JP2018170066A - 回路付サスペンション基板 - Google Patents

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Hiroto Fujimura
仁人 藤村
さおり 金▲崎▼
Saori Kanezaki
さおり 金▲崎▼
浩之 田辺
Hiroyuki Tanabe
浩之 田辺
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Abstract

【課題】接着領域を十分に確保できるとともに、スライダと堰部との間から接着剤が流出することを抑制できる回路付サスペンション基板を提供すること。
【解決手段】スライダが実装される回路付サスペンション基板1に、金属支持層2と、ベース絶縁層3と、複数の磁気ヘッド接続端子40を含む導体パターン4と、複数の磁気ヘッド接続端子40が露出されるように導体パターン4を被覆する第1カバー絶縁層5と、第2カバー絶縁層6とを備える。第2カバー絶縁層6から、接着領域Rを囲むように延び、かつ、複数の磁気ヘッド接続端子40に向かって開放され、接着剤Aが接着領域Rからはみ出すことを抑制する堰部60を形成し、堰部60の厚み方向一方面に、接着領域Rよりも厚み方向の一方側に位置し、スライダと接触する台座面62を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路付サスペンション基板に関する。
磁気ヘッドを備えるスライダが実装される回路付サスペンション基板が知られている。
例えば、スライダを搭載するスライダ搭載領域と、スライダを支持する台座部と、スライダを固定する接着剤がスライダ搭載領域から流出することを抑制する堰部とを備え、台座部の厚みが、堰部の厚みより厚い回路付サスペンション基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そのような回路付サスペンション基板にスライダを実装するには、接着剤をスライダ搭載領域に配置した後、スライダを台座部に接触するように配置する。このとき、接着剤は、スライダに押圧されるが、堰部によってスライダ搭載領域から流出することが抑制される。
特開2016−91585号公報
しかし、特許文献1に記載の回路付サスペンション基板では、台座部の厚みが堰部の厚みよりも厚いので、スライダが実装されたときに、スライダと堰部との間に隙間が生じる。そのため、スライダと堰部との間の隙間から、接着剤が流出するおそれがある。
本発明は、接着領域を十分に確保できるとともに、スライダと堰部との間から接着剤が流出することを抑制できる回路付サスペンション基板を提供する。
本発明[1]は、スライダが実装される回路付サスペンション基板であって、金属支持層と、前記金属支持層の厚み方向一方側に配置される第1絶縁層と、前記第1絶縁層の前記厚み方向一方側に配置され、前記厚み方向と直交する直交方向に互いに間隔を空けて配置される複数の端子を含む導体パターンと、前記第1絶縁層の前記厚み方向一方側に配置され、前記複数の端子が露出されるように前記導体パターンを被覆する第2絶縁層と、前記第2絶縁層の前記厚み方向一方側に配置される第3絶縁層と、を備え、前記第3絶縁層は、前記スライダを固定するための接着剤を配置する接着領域を囲むように延び、かつ、前記複数の端子に向かって開放され、前記接着剤が前記接着領域からはみ出すことを抑制する堰部を形成し、前記第3絶縁層の前記厚み方向一方面は、前記接着領域よりも前記厚み方向の一方側に位置し、前記スライダと接触する台座面を有する、回路付サスペンション基板を含んでいる。
このような構成によれば、金属支持層と、第1絶縁層と、導体パターン、第2絶縁層と、第3絶縁層とが、厚み方向に順に配置されており、第3絶縁層が、接着領域を囲むように延びる堰部を形成するとともに、第3絶縁層の厚み方向一方面が台座面を有する。
そのため、接着剤が配置される接着領域の大きさを十分に確保することができながら、堰部を形成する第3絶縁層の台座面をスライダと接触させることができ、スライダと第3絶縁層との間に隙間ができることを抑制できる。
その結果、接着領域を十分に確保できるとともに、スライダと堰部との間から接着剤が流出することを抑制できる。
本発明[2]は、前記導体パターンは、前記複数の端子に接続され、かつ、互いに平行となるように延びる複数の配線からなる配線群を有し、前記第3絶縁層は、前記厚み方向から見て前記配線群の少なくとも一部と重なるように配置され、前記第3絶縁層の延びる方向と直交する幅方向の寸法は、前記配線群の延びる方向と直交する幅方向の寸法よりも小さい、上記[1]に記載の回路付サスペンション基板を含んでいる。
しかるに、スライダを安定して接着するために、接着領域の面積を精度よく確保することが望まれている。しかし、第3絶縁層の幅方向の寸法が配線群の幅方向の寸法以上である場合、第3絶縁層が所望の位置からずれて配置されると、第3絶縁層を第2絶縁層の厚み方向一方側に安定して配置することができず、接着領域の面積を精度よく確保するには限度がある。
一方、上記の構成によれば、第3絶縁層の幅方向の寸法が配線群の幅方向の寸法よりも小さいので、第3絶縁層が所望の位置からずれても、第3絶縁層を第2絶縁層の厚み方向一方側に安定して配置することができ、接着領域の面積の精度の向上を図ることができる。
本発明[3]は、前記第3絶縁層は、前記厚み方向から見て、前記配線群のうち前記幅方向の最も外側に位置する配線と重なるように配置され、前記第3絶縁層と前記配線群を被覆する前記第2絶縁層とが段差を形成する、上記[2]に記載の回路付サスペンション基板を含んでいる。
このような構成によれば、第3絶縁層が、配線群を被覆する第2絶縁層と段差を形成するように配置されるので、接着領域に配線群を被覆する第2絶縁層を含めることができる。そのため、接着領域の面積の向上を図ることができ、接着領域にスライダをより一層安定して接着することができる。また、第3絶縁層と第2絶縁層とから形成される段差は、スライダが接着領域に接着されるときに、接着剤を段階的に堰止めることができる。
そのため、接着領域の面積の向上を図ることができながら、接着剤が接着領域から流出することを確実に抑制することができる。
