JP4213457B2 - 粘着テープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は粘着テープに関し、より詳細には床材と床養生シートの固定に好適に使用される粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、粘着テープは各種産業分野で利用されている。例えば、建築物の建築過程で床材を敷設後に内装工事をする際に、床材の傷つき防止等を目的として床材が床養生シートでカバーされ、その床養生シートを固定するために粘着テープが使用される。このような用途で使用される粘着テープは、床材の保護目的終了後に床養生シートと共に剥離除去される。上記粘着テープとしてポリプロピレン基材の片面に光線遮蔽層を有し、他面にアクリル系粘着剤層を有する構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。かかる粘着テープは、床養生シートの長期間の接着固定を続けても、浮き等の剥がれを生じにくく、糊残りや破断無く連続的に効率よく剥離できて、床材に変色を生じさせないという効果を有するが、光線遮蔽層をポリプロピレン基材の片面に塗布形成することが必要であり、製造工程が増えるという問題点がある。
【0003】
一方、近年、床養生シートは従来の紙基材から表面にポリエチレンをラミネート加工して基材を強化させたものが一般的になり、さらに養生紙にはエンボス加工を施したものが増えているため、これらポリエチレンラミネート加工表面や凹凸を有するエンボス加工表面でも十分に接着することが要求されている。
【0004】
また、前記ポリエチレンラミネート加工表面や凹凸を有するエンボス加工表面に対する接着性を向上させるため、単に粘着力を高める処理を行った場合、粘着テープを貼付した後、接着力が経時にて上昇し、粘着テープの剥離後に糊残りが生じたり、床材を傷めるという問題点が生じる場合があった。さらに床養生シート固定用の粘着テープとしては、貼り付け施工時の作業性を考慮すると、手で簡単に切れる手切れ性を有していることが好まれる。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−188854号公報(特許請求の範囲)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ポリエチレンラミネート加工表面やエンボス加工表面を有する床養生シートの接着固定に対して十分な接着性を満足することができ、固定時にはテープの浮き等の剥がれを生じ難く、保護目的終了後に粘着テープを除去する際には糊残りを生じたり、床材を傷めたりすることが無く、さらに粘着テープ貼り付け施工時の作業性を考慮した基材に手切れ性を有する粘着テープの開発を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポリオレフィン系樹脂を含有する基材の、波長300〜400nmにおける光線透過率を10%以下とし、さらに基材の片面に重合ロジン系粘着付与剤を含有するアクリル系粘着剤層を形成させることで、ポリエチレンラミネート加工表面やエンボス加工表面に対する接着固定にも優れた接着性を有する粘着テープを提供するものである。特に前記基材と前記粘着剤層の組み合わせで構成される粘着テープは、床養生シートに対する優れた接着性を有するだけでなく、床養生シートの長期間の接着固定後に除去する際でも、極めて良好な糊残り防止性を達成することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明における粘着テープとしては、貼り付け施工時にはさみやカッターを使う必要の無いよう、作業性の効率向上を考慮して、手で簡単に切れる手切れ性を有していることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の粘着テープは、ポリオレフィン系樹脂を含有するフィルムからなる基材と該基材の片面に形成された粘着剤層から成り、前記基材は波長300〜400nmにおける光線透過率が10%以下であり、前記粘着剤層は重合ロジン系粘着付与剤を含有するアクリル系粘着剤から成ることを特徴とするものである。本発明の粘着テープは、建築床材の傷つき防止などのために、床材を床養生シートでカバーする際に、その床養生シートを固定する用途に好適に使用することができる。
【0010】
本発明に使用される基材は、 ポリオレフィン系樹脂を含有するフィルムから成り、前記基材は波長300〜400nmの光線透過率が10%以下である。基材の前記光線透過率が10%を超えると糊残りが生じて好ましくない。糊残りを防止する点からは、基材の前記光線透過率は10%以下、好ましくは5%以下、さらに好ましくは0%である。本発明において基材の光線透過率は波長300〜400nmの光を基材に照射したときの透過率を分光光度計(島津製作所製、MPS−2000)にて積分球を用いて測定された値である。
【0011】
