JP2007238882A - 表面保護フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】初期粘着性能に優れ且つ、長期保管時の高温環境下が原因となる接着力の上昇に伴う被保護物からの剥離不良、糊残り等の汚染性の無い、耐熱性に優れた表面保護フィルムの提供。
【解決手段】熱可塑性樹脂からなる基材フィルムの片面に、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなる粘着層が設けられた表面保護フィルムにおいて、粘着層を形成する粘着剤が密度が0.920〜0.930g/cm3、かつMIが5〜15g/10分である直鎖状低密度ポリエチレンを主成分とし、融点が30℃以下の可塑剤を0.1〜5.0重量%含有した直鎖状低密度ポリエチレン組成物からなることを特徴とする表面保護フィルム。
【選択図】なし
【解決手段】熱可塑性樹脂からなる基材フィルムの片面に、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなる粘着層が設けられた表面保護フィルムにおいて、粘着層を形成する粘着剤が密度が0.920〜0.930g/cm3、かつMIが5〜15g/10分である直鎖状低密度ポリエチレンを主成分とし、融点が30℃以下の可塑剤を0.1〜5.0重量%含有した直鎖状低密度ポリエチレン組成物からなることを特徴とする表面保護フィルム。
【選択図】なし
Description
本発明は、表面保護フィルムに関し、詳しくは、光学用樹脂板、光学フィルム、合成樹脂板等への被保護表面に貼り付けて、その表面を傷、埃、汚れ等から保護することを目的とした耐長期保管性に優れた表面保護フィルムに関するものである。
従来、光学用樹脂板、合成樹脂板等の被保護物の輸送、保管において、表面の汚れ、傷、埃等を防止するために、輸送、保管前に被保護物表面に保護を目的に表面保護フィルムを貼り付けている。また、被保護物の切断等の加工を行うとき、表面への汚れ、傷を防止するため、被保護物表面に表面保護フィルムを貼り付けて加工している。これらの表面保護フィルムは、加工後等に剥離され、廃棄されている。
これらの表面保護フィルムの性能としては、被保護物に表面保護フィルムを貼り付けたまま輸送、保管する場合、長期保管時の高温環境下が原因の粘着力の上昇が無い優れた長期保管性が必要とされ、耐熱性に優れた表面保護フィルムとしては、例えば、3〜15%の酢酸ビニルを含有したエチレン・酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと称することがある。)に常温で液状の粘着付与剤を添加するものや、熱可塑性樹脂からなる基材フィルムの片面にEVAと特定のポリエチレン樹脂の混合物を積層させた表面保護フィルム(例えば、特許文献1参照。)等が提案されている。
しかしながら、これら従来の表面保護フィルムを被保護物の表面に貼り付けたまま、倉庫内等で長期保存するといった比較的高温な環境下に置かれると、粘着力が当初に比べ大きく上昇し、使用後表面からの剥離が困難となるといった問題や、被保護物表面に糊残りや曇りを発生させてしまうといった問題を有している。
特開平9−132764号公報
本発明の目的は、上記記載の問題点に鑑み、初期粘着性能に優れ、且つ、長期保管時の高温環境下が原因となる接着力の上昇に伴う被保護物からの剥離不良、糊残り等の汚染性の無い、耐熱性に優れた表面保護フィルムを提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂基材フィルムの片面に特定の可塑剤を特定量含有する直鎖状低密度ポリエチレン組成物を粘着層とする表面保護フィルムが初期粘着性能に優れ且つ、長期保管時の高温環境下が原因となる接着力の上昇に伴う被保護物からの剥離不良、糊残り等の汚染性の無い、耐熱性に優れたフィルムになり得ることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、熱可塑性樹脂からなる基材フィルムの片面に、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなる粘着層が設けられた表面保護フィルムにおいて、粘着層を形成する粘着剤が密度が0.920〜0.930g/cm3、かつMIが5〜15g/10分である直鎖状低密度ポリエチレン(以下、LLDPEと略称することがある。)を主成分とし、融点が30℃以下の可塑剤を0.1〜5.0重量%含有したLLDPE組成物からなることを特徴とする表面保護フィルムが提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする表面保護フィルムが提供される。
本発明の表面保護フィルムは、初期粘着性能に優れ、且つ、加熱に伴った接着力昂進による被保護物からの剥離不良や、被保護物表面への糊残り、曇りといった汚染を発生させることが無い、耐熱性に優れた表面保護フィルムとして用いることが出来る。
本発明は、熱可塑性樹脂からなる基材フィルムの片面に、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなる粘着層が設けられた表面保護フィルムにおいて、粘着層を形成する粘着剤は、密度が0.920〜0.930g/cm3、かつMIが5〜15g/分である直鎖状低密度ポリエチレンを主成分とし、融点が30℃以下の可塑剤を0.1〜5.0重量%含有したLLDPE組成物からなることを特徴とする表面保護フィルムである。以下、詳細に説明する。
