JP2009191485A - パッカー形成治具及びパッカー形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッカープレートを正確な位置に固定し、簡単且つ低コストでパッカーを形成できるパッカー形成治具及びパッカー形成方法を提供する。
【解決手段】パッカー形成治具は、アンカーボルト2が立設された基礎台1の上に凸状に形成され、その上部にパッカープレート5が固定されるパッカー4を形成する。このパッカー形成治具は、上下に開口された枠体状に形成されるとともにその内側にパッカープレート5を略水平に支持するロッド18を備えた固定型枠12と、固定型枠12を基礎台1の上に支持し且つ固定型枠12の水平度と高さレベルを調整する機能を備えた脚部材16と、固定型枠12に対して上下にスライド自在に支持され、固定型枠12と基礎部1との隙間を閉塞するスライド板14と、アンカーボルト2に着脱自在に取り付けられ、固定型枠12のロッド18に支持されたパッカープレート5の上面を下方に押圧する押圧ユニット30と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はパッカー形成治具及びパッカー形成方法に係り、特に建設現場においてコンクリート製の基礎台の上に機器据付用パッカープレートを固定するためにパッカーを形成するパッカー形成治具及びパッカー形成方法に関する。
原子力発電所等の建設現場では、コンクリート製の基礎台の上に発電機やタービン等の大型機器を据え付ける。その際、十分な安定性と据付精度が必要となるため、基礎台の上に凸型のパッカーを盛り、その上端にパッカープレートを位置決めして固定し、このパッカープレートの上に大型機器を据え付けている。
たとえば図7に示すように、基礎台1の上にアンカーボルト2を介して大型のモータ3を据え付ける場合、アンカーボルト2の周囲に凸型のパッカー4を盛り、このパッカー4の上部にパッカープレート5を固定する。パッカープレート5は大型のモータ3を正確に据え付けるため、全てを水平に、且つ、同じ高さ位置に固定する必要がある。また、パッカー4及びパッカープレート5には、大型のモータ3によって何十トンもの重さがかかることになる。そこで、パッカー4を形成する際は、硬練のモルタルを型枠内に充填し、これを押圧して密度を高めながら凸状に形づける。そして、パッカー4の上部にパッカープレート5を配置した後、水平器やYレベル計測器を用いて全てのパッカープレート5の水平度とYレベル(高さ位置)を測定し、全てのパッカープレート5が同一面に配置されるように微調整する。その際、パッカー4の材料として高粘度のモルタルを使用しているため、モルタルが早く乾燥してしまい、パッカープレート5の微調整が難しく、作業に熟練を要し、作業時間も長くなるという問題があった。
特許文献1には、コンクリート打設前に、アンカーボルトの上部に他の部材を介してパッカープレートを中空状に支持し、その状態でコンクリートを打設する方法が記載されている。この方法によれば、コンクリートの打設と同時にパッカープレートを固定することができる。
特開平7−71042号公報
しかしながら、特許文献1の方法は、コンクリート打設前に複数のパッカープレートをアンカーボルトに対して正確な位置に取り付けなければならないという問題や、パッカープレートに予めコンクリートブロックを取り付けなければならないという問題があり、作業がかえって煩雑であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、パッカープレートを正確な位置に固定することができるとともに、簡単且つ低コストでパッカーを形成することのできるパッカー形成治具及びパッカー形成方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、アンカーボルトが立設された基礎台の上に凸状に形成され、その上部にパッカープレートが固定されるパッカーを形成するためのパッカー形成治具において、上下に開口された枠体状に形成され、その内側にパッカープレートを略水平に支持する支持部材を備えた固定型枠と、前記固定型枠を前記基礎台の上に支持し、且つ、該固定型枠の水平度と高さレベルを調整する機能を備えた脚部材と、前記固定型枠に対して上下にスライド自在に支持され、前記固定型枠と前記基礎部との隙間を閉塞するスライド部材と、前記アンカーボルトに着脱自在に取り付けられ、前記固定型枠の支持部材に支持されたパッカープレートの上面を下方に押圧する押圧部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明の治具は、まず、固定型枠を基礎台の上に配置し、この固定型枠の内側にパッカープレートを配置する。そして、脚部材によって固定型枠の高さレベルと水平度を調整することによって、パッカープレートの高さレベルと水平度を調整する。