補強板11が、無収縮モルタル10をレベルナ
ット9の取付位置まで押圧する状態で、固定用ナット1
2をアンカーボルト7に螺合させて固定され、補強板1
1には、無収縮モルタル10との間に存在する空気を上
方側に通過させる空気孔13が設けられている。前記空
気孔13は、補強板11の側端部と中心との間で、補強
板11の周方向に間隔を隔てて設けられ、補強板11の
四隅に対応する4箇所とその4箇所の中間位置に相当す
る4箇所の合計8箇所に設けられている。
【0023】このようにして、土台支持体2は、土台支
持体形成用の型枠8内に充填された無収縮モルタル10
の上面側から補強板11にて無収縮モルタル10を押圧
させる状態で、補強板11を固定させて、その補強板1
1の作用により土台支持体2の上面のレベルおよび水平
度などの精度をよくしながら、補強板11に設けられた
空気孔13にて、無収縮モルタル10との間に存在する
空気を上方側に通過させて、補強板11と無収縮モルタ
ル10との間に空間ができないようにして、強度的に強
いものとなるように構成されている。
【0024】前記土台支持体2の形成方法について説明
を加える。地面1から上方に突出するアンカーボルト7
の周囲を囲む土台支持体形成用の型枠8内に、アンカー
ボルト7に螺合されたレベルナット9の取付位置よりも
上方まで無収縮モルタル10を充填し、その上面側から
補強板11にてアンカーボルト7を貫通させる状態で無
収縮モルタル10をレベルナット9の取付位置まで押圧
し、固定用ナット12をアンカーボルト7に螺合させて
補強板11を固定させるようにしている。
【0025】すなわち、図4に示すように、まず、4本
のアンカーボルト7の周囲を囲むように土台支持体形成
用の型枠8を設置し、開放されている上方から型枠8内
に無収縮モルタル10を流し込み、型枠8内の全体にわ
たってレベルナット9の取付位置よりも上方まで無収縮
モルタル10を充填させる。なお、型枠8の中央部分が
高くなるように無収縮モルタル10を充填させるのが好
ましい。そして、充填された無収縮モルタル10に対し
て、補強板11に形成された貫通孔14にアンカーボル
ト7を貫通させて、上面側から補強板11にて、レベル
ナット9の取付位置まで押圧し、その押圧した状態で、
固定用ナット12をアンカーボルト7に螺合させて補強
板11を固定させて、養生する。
【0026】このようにして、型枠8内の全体にわたっ
てレベルナット9の取付位置よりも上方まで無収縮モル
タル10が充填させた状態で補強板11を取り付けて、
補強板と硬化流体との間に空気が残存することを防止
し、さらに、充填された無収縮モルタル10に対して補
強板11にてレベルナット9の取付位置に押圧した状態
に固定して、補強板11の作用により、土台支持体2の
上面のレベルおよび水平度などの精度をよくするように
している。
【0027】前記土台支持体2上には、免震装置3を介
して矩形状の免震床4が支持されており、この免震床4
の支持構成について説明する。地面1には、図6に示す
ように、図中横方向に沿って並ぶ17箇所をひとつの列
とし、その列を図中上下方向に間隔を隔てて5つ並べ
て、図6中Aで示す位置の合計85箇所に土台支持体2
が形成され、それらすべての土台支持体2上に、免震装
置3が配設され、それら複数の免震装置3を介して平面
視が矩形状の免震床4が支持されている。そして、免震
装置3のそれぞれは、免震床4を、水平方向に移動自在
にかつ設定位置に復帰移動させるべく支持するように構
成されている。なお、図6は、免震床4における土台支
持体2による免震装置3を介して支持する支持位置、お
よび、免震床4の下方面における後述する減衰用オイル
ダンパ19および油圧ジャッキ20の配設位置を示すも
のである。
【0028】前記免震装置3について説明を加えるが、
免震装置3のそれぞれは同様の構成であるので、そのひ
とつについて説明を加える。前記免震装置3は、図7に
示すように、免震床4の下部に連結され、免震床4とと
もに水平方向に移動するボール支承部15と、土台支持
体2上に接着剤を介在させて接着され、免震床4を設定
位置に復帰移動させる復帰案内部16などから構成され
