JP2016081544A - 回路付サスペンション基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線がカバー絶縁層から露出することを抑制することができながら、厚み方向におけるスライダの位置精度の向上を図ることができる回路付サスペンション基板を提供すること。【解決手段】回路付サスペンション基板1に、支持基板5と、支持基板5上に配置されるベース絶縁層6と、ベース絶縁層6上に配置される導体パターン7と、導体パターン7を被覆するカバー絶縁層8とを備えさせ、かつ、スライダ60を支持するための台座41を備える。台座41に、ベース絶縁層6に含まれるスライダ搭載部16と、導体パターン7に含まれるグランド配線25の第1部分25Aと、カバー絶縁層8に含まれる搭載領域カバー31とを備え、導体パターン7に、幅狭部分26Cを有する第1信号配線26を備える。そして、第1部分25Aの幅方向の寸法L1を、幅狭部分26Cの配線幅方向の寸法L2に対して、0.5〜3倍に形成する。【選択図】図3

Description

本発明は、回路付サスペンション基板、詳しくは、ハードディスクドライブに用いられる回路付サスペンション基板に関する。
従来より、磁気ヘッドを有するスライダが実装され、ハードディスクドライブに搭載される回路付サスペンション基板が知られている。回路付サスペンション基板は、金属支持基板と、金属支持基板の一方面に形成されるベース絶縁層と、ベース絶縁層の一方面に形成され、配線を備える導体層と、ベース絶縁層の一方面に形成され、配線を被覆するカバー絶縁層とを備えている。
このような回路付サスペンション基板として、例えば、スライダーを支持する台座を備え、台座が、絶縁層からなる下台座と、導体層からなり、下台座の上に形成される上台座とを備える回路付サスペンション基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、そのような回路付サスペンション基板では、スライダーが、上台座と接触するように、台座に載置される。
特開2009−116969号公報
しかし、特許文献1に記載の回路付サスペンション基板では、スライダーと導体層からなる上台座とが接触するので、それらが傷つく場合がある。
そこで、カバー絶縁層を、配線を被覆するとともに上台座を被覆するように構成し、スライダーを、上台座を被覆するカバー絶縁層上に載置することが検討される。
しかるに、カバー絶縁層の厚みは、被覆対象物(配線または上台座)の寸法に依存する。具体的には、カバー絶縁層の厚みは、被覆対象物の寸法が大きいほど厚く形成され、被覆対象物の寸法が小さいほど薄く形成される。そのため、被覆対象物がカバー絶縁層から露出することを抑制すべく、カバー絶縁層の厚みは、一般に、被覆対象物のうち最も寸法の小さい部分を基準として設定される。
ここで、特許文献1に記載の回路付サスペンション基板では、配線の幅方向の寸法が、上台座の幅方向の寸法よりも小さく形成されている。そのため、上台座を被覆するカバー絶縁層の厚みは、配線を被覆するカバー絶縁層の厚みよりも大きく形成され、ひいては、カバー絶縁層の厚みの設定値(基準値)よりも大きく形成される。
その結果、厚み方向において、上台座を被覆するカバー絶縁層上に載置されるスライダーの位置精度が低下するという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、配線がカバー絶縁層から露出することを抑制することができながら、厚み方向におけるスライダの位置精度の向上を図ることができる回路付サスペンション基板を提供することにある。
本発明の回路付サスペンション基板は、金属支持層と、前記金属支持層の厚み方向一方面に配置されるベース絶縁層と、前記ベース絶縁層の前記厚み方向一方面に配置される導体パターンと、前記ベース絶縁層の前記厚み方向一方面において、前記導体パターンを被覆するように配置されるカバー絶縁層とを備える回路付サスペンション基板であって、細台座部を含み、スライダを支持するための台座を備え、前記細台座部は、前記ベース絶縁層に含まれる台座ベース層と、前記導体パターンに含まれ、前記台座ベース層上において延びるように配置される台座導体層と、前記カバー絶縁層に含まれ、前記台座導体層上に配置される台座カバー層とを備え、前記導体パターンは、前記ベース絶縁層上において延びるように配置される第1配線を備え、前記第1配線は、前記第1配線の延びる方向と直交する配線幅方向の寸法が最も小さい幅狭部分を有し、前記台座導体層における前記台座導体層の延びる方向と直交する台座幅方向の寸法は、前記幅狭部分の前記配線幅方向の寸法に対して、0.5〜3倍であることを特徴としている。
このような構成によれば、台座導体層の台座幅方向の寸法が、第1配線の幅狭部分の配線幅方向の寸法に対して、0.5〜3倍であるので、台座カバー層の厚みは、幅狭部分を被覆するカバー絶縁層の厚みに対して、所定の割合の範囲内となる。
そのため、幅狭部分を基準としてカバー絶縁層の厚みを設定しても、台座カバー層の厚みが、カバー絶縁層の厚みの設定値から大きく外れることを抑制できる。
その結果、幅狭部分を確実に被覆することができながら、厚み方向におけるスライダの位置精度の向上を図ることができる。
また、前記台座を備えるスライダ搭載領域を備え、前記幅狭部分は、前記スライダ搭載領域の外側において、前記台座導体層に対して間隔を空けて配置されていることが好適である。
このような構成によれば、第1配線のうち配線幅方向の寸法が最も小さい幅狭部分が、スライダ搭載領域の近傍に配置されるので、回路付サスペンション基板において、スライダ搭載領域の周囲の省スペース化を図ることができ、ひいては、回路付サスペンション基板の小型化を図ることができる。
また、前記導体パターンは、前記ベース絶縁層上において延びるように配置される第2配線を備え、前記台座導体層は、前記第2配線の一部として構成されていることが好適である。
このような構成によれば、台座導体層を第2配線の一部として兼用できるので、台座導体層および第2配線の効率的な配置を確保することができ、スペースを有効に利用することができる。
また、前記第2配線は、前記金属支持層に接地されていることが好適である。
このような構成によれば、一部が台座導体層として構成される第2配線は、金属支持層に接地されているので、台座導体層が、スライダから電気的な影響を受けても、回路付サスペンション基板の動作に影響することを抑制できる。
また、前記台座導体層は、前記台座幅方向に互いに間隔を空けて、複数配置されていることが好適である。
このような構成によれば、台座導体層が複数配置されるので、台座は、より安定してスライダを支持することができる。
本発明の回路付サスペンション基板では、配線がカバー絶縁層から露出することを抑制することができながら、厚み方向におけるスライダの位置精度の向上を図ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態としての回路付サスペンション基板の平面図である。 図2は、図1に示す回路付サスペンション基板の実装部の拡大図である。 図3は、図2に示す実装部のA−A断面図である。 図4は、図2に示す実装部のB−B断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態としての回路付サスペンション基板に係る実装部の平面図である。 図6は、図5に示す実装部の平面図であって、カバー絶縁層を除いた状態を示す。 図7Aは、図5に示す実装部のC−C断面図である。図7Bは、図5に示す中央支持部のD−D断面図である。図7Cは、図5に示す第1信号配線の幅狭部分のE−E断面図である。 図8は、本発明の第3実施形態としての回路付サスペンション基板に係る実装部の平面図である。
1.第1実施形態
図1に示すように、回路付サスペンション基板1は、磁気ヘッド(図示せず)を有するスライダ60(図3および図4参照)を実装して、ハードディスクドライブ(図示せず)に搭載される。
