JP2016064515A - パターン印刷方法、パターン印刷システム、パターン生成方法、及びプログラム - Google Patents

パターン印刷方法、パターン印刷システム、パターン生成方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】熱膨張性シートの所望の領域を高精度に立体化するのに資する技術を提供する。
【解決手段】コンピュータは、熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成する。印刷装置は、第1のパターンデータに基づいて、熱膨張性シートの立体化されるべき領域にその領域への熱の流入を促進する材料を印刷し、第2のパターンデータに基づいて、熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域にその領域への熱の流入を抑制する材料を印刷する。
【選択図】図11A

Description

本発明は、パターン印刷方法、パターン印刷システム、パターン生成方法、及びプログラムに関し、特に、熱膨張性シートの所望の領域を立体化するためのパターン印刷方法、パターン印刷システム、パターン生成方法、及びプログラムに関する。
立体的な印刷物を形成する立体形成技術の一種として、加熱により発泡してその体積を増加させる熱膨張性シートに黒いインク又はトナーを所望のパターンとなるように印刷し、その後、熱膨張性シートの全面に一様に光を照射する技術が知られている。この技術は、熱膨張性シートは、黒いインク又はトナーを印刷された領域が印刷されていない領域に比べて熱の吸収率が高くなりより高温に加熱されることを利用したものであり、黒いインク又はトナーを印刷された領域のシートが発泡して隆起するというものである。特許文献1には、この技術を用いた立体印刷装置が記載されている。
特開2012−171317号公報
ところで、上記の技術では、黒いインク又はトナーを印刷された領域よりも広い領域でシートが隆起してしまう、いわゆる発泡太り、が生じ得る。これは、黒いインク又はトナーを印刷された領域で吸収された熱が周囲の領域に伝達されることにより、黒いインク又はトナーを印刷されていない領域も高温に加熱されてしまうためであると考えられる。このため、所望のパターンとなるように黒いインク又はトナーを印刷した場合であっても、そのパターンを高精度に立体化することは難しい。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、熱膨張性シートの所望の領域を高精度に立体化するのに資する技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成し、前記第1のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化されるべき領域に、当該領域への熱の流入を促進する材料を印刷し、前記第2のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域に、当該領域への熱の流入を抑制する材料を印刷するパターン印刷方法を提供する。
上記のパターン印刷方法では、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域は、前記熱膨張性シートの立体化されるべき領域に隣接した領域であってもよい。また、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域は、2つの前記熱膨張性シートの立体化されるべき領域に挟まれた領域を含んでもよく、その場合、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域は、2つの前記熱膨張性シートの立体化されるべき領域に挟まれていない領域を含まなくてもよい。
また、上記のパターン印刷方法では、前記第1のパターンデータから、前記立体化されるべき領域を構成する空間的に連続した連続領域を特定し、特定した前記連続領域の各々に対して、当該連続領域に隣接し且つ当該連続領域を取り囲む周辺領域を決定し、決定した前記周辺領域で構成される前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む前記第2のパターンデータを生成してもよい。
また、上記のパターン印刷方法では、前記第1のパターンデータから、前記立体化されるべき領域を構成する空間的に連続した連続領域を特定し、特定した前記連続領域の面積が予め定めた閾値を超えている場合に、該閾値を超えた面積を有する前記連続領域の各々に対して、当該連続領域に隣接し且つ当該連続領域を取り囲む周辺領域を決定し、決定した前記周辺領域で構成される前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む前記第2のパターンデータを生成してもよい。
さらに、上記のパターン印刷方法では、特定した前記連続領域の各々に対して、前記熱膨張性シートに均一に熱を照射した場合に当該連続領域で吸収される熱量が大きいほど当該連続領域を取り囲む幅が広くなるように、前記周辺領域を決定してもよい。また、決定した前記周辺領域の各々に対して、前記熱膨張性シートに均一に熱を照射した場合に対応する連続領域で吸収される熱量が大きいほど高い立体化抑制度合いを決定し、前記立体化を抑制すべき領域を特定する情報と、前記周辺領域の各々の立体化抑制度合いの情報と、を含む前記第2のパターンデータを生成してもよい。
本発明の別の態様は、熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成するパターン生成手段と、前記第1のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化されるべき領域に、当該領域への熱の流入を促進する材料を印刷し、前記パターン生成手段で生成された前記第2のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域に、当該領域への熱の流入を抑制する材料を印刷する印刷手段と、を備えるパターン印刷システムを提供する。
本発明の更に別の態様は、熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成するパターン生成方法を提供する。
本発明の更に別の態様は、コンピュータに、熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成する処理を実行させるプログラムを提供する。
本発明によれば、熱膨張性シートの所望の領域を高精度に立体化するのに資する技術を提供することができる。
