JP2016050407A - 床面養生用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】使用中は床面から剥離することなく、使用後は床面に粘着剤の一部を残すことなく剥離できる床面養生用シートを提供する。【解決手段】床面養生シートを、基材シートと粘着剤層とを備える床面養生用シートにおいて、基材シート中にUV吸収剤が添加されており、基材シートのJIS K7361−1に準拠して測定される全光線透過率が66%以上、JIS K7136に準拠して測定されるヘーズが60%以下、波長280−400nmにおける最大光線透過率が50%以下で構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、住宅等の建築物を施工する際に、床面保護を目的として、床面に敷かれる床面養生用シートに関する。
建築物施工時に、作業者は、しばしば、土足のまま建築物内を歩行するが、床面養生用シート(以下、単に「養生用シート」と称する)が敷かれていると、作業者の靴に付着した土や雨水等により床面が汚れることや、建築部材の破片等により床面が傷付くこと等が妨げられる。当該養生用シートは、建築物が完成後、建築物を施主へ引き渡す前に、床面から引き剥がされる。
養生用シートに求められる性能の一つに、床面との適度な密着性がある。密着性が低いと、建築物施工中に養生用シートが床面から部分的に剥離して浮き上がることがある。浮き上がった部分は、作業者の歩行により破れやすく、床面保護の目的を達成できなくなる恐れがある。逆に、密着性が高すぎると、建築物が完成した後、養生用シートを引き剥がすことが困難になる。
特許文献1は、床面との密着性を改善した養生用シート(特許文献1における「床面養生フィルム」)に関する発明である。特許文献1は、基材シート(特許文献1における「合成樹脂フィルム」)の全面ではなく、特定の位置に粘着剤を塗布することにより、施工中には床面から剥離することがなく、施工後の剥離は容易な養生用シートを得るものである。
特開2006−9250号公報
しかしながら、特許文献1に記載された養生用シートであっても、使用される環境によっては、施工後の剥離の際に問題が発生することがあった。養生用シートを剥離すると、粘着剤の一部が床面に残ってしまうのである(以下、「糊残りの問題」と称する)。
本発明が解決しようとする課題は、使用環境によって発生する糊残りの問題である。本発明は、使用中は床面から剥離することなく、使用後は床面に粘着剤の一部を残すことなく剥離できる床面養生用シートの提供を目的とする。
本発明者らは、糊残りの問題が養生用シートに使用される粘着剤の光劣化に起因すると推察し、養生用シートの基材シートによって、粘着剤層に到達する光線を遮断し、上記課題を解決できないか検討した。
基材シートに一般的な着色剤を添加すると、幅広い波長領域において粘着剤層に到達する光線を遮断することができ、粘着剤層の光劣化を抑制することができるが、床面の状態が見えなくなる為、施工効率が落ちる、歩行し難くなる等の問題が発生しやすい。そこで本発明者らは、基材シートにUV吸収剤を添加することにより上記課題を解決するに至ったのである。
即ち、本発明によると上記課題を解決するための手段として、
基材シートと粘着剤層とを備える床面養生用シートにおいて、前記基材シート中にUV吸収剤が添加されており、前記基材シートのJIS K7361−1に準拠して測定される全光線透過率が66%以上であり、JIS K7136に準拠して測定されるヘーズが60%以下であり、波長280−400nmにおける最大光線透過率が50%以下であることを特徴とする床面養生用シートが提供され、
更に、前記UV吸収剤が酸化鉄であることを特徴とする前記床面養生用シートが提供され、
更に、前記酸化鉄が含水酸化鉄であることを特徴とする前記床面養生用シートが提供され、
更に、前記基材シートが多層シートであり、前記UV吸収剤が粘着剤層と隣接しない層に添加されていることを特徴とする前記床面養生用シートが提供される。
本発明の養生用シートは、全光線透過率が66%以上で、ヘーズが60%以下であるため、床面に養生用シートが敷かれた状態であっても、作業者が床面の状態を確認することができる。そのため施工効率が低下したり、歩行し難くなったりすることがない。また基材シートにUV吸収剤が添加されており、波長280−400nmにおける最大光線透過率が50%以下に抑えられている。その為、粘着剤が光劣化し難く、糊残りの問題が改善される。
特に、前記UV吸収剤として、酸化鉄、特に含水酸化鉄を用いると、少ない添加量で効率よく波長280−400nmの光線透過率を抑えることができる。また得られるフィルムが若干黄色く色付くため、作業者は養生用シートが敷かれていることを容易に確認することができる。