そして、回路付サスペンション基板1は、ハードディスクドライブ(図示せず)に搭載された状態において、磁気ヘッド(図示せず)を、磁気ヘッド(図示せず)と磁気ディスク(図示せず)とが相対的に走行する時の空気流に抗して、磁気ディスクとの間に微小な間隔を保持しながら支持する。
回路付サスペンション基板1は、長手方向に延びる略平帯形状に形成されている。回路付サスペンション基板1は、その長手方向一方側(図1の紙面上側)に配置され、磁気ヘッド(図示せず)を備えるスライダ60(図3参照)が実装される実装部2と、その長手方向他方側(図1の紙面下側)に配置され、外部制御基板63に電気的に接続される外部接続部3と、実装部2と外部接続部3との間において、長手方向に延びる配線部4とを備えている。
なお、以下の説明において、方向について言及する場合には、実装部2が設けられる長手方向一方側を、回路付サスペンション基板1の先側とし、外部接続部3が設けられる長手方向他方側を、回路付サスペンション基板1の後側とする。また、図1において、紙面左側を回路付サスペンション基板1の左側とし、紙面右側を回路付サスペンション基板1の右側とする。また、図1において、紙面手前側を回路付サスペンション基板1の上側とし、紙面奥側を回路付サスペンション基板1の下側とする。具体的には、各図に示す方向矢印を基準とする。
なお、上下方向が厚み方向の一例であり、上側が厚み方向の一方側、下側が厚み方向の他方側の一例である。
このような回路付サスペンション基板1は、図4に示すように、積層構造を有しており、具体的には、金属支持層の一例としての支持基板5、ベース絶縁層6、導体パターン7、および、カバー絶縁層8が、下側から上側に向かって順次積層されて形成されている。なお、図1では、便宜上、ベース絶縁層6およびカバー絶縁層8を省略し、図2では、カバー絶縁層8を省略している。
支持基板5は、図1に示すように、実装部2に対応するジンバル部10と、配線部4に対応する配線支持部11と、外部接続部3に対応する接続基板部9とを備えている。
ジンバル部10は、支持基板5の先端部分であって、平面視略矩形の板状に形成されている。
ジンバル部10には、ジンバル開口12が形成されている。ジンバル開口12は、平面視略矩形枠状に形成されており、ジンバル部10を上下方向に貫通している。これによって、ジンバル部10は、周縁部14と、補強部13とに区画されている。
周縁部14は、ジンバル部10の周縁部分であって、平面視略矩形枠状に形成されている。周縁部14は、複数(2つ)のアウトリガー部14Aと、先側連続部14Bと、後側連続部14Cとを備えている。
1対のアウトリガー部14Aは、周縁部14の左右両端部であって、左右方向に互いに間隔を隔てて配置されている。各アウトリガー部14Aは、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。
先側連続部14Bは、周縁部14の先端部であって、1対のアウトリガー部14Aの先端部間に架設されている。先側連続部14Bは、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。
先側連続部14Bには、凹部14Dが形成されている。凹部14Dは、後方に向かって開放される平面視略凹状に形成されており、先側連続部14Bの後端縁における左右方向の略中央部分から先側に向かって凹んでいる。
後側連続部14Cは、周縁部14の後端部であって、1対のアウトリガー部14Aの後端部間に架設されている。後側連続部14Cは、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。
補強部13は、図2に示すように、周縁部14内において、周縁部14と間隔を隔てて配置されている。補強部13は、平面視略T字状に形成されており、矩形部13Aと、1対の張出部13Bとを有している。
矩形部13Aは、先後方向に延びる平面視略矩形状を有している。
1対の張出部13Bは、矩形部13Aの後端部に対して左右両側に配置されており、矩形部13Aの左右両端部のそれぞれから左右方向外側に向かって突出している。各張出部13Bは、平面視略矩形状に形成されている。
配線支持部11は、図1に示すように、周縁部14の後端部から連続して、後側へ延びる平面視略平帯形状に形成されている。
接続基板部9は、配線支持部11の後端部から連続して、右側へ突出する平面視略矩形状に形成されている。
支持基板5は、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などの金属材料から形成され、好ましくは、ステンレスから形成される。支持基板5の厚みは、例えば、10μm以上、好ましくは、15μm以上、例えば、35μm以下、好ましくは、25μm以下である。
ベース絶縁層6は、図4に示すように、支持基板5の上面(厚み方向一方面)に積層(配置)されている。ベース絶縁層6は、図2に示すように、第1端子形成部15と、台座ベース層の一例としてのスライダ搭載部16と、複数(2つ)の配線形成部17とを備えている。
第1端子形成部15は、ベース絶縁層6の先端部であって、凹部14Dを覆うように、先側連続部14B上に配置されている。第1端子形成部15は、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。また、第1端子形成部15には、複数(2つ)の貫通穴15Aが形成されている。
複数の貫通穴15Aは、上方から見て凹部14Dを挟むように、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。複数の貫通穴15Aのそれぞれは、平面視略矩形状に形成されており、第1端子形成部15を上下方向に貫通している。
スライダ搭載部16は、補強部13上に配置されている。スライダ搭載部16は、本体部16Aと、1対の第2端子形成部16Bとを備えている。
本体部16Aは、補強部13の矩形部13A上に配置されており、本体部16Aの先端部は、第1端子形成部15の後端部に接続されている。本体部16Aは、矩形部13Aの外形とほぼ同じ形状に形成されている。本体部16Aの外周縁は、矩形部13Aの外周縁よりもわずかに外側に配置されている。
また、本体部16Aには、開口16Cが形成されている。開口16Cは、本体部16Aの先後方向略中央に配置されている。開口16Cは、平面視略矩形状に形成されており、本体部16Aを厚み方向に貫通している。
1対の第2端子形成部16Bは、補強部13の1対の張出部13B上に配置されており、本体部16Aの後端部から左右方向の外側に突出している。第2端子形成部16Bは、張出部13Bの外形とほぼ同じ形状に形成されている。第2端子形成部16Bの外周縁は、張出部13Bの外周縁よりもわずかに外側に配置されている。
複数の配線形成部17は、具体的には、1対の配線形成部17であって、スライダ搭載部16を挟むように、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。複数の配線形成部17のそれぞれは、先後方向に延びており、第1直線部17Aと、膨出部17Bと、第2直線部17Cとを有している。
第1直線部17Aは、配線形成部17の先端部であって、スライダ搭載部16の本体部16Aに対して左右方向外側に間隔を隔てて配置され、かつ、アウトリガー部14Aに対して左右方向内側に間隔を隔てて配置されている。また、第1直線部17Aの先端部は、第1端子形成部15の左右方向端部に連続するとともに、スライダ搭載部16の本体部16Aの先端部に連続している。第1直線部17Aの後端部は、第2端子形成部16Bに対して、先側に僅かな間隔を空けて配置されている。
膨出部17Bは、第2端子形成部16Bの左右方向外側を回り込むように後側へ延びている。詳しくは、膨出部17Bは、第1直線部17Aの後端部から連続して左右方向外側へ延び、後側へ屈曲して、第2端子形成部16Bに対して左右方向外側を後側へ延びている。膨出部17Bは、第2端子形成部16Bに対して左右方向外側に間隔を隔てて配置され、かつ、アウトリガー部14Aに対して左右方向内側に間隔を隔てて配置されている。
