JP6484073B2 - 回路付サスペンション基板 - Google Patents

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Description

本発明は、回路付サスペンション基板、詳しくは、ハードディスクドライブに用いられる回路付サスペンション基板に関する。
従来より、回路付サスペンション基板として、支持基板と、支持基板の上に形成されるベース層と、ベース層の上に形成され、接続端子を備える導体層と、導体層を被覆するカバー層とを備える回路付サスペンション基板が知られている。
このような回路付サスペンション基板として、支持基板およびベース層のそれぞれに開口部が形成され、かつ、厚み方向に投影したときに、これらの開口部に複数の接続端子が含まれる回路付サスペンション基板が知られている(例えば、特許文献1参照)。この回路付サスペンション基板では、厚み方向において、接続端子と重なる領域に支持基板およびベース層が形成されていないため、接続端子と、外部のリード・ライト基板の端子とを超音波振動によって接続する際に、円滑に振動を伝達できる。
特開2001−209918号公報
しかるに、上記特許文献1に記載の回路付サスペンション基板では、1つの接続端子と、その接続端子と隣り合う接続端子との間においては、ベース層は、その厚みが厚く同一に形成されており、剛直である。そのため、接続端子と、外部のリード・ライト基板の端子とを接続する際に振動が発生する場合や、これらを接続した後に、接続端子に応力が加わる場合に、その接続端子に隣り合う接続端子に対して、ベース層を介して振動や応力が加わりやすい。そのため、接続端子の接続信頼性が低下するという不具合がある。
その一方で、接続端子の端部には、応力が集中しやすい。そのため、接続端子の端部が配置される領域の剛性は、高い方がよい。
そこで、本発明の目的は、複数の端子部のそれぞれの端部を補強できながら、複数の端子部のそれぞれにおける接続信頼性を向上できる回路付サスペンション基板、および、その製造方法を提供することにある。
本発明の回路付サスペンション基板は、厚み方向に貫通する支持開口部を有する金属支持基板と、金属支持基板の厚み方向の一方側に配置されるベース絶縁層と、ベース絶縁層の厚み方向の一方側に配置される導体層であって、厚み方向に投影したときに、支持開口部と重なり、互いに間隔を隔てて配置される複数の端子部を備える導体層と、を備える。ベース絶縁層は、厚み方向に貫通し、厚み方向に投影したときに、複数の端子部の並び方向において、複数の端子部の間に配置される複数のベース開口部と、厚み方向に投影したときに、厚み方向と並び方向との両方と直交する直交方向における、複数の端子部のそれぞれの端部と重なる複数の厚肉部と、複数の厚肉部の間において複数のベース開口部の縁部に沿って配置され、複数の厚肉部の厚みよりも薄い複数の薄肉部と、を備える。
このような回路付サスペンション基板によれば、複数の厚肉部のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、直交方向における複数の端子部のそれぞれの端部と重なる。
そのため、複数の厚肉部のそれぞれによって、直交方向における複数の端子部のそれぞれの端部の剛性を相対的に高くすることができる。
その結果、直交方向における複数の端子部のそれぞれの端部を補強できる。
また、複数のベース開口部のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、並び方向における複数の端子部の間に配置される。複数の薄肉部のそれぞれは、複数のベース開口部それぞれの縁部に沿って配置される。
そのため、複数の薄肉部のそれぞれは、並び方向において、複数の端子部の間に配置される。
その結果、複数の端子部の間におけるベース絶縁層の剛性を相対的に低くできる。
よって、1つの端子部に振動や応力が発生した場合であっても、その振動や応力を薄肉部によって低減または吸収でき、その端子部と隣り合う端子部に対して振動や応力が伝達されることを抑制できる。
ゆえに、複数の端子部のそれぞれにおける接続信頼性を向上できる。
また、本発明の回路付サスペンション基板では、金属支持基板は、支持開口部の縁部から離間するように支持開口部内に配置され、かつ、厚み方向に投影したときに、複数の端子部のそれぞれと重なる端子接続部を備えることが好適である。ベース絶縁層は、厚み方向において、端子接続部と端子部との間に配置される絶縁部と、絶縁部を厚み方向に貫通する接続開口部と、を有することが好適である。端子接続部は、接続開口部を介して端子部と電気的に接続されていることが好適である。
このような回路付サスペンション基板によれば、厚み方向の他方側から端子接続部に電気的に接続されると、端子接続部を介して端子部と電気的に接続される。
そのため、端子部に対して、厚み方向の両側から電気的に接続できる。
また、本発明の回路付サスペンション基板では、複数の端子部のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、厚肉部と重なる部分を除いて、厚み方向の両側が露出していることが好適である。
このような回路付サスペンション基板によれば、端子部に対して、厚み方向の両側から電気的に接続できる。
また、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法は、金属支持基板を用意する工程と、互いに間隔を隔てて配置される厚みの薄い複数の第1部分と、複数の第1部分を囲むように配置され、複数の第1部分の厚みよりも厚い第2部分と備えるベース絶縁層を、金属支持基板の厚み方向の一方側に形成する工程と、厚み方向に投影したときに、複数の第1部分の並び方向において、複数の第1部分の間の第2部分に重なる複数の端子部を備える導体層を、ベース絶縁層の厚み方向の一方側に形成する工程と、金属支持基板をエッチングして、厚み方向に貫通し、厚み方向に投影したときに、複数の第1部分のそれぞれを含むように配置される複数の第1支持開口部を形成する工程と、複数の第1支持開口部を介してベース絶縁層をエッチングして、複数の第1部分を除去して、厚み方向に貫通する複数のベース開口部を形成するとともに、複数の第1支持開口部から露出し、厚み方向に投影したときに、複数のベース開口部の周縁部に連続する第2部分を複数の薄肉部として形成する工程と、複数の薄肉部を形成した後に、金属支持基板をエッチングして、金属支持基板において、厚み方向に貫通し、厚み方向に投影したときに、少なくとも厚み方向と並び方向との両方と直交する直交方向における複数の端子部のそれぞれの端部と重なる複数の第2支持開口部を形成し、ベース絶縁層において、厚み方向に投影したときに、複数の第2支持開口部と重なる第2部分を複数の厚肉部として形成する工程と、を含む。
このような回路付サスペンション基板の製造方法によれば、金属支持基板をエッチングして第1支持開口部を形成する工程では、金属支持基板において、厚み方向に投影したときに、直交方向における複数の端子部のそれぞれの端部と重なる部分には、第1支持開口部を形成しない。そして、ベース絶縁層をエッチングする工程の後、この部分に複数の第2支持開口部を形成するので、ベース絶縁層において、複数の第2支持開口部と重なる第2部分が、エッチングされていない複数の厚肉部として形成される。そして、複数の厚肉部のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、直交方向における複数の端子部のそれぞれの端部と重なる。
そのため、複数の厚肉部のそれぞれによって、直交方向における複数の端子部のそれぞれの端部の剛性を相対的に高くすることができる。
その結果、直交方向における複数の端子部のそれぞれの端部を補強できる。