尚、UV吸収剤として金属酸化物のような、粘着剤の重合を促進する恐れがあるものを選択する場合は、基材シートを多層構成とし、粘着剤層と接しない層にUV吸収剤を添加することにより、粘着剤の変質を妨げることができる。
実施例1乃至4の基材シートの光線透過率を示す分光スペクトルである。 比較例1乃至2の基材シートの光線透過率を示す分光スペクトルである。
本発明の養生用シートは、基材シートと粘着剤層とからなる。
<基材シート>
基材シートを構成する樹脂は特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリレート重合体、ポリブテン−1、メチルペンテンコポリマー、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコール等が挙げられ、これらを複数種組み合わせて用いることももちろん可能である。これら熱可塑性樹脂の中でも価格が低廉で、加工が容易に行えるという意味合いからポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリレート重合体、ポリブテン−1等のポリオレフィン系樹脂が最も好適である。
基材シートは、上記樹脂にUV吸収剤が添加された樹脂組成物からなる。UV吸収剤は、基材シートの全光線透過率を66%以上、ヘーズを60%以下、波長280−400nmにおける最大光線透過率を50%以下にすることができるものであれば、特に限定なく用いることができる。このようなUV吸収剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、マイカ、カオリン、セリサイト等の無機系UV吸収剤、ベンゾフェノン系、オキシベンゾン系、ベンゾイルメタン系、ブチル−メトキシベンゾイルメタン系、トリアゾール系等のUVA吸収剤や、桂皮酸系、パラメトキシケイ皮酸2エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸系、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、カンフル系、メチルベンジデリンカンフル等の有機系UV吸収剤を例示することができる。
上述したUV吸収剤の中でも、価格、UV吸収性能を考慮すると、養生用シートの用途には酸化鉄、特に含水酸化鉄が適する。含水酸化鉄粒子には、ゲータイト粒子、アカゲナイト粒子、レピドクロサイト粒子等があるが、ゲータイト粒子が最も好適である。本発明における含水酸化鉄粒子の粒子形状は、紡錘状、針状等のいずれであってもよいが、紡錘状が最も好適である。本発明における含水酸化鉄粒子は、平均粒径が0.05〜1.5μmであり、BET比表面積は30〜250m2/gのものを用いることが好ましく、さらに、UV吸収性や焼却処理時の燃焼効率を考慮すれば、平均粒径が0.1〜0.5μm、BET比表面積が50m2/g以上のものが好ましい。なお、BET比表面積が250m2/gより大きくなると前述した樹脂との混練性が悪くなる傾向がある。
UV吸収剤の添加量は、基材シートの全光線透過率が66%以上、ヘーズが60%以下、波長280−400nmにおける最大光線透過率が50%以下となる量であれば特に限定されない。UV吸収剤が含水酸化鉄の場合、基材シート1m中に0.1〜15g、特に0.2〜10g程度配合されていることが望ましい。含水酸化鉄の配合量が、0.1g/m未満では、波長280−400nmにおける最大光線透過率が50%を超える恐れがある。また15g/mを超えると、基材シートの透明性が低下するばかりで、粘着剤劣化防止効果の改善はあまり見られなくなる。
本発明の基材シートは、全光線透過率が66%以上、ヘーズが60%以下である。全光線透過率の測定はJIS K7361−1に準拠して測定され、ヘーズの測定はJIS K7136に準拠して測定される(光源:D65)。全光線透過率が66%未満の場合あるいはヘーズが60%を超える場合は、養生用シートを床面に敷くと床面の状態が見え難くなってしまい、作業効率が低下したり、作業者が歩行し難くなったりする。
本発明の基材シートは、波長280−400nmにおける最大光線透過率が50%以下である。換言すると、本発明の基材シートは、波長280nmから400nmの間のいずれの光線も50%を超えて透過させない。本発明者らは、粘着剤の光劣化を抑制するにあたり、太陽光の中でも特にエネルギーの強いUV光をカットすることとしたが、UV光の中でもUV−Cと呼ばれる波長280nm以下の光は、地上のほとんど届いていないことに鑑み、280−400nmの光線の透過率を優先的にカットすることとした。尚、波長280−400nmの光線透過率は、分光光度計を用いて測定される値であり、本発明では(株)日立製作所製、分光光度計U3500を用い、データモード%Tにて、初めに試験片をセットせずにベースラインを測定し、次いで特定装置の透過率測定部分に試験片をセットし、280−400nmの波長領域の透過率を測定した。280−400nmにおける最大光線透過率が50%を超えると、粘着剤が光劣化する可能性が高まり、糊残りの問題が発生する恐れがある。