第2直線部17Cは、膨出部17Bの後端部から連続して後方へ延びている。第2直線部17Cは、配線支持部11および接続基板部9上に配置されている。
ベース絶縁層6は、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、アクリル、ポリエーテル、ニトリル、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂から形成され、好ましくは、熱寸法安定性などの観点から、ポリイミドから形成される。また、ベース絶縁層6の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上、例えば、25μm以下、好ましくは、15μm以下である。
導体パターン7は、図4に示すように、ベース絶縁層6の上面(厚み方向一方面)に配置されている。導体パターン7は、図1および図2に示すように、複数(9個)の磁気ヘッド接続端子20と、複数(10個)の外部接続端子21と、複数(2個)の第1端子22と、複数(2つ)の第2端子23と、複数(11本)の配線24とを備えている。
複数の磁気ヘッド接続端子20は、図2に示すように、ベース絶縁層6の先端部において、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の磁気ヘッド接続端子20のそれぞれは、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。そして、各磁気ヘッド接続端子20の先側部分は、第1端子形成部15上に配置され、各磁気ヘッド接続端子20の後側部分は、スライダ搭載部16上に配置されている。
また、複数の磁気ヘッド接続端子20は、グランド端子20Aと、複数の信号端子20Bとを含んでいる。
グランド端子20Aは、複数の磁気ヘッド接続端子20のうち右側から数えて、3番目の磁気ヘッド接続端子20である。複数の信号端子20Bは、複数の磁気ヘッド接続端子20のうち、グランド端子20A以外の複数の磁気ヘッド接続端子20である。
複数の外部接続端子21のそれぞれは、図1に示すように、外部制御基板63に接続されるものであり、外部制御基板63の構成に応じて、その形状や配置、接合方法を任意に選択することができる。この実施形態において、複数の外部接続端子21は、配線形成部17の後端部において、先後方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の外部接続端子21は、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。
複数の第1端子22のそれぞれは、図2に示すように、複数の貫通穴15Aのそれぞれを塞ぐように、第1端子形成部15上において左右方向に互いに間隔を隔てて配置されている。これによって、第1端子22は、貫通穴15Aを介して、周縁部14の先側連続部14Bに接触しており、支持基板5に電気的に接続(接地)されている。また、複数の第1端子22のそれぞれは、平面視略矩形状に形成されている。
複数の第2端子23のそれぞれは、対応する第2端子形成部16B上に配置されている。複数の第2端子23のそれぞれは、平面視略矩形状に形成されている。
複数の配線24は、第2配線の一例としてのグランド配線25と、第1配線の一例としての複数(8本)の第1信号配線26と、第2配線の一例としての複数(2本)の第2信号配線27とを備えている。
グランド配線25は、グランド端子20Aの後端部から連続し、スライダ搭載部16の本体部16Aおよび配線形成部17上を通った後、支持基板5に接地するように形成されている。
つまり、グランド配線25は、スライダ搭載部16および配線形成部17上において延びるように引き回されており、台座導体層の一例としての第1部分25Aと、第2部分25Bとを備えている。
第1部分25Aは、グランド配線25のうち、スライダ搭載部16上に配置される部分である。第1部分25Aは、グランド端子20Aの後端部から連続して、後側に向かって延びた後、左側に向かって屈曲され、次いで、開口16Cを囲むように、先側に向かって開放される平面視略U字状に引き回されている。
詳しくは、第1部分25Aは、複数の直線部分29と、複数の角部分30とを備えている。
複数の直線部分29のそれぞれは、スライダ搭載部16上において、直線状に延びるように形成されている。複数の直線部分29は、第1直線部分29Aと、第2直線部分29Bと、第3直線部分29Cと、第4直線部分29Dと、第5直線部分29Eとを備えている。
第1直線部分29Aは、グランド端子20Aの後端部から連続して、後側に向かって延びている。第1直線部分29Aの後端部は、スライダ搭載部16の開口16Cの先端縁よりも先側に位置している。
第2直線部分29Bは、第1直線部分29Aの後端部から連続して、左側に向かって延びている。第2直線部分29Bの左端部は、開口16Cの左端縁よりも左側かつ矩形部13Aの左端縁よりも右側に位置している。
第3直線部分29Cは、第2直線部分29Bの左端部から連続して、開口16Cの左端縁に沿って、後側に向かって延びている。第3直線部分29Cの後端部は、開口16Cの後端縁よりも後側に位置している。
第4直線部分29Dは、第3直線部分29Cの後端部から連続して、開口16Cの後端縁に沿って、右側に向かって延びている。第4直線部分29Dの右端部は、開口16Cの右端縁よりも右側かつ矩形部13Aの右端縁よりも左側に位置している。
第5直線部分29Eは、第4直線部分29Dの右端部から連続して、開口16Cの右端縁に沿って、先側に向かって延びている。第5直線部分29Eの先端部は、先後方向において、開口16Cの先端縁と略同じ位置に位置している。
複数の角部分30は、第1角部分30Aと、第2角部分30Bと、第3角部分30Cと、第4角部分30Dとを含んでいる。
第1角部分30Aは、第1直線部分29Aと第2直線部分29Bとの連続部分である。第2角部分30Bは、第2直線部分29Bと第3直線部分29Cとの連続部分である。第3角部分30Cは、第3直線部分29Cと第4直線部分29Dとの連続部分である。第4角部分30Dは、第4直線部分29Dと第5直線部分29Eとの連続部分である。
第1部分25Aの延びる方向と直交する幅方向の寸法L1(台座幅方向の寸法の一例)は、図3に示すように、例えば、5μm以上、好ましくは、8μm以上、例えば、50μm以下、好ましくは、40μm以下である。つまり、第3直線部分29Cおよび第5直線部分29Eのそれぞれの左右方向の寸法L1は、上記範囲内であり、第4直線部分29Dの先後方向の寸法L1は、上記範囲内である。
また、第1部分25Aの幅方向の寸法L1は、後述する幅狭部分26Cの幅方向の寸法L2に対して、例えば、0.5倍以上、好ましくは、0.75倍以上、さらに好ましくは、0.9倍以上、例えば、3倍以下、好ましくは、1.5倍以下、さらに好ましくは、1.1倍以下であり、とりわけ好ましくは、1倍である。
第2部分25Bは、図2に示すように、グランド配線25のうち、配線形成部17上に配置される部分である。第2部分25Bは、第1部分25Aの第5直線部分29Eの先端部から連続して、Uターンするように屈曲し、第1直線部17A、膨出部17Bおよび第2直線部17C上を順次通過するように延びた後、第2直線部17Cの図示しない開口を貫通して、支持基板5に接続(接地)されている。
複数の第1信号配線26のそれぞれは、対応する磁気ヘッド接続端子20の後端部から連続し、スライダ搭載部16の本体部16Aおよび配線形成部17上を通って、外部接続端子21に連続するように、互いに間隔を隔てて形成されている(図1参照)。
つまり、複数の第1信号配線26のそれぞれは、スライダ搭載部16および配線形成部17上において延びるように引き回されており、台座導体層の一例としての搭載領域部分26Aと、搭載領域外部分26Bとを備えている。