本発明の表面保護フィルムの基材フィルムに用いられる熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン類、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。また、目的、用途によっては、基材フィルムは2層以上で構成されても構わない。
本発明の表面保護フィルムの粘着層は、LLDPEを主成分とし、融点が30℃以下の可塑剤を0.1〜5.0重量%含有したLLDPE組成物からなる。
粘着層に用いられるLLDPEは、メタロセン触媒、Ziegler触媒、Phillips触媒等により重合されたもののいずれであっても良いが、密度は、0.920〜0.930g/cm3であることが必要である。密度が0.920g/cm3を下回る場合は高温環境下に放置後、被保護物表面から剥離した時の粘着力が大きく上昇する傾向にある。逆に、密度が0.930g/cm3を超える場合は、表面保護フィルムを貼り付ける際の初期粘着力が低く、被保護物に貼り付かない、もしくは自然に剥がれてしまう傾向にある。
ここで、密度は、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
ここで、密度は、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
また、粘着層のLLDPEのMIは、5〜15g/10分であり、好ましくは8.0〜12.0g/10分である。MIが5g/10分未満の場合は、成型した場合に表面には凹凸が発生し、被保護物に対しての接着面積の低下および初期粘着力を低下させてしまう問題がある。逆に、15g/10分を超える場合は、高温での弾性率が低いため、高温環境下に放置後、被保護物表面から剥離した時の粘着力が大きく上昇してしまう問題がある。
ここで、MIは、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
ここで、MIは、JIS K 6922−2に基づいて測定する値である。
本発明の粘着層に用いられる可塑剤は、融点が30℃以下であり、好ましくは20℃以下であり、より好ましくは0〜10℃であり、常温で液状を呈することが望ましい。融点が30℃を超える場合は、粘着層の被保護物に対する濡れ性が低下してしまうことから、被保護物に貼り付かない問題がある。
可塑剤の種類としては、融点が上記範囲であれば、特に限定されるものではないが、例えば、リン酸系、フタル酸系、脂肪酸系、ポリエステル系、エポキシステアリン酸オクチル等のエポキシ系可塑剤等が挙げられる。これらの中でも、オレイン酸メチル、エポキシステアリン酸オクチル、グリセリンモノオレイン酸エステル、リン酸トリクレジル等が好ましい。
粘着剤層における可塑剤の含有量は、LLDPEに対して、0.1〜5.0重量%であり、好ましくは0.2〜3.0重量%である。含有量が0.1重量%を下回る場合は、可塑剤の粘着層の濡れ性を向上させる効果が機能しない。5.0重量%を上回る場合は、逆にLLDPEの持つ粘着性能が機能せず初期粘着力が低下してしまう問題がある。
本発明に係る表面保護フィルムでは、上記粘着剤層に、必要に応じて、粘着性能を阻害しない範囲内で、酸化防止剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、接着昂進防止剤などが添加されてもよい。
上記酸化防止剤としては、ブリード性が低く、ブリードに伴う被保護物表面の汚染性の無い酸化防止剤が好ましい。ブリードに伴う被保護物表面の汚染性の無い酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系の酸化防止剤にあっては、より直鎖状の炭化水素からなる官能基を有する酸化防止剤が好ましく、例えば、具体的な市販品としては、Irganox1076、スミライザーGP等がブリード性が低く、ブリードに伴う被保護物表面の汚染性が無く好ましい。逆に、ヒンダードフェノール系の酸化防止剤であってもIrganox1010等は、ブリード性が高く被保護物表面への汚染性が高いことからあまり好ましくない。
本発明の表面保護フィルムの厚さは、被保護物を傷、汚れ、埃等から防止する機能を果たす厚さであれば特に限定されるものではないが、総厚さ30〜50μmが好ましく、粘着層の厚さは5〜20μmが望ましい。
本発明の表面保護フィルムを製造する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、上記熱可塑性樹脂基材フィルム及び粘着層のLLDPEを主成分とするLLDPE組成物を単軸押出機もしくは2軸押出機を用いて各々溶融混練し、Tダイもしくはサーキュラーダイを用いて、基材フィルム層と粘着層となるLLDPEを主成分とするLLDPE組成物を二層もしくは三層以上の共押出法でフィルム状に成型する方法、基材フィルムの片面に、上記粘着剤組成物を押出ラミネーション法によって粘着層を積層する方法、或いは、基材フィルムの片面に、上記粘着剤組成物の有機溶剤溶液を塗布、乾燥して粘着層を形成する方法等が挙げられる。
以下に実施例および比較例を示すことにより、本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例で用いた試験方法、粘着層に用いた樹脂は以下の通りである。
1.試験方法
(1)密度:JIS K 6922−2に準拠して測定した。
(2)MI:JIS K 6922−2に準拠して測定した。