光線透過率を低下させる手段としては、特に限定されるものではないが、例えばポリオレフィン系樹脂を含有する基材組成物中に顔料や紫外線吸収剤などの添加剤を加えることなどが挙げられる。前記顔料には、例えば有機顔料としてアクリル系顔料、アゾ系顔料、ポリアゾ系顔料、アントラキノン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、DPP系顔料、蛍光顔料、縮合多環顔料などが挙げられ、無機顔料としてカーボンブラック、合成シリカ、酸化クロム、酸化鉄、酸化チタン、硫化亜鉛、焼成顔料、天然雲母などが挙げられる。また、前記紫外線吸収剤としてはベンゾフェノン系、マロン酸エステル系、芳香族ヒンダードアミン系、蓚酸アニリド系、ベンゾトリアゾール系のものなどが挙げられる。本発明において、ポリオレフィン系樹脂に対する顔料や紫外線吸収剤などの添加量は、特に限定されるものではなく、基材の光線透過率が10%以下となるように適宜添加される。尚、通常、顔料や紫外線吸収剤などの添加量は基材を構成する組成物中、例えば、2〜50重量%であり、好ましくは2〜20重量%である。前記顔料や紫外線吸収剤の添加量が2重量%未満では、光線透過率を10%以下とすることが困難となる場合があり、一方、50重量%を越える場合には、基材を成膜するときの成膜性が低下する傾向にある。さらに、基材に加えるこれらの顔料は、環境面を配慮する点から、塩素原子(Cl)や臭素原子(Br)などのハロゲン原子を含まないことが好ましい。
【0012】
本発明における基材に使用されるポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリアセタール、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−ペンテン共重合体、エチレン−へキセン共重合体、エチレン−ヘプテン共重合体、エチレン−オクテン共重合体などに代表されるエチレン−α−オレフィン共重合体、さらにエチレン−酢ビ−塩ビ共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体などが挙げられる。中でも作業性が良いなどの点からポリエチレンを主成分とするもの、具体的にはポリエチレンのみからなるもの、あるいは、ポリエチレンにポリプロピレンを混合したものなどが好ましい。これらポリオレフィン系樹脂は1種類のみを用いても良く、あるいは、2種以上のポリオレフィン系樹脂を混合して用いても良い。
【0013】
本発明で使用される基材に含まれるポリオレフィン系樹脂の割合は、基材を構成する組成物中、例えば50〜98重量%であり、好ましくは80〜98重量%、さらに好ましくは90〜98重量%である。本発明において、基材に含まれるポリオレフィン系樹脂の割合が50重量%未満の場合、粘着テープの柔軟性が劣り、凹凸を有する被着体に対する接着追従性が低下する傾向にあり、一方、98重量%を超える場合は粘着テープの強度が劣ったり、手切れ性が低下したり、あるいは波長300〜400nmの光線透過率を10%以下とするのに困難となる傾向にあり好ましくない。尚、本発明において基材にはポリオレフィン系樹脂以外の樹脂成分(例えば、ポリエステル系樹脂やナイロン系樹脂など)をポリオレフィン系樹脂と共に使用することもできる。この場合、ポリオレフィン系樹脂以外の樹脂成分の割合は、ポリオレフィン系樹脂の特性を低下させない点からは基材を構成する組成物中、0〜30重量%、好ましくは1〜10重量%である。
【0014】
本発明において基材の製造方法としては、例えばポリオレフィン系樹脂と光線透過率を調整するための顔料や紫外線吸収剤、その他添加剤、具体的には滑剤などを配合し、Tダイ押し出し成形やカレンダー成形などの慣用の成膜手段を用いてフィルムに成形される。本発明において基材は単層でも良く、あるいは2層以上の積層構造を有していても良い。
【0015】
本発明に使用される基材は、粘着テープの貼り付け時の作業性を考慮して、手切れ性を有していることが好ましい。手切れ性を付与する手段としては、特に限定されるものではないが、例えばフィルムの延伸加工、凹凸加工などが挙げられる。通常、手切れ性を付与するために凹凸加工を行うと、基材の厚みが薄くなる部分(凹部)が生じるため、必然的に粘着テープにおける光線透過率が上昇し、テープの劣化を早めることが考えられる。しかしながら、本発明における粘着テープでは、凹凸加工を行った場合でも、ポリオレフィン系樹脂を含有する基材の波長300〜400nmにおける光線透過率を10%以下とし、重合ロジン系粘着付与剤を含有するアクリル系粘着剤を使用することで粘着テープの耐候性を上げ、高い糊残り防止性を発揮することができる。
【0016】
本発明における延伸加工としては、縦一軸延伸や横一軸延伸などが挙げられ、また、凹凸加工としてはポリオレフィン系樹脂を含有し、波長300〜400nmの光線透過率が10%以下である基材の表面にエンボスロールを接触させて基材表面に凹凸形状を転写させる手段などが例示される。具体的には特開平3−47885号に記載されている手段などを使用することができる。
【0017】
本発明における基材の厚みについては、特に限定されるものではないが、通常300μm以下、好ましくは50〜150μmである。また、該基材に手切れ性を付与するための手切れ部(凹凸形状など)は長手方向に等間隔もしくは任意の間隔で多数形成される。この間隔は、使用者が切断したいと狙った箇所で容易に手で切断可能な程度で適宜設定されていればよい。