搭載領域部分26Aは、第1信号配線26のうち、スライダ搭載部16上に配置される部分である。搭載領域部分26Aは、対応する信号端子20Bの後端部から連続して後側に延びた後、屈曲して左右方向外側に延びている。
搭載領域部分26Aの延びる方向と直交する幅方向の寸法L3は、図4に示すように、例えば、5μm以上、好ましくは、8μm以上、例えば、30μm以下、好ましくは、25μm以下であり、さらに好ましくは、グランド配線25の第1部分25Aの幅方向の寸法L1と同一の値である。
また、搭載領域部分26Aの幅方向の寸法L3は、グランド配線25の第1部分25Aの幅方向の寸法L1に対して、例えば、0.5倍以上、好ましくは、0.75倍以上、さらに好ましくは、0.9倍以上、例えば、3倍以下、好ましくは、1.5倍以下、さらに好ましくは、1.1倍以下であり、とりわけ好ましくは、1倍である。
搭載領域外部分26Bは、図2に示すように、第1信号配線26のうち、配線形成部17上に配置される部分である。搭載領域外部分26Bは、搭載領域部分26Aの遊端部から連続して左右方向外側に延びた後、後側に向かって屈曲し、第1直線部17A、膨出部17Bおよび第2直線部17C上を順次通過するように延びた後、対応する外部接続端子21に接続されている(図1参照)。
また、複数の第1信号配線26のそれぞれは、図1に示すように、第1信号配線26の延びる方向と直交する幅方向の寸法L2(配線幅方向の寸法の一例)が最も小さい幅狭部分26Cと、幅方向の寸法L2が幅狭部分26Cよりも大きい幅広部分26Dとを有している。幅狭部分26Cおよび幅広部分26Dの配置は特に制限されないが、本第1実施形態では、幅狭部分26Cおよび幅広部分26Dは、第1信号配線26の搭載領域外部分26Bに含まれている。
より詳しくは、幅狭部分26Cは、図2に示すように、配線形成部17の第1直線部17A上において、左右方向に互いに間隔を空けて複数並列配置されている。
幅狭部分26Cの幅方向の寸法L2は、図3に示すように、例えば、5μm以上、好ましくは、8μm以上、例えば、30μm以下、好ましくは、25μm以下であり、さらに好ましくは、グランド配線25の第1部分25Aの幅方向の寸法L1と同一の値である。
また、複数の幅狭部分26Cのうち、互いに隣り合う幅狭部分26Cの間の間隔L4は、例えば、5μm以上、好ましくは、8μm以上、例えば、30μm以下、好ましくは、25μm以下である。
また、幅広部分26Dは、図2に示すように、配線形成部17の第2直線部17C上において、左右方向に互いに間隔を空けて複数並列配置されている。
幅広部分26Dの幅方向の寸法は、例えば、8μm以上、好ましくは、10μm以上、例えば、200μm以下、好ましくは、100μm以下である。
複数の第2信号配線27のそれぞれは、対応する第2端子23の左右方向内側端部から連続し、スライダ搭載部16および配線形成部17上を通って、外部接続端子21に連続するように形成されている(図1参照)。
つまり、複数の第2信号配線27のそれぞれは、スライダ搭載部16および配線形成部17上において延びるように引き回されており、台座導体層の一例としての台座対応部分27Aと、外部端子接続部分27Bとを備えている。
台座対応部分27Aは、第2信号配線27のうち、スライダ搭載部16上に配置される部分である。台座対応部分27Aは、対応する第2端子23の左右方向内方端部から連続して左右方向の内側に延びた後、屈曲して先側に向かって延びている。
台座対応部分27Aは、図3に示すように、グランド配線25の第1部分25A(詳しくは、第3直線部分29Cおよび第5直線部分29Eのそれぞれ)に対して、左右方向の外側に間隔を空けて配置されている。
つまり、グランド配線25の第1部分25A、および、第2信号配線27の台座対応部分27Aは、スライダ搭載部16の本体部16A上の左右両端部のそれぞれにおいて、左右方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。
台座対応部分27Aの延びる方向と直交する幅方向の寸法L5は、例えば、5μm以上、好ましくは、8μm以上、例えば、30μm以下、好ましくは、25μm以下であり、さらに好ましくは、グランド配線25の第1部分25Aの幅方向の寸法L1と同一の値である。
また、台座対応部分27Aの幅方向の寸法L5は、幅狭部分26Cの幅方向の寸法L2に対して、例えば、0.5倍以上、好ましくは、0.75倍以上、さらに好ましくは、0.9倍以上、例えば、3倍以下、好ましくは、1.5倍以下、さらに好ましくは、1.1倍以下である。
また、グランド配線25の第1部分25Aと、第2信号配線27の台座対応部分27Aとの間の間隔L6は、第1部分25Aの幅方向の寸法L1に対して、例えば、0.5倍以上、好ましくは、0.75倍以上、さらに好ましくは、0.9倍以上、例えば、3倍以下、好ましくは、1.5倍以下、さらに好ましくは、1.1倍以下である。
外部端子接続部分27Bは、図2に示すように、第2信号配線27のうち、配線形成部17上に配置される部分である。外部端子接続部分27Bは、台座対応部分27Aの遊端部から連続して、Uターンするように屈曲され、第1直線部17A、膨出部17Bおよび第2直線部17C上を順次通過した後、対応する外部接続端子21に接続されている(図1参照)。
なお、外部端子接続部分27Bは、配線形成部17上において、第1信号配線26の搭載領域外部分26Bに対して、左右方向の内側に間隔を空けて配置されている。
導体パターン7は、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはこれらの合金などの導体材料から形成され、好ましくは、銅から形成されている。また、導体パターン7の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上であり、例えば、20μm以下、好ましくは、12μm以下である。
カバー絶縁層8は、図3および図4に示すように、導体パターン7を上側から被覆するように、ベース絶縁層6の上面に積層(配置)されている。詳しくは、カバー絶縁層8は、図示しない先端カバーと、台座カバー層の一例としての搭載領域カバー31と、複数(2つ)の配線カバー32とを備えている。
図示しない先端カバーは、磁気ヘッド接続端子20の先側部分、および、第1端子22を露出させるように、第1端子形成部15上に形成されている。
搭載領域カバー31は、スライダ搭載部16上に形成されており、搭載領域カバー31の先端部は、図示しない先端カバーの後端部の左右方向略中央に接続されている。搭載領域カバー31は、第2端子23を露出させ、磁気ヘッド接続端子20の後側部分、グランド配線25の第1部分25A、第1信号配線26の搭載領域部分26Aおよび第2信号配線27の台座対応部分27Aを被覆している。つまり、搭載領域カバー31は、グランド配線25の第1部分25Aおよび第2信号配線27の台座対応部分27A上に配置されている。
また、搭載領域カバー31には、スライダ搭載部16の開口16Cと上下方向に連通するカバー開口31Aが形成されている。カバー開口31Aは、開口16Cと同一の形状およびサイズを有しており、搭載領域カバー31を上下方向に貫通している。
複数の配線カバー32のそれぞれは、図3に示すように、対応する配線形成部17上に配置されており、配線カバー32の先端部は、図示しない先端カバーの左右両端部に連続するとともに、搭載領域カバー31の先端部に連続している。
複数の配線カバー32は、外部接続端子21を露出させ(図1参照)、グランド配線25の第2部分25B、第1信号配線26の搭載領域外部分26Bおよび第2信号配線27の外部端子接続部分27Bを被覆している。
カバー絶縁層8は、ベース絶縁層6と同様の合成樹脂から形成され、好ましくは、ポリイミドから形成される。カバー絶縁層8の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上、例えば、20μm以下、好ましくは、12μm以下である。
このような回路付サスペンション基板1は、図2に示すように、スライダ60を搭載するためのスライダ搭載領域40を備えている。