ている。そして、ボール支承部15の下方端には、多数
の小ボール15aを介して大ボール15bを転動自在に
保持するように構成され、復帰案内部16は、平面視に
おいて円形で、縦断面視において中央部ほど下方に位置
し、周部側ほど上方に位置する傾斜案内面16aを備え
て構成されている。
【0029】このようにして、免震装置3は、ボール支
承部15における大ボール15bの転動により、免震床
4を水平方向に移動自在に支持して、水平方向に揺れに
対して追従しないようにするとともに、傾斜案内面16
aの作用により、免震床4をその自重によって設定位置
(傾斜案内面16aの中央位置)に復帰移動させるよう
に構成されている。
【0030】そして、免震装置3の他に、図8に示すよ
うに、免震床4に水平方向の揺れを追従させないよう
に、水平方向の揺れを減衰させる減衰用オイルダンパ1
9が設けられている。この減衰用オイルダンパー19
は、免震床4の下面側に設けられたオイルダンパ用免震
床側ブラケット17と、地面1上に設けられたオイルダ
ンパ用基礎側ブラケット18とによって設けられ、図6
中Bで示す各位置に設けられている。
【0031】また、図9に示すように、免震床4が設定
位置から外れた位置に移動したときに、免震床4を設定
位置に強制的に復帰移動させる強制復帰手段としての油
圧ジャッキ20が設けられている。この油圧ジャッキ2
0は、通常は設置されておらず、何らかの異常が生じ
て、免震床4が設定位置から外れた位置に移動したまま
の状態となったときだけ、図6中C1、C2で示す位置
に設置され、手動操作によって免震床4を水平方向に移
動させて、免震床4を設定位置に強制的に復帰移動させ
るように構成されている。
【0032】説明を加えると、図6中C1で示す位置に
設置される油圧ジャッキ20は、免震床4の長手方向に
免震床4を移動させるように構成され、図6中C2で示
す位置に設置される油圧ジャッキ20は、免震床4の短
手方向に免震床4を移動させるように構成されている。
図6中C1、C2で示す位置のそれぞれには、免震床4
の下面側に油圧ジャッキ用免震床側ブラケット21が設
けられ、その油圧ジャッキ用免震床側ブラケット21の
両横側部には、地面1上に油圧ジャッキ用基礎側ブラケ
ット22が設けられている。そして、何らかの異常が生
じて、免震床4が設定位置から外れた位置に移動したま
まの状態となったときには、図6中C1,C2で示す位
置のそれぞれに、油圧ジャッキ用免震床側ブラケット2
1と油圧ジャッキ用基礎側ブラケット22とによりひと
つの油圧ジャッキ20を取り付け、合計2つの油圧ジャ
ッキ20を取り付けるようにしている。
【0033】ちなみに、油圧ジャッキ用免震床側ブラケ
ット21の下端には、地面1上に接着されるアクリル板
23と接触するように棒状の位置調整体21aが延設さ
れ、そのアクリル板23には、透明素地に碁盤目状のラ
インが書き込まれ、このラインと位置調整体21aとの
接触位置を設定位置に移動させるように、油圧ジャッキ
20を手動操作するようにしている。
【0034】このようにして、何らかの異常で、地震発
生後に、免震床4が設定位置から外れた位置に移動し、
停止した状態になっても、油圧ジャッキ20にて免震床
4を設定位置に強制的に復帰移動させて、免震床4が設
定位置から外れた位置に移動し、停止した状態になると
いう異常事態となっても、油圧ジャッキ20にてその異
常事態から容易に正常な状態に復帰させるようにしてい
る。
【0035】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、免震装置3が、ボール15
a,15bの転動を利用したころがり支承により免震床
4を支持するように構成した例を示したが、免震装置3
としては、例えば、積層ゴムやすべり支承により免震床
4を支持するものでも適応可能であり、免震装置3は各
種のものが適応可能である。
【0036】(2)上記実施形態では、強制復帰手段と
しての油圧ジャッキ20を設ける例を示したが、強制復
帰手段としては、油圧ジャッキ20に限られるものでは
なく、その他のものを適応させることが可能であり、ま