また、複数のベース開口部のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、並び方向における複数の端子部の間に配置される。複数の薄肉部のそれぞれは、複数のベース開口部それぞれの縁部に沿って配置される。
そのため、複数の薄肉部のそれぞれは、並び方向において、複数の端子部の間に配置される。
その結果、複数の端子部の間におけるベース絶縁層の剛性を相対的に低くできる。
よって、1つの端子部に振動や応力が発生した場合であっても、その振動や応力を薄肉部によって低減または吸収でき、その端子部と隣り合う端子部に対して振動や応力が伝達されることを抑制できる。
ゆえに、複数の端子部のそれぞれにおける接続信頼性を向上できる。
また、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法では、ベース絶縁層を形成する工程は、厚み方向に貫通し、並び方向において、複数の第1部分の間の第2部分に配置される接続開口部を形成する工程を含むことが好適である。導体層を形成する工程は、接続開口部を介して、金属支持基板と端子部とを電気的に接続する工程を含むことが好適である。金属支持基板をエッチングして複数の第2支持開口部を形成する工程は、金属支持基板において、厚み方向に投影したときに、複数の端子部のそれぞれの中央部と重なる部分を残すように複数の第2支持開口部を形成し、複数の端子部のそれぞれの中央部と重なる部分を端子接続部として形成する工程を含むことが好適である。
このような回路付サスペンション基板の製造方法によれば、厚み方向の他方側から端子接続部に電気的に接続されると、端子接続部を介して端子部と電気的に接続される。
そのため、端子部に対して、厚み方向の両側から電気的に接続できる。
また、本発明の回路付サスペンション基板の製造方法では、ベース絶縁層を形成する工程は、並び方向において、複数の第1部分の間に配置され、複数の第1部分の厚みと同一の厚みを有する複数の第3部分を形成する工程を含むことが好適である。また、金属支持基板をエッチングして複数の第1支持開口部を形成する工程は、金属支持基板に、厚み方向に貫通し、厚み方向に投影したときに、複数の第3部分と重なるように配置される複数の第3支持開口部を形成する工程をさらに含むことが好適である。ベース絶縁層をエッチングする工程は、複数の第3支持開口部から露出し、厚み方向に投影したときに、複数の第3支持開口部と重なる第3部分を除去する工程を含むことが好適である。
このような回路付サスペンション基板の製造方法によれば、複数の端子部のそれぞれは、厚み方向の両側が露出する。
そのため、端子部に対して、厚み方向の両側から電気的に接続できる。
本発明の回路付サスペンション基板、および、回路付サスペンションの製造方法によれば、複数の端子部のそれぞれの端部を補強できながら、複数の端子部のそれぞれにおける接続信頼性を向上できる。
図1は、本発明の回路付サスペンション基板の一実施形態の平面図である。 図2は、図1に示す回路付サスペンション基板の外部接続部の拡大平面図である。 図3Aは、図2に示す回路付サスペンション基板のA−A線に沿う断面図であって、図3Bは、図2のB−B線に沿う断面図であって、図3Cは、図2のC−C線に沿う断面図である。 図4は、図2に示す回路付サスペンション基板のベース絶縁層の第1ベース開口部、厚肉部および薄肉部の拡大平面図である。 図5A〜図5Cは、回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、金属支持基板を用意する工程を示し、図5Aは、図3Aに対応する断面図であって、図5Bは、図3Bに対応する断面図であって、図5Cは、図3Cに対応する断面図である。 図6A〜図6Cは、回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、ベース被膜を形成する工程を示し、図6Aは、図3Aに対応する断面図であって、図6Bは、図3Bに対応する断面図であって、図6Cは、図3Cに対応する断面図である。 図7A〜図7Cは、回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、ベース絶縁層を形成する工程を示し、図7Aは、図3Aに対応する断面図であって、図7Bは、図3Bに対応する断面図であって、図7Cは、図3Cに対応する断面図である。 図8A〜図8Cは、回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、導体パターンを形成する工程を示し、図8Aは、図3Aに対応する断面図であって、図8Bは、図3Bに対応する断面図であって、図8Cは、図3Cに対応する断面図である。 図9A〜図9Cは、回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、カバー絶縁層を形成する工程を示し、図9Aは、図3Aに対応する断面図であって、図9Bは、図3Bに対応する断面図であって、図8Cは、図3Cに対応する断面図である。 図10A〜図10Cは、回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、第1支持開口部を形成する工程を示し、図10Aは、図3Aに対応する断面図であって、図10Bは、図3Bに対応する断面図であって、図10Cは、図3Cに対応する断面図である。 図11A〜図11Cは、回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、ベース絶縁層をエッチングする工程を示し、図11Aは、図3Aに対応する断面図であって、図11Bは、図3Bに対応する断面図であって、図11Cは、図3Cに対応する断面図である。 図12A〜図12Cは、回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、めっき層を形成する工程を示し、図12Aは、図3Aに対応する断面図であって、図12Bは、図3Bに対応する断面図であって、図12Cは、図3Cに対応する断面図である。 図13A〜図13Cは、第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、金属支持基板を用意する工程を示し、図13Aは、図3Aに対応する断面図であって、図13Bは、図3Bに対応する断面図であって、図13Cは、図3Cに対応する断面図である。 図14A〜図14Cは、第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、ベース被膜を形成する工程を示し、図14Aは、図3Aに対応する断面図であって、図14Bは、図3Bに対応する断面図であって、図14Cは、図3Cに対応する断面図である。 図15A〜図15Cは、第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、ベース絶縁層を形成する工程を示し、図15Aは、図3Aに対応する断面図であって、図15Bは、図3Bに対応する断面図であって、図15Cは、図3Cに対応する断面図である。 図16A〜図16Cは、第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、導体パターンを形成する工程を示し、図16Aは、図3Aに対応する断面図であって、 図16Bは、図3Bに対応する断面図であって、図16Cは、図3Cに対応する断面図である。 図17A〜図17Cは、第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、カバー絶縁層を形成する工程を示し、図17Aは、図3Aに対応する断面図であって、図17Bは、図3Bに対応する断面図であって、図17Cは、図3Cに対応する断面図である。 