スライダ搭載領域40は、図3および図4に示すように、補強部13と、スライダ搭載部16と、スライダ搭載部16上に配置される導体パターン7(磁気ヘッド接続端子20の後側部分、グランド配線25の第1部分25A、第1信号配線26の搭載領域部分26Aおよび第2信号配線27の台座対応部分27A)と、搭載領域カバー31とを備えている(から構成されている)。つまり、第1信号配線26の幅狭部分26Cは、スライダ搭載領域40の外側に配置されている。
また、スライダ搭載領域40は、スライダ60を支持するための台座41を備えている。
台座41は、スライダ搭載部16と、グランド配線25の第1部分25Aと、第1信号配線26の搭載領域部分26Aと、第2信号配線27の台座対応部分27Aと、搭載領域カバー31とを備えている。なお、第1実施形態において、台座41は、細台座部のみからなる。
このような回路付サスペンション基板1には、スライダ60および複数(2つ)の圧電素子59が搭載される。
スライダ60は、上下方向に厚みを有する略平板形状に形成されている。スライダ60は、図4に示すように、図示しない磁気ヘッドに電気的に接続される複数のスライダ端子61を備えている。複数のスライダ端子61は、複数の磁気ヘッド接続端子20に対応しており、複数の磁気ヘッド接続端子20と同数設けられている。
このようなスライダ60を回路付サスペンション基板1に搭載するには、スライダ60をスライダ搭載領域40に対して上側から搭載する。そして、スライダ60がスライダ搭載領域40に搭載された状態において、スライダ60の下面における周縁部は、図3および図4に示すように、台座41の搭載領域カバー31に下側から接触される。これによって、スライダ60は台座41に支持される。
なお、スライダ60の下面における中央部分には、図示しないが、予め公知の接着剤が塗布されている。そして、スライダ60は、スライダ搭載領域40に搭載された状態において、スライダ搭載部16の開口16C、および、搭載領域カバー31のカバー開口31Aを介して、補強部13の矩形部13Aの上面に、接着剤により接着されている。
その後、複数のスライダ端子61のそれぞれと、対応する磁気ヘッド接続端子20の先側部分とを、はんだなどのボンディング部材62により接続する。
これによって、回路付サスペンション基板1のスライダ搭載領域40に対するスライダ60の搭載(搭載)作業が完了する。
複数の圧電素子59のそれぞれは、図3に示すように、先後方向に伸縮可能なアクチュエータであって、電気が供給され、その電圧が制御されることによって伸縮する。圧電素子59は、例えば、BaTiO(チタン酸バリウム)、PbTiO(チタン酸鉛)、Pb(Zr,Ti)O(ジルコン酸チタン酸鉛)などから形成される。また、圧電素子59は、図示しない第1素子端子および第2素子端子を備えている。
このような複数の圧電素子59を回路付サスペンション基板1に搭載するには、複数の圧電素子59を、スライダ60を挟むように左右方向に間隔を隔てて配置する。このとき、図示しない第1素子端子は、第1端子22と上下方向に向かい合い、図示しない第2素子端子は、第2端子23と上下方向に向かい合う。
その後、図示しない第1素子端子および第1端子22と、図示しない第2素子端子および第2端子23とを、はんだなどのボンディング部材により接続する。
これによって、回路付サスペンション基板1に対する複数の圧電素子59の搭載(搭載)作業が完了する。
このような回路付サスペンション基板1では、グランド配線25の第1部分25Aの幅方向の寸法L1は、図3に示すように、第1信号配線26の幅狭部分26Cの幅方向の寸法L2に対して、0.5〜3倍である。そのため、第1部分25Aを被覆する搭載領域カバー31の厚みは、幅狭部分26Cを被覆する配線カバー32の厚みに対して、所定の割合の範囲内となる。
その結果、幅狭部分26Cを基準としてカバー絶縁層8の厚みを設定しても、搭載領域カバー31の厚みが、カバー絶縁層8の厚みの設定値から大きく外れることが抑制できる。
これによって、第1信号配線26の幅狭部分26Cを確実に被覆することができながら、上下方向におけるスライダ60の位置精度の向上を図ることができる。
また、第1信号配線26の幅狭部分26Cは、図2に示すように、スライダ搭載領域40の外側において、第2信号配線27の台座対応部分27Aに対して、左右方向に間隔を空けて配置されている。つまり、第1信号配線26の幅狭部分26Cが、スライダ搭載領域40の近傍(実装部2)に配置されている。
そのため、回路付サスペンション基板1において、スライダ搭載領域40の周囲の省スペース化を図ることができ、ひいては、実装部2の小型化を図ることができる。
台座41を構成する第1部分25Aおよび台座対応部分27Aのそれぞれは、グランド配線25の一部、および、第2信号配線27の一部として兼用されている。そのため、グランド配線25の第1部分25Aおよび第2信号配線27の第2信号配線27の効率的な配置を確保することができ、スペースを有効に利用することができる。
また、グランド配線25は、図2に示すように、支持基板5に接地されている。そのため、グランド配線25の第1部分25Aが、スライダ60から電気的な影響を受けても、回路付サスペンション基板1の動作に影響することを抑制できる。
また、グランド配線25の第1部分25Aと、第2信号配線27の台座対応部分27Aとは、図3に示すように、左右方向に互いに間隔を空けて並列配置されている。そのため、台座41はより安定してスライダ60を支持することができる。
2.第2実施形態
次に、図5〜図7Bを参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態では、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、回路付サスペンション基板1は、図4に示すように、支持基板5、ベース絶縁層6、導体パターン7、および、カバー絶縁層8を備えるが、第2実施形態では、回路付サスペンション基板1は、図7A〜図7Cに示すように、支持基板5、ベース絶縁層6、導体パターン7、および、カバー絶縁層8に加え、さらに支持層100を備えている。
このような第2実施形態において、支持基板5は、図6に示すように、実装部2に対応するジンバル部70を備えている。
ジンバル部70は、支持基板5の先端部分であって、支持部71と、1対のアウトリガー部73と、1対の連結部72とを備えている。
支持部71は、平面視略H字状を有しており、先側部分71Aと、後側部分71Bと、架橋部分71Cとを備えている。
先側部分71Aは、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。
後側部分71Bは、先側部分71Aに対して後方に間隔を空けて配置され、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。
架橋部分71Cは、先側部分71Aと後側部分71Bとの間に配置されており、先後方向に延びる平面視矩形状に形成されている。架橋部分71Cは、先側部分71Aの後端縁における左右方向略中央部分と、後側部分71Bの先端縁における左右方向略中央部分とを接続している。
1対のアウトリガー部73は、支持部71を挟むように、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。1対のアウトリガー部73のそれぞれは、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。各アウトリガー部73の先端部は、支持部71の先側部分71Aに対して、左右方向の外側に間隔を空けて配置されている。なお、図示しないが、各アウトリガー部73の後端部は、配線支持部11の先端部に接続されている。
1対の連結部72は、支持部71の後側部分71Bの左右両端部と、1対のアウトリガー部73の先端部とを連結している。1対の連結部72のそれぞれは、支持部71の後側部分71Bの左右両端縁から連続して、先側に向かうにつれて左右方向外側に向かって延び、1対のアウトリガー部73の先端部の左右方向内側端縁に接続されている。