本発明の回路付サスペンション基板では、接着領域を十分に確保できるとともに、スライダと堰部との間から接着剤が流出することを抑制できる。
図1は、本発明の回路付サスペンション基板の第1実施形態の平面図を示す。 図2は、図1に示す金属支持層および導体パターンの平面図を示す。 図3は、図1に示す回路付サスペンション基板のA−A断面図を示す。 図4は、図1に示す回路付サスペンション基板のB−B断面図を示す。 図5は、図1に示す回路付サスペンション基板のC−C断面図を示す。 図6Aは、図1に示すベースリミッタと第1ステージベースとの接続部分のD−D断面図を示す。図6Bは、図1に示すベースリミッタと枠部との接続部分のE−E断面図を示す。 図7Aは、図3に示す回路付サスペンション基板の接着領域に接着剤を配置した状態を示す。図7Bは、図7Aに示す回路付サスペンション基板に対するスライダの実装途中の状態を示す。図7Cは、図7Aに示す回路付サスペンション基板にスライダを実装した状態を示す。 図8Aは、図7Bに示す接着剤が堰部の第1凹部に堰止められる状態を示す。図8Bは、図7Bに示す接着剤が堰部の第2凹部に堰止められる状態を示す。 図9は、本発明の回路付サスペンション基板の第2実施形態の平面図を示す。 図10Aは、図9に示す回路付サスペンション基板のF−F断面図を示す。図10Bは、図10Aに示す回路付サスペンション基板に圧電素子を実装した状態を示す。 図11Aは、本発明の回路付サスペンション基板の第1の変形例(堰部が外側配線と内側配線との間に位置する態様)の断面図を示す。図11Bは、本発明の回路付サスペンション基板の第2の変形例(堰部が厚み方向において内側配線と重なる態様)の断面図を示す。
1.回路付サスペンション基板
本発明の回路付サスペンション基板の第1実施形態である回路付サスペンション基板1を、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、回路付サスペンション基板1は、所定方向に延びる略平帯状を有している。
図1において、紙面厚み方向は、回路付サスペンション基板1の厚み方向(第1方向)であり、紙面手前側が厚み方向の一方側(第1方向の一方側)、紙面奥側が厚み方向の他方側(第1方向の他方側)である。
図1において、紙面上下方向は、回路付サスペンション基板1の長手方向(第1方向と直交する第2方向)であり、紙面上側が長手方向の一方側(第2方向の一方側)、紙面下側が長手方向の他方側(第2方向の他方側)である。
図1において、紙面左右方向は、回路付サスペンション基板1の幅方向(第1方向および第2方向に直交する第3方向、厚み方向に直交する直交方向の一例)であり、紙面右側が幅方向の一方側(第3方向の一方側、直交方向の一方側)、紙面左側が幅方向の他方側(第3方向の他方側、直交方向の他方側)である。具体的には、方向は、各図に記載の方向矢印従う。
また、以下において、特に言及しない場合、回路付サスペンション基板1の厚み方向を単に厚み方向とし、回路付サスペンション基板1の長手方向を単に長手方向とし、回路付サスペンション基板1の幅方向を単に幅方向とする。
図3に示すように、回路付サスペンション基板1は、金属支持層2と、第1絶縁層の一例としてのベース絶縁層3と、導体パターン4と、第2絶縁層の一例としての第1カバー絶縁層5と、第3絶縁層の一例としての第2カバー絶縁層6と、を備える。より詳しくは、回路付サスペンション基板1は、積層構造を有しており、金属支持層2と、ベース絶縁層3と、導体パターン4と、第1カバー絶縁層5と、第2カバー絶縁層6とを、厚み方向の他方側から一方側に向かって順に備えている。
図2に示すように、金属支持層2は、導体パターン4を支持する金属支持体であって、長手方向に延びている。なお、図2では、便宜上、金属支持層2および導体パターン4のみを示し、ベース絶縁層3、第1カバー絶縁層5および第2カバー絶縁層6を省略している。
金属支持層2は、ジンバル部20と、本体部21とを備える。
ジンバル部20は、金属支持層2における長手方向の一端部に位置する。ジンバル部20は、枠部22と、ステージ23と、複数(2つ)の接続部24と、アライメント部25とを備える。
枠部22は、厚み方向から見て矩形枠形状を有し、開口22Aを区画する。枠部22は、ステージ23を囲む。
ステージ23は、開口22A内において、枠部22に対して間隔を空けて配置される。ステージ23は、厚み方向から見てH字形状を有する。ステージ23は、第1ステージ26と、第2ステージ27と、ステージ連結部28とを備える。
第1ステージ26は、ステージ23において長手方向の一端部に位置する。第1ステージ26は、厚み方向から見て矩形状を有する。第1ステージ26は、貫通口26Aを有する。貫通口26Aは、厚み方向から見て幅方向に延びる矩形状を有する。
第2ステージ27は、ステージ23において長手方向の他端部に位置する。第2ステージ27は、第1ステージ26に対して長手方向に間隔を空けて位置する。第2ステージ27は、厚み方向から見て幅方向に延びる矩形状を有する。
ステージ連結部28は、長手方向において第1ステージ26と第2ステージ27との間に位置する。ステージ連結部28は、第1ステージ26と第2ステージ27とを連結する。
複数(2つ)の接続部24は、第2ステージ27と枠部22とを接続する。複数の接続部24のそれぞれは、第2ステージ27の幅方向端部と、枠部22における幅方向端部とを接続する。
アライメント部25は、枠部22の長手方向一端部と連続して設けられる。アライメント部25は、枠部22の長手方向一端部に対して、第1ステージ26の反対側に位置する。アライメント部25は、厚み方向から見て矩形状を有する。アライメント部25は、アライメントマーク25Aを有する。
アライメントマーク25Aは、回路付サスペンション基板1にスライダ7を実装するときに、スライダ7の配置の基準となる。これによって、スライダ7の実装精度の向上を図ることができる。アライメントマーク25Aは、厚み方向にアライメント部25を貫通する円形状の穴である。
本体部21は、ロードビーム(図示せず)に支持される部分であって、枠部22に対して長手方向の他方側に位置する。本体部21は、枠部22の長手方向他端部から連続して、長手方向に延びる。本体部21は、複数(3つ)の第1開口部21Aと、複数(2つ)の第2開口部21Bと、複数(3つ)の第3開口部21Cと、を有する。