基材シートの厚さは特に限定されないが、薄すぎると強度が不足し、使用中に破れる恐れがある。また、厚すぎると養生用シートのハンドリング性が悪くなり、また価格も高くなる恐れがある。これらのことを考慮すると基材シートの厚さは10〜100μmが好ましく、特に25〜65μm程度が好ましい。
基材シートを形成する樹脂組成物には、上記した樹脂、UV吸収剤以外に、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤等、滑剤、各種添加剤を配することができる。
また、酸化鉄等の無機系のUV吸収剤は、後述する粘着剤層と接すると、粘着剤層を形成する粘着剤の重合を促進し、粘着剤を変質させる恐れがある。よって、基材シートを多層構成とし、粘着剤層と隣接しない層にUV吸収剤を配することが望ましい。
<粘着剤層>
本発明の養生用シートの粘着剤層を形成する粘着剤の種類は特に限定されず、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等、従来使用されていたものを適宜使用することができるが、ゴム系粘着剤は温度により粘着力が変化しやすく、糊残りの問題が発生しやすい。よって本発明は、ゴム系粘着剤を使用する養生用シートに適用すると、効果が特に大きい。
ゴム系粘着剤の例としては、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤等が挙げられる。合成ゴム系粘着剤のベースポリマーたるゴム系ポリマーの具体例としては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブチルゴム、ポリイソブチレン、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレンブチレンランダム共重合体等のスチレン系エラストマー、その他、エチレンプロピレンゴム、プロピレンブテンゴム、エチレンプロピレンブテンゴム等が挙げられる。
上記粘着剤層には、必要に応じて任意の添加剤を配合することができる。かかる添加剤の例としては、架橋剤、粘着付与剤、軟化剤、難燃剤、帯電防止剤、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤等が挙げられる。
粘着剤層の厚さは特に限定されないが、通常、粘着剤層の厚さを0.5μm〜50μmとすることが適当であり、1μm〜30μm(例えば2μm〜20μm)とすることが好ましい。
<養生用シートの製造方法>
養生用シートの製造方法は特に限定されず、従来と同様の製造方法を採用するとよい。
具体的には、(1)初めに上述した樹脂とUV吸収剤を適宜ブレンドして、基材シート用樹脂組成物を作成し、(2)次いでこれをインフレーション押出法、Tダイ押出法等の製膜法にてシート化し、基材シートを作成した後、(3)該基材シートの片面にグラビア印刷法やホットメルト塗工法等により粘着剤を塗布すればよい。
尚、基材シートが多層構成で、UV吸収剤を含まない樹脂層を有する場合は、例えば上述したUV吸収剤を含む基材シート用樹脂組成物と、UV吸収剤を含まない樹脂組成物とから、インフレーション共押出法、Tダイ共押出法等にて、少なくとも一方の表面にUV吸収剤を含まない層を備える多層シートを製膜し、これを基材シートとすればよい。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する。
各実施例、比較例における評価は以下の方法で行う。
<全光線透過率>
各実施例、比較例で得られた基材シートの全光線透過率を、日本電色工業(株)製 NDH−2000にて、JIS K7361−1に準拠して、全光線透過率を測定する。尚、光源はD65を使用する。
<ヘーズ>
各実施例、比較例で得られた基材シートのヘーズを、日本電色工業(株)製 NDH−2000にて、JIS K7136に準拠して測定し、得られた値にてフィルムのヘーズを評価する。尚、光源はD65を使用する。
<波長280−400nmにおける最大光線透過率>
(株)日立製作所製、分光光度計U3500を用い、データモード%Tにて、初めに試験片をセットせずにベースラインを測定する。次いで各実施例、比較例で得られた基材シートを装置の透過率測定部分にセットし、200−800nmの波長領域の透過率を測定する。波長280nmから400nmの間で最も光線透過率が高かった値を、280−400nmにおける最大波長透過率とする。