図18A〜図18Cは、第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、第1支持開口部および第3支持開口部を形成する工程を示し、図18Aは、図3Aに対応する断面図であって、図18Bは、図3Bに対応する断面図であって、図18Cは、図3Cに対応する断面図である。 図19A〜図19Cは、第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、ベース絶縁層をエッチングする工程を示し、図19Aは、図3Aに対応する断面図であって、図19Bは、図3Bに対応する断面図であって、図19Cは、図3Cに対応する断面図である。 図20A〜図20Cは、第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、めっき層を形成する工程を示し、図20Aは、図3Aに対応する断面図であって、図20Bは、図3Bに対応する断面図であって、図20Cは、図3Cに対応する断面図である。 図21A〜図21Cは、第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法を説明する工程図であって、第2支持開口部を形成する工程を示し、図21Aは、図3Aに対応する断面図であって、図21Bは、図3Bに対応する断面図であって、図21Cは、図3Cに対応する断面図である。
1.回路付サスペンション基板の構成
図1に示すように、回路付サスペンション基板1は、ハードディスクドライブに搭載され、磁気ヘッド(図示せず)を実装して、その磁気ヘッドを、磁気ヘッドと磁気ディスクとが相対的に走行する時の空気流に抗して、磁気ディスクとの間に微小な間隔を保持しながら支持するものであり、磁気ヘッドと、外部回路としてのリード・ライト基板とを接続するための配線が、一体的に形成されている。
回路付サスペンション基板1は、長手方向に延びる平面視略矩形の平帯形状を有している。回路付サスペンション基板1は、その長手方向一方側に配置され、磁気ヘッド(図示せず)を備えるスライダ(図示せず)が搭載されるスライダ搭載部2と、その長手方向他方側に配置され、リード・ライト基板40に電気的に接続される外部接続部3と、スライダ搭載部2と外部接続部3との間において、長手方向に延びる配線部4とを備えている。
なお、以下の説明において、方向について言及する場合には、スライダ搭載部2が設けられる側(図1における紙面左側)を、長手方向の一方側とし、外部接続部3が設けられる側(図1における紙面右側)を、長手方向の他方側とする。また、図1における紙面上側を、回路付サスペンション基板1の幅方向の一方側とし、図1における紙面下側を、幅方向の他方側とする。また、図1において紙面手前側を、回路付サスペンション基板1の上側(厚み方向の一方側)とし、紙面奥側を、回路付サスペンション基板1の下側(厚み方向の他方側)とする。すなわち、上下方向は、回路付サスペンション基板1の厚み方向の一例である。
なお、図1において、ベース絶縁層11、カバー絶縁層13およびめっき層34は、支持基板10および導体パターン12の相対配置を明確にするために、省略している。同様に、図2および図4において、カバー絶縁層13およびめっき層34は、支持基板10、ベース絶縁層11および導体パターン12の相対配置を明確にするために、省略している。
このような回路付サスペンション基板1は、図3A〜図3Cに示すように、積層構造を有しており、具体的には、金属支持基板の一例としての支持基板10、ベース絶縁層11、導体層の一例としての導体パターン12、および、カバー絶縁層13が、下側から上側に向かって順次積層されて形成されている。
支持基板10は、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などの金属材料から形成され、好ましくは、ステンレスから形成される。また、支持基板10は、長手方向に延びる平面視略矩形状の略平板形状を有している(図1参照)。支持基板10は、その厚さが、例えば、10μm以上、例えば、50μm以下、好ましくは、25μm以下である。
また、図2に示すように、支持基板10は、外部接続部3に対応する部分において、支持開口部15と、複数(6個)の端子接続部16と有している。
支持開口部15は、支持基板10の長手方向他方側端部における幅方向他方側端部に形成されている。支持開口部15は、長手方向に延びる底面視略矩形状を有しており、支持基板10を、上下方向に貫通している(図3A参照)。
支持開口部15の長手方向寸法は、例えば、4000μm以上、好ましくは、5500μm以上、例えば、20000μm以下、好ましくは、10000μm以下である。支持開口部15の幅方向寸法は、例えば、50μm以上、好ましくは、3000μm以上、例えば、100μm以下、好ましくは、2000μm以下である。
複数の端子接続部16のそれぞれは、複数の外部側端子32(後述)に対応しており、支持開口部15の内周端縁(縁部)から離間するようにして、支持開口部15内に配置されている。複数の端子接続部16のそれぞれは、幅方向に延びる底面視略矩形状の平板形状を有している。複数の端子接続部16は、長手方向において、互いに等間隔を隔てて配置されている。
複数の端子接続部16のそれぞれの長手方向寸法は、例えば、20μm以上、好ましくは、50μm以上、例えば、1500μm以下、好ましくは、1200μm以下である。複数の端子接続部16のそれぞれの幅方向寸法は、例えば、20μm以上、好ましくは、30μm以上、例えば、1200μm以下、好ましくは、800μm以下である。
図3Aに示すように、ベース絶縁層11は、支持基板10の上面に積層されており、導体パターン12が形成される部分に所定のパターンとして配置されている。ベース絶縁層11は、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、アクリル、ポリエーテル、ニトリル、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂から形成され、好ましくは、熱寸法安定性などの観点から、ポリイミドから形成される。
図2に示すように、ベース絶縁層11は、本体部26と、複数(5個)のベース開口部21と、複数(6個)の厚肉部22と、複数(7個)の薄肉部23とを有している。
本体部26は、厚み方向に投影したときに、支持基板10の支持開口部15以外の部分と重なっている。本体部26の外形形状は、支持基板10の外形形状と略同一である。
本体部26の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上、例えば、15μm以下、好ましくは、25μm以下である。
複数のベース開口部21のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、支持基板10の支持開口部15に含まれ、長手方向に隣り合う端子接続部16の間に配置されている。複数のベース開口部21のそれぞれは、底面視略矩形状を有しており、ベース絶縁層11を上下方向に貫通している(図3B参照)。
複数のベース開口部21のそれぞれの長手方向寸法は、例えば、50μm以上、好ましくは、80μm以上、例えば、1500μm以下、好ましくは、1200μm以下である。複数のベース開口部21のそれぞれの幅方向寸法は、例えば、50μm以上、好ましくは、80μm以上、例えば、1500μm以下、好ましくは、1200μm以下である。
複数の厚肉部22は、厚み方向に投影したときに、支持基板10の支持開口部15内に配置されており、かつ、長手方向に互いに間隔を隔てて配置されている。具体的には、複数の厚肉部22は、厚み方向に投影したときに、長手方向における複数のベース開口部21の間、および、長手方向両外側に配置されるベース開口部21の長手方向両外側に配置されている(図2参照)。複数の厚肉部22のそれぞれは、幅方向に延びる底面視略矩形状を有している。複数の厚肉部22のそれぞれは、その幅方向一方側端縁が、支持基板10の支持開口部15の幅方向一方側端縁と重なり、その幅方向他方側端縁が、支持基板10の支持開口部15の幅方向他方側端縁と重なっている。そして、複数の厚肉部22は、本体部26に連続している。また、複数の厚肉部22のそれぞれは、接続開口部27を有している。