複数の第1開口部21Aおよび複数の第2開口部21Bは、本体部21における幅方向の一方側部分に位置し、複数の第3開口部21Cは、本体部21における幅方向の他方側部分に位置する。
複数の第1開口部21Aは、長手方向に互いに間隔を空けて配置される。複数の第1開口部21Aのそれぞれは、長手方向に延びる。
複数の第2開口部21Bは、幅方向において、複数の第1開口部21Aに対して複数の第3開口部21Cの反対側に位置する。複数の第2開口部21Bは、複数の第1開口部21Aと互い違いとなるように配置される。複数の第2開口部21Bは、長手方向に互いに間隔を空けて配置される。複数の第2開口部21Bのそれぞれは、長手方向に延びる。各第2開口部21Bの幅方向の寸法は、各第1開口部21Aの幅方向の寸法よりも小さい。
複数の第3開口部21Cは、複数の第1開口部21Aに対応して配置され、幅方向において複数の第1開口部21Aと対向する。複数の第3開口部21Cは、幅方向において、複数の第1開口部21Aに対して間隔を空けて配置される。複数の第3開口部21Cは、長手方向に互いに間隔を空けて配置される。複数の第3開口部21Cのそれぞれは、長手方向に延びる。各第3開口部21Cの幅方向の寸法は、各第1開口部21Aの幅方向の寸法よりも大きい。
金属支持層2の材料として、例えば、ステンレスなどの金属材料が挙げられる。金属支持層2の厚みは、例えば、10μm以上、好ましくは、15μm以上、例えば、35μm以下、好ましくは、25μm以下である。
図3に示すように、ベース絶縁層3は、金属支持層2の厚み方向の一方側、具体的には、金属支持層2の厚み方向の一方面に配置される。ベース絶縁層3は、導体パターン4に対応する所定のパターンを有する。ベース絶縁層3は、第1ステージベース30と、第2ステージベース33(図4参照)と、配線支持ベース34(図4参照)と、本体ベース31(図5参照)と、複数(2つ)のベースリミッタ32(図1参照)とを備える。
第1ステージベース30は、第1ステージ26上に配置される。第1ステージベース30は、第1ステージ26と同じ形状を有する。第1ステージベース30は、ベース開口30Aを有する。ベース開口30Aは、厚み方向から見て幅方向に延びる矩形状を有する(図1参照)。ベース開口30Aは、厚み方向において、貫通口26Aと連通する。長手方向(ベース開口30Aの幅方向)におけるベース開口30Aの一端縁は、厚み方向から見て、貫通口26Aと重なるように位置する。長手方向(ベース開口30Aの幅方向)におけるベース開口30Aの他端縁は、長手方向(貫通口26Aの幅方向)における貫通口26Aの他端縁よりも、長手方向の他方側に位置する。そのため、第1ステージ26における貫通口26Aの長手方向他方側の周縁部は、厚み方向一方側から見てベース絶縁層3から露出している。なお、ベース開口30Aから露出する第1ステージ26の厚み方向一方面をステージ露出面26Bとする。
図4に示すように、第2ステージベース33は、第2ステージ27上に配置される。第2ステージベース33は、第2ステージ27と同じ形状を有する。第2ステージベース33は、第1ステージベース30に対して長手方向に間隔を空けて配置される。
配線支持ベース34は、長手方向において、第1ステージベース30と第2ステージベース33との間に位置する。配線支持ベース34は、第1ステージベース30および第2ステージベース33のそれぞれに対して間隔を空けて位置する。図示しないが、配線支持ベース34は、後述する複数の磁気ヘッド配線42に対応して延び、第1ステージベース30と、本体ベース31とに接続される。
図5に示すように、本体ベース31は、複数の第1開口部21A、複数の第2開口部21B(図2参照)、および、複数の第3開口部21Cを一括して覆うように、本体部21上に配置される。
図1に示すように、複数のベースリミッタ32は、ステージ23のバネ特性を調整する。複数のベースリミッタ32のそれぞれは、第1ステージベース30の幅方向端部と枠部22の長手方向の一端部とを連結する(図6Aおよび図6B参照)。
ベース絶縁層3の材料として、例えば、ポリイミド樹脂などの合成樹脂が挙げられる。ベース絶縁層3の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上、例えば、25μm以下、好ましくは、15μm以下である。
図3に示すように、導体パターン4は、ベース絶縁層3の厚み方向の一方側、具体的には、ベース絶縁層3の厚み方向の一方面に配置される。
図2に示すように、導体パターン4は、複数の端子の一例としての複数(6つ)の磁気ヘッド接続端子40と、複数(4つ)の素子端子43と、複数(8つ)の外部接続端子41と、複数の配線の一例としての複数(6つ)の磁気ヘッド配線42と、複数(4つ)の素子配線44と、複数(6つ)のガード部45を備える。
複数の磁気ヘッド接続端子40は、スライダ7が回路付サスペンション基板1に実装されたときに、スライダ7が備えるスライダ端子7Aと接合材料(例えば、はんだなど)を介して電気的に接続される(図7C参照)。
複数の磁気ヘッド接続端子40は、第1ステージベース30の厚み方向の一方側において、幅方向(厚み方向と直交する直交方向)に互いに間隔を空けて配置される(図3参照)。複数の磁気ヘッド接続端子40は、厚み方向から見て、貫通口26Aと重なる。複数の磁気ヘッド接続端子40は、第1ステージベース30におけるベース開口30Aの長手方向一方側の周縁部上に位置する(図3参照)。
複数の磁気ヘッド接続端子40は、第1ヘッド端子群40Aと、第2ヘッド端子群40Bとに分類される。第1ヘッド端子群40Aは、複数(6つ)の磁気ヘッド接続端子40のうち、幅方向一方側に位置する複数(3つ)の磁気ヘッド接続端子40からなる。第2ヘッド端子群40Bは、複数の磁気ヘッド接続端子40のうち、幅方向他方側に位置する複数(3つ)の磁気ヘッド接続端子40からなる。
複数(4つ)の素子端子43は、圧電素子11が回路付サスペンション基板1に実装されたときに、圧電素子11と接合材料(例えば、はんだなど)を介して電気的に接続される(図4参照)。複数の素子端子43は、複数(2つ)の第1素子端子43Aと、複数(2つ)の第2素子端子43Bとを含む。