従来の印刷パターンが印刷された熱膨張性シートに熱を照射する様子を示した図である。 従来の印刷パターンが印刷された熱膨張性シートの上面図である。 従来の印刷パターンが印刷された熱膨張性シートの加熱後の表面形状を示した図である。 本発明の一実施形態に係る印刷パターンが印刷された熱膨張性シートに熱を照射する様子を示した図である。 本発明の一実施形態に係る印刷パターンが印刷された熱膨張性シートの上面図である。 白印刷回数と黒印刷の隙間の関係について示した図である。 本発明の実施例1に係る印刷システムの構成を示した図である。 本発明の実施例1に係るコンピュータのハードウェア構成を示した図である。 本発明の実施例1に係る印刷装置の構成を示す構造を示した図である。 本発明の実施例1に係る印刷装置の構成を示す構造を示した別の図である。 本発明の実施例1に係るコンピュータで行われるパターン生成処理のフローチャートである。 本発明の実施例1に係るコンピュータで行われる第2のパターン生成処理のフローチャートである。 本発明の実施例1に係るコンピュータが受信する立体化されるべき領域を示すパターンを例示した図である。 本発明の実施例1に係るコンピュータが生成する立体化を抑制すべき領域を示すパターンを例示した図である。 本発明の実施例1に係るコンピュータが生成する印刷パターンを例示した図である。 本発明の実施例1に係る印刷装置で行われるパターン印刷処理のフローチャートである。 本発明の実施例2に係るコンピュータで行われる第2のパターン生成処理のフローチャートである。 本発明の実施例2に係るコンピュータが受信する立体化されるべき領域を示すパターンを例示した図である。 本発明の実施例2に係るコンピュータが生成する印刷パターンを例示した図である。 発泡用印刷の面積と発泡太りの関係を示す図である。 本発明の実施例2に係るコンピュータが生成する印刷パターンの別の例を示した図である。 本発明の実施例2に係るコンピュータで行われる第2のパターン生成処理の変形例のフローチャートである。 本発明の実施例3に係るコンピュータが生成する印刷パターンを例示した図である。 発泡用印刷の濃度と発泡太りの関係を示す図である。 本発明の実施例4に係るコンピュータが生成する印刷パターンを例示した図である。 本発明の実施例5に係るコンピュータが生成する印刷パターンを例示した図である。
図1から図6を参照しながら、本発明の一実施形態で立体形成のために熱膨張性シート3に印刷するパターン(以降、単に印刷パターンと記す)と、従来の関連技術における印刷パターンとの違いについて説明する。
なお、熱膨張性シート3は、図1及び図4に示すように、基材1と、この基材1上にコーティングされた熱発泡剤を含む発泡層2とから成る。基材1は、紙、キャンバス地などの布、プラスチックなどのパネル材などからなり、材質は特に限定されるものではない。発泡層2は、加熱により発泡してその体積を増加させるといった性質を有する層である。この基材1と熱発泡剤を含む発泡層2とからなる熱膨張性シート3は、既知の市販品を使用することができる。
図1は、従来の印刷パターンが印刷された熱膨張性シート3に熱を照射する様子を示した図である。図2は、従来の印刷パターンが印刷された熱膨張性シート3の上面図である。図3は、従来の印刷パターンが印刷された熱膨張性シート3の加熱後の表面形状を例示した図である。
従来においては、図1及び図2に示すように、熱膨張性シート3の発泡層2の立体化されるべき領域に当該領域への熱の流入を促進する材料4が印刷される。ここで、熱の流入を促進する材料4は、典型的には、例えば黒いインクやトナーなどの熱の吸収率が高い材料である。熱の吸収率とは、光が照射されたときに、その光エネルギーの何%を熱エネルギーとして吸収できるかを示す割合である。
その後、熱の流入を促進する材料4を印刷された熱膨張性シート3の発泡層2が、ハロゲンランプ5からの熱放射により加熱される。これにより、大量の熱を吸収した材料4が発泡層2に熱を伝達して加熱することで、材料4の直下の発泡層2の領域(つまり、立体化されるべき領域)が発泡して隆起し、立体化する。ただし、従来の方法では、図3に示すように、材料4の直下の発泡層2だけではなくその周辺領域も発泡し隆起する発泡太りが生じてしまう。
これは、材料4からの熱は、直下の領域に比べれば減衰されるものの周囲の領域(以降、周辺領域と記す)にも伝達されるからであると考えられる。つまり、材料4から周辺領域に伝達された熱量(伝達熱量)と、ハロゲンランプ5から放射された熱を周辺領域が直接吸収した熱量(吸収熱量)との合計が、その周辺領域が発泡するに十分な熱量(温度)に達することがあり、その場合に、その周辺領域が材料4の直下の領域とともに発泡し隆起すると考えられる。
図4は、本発明の一実施形態に係る印刷パターンが印刷された熱膨張性シート3に熱を照射する様子を示した図である。図5は、本発明の一実施形態に係る印刷パターンが印刷された熱膨張性シート3の上面図である。図6は、白印刷回数と黒印刷の隙間Lの関係について示した図である。
本発明の一実施形態では、図4及び図5に示すように、熱膨張性シート3の発泡層2の立体化されるべき領域に熱の流入を促進する材料4が印刷される。さらに、立体化されるべき領域以外の領域(立体化を抑制すべき領域)に熱の流入を抑制する材料6が印刷される。ここで、熱の流入を抑制する材料6は、典型的には、例えば白いインクやトナーなどの熱の吸収率が低い材料である。図4及び図5には、立体化されるべき領域以外の領域の一部、より具体的には、黒のインクである材料4が印刷された10mm四方の2領域の間の領域に白のインクである材料6が印刷される例が示されている。ここで、熱の流入を促進する材料とは、発泡層2よりも熱の吸収率が高い材料のことであり、熱の流入を抑制する材料とは、発泡層2よりも熱の反射率が高い材料のことを言う。さらに言うと、熱の流入を促進する材料とは、発泡層2及び熱の流入を抑制する材料よりも熱の吸収率が高い材料であっても良く、熱の流入を抑制する材料とは、発泡層2及び熱の流入を促進する材料よりも熱の反射率が高い材料であっても良い。
その後、熱膨張性シート3の発泡層2が、ハロゲンランプ5からの熱放射により加熱される。これにより、大量の熱を吸収した材料4が発泡層2に熱を伝達して加熱することで、材料4の直下の発泡層2の領域が発泡して隆起し、立体化する。この点は、従来と同様である。ただし、本発明の一実施形態では、従来に比べて、材料6が印刷されている周辺領域の隆起が抑制される。
これは、熱の流入を抑制する材料6の存在によって上方から周辺領域に流入する熱量が低減しているからと考えられる。つまり、材料6が印刷された周辺領域については、ハロゲンランプ5から放射され材料6を介して周辺領域に伝達される熱量が、材料6が印刷されていない場合であれば周辺領域の表面から直接吸収したであろう熱量よりも小さくなる。このため、材料4から周辺領域に伝達された熱量(伝達熱量)と合算しても、その周辺領域が発泡するに十分な熱量(温度)にまで達しにくくなり、周辺領域の隆起が抑制される。
なお、図4には、周辺領域に材料6が1回印刷され、周辺領域上に材料6からなる層が1層形成される例を示したが、周辺領域には材料6が複数回印刷されてもよい。材料6で印刷する回数(図6の白印刷回数)を増やすことでその直下の周辺領域に流入する熱量を更に低減させることができる。このため、図6に示すように、材料4が印刷された10mm四方の2領域の間の隆起していない領域の幅(図6の隙間L)をさらに広げることが可能となる。
また、図5に示すように、熱の流入を抑制する材料6が印刷された立体化を抑制すべき領域(立体化抑制領域)は、熱の流入を促進する材料4が印刷された立体化されるべき領域(立体化対象領域)に重ならず、かつ、2つの立体化対象領域の互いに向かい合う外周に接している。また、立体化抑制領域は、2つの立体化対象領域に挟まれた領域に設けられているが、逆に、それ以外の領域、即ち、2つの立体化対象領域に挟まれていない領域には設けられていない。これは、2つの立体化対象領域に挟まれていない領域では、いずれか1つの立体化対象領域からの熱量だけが伝達される、又は、その影響が大きいと考えられるが、2つの立体化対象領域に挟まれた領域では、両方の立体化対象領域から伝達される熱量の影響が大きいと考えられるからである。従って、伝達熱量の影響が特に大きいと考えられる2つの立体化対象領域に挟まれた領域にのみ、熱の流入を抑制する材料6を形成している。これによって、立体化対象領域からの伝達熱量が立体化抑制領域へ与える影響を抑制しつつ、白のインクの使用量を削減できる効果がある。しかしながら、複数の立体化対象領域に挟まれた領域だけでなく、後述する各実施例のように、それ以外の領域にも熱の流入を抑制する材料6を設けても良い。その場合も立体化対象領域からの伝達熱量が立体化抑制領域へ与える影響を抑制し、ひいては、熱膨張性シートの所望の領域を高精度に立体化することができるのは言うまでもない。