<屋外暴露試験>
各実施例、比較例で得られた養生用シートを木質板に貼合し、屋外に10日間放置した後、養生用シートを木質板から剥離し、木質板に糊残りが発生しているか、否か、目視にて確認する。木質板に残った粘着剤がはっきりと確認できるものを×、わずかに確認できるものを△、まったく確認できないものを○と評する。また屋外に2週間放置した後にも、同様の試験を行い、糊残りを確認する。
[実施例1]
インフレーション共押出法にて、滑剤を1600ppm添加したポリエチレン系樹脂を外層用樹脂組成物と、ポリエチレン系樹脂90.1重量%にUV吸収剤(含水酸化鉄)9.9重量%を添加した中間層用樹脂組成物と、ポリエチレン系樹脂からなる内層用樹脂組成物とを、インフレーション共押出法にて製膜し、3層構成の基材シートを得た。尚、基材シートの膜厚は50μm、外層、中間層、内層の膜厚比は1:2:1であった。該基材シートの全光線透過率、ヘーズ、280−400nmの最大光線透過率を測定した。結果を表1に併せて記す。また分光光度計のデータを図1に記す。
次いで、基材シートの内層の表面にゴム系のホットメルトタイプの粘着剤をホットメルト塗工し、本発明の養生用シートを得た。
該養生用シートの糊残り試験結果を表2に記す。
[実施例2〜4]
UV吸収剤(含水酸化鉄)の添加量を表1に記すように変更した以外は、実施例1と同様にして養生用シートを得た。基材シートの全光線透過率、ヘーズ、280−400nmの最大光線透過率を表1に、分光光度計のデータを図1に、糊残り試験結果を表3に記す。
[比較例1、2]
UV吸収剤の種類と添加量を表2に記すように変更した以外は、実施例1と同様にして養生用シートを得た。基材シートの全光線透過率、ヘーズ、280−400nmの最大光線透過率を表2に、分光光度計のデータを図2に、糊残り試験結果を表3に記す。
実施例1乃至4の養生用シートは、基材シートのJIS K7361−1に準拠して測定される全光線透過率が66%以上、ヘーズ60%以下であり、床面に敷いても、作業者が床面の状態を確認することを妨げない。またUV吸収剤として含水酸化鉄を採用しており、添加量が中間層に1.0重量%(0.23g/m)(実施例4)であっても、波長280−400nmにおける最大光線透過率は50%以下であった。
実施例1乃至4の養生用シートを木質板に貼合し、屋外に10日間暴露しても、糊残りの問題は発生しなかった。特に実施例1乃至3の養生用シートは、2週間の暴露試験においても糊残りの問題が発生しなかった。尚、養生用シートは建築物の施工時に使用されるシートであるので、10日間の暴露試験において糊残りの問題がなければ、養生用シートとして使用するにあたって十分な性能を備えていると評価することができる。
一方、比較例1、2の養生用シートは、基材シートの波長280−400nmにおける最大光線透過率が50%を超えており、10日間の屋外暴露試験の際に糊残りが確認された。比較例2の養生用シートは、UV吸収剤の添加量が実施例4よりも多いにもかかわらず、糊残りが発生した。これは床面養生用シートに用いられるUV吸収剤として含水酸化鉄が優れていることを示唆するものである。
[比較例3]
基材シートを、ポリエチレン系樹脂95重量%に黄色の着色剤5重量%を添加した樹脂組成物よりなる厚さ30μmの単層のシートとする。基材シートの全光線透過率は65.8%、ヘーズは92.2%であった。実施例1と同様にして粘着剤層を設け、木質板に貼り合せたが、木質板の表面を十分に確認することができなかった。

Claims (4)

  1. 基材シートと粘着剤層とを備える床面養生用シートにおいて、前記基材シート中にUV吸収剤が添加されており、
    前記基材シートのJIS K7361−1に準拠して測定される全光線透過率が66%以上であり、JIS K7136に準拠して測定されるヘーズが60%以下であり、波長280−400nmにおける最大光線透過率が50%以下であることを特徴とする床面養生用シート。
  2. 前記UV吸収剤が酸化鉄であることを特徴とする請求項1記載の床面養生用シート。
  3. 前記酸化鉄が含水酸化鉄であることを特徴とする請求項2記載の床面養生用シート。
  4. 前記基材シートが多層シートであり、前記UV吸収剤が粘着剤層と隣接しない層に添加されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の床面養生用シート。
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