図4に示すように、第1素子端子43Aは、第2ステージベース33に対して長手方向の一方側に隣接する。第1素子端子43Aは、隣接する第2ステージベース33から離れるように延びる。第1素子端子43Aは、厚み方向の他方側から見て、金属支持層2およびベース絶縁層3から露出している。複数の第1素子端子43Aは、ステージ連結部28を挟んで、幅方向に互いに間隔を空けて位置する(図2参照)。
第2素子端子43Bは、第1ステージベース30に対して長手方向他方側に隣接する。第2素子端子43Bは、第1素子端子43Aに対して長手方向の一方側に間隔を空けて位置する。第2素子端子43Bは、隣接する第1ステージベース30から離れるように延びる。第2素子端子43Bは、厚み方向の他方側から見て、金属支持層2およびベース絶縁層3から露出している。複数の第2素子端子43Bは、ステージ連結部28を挟んで、幅方向に互いに間隔を空けて配置される(図2参照)。
図2に示すように、複数の外部接続端子41は、本体ベース31の長手方向の他端部上に配置される(図5参照)。複数の外部接続端子41は、幅方向に互いに間隔を空けて配置される。
複数(8つ)の外部接続端子41は、第1外部端子群41Aと、第2外部端子群41Bと、第3外部端子群41Cとに分類される。第1外部端子群41Aと、第3外部端子群41Cと、第2外部端子群41Bとは、幅方向の一方側から他方側に向かって順に並ぶ。
第1外部端子群41Aは、第1ヘッド端子群40Aに対応する。第1外部端子群41Aは、複数の外部接続端子41のうち、幅方向の一端部に位置する外部接続端子41から幅方向他方側に向かって順に並ぶ複数(3つ)の外部接続端子41からなり、第1ヘッド端子群40Aの磁気ヘッド接続端子40と同数の外部接続端子41からなる。
第2外部端子群41Bは、第2ヘッド端子群40Bに対応する。第2外部端子群41Bは、複数の外部接続端子41のうち、幅方向の他端部に位置する外部接続端子41から幅方向一方側に向かって順に並ぶ複数(3つ)の外部接続端子41からなり、第2ヘッド端子群40Bの磁気ヘッド接続端子40と同数の外部接続端子41からなる。
第3外部端子群41Cは、複数の第1素子端子43Aに対応する。第3外部端子群41Cは、幅方向において、第1外部端子群41Aと第2外部端子群41Bとの間に位置する複数(2つ)の外部接続端子41からなり、複数の第1素子端子43Aと同数の外部接続端子41からなる。
複数(6つ)の磁気ヘッド配線42は、複数の磁気ヘッド接続端子40と、複数の外部接続端子41とを電気的に接続する。詳しくは、複数(6つ)の磁気ヘッド配線42は、第1ヘッド端子群40Aと第1外部端子群41Aとを電気的に接続する第1配線群42Aと、第2ヘッド端子群40Bと第2外部端子群41Bとを電気的に接続する第2配線群42Bとに分類される。
第1配線群42Aは、第1ヘッド端子群40Aの複数の磁気ヘッド接続端子40に接続され、かつ、互いに平行となるように延びる複数の磁気ヘッド配線42からなる。そして、第1配線群42Aの複数の磁気ヘッド配線42は、幅方向一方側において、ベース絶縁層3上を引き回されて、第1外部端子群41Aの複数の外部接続端子41に接続される。
詳しくは、第1配線群42Aは、第1ヘッド端子群40Aの長手方向一端部から連続してUターンするように引き回され、第1ステージベース30(図3参照)の幅方向一端部上を長手方向に沿って延びた後、幅方向の内側(他方側)に向かって屈曲して延び、次いで、複数の第1素子端子43Aの間を通過するように、長手方向の他方側に向かって屈曲して延びる。その後、第1配線群42Aは、配線支持ベース34(図4参照)上および本体ベース31(図5参照)上を順次引き回された後、第1外部端子群41Aに接続される。
また、第1配線群42Aの複数の磁気ヘッド配線42のうち、最も外側(幅方向の一方側)に位置する磁気ヘッド配線42(以下、外側配線42Oとする。)は、厚み方向から見て複数の第2開口部21Bと重なるように、本体ベース31上に配置される。
また、第1配線群42Aの複数の磁気ヘッド配線42のうち、外側配線42O以外の磁気ヘッド配線42は、厚み方向から見て複数の第1開口部21Aと重なるように、本体ベース31上に配置される(図5参照)。
つまり、第1配線群42Aの複数の磁気ヘッド配線42は、厚み方向から見て、互い違いに配置される第1開口部21Aおよび第2開口部21Bと重なるように配置される。これによって、金属支持層2の機械的強度を確保することができながら、複数の磁気ヘッド配線42に伝送される信号のノイズの低減を図ることができる。
第2配線群42Bは、第2ヘッド端子群40Bの複数の磁気ヘッド接続端子40に接続され、かつ、互いに平行となるように延びる複数の磁気ヘッド配線42からなる。そして、第2配線群42Bの複数の磁気ヘッド配線42は、幅方向他方側において、ベース絶縁層3上を引き回されて、第2外部端子群41Bの複数の外部接続端子41に接続される。
詳しくは、第2配線群42Bは、第2ヘッド端子群40Bの長手方向一端部から連続してUターンするように引き回され、第1ステージベース30(図3参照)の幅方向他端部上を長手方向に沿って延びた後、幅方向の内側(他方側)に向かって屈曲して延び、次いで、複数の第1素子端子43Aのうち幅方向他方側の第1素子端子43Aと第1配線群42Aとの間を通過するように、長手方向の他方側に向かって屈曲して延びる。その後、第2配線群42Bは、配線支持ベース34(図4参照)上および本体ベース31(図5参照)上を順次引き回された後、第2外部端子群41Bに接続される。
また、第2配線群42Bの複数の磁気ヘッド配線42は、厚み方向から見て第3開口部21Cと重なるように、本体ベース31上に配置される(図5参照)。
複数(4つ)の素子配線44は、複数の素子端子43に接続される。詳しくは、複数の素子配線44は、複数の第1素子端子43Aに接続される複数の電源配線46と、複数の第2素子端子43Bに接続される複数のグランド配線47とを含む。
電源配線46は、第1素子端子43Aに接続され、第1素子端子43Aと段差を形成するように、第2ステージベース33上に延びる(図4参照)。電源配線46は、第1素子端子43Aと、第3外部端子群41Cの外部接続端子41とを電気的に接続する。