このように、本発明の実施形態では、立体化されるべき領域のみからなる従来の印刷パターンとは異なり、立体化されるべき領域と立体化を抑制すべき領域とからなるこれらを区別した印刷パターンが、熱の流入を促進する材料と抑制する材料とを用いて、立体形成のために熱膨張性シート3に印刷される。特に、立体化を抑制すべき領域に熱の流入を抑制する材料が印刷される。これにより、周辺領域の隆起を抑制することができるため、熱膨張性シート3の所望の領域を、従来に比べて高精度に立体化することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を更に具体化した各実施例について説明する。
図7は、本実施例に係る印刷システム100の構成を示す図である。印刷システム100は、熱膨張性シート3の所望の領域を立体化するための印刷パターンを熱膨張性シート3に印刷するパターン印刷システムであり、コンピュータ10と、コンピュータ10に接続された、表示装置20、入力装置30及び印刷装置40を備えている。
表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイ装置、有機ELディスプレイ装置、CRTディスプレイ装置などである。入力装置30は、例えば、マウスやキーボードなどである。入力装置30は、表示装置20の画面上に配置されたタッチセンサであってもよい。
コンピュータ10は、印刷パターンデータを生成するパターン生成手段である。コンピュータ10は、例えば、パーソナルコンピュータのような一般的なコンピュータであり、図8に示すように、CPU11、メモリ12、記憶装置13、読取装置14、表示IF15、入力IF16、通信IF17を備えていて、これらはバス18により互いに接続されている。
CPU11は、メモリ12を利用してパターン生成プログラムを実行することにより、印刷パターンデータを生成する。メモリ12は、例えば半導体メモリであり、RAM領域およびROM領域を含んで構成される。
記憶装置13は、例えばハードディスク装置であり、パターン生成プログラムやプログラムの実行により生成される印刷パターンデータなどを格納する。なお、記憶装置13は、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。また、記憶装置13は、外部記録装置であってもよい。
読取装置14は、CPU11の指示に従って可搬記録媒体19にアクセスする。可搬記録媒体19は、たとえば、半導体デバイス(USBメモリ等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などにより実現される。
表示IF15は、例えば、表示装置20へCPU11の指示に従ってデータを出力するインタフェース装置である。入力IF16は、例えば、入力装置30からデータを受信するインタフェース装置であり、ユーザからの指示を受け付ける装置である。通信IF17は、CPU11の指示に従ってネットワークを介して印刷装置40とデータを送受信するインタフェース装置である。通信IF17は、例えば、印刷パターンデータを印刷装置40に送信する。
なお、パターン生成プログラムは、例えば、記憶装置13に予めインストールされていてもよく、可搬記録媒体19経由又はネットワーク経由でコンピュータ10に提供されてもよい。
以上のように構成されたコンピュータ10では、利用者からの指示に従って、印刷パターンデータが生成される。具体的には、まず、利用者が入力装置30を操作して熱膨張性シート3の所望の領域を立体化されるべき領域として指定する。これにより、立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータがコンピュータ10に入力される。コンピュータ10は、この第1のパターンデータを入力としてパターン生成プログラムを実行することで、熱膨張性シート3の所望の領域を立体化するための印刷パターンデータを生成する。なお、コンピュータ10で行われるパターン生成方法の詳細については、後述する。
印刷装置40は、熱膨張性シート3に印刷パターンを印刷する印刷手段である。印刷装置40は、例えば、紫外線硬化型のインク(以降、UVインクと記す)を用いるインクジェットプリンタであり、図7に示すように、コントローラ41、搬送ユニット42、ヘッドユニット43、光源ユニット44、及び、センサユニット45を備えている。なお、印刷装置40は、熱膨張性シート3に印刷パターンを印刷できればよいため、インクジェットプリンタではなく、レーザプリンタなど他の方式のプリンタとして構成されてもよい。
コントローラ41は、コンピュータ10から受信した印刷パターンデータに基づいて熱膨張性シート3に印刷パターンを印刷するために、搬送ユニット42、ヘッドユニット43、光源ユニット44を制御する。また、コントローラ41には、各部に配置されたセンサを含むセンサユニット45が接続されている。
搬送ユニット42は、図9に示すように、駆動ローラ42aと、従動ローラ42bと、駆動ローラ42a及び従動ローラ42bに掛け渡された搬送ベルト42cと、を備えている。搬送ユニット42は、搬送ベルト42cが駆動ローラ42aの回転により駆動されて、図9の矢印で示す時計回り方向に循環移動することにより、熱膨張性シート3を搬送方向に搬送する。
ヘッドユニット43は、図9に示すように、UVインクを吐出するプリンタヘッド(プリンタヘッド43a、プリンタヘッド43b)を搬送方向の異なる位置に少なくとも2つを備えている。例えば、プリンタヘッド43aは、黒のUVインクを吐出し、プリンタヘッド43bは、白のUVインクを吐出する。なお、黒のUVインクは、熱膨張性シート3よりも熱の吸収率が高い材料であり、熱の流入を促進する材料である。白のUVインクは、黒のUVインクよりも熱の吸収率が低い材料であり、望ましくは、熱膨張性シート3よりも熱の吸収率が低い材料である。白インクは、熱の流入を抑制する材料である。
光源ユニット44は、図9に示すように、UVインクを硬化させるために紫外線を照射する光源(光源44a、光源44b)を搬送方向の異なる位置に少なくとも2つを備えている。光源44aは、プリンタヘッド43aから吐出された黒のUVインクに紫外線を照射し、光源44bは、プリンタヘッド43bから吐出された白のUVインクに紫外線を照射する。光源44aは、図10に示すように、プリンタヘッド43aに対して、搬送方向と直交するプリンタヘッド43aの走査方向の両側に一つずつ設けられていて、プリンタヘッド43aに連動して移動するように構成されている。なお、光源44bも、プリンタヘッド43bに対して、プリンタヘッド43bの走査方向の両側に一つずつ設けられていて、プリンタヘッド43bに連動して移動するように構成されている。
以上のように構成された印刷装置40では、コンピュータ10から受信した印刷パターンデータに従って、熱膨張性シート3の所望の領域を立体化するための印刷パターンを熱膨張性シート3に印刷する。具体的には、印刷パターンデータに従ってコントローラ41が各部を制御することにより、熱膨張性シート3の立体化されるべき領域にプリンタヘッド43aから黒のUVインクが吐出され光源44aから紫外線が照射される。これにより、立体化されるべき領域に黒のUVインクが印刷される。さらに、熱膨張性シート3の立体化を抑制すべき領域にプリンタヘッド43bから白のUVインクが吐出され光源44bから紫外線が照射される。これにより、立体化を抑制すべき領域に白のUVインクが印刷される。
図11Aは、本実施例に係るコンピュータ10で行われるパターン生成処理のフローチャートである。図11Bは、本実施例に係るコンピュータ10で行われる第2のパターン生成処理のフローチャートである。図12は、コンピュータ10が受信する立体化されるべき領域を示すパターン(第1のパターンP1)を例示した図である。図13は、コンピュータ10が生成する立体化を抑制すべき領域を示すパターン(第2のパターンP2)を例示した図である。図14は、コンピュータ10が生成する印刷パターンP3を例示した図である。以下、図11から図14を参照しながら、コンピュータ10で行われるパターン生成方法について具体的に説明する。