接続開口部27は、複数の厚肉部22のそれぞれの中央部に配置されている。接続開口部27は、平面視略円形状を有しており、複数の厚肉部22のそれぞれを上下方向に貫通している。
なお、複数の厚肉部22のうち、複数の端子接続部16の上面に積層される厚肉部22の部分が絶縁部の一例である。
複数の厚肉部22のそれぞれの長手方向寸法は、複数の端子接続部16のそれぞれの長手方向寸法と、略同一である。複数の厚肉部22のそれぞれの幅方向寸法は、支持基板10の支持開口部15の幅方向寸法と、略同一である。複数の厚肉部22のそれぞれの厚みは、本体部26の厚みと略同一である。
接続開口部27の直径は、例えば、5μm以上、好ましくは、10μm以上、例えば、100μm以下、好ましくは、90μm以下である。
複数の薄肉部23は、厚み方向に投影したときに、支持基板10の支持開口部15内の複数のベース開口部21、および、複数の厚肉部22以外の部分に配置されている。具体的には、複数の薄肉部23は、複数の厚肉部22によって、長手方向において互いに間隔を隔てるように区画されている。複数の薄肉部23のうち、長手方向両外側に配置される薄肉部23以外の薄肉部23が中央薄肉部23aであり、長手方向両外側に配置される薄肉部23が端部薄肉部23bである。
複数の中央薄肉部23aは、複数のベース開口部21のそれぞれの外方側に配置されている。複数の中央薄肉部23aのそれぞれは、底面略矩形枠形状を有しており、複数のベース開口部21のそれぞれの内周端縁(縁部)に連続している。複数の中央薄肉部23aのそれぞれの長手方向一方側端部は、複数の厚肉部22のそれぞれの長手方向他方側端部と連続しており、複数の中央薄肉部23aのそれぞれの長手方向他方側端部は、複数の厚肉部22のそれぞれの長手方向一方側端部と連続している。複数の中央薄肉部23aのそれぞれは、厚み方向に投影したときに、その幅方向一方側端縁が、支持基板10の支持開口部15の幅方向一方側端縁と重なっており、その幅方向他方側端縁が、支持基板10の支持開口部15の幅方向他方側端縁と重なっている。つまり、複数の中央薄肉部23aのそれぞれは、複数の厚肉部22のそれぞれの長手方向一方側端縁と、複数の厚肉部22のそれぞれの長手方向他方側端縁と、支持開口部15の幅方向一方側端縁と、支持開口部15の幅方向他方側端縁とにより囲まれ、かつ、ベース開口部21を除く部分として区画されている。
複数の中央薄肉部23aのそれぞれの幅方向一方側端部は、複数のベース開口部21のそれぞれの幅方向一方側の内周端縁(縁部)に沿って配置されている。複数の中央薄肉部23aのそれぞれの幅方向他方側端部は、複数のベース開口部21のそれぞれの幅方向他方側の端縁(縁部)に沿って配置されている。
長手方向一方側に配置される端部薄肉部23bは、長手方向の最も一方側に配置される厚肉部22と連続している。つまり、長手方向一方側に配置される端部薄肉部23bは、長手方向の最も一方側に配置される厚肉部22の長手方向一方側端縁と、支持開口部15の長手方向一方側端縁と、支持開口部15の幅方向一方側端縁と、支持開口部15の幅方向他方側端縁とにより囲まれる部分として区画されている。
長手方向他方側に配置される端部薄肉部23bは、長手方向の最も他方側に配置される厚肉部22と連続している。つまり、長手方向他方側に配置される端部薄肉部23bは、長手方向の最も他方側に配置される厚肉部22の長手方向他方側端縁と、支持開口部15の長手方向他方側端縁と、支持開口部15の幅方向一方側端縁と、支持開口部15の幅方向他方側端縁とにより囲まれる部分として区画されている。
複数の中央薄肉部23aのそれぞれの幅方向中央部部分における長手方向寸法、具体的には、複数の中央薄肉部23aのそれぞれの長手方向一方側端縁から複数のベース開口部21のそれぞれの長手方向一方側端縁までの寸法は、例えば、50μm以上、好ましくは、80μm以上、例えば、1500μm以下、好ましくは、1200μm以下であり、複数の中央薄肉部23aのそれぞれの長手方向他方側端縁から複数のベース開口部21のそれぞれの長手方向他方側端縁までの寸法は、例えば、50μm以上、好ましくは、80μm以上、例えば、1500μm以下、好ましくは、1200μm以下である。
複数の中央薄肉部23aのそれぞれの幅方向一方側端縁から複数のベース開口部21のそれぞれの幅方向一方側端縁までの寸法は、例えば、5μm以上、好ましくは、10μm以上、例えば、1000μm以下、好ましくは、800μm以下であり、複数の中央薄肉部23aのそれぞれの幅方向他方側端縁から複数のベース開口部21のそれぞれの幅方向他方側端縁までの寸法は、例えば、50μm以上、好ましくは、80μm以上、例えば、1500μm以下、好ましくは、1200μm以下である。
複数の端部薄肉部23bのそれぞれの長手方向寸法は、例えば、50μm以上、好ましくは、80μm以上、例えば、1500μm以下、好ましくは、1200μm以下である。
複数の薄肉部23のそれぞれの幅方向寸法(複数の中央薄肉部23aのそれぞれの幅方向寸法、および、複数の端部薄肉部23bのそれぞれの幅方向寸法)は、支持基板10の支持開口部15の幅方向寸法と略同一である。複数の薄肉部23のそれぞれの厚み(複数の中央薄肉部23aのそれぞれの厚み、および、複数の端部薄肉部23bのそれぞれの厚み)は、本体部26および厚肉部22の厚みより薄く、本体部26および厚肉部22の厚み100%に対して、例えば、5%以上、好ましくは、10%以上、例えば、90%以下、好ましくは、80%以下であり、具体的には、50%である。
導体パターン12は、図3Aに示すように、ベース絶縁層11の上面に積層されており、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはこれらの合金などの導体材料から形成され、好ましくは、銅から形成されている。
導体パターン12の厚みは、例えば、3μm以上、好ましくは、5μm以上であり、例えば、30μm以下、好ましくは、20μm以下である。
また、導体パターン12は、ベース絶縁層11の上面において、所定の配線回路パターンとして配置されており、具体的には、図1に示すように、複数(6個)のヘッド側端子31と、複数(6個)の端子部の一例としての外部側端子32と、複数(6個)の配線33とを備えている。
複数のヘッド側端子31は、スライダ搭載部2において、左右方向に互いに等間隔を隔てて並列配置されている。ヘッド側端子31は、平面視略矩形状(角ランド)に形成されている。ヘッド側端子31は、スライダ(図示せず)の磁気ヘッド(図示せず)に電気的に接続される。
図2に示すように、複数の外部側端子32は、外部接続部3において、長手方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。複数の外部側端子32は、厚み方向に投影したときに、支持開口部15と重なるように配置されている。複数の外部側端子32のそれぞれは、平面視略矩形状(角ランド)を有している。複数の外部側端子32のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、その外縁が複数の端子接続部16のそれぞれを含むようにして、複数の端子接続部16のそれぞれと重なっており、その幅方向両側端部が、支持開口部15の内周端縁と重なっている。複数の外部側端子32のそれぞれの中央部は、複数の接続開口部27のそれぞれの内部に充填されており、下方に向かって窪んでいる。そして、複数の外部側端子32のそれぞれの中央部の下面は、複数の端子接続部16のそれぞれの上面と接触している。すなわち、複数の外部側端子32のそれぞれは、複数の接続開口部27のそれぞれを介して、複数の端子接続部16のそれぞれと電気的に接続されている。