図5に示すように、複数の電源配線46は、第1配線群42Aと第2配線群42Bとの間において本体ベース31上を引き回され、厚み方向から見て、複数の第1開口部21Aと複数の第3開口部21Cとの間を通過するように、本体ベース31上に配置される。複数の電源配線46は、第1配線群42Aと隣り合って平行となるよう延びる第1電源配線46Aと、第2配線群42Bと隣り合って平行となるように延びる第2電源配線46Bとを含む。
第1電源配線46Aは、第1配線群42Aに対して幅方向の内側に間隔を空けて位置すする。詳しくは、第1電源配線46Aは、本体ベース31上において、第1配線群42Aの複数の磁気ヘッド配線42のうち最も内側(幅方向の他方側)に位置する磁気ヘッド配線42(以下、内側配線42Iとする。)に対して間隔を空けて平行となるように配置される。
第1電源配線46Aと第1配線群42Aとの間の幅方向の間隔L1(言い換えれば、第1電源配線46Aと内側配線42Iとの間の幅方向の間隔L1)は、第1配線群42Aにおける複数の磁気ヘッド配線42のうち互いに隣り合う磁気ヘッド配線42の間の幅方向の間隔L2よりも大きい。
具体的には、第1電源配線46Aと第1配線群42Aとの間の間隔L1は、互いに隣り合う磁気ヘッド配線42の間の間隔L2に対して、例えば、1倍を超過し、好ましくは、1.2倍以上、例えば、10倍以下、好ましくは、5倍以下である。
間隔L2に対する間隔L1の割合が上記下限以上であれば、第1電源配線46Aおよび第1配線群42Aのそれぞれに伝送される信号のノイズの低減を図ることができる。
第2電源配線46Bは、第2配線群42Bに対して幅方向の内側に間隔を空けて位置すする。第2電源配線46Bは、本体ベース31上において、第2配線群42Bの複数の磁気ヘッド配線42のうち最も内側(幅方向の他方側)に位置する磁気ヘッド配線42に対して間隔を空けて平行となるように配置される。第2電源配線46Bと第2配線群42Bとの間の間隔の範囲は、第1電源配線46Aと第1配線群42Aとの間の間隔L1の範囲と同じである。
図4に示すように、グランド配線47は、第2素子端子43Bに接続され、第2素子端子43Bと段差を形成するように、第1ステージベース30上に延びる。複数のグランド配線47は、第1ステージベース30を貫通して第1ステージ26に接触(接地)する。
図2に示すように、複数のガード部45は、複数の磁気ヘッド配線42および複数の電源配線46を断続的に囲むように、本体ベース31の幅方向両端部に配置される。複数のガード部45は、本体ベース31の幅方向両端部のそれぞれにおいて、長手方向に互いに間隔を空けて配置される。本体ベース31の幅方向一端部に配置される複数のガード部45は、第1配線群42Aに対して幅方向の一方側に間隔を空けて位置する。本体ベース31の幅方向他端部に配置される複数のガード部45は、第2配線群42Bに対して幅方向の他方側に間隔を空けて位置する。
複数のガード部45のそれぞれは、厚み方向から見て、長手方向に延びる矩形状を有する。各ガード部45の幅方向の寸法は、各配線(磁気ヘッド配線42および素子配線44のそれぞれ)の寸法よりも大きい。
各ガード部45の幅方向の寸法は、各配線の幅方向の寸法に対して、例えば、20倍以上、好ましくは、50倍以上、例えば、200倍以下、好ましくは、100倍以下である。
導体パターン4の材料として、例えば、銅などの導体材料が挙げられる。導体パターン4の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上、例えば、20μm以下、好ましくは、12μm以下である。
図3に示すように、第1カバー絶縁層5は、ベース絶縁層3の厚み方向の一方側、具体的には、ベース絶縁層3の厚み方向の一方面に配置される。第1カバー絶縁層5は、複数の磁気ヘッド接続端子40が露出するように、導体パターン4を被覆する。詳しくは、第1カバー絶縁層5は、カバー開口5Aを有する(図1参照)。カバー開口5Aは、複数の磁気ヘッド接続端子40を露出させる。カバー開口5Aは、厚み方向から見て幅方向に延びる矩形状を有する(図1参照)。
カバー開口5Aは、厚み方向において、ベース開口30Aと連通する。長手方向(カバー開口5Aの幅方向)におけるカバー開口5Aの他端縁は、長手方向(ベース開口30Aの幅方向)におけるベース開口30Aの他端縁よりも、長手方向の他方側に位置する。そのため、第1ステージベース30におけるベース開口30Aの長手方向他方側の周縁部は、厚み方向一方側から見て第1カバー絶縁層5から露出している。なお、カバー開口5Aから露出する第1ステージベース30の厚み方向一方面をベース露出面30Bとする。そして、ステージ露出面26Bと、ベース露出面30Bと、それらの間に位置するベース開口30Aの内周面とは、第1の段差8を形成する。
また、図5に示すように、第1カバー絶縁層5は、複数の磁気ヘッド配線42、複数の素子配線44および複数のガード部45を被覆する。
しかるに、第1カバー絶縁層5の厚みは、被覆対象物の寸法に依存する。具体的には、第1カバー絶縁層5の厚みは、被覆対象物の寸法が大きいほど厚く形成され、被覆対象物の寸法が小さいほど薄く形成される。
各ガード部45の幅方向の寸法は、上記したように、各配線(磁気ヘッド配線42および素子配線44のそれぞれ)の幅方向の寸法よりも大きい。そのため、各ガード部45を被覆する第1カバー絶縁層5のガード被覆部分50の厚みは、各配線(磁気ヘッド配線42および各素子配線44)を被覆する第1カバー絶縁層5の配線被覆部分51の厚みよりも大きい。
具体的には、ガード被覆部分50の厚みは、配線被覆部分51の厚みに対して、例えば、1倍を超過し、好ましくは、1.2倍以上、例えば、5倍以下、好ましくは、3倍以下である。
これによって、第1カバー絶縁層5に被覆される各配線に対する外部からの物理的な接触を抑制でき、ガード部45およびガード被覆部分50が各配線を保護することができる。
また、図4に示すように、第1カバー絶縁層5は、厚み方向一方側から見て複数の素子端子43を被覆する。また、図1に示すように、第1カバー絶縁層5は、厚み方向一方側から見て複数の外部接続端子41を露出する。