コンピュータ10がパターン生成プログラムを実行すると、図11Aに示すパターン生成処理が開始される。まず、コンピュータ10は、利用者が入力装置30を操作して入力した、熱膨張性シート3の立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータを取得する(ステップS1)。
第1のパターンデータは、図12に示すように、熱膨張性シート3のシート領域50内にある立体化されるべき領域(立体化対象領域60)を示す第1のパターンP1に関する情報を含んでいる。図12には、立体化対象領域60が空間的に連続した複数の連続領域(連続領域61、連続領域62、連続領域63、連続領域64、連続領域65)から構成される例が示されている。なお、第1のパターンデータは、領域を特定する情報に加えて、当該領域(の各位置)をどの程度立体化すべきかを示す立体化度合いの情報を含んでもよい。図12では、立体化対象領域60全体が同じ立体化度合いで立体化される例が示されている。
次に、コンピュータ10は、ステップS1で取得した第1のパターンデータから、図11Bに示す第2のパターン生成処理によって、熱膨張性シート3の立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成する(ステップS2)。即ち、コンピュータ10は、第1のパターンデータから第2のパターンデータを生成するパターン生成手段として機能する。第2のパターンデータは、図13に示すように、熱膨張性シート3のシート領域50内にある抑制すべき領域(立体化抑制領域70)を示す第2のパターンP2に関する情報を含んでいる。コンピュータ10による第2のパターン生成処理は次の通りである。まず、コンピュータ10は、第1のパターンデータに基づいて、1以上の連続領域を特定する(ステップS2−1)。次に、コンピュータ10は、特定した1以上の連続領域の各面積を、予め定めた閾値と比較する(ステップS2−2)。コンピュータ10は、少なくとも1つの連続領域の面積が閾値を超えている場合、シート領域50の全領域から1以上の連続領域を除いた領域全体を第2のパターンデータとし、いずれの連続領域の面積も閾値以下であった場合、第2のパターンデータを生成しない(ステップS2−3)。このようにすることで、立体化対象領域からの伝達熱量が立体化抑制領域へ与える影響を抑制しつつ、白のUVインクの使用量を削減できる効果がある。ここで、閾値は次のように定められている。つまり、印刷装置40で黒のUVインクが印刷される連続領域の面積(発泡用印刷の面積)が予め定めた閾値より狭ければ、熱膨張性シート3に熱を照射したときにその連続領域で吸収される熱量が十分小さいので、連続領域とともにその周囲の領域が隆起する発泡太りが生じないか、無視できるほど小さい。この場合の最大の面積を閾値とする。図13には、図12に示す複数の連続領域の面積の全てが閾値を超えていると判断された結果として、シート領域50のうちの立体化対象領域60以外の領域のすべてが立体化抑制領域70である例が示されている。なお、第2のパターンデータは、領域を特定する情報に加えて、当該領域(の各位置)の立体化抑制度合いの情報を含んでもよい。図13では、立体化抑制領域70全体が同じ立体化抑制度合いを示す例が示されている。
最後に、コンピュータ10は、ステップS1で取得した第1のパターンデータとステップS2で生成した第2のパターンデータから、熱膨張性シート3に印刷する印刷パターンの情報を含む印刷パターンデータを生成する(ステップS3)。印刷パターンデータは、図14に示すように、シート領域50内の立体化対象領域60と立体化抑制領域70とを区別して特定する印刷パターンP3に関する情報を含んでいる。図14に示すように、立体化抑制領域70は、立体化対象領域60に重ならず、かつ、立体化対象領域60の外周全体に接している。
図15は、本実施例に係る印刷装置40で行われるパターン印刷処理のフローチャートである。以下、図15を参照しながら、印刷装置40で行われるパターン印刷方法について具体的に説明する。
印刷装置40は、まず、コンピュータ10から印刷パターンデータを受信し、取得する(ステップS11)。次に、印刷装置40は、印刷パターンデータに基づいて、熱膨張性シート3の立体化対象領域60に、当該領域への熱の流入を促進する材料である黒のUVインクを印刷する(ステップS12)。より詳細には、印刷装置40は、印刷パターンデータから抽出した第1のパターンデータに基づいて、立体化対象領域60を特定して、熱膨張性シート3に黒のUVインクを立体化対象領域60を示す第1のパターンP1となるように印刷する。
なお、印刷は1回に限られず、予め決められた回数行われてもよい。また、第1のパターンデータに立体化度合いの情報が含まれている場合には、印刷装置40は、立体化度合いの情報に基づいて印刷回数を変更してもよい。例えば、より強く立体化することが求められている場合には、より多く印刷してもよい。また、印刷装置40は、立体化度合いの情報に基づいて印刷濃度を変更してもよい。例えば、より強く立体化することが求められている場合には、より濃度が濃くなるように印刷してもよい。印刷濃度は、例えば、面積階調によって実現することができる。
最後に、印刷装置40は、印刷パターンデータに基づいて、熱膨張性シート3の立体化抑制領域70に当該領域への熱の流入を抑制する材料である白のUVインクを印刷する(ステップS13)。より詳細には、印刷装置40は、印刷パターンデータから抽出した第2のパターンデータに基づいて、熱膨張性シート3に白のUVインクを、立体化抑制領域70を示す第2のパターンP2となるように印刷する。即ち、印刷装置40は、第2のパターンデータに基づいて、熱膨張性シート3の立体化抑制領域70に当該領域への熱の流入を抑制する材料で印刷する印刷手段として機能する。
なお、印刷は1回に限れず、予め決められた回数行われてもよい。また、第2のパターンデータに立体化抑制度合いの情報が含まれている場合には、印刷装置40は、立体化抑制度合いの情報に基づいて印刷回数を変更してもよい。例えば、立体化抑制度合いが高い場合(つまり、立体化を抑制することが強く求められている場合)には、より多く印刷してもよい。また、上述のステップS12とステップS13は順番を入れ替えて行ってもよい。
本実施例では、コンピュータ10により、利用者が入力した熱膨張性シート3の立体化対象領域60を特定する情報を含む第1のパターンデータから、熱膨張性シート3の立体化抑制領域70を特定する情報を含む第2のパターンデータが生成される。そして、これらのデータに基づいて、印刷装置40により、熱膨張性シート3の立体化対象領域60に熱の流入を促進する材料が印刷されるとともに、熱膨張性シート3の立体化抑制領域70に熱の流入を抑制する材料が印刷される。これにより、印刷後に熱膨張性シート3を立体化のために加熱した場合に、立体化対象領域60とともに立体化抑制領域70が隆起する発泡太りを抑制することができる。このため、熱膨張性シート3の所望の領域を高精度に立体化することができる。
本実施例に係る印刷システムの構成は、実施例1に係る印刷システム100の構成と同様である。このため、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例は、第2のパターン生成処理が実施例1で行われる第2のパターン生成処理とは異なる点が、実施例1とは異なっている。