た、強制復帰手段を設けずに実施することも可能であ
る。
【0037】(3)上記実施形態では、本発明にかかる
土台支持体の形成方法および土台支持体を適応し、土台
支持体2上に、免震装置3を介して免震床4が支持され
ている免震構造体を例示したが、本発明にかかる土台支
持体の形成方法および土台支持体を、免震構造体以外の
構造体に適応して実施することも可能である。
【0038】(4)上記実施形態では、本発明にかかる
土台支持体の形成方法と土台支持体の両者を適応して例
を示したが、いずれか一方だけを適応して実施すること
も可能である。例えば、本発明にかかる土台支持体の形
成方法だけを適応する場合には、補強板11に空気孔1
3を設けずに実施することが可能である。また、本発明
にかかる土台支持体だけを適応する場合には、本発明に
かかる土台支持体の形成方法以外の方法にて、土台支持
体を形成して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】免震構造体の概略を示す側面図
【図2】免震構造体の概略を示す平面図
【図3】土台支持体を示す側面図および平面図
【図4】土台支持体の形成方法を示す図
【図5】免震床の支持構成を示す斜視図
【図6】免震構造体における免震装置などの配置位置を
示す図
【図7】免震装置を示す側面図
【図8】減衰用オイルダンパを示す側面図
【図9】油圧ジャッキを示す側面図
【図10】土台支持体の形成方法および土台支持体の従
来例を示す図
【図11】土台支持体の形成方法および土台支持体の従
来例を示す図
【符号の説明】
1 形成対象面 2 土台支持体 3 免震装置 7 アンカーボルト 8 土台支持体形成用の型枠 9 レベルナット 10 土台支持体形成用の硬化流体 11 補強板 12 固定用ナット 13 空気孔 20 強制復帰手段 M 構造体本体
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Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造体を支持する土台支持体の形成方法
    であって、 形成対象面から上方に突出するアンカーボルトの周囲を
    囲む土台支持体形成用の型枠内に、前記アンカーボルト
    に螺合されたレベルナットの取付位置よりも上方まで前
    記土台支持体形成用の硬化流体を充填し、その上面側か
    ら平板状の補強板にて前記アンカーボルトを貫通させる
    状態で前記硬化流体を前記レベルナットの取付位置まで
    押圧し、固定用ナットを前記アンカーボルトに螺合させ
    て前記補強板を固定させる土台支持体の形成方法。
  2. 【請求項2】 構造体を支持する土台支持体であって、 形成対象面から上方に突出するアンカーボルトの周囲を
    囲むように土台支持体形成用の型枠が配設され、 前記型枠内に、前記アンカーボルトに螺合されたレベル
    ナットの取付位置まで土台支持体形成用の硬化流体が充
    填され、その上面に前記アンカーボルトを貫通する状態
    で平板状の補強板が設けられ、 その補強板が、前記硬化流体を前記レベルナットの取付
    位置まで押圧する状態で、固定用ナットを前記アンカー
    ボルトに螺合させて固定され、 前記補強板には、前記硬化流体との間に存在する空気を
    上方側に通過させる空気孔が設けられている土台支持
    体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の土台支持体上に、免震
    装置を介して構造体本体が支持されている免震構造体で
    あって、 前記免震装置が、前記構造体本体を、水平方向に移動自
    在にかつ設定位置に復帰移動させるべく支持するように
    構成され、 前記構造体本体が前記設定位置から外れた位置に移動
    し、停止した状態になったときに、前記構造体本体を前
    記設定位置に強制的に復帰移動させる強制復帰手段が設
    けられている免震構造体。
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