複数の外部側端子32のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、複数の厚肉部22のそれぞれと重なっている。複数の外部側端子32は、厚み方向に投影したときに、長手方向両外側に配置される外部側端子32を除いて、複数のベース開口部21の間に配置されている。また、厚み方向に投影したときに、長手方向の最も一方側に配置される外部側端子32は、長手方向の最も一方側に配置されるベース開口部21に対して長手方向一方側に配置されており、長手方向の最も他方側に配置される外部側端子32は、長手方向の最も他方側に配置されるベース開口部21に対して長手方向他方側に配置されている。
複数の外部側端子32のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、長手方向の最も一方側に配置される外部側端子32を除いて、その長手方向一方側端部が、複数のベース開口部21のそれぞれの他方側端部と重なっている。複数の外部側端子32のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、長手方向の最も他方側に配置される外部側端子32を除いて、その長手方向他方側端部が、複数のベース開口部21のそれぞれの一方側端部と重なっている。長手方向の最も一方側に配置される外部側端子32の一方側端部は、一方側に配置される端部薄肉部23bと重なっている。長手方向の最も他方側に配置される外部側端子32の他方側端部は、他方側に配置される端部薄肉部23bと重なっている。
複数の外部側端子32のそれぞれの上面には、後述するカバー絶縁層13が形成されていない。また、上記したように、複数の外部側端子32のそれぞれは、複数の端子接続部16のそれぞれと電気的に接続されている。つまり、複数の外部側端子32のそれぞれは、上側および下側から電気的に接続可能なフライングリードとして構成されている。
複数の外部側端子32のそれぞれの長手方向寸法は、例えば、100μm以上、好ましくは、150μm以上、例えば、400μm以下、好ましくは、300μm以下である。複数の外部側端子32のそれぞれの幅方向寸法は、例えば、50μm以上、好ましくは、100μm以上、例えば、3000μm以下、好ましくは、2000μm以下である。長手方向における複数の外部側端子32の間の寸法は、例えば、100μm以上、好ましくは、150μm以上、例えば、400μm以下、好ましくは、300μm以下である。
また、複数の外部側端子32のそれぞれの上面、長手方向一方側面、長手方向他方側面、幅方向一方側端部の下面、および、幅方向他方側端部の下面には、図3Bに示すように、めっき層34が設けられている。
めっき層34は、例えば、ニッケルや金などから形成され、その厚みは、例えば、0.05μm以上、好ましくは、0.1μm以上であり、例えば、5μm以下、好ましくは、3μm以下である。また、めっき層34は、単一のめっき層から形成されてもよく、複数のめっき層が積層されて形成されてもよい。
そして、複数の外部側端子32のそれぞれは、図1に示すように、リード・ライト基板40の外部端子(図示せず)に電気的に接続される。
複数の配線33は、複数のヘッド側端子31と、複数の外部側端子32とを接続している。詳しくは、複数の配線33は、配線部4において、幅方向に互いに間隔を隔てて並列配置されており、長手方向に延びるように形成されている。そして、配線33は、スライダ搭載部2において、幅方向外方側に膨出し、長手方向一方側に延びた後、幅方向内方側に延び、長手方向他方側に折り返されて、その長手方向他方側端部がヘッド側端子31の長手方向一方側端部に接続されている。また、配線33は、外部接続部3において、幅方向他方側に屈曲した後、その幅方向他方側端部が外部側端子32の幅方向一方側端部に接続されている(図2参照)。なお、配線33は、ヘッド側端子31および外部側端子32よりも幅狭に形成されている。
カバー絶縁層13は、図3Aに示すように、導体パターン12を上側から被覆するように、ベース絶縁層11の上面に積層されている。具体的には、カバー絶縁層13は、複数のヘッド側端子31、および、複数の外部側端子32を露出するようにして、導体パターン12を上側から被覆している。
カバー絶縁層13は、ベース絶縁層11と同様の合成樹脂から形成され、好ましくは、ポリイミドから形成される。カバー絶縁層13の厚みは、例えば、2μm〜20μmである。
2.回路付サスペンション基板の製造方法
次に、このような回路付サスペンション基板1の製造方法について、図5A〜図12Cを参照して説明する。
回路付サスペンション基板1の製造方法では、まず、図5A〜図5Cに示すように、支持基板10を用意する。
次いで、図6A〜図6Cに示すように、支持基板10の上面に、ベース絶縁層11の材料である感光性の合成樹脂の溶液(ワニス)を塗布して、乾燥させて、感光性のベース皮膜41を形成する。
その後、感光性のベース皮膜41の上方に、フォトマスク42を対向配置する。
フォトマスク42は、遮光部分43、光全透過部分44および光半透過部分45を所定のパターンで備えている。具体的には、ベース皮膜41において、ベース絶縁層11の接続開口部27に対応する部分の上方に遮光部分43を配置し、ベース絶縁層11の厚肉部22、薄肉部23および本体部26に対応する部分の上方に光全透過部分44を配置し、ベース絶縁層11のベース開口部21に対応する部分の上方に光半透過部分45を配置する。
そして、フォトマスク42を介して、ベース皮膜41を露光する。
次いで、露光後のベース皮膜41を現像し、加熱硬化させる。
これによって、支持基板10の上面に、ベース絶縁層11が所定のパターンで形成される。具体的には、図7Aおよび図7Bに示すように、遮光部分43の下方に配置されるベース皮膜41の部分が、接続開口部27として形成され、図7A〜図7Cに示すように、光全透過部分44の下方に配置されるベース皮膜41の部分が、相対的に厚みの厚い全厚部46として形成され、図7Bに示すように、光半透過部分45の下方に配置されるベース皮膜41の部分が、相対的に厚みの薄い第1部分の一例としての半厚部47として形成される。
なお、全厚部46のうち、ベース絶縁層11の厚肉部22および薄肉部23に対応する部分が、第2部分の一例である。図7Bに示すように、全厚部46のうち、ベース絶縁層11の厚肉部22および薄肉部23に対応する部分は、半厚部47を囲むように配置される。
その後、図8A〜図8Cに示すように、ベース絶縁層11の上面に、導体パターン12を形成する。
導体パターン12をベース絶縁層11の上面に形成するには、ベース絶縁層11の上面に、導体パターン12を、例えば、サブトラクティブ法、アディティブ法などの公知のパターンニング法によって形成すればよく、好ましくは、アディティブ法が用いられる。
これによって、ベース絶縁層11の上面に、複数のヘッド側端子31、複数の外部側端子32、および、複数の配線33を備える導体パターン12が形成される(図1参照)。
なお、導体パターン12は、カバー絶縁層13に拡散することを抑制する観点から、好ましくは、めっき(例えば、ニッケルめっき)により被覆される。このように導体パターン12をめっきにより被覆するには、例えば、電解めっきおよび無電解めっきのいずれの方法を用いてもよく、好ましくは、無電解めっきが用いられる。
そして、図9A〜図9Cに示すように、具体的には、図9Aに示すように、カバー絶縁層13を、ベース絶縁層11の上面に形成する。