図16は、本実施例に係るコンピュータ10で行われる第2のパターン生成処理のフローチャートである。図17は、本実施例に係るコンピュータ10が受信する立体化されるべき領域を示すパターン(第1のパターンP11)を例示した図である。図18は、本実施例に係るコンピュータ10が生成する印刷パターンP31を例示した図である。図19は、発泡用印刷の面積と発泡太りの関係を示す図である。以下、図16から図19を参照しながら、第2のパターン生成処理について説明する。
まず、コンピュータ10は、図11のステップS1で取得した第1のパターンデータから、立体化されるべき領域を構成する空間的に連続した連続領域を特定する(ステップS21)。例えば、図17に示す第1のパターンP11を示す第1のパターンデータを受信した場合であれば、立体化対象領域80を構成する連続領域81及び連続領域82を特定する。
次に、コンピュータ10は、特定した全ての連続領域の各面積を、予め定めた閾値と比較する(ステップS22)。次に、コンピュータ10は、ステップS22で閾値を超えていると判定された連続領域の各々に対して、その連続領域に隣接し且つその連続領域を取り囲む周辺領域を決定する(ステップS23)。図18は、図17に示す全ての連続領域の面積が閾値を超えていると判断された結果として、連続領域81に対して周辺領域91を、連続領域82に対して周辺領域92を決定し、周辺領域91と周辺領域92で構成される立体化抑制領域90を決定したことを示す図である。図18に示すように、立体化抑制領域90は、立体化対象領域80に重ならず、かつ、立体化対象領域80の外周全体に接している。なお、閾値を超えない連続領域については周辺領域を生成しない(ステップS23)。ここで、周辺領域91と周辺領域92は、連続領域81と連続領域82の外周に平行な外周をそれぞれ有する。また、周辺領域91の外周と連続領域81の外周との距離、即ち、周辺領域91の幅は、周辺領域92の外周と連続領域82の外周との距離、即ち、周辺領域92の幅と等しい。
さらに、コンピュータ10は、ステップS23で決定した周辺領域の各々に対して、立体化抑制度合いを決定する(ステップS24)。ここでは、対応する連続領域の面積が大きいほどその周辺領域に高い立体化抑制度合いに決定する。これは、図19に示すように、印刷装置40で黒のUVインクが印刷される連続領域の面積(発泡用印刷の面積)が広いほど熱膨張性シート3に均一に熱を照射した場合にその連続領域で吸収される熱量が大きくなり、連続領域とともにその周囲の領域が隆起する発泡太りも大きくなるからである。このため、面積が広い連続領域に対応する周辺領域に高い立体化抑制度合いを割り当てる。ここで、発泡太りが大きいとは、連続領域の周囲の領域の発泡高さが高く且つ発泡範囲が広いことを言うものとする。
なお、図18では、立体化抑制度合いの高低が網掛けの濃度によって示されている。面積の広い連続領域81に対応する周辺領域91の方が、面積の狭い連続領域82に対応する周辺領域92よりも濃い網掛けで示されている。つまり、周辺領域91の立体化抑制度合いが周辺領域92の立体化抑制度合いより高いことが示されている。
最後に、コンピュータ10は、ステップS23で決定した周辺領域で構成される立体化抑制領域90を特定する情報と、周辺領域の各々の立体化抑制度合いの情報と、を含む第2のパターンデータを生成する(ステップS25)。
図16に示す第2のパターン生成処理が完了すると、コンピュータ10は、図11のステップS1で取得した第1のパターンデータと、図16に示す第2のパターン生成処理で生成した第2のパターンデータに基づいて、図18に示す印刷パターンP31を示す印刷パターンデータを生成する。
本実施例でも、コンピュータ10により、立体化対象領域80を特定する情報を含む第1のパターンデータから、立体化抑制領域90を特定する情報を含む第2のパターンデータが生成される。そして、これらのデータに基づいて、印刷装置40により、立体化対象領域80に熱の流入を促進する材料が印刷されるとともに、立体化抑制領域90に熱の流入を抑制する材料が印刷される。このため、実施例1と同様に、発泡太りを抑制して、熱膨張性シート3の所望の領域を高精度に立体化することができる。
また、本実施例では、コンピュータ10は、立体化対象領域80以外のすべての領域を立体化抑制領域90とする代わりに、立体化対象領域80を構成する連続領域の周囲の領域(周辺領域)を立体化抑制領域90として決定する。このため、発泡太りが生じる可能性が低い領域への無駄な印刷を省略することができる。
さらに、本実施例では、コンピュータ10は、より大きな発泡太りが生じ得る周辺領域ほどより高い立体化抑制度合いを有するように、第2のパターンデータを生成する。これにより、印刷装置40により、より大きな発泡太りが生じる周辺領域ほど、熱の流入を抑制する材料での印刷回数が増加する。このため、一律に印刷回数を増やすことなく、必要な領域に必要な回数だけ印刷して効率的に発泡太りを抑制することができる。
なお、以上では、立体化抑制領域を構成する周辺領域毎に立体化抑制度合いを決定する例を示したが、立体化抑制度合いは立体化抑制領域内の位置毎に決定されてもよい。図20は、コンピュータ10が生成する印刷パターンの別の例(印刷パターンP32)を示した図である。図21は、図20に示す印刷パターンを生成するための第2のパターン生成処理の変形例を示すフローチャートである。図20においても、立体化抑制領域90は、立体化対象領域80に重ならず、かつ、立体化対象領域80の外周全体に接している。図20に示すように連続領域81と連続領域82が互いに近くに位置する場合、周辺領域91の一部と周辺領域92の一部が重なってしまう場合がある。このようなときであっても、例えば、図21に示す処理により、立体化抑制領域内の位置毎に立体化抑制度合いを決定することで、その重複領域93の立体化抑制度合いを、周辺領域91の立体化抑制度合いと周辺領域92の立体化抑制度合いを加味して、例えば合計した値に決定することができる。これにより、連続領域81と連続領域82の両方からの熱が流入することが想定される重複領域93の印刷回数を周辺領域91や周辺領域92よりも増やして効果的に発泡太りを抑制することができる。
以下、図21に示す処理について具体的に説明する。図21に示す処理においても、連続領域を特定し(ステップS21)、特定した連続領域に基づいて周辺領域を決定し(ステップS22及びステップS23)、周辺領域毎に立体化抑制度合いを決定する(ステップS24)点は、図16に示す処理と同様である。図21に示す処理では、ステップS24の後に、周辺領域から構成される立体化抑制領域の位置毎に立体化抑制度合いを決定する(ステップS31)。ここでは、ステップS23で決定した周辺領域を特定する情報と、ステップS24で決定した周辺領域の各々の立体化抑制度合いの情報に基づいて、周辺領域で構成される立体化抑制領域90の位置毎に立体化抑制度合いを決定する。より具体的には、立体化抑制領域90のうち単一の周辺領域に属する位置(即ち、周辺領域が重なっていない位置)については、その単一の周辺領域の立体化抑制度合いを、その位置の立体化抑制度合いとして決定する。一方、立体化抑制領域90のうち複数の周辺領域に属する位置(即ち、周辺領域が重なっている位置)については、それら複数の周辺領域の立体化抑制度合いの合計値を、その位置の立体化抑制度合いとして決定する。最後に、コンピュータ10は、ステップS23で決定した周辺領域で構成される立体化抑制領域90を特定する情報と、ステップS31で決定した立体化抑制領域内の位置毎の立体化抑制度合いの情報と、を含む第2のパターンデータを生成する(ステップS32)。