次に、押圧部材をアンカーボルトに取り付けてパッカープレートを下方に押圧する。そして、固定型枠に対してスライド部材を下方にスライドさせることによって、固定型枠と基礎台との隙間をスライド部材で塞ぎ、上方のみが開口された型枠を作成する。次に、その型枠の内部に固化可能な流動体(たとえば軟性のモルタル)を流し込み、パッカープレートの一部(たとえば下半分)が埋まるようにする。そして、この流動体が乾燥した後、型枠を取り外す。これにより、基礎台の上に凸状のパッカーが形成され、このパッカーの上部にパッカープレートが固定される。このように形成されたパッカーは、パッカープレートが正確な位置に位置決めされており、発電機やタービン等の大型機器を正確な位置に据え付けることができる。
また、本発明の治具によれば、パッカープレートを固定型枠の内部に正確に位置決めした後で流動体を流し込むので、軟性モルタルのような流動性の高い材料を用いることができ、作業を容易に行うことができるとともにコストを削減することができる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記固定型枠は、着脱自在に連結される複数の部材から成り、該複数の部材は横方向に分解可能な構成であることを特徴とする。
本発明によれば、固定型枠を成す複数の部材を横方向に分解することができる。したがって、流動体を乾燥させた後であっても、複数の部材を横方向に移動させて固定型枠を分解することができる。
請求項3に記載の発明は請求項1または2の発明において、前記支持部材は、前記固定型枠の対向する内側面に形成された孔にその両端部が遊挿されることによって略水平に支持される複数のロッドであることを特徴とする。
本発明によれば、パッカープレートを支持するロッドが固定型枠の内側面の孔に遊挿されて略水平に支持されている。したがって、ロッドを固化したパッカーに残したまま、固定型枠を分解して取り外すことができる。
請求項4に記載の発明は請求項1〜3のいずれか1の発明において、前記脚部材は、前記固定型枠に垂直方向に形成されたねじ孔に螺合されることを特徴とする。本発明によれば、脚部材を固定型枠にねじ込むことによって、固定型枠の高さレベルと水平度を調整することができる。なお、本発明の固定型枠には、水平器やYレベル調整器の構成部品などを予め取り付けておく形態も可能である。
請求項5に記載の発明は前記目的を達成するために、アンカーボルトが立設された基礎台の上に、パッカープレートを上部に固定するパッカーを形成するパッカー形成方法であって、前記パッカープレートを固定型枠の内部に配置し、該固定型枠の水平度と高さレベルを調整することによって、前記パッカープレートの水平度と高さレベルを調整し、前記固定型枠と基礎台との隙間を閉塞するとともに、前記パッカープレートの上面を前記アンカーボルトに取り付けた押圧部材によって下方に押圧し、前記固定型枠の内部に流動体を流し込み、前記流動体が硬化した後に前記固定型枠を分解するとともに前記押圧部材を前記アンカーボルトから取り外すことを特徴とする。
本発明によれば、パッカープレートを固定型枠の内側で正確に位置決めした後、流動体を固定型枠内に流し込むようにしたので、流動性の良い流動体を使用することができ、作業を簡単且つ短時間で行うことができる。
本発明によれば、固定型枠の内部にパッカープレートを配置し、これをアンカーボルトに取り付けた押圧部材によって上方から押圧して固定したので、固定型枠の内部に流動性の良い流動体を流し込むだけで、パッカープレートを正確な位置に固定したパッカーを簡単且つ低コストで形成することができる。
以下添付図面に従って本発明に係るパッカー形成治具及びパッカー形成方法の好ましい実施形態について説明する。
図1〜図3は本実施の形態のパッカー形成治具を示す斜視図である。図1、図2はパッカー形成治具の型枠ユニット10を示しており、図3はパッカー形成治具の押圧ユニット30を示している。すなわち、本実施の形態のパッカー形成治具は、図1、図2の型枠ユニット10と図3の押圧ユニット30によって構成されている。なお、図1は、スライド板14を上方にスライドさせた状態を示しており、図2は、スライド板14を下方にスライドさせた状態を示している。
これらの図に示すパッカー形成治具は、コンクリート製の基礎台1(図7参照)の上に凸状のパッカー4を形成し、同時にそのパッカー4の上部にパッカープレート5を水平に且つ適切な高さ位置に固定するための治具である。