ベース絶縁層6は、台座ベース層の一例としてのスライダ搭載部75と、1対の配線形成部76と、支持接続部82とを備えている。
スライダ搭載部75は、支持部71に対応しており、第1端子形成部77と、第2端子形成部78と、ベース架橋部79とを備えている。
第1端子形成部77は、スライダ搭載部75の先側部分であって、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。第1端子形成部77の先側部分は、支持部71の先側部分71A上に配置され、第1端子形成部77の後側部分は、先側部分71Aよりも後側に配置されている。第1端子形成部77には、複数(2つ)の貫通穴77Aが形成されている。
複数の貫通穴77Aは、第1端子形成部77の後側部分に配置されており、支持部71の先側部分71Aよりも後側に配置されている。複数の貫通穴77Aは、上方から見て、架橋部分71Cの左右両側に位置するように、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。複数の貫通穴77Aのそれぞれは、平面視略矩形状に形成されており、第1端子形成部77を上下方向に貫通している。
第2端子形成部78は、スライダ搭載部75の後側部分であって、第1端子形成部77に対して後側に間隔を空けて配置されている。第2端子形成部78は、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。第2端子形成部78の後側部分は、支持部71の後側部分71B上に配置され、第2端子形成部78の先側部分は、後側部分71Bよりも先側に配置されている。第2端子形成部78には、複数(2つ)の貫通穴78Aが形成されている。
複数の貫通穴78Aは、第2端子形成部78の先側部分に配置されており、支持部71の後側部分71Bよりも先側に配置されている。複数の貫通穴78Aは、上方から見て、架橋部分71Cの左右両側に位置するように、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。複数の貫通穴78Aのそれぞれは、平面視略矩形状に形成されており、第2端子形成部78を上下方向に貫通している。
ベース架橋部79は、第1端子形成部77と第2端子形成部78との間において、架橋部分71C上に配置されている。ベース架橋部79は、平面視略矩形状に形成されている。ベース架橋部79は、第1端子形成部77の後端縁における左右方向略中央部分と、第2端子形成部78の先端縁における左右方向略中央部分とを接続している。
1対の配線形成部76は、第2端子形成部78を挟むように、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。1対の配線形成部76のそれぞれは、ベース連結部80と、ベース直線部81とを備えている。
ベース連結部80は、対応する連結部72の後側部分上に配置されている。ベース連結部80の左右方向内側端縁は、第2端子形成部78の左右方向端縁に接続されている。
ベース直線部81は、ベース連結部80の左右方向外側に配置されており、先側部81Aと、図示しない後方部とを有している。
先側部81Aは、アウトリガー部73に対して左右方向内側に間隔を隔てて配置されている。先側部81Aは、先後方向に延びる平帯状に形成されている。そして、先側部81Aの先端部は、ベース連結部80の先端部に接続されている。
図示しない後方部は、先側部81Aの後端部から連続して後側へ延びている。図示しない後方部は、配線支持部11および接続基板部9上に配置されている(図1参照)。
支持接続部82は、可撓性を有しており、支持部71の先側部分71Aと、1対のアウトリガー部73とを接続している。
支持接続部82は、1対のアウトリガー部73の先端部と、支持部71の先側部分71Aの左右両端部とを湾曲状に連結する1対の湾曲部82Aと、1対のアウトリガー部73の先端部と、支持部71の先側部分71Aの先端部とを連結するE字部82Bとを備えている。
湾曲部82Aは、アウトリガー部73の先端部から左右方向内側斜め先側に向かって湾曲状に延び、先側部分71Aの左右方向端部に至っている。
E字部82Bは、平面視略E字状に形成され、具体的には、両アウトリガー部73の先端から先側に向かって延び、その後、左右方向内側に屈曲し、左右方向内側に延びて合一となった後、後側に屈曲して、先側部分71Aの先端部の左右方向略中央に至っている。
導体パターン7は、複数(4個)の磁気ヘッド接続端子83と、複数(2個)の第1端子84と、複数(2つ)の第2端子85と、複数(6本)の配線86と、台座導体層の一例としての複数(4つ)の台座配線87とを備えている。
複数の磁気ヘッド接続端子83は、第1端子形成部77の先側部分において、左右方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の磁気ヘッド接続端子83のそれぞれは、先後方向に延びる平面視略矩形状に形成されている。
複数の第1端子84は、第1端子形成部77の後側部分において、左右方向に互いに間隔を隔てて配置されている。複数の第1端子84のそれぞれは、平面視略矩形状に形成されており、1対の貫通穴77Aのそれぞれを塞いでいる。これによって、第1端子84は、貫通穴77Aを介して、下側から露出している。
複数の第2端子85は、第2端子形成部78の先側部分において、左右方向に互いに間隔を隔てて配置されている。複数の第2端子85のそれぞれは、平面視略矩形状に形成されており、1対の貫通穴78Aのそれぞれを塞いでいる。これによって、第2端子85は、貫通穴78Aを介して、下側から露出している。
複数の配線86は、第1配線の一例としての複数(4本)の第1信号配線88と、複数(2本)の第2信号配線89とを備えている。
複数の第1信号配線88は、対応する磁気ヘッド接続端子83の前端部から連続し、スライダ搭載部75および配線形成部76上を通って、外部接続端子21に連続するように、互いに間隔を隔てて形成されている(図1参照)。
詳しくは、複数の第1信号配線88のそれぞれは、台座導体層の一例としての搭載領域部分88Aと、搭載領域外部分88Bとを備えている。
搭載領域部分88Aは、第1信号配線88のうち、スライダ搭載部75上に配置される部分である。搭載領域部分88Aは、対応する磁気ヘッド接続端子83の先端部から連続して左右方向内側に延びた後、後側に向かって屈曲し、ベース架橋部79上を通過するように、第2端子形成部78の後端部まで延び、次いで、第2端子形成部78の左右方向両端部まで、左右方向外側に向かって延びている。
搭載領域部分88Aの幅方向の寸法L7の範囲は、図7Bに示すように、例えば、第1実施形態における第1部分25Aの幅方向の寸法L1(図3参照)の範囲と同様である。
また、搭載領域部分88Aの幅方向の寸法L7は、後述する幅狭部分88Cの幅方向の寸法L8に対して、例えば、0.5倍以上、好ましくは、0.75倍以上、さらに好ましくは、0.9倍以上、例えば、3倍以下、好ましくは、1.5倍以下、さらに好ましくは、1.1倍以下であり、とりわけ好ましくは、1倍である。
搭載領域外部分88Bは、図6に示すように、第1信号配線88のうち、配線形成部76上に配置される部分である。搭載領域外部分88Bは、搭載領域部分88Aの遊端部から連続して、ベース連結部80上において、先側に向かうにつれて左右方向の外側に向かうように延びた後、Uターンするように屈曲され、ベース直線部81上において、後側に向かって延びている(図1参照)。
また、搭載領域外部分88Bは、図7Cに示すように、幅方向の寸法L8が最も小さい幅狭部分88Cと、幅方向の寸法L8が幅狭部分88Cよりも大きい幅広部分(図示せず)とを有している。
幅狭部分88Cは、ベース直線部81の先側部81A上において、左右方向に互いに間隔を空けて複数並列配置されている。幅狭部分88Cの幅方向の寸法L8の範囲は、例えば、第1実施形態における幅狭部分26Cの幅方向の寸法L2の範囲と同様である。