また、図16及び図21では、周辺領域の立体化抑制度合いを決定する際に、各周辺領域全体に対して一つの立体化抑制度合いの値を割り当てる例を示したが、必ずしも周辺領域全体に対して一つの立体化抑制度合いの値を割り当てなくてもよい。例えば、周辺領域内の連続領域に近い領域の立体化抑制度合いほど高い立体化抑制度合いに決定してもよい。これにより、より大きく立体化する可能性が高い領域ほど印刷回数を増やしたり、印刷濃度を濃くしたりすることができるため、効率的に発泡太りを抑制することができる。
本実施例に係る印刷システムの構成は、実施例1に係る印刷システム100の構成と同様である。このため、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例は、第2のパターン生成処理が実施例1で行われる第2のパターン生成処理とは異なる点が、実施例1とは異なっている。なお、本実施例の第2のパターン生成処理は、実施例2で行われる第2のパターン生成処理に類似しているが、図16のステップS24の立体化抑制度合いを決定する処理の内容が異なっている。
図22は、本実施例に係るコンピュータ10が生成する印刷パターンP33を例示した図である。図23は、発泡用印刷の濃度と発泡太りの関係を示す図である。以下、図16、図22及び図23を参照しながら、第2のパターン生成処理について説明する。
まず、コンピュータ10は、第1のパターンデータから、立体化対象領域110を構成する空間的に連続した連続領域111及び連続領域112を特定する(ステップS21)。次に、コンピュータ10は、特定した全ての連続領域111、112の各面積を、予め定めた閾値と比較する(ステップS22)。次に、コンピュータ10は、ステップS22でその面積が閾値を超えていると判定された連続領域111に対して周辺領域121を、同様にその面積が閾値を超えていると判定された連続領域112に対して周辺領域122を決定する(ステップS23)。ここで決定される周辺領域121の幅と周辺領域122の幅は互いに等しい。
さらに、コンピュータ10は、ステップS23で決定した周辺領域の各々に対して、立体化抑制度合いを決定する(ステップS24)。ここでは、対応する連続領域の濃度が高いほどその周辺領域に高い立体化抑制度合いに決定する。これは、図23に示すように、印刷装置40で黒のUVインクが印刷される連続領域の濃度(発泡用印刷の濃度)が濃いほど熱膨張性シート3に均一に熱を照射した場合にその連続領域で吸収される熱量が大きくなり、連続領域とともにその周囲の領域が隆起する発泡太りも大きくなるからである。このため、濃度が高い連続領域に対応する周辺領域に高い立体化抑制度合いを割り当てる。なお、連続領域の濃度は、第1のパターンデータに含まれる立体化度合いの情報に基づいて特定される。
最後に、コンピュータ10は、ステップS23で決定した周辺領域で構成される立体化抑制領域120を特定する情報と、周辺領域の各々の立体化抑制度合いの情報と、を含む第2のパターンデータを生成する(ステップS25)。
第2のパターン生成処理が完了すると、コンピュータ10は、第1のパターンデータと、第2のパターン生成処理で生成した第2のパターンデータに基づいて、図22に示す印刷パターンP33を示す印刷パターンデータを生成する。図22に示すように、立体化抑制領域120は、立体化対象領域110に重ならず、かつ、立体化対象領域110の外周全体に接している。
本実施例によっても、実施例1及び実施例2と同様に、発泡太りを抑制して、熱膨張性シート3の所望の領域を高精度に立体化することができる。また、実施例2と同様に、発泡太りが生じる可能性が低い領域への無駄な印刷を省略することができる。また、一律に印刷回数を増やすことなく、必要な領域に必要な回数だけ印刷して効率的に発泡太りを抑制することができる点も実施例2と同様である。なお、本実施例でも、立体化抑制度合いは立体化対象領域内の位置毎に決定されてもよい。
本実施例に係る印刷システムの構成は、実施例1に係る印刷システム100の構成と同様である。このため、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例は、第2のパターン生成処理が実施例1で行われる第2のパターン生成処理とは異なる点が、実施例1とは異なっている。なお、本実施例の第2のパターン生成処理は、実施例2で行われる第2のパターン生成処理に類似しているが、図16のステップS23の周辺領域を決定する処理の内容が異なっている。
図24は、本実施例に係るコンピュータ10が生成する印刷パターンP34を例示した図である。以下、図16、図19及び図24を参照しながら、第2のパターン生成処理について説明する。
まず、コンピュータ10は、第1のパターンデータから、立体化対象領域130を構成する空間的に連続した連続領域131及び連続領域132を特定する(ステップS21)。次に、コンピュータ10は、特定した全ての連続領域131、132の各面積を、予め定めた閾値と比較する(ステップS22)。
次に、コンピュータ10は、ステップS22でその面積が閾値を超えていると判定された連続領域131に対して周辺領域141を、同様にその面積が閾値を超えていると判定された連続領域132に対して周辺領域142を決定する(ステップS23)。ここでは、対応する連続領域の面積が大きいほどその周辺領域を取り囲む幅が広くなるように、周辺領域を決定する。つまり、周辺領域141の幅は周辺領域142の幅よりも広い。これは、図19に示すように、連続領域の面積(発泡用印刷の面積)が広いほど熱膨張性シート3に均一に熱を照射した場合にその連続領域で吸収される熱量が大きくなり、連続領域とともにその周囲の領域が隆起する発泡太りも大きくなるからである。このため、面積が広い連続領域に広い周辺領域を割り当てる。
さらに、コンピュータ10は、ステップS22で決定した周辺領域の各々に対して、立体化抑制度合いを決定する(ステップS24)。ここでは、全ての周辺領域を同じ立体化抑制度合いに決定する。上述の通り、吸収される熱量は連続領域の面積によって異なるのであるが、本実施例では、その周辺領域に対する影響を各周辺領域の幅を変更することで吸収したので、周辺領域の立体化抑制度合いは等しくしてよい。
最後に、コンピュータ10は、ステップS22で決定した周辺領域で構成される立体化抑制領域140を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成する(ステップS25)。
第2のパターン生成処理が完了すると、コンピュータ10は、第1のパターンデータと、第2のパターン生成処理で生成した第2のパターンデータに基づいて、図24に示す印刷パターンP34を示す印刷パターンデータを生成する。図24に示すように、立体化抑制領域140は、立体化対象領域130に重ならず、かつ、立体化対象領域130の外周全体に接している。
本実施例によっても、実施例1から実施例3と同様に、発泡太りを抑制して、熱膨張性シート3の所望の領域を高精度に立体化することができる。また、実施例2及び実施例3と同様に、発泡太りが生じる可能性が低い領域への無駄な印刷を省略することができる。
本実施例に係る印刷システムの構成は、実施例1に係る印刷システム100の構成と同様である。このため、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例は、第2のパターン生成処理が実施例1で行われる第2のパターン生成処理とは異なる点が、実施例1とは異なっている。なお、本実施例の第2のパターン生成処理は、実施例4で行われる第2のパターン生成処理に類似しているが、図16のステップS23の周辺領域を決定する処理の内容が異なっている。
図25は、本実施例に係るコンピュータ10が生成する印刷パターンP35を例示した図である。以下、図16、図23及び図25を参照しながら、第2のパターン生成処理について説明する。
まず、コンピュータ10は、第1のパターンデータから、立体化対象領域150を構成する空間的に連続した連続領域151及び連続領域152を特定する(ステップS21)。次に、コンピュータ10は、特定した全ての連続領域151、152の各面積を、予め定めた閾値と比較する(ステップS22)。