【0018】
本発明で使用されるアクリル系粘着剤は、アクリル系重合体に重合ロジン系粘着付与剤を含有するものである。本発明ではポリオレフィン系樹脂を含有し、波長300〜400nmの光線透過率が10%以下である基材に重合ロジン系粘着付与剤を含有するアクリル系粘着剤を組み合わせることで前述した各種課題を達成することができる。
【0019】
本発明におけるアクリル系重合体としては、例えばメチル基やエチル基、プロピル基やイソプロピル基、n−ブチル基やt−ブチル基、イソブチル基やアミル基、イソアミル基やヘキシル基、ヘプチル基やシクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基やオクチル基、イソオクチル基やノニル基、イソノニル基やデシル基、イソデシル基やウンデシル基、ラウリル基やトリデシル基、テトラデシル基やステアリル基、オクタデシル基やドデシル基の如き炭素数30以下、就中4〜18の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアクリル酸やメタクリル酸のエステル(以下、(メタ)アクリル酸アルキルエステルともいう)、特にアクリル酸エチルやメタクリル酸メチル、アクリル酸ブチルやアクリル酸2−エチルヘキシルの1種又は2種以上を成分とする重合体などがあげられる。
【0020】
また、前記重合体を形成することのある他のモノマーとしては、例えばアクリル酸やメタクリル酸、カルボキシエチルアクリレートやカルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸やマレイン酸、フマール酸やクロトン酸の如きカルボキシル基含有モノマー、あるいは無水マレイン酸や無水イタコン酸の如き酸無水物モノマー、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルや(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルや(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチルや(メタ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシラウリルや(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)−メチルアクリレートの如きヒドロキシル基含有モノマー、スチレンスルホン酸やアリルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸や(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレートや(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸の如きスルホン酸基含有モノマー、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェートの如き燐酸基含有モノマーがあげられる。アクリル酸や(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルの使用は、接着性および再剥離性の点から特に好ましい。
【0021】
さらに、(メタ)アクリルアミドやN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミドやN−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミドの如き(N−置換)アミド系モノマー、(メタ)アクリル酸アミノエチルや(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルの如き(メタ)アクリル酸アルキルアミノアルキル系モノマー、(メタ)アクリル酸メトキシエチルや(メタ)アクリル酸エトキシエチルの如き(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル系モノマー、N−シクロヘキシルマレイミドやN−イソプロピルマレイミド、N−ラウリルマレイミドやN−フェニルマレイミドの如きマレイミド系モノマー、N−メチルイタコンイミドやN−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミドやN−オクチルイタコンイミド、N−2−エチルヘキシルイタコンイミドやN−シクロヘキシルイタコンイミド、N−ラウリルイタコンイミドの如きイタコンイミド系モノマー、N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミドやN−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタメチレンスクシンイミドの如きスクシンイミド系モノマーも共重合されることのあるモノマーの例としてあげられる。
【0022】