幅広部分(図示せず)は、図示しないが、ベース直線部81の後方部(図示せず)上において、左右方向に互いに間隔を空けて複数並列配置されている(図1参照)。幅広部分(図示せず)の幅方向の寸法L8の範囲は、例えば、第1実施形態における幅広部分26Dの幅方向の寸法の範囲と同様である。
複数の第2信号配線89は、図6に示すように、対応する第2端子85の左右方向外側端部から連続し、ベース連結部80およびベース直線部81上を通って、外部接続端子21に連続するように形成されている(図1参照)。
複数の台座配線87は、1対の先側台座配線87Aと、1対の後側台座配線87Bとを備えている。
1対の先側台座配線87Aは、第1端子形成部77上において、複数の第1信号配線88の搭載領域部分88Aを挟むように、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。1対の先側台座配線87Aのそれぞれは、左右方向に直線状に延びており、先後方向において、磁気ヘッド接続端子83と第1端子84との間に、それらと間隔を空けて配置されている。
1対の後側台座配線87Bは、第2端子形成部78上において、複数の第1信号配線88の搭載領域部分88Aを挟むように、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。1対の後側台座配線87Bのそれぞれは、左右方向に直線状に延びており、先後方向において、第2端子85の後側に間隔を空けて配置されている。
そして、複数の台座配線87のそれぞれの幅方向の寸法L9(先後方向の寸法L9)の範囲は、図7Aに示すように、例えば、第1実施形態における第1部分25Aの幅方向の寸法L1の範囲と同様である。
また、台座配線87の幅方向の寸法L9は、幅狭部分88Cの幅方向の寸法L8に対して、例えば、0.5倍以上、好ましくは、0.75倍以上、さらに好ましくは、0.9倍以上、例えば、3倍以下、好ましくは、1.5倍以下、さらに好ましくは、1.1倍以下であり、とりわけ好ましくは、1倍である。
カバー絶縁層8は、図5に示すように、台座カバー層の一例としての搭載領域カバー90と、複数(2つ)の配線カバー91とを備えている。
搭載領域カバー90は、スライダ搭載部75上に形成され、先側カバー90Aと、後側カバー90Bと、カバー架橋部90Cとを有している。
先側カバー90Aは、図7Aに示すように、搭載領域カバー90の先側部分であって、スライダ搭載部75の第1端子形成部77上に配置されている。先側カバー90Aは、図5に示すように、上下方向から見て、第1端子形成部77と略同一の形状およびサイズを有している。また、先側カバー90Aは、磁気ヘッド接続端子83を露出させ、複数の第1端子84、複数の第1信号配線88の搭載領域部分88Aの先側部分、および、1対の先側台座配線87Aを被覆している。
後側カバー90Bは、図7Aに示すように、搭載領域カバー90の後側部分であって、スライダ搭載部75の第2端子形成部78上に配置されている。後側カバー90Bは、図5に示すように、上下方向から見て、第2端子形成部78と略同一の形状およびサイズを有している。また、後側カバー90Bは、複数の第2端子85、複数の第1信号配線88の搭載領域部分88Aの後側部分、および、1対の後側台座配線87Bを被覆している。
カバー架橋部90Cは、先側カバー90Aと後側カバー90Bとの間において、ベース架橋部79上に配置されている。カバー架橋部90Cは、先側カバー90Aの後端縁における左右方向略中央部分と、後側カバー90Bの先端縁における左右方向略中央部分とを接続している。
複数の配線カバー91のそれぞれは、対応する配線形成部76上に配置されており、配線カバー91の先端部は、搭載領域カバー90の後端部における左右両端部に連続している。複数の配線カバー91のそれぞれは、第1信号配線88の搭載領域外部分88Bおよび第2信号配線89を被覆している。
支持層100は、図7Aおよび図7Bに示すように、搭載領域カバー90上に配置されている。支持層100は、図5に示すように、1対の先側支持部101と、1対の後側支持部102と、中央支持部103とを備えている。
1対の先側支持部101は、1対の先側台座配線87Aに対応しており、先側カバー90A上に配置されている。1対の先側支持部101は、上方から見て1対の先側台座配線87Aと重なるように、左右方向に間隔を空けて配置されている。詳しくは、1対の先側支持部101のそれぞれは、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されており、上下方向に投影したときに、対応する先側台座配線87Aの全てを含むように配置されている。
1対の後側支持部102は、1対の後側台座配線87Bに対応しており、後側カバー90B上に配置されている。1対の後側支持部102は、上方から見て1対の後側台座配線87Bと重なるように、左右方向に間隔を空けて配置されている。詳しくは、1対の後側支持部102のそれぞれは、左右方向に延びる平面視略矩形状に形成されており、上下方向に投影したときに、対応する後側台座配線87Bの全てを含むように配置されている。
中央支持部103は、カバー架橋部90C上に配置されている。中央支持部103は、平面視略円形状に形成されており、上下方向に投影したときに、複数の第1信号配線88の搭載領域部分88Aの先後方向中央部分と重なるように配置されている。
このような回路付サスペンション基板1は、スライダ60を搭載するためのスライダ搭載領域95を備えている。
スライダ搭載領域95は、図7Aに示すように、支持部71と、スライダ搭載部75と、スライダ搭載部75上に配置される導体パターン7(複数の磁気ヘッド接続端子83、複数の第1信号配線88の搭載領域部分88A、複数の台座配線87)と、搭載領域カバー90と、支持層100とを備えている(から構成されている)。
また、スライダ搭載領域95は、スライダ60を支持するための台座96を備えている。
台座96は、スライダ搭載部75と、複数の第1信号配線88の搭載領域部分88Aと、複数の台座配線87と、搭載領域カバー90と、支持層100とを備えている。なお、第2実施形態において、台座96は、細台座部のみからなる。
このような第2実施形態に係る回路付サスペンション基板1では、スライダ60がスライダ搭載領域95に対して上側に搭載され、複数の圧電素子59がスライダ搭載領域95に対して下側に搭載される。
スライダ60がスライダ搭載領域95に搭載された状態において、スライダ60の下面における先端部は、1対の先側支持部101のそれぞれに下側から接触され、スライダ60の下面における後端部は、1対の後側支持部102のそれぞれに下側から接触される。また、スライダ60の下面における略中央部分は、図7Bに示すように、中央支持部103に下側から接触される。これらによって、スライダ60は台座96に支持される。
また、複数の圧電素子59は、図6に示すように、支持部71の先側部分71Aと後側部分71Bとの間において、架橋部分71Cを挟むように、左右方向に互いに間隔を隔てて配置されている。
複数の圧電素子59のそれぞれがスライダ搭載領域95に搭載された状態において、図示しない第1素子端子が、第1端子84の下側に配置され、図示しない第2素子端子が、第2端子85の下側に配置される。
このような第2実施形態では、図7A〜図7Cに示すように、台座配線87の幅方向の寸法L9は、第1信号配線88の幅狭部分88Cの幅方向の寸法L8に対して、0.5〜3倍である。そのため、台座配線87上の搭載領域カバー90の厚みは、幅狭部分88C上の配線カバー91の厚みに対して、所定の割合の範囲内となる。
その結果、幅狭部分88Cを基準としてカバー絶縁層8の厚みを設定しても、搭載領域カバー90の厚みが、カバー絶縁層8の厚みの設定値から大きく外れることが抑制できる。
これによって、搭載領域カバー90の厚みの精度の向上を図ることができるので、搭載領域カバー90上に支持層100を配置しても、上下方向におけるスライダ60の位置精度の向上を図ることができる。