そのようなカバー絶縁層13をベース絶縁層11の上面に形成するには、例えば、まず、カバー絶縁層13の材料である感光性の合成樹脂(ワニス)を、導体パターン12を含むベース絶縁層11の上面に塗布して、乾燥させ、感光性のカバー皮膜を形成する。そして、カバー皮膜を露光して現像した後に、加熱硬化させる。これによって、カバー絶縁層13が、ベース絶縁層11の上面に形成される。
そうすると、導体パターン12のヘッド側端子31および外部側端子32は、上側から露出される。また、導体パターン12の複数の配線33は、カバー絶縁層13により被覆される。
次いで、図10A〜図10Cに示すように、具体的には、図10Bおよび図10Cに示すように、支持基板10を部分的に除去して、支持基板10に、複数の第1支持開口部51を形成する。
具体的には、複数の第1支持開口部51は、厚み方向に投影したときに、支持開口部15と重なる部分であって、複数の厚肉部22と重なる部分を除く領域に形成される。より具体的には、図4に示すように、上記した支持開口部15に対応する部分に形成され、かつ、長手方向において、間隔を隔てて配置するように形成される。すなわち、厚み方向に投影したときに、第1支持開口部51と重なるベース絶縁層11の部分が、上記したベース開口部21および薄肉部23に対応している。
第1支持開口部51を形成するには、例えば、ドライエッチング(例えば、プラズマエッチング)や、ウェットエッチング(例えば、化学エッチング)などのエッチング法、例えば、ドリル穿孔、レーザ加工などが用いられ、好ましくは、ウェットエッチングが用いられる。
これによって、図10Bおよび図10Cに示すように、支持基板10に、複数の第1支持開口部51が形成される。
その後、複数の第1支持開口部51のそれぞれを介して露出するベース絶縁層11を、例えば、ウェットエッチング(例えば、化学エッチング)などの上記のエッチング法によりエッチングする。
これによって、図11A〜図11Cに示すように、具体的には、図11Bに示すように、ベース絶縁層11において、半厚部47を除去して複数のベース開口部21を形成するとともに、図11Bおよび図11Cに示すように、複数のベース開口部21のそれぞれの周縁部に連続する全厚部46であって、エッチングされた後の全厚部46を複数の薄肉部23として形成する。
そして、図12A〜図12Cに示すように、めっき層34を、外部側端子32に形成する。
めっき層34を形成するには、電解めっきが用いられる。具体的には、支持基板10を介して外部側端子32が通電されて、外部側端子32の表面にめっき層34が形成される。
次いで、図3A〜図3Cに示すように、具体的には、図3Aおよび図3Cに示すように、支持基板10を部分的に除去して、支持基板10に、複数(10個)の第2支持開口部52を形成する。
具体的には、複数の第2支持開口部52は、厚み方向に投影したときに、支持開口部15と重なる部分であって、複数の厚肉部22と重なる部分に形成される。より具体的には、図4に示すように、複数の第1支持開口部51の間の領域であって、幅方向両側端部の領域に配置するように形成される。すなわち、支持基板10において、厚み方向に投影したときに、複数の端子接続部16を残すようにして、換言すれば、複数の外部側端子32のそれぞれの中央部と重なる部分を残すようにして、複数の第2支持開口部52を形成する。
第2支持開口部52を形成するには、例えば、ドライエッチング(例えば、プラズマエッチング)や、ウェットエッチング(例えば、化学エッチング)などのエッチング法、例えば、ドリル穿孔、レーザ加工などが用いられ、好ましくは、ウェットエッチングが用いられる。
これによって、図3Aに示すように、支持基板10に、複数の第2支持開口部52が形成される。そして、複数の第2支持開口部52と、複数の第1支持開口部51とが連通されて、支持開口部15が形成される。また、図3Aおよび図3Bに示すように、複数の端子接続部16が形成される。また、図4に示すように、ベース絶縁層11において、厚み方向に投影したときに、複数の第2支持開口部52と重なる全厚部46、および、複数の複数の端子接続部16(図3B参照)と重なる全厚部46が、複数の厚肉部22として形成される。
以上によって、回路付サスペンション基板1の製造が完了する。
3.作用効果
この回路付サスペンション基板1の製造方法によれば、図10Aおよび図10Bに示すように、支持基板10をエッチングして第1支持開口部51を形成する工程では、支持基板10において、厚み方向に投影したときに、複数の外部側端子32と重なる部分には、第1支持開口部51を形成しない。
そして、ベース絶縁層11をエッチングする工程の後、図3Aに示すように、厚み方向に投影したときに、幅方向における複数の外部側端子32のそれぞれの端部と重なる部分に複数の第2支持開口部52を形成するので、ベース絶縁層11において、複数の第2支持開口部52と重なる全厚部46を、エッチングされていない複数の厚肉部22として形成できる。
また、この回路付サスペンション基板1、および、回路付サスペンション基板1の製造方法によれば、図3Aに示すように、複数の厚肉部22のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、複数の外部側端子32のそれぞれと重なるように配置され、とりわけ、幅方向における複数の外部側端子32のそれぞれの端部と重なるように配置される。
そのため、複数の厚肉部22のそれぞれによって、幅方向における複数の外部側端子32のそれぞれの端部の剛性を相対的に高くすることができる。
その結果、幅方向における複数の外部側端子32のそれぞれの端部を補強できる。
また、厚み方向に投影したときに、複数の薄肉部23のそれぞれは、長手方向において、複数の外部側端子32の間に配置される。
その結果、複数の外部側端子32の間におけるベース絶縁層11の剛性を相対的に低くできる。
よって、1つの外部側端子32に振動や応力が発生した場合であっても、その振動や応力を薄肉部23によって低減または吸収でき、その外部側端子32と隣り合う外部側端子32に対して振動や応力が伝達されることを抑制できる。
ゆえに、複数の外部側端子32のそれぞれにおける接続信頼性を向上できる。
また、この回路付サスペンション基板1、および、回路付サスペンション基板1の製造方法によれば、図3Aに示すように、複数の端子接続部16のそれぞれに電気的に接続されると、複数の端子接続部16のそれぞれを介して複数の外部側端子32のそれぞれと電気的に接続される。
そのため、複数の外部側端子32のそれぞれに対して、上側および下側の両側から電気的に接続できる。
4.第2実施形態
図13A〜図21Cを参照して、回路付サスペンション基板およびその製造方法の変形例を説明する。なお、変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
(1)第2実施形態の回路付サスペンション基板の工程
上記した第1実施形態では、図3Bに示すように、回路付サスペンション基板1は、複数の端子接続部16を備えている。
対して、第2実施形態では、図21Bに示すように、回路付サスペンション基板1は、複数の端子接続部16を備えていない。
詳しくは、図21Aに示すように、ベース絶縁層11は、複数(6個)の露出開口部61と、複数(12個)の開口端部62とを有している。
複数の露出開口部61のそれぞれは、幅方向に延びる略矩形状を有しており、ベース絶縁層11を上下方向に貫通している。複数の露出開口部61のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、複数の外部側端子32のそれぞれの中央部分と重なっている。具体的には、複数の露出開口部61は、長手方向に互いに間隔を隔てて配置されており、長手方向における複数のベース開口部21の間、および、長手方向の最も外方側に配置されるベース開口部21の長手方向外方側に配置されている(図2参照)。なお、複数の露出開口部61のそれぞれは、複数のベース開口部21のそれぞれと連通している。