さらに、図6Aおよび図6Bに示すように、第1カバー絶縁層5は、複数の第1補強部52と、複数の第2補強部53とを含んでいる(図1参照)。
図6Aに示すように、第1補強部52は、厚み方向から見て第1ステージ26の幅方向端縁を跨ぐように、第1ステージベース30とベースリミッタ32の長手方向他端部との接続部分上に配置されている。これによって、第1ステージベース30とベースリミッタ32との接続部分を補強することができる。
図6Bに示すように、第2補強部53は、厚み方向から見て開口22Aの長手方向一端縁を跨ぐように、ベースリミッタ32の長手方向一端部上に配置されている。これによって、枠部22に接続されるベースリミッタ32の端部を補強することができる。
第1カバー絶縁層5の材料として、例えば、ポリイミド樹脂などの合成樹脂が挙げられる。第1カバー絶縁層5の厚みは、適宜設定される。
図3に示すように、第2カバー絶縁層6は、第1カバー絶縁層5の厚み方向の一方側、具体的には、第1カバー絶縁層5の厚み方向の一方面に配置される。
図1に示すように。第2カバー絶縁層6は、堰部60と、複数の第3補強部61とを備える。つまり、第2カバー絶縁層6は、堰部60を形成する。
堰部60は、スライダを固定するための接着剤Aを配置する接着領域Rを囲むように延び、かつ、複数の磁気ヘッド接続端子40に向かって開放される。堰部60は、接着剤Aが接着領域Rからはみ出すことを抑制する。なお、接着領域Rについては、後述する。堰部60は、長手方向において、複数の磁気ヘッド接続端子40と複数の第2素子端子43Bとの間に配置される。堰部60は、厚み方向から見て、第1配線群42Aおよび第2配線群42Bのそれぞれの少なくとも一部と重なるように配置される。
堰部60は、第1部分60Aと、第2部分60Bと、第3部分60Cとを備える。
第1部分60Aは、厚み方向から見て、第1配線群42Aと重なるように配置される。第1部分60Aは、第1配線群42Aに沿うように延びる。詳しくは、第1部分60Aは、クランク形状を有する。第1部分60Aは、長手方向に沿って延びた後、幅方向の内側(他方側)に向かって屈曲して幅方向に延び、次いで、長手方向の他方側に向かって屈曲して長手方向に延びる。
第1部分60Aの延びる方向における一端部は、厚み方向から見て、貫通口26Aの長手方向他端縁の近傍に位置する。第1部分60Aの延びる方向における他端部は、複数の第2素子端子43Bの間に位置する。
本実施形態において、図3に示すように、第1部分60Aは、厚み方向から見て、第1配線群42Aのうち、第1配線群42Aの延びる方向と直交する幅方向の最も外側に位置する外側配線42Oと重なるように配置される。
第1部分60Aの延びる方向と直交する幅方向(以下、堰部幅方向とする。)の寸法は、第1配線群42Aの延びる方向と直交する幅方向(以下、配線群幅方向とする。)の寸法よりも小さい。なお、第1配線群42Aの配線群幅方向の寸法とは、配線群幅方向における、第1配線群42Aの外側配線42Oの配線群幅方向の一端面(例えば、幅方向一端面、長手方向他端面)と、第1配線群42Aの内側配線42Iの他端面(例えば、幅方向他端面、長手方向一端面)との間の間隔である。
第1部分60Aの堰部幅方向の寸法は、第1配線群42Aの配線群幅方向の寸法に対して、例えば、1/20倍以上、好ましくは、1/15倍以上、例えば、1倍未満、好ましくは、1/2倍以下である。
図1に示すように、第2部分60Bは、厚み方向から見て、第2配線群42Bと重なるように配置される。第2部分60Bは、第2配線群42Bに沿うように延びる。なお、第2部分60Bは、第1部分60Aと線対称な構造を有する。そのため、第2部分60Bの詳細な説明を省略する。第2部分60Bの延びる方向における一端部は、カバー開口5Aに対して、第1部分60Aの延びる方向における一端部の反対側に位置する。第2部分60Bの延びる方向における他端部は、第1部分60Aの延びる方向における他端部と幅方向に間隔を空けて位置する。
本実施形態において、第2部分60Bは、厚み方向から見て、第2配線群42Bのうち、第2配線群42Bの延びる方向と直交する幅方向の最も外側に位置する外側配線42Oと重なるように配置される。
第3部分60Cは、第1配線群42Aおよび第2配線群42Bと直交する方向に延びて、第1部分60Aの他端部と第2部分60Bの他端部とを連結する。第3部分60Cは、回路付サスペンション基板1の幅方向に延びる。
図8Aに示すように、このような堰部60は、第1凹部63と、第2凹部64とを区画する。第1凹部63は、複数の磁気ヘッド接続端子40(長手方向の一方側)に向かって開放される凹形状を有する。第1凹部63は、第1部分60A(他端部を除く)と、第2部分60B(他端部を除く)とにより区画される。
第2凹部64は、第1凹部63に対して複数の磁気ヘッド接続端子40の反対側に位置する。第2凹部64は、第1部分60Aの他端部と、第2部分60Bの他端部と、第3部分60Cとにより区画される。第2凹部64は、第1部分60Aの他端部と第2部分60Bの他端部との間の空間を介して、第1凹部63と連通する。第2凹部64の幅方向の寸法は、第1凹部63の幅方向の寸法よりも小さい。
また、図1に示すように、堰部60は、第1カバー絶縁層5のうち、厚み方向から見て堰部60と隣接し堰部60に囲まれる部分を厚み方向一方側から露出している。堰部60に囲まれるとともに露出される第1カバー絶縁層5の部分(以下、露出部分5B)は、第1配線群42Aの内側配線42Iおよび第2配線群42Bの内側配線42Iを被覆している。そして、図3に示すように、ベース露出面30Bと、露出部分5Bの厚み方向一方面と、それらの間に位置するカバー開口5Aの内周面とは、第2の段差9を形成する。
また、堰部60は、露出部分5Bと段差の一例としての第3の段差10を形成するように配置される。堰部60の厚み方向一方面は、スライダ7と接触する台座面62を有する。台座面62は、接着領域R(後述)の厚み方向一方面よりも厚み方向の一方側に位置する。台座面62は、露出部分5Bの厚み方向一方面よりも厚み方向の一方側に位置する。そして、第3の段差10は、露出部分5Bの厚み方向一方面と、台座面62と、それらの間に位置する堰部60の側面とによって形成される。