(3)初期粘着力:表面保護フィルムを厚さ1mmのポリカーボネート(PC)板に23℃、50RHの雰囲気下でラミネーターにて貼り付け、23℃で30分放置後、剥離幅25mmでPC板から180°をなす方向に剥離速度300mm/分で剥離した際の初期粘着力を測定した。なお、PC板に貼り付かなかったものを「×」とした。
(4)70℃で30分加熱処理後の粘着力:表面保護フィルムを厚さ1mmのPC板に23℃、50RHの雰囲気下でラミネーターにて貼り付け、70℃にあらかじめ予熱しておいた熱循環式オーブン中に30分放置後取り出し、常温になるまで放冷し、剥離幅25mmでPC板から180°をなす方向に剥離速度300mm/分で剥離した際の粘着力を測定した。なお、PC板に貼り付かなかったものを「×」とした。
(5)曇り、糊残り:表面保護フィルムを厚さ1mmのPC板に23℃、50RHの雰囲気下でラミネーターにて貼り付け、70℃にあらかじめ予熱しておいた熱循環式オーブン中に30分放置後、取り出し常温になるまで放冷したものから表面保護フィルムを剥離させた後、PC板表面の曇り、糊残りを目視観察した。なお、測定が不可能なものを「−」とした。
(1)密度:JIS K 6922−2に準拠して測定した。
(2)MI:JIS K 6922−2に準拠して測定した。
(3)初期粘着力:表面保護フィルムを厚さ1mmのポリカーボネート(PC)板に23℃、50RHの雰囲気下でラミネーターにて貼り付け、23℃で30分放置後、剥離幅25mmでPC板から180°をなす方向に剥離速度300mm/分で剥離した際の初期粘着力を測定した。なお、PC板に貼り付かなかったものを「×」とした。
(4)70℃で30分加熱処理後の粘着力:表面保護フィルムを厚さ1mmのPC板に23℃、50RHの雰囲気下でラミネーターにて貼り付け、70℃にあらかじめ予熱しておいた熱循環式オーブン中に30分放置後取り出し、常温になるまで放冷し、剥離幅25mmでPC板から180°をなす方向に剥離速度300mm/分で剥離した際の粘着力を測定した。なお、PC板に貼り付かなかったものを「×」とした。
(5)曇り、糊残り:表面保護フィルムを厚さ1mmのPC板に23℃、50RHの雰囲気下でラミネーターにて貼り付け、70℃にあらかじめ予熱しておいた熱循環式オーブン中に30分放置後、取り出し常温になるまで放冷したものから表面保護フィルムを剥離させた後、PC板表面の曇り、糊残りを目視観察した。なお、測定が不可能なものを「−」とした。
2.粘着層に用いた樹脂
表1に示す樹脂を用いた。
表1に示す樹脂を用いた。
(実施例1)
基材層を形成する熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレン(LDPE:住友化学社製 CY443)を用い、粘着層を形成する材料としてLLDPE−1、可塑剤としてオレイン酸メチル(商品名:エパセールM−OL、花王社製)を2重量%含有したLLDPE組成物を用いて、Tダイを用いた2層共押出法により表面保護フィルム厚さ30μmになるように製造した。得られた表面保護フィルムをポリカーボネート板(以下、PC板と略称する。)に貼り付けて、初期粘着力、70℃で30分加熱後の粘着力を測定した。結果を表2に示す。
基材層を形成する熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレン(LDPE:住友化学社製 CY443)を用い、粘着層を形成する材料としてLLDPE−1、可塑剤としてオレイン酸メチル(商品名:エパセールM−OL、花王社製)を2重量%含有したLLDPE組成物を用いて、Tダイを用いた2層共押出法により表面保護フィルム厚さ30μmになるように製造した。得られた表面保護フィルムをポリカーボネート板(以下、PC板と略称する。)に貼り付けて、初期粘着力、70℃で30分加熱後の粘着力を測定した。結果を表2に示す。
(実施例2)
可塑剤の添加量を4重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表2に示す。
可塑剤の添加量を4重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表2に示す。
(実施例3〜4)
粘着層を形成する材料をLLDPE−2にし、可塑剤の添加量を0.2重量%及び1重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表2に示す。
粘着層を形成する材料をLLDPE−2にし、可塑剤の添加量を0.2重量%及び1重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表2に示す。
(実施例5〜6)
粘着層を形成する材料をLLDPE−3にし、可塑剤の添加量を0.2重量%及び2重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表2に示す。
粘着層を形成する材料をLLDPE−3にし、可塑剤の添加量を0.2重量%及び2重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表2に示す。
(実施例7〜8)
粘着層を形成する材料をLLDPE−4にし、可塑剤の添加量を1重量%及び4重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表2に示す。