複数の開口端部62のそれぞれは、複数の露出開口部61のそれぞれの幅方向両外側端部に対向するように配置されている。複数の開口端部62のそれぞれは、複数の厚肉部22の幅方向両内側端部に連続している。複数の開口端部62のそれぞれの厚みは、複数の薄肉部23のそれぞれの厚みと同一である。
複数の外部側端子32のそれぞれは、複数の露出開口部61のそれぞれに対応して配置され、かつ、複数の露出開口部61のそれぞれに落ち込むように配置されている。複数の外部側端子32のそれぞれの幅方向中央部分の上面および下面は、露出している。すなわち、複数の外部側端子32のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、複数の厚肉部22のそれぞれと重なる部分を除いて、その上面および下面が露出している。
(2)第2実施形態の回路付サスペンション基板の製造方法
第2実施形態の回路付サスペンション基板1の製造方法では、まず、図13A〜図13Cに示すように、支持基板10を用意する。
次いで、図14A〜図14Cに示すように、支持基板10の上面に、ベース絶縁層11の材料である感光性の合成樹脂の溶液(ワニス)を塗布して、乾燥させて、感光性のベース皮膜41を形成する。
その後、感光性のベース皮膜41の上方に、フォトマスク42を対向配置する。
具体的には、ベース絶縁層11の厚肉部22、薄肉部23および本体部26に対応する部分の上方に光全透過部分44を配置し、ベース絶縁層11のベース開口部21および露出開口部61に対応する部分の上方に光半透過部分45を配置する。
そして、フォトマスク42を介して、ベース皮膜41を露光する。
次いで、露光後のベース皮膜41を現像し、加熱硬化させる。
これによって、図15A〜図15Bに示すように、支持基板10の上面に、ベース絶縁層11が所定のパターンで形成される。具体的には、光全透過部分44の下方に配置されるベース皮膜41の部分が、相対的に厚みの厚い全厚部66として形成され、光半透過部分45の下方に配置されるベース皮膜41の部分が、相対的に厚みの薄い半厚部67として形成される。なお、半厚部67のうち、ベース絶縁層11の露出開口部61に対応する部分、詳しくは、厚み方向に投影したときに、複数の外部側端子32のそれぞれの中央部分に対応する部分が、第3部分の一例である。
その後、図16A〜図16Cに示すように、ベース絶縁層11の上面に、導体パターン12を形成する。
そして、図17A〜図17Cに示すように、具体的には、図17Aに示すように、カバー絶縁層13を、ベース絶縁層11の上面に形成する。
そうすると、複数の外部側端子32のそれぞれは、上側から露出される。
次いで、図18A〜図18Cに示すように、具体的には、図18Cに示すように、支持基板10を部分的に除去して、支持基板10に、複数の第1支持開口部51を形成するとともに、図18Aに示すように、複数の第3支持開口部53を形成する。図18Bに示すように、複数の第3支持開口部53は、長手方向において複数の第1支持開口部51の間に配置されており、かつ、複数の第1支持開口部51と連通している。また、複数の第3支持開口部53のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、複数の外部側端子32のそれぞれと重なっている。
その後、複数の第1支持開口部51のそれぞれ、および、複数の第3支持開口部のそれぞれを介して露出するベース絶縁層11をエッチングする。
これによって、図19A〜図19Cに示すように、ベース絶縁層11において、半厚部67を除去して複数のベース開口部21、および、複数の露出開口部61を形成する。また、図19Aに示すように、厚み方向に投影したときに、複数の第3支持開口部53のそれぞれの幅方向外側端部と重なる全厚部66の部分であって、エッチングされた後の全厚部66を複数の開口端部62として形成する。
そして、図20A〜図20Cに示すように、めっき層34を、外部側端子32に形成する。
めっき層34を形成するには、電解めっきが用いられる。具体的には、図示しないめっきリード線を介して外部側端子32が通電されて、外部側端子32の表面にめっき層34が形成される。
次いで、図21A〜図21Cに示すように、具体的には、図21Aおよび図21Cに示すように、支持基板10を部分的に除去して、支持基板10に、複数の第2支持開口部52を形成する。すると、ベース絶縁層11において、厚み方向に投影したときに、複数の第2支持開口部52と重なる全厚部66が、複数の厚肉部22として形成される。
以上によって、回路付サスペンション基板1の製造が完了する。
(3)第2実施形態の作用効果
第2実施形態の回路付サスペンション基板1、および、回路付サスペンション基板1の製造方法によれば、図21Aに示すように、複数の外部側端子32のそれぞれは、厚み方向に投影したときに、複数の厚肉部22のそれぞれと重なる部分を除いて、上面および下面が露出している。
そのため、複数の外部側端子32に対して、上側および下側の両側から電気的に接続できる。
1 回路付サスペンション基板
10 支持基板
11 ベース絶縁層
12 導体パターン
15 支持開口部
16 端子接続部
21 ベース開口部
22 厚肉部
23 薄肉部
24 絶縁部
27 接続開口部
32 外部側端子
46 全厚部
47 半厚部
66 全厚部
67 半厚部

Claims (7)

  1. 厚み方向に貫通する支持開口部を有する金属支持基板と、
    前記金属支持基板の前記厚み方向の一方側に配置されるベース絶縁層と、
    前記ベース絶縁層の前記厚み方向の一方側に配置される導体層であって、前記厚み方向に投影したときに、前記支持開口部と重なり、互いに間隔を隔てて配置される複数の端子部を備える導体層と、を備え、
    前記ベース絶縁層は、
    前記厚み方向に貫通し、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の端子部の並び方向において、前記複数の端子部の間に配置される複数のベース開口部と、
    前記厚み方向に投影したときに、前記厚み方向と前記並び方向との両方と直交する直交方向における、前記複数の端子部のそれぞれの端部と重なる複数の厚肉部と、
    前記複数の厚肉部の間において前記複数のベース開口部の縁部に沿って配置され、前記複数の厚肉部の厚みよりも薄い複数の薄肉部と、を備え
    前記各ベース開口部は、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の端子部のうち前記並び方向に互いに隣り合う前記端子部の間に1つずつ配置されており、
    前記ベース絶縁層の少なくとも一部は、前記厚み方向に投影したときに、前記各端子部の前記直交方向の全体にわたって重なることを特徴とする、回路付サスペンション基板。
  2. 前記金属支持基板は、前記支持開口部の縁部から離間するように前記支持開口部内に配置され、かつ、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の端子部のそれぞれと重なる端子接続部を備え、
    前記ベース絶縁層は、
    前記厚み方向において、前記端子接続部と前記端子部との間に配置される絶縁部と、
    前記絶縁部を前記厚み方向に貫通する接続開口部と、を有し、
    前記端子接続部は、前記接続開口部を介して前記端子部と電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板。
  3. 前記複数の端子部のそれぞれは、前記厚み方向に投影したときに、前記厚肉部と重なる部分を除いて、前記厚み方向の両側が露出していることを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板。