そして、堰部60は、接着領域Rを区画する。接着領域Rは、厚み方向から見て、堰部60と、貫通口26Aの長手方向他端縁とに囲まれる領域である(図1参照)。接着領域Rは、第1の段差8と、第2の段差9と、第3の段差10とを含む。より具体的には、接着領域Rは、ステージ露出面26Bと、ベース開口30Aの内周面と、ベース露出面30Bと、カバー開口5Aの内周面と、露出部分5Bの厚み方向一方面とを含み、台座面62を含まない。
図6Bに示すように、複数の第3補強部61のそれぞれは、各第2補強部53上に配置される。これによって、枠部22に接続されるベースリミッタ32の端部を補強することができる。
2.回路付サスペンション基板に対するスライダの実装
回路付サスペンション基板1は、スライダ7が実装される。そこで、図7A〜図7Cを参照して、回路付サスペンション基板1に対するスライダ7の実装について説明する。
図7Aに示すように、スライダ7を回路付サスペンション基板1に実装するには、まず、公知の接着剤Aを接着領域Rに配置する。より具体的には、接着剤Aを、ステージ露出面26Bと、ベース露出面30Bの長手方向一端部とに配置する。
次いで、図7Bに示すように、回路付サスペンション基板1に対して厚み方向一方側から、スライダ7を堰部60に向かって近づける。このとき、スライダ7は、接着剤Aが露出部分5Bに向かうように、長手方向の一方側から接着剤Aと接触する。すると、接着剤Aは、露出部分5Bに向かって流動し、第2の段差9が、まず、接着剤Aを堰止める。
次いで、接着剤Aが、第2の段差9を乗り越えて露出部分5Bの厚み方向一方面に到達すると、図8Aに示すように、まず、堰部60の第1凹部63が、接着剤Aを受け入れる。その後、図8Bに示すように、接着剤Aがさらに長手方向他方側に向かって流動する場合、堰部60の第2凹部64が、第1凹部63から接着剤Aを受け入れる。これによって、図7Cに示すように、第3の段差10が、接着剤Aを堰止める。
このように第2の段差9および第3の段差10が、接着剤Aを段階的に堰止め、堰部60は、接着剤Aが接着領域Rから流出することを抑制する。
そして、スライダ7は、堰部60の台座面62と接触した状態において、接着剤Aにより接着領域Rに接着される。
その後、スライダ7のスライダ端子7Aと、磁気ヘッド接続端子40とを、公知の接合材料(例えば、はんだなど)により電気的に接続する。
以上によって、スライダ7は、回路付サスペンション基板1の厚み方向一方側に配置され、回路付サスペンション基板1に対するスライダ7の実装が完了する。
また、図4に示すように、回路付サスペンション基板1には、圧電素子11を実装できる。本実施形態において、圧電素子11は、回路付サスペンション基板1の厚み方向他方側に実装され、導体パターン4に対してスライダ7の反対側に位置する。
圧電素子11を回路付サスペンション基板1に実装するには、圧電素子11と、複数の素子端子43とを、公知の接合材料(例えば、はんだなど)により電気的に接続する。これによって、圧電素子11が回路付サスペンション基板1に実装される。
圧電素子11が回路付サスペンション基板1に実装された状態において、厚み方向の一方側から見て、圧電素子11は、第1ステージベース30と配線支持ベース34との間、および、第2ステージベース33と配線支持ベース34との間から露出している。そのため、第1ステージベース30と配線支持ベース34との間および/または第2ステージベース33と配線支持ベース34との間の空間を介して、圧電素子11に検査プローブ12を接触させることができる。これにより、圧電素子11が回路付サスペンション基板1に実装された状態において、圧電素子11の電気検査を実施することができる。
図3に示すように、このような回路付サスペンション基板1では、金属支持層2と、ベース絶縁層3と、導体パターン4、第1カバー絶縁層5と、第2カバー絶縁層6とが、厚み方向に順に配置されており、第2カバー絶縁層6が、接着領域Rを囲むように延びる堰部60を形成するとともに、堰部60の厚み方向一方面が台座面62を有する。
そのため、接着剤Aが配置される接着領域Rの大きさを十分に確保することができながら、堰部60の台座面62をスライダ7と接触させることができる。
その結果、スライダ7の厚み方向における位置を好適に調整できながら、スライダ7と第2カバー絶縁層6との間に隙間ができることを抑制できる。これによって、スライダ7と堰部60との間から接着剤Aが流出することを抑制できる。
また、堰部60の堰部幅方向の寸法は、第1配線群42Aの配線群幅方向の寸法よりも小さい。そのため、堰部60が所望の位置からずれても、第1カバー絶縁層5上に安定して配置することができ、接着領域Rの面積の精度の向上を図ることができる。
また、堰部60は、第1カバー絶縁層5の露出部分5Bと段差10を形成するように配置される。そのため、接着領域Rに露出部分5Bを含めることができる。その結果、接着領域Rの面積の向上を図ることができ、接着領域Rにスライダ7をより一層安定して接着することができる。また、段差10は、スライダ7が接着領域に接着されるときに、接着剤Aを段階的に堰止めることができる。
そのため、接着領域Rの面積の向上を図ることができながら、接着剤Aが接着領域Rから流出することを確実に抑制することができる。
2.第2実施形態
次に、図9〜図10Bを参照して、本発明の第2実施形態としての回路付サスペンション基板15について説明する。なお、第2実施形態では、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、スライダ7が回路付サスペンション基板1の厚み方向一方側に実装され、圧電素子11が回路付サスペンション基板1の厚み方向他方側に実装されるが、本発明は、これに限定されない。
第2実施形態では、スライダ7および圧電素子11が、回路付サスペンション基板15の厚み方向一方側(同じ側)に実装される。
このような回路付サスペンション基板15では、図10Aに示すように、第1ステージ26が、複数の第1穴26Cを有する。
複数の第1穴26Cは、第1ステージ26における長手方向の他端部に配置される。複数の第1穴26Cは、幅方向に互いに間隔を空けて配置される。