図1、図2に示すように、パッカー形成治具の型枠ユニット10は主として、固定型枠12、四枚のスライド板14、三本の脚部材16及び二本のロッド18で構成される。固定型枠12は、L状の半体12X、12Yを組み合わせることによって矩形の枠体状に形成される。L状の半体12X、12Yは、ねじ20によって固定されており、このねじ20を取り外すことによって図4に示すように半体12X、12Yを横方向に分解することができる。なお、本実施の形態では、固定型枠12を二つの半体12X、12Yで構成したが、これに限定するものではなく、たとえば、四つの側板を全て横方向に分解できるように構成してもよい。
固定型枠12は、三本の脚部材16によって支持されている。脚部材16は、固定型枠12に鉛直方向に形成されたねじ孔に螺合されており、その螺入量を各々調整することによって、固定型枠12の水平度と高さレベルを調節することができる。なお、本実施の形態では脚部材16の数を三本としたが、四本以上であってもよく、固定型枠12の高さと傾きを調整可能な機能を備えた支持装置であればよい。
固定型枠12の各側面には、スライド板14が上下方向にスライド自在に支持される。スライド板14は、下側の幅広部分14Aと上側の幅狭部分14Bとによって凸状に形成される。上側の幅狭部分14Bは、固定型枠12に上下方向に形成されたスリット12Bに差し込まれており、このスリット12がガイドとなってスライド板14が上下方向にスライド自在に支持される。下側の幅広部分14Aは、固定型枠12の側面と同じ幅で形成されており、図2に示す如くスライド板14を下方にスライドさせた際に固定型枠12の下方の隙間が閉塞されるようになっている。また、図1に示すようにスライド板14を上方に退避させておくことによって、固定型枠12の水平度と高さレベルを調整する際にスライド板14が邪魔になることを防止できる。なお、スライド板14の上端14Cは外側に折り返され、指先を係合できるようになっている。また、スライド板14には、上方に配置した際の後述の貫通孔24の位置にかからないように、U字状の切欠溝14Dが形成されている。なお、本実施の形態では四枚のスライド板14を設けたが、固定型枠12と基礎台1(図7参照)との隙間を閉止できるのであれば、その形状や枚数は特に限定するものではなく、たとえば、固定型枠12の半体12X、12Yと同様にL形状の二枚のスライド部材を設けてもよい。
固定型枠12には、スライド板14の高さを調整するねじ22が設けられている。ねじ22は固定型枠12に外側から螺入され、その先端がスライド板14に当接される。したがって、ねじ12を回動操作することによって、スライド板14の固定、または、その固定の解除を行うことができる。
固定型枠12の対向する側面には、同じ位置に貫通孔24が略水平に形成されている(図2参照)。貫通孔24の内径は、ロッド18の外径よりも若干大きく形成されており、ロッド18は貫通孔24に遊挿されている。
ロッド18は、貫通孔24に遊挿されることによって、固定型枠12の側面の間に架設される。ロッド18は平行且つ同じ高さ位置に二本設けられており、その間隔は、パッカープレート5の幅よりも小さくなっている。したがって、図2に二点鎖線で示すように、二本のロッド18の上にパッカープレート5を載置することができる。なお、本実施の形態では、ロッド18の数を二本としたが、これに限定するものではなく、三本以上であってもよい。また、本実施の形態では、二本のロッド18を平行に配置したが、パッカープレート5を載置できるのであれば、これに限定するものではない。
一方、図3に示す押圧ユニット30は主として、固定リング32、アーム本体34、伸縮アーム36、付勢部材38及び押圧ピン40で構成される。
固定リング32の中央には、アンカーボルト2(図7参照)の外径よりも大きい内径の挿通孔32Aが形成されている。この固定リング32は、図5(a)に示すように、アンカーボルト2に下ナット46を螺合させた後、挿通孔32Aにアンカーボルト32を挿入させ、さらにアンカーボルト2に上ナット48を螺合させることによって固定される。したがって、下ナット46と上ナット48の螺合位置を変えることによって固定リング32の高さ位置を自在に調整することができる。
図3に示すように固定リング32には、四つのねじ孔32Bが上下方向に形成されている。このねじ孔32Bは、アーム部材34を固定するための孔であり、アーム本体34の孔(不図示)を介してねじ42をねじ孔32Bの一つに螺合することによって、アーム本体34が固定リング32に着脱自在に装着される。
ねじ孔32Bは90°間隔で形成されており、ねじ孔32Bを選択することによってアーム本体34の装着位置を変えることができる。したがって、たとえば、図7のようにアンカーボルト2の両側にパッカー4、4を形成する場合は、180°反対側のねじ孔32B、32Bにそれぞれアーム本体34を装着するとよい。また、アンカーボルト2が基礎台1のコーナー部に配置された場合には、90°間隔のねじ孔32B、32Bにそれぞれアーム本体34を装着するとよい。なお、本実施の形態では四つのねじ孔32Bを形成したが、ねじ孔32Bの個数と配置はこれに限定するものではない。