また更に、酢酸ビニルやプロピオン酸ビニル、N−ビニルピロリドンやメチルビニルピロリドン、ビニルピリジンやビニルピペリドン、ビニルピリミジンやビニルピペラジン、ビニルピラジンやビニルピロール、ビニルイミダゾールやビニルオキサゾール、ビニルモルホリンやN−ビニルカルボン酸アミド類、スチレンやα−メチルスチレン、N−ビニルカプロラクタムの如きビニル系モノマー、(メタ)アクリロニトリルの如きシアノアクリレート系モノマー、(メタ)アクリル酸グリシジルの如きエポキシ基含有アクリル系モノマー、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールや(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコールや(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコールの如きグリコール系アクリルエステルモノマー、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルやフッ素(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレートや2−メトキシエチルアクリレートの如きアクリル酸エステル系モノマーなども共重合されることのあるモノマー例としてあげられる。前記した共重合用のモノマーは、粘着特性等の改質を目的に必要に応じて用いられるが、その使用量は、アクリル系重合体の重合時における安定性の点から上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部あたり50重量部以下が好ましい。
【0023】
加えてアクリル系重合体の架橋処理等を目的に多官能モノマーなども必要に応じて共重合用のモノマー成分として用いうる。かかるモノマーの例としては、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートや(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレートやネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートやトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートやジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシアクリレートやポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレートなどがあげられる。多官能モノマーも1種又は2種以上を用いることができ、その使用量は、アクリル系重合体の重合時における安定性の点から上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの30重量%以下が好ましい。
【0024】
アクリル系重合体の調製は、例えば1種又は2種以上の成分モノマーの混合物に溶液重合方式や乳化重合方式、塊状重合方式や懸濁重合方式等の適宜な方式を適用して行うことができる。粘着剤の調製に際しては2種以上のアクリル系重合体をブレンドすることもでき、粘着付与剤や軟化剤、充填剤等の粘着剤に配合されることのある薬剤を配合することもできる。また粘着剤は、必要に応じて内部架橋方式や外部架橋方式等による適宜な架橋タイプとすることもできる。内部架橋したアクリル系重合体は、例えば上記した多官能モノマー成分を用いて共重合処理する方式や、紫外線や電子線等の放射線の照射による重合方式などにより調製することができる。一方、外部架橋は、粘着剤に分子間架橋剤を配合する方式などにより行うことができる。その分子間架橋剤としては、例えば多官能イソシアネート系架橋剤やエポキシ系架橋剤、メラミン樹脂系架橋剤や金属塩系架橋剤、金属キレート系架橋剤やアミノ樹脂系架橋剤、過酸化物系架橋剤などの、アクリル系重合体などにおける架橋関与官能基の種類などに応じて適宜なものを用いることができ、特に限定はない。
【0025】
本発明におけるアクリル系粘着剤に添加される重合ロジン系粘着付与剤は、ガムロジン、ウッドロジンまたはトール油ロジンから得られる重合ロジンや重合ロジンのエステル化物などの誘導体である。これら重合ロジンは触媒として硫酸、蟻酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、フッ化水素、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、四塩化チタンなどの酸性化合物の存在下に、トルエン、キシレンなどの有機溶剤中でロジンの重合反応を行い、該反応が終了した後、触媒、溶剤および未反応ロジンを除去することにより得られる。
【0026】
本発明で使用される重合ロジン系粘着付与剤としては、商品名「ポリペールレジン」、「ダイマレックスレジン」(理化ハーキュレス社製)や商品名「ペンセル−D125」(荒川化学工業社製)や商品名「ハリエスター−KT−2」(ハリマ化成社製)などが挙げられ、その使用量は本発明におけるアクリル系粘着剤組成物中の3〜20重量%であることが望ましい。前記粘着剤に含まれる重合ロジン系粘着付与剤が3重量%未満であると、ポリエチレンラミネート加工表面やエンボス加工表面を有する床養生シートへの接着性が乏しくなる傾向となり、20重量%を超えると床材への粘着力が大きくなり保護目的終了後に床養生シートと共に剥離する際、糊残りや床材を傷めるなどの不具合が生じたり、低温環境下、例えば冬期の建築作業場などで貼り付けを行う際の接着性も低下する傾向にあり好ましくない。