粘着層を形成する材料をLLDPE−4にし、可塑剤の添加量を1重量%及び4重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表2に示す。
(比較例1〜2)
粘着層を形成する材料をLLDPE−5にし、可塑剤の添加量を0.05重量%及び7重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表3に示す。
粘着層を形成する材料をLLDPE−5にし、可塑剤の添加量を0.05重量%及び7重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表3に示す。
(比較例3〜4)
粘着層を形成する材料をLLDPE−2にし、可塑剤の添加量を0.05重量%及び7重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表3に示す。
粘着層を形成する材料をLLDPE−2にし、可塑剤の添加量を0.05重量%及び7重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表3に示す。
(比較例5〜6)
粘着層を形成する材料をLLDPE−6にし、可塑剤の添加量を0重量%及び7重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表3に示す。
粘着層を形成する材料をLLDPE−6にし、可塑剤の添加量を0重量%及び7重量%にした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表3に示す。
(比較例7〜8)
粘着層を形成する材料をEVAにし、可塑剤の添加量を2重量%及び4重量%にし、厚さを50μmにした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表3に示す。
粘着層を形成する材料をEVAにし、可塑剤の添加量を2重量%及び4重量%にし、厚さを50μmにした以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムを評価した。結果を表3に示す。
表2及び3から明らかなごとく、本発明の実施例は、いずれもPC板に対して十分な初期粘着力を有する上、PC板表面に表面保護フィルムを貼り付けた状態で加熱処理を行っても、粘着力が大きく上昇することが無く、表面保護フィルムを容易に剥離することが出来る。また、被保護物に対する汚染性についても、実施例1〜4は、PC板に対して汚染することなく剥離することができる。
本発明の表面保護フィルムは、上記の如き構成とされており、初期粘着性能に優れ、且つ、加熱に伴った接着力昂進による被保護物からの剥離不良や、被保護物表面への糊残り、曇りといった汚染を発生させることが無い、耐熱性に優れた表面保護フィルムとして用いることが出来る。
Claims (2)
- 熱可塑性樹脂からなる基材フィルムの片面に、密度が0.920〜0.930g/cm3、かつMIが5〜15g/10分である直鎖状低密度ポリエチレンを主成分とし、融点が30℃以下の可塑剤を0.1〜5.0重量%含有した直鎖状低密度ポリエチレン組成物からなる粘着層を設けたことを特徴とする表面保護フィルム。
- 熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の表面保護フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006066926A JP2007238882A (ja) | 2006-03-13 | 2006-03-13 | 表面保護フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009087797A1 (ja) * | 2008-01-11 | 2009-07-16 | Dic Corporation | 表面保護フィルム |
JP2010059218A (ja) * | 2008-09-01 | 2010-03-18 | Sekisui Chem Co Ltd | 光学フィルム用表面保護フィルム |
JP2011042761A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Toyobo Co Ltd | 粘着フィルム |
JP2017008191A (ja) * | 2015-06-22 | 2017-01-12 | 株式会社サンエー化研 | 粘着フィルム及びそれを用いた表面保護シート又はフィルム |
-
2006
- 2006-03-13 JP JP2006066926A patent/JP2007238882A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009087797A1 (ja) * | 2008-01-11 | 2009-07-16 | Dic Corporation | 表面保護フィルム |
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KR101781230B1 (ko) * | 2009-08-24 | 2017-09-22 | 도요보 가부시키가이샤 | 점착 필름 |
JP2017008191A (ja) * | 2015-06-22 | 2017-01-12 | 株式会社サンエー化研 | 粘着フィルム及びそれを用いた表面保護シート又はフィルム |
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