次に、コンピュータ10は、ステップS22でその面積が閾値を超えていると判定された連続領域151に対して周辺領域161を、同様にその面積が閾値を超えていると判定され連続領域152に対して周辺領域162を決定する(ステップS23)。ここでは、対応する連続領域の濃度が高いほどその周辺領域を取り囲む幅が広くなるように、周辺領域を決定する。これは、図23に示すように、連続領域の濃度(発泡用印刷の濃度)が濃いほど熱膨張性シート3に均一に熱を照射した場合にその連続領域で吸収される熱量が大きくなり、連続領域とともにその周囲の領域が隆起する発泡太りも大きくなるからである。このため、濃度が濃い連続領域に広い周辺領域を割り当てる。
さらに、コンピュータ10は、ステップS23で決定した周辺領域の各々に対して、立体化抑制度合いを決定する(ステップS24)。ここでは、全ての周辺領域を同じ立体化抑制度合いに決定する。上述の通り、吸収される熱量は連続領域の濃度によって異なるのであるが、本実施例では、その周辺領域に対する影響を各周辺領域の幅を変更することで吸収したので、周辺領域の立体化抑制度合いは等しくしてよい。
最後に、コンピュータ10は、ステップS23で決定した周辺領域で構成される立体化抑制領域160を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成する(ステップS25)。
第2のパターン生成処理が完了すると、コンピュータ10は、第1のパターンデータと、第2のパターン生成処理で生成した第2のパターンデータに基づいて、図25に示す印刷パターンP35を示す印刷パターンデータを生成する。図25に示すように、立体化抑制領域160は、立体化対象領域150に重ならず、かつ、立体化対象領域150の外周全体に接している。
本実施例によっても、実施例1から実施例4と同様に、発泡太りを抑制して、熱膨張性シート3の所望の領域を高精度に立体化することができる。また、実施例2から実施例4と同様に、発泡太りが生じる可能性が低い領域への無駄な印刷を省略することができる。
上述した各実施例は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。パターン生成方法、パターン印刷方法、パターン印刷システム、及びプログラムは、特許請求の範囲により規定される本発明の思想を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。この明細書で説明される個別の実施例の文脈におけるいくつかの特徴を組み合わせて単一の実施例としてもよい。
例えば、上述した実施例では、黒のUVインクを立体化対象領域に印刷し、白のUVインクを立体化抑制領域に印刷する例が示されている。しかしながら、黒のUVインクの代わりに他の熱の流入を促進する材料を印刷し、白のUVインクの代わりに他の熱の流入を抑制する材料を印刷してもよい。
また、上述した実施例では、連続領域の面積と予め定めた閾値とを比較し、連続領域の面積が閾値を超えていることを条件として立体化抑制領域を決定し、第2のパターンデータを生成したが、これには限らない。例えば、閾値との比較を行わずに、連続領域に隣接する領域を必ず立体化抑制領域に設定することで、第2のパターンデータを生成するようにしてもよい。
また、上述した実施例では、立体化対象領域に複数回印刷する場合に、白のUVインクを複数回印刷する例が示されている。しかしながら、複数回印刷する場合であれば、必ずしもすべて同じ材料を印刷しなくてもよい。例えば、3回印刷する場合であれば、印刷後に表面からの熱吸収が抑制されればよいため、最後の3回目の印刷のみ白のUVインクを印刷してもよい。そして、それ以外の1回目と2回目の印刷では、他の材料が印刷されてもよい。なお、最後の印刷で使用される材料は、熱の吸収率が低い白のUVインクのように、熱の流入を抑制する材料であることが望ましいのに対して、それ以外の印刷で使用される他の材料は、表面から吸収された熱の発泡層2への伝達が少なくなるように、例えば白のUVインクよりも熱伝導率が低い材料であること望ましい。
また、上述した実施例では、コンピュータ10と印刷装置40からなる印刷システム100が例示されたが、印刷システムは、コンピュータ10に相当するパターン生成手段と、印刷装置40に相当するパターン印刷手段とを備えていればよく、これらの手段を単一の装置内に備えてもよい。
さらに、上述した実施例では、コンピュータ10が第1のパターンデータと第2のパターンデータから印刷パターンデータを生成して印刷装置40に送信する例を示したが、印刷パターンデータは必ずしも生成しなくてもよい。例えば、コンピュータ10は、第1のパターンデータと第2のパターンデータをそれぞれ別々に印刷装置40に送信してもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成し、
前記第1のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化されるべき領域に、当該領域への熱の流入を促進する材料を印刷し、
前記第2のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域に、当該領域への熱の流入を抑制する材料を印刷する
ことを特徴とするパターン印刷方法。
[付記2]
付記1に記載のパターン印刷方法において、
前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域は、前記熱膨張性シートの立体化されるべき領域に隣接した領域である
ことを特徴とするパターン印刷方法。
[付記3]
付記1又は2に記載のパターン印刷方法において、
前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域は、2つの前記熱膨張性シートの立体化されるべき領域に挟まれた領域を含む
ことを特徴とするパターン印刷方法。
[付記4]
付記3に記載のパターン印刷方法において、
前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域は、2つの前記熱膨張性シートの立体化されるべき領域に挟まれていない領域を含まない
ことを特徴とするパターン印刷方法。
[付記5]
付記1又は2に記載のパターン印刷方法において、
前記第1のパターンデータから、前記立体化されるべき領域を構成する空間的に連続した連続領域を特定し、
特定した前記連続領域の各々に対して、当該連続領域に隣接し且つ当該連続領域を取り囲む周辺領域を決定し、
決定した前記周辺領域で構成される前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む前記第2のパターンデータを生成する
ことを特徴とするパターン印刷方法。
[付記6]
付記1又は2に記載のパターン印刷方法において、
前記第1のパターンデータから、前記立体化されるべき領域を構成する空間的に連続した連続領域を特定し、
特定した前記連続領域の面積が予め定めた閾値を超えている場合に、該閾値を超えた面積を有する前記連続領域の各々に対して、当該連続領域に隣接し且つ当該連続領域を取り囲む周辺領域を決定し、
決定した前記周辺領域で構成される前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む前記第2のパターンデータを生成する
ことを特徴とするパターン印刷方法。
[付記7]
付記5又は6に記載のパターン印刷方法において、
特定した前記連続領域の各々に対して、前記熱膨張性シートに均一に熱を照射した場合に当該連続領域で吸収される熱量が大きいほど当該連続領域を取り囲む幅が広くなるように、前記周辺領域を決定する