そのため、第2実施形態によっても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
3.第3実施形態
次に、図8を参照して、本発明の第3施形態について説明する。なお、第3実施形態では、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、台座41が、細台座部のみからなるが、第3実施形態では、図8に示すように、台座41は、細台座部110と、太台座部111とを備えている。
第3実施形態において、スライダ搭載部16の本体部16Aには、複数(2つ)のグランド開口112が形成されている。
複数のグランド開口112は、本体部16Aにおいて、グランド配線25の第3角部分30Cおよび第4角部分30Dに対応する部分に形成されている。複数のグランド開口112は、左右方向に互いに間隔を空けて配置されている。複数のグランド開口112のそれぞれは、平面視略円形状に形成されており、本体部16Aを上下方向に貫通している。
そして、グランド配線25の第3角部分30Cおよび第4角部分30Dのそれぞれは、平面視略円形状に形成されており、その中心部分が複数のグランド開口112のそれぞれに充填されている。これによって、第3角部分30Cおよび第4角部分30Dのそれぞれは、本体部16Aを上下方向に貫通しており、グランド開口112内において露出する矩形部13Aの上面と接触している。
このような第3実施形態の台座41は、細台座部110と、太台座部111とを備えている。
細台座部110は、スライダ搭載部16と、グランド配線25の第1部分25A(第3角部分30Cおよび第4角部分30Dを除く)と、第1信号配線26の搭載領域部分26Aと、第2信号配線27の台座対応部分27Aと、搭載領域カバー31とを備えている(から構成されている)。
太台座部111は、スライダ搭載部16と、グランド配線25の第3角部分30Cおよび第4角部分30Dと、第1信号配線26の搭載領域部分26Aと、第2信号配線27の台座対応部分27Aと、搭載領域カバー31とを備えている(から構成されている)。つまり、台座41の大部分が、細台座部110として構成され、台座41の一部が、太台座部111として構成されている。
そして、スライダ60がスライダ搭載領域95に搭載された状態において、スライダ60の四隅のうち、後側の2つの隅(つまり、後左側および後右側のそれぞれの隅)が、太台座部111に下側から支持され、後側の2つの隅を除くスライダ60の下面の周縁が細台座部110に支持される。
このような第3実施形態では、図8に示すように、台座41の大部分である細台座部110が、複数の直線部分29を備えている。そして、複数の直線部分29のそれぞれの幅方向の寸法L1は、図3に示すように、第1信号配線26の幅狭部分26Cの幅方向の寸法L2に対して、0.5〜3倍である。そのため、各直線部分29上の搭載領域カバー31の厚みは、幅狭部分26C上の配線カバー32の厚みに対して、所定の割合の範囲内となる。
その結果、各直線部分29上の搭載領域カバー31の厚み、とりわけ、第2直線部分29B、第3直線部分29C、第4直線部分29Dおよび第5直線部分29Eのそれぞれの上の搭載領域カバー31の厚みの精度の向上を図ることができる。
これによって、スライダ60の下面における、前側周縁、左側周縁、後側周縁および右側周縁を精度よく支持することができ、上下方向におけるスライダ60の位置精度の向上を図ることができる。
そのため、第3実施形態によっても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
4.変形例
上記の第1実施形態〜第3実施形態では、第1信号配線26が幅狭部分26Cを備えているが、第1信号配線26の幅方向の寸法は、全体にわたって一定であってもよい。この場合、第1信号配線26の全体が、幅狭部分に対応する。
また、上記の第1実施形態および第3実施形態では、台座導体層に対応する第1部分25Aがグランド配線25の一部として構成され、台座導体層に対応する台座対応部分27Aが第2信号配線27の一部として構成されているが、これに限定されず、配線24と、台座導体層とをそれぞれ独立して設けることもできる。
また、上記の第1実施形態および第3実施形態では、台座導体層に対応する第1部分25Aを有する配線24が、グランド配線25として構成されているが、これに限定されず、第1部分25Aを有する配線24を、信号配線として構成することもできる。
また、上記の第1実施形態および第3実施形態では、台座41において、グランド配線25の第1部分25Aと、第2信号配線27の台座対応部分27Aとが、左右方向に互いに間隔を空けて並列配置されているが、これに限定されず、台座41は、第1部分25Aおよび台座対応部分27Aの少なくともいずれか一方を備えていればよい。
これら変形例によっても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、上記の第1実施形態〜第3実施形態および変形例のそれぞれは、適宜組み合わせることができる。
1 回路付サスペンション基板
5 支持基板
6 ベース絶縁層
7 導体パターン
8 カバー絶縁層
16 スライダ搭載部
25 グランド配線
25A 第1部分
26 第1信号配線
26A 搭載領域部分
26C 幅狭部分
27 第2信号配線
27A 台座対応部分
31 搭載領域カバー
40 スライダ搭載領域
41 台座
60 スライダ
75 スライダ搭載部
88 第1信号配線
88A 搭載領域部分
88C 幅狭部分
90 搭載領域カバー
110 細台座部
L1 第1部分の幅方向の寸法
L2 幅狭部分の幅方向の寸法

Claims (5)

  1. 金属支持層と、前記金属支持層の厚み方向一方面に配置されるベース絶縁層と、前記ベース絶縁層の前記厚み方向一方面に配置される導体パターンと、前記ベース絶縁層の前記厚み方向一方面において、前記導体パターンを被覆するように配置されるカバー絶縁層とを備える回路付サスペンション基板であって、
    細台座部を含み、スライダを支持するための台座を備え、
    前記細台座部は、
    前記ベース絶縁層に含まれる台座ベース層と、
    前記導体パターンに含まれ、前記台座ベース層上において延びるように配置される台座導体層と、
    前記カバー絶縁層に含まれ、前記台座導体層上に配置される台座カバー層とを備え、
    前記導体パターンは、前記ベース絶縁層上において延びるように配置される第1配線を備え、
    前記第1配線は、前記第1配線の延びる方向と直交する配線幅方向の寸法が最も小さい幅狭部分を有し、
    前記台座導体層における前記台座導体層の延びる方向と直交する台座幅方向の寸法は、前記幅狭部分の前記配線幅方向の寸法に対して、0.5〜3倍であることを特徴とする、回路付サスペンション基板。
  2. 前記台座を備えるスライダ搭載領域を備え、
    前記幅狭部分は、前記スライダ搭載領域の外側において、前記台座導体層に対して間隔を空けて配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板。
  3. 前記導体パターンは、前記ベース絶縁層上において延びるように配置される第2配線を備え、
    前記台座導体層は、前記第2配線の一部として構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の回路付サスペンション基板。
  4. 前記第2配線は、前記金属支持層に接地されていることを特徴とする、請求項3に記載の回路付サスペンション基板。
  5. 前記台座導体層は、前記台座幅方向に互いに間隔を空けて、複数配置されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
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