また、その他の粘着付与剤として、前記重合ロジン系粘着付与剤以外のロジン系樹脂、テルペン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、水添石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂、キシレン樹脂なども混合して使用することができる。前記ロジン系樹脂として、詳しくはロジン、水添ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル、ロジンフェノール樹脂などが挙げられ、また前記テルペン系樹脂として、詳しくは、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂などが挙げられ、さらに前記水添石油樹脂として、詳しくは芳香族系、ジシクロペンタジエン系、脂肪族系などが挙げられる。本発明で使用される重合ロジン系粘着付与剤以外のこれら粘着付与剤は適宜必要に応じて添加しても構わない。
【0027】
本発明に使用されるアクリル系粘着剤のゲル分率は20〜70重量%であることが好ましく、さらに好ましくは30〜60重量%であることが望ましい。粘着剤のゲル分率が20重量%未満であると剥離時の糊残りが生じ易くなる傾向にあり、70重量%を超えると床養生シート及び床材への接着性が乏しくなる傾向にある。本発明において粘着剤のゲル分率は、粘着テープの粘着剤層より粘着剤を採取して重量(W1)を測定した後、その採取した粘着剤を酢酸エチル中に室温(23℃)で一週間浸漬し、その不溶解分を分取乾燥させて重量(W2)を測定し、式:(W2)/(W1)×100より値を算出した。
【0028】
本発明における粘着剤層の厚みは特に制限されるものではなく、通常500μm以下、好ましくは5〜200μm、好ましくは20〜100μmである。
【0029】
粘着剤層の形成は、例えば基材と粘着剤層の投錨性を向上させるためのコロナ処理を施した基材の処理面にアクリル系粘着剤をリバースコータ等による適宜な方式で塗工しそれを加熱処理する方式や、セパレータ上に設けた粘着剤層を基材上に移着(転写)する方式などの粘着テープ形成方法に準じた適宜な方法で行うことができる。基材の粘着剤層形成面とは反対側の表面にシリコーン系や長鎖アルキル系等の適宜な剥離剤からなる剥離処理層を設けることもできる。本発明の粘着テープは、通常、例えば20m程度の長さの粘着テープを巻芯に巻き取って提供される。
【0030】
本発明の粘着テープは、建築時の床材などの傷付き防止のために、床材を床養生シートで保護する際の床養生シートの固定に特に好適に使用できるが、他にも例えば、各種養生用途、包装用途、表面保護用途などにも使用することができる。
【0031】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。尚、特に断らない限り、以下の各例中に記載する部は重量部を示すこととする。
【0032】
[実施例1]
(基材)
商品名が「スミカセンG−401」(三井住友ポリオレフィン社)であるポリエチレンを100部、商品名が「HCM1030ホワイト」(大日精化工業社製)である白色顔料を8部混合(ドライブレンド)して基材組成物を得た。
前記基材組成物を押出し温度220℃でT型ダイスによる押出し成形により製膜し、押出し直後にフィルムの片面に、表面に凹凸を有するエンボスロールを接触させて冷却後、巻き取って片面に凹凸を有するフィルムを得た。尚、フィルムの総厚は100μmであり、凹部の深さが40μm、凹部の底辺の長さが800μm、凸部の上辺の長さが200μmであり、凹部の断面はU字状とした。上記凹凸形状はフィルムの長手方向と直行する方向に連続的に形成されている。また、フィルムの平滑面には粘着剤層との投錨性を向上させるためのコロナ処理を行った。
(アクリル系粘着剤)
温度計、撹拌機、窒素導入管などを備えた反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート98部、アクリル酸2部、重合開始剤として2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.2部および重合溶媒としてトルエン100部投入して、窒素ガス気流下60℃で反応を行い、重量平均分子量が50万であるアクリル系重合体を得た。また前記アクリル系重合体に商品名「ハリエスター−KT−2」(ハリマ化成社製)の重合ロジン系粘着付与剤をアクリル系重合体の固形分100部に対して5部となるように添加し、さらに架橋剤として商品名「コロネートL」(日本ポリウレタン工業社製)のイソシアネート系架橋剤をアクリル系重合体の固形分100部に対して4部加えて本アクリル系粘着剤を得た。
(固定テープ)
上記記載の方法により得られた前記粘着剤を前記基材のコロナ処理を施した平滑面にリバースコータにより塗布し、100℃で2分間乾燥させて乾燥後の厚みが30μmとなるように粘着剤層を形成させ、長さ20mである粘着テープを作成した。尚、粘着テープは巻芯にロール状に巻き取った。