また、第1ステージベース30は、複数の第2穴30Cを有する。複数の第2穴30Cは、複数の第1穴26Cと連通するように、第1ステージベース30における長手方向の他端部に配置される。
複数の第2素子端子43Bは、第1ステージベース30の長手方向他端部上に配置される。第2素子端子43Bは、第2穴30Cに対して、長手方向の一方側に配置される。
図9に示すように、複数の第1素子端子43Aは、第2ステージベース33の長手方向一端部上に配置される。第1素子端子43Aは、第2穴30Cに対して、第2素子端子43Bの反対側に位置する。第1カバー絶縁層5は、厚み方向一方側から見て、複数の素子端子43を露出させる。
そして、第2カバー絶縁層6は、複数の第2堰部65をさらに備える。複数の第2堰部65は、第1カバー絶縁層5の厚み方向一方面上に配置される(図10A参照)。複数の第2堰部65は、堰部60の第3部分60Cの幅方向両側に位置し、幅方向に互いに間隔を空けて位置する。
第2堰部65は、長手方向において、第2素子端子43Bに対して、長手方向の一方側に位置する。第2堰部65は、長手方向において、第2素子端子43Bに対して第1素子端子43Aの反対側に位置する。第2堰部65は、長手方向の他方側に向かって開放される凹形状を有する。
このような回路付サスペンション基板15に圧電素子11を実装するには、図10Bに示すように、第1穴26Cおよび第2穴30Cを介して、公知の接着剤Aを第1ステージベース30上に配置する。これにより、圧電素子11を第1ステージベース30に接着する。
そして、圧電素子11と、素子端子43とを、公知の接合材料(例えば、はんだなど)により電気的に接続する。このとき、第2堰部65は、接合材料が、第2素子端子43B上から長手方向の一方側に向かって流出することを抑制する。
以上によって、圧電素子11が回路付サスペンション基板15に実装される。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
3.変形例
第1実施形態および第2実施形態では、堰部60が、厚み方向から見て、外側配線42Oと重なるように配置されるが、堰部60の配置はこれに限定されない。
図11Aに示すように、堰部60は、厚み方向から見て、外側配線42Oと内側配線42Iとの間に位置するように配置されてもよく、図11Bに示すように、堰部60は、
厚み方向から見て、内側配線42Iと重なるように配置されてもよい。一方、接着領域Rの面積確保の観点から、好ましくは、堰部60は、厚み方向から見て、外側配線42Oと重なるように配置される。
また、第1実施形態および第2実施形態では、堰部60の堰部幅方向の寸法は、第1配線群42Aの配線群幅方向の寸法よりも小さいが、堰部60の堰部幅方向の寸法は、これに限定されない。
堰部60の堰部幅方向の寸法は、第1配線群42Aの配線群幅方向の寸法以上であってもよい。一方、接着領域Rの面積確保および接着領域Rの面積精度の観点から、好ましくは、堰部60の堰部幅方向の寸法は第1配線群42Aの配線群幅方向の寸法よりも小さい。
また、第1実施形態および第2実施形態では、第1カバー絶縁層5が、第1補強部52および第2補強部53を備えているが、本発明はこれに限定されない。導体パターン4が、第1補強部52および/または第2補強部53を備えていてもよい。
これら変形例によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、第1実施形態、第2実施形態および変形例は、適宜組み合わせることができる。
A 接着剤
R 接着領域
1 回路付サスペンション基板
2 金属支持層
3 ベース絶縁層
4 導体パターン
5 第1カバー絶縁層
6 第2カバー絶縁層
7 スライダ
10 第3の段差
15 回路付サスペンション基板
40 磁気ヘッド接続端子
42 磁気ヘッド配線
42A 第1配線群
42B 第2配線群
60 堰部
62 台座面

Claims (3)

  1. スライダが実装される回路付サスペンション基板であって、
    金属支持層と、
    前記金属支持層の厚み方向一方側に配置される第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層の前記厚み方向一方側に配置され、前記厚み方向と直交する直交方向に互いに間隔を空けて配置される複数の端子を含む導体パターンと、
    前記第1絶縁層の前記厚み方向一方側に配置され、前記複数の端子が露出されるように前記導体パターンを被覆する第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層の前記厚み方向一方側に配置される第3絶縁層と、を備え、
    前記第3絶縁層は、前記スライダを固定するための接着剤を配置する接着領域を囲むように延び、かつ、前記複数の端子に向かって開放され、前記接着剤が前記接着領域からはみ出すことを抑制する堰部を形成し、
    前記第3絶縁層の前記厚み方向一方面は、前記接着領域よりも前記厚み方向の一方側に位置し、前記スライダと接触する台座面を有することを特徴とする、回路付サスペンション基板。
  2. 前記導体パターンは、前記複数の端子に接続され、かつ、互いに平行となるように延びる複数の配線からなる配線群を有し、
    前記第3絶縁層は、前記厚み方向から見て前記配線群の少なくとも一部と重なるように配置され、
    前記第3絶縁層の延びる方向と直交する幅方向の寸法は、前記配線群の延びる方向と直交する幅方向の寸法よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板。
  3. 前記第3絶縁層は、前記厚み方向から見て、前記配線群のうち前記幅方向の最も外側に位置する配線と重なるように配置され、
    前記第3絶縁層と前記配線群を被覆する前記第2絶縁層とが段差を形成することを特徴とする、請求項2に記載の回路付サスペンション基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7341967B2 (ja) 2020-09-18 2023-09-11 株式会社東芝 ディスク装置

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