アーム本体34には、伸縮アーム36が伸縮自在に支持される。すなわち、アーム本体34の先端面には不図示の角孔が形成されており、この角孔に伸縮アーム36の断面四角形の基端部が挿入されてスライド自在に支持されている。そして、伸縮アーム36の挿入量を調整することによって伸縮アーム36の露出長さが調整される。伸縮アーム36はねじ44によってアーム本体34に固定され、このねじ44を緩めることによって、伸縮アーム36の伸縮操作が可能となる。
伸縮アーム36の先端には付勢部材38が取り付けられる。この付勢部材38は押圧ピン40を下方に出没自在に、且つ、押圧ピン40を下向きに付勢するように構成される。したがって、図3に示すように押圧ピン40の下端でパッカープレート5の上面を押圧した場合には、押圧ピン40が付勢手段30によって下方に付勢されるので、押圧ピン40によってパッカープレート5を下方に押し付けることができ、パッカープレート5の位置がずれることを防止できる。
上記の如く構成された押圧ユニット30は、押圧ピン40の位置を自在に調整することができる。すなわち、図5(a)の下ナット46と上ナット48の高さ位置を調整することによって押圧ピン40の高さ位置を調整することができ、固定リング32をアンカーボルト2に対して回転させることによって押圧ピン40を周方向に移動させることができ、伸縮アーム36をアーム本体34に対して伸縮させることによって押圧ピン40を径方向に移動させることができる。したがって、図3に示す如く、押圧ピン40の下端位置をパッカープレート5の中央位置に配置することができる。なお、中央位置が分かるようにパッカープレート5にケガキ線6を入れておくことが好ましい。これにより、押圧ピン40でパッカープレート5の中央を下方に押圧することができるので、押圧時にパッカープレート5が斜めになることを確実に防止できる。
次に上記の如く構成されたパッカー形成治具を用いたパッカー形成方法について図5(a)〜図5(c)に従って説明する。
まず、基礎台1の上面に散水する。これにより、後述のモルタルと基礎台1との付着性を向上させることができる。
次に図5(a)に示すように、型枠ユニット10を基礎台1の上に載置する。そして、ロッド18の上にパッカープレート5を載置する。
次に、水平器とYレベル器を用いてパッカープレート5(または固定型枠12)の高さレベルと水平度を測定しながら、脚部材16を回動させて固定型枠12の高さレベルと水平度を調整し、全てのパッカープレート5が同じ高さレベルで且つ水平になるように調整する。
次にアンカーボルト2に下ナット46を螺合し、固定リング32にアンカーボルト2を挿入させた後、上ナット48を螺合することによって固定リング32をアンカーボルト2に取り付ける。そして、図5(b)に示すように、アーム本体34、伸縮アーム36、付勢部材38及び押圧ピン40を取り付ける。次いで、押圧ピン40の水平位置を調整し、押圧ピン40をパッカープレート5の中心に合わせるとともに、パッカープレート5を押圧するような高さ位置を調整する。その後、パッカープレート5の高さレベルと水平度を再度確認し、ずれている場合には微調整を行う。
次に全てのスライド板14を下方にスライドさせ、基礎台1の上面に当接させる。これにより、固定型枠12の下端と基礎台1の上面との隙間がスライド板14によって閉塞される。そして、固定型枠12とスライド板14と基礎台1とによって、上方のみが開口された型枠が形成される。
次に、この型枠内にモルタル50を流し込む。モルタル50は、従来のパッカー形成に用いたものよりも流動性が良いものを使用することができる。これにより、モルタル50の扱いが容易になるとともに、乾燥後のモルタル50(すなわちパッカー4)と基礎台1との付着性を向上させることができる。
パッカープレート5が半分程度埋まるまでモルタル50を流し込んだ後、モルタル50を養生させる。養生は一日以上が好ましく、三日以上がより好ましい。
養生後、図5(c)に示すようにパッカー形成治具をパッカー4から取り外す。取り外し作業としては、まず、押圧ユニット30をアンカーボルト2から取り外し、次に型枠ユニット10をパッカー4から取り外す。その際、図4のねじ20を回転させることによって、固定型枠12をL状の半体12X、12Yに分解し、その半体12X、12Yを横方向に移動させる。これにより、型枠ユニット10を簡単にパッカー4から取り外すことができる。取り外す際、パッカープレート5を支持していたロッド18は、固定型枠12の貫通孔24に遊挿されていただけなので、パッカー4に残った状態になる。以上により、パッカープレート5を正確な位置に位置決めしたパッカー4を形成することができる。