ことを特徴とするパターン印刷方法。
[付記8]
付記5乃至7のいずれかに記載のパターン印刷方法において、
決定した前記周辺領域の各々に対して、前記熱膨張性シートに均一に熱を照射した場合に対応する連続領域で吸収される熱量が大きいほど高い立体化抑制度合いを決定し、
前記立体化を抑制すべき領域を特定する情報と、前記周辺領域の各々の立体化抑制度合いの情報と、を含む前記第2のパターンデータを生成する
ことを特徴とするパターン印刷方法。
[付記9]
熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成するパターン生成手段と、
前記第1のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化されるべき領域に、当該領域への熱の流入を促進する材料を印刷し、前記パターン生成手段で生成された前記第2のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域に、当該領域への熱の流入を抑制する材料を印刷する印刷手段と、を備える
ことを特徴とするパターン印刷システム。
[付記10]
熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成する
ことを特徴とするパターン生成方法。
[付記11]
コンピュータに、
熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
1 基材
2 発泡層
3 熱膨張性シート
4、6 材料
5 ハロゲンランプ
10 コンピュータ
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 読取装置
15 表示IF
16 入力IF
17 通信IF
18 バス
19 可搬記録媒体
20 表示装置
30 入力装置
40 印刷装置
41 コントローラ
42 搬送ユニット
42a 駆動ローラ
42b 従動ローラ
42c 搬送ベルト
43 ヘッドユニット
43a、43b プリンタヘッド
44 光源ユニット
44a、44b 光源
45 センサユニット
50 シート領域
60、80、110、130、150 立体化対象領域
61、62、63、64、65、81、82、111、112、131、132、151、152 連続領域
70、90、120、140、160 立体化抑制領域
91、92、121、122、141、142、161、162 周辺領域
93 重複領域
100 印刷システム
P1、P11 第1のパターン
P2 第2のパターン
P3、P31、P32、P33、P34、P35 印刷パターン

Claims (11)

  1. 熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成し、
    前記第1のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化されるべき領域に、当該領域への熱の流入を促進する材料を印刷し、
    前記第2のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域に、当該領域への熱の流入を抑制する材料を印刷する
    ことを特徴とするパターン印刷方法。
  2. 請求項1に記載のパターン印刷方法において、
    前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域は、前記熱膨張性シートの立体化されるべき領域に隣接した領域である
    ことを特徴とするパターン印刷方法。
  3. 請求項1又は2に記載のパターン印刷方法において、
    前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域は、2つの前記熱膨張性シートの立体化されるべき領域に挟まれた領域を含む
    ことを特徴とするパターン印刷方法。
  4. 請求項3に記載のパターン印刷方法において、
    前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域は、2つの前記熱膨張性シートの立体化されるべき領域に挟まれていない領域を含まない
    ことを特徴とするパターン印刷方法。
  5. 請求項1又は2に記載のパターン印刷方法において、
    前記第1のパターンデータから、前記立体化されるべき領域を構成する空間的に連続した連続領域を特定し、
    特定した前記連続領域の各々に対して、当該連続領域に隣接し且つ当該連続領域を取り囲む周辺領域を決定し、
    決定した前記周辺領域で構成される前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む前記第2のパターンデータを生成する
    ことを特徴とするパターン印刷方法。
  6. 請求項1又は2に記載のパターン印刷方法において、
    前記第1のパターンデータから、前記立体化されるべき領域を構成する空間的に連続した連続領域を特定し、
    特定した前記連続領域の面積が予め定めた閾値を超えている場合に、該閾値を超えた面積を有する前記連続領域の各々に対して、当該連続領域に隣接し且つ当該連続領域を取り囲む周辺領域を決定し、
    決定した前記周辺領域で構成される前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む前記第2のパターンデータを生成する
    ことを特徴とするパターン印刷方法。
  7. 請求項5又は6に記載のパターン印刷方法において、
    特定した前記連続領域の各々に対して、前記熱膨張性シートに均一に熱を照射した場合に当該連続領域で吸収される熱量が大きいほど当該連続領域を取り囲む幅が広くなるように、前記周辺領域を決定する
    ことを特徴とするパターン印刷方法。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載のパターン印刷方法において、
    決定した前記周辺領域の各々に対して、前記熱膨張性シートに均一に熱を照射した場合に対応する連続領域で吸収される熱量が大きいほど高い立体化抑制度合いを決定し、
    前記立体化を抑制すべき領域を特定する情報と、前記周辺領域の各々の立体化抑制度合いの情報と、を含む前記第2のパターンデータを生成する
    ことを特徴とするパターン印刷方法。
  9. 熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成するパターン生成手段と、
    前記第1のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化されるべき領域に、当該領域への熱の流入を促進する材料を印刷し、前記パターン生成手段で生成された前記第2のパターンデータに基づいて、前記熱膨張性シートの前記立体化を抑制すべき領域に、当該領域への熱の流入を抑制する材料を印刷する印刷手段と、を備える
    ことを特徴とするパターン印刷システム。
  10. 熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成する
    ことを特徴とするパターン生成方法。
  11. コンピュータに、
    熱膨張性シートの立体化されるべき領域を特定する情報を含む第1のパターンデータから、前記熱膨張性シートの立体化を抑制すべき領域を特定する情報を含む第2のパターンデータを生成する
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。

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