【0033】
[実施例2]
基材に白色顔料を5部添加し、アクリル系粘着剤に加える重合ロジン系粘着付与剤の添加量を10部とし、さらにイソシアネート系架橋剤を6部添加したほかは実施例1に準じて粘着テープを得た。
【0034】
[比較例1]
基材に白色顔料を1部添加したほかは実施例2に準じて粘着テープを得た。
【0035】
[比較例2]
基材に白色顔料を5部添加し、アクリル系粘着剤に重合ロジン系粘着付与剤を添加しなかったほかは実施例2に準じて粘着テープを得た。
【0036】
実施例1、2および比較例1、2で得られた粘着テープを用いて、以下の特性について評価を行った。尚、それぞれの測定方法は以下に示す通りである。
【0037】
<光線透過率>
粘着剤層を有しない状態の基材について、波長300〜400nmの光線透過率を分光光度計(島津製作所製、MPS−2000)にて積分球を用いて測定した。
【0038】
<ゲル分率>
粘着テープより粘着剤を採取して重量(W1)を測定後、それを23℃条件下、酢酸エチル中に一週間浸漬して、その不溶解分を分取乾燥させて重量(W2)を測定し、式:(W2)/(W1)×100よりゲル分率を求めた。
【0039】
<粘着力>
被着体としてポリエチレンラミネート且つエンボス加工が施された床養生シートを用い、この被着体に粘着テープ(幅25mm)を2kgのローラを1往復させて貼付し、23℃で30分間放置後、粘着テープを被着体から剥離した時の粘着力を測定した。剥離は引張試験機を使用し、引張速度300mm/min、剥離角度180度にて行った。
【0040】
<接着性>
ポリエチレンラミネート且つエンボス加工が施された床養生シートに、幅50mm、長さ200mmの粘着テープを貼り付け、手で引き剥がしてその接着性を以下のように官能評価した。
○:接着性良好
×:接着性に乏しい
【0041】
<糊残り性>
粘着テープをフローリング材に貼着して、室内の日当たりの良い窓際に3ヶ月間放置した後、粘着テープを剥がしてフローリング材の表面を目視観察し、糊残り性を以下のように評価した。
○:糊残りが無く、フローリング材に変化が無い場合
×:糊残りが有り、フローリング材が付着糊で汚染されている場合
【0042】
以上の測定結果を表1に示した。尚、総合評価の○は、特に床養生シート固定用途の粘着テープとして好適であることを示し、×は同用途の粘着テープに適さないことを意味する。
【0043】
【表1】
【0044】
上記表1の結果より、波長300〜400nmの光線透過率が10%以下であり、アクリル系粘着剤に重合ロジン系粘着付与剤を含有する本発明の粘着テープは全実施例において接着性および糊残り性に優れ、両方の特性を満足することが明らかとなった。また、基材に凹凸形状を有することで手切れ性を有していた。これに対して、比較例1では基材の波長300〜400nmの光線透過率が10%以上であるため糊残り性を満足するものではなく、比較例2では粘着剤に重合ロジン系樹脂を添加しておらず、接着力が弱いため接着性に乏しい結果となり、いずれも接着性および糊残り性を両立しておらず、粘着テープとして十分な機能が発揮できないことが明らかとなった。
【0045】
【発明の効果】
本発明の粘着テープは、ポリオレフィン系樹脂を含有する基材とその片面にアクリル系粘着剤層を有するもので、前記基材は波長300〜400nmの光線透過率が10%以下であり、前記アクリル系粘着剤層は重合ロジン系粘着付与剤を含有することを特徴とするものである。本粘着テープは、例えば、建築物の建築過程で床材を敷設後に内装工事をする際に、床材の傷つき防止などを目的として床材が床養生シートでカバーされ、その養生シートを固定する用途に好適に使用される。その際、ポリエチレンラミネートやエンボス加工が施された床養生シート表面における接着固定に対して十分な接着性を満足することができ、固定時にはテープの浮きなどの剥がれを生じ難く、床材の保護目的終了後に床養生シートと共に除去される際には、床材を傷めたりするもことなく極めて良好な糊残り防止性を発揮することができる。さらにポリオレフィン系基材に手切れ性を付与することでテープ貼り付け施工時の作業性を考慮した手切れ性の良い粘着テープとすることができる。
Claims (5)
- 基材とその少なくとも片面に粘着剤層を有する粘着テープにおいて、基材はポリオレフィン系樹脂を含有するフィルムから成り、前記基材の300〜400nmにおける光線透過率が10%以下であり、さらに前記粘着剤層は重合ロジン系粘着付与剤を粘着剤中3〜8.6重量%含有する、ゲル分率が30〜55重量%のアクリル系粘着剤から成ることを特徴とする床養生シート固定用粘着テープ。
- 基材に手切れ性を付与した請求項1記載の粘着テープ。
- 基材に手切れ性を付与する手段が基材の少なくとも片面に凹凸形状を有するものである請求項2記載の粘着テープ。
- ポリエチレンラミネート加工又はエンボス加工が施された床養生シートの固定用である請求項1記載の粘着テープ。
- ポリエチレンラミネート且つエンボス加工が施された床養生シートの固定用である請求項1記載の粘着テープ。
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