このように本実施の形態のパッカー形成治具によれば、パッカープレート5を型枠ユニット10で支持し、押圧ユニット30で押圧し、モルタル50を流し込むだけなので、パッカー4を簡単に形成することができ、従来のような熟練工による作業が不要になる。
また、本実施の形態のパッカー形成治具は、パッカープレート5を型枠ユニット10で支持し、押圧ユニット30で上方から押圧することによって、正確な位置に固定した状態でモルタル50を流し込むようにしたので、パッカープレート5を常に正確な位置に固定することができる。
さらに、本実施の形態のパッカー形成治具は、重量物であるパッカー5を型枠ユニット10で支持しながらモルタルを流し込むので、パッカー4の形成時にパッカープレート5が沈み込むことがない。したがって、粘性の小さいモルタルを使用することができ、コストを削減することができるとともに、基礎台1へのパッカー4の付着性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態において、パッカー形成治具の材質は特に限定するものではないが、モルタル50と接触する面は、モルタル50との剥離性がよい材質、たとえばステンレスを用いることが好ましい。
また、上述した実施形態では、固定型枠12をねじ20によって組み立てるようにしたが、これに限定するものではなく、固定型枠12の構成物(半体12X、12Y)を横方向に移動させて分解する構成であればよい。たとえば、図6に示す如く、一方の半体12XにU状の溝52を横方向に形成し、もう一方の半体12Yにフランジ付きのねじ54を設けてもよい。この場合、ねじ54を溝52に係合させた後、ねじ54をねじ込むことによって、ねじ54のフランジと半体12Yとで半体12Xを挟圧し、半体12Xと半体12Yとを連結することができる。
本実施の形態のパッカー形成治具の型枠ユニットを示す斜視図 図1のスライド板を下方にスライドさせた状態を示す斜視図 本実施の形態のパッカー形成治具の押圧ユニットを示す斜視図 図1の固定型枠を分解した状態を示す斜視図 本実施の形態のパッカー形成方法を示す説明図 図4と異なる着脱方式を示す斜視図 パッカー及びパッカープレートの説明図
符号の説明
1…基礎台、2…アンカーボルト、4…パッカー、5…パッカープレート、10…型枠ユニット、12…固定型枠、14…スライド板、16…脚部材、18…ロッド、20…ねじ、22…ねじ、24…貫通孔、30…押圧ユニット、32…固定リング、34…アーム本体、36…伸縮アーム、38…付勢部材、40…押圧ピン、42…ねじ、44…ねじ、46…下ナット、48…上ナット、50…モルタル

Claims (5)

  1. アンカーボルトが立設された基礎台の上に凸状に形成され、その上部にパッカープレートが固定されるパッカーを形成するためのパッカー形成治具において、
    上下に開口された枠体状に形成され、その内側にパッカープレートを略水平に支持する支持部材を備えた固定型枠と、
    前記固定型枠を前記基礎台の上に支持し、且つ、該固定型枠の水平度と高さレベルを調整する機能を備えた脚部材と、
    前記固定型枠に対して上下にスライド自在に支持され、前記固定型枠と前記基礎部との隙間を閉塞するスライド部材と、
    前記アンカーボルトに着脱自在に取り付けられ、前記固定型枠の支持部材に支持されたパッカープレートの上面を下方に押圧する押圧部材と、
    を備えたことを特徴とするパッカー形成治具。
  2. 前記固定型枠は、着脱自在に連結される複数の部材から成り、該複数の部材は横方向に分解可能な構成であることを特徴とする請求項1に記載のパッカー形成治具。
  3. 前記支持部材は、前記固定型枠の対向する内側面に形成された孔にその両端部が遊挿されることによって略水平に支持される複数のロッドであることを特徴とする請求項1または2に記載のパッカー形成治具。
  4. 前記脚部材は、前記固定型枠に垂直方向に形成されたねじ孔に螺合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のパッカー形成治具。
  5. アンカーボルトが立設された基礎台の上に、パッカープレートを上部に固定するパッカーを形成するパッカー形成方法であって、
    前記パッカープレートを固定型枠の内部に配置し、
    該固定型枠の水平度と高さレベルを調整することによって、前記パッカープレートの水平度と高さレベルを調整し、
    前記固定型枠と基礎台との隙間を閉塞するとともに、前記パッカープレートの上面を前記アンカーボルトに取り付けた押圧部材によって下方に押圧し、
    前記固定型枠の内部に流動体を流し込み、前記流動体が硬化した後に前記固定型枠を分解するとともに前記押圧部材を前記アンカーボルトから取り外すことを特徴とするパッカー形成方法。
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