  4. 前記各薄肉部は、前記各ベース開口部を囲むように配置されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
  5. 金属支持基板を用意する工程と、
    互いに間隔を隔てて配置される厚みの薄い複数の第1部分と、前記複数の第1部分を囲むように配置され、前記複数の第1部分の厚みよりも厚い第2部分と備えるベース絶縁層を、前記金属支持基板の厚み方向の一方側に形成する工程と、
    前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第1部分の並び方向において、前記複数の第1部分の間の前記第2部分に重なる複数の端子部を備える導体層を、前記ベース絶縁層の前記厚み方向の一方側に形成する工程と、
    前記金属支持基板をエッチングして、前記厚み方向に貫通し、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第1部分のそれぞれを含むように配置される複数の第1支持開口部を形成する工程と、
    前記複数の第1支持開口部を介して前記ベース絶縁層をエッチングして、前記複数の第1部分を除去して、前記厚み方向に貫通する複数のベース開口部を形成するとともに、前記複数の第1支持開口部から露出し、前記厚み方向に投影したときに、前記複数のベース開口部の周縁部に連続する前記第2部分を複数の薄肉部として形成する工程と、
    前記複数の薄肉部を形成した後に、前記金属支持基板をエッチングして、前記金属支持基板において、前記厚み方向に貫通し、前記厚み方向に投影したときに、少なくとも前記厚み方向と前記並び方向との両方と直交する直交方向における前記複数の端子部のそれぞれの端部と重なる複数の第2支持開口部を形成し、前記ベース絶縁層において、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第2支持開口部と重なる前記第2部分を複数の厚肉部として形成する工程と、を含み、
    前記ベース絶縁層をエッチングする工程において、前記厚み方向に投影したときに、前記各ベース開口部を、前記複数の端子部のうち前記並び方向に互いに隣り合う前記端子部の間に1つずつ形成するとともに、前記ベース絶縁層の少なくとも一部を、前記各端子部の前記直交方向の全体にわたって重なるように形成することを特徴とする、回路付サスペンション基板の製造方法。
  6. 金属支持基板を用意する工程と、
    互いに間隔を隔てて配置される厚みの薄い複数の第1部分と、前記複数の第1部分を囲むように配置され、前記複数の第1部分の厚みよりも厚い第2部分と備えるベース絶縁層を、前記金属支持基板の厚み方向の一方側に形成する工程と、
    前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第1部分の並び方向において、前記複数の第1部分の間の前記第2部分に重なる複数の端子部を備える導体層を、前記ベース絶縁層の前記厚み方向の一方側に形成する工程と、
    前記金属支持基板をエッチングして、前記厚み方向に貫通し、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第1部分のそれぞれを含むように配置される複数の第1支持開口部を形成する工程と、
    前記複数の第1支持開口部を介して前記ベース絶縁層をエッチングして、前記複数の第1部分を除去して、前記厚み方向に貫通する複数のベース開口部を形成するとともに、前記複数の第1支持開口部から露出し、前記厚み方向に投影したときに、前記複数のベース開口部の周縁部に連続する前記第2部分を複数の薄肉部として形成する工程と、
    前記複数の薄肉部を形成した後に、前記金属支持基板をエッチングして、前記金属支持基板において、前記厚み方向に貫通し、前記厚み方向に投影したときに、少なくとも前記厚み方向と前記並び方向との両方と直交する直交方向における前記複数の端子部のそれぞれの端部と重なる複数の第2支持開口部を形成し、前記ベース絶縁層において、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第2支持開口部と重なる前記第2部分を複数の厚肉部として形成する工程と、を含み、
    前記ベース絶縁層を形成する工程は、前記厚み方向に貫通し、前記並び方向において、前記複数の第1部分の間の前記第2部分に配置される接続開口部を形成する工程を含み、
    前記導体層を形成する工程は、前記接続開口部を介して、前記金属支持基板と前記端子部とを電気的に接続する工程を含み、
    前記金属支持基板をエッチングして前記複数の第2支持開口部を形成する工程は、前記金属支持基板において、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の端子部のそれぞれの中央部と重なる部分を残すように前記複数の第2支持開口部を形成し、前記複数の端子部のそれぞれの中央部と重なる部分を端子接続部として形成する工程を含むことを特徴とする、回路付サスペンション基板の製造方法。
  7. 金属支持基板を用意する工程と、
    互いに間隔を隔てて配置される厚みの薄い複数の第1部分と、前記複数の第1部分を囲むように配置され、前記複数の第1部分の厚みよりも厚い第2部分と備えるベース絶縁層を、前記金属支持基板の厚み方向の一方側に形成する工程と、
    前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第1部分の並び方向において、前記複数の第1部分の間の前記第2部分に重なる複数の端子部を備える導体層を、前記ベース絶縁層の前記厚み方向の一方側に形成する工程と、
    前記金属支持基板をエッチングして、前記厚み方向に貫通し、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第1部分のそれぞれを含むように配置される複数の第1支持開口部を形成する工程と、
    前記複数の第1支持開口部を介して前記ベース絶縁層をエッチングして、前記複数の第1部分を除去して、前記厚み方向に貫通する複数のベース開口部を形成するとともに、前記複数の第1支持開口部から露出し、前記厚み方向に投影したときに、前記複数のベース開口部の周縁部に連続する前記第2部分を複数の薄肉部として形成する工程と、
    前記複数の薄肉部を形成した後に、前記金属支持基板をエッチングして、前記金属支持基板において、前記厚み方向に貫通し、前記厚み方向に投影したときに、少なくとも前記厚み方向と前記並び方向との両方と直交する直交方向における前記複数の端子部のそれぞれの端部と重なる複数の第2支持開口部を形成し、前記ベース絶縁層において、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第2支持開口部と重なる前記第2部分を複数の厚肉部として形成する工程と、を含み、
    前記ベース絶縁層を形成する工程は、前記並び方向において、前記複数の第1部分の間に配置され、前記複数の第1部分の厚みと同一の厚みを有する複数の第3部分を形成する工程を含み、
    前記金属支持基板をエッチングして前記複数の第1支持開口部を形成する工程は、前記金属支持基板に、前記厚み方向に貫通し、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第3部分と重なるように配置される複数の第3支持開口部を形成する工程をさらに含み、
    前記ベース絶縁層をエッチングする工程は、前記複数の第3支持開口部から露出し、前記厚み方向に投影したときに、前記複数の第3支持開口部と重なる前記第3部分を除去する工程を含むことを特徴とする、回路付サスペンション基板の製造方法。
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