JP2018158548A - 熱膨張性シート及び熱膨張性シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
基材の一方の面に形成され、インクを受容することが可能なインク受容層と、
前記インク受容層上に形成され、熱膨張性材料を含む熱膨張層と、を備える、
ことを特徴とする。
基材の一方の面に形成され、インクを受容することが可能なインク受容層の上に、熱膨張性材料を含む熱膨張層を形成する工程を含む、
ことを特徴とする。
熱膨張性シート10は、図1に示すように、基材11、アンカー層12、熱膨張層13、第1のインク受容層14、第2のインク受容層15、を備える。また、詳細に後述するように、熱膨張性シート10は、図4(a)〜図4(c)に概要を示す立体画像形成システム70で、印刷が施され、凹凸を有する造形物(立体画像)が形成される。
次に、熱膨張性シート10の製造方法を図2(a)〜図2(d)を用いて説明する。
まず、基材11としてシート状の材料を用意する。基材11としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)からなるフィルムの一方の面上にインク受容層が形成されているものを使用することが好ましい。このような基材としては、最表面にインク受容層が形成されたOHP(Overhead projector)フィルムなどが挙げられる。基材11上に予め設けられたインク受容層は、図2(a)に示すように、その機能通り第2のインク受容層15として使用する。基材11は、ロール状であっても、予め裁断されていてもよい。なお、第2のインク受容層15を構成する材料、例えば多孔質シリカ、PVA等から選択される材料を用いて塗布液を公知の塗布装置によって基材11上に塗布し、乾燥させることにより、第2のインク受容層15を形成してもよい。
次に、本実施形態の熱膨張性シート10に立体画像を形成する立体画像形成システム70について説明する。図4(a)〜図4(c)に示すように、立体画像形成システム70は、制御ユニット71と、印刷ユニット72と、膨張ユニット73と、表示ユニット74と、天板75と、フレーム80と、を備える。図4(a)は、立体画像形成システム70の正面図であり、図4(b)は、天板75を閉じた状態における立体画像形成システム70の平面図であり、図4(c)は、天板75を開いた状態における立体画像形成システム70の平面図である。なお、図4(a)〜図4(c)において、X方向は水平方向と同一であり、Y方向はシートが搬送される搬送方向Dと同一であり、更にZ方向は鉛直方向と同一である。X方向、Y方向及びZ方向は、互いに直交する。
次に、図5に示すフローチャート及び図6(a)〜図6(e)に示す熱膨張性シート10の断面図を参照して、立体画像形成システム70によって熱膨張性シート10に立体画像を形成する処理の流れを説明する。
次に、熱膨張性シート20を図7に示す。熱膨張性シート20が熱膨張性シート10と異なるのは、インク受容層として機能可能な層をアンカー層22として利用する点、又はアンカー層22を第1のインク受容層14と同じ材料を用いて形成する点にある。熱膨張性シート10と同様の構成要素には、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
次に、熱膨張性シート20の製造方法を図8(a)〜図8(c)を用いて説明する。
まず、基材11としてシート状の材料を用意する。基材11としては、熱膨張性シート10の製造方法と同様に、例えばPETからなるフィルムの一方の面上にインク受容層が形成されているものを使用することが好ましい。このような一体型の基材としては、一方の面の最表面にインク受容層が形成されたOHPフィルムなどが挙げられる。基材11は、ロール状であっても、予め裁断されていてもよい。特に、基材11上に予め設けられたインク受容層は、図8(a)に示すようにアンカー層22として機能させるため、予め設けられているインク受容層は基材11だけでなく、熱膨張層13との接着性が良好である必要がある。このため、予め設けられるインク受容層は、インクを膨潤させて受容するタイプとして用いられる、ポリビニルアルコール系、ポリエステル系、ポリウレタン系脂、アクリル系等から選択される樹脂から形成される。
なお、上記の工程に加え、基材11の裏面に第2のインク受容層15を形成する工程を更に実施してもよい。また、第2のインク受容層15を形成する場合は、第1のインク受容層14及びアンカー層22と異なる材料を用いてもよいが、同じ材料を用いて形成することが更に材料を共通化することができ、好ましい。
次に、熱膨張性シート30を図9に示す。熱膨張性シート30が熱膨張性シート10と異なるのは、第3のインク受容層31の上にアンカー層32が形成される点にある。実施形態1と同様の構成要素には、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
次に、熱膨張性シート30の製造方法を図10(a)〜図10(d)を用いて説明する。
まず、基材11としてシート状の材料を用意する。基材11としては、熱膨張性シート10の製造方法と同様に、例えばPETからなるフィルムの一方の面の最表面(最上面)上にインク受容層が形成されているものを使用する。このような基材としては、一方の面にインク受容層が形成されたOHPフィルムなどが挙げられる。基材11は、ロール状であっても、予め裁断されていてもよい。特に、基材11上に予め設けられたインク受容層は、図10(a)に示すように第3のインク受容層31として使用する。また、熱膨張性シート30では、予め設けられているインク受容層は、その上にアンカー層32が形成されるため、熱膨張層13との間の接着性は低くてよく、多孔質シリカ等から選択される材料から形成される。
なお、上記の工程に加え、基材11の裏面に第2のインク受容層15を形成する工程を更に実施してもよい。
上述した各実施形態では、基材11の裏面に第2のインク受容層15を備える構成、もしくは第2のインク受容層15を備えない構成を例に挙げているが、これに限られず、基材11の裏面に、接着層及び剥離紙を備える構成であってもよい。接着層及び剥離紙を備えることにより、立体画像が印刷された熱膨張性シートを、容器等の様々な物に貼り付けることが可能となる。
基材の一方の面に形成され、インクを受容することが可能なインク受容層と、
前記インク受容層上に形成され、熱膨張性材料を含む熱膨張層と、を備える、
ことを特徴とする熱膨張性シート。
[付記2]
前記インク受容層は、前記基材と前記熱膨張層とに対して接着性を有し、アンカー層として機能する、
ことを特徴とする付記1に記載の熱膨張性シート。
[付記3]
前記熱膨張層上に形成された第1のインク受容層を備え、
前記第1のインク受容層は、前記インク受容層と同じ材料から形成される、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の熱膨張性シート。
[付記4]
前記インク受容層の上に設けられたアンカー層を更に備え、
前記熱膨張層は前記アンカー層上に形成される、
ことを特徴とする付記1に記載の熱膨張性シート。
[付記5]
基材の一方の面に形成され、インクを受容することが可能なインク受容層の上に、熱膨張性材料を含む熱膨張層を形成する工程を含む、
ことを特徴とする熱膨張性シートの製造方法。
[付記6]
前記インク受容層は、前記基材と前記熱膨張層とに対して接着性を有し、
前記インク受容層をアンカー層として機能させる、
ことを特徴とする付記5に記載の熱膨張性シートの製造方法。
[付記7]
前記熱膨張層上に第1のインク受容層を形成する工程を更に含み、
前記第1のインク受容層と、前記インク受容層とを同じ材料から形成する、
ことを特徴とする付記5又は6に記載の熱膨張性シートの製造方法。
[付記8]
前記インク受容層の上にアンカー層を形成する工程を更に含み、
前記アンカー層の上に前記熱膨張層を形成する、
ことを特徴とする付記5に記載の熱膨張性シートの製造方法。
[付記9]
熱膨張性材料を含む熱膨張層を形成する熱膨張層形成工程を含み、
前記熱膨張層形成工程では、インクを受容することが可能なインク受容層を最表面に有する基材を用い、
前記インク受容層を前記基材と前記熱膨張層との間におけるアンカー層として機能させるために、前記熱膨張層を前記インク受容層に接するように形成する、
ことを特徴とする熱膨張性シートの製造方法。
[付記10]
熱膨張性材料を含む熱膨張層を形成する熱膨張層形成工程を含み、
前記熱膨張層形成工程では、インクを受容することが可能なインク受容層を最表面に有する基材を用い、
前記インク受容層を前記基材と前記熱膨張層との間の接着力を高める層として機能させるために、前記熱膨張層を前記インク受容層に接するように形成する、
ことを特徴とする熱膨張性シートの製造方法。
Claims (10)
- 基材の一方の面に形成され、インクを受容することが可能なインク受容層と、
前記インク受容層上に形成され、熱膨張性材料を含む熱膨張層と、を備える、
ことを特徴とする熱膨張性シート。 - 前記インク受容層は、前記基材と前記熱膨張層とに対して接着性を有し、アンカー層として機能する、
ことを特徴とする請求項1に記載の熱膨張性シート。 - 前記熱膨張層上に形成された第1のインク受容層を備え、
前記第1のインク受容層は、前記インク受容層と同じ材料から形成される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱膨張性シート。 - 前記インク受容層の上に設けられたアンカー層を更に備え、
前記熱膨張層は前記アンカー層上に形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の熱膨張性シート。 - 基材の一方の面に形成され、インクを受容することが可能なインク受容層の上に、熱膨張性材料を含む熱膨張層を形成する工程を含む、
ことを特徴とする熱膨張性シートの製造方法。 - 前記インク受容層は、前記基材と前記熱膨張層とに対して接着性を有し、
前記インク受容層をアンカー層として機能させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の熱膨張性シートの製造方法。 - 前記熱膨張層上に第1のインク受容層を形成する工程を更に含み、
前記第1のインク受容層と、前記インク受容層とを同じ材料から形成する、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の熱膨張性シートの製造方法。 - 前記インク受容層の上にアンカー層を形成する工程を更に含み、
前記アンカー層の上に前記熱膨張層を形成する、
ことを特徴とする請求項5に記載の熱膨張性シートの製造方法。 - 熱膨張性材料を含む熱膨張層を形成する熱膨張層形成工程を含み、
前記熱膨張層形成工程では、インクを受容することが可能なインク受容層を最表面に有する基材を用い、
前記インク受容層を前記基材と前記熱膨張層との間におけるアンカー層として機能させるために、前記熱膨張層を前記インク受容層に接するように形成する、
ことを特徴とする熱膨張性シートの製造方法。 - 熱膨張性材料を含む熱膨張層を形成する熱膨張層形成工程を含み、
前記熱膨張層形成工程では、インクを受容することが可能なインク受容層を最表面に有する基材を用い、
前記インク受容層を前記基材と前記熱膨張層との間の接着力を高める層として機能させるために、前記熱膨張層を前記インク受容層に接するように形成する、
ことを特徴とする熱膨張性シートの製造方法。
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