JP2010242079A - 表面保護フィルム - Google Patents

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Yosuke Nakao
洋祐 中尾
Hajime Nosetani
元 野世溪
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Abstract

【課題】剥離帯電防止性能に優れ、表面保護フィルムを剥がした後の被保護物が、静電気によって他のフィルム等と貼り付くことが防止された表面保護フィルムを提供すること。
【解決手段】ポリオレフィン樹脂からなる基材層と、
所望により中間層を介して前記基材層の片側の表面上に積層された粘着剤層と
を有し、
前記粘着剤層は、
直鎖状低密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレンを含有することを特徴とする表面保護フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、表面保護フィルム、詳しくは、剥離帯電防止性能に優れた表面保護フィルムに関する。
従来、各種ディスプレイにおいて、光源の光を均一に広げ視認性を高めるために光拡散フィルム等の光学用プラスチック材料が用いられている。その表面を、輸送及び保管時の汚れ、傷及び埃等から保護するために、従来から、ポリエチレン基材の片側の表面上に粘着剤層が形成された表面保護フィルムが用いられている。
このような表面保護フィルムとしては、例えば、基材として、密度が0.925〜0.945g/cm3の直鎖型低密度ポリエチレン樹脂を用い、粘着材として酢酸ビニル含有量が7〜19重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体を用いた表面保護フィルムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような表面保護フィルムを剥がす時に発生する静電気により、被保護物である光学用プラスチック材料等が、他のフィルム(例、拡散シート)と貼り付き、傷を付けてしまうという問題があった。また、発生する静電気により、表面保護フィルムを剥離後に光学用プラスチック材料等に埃が付着するという問題があった。
特開2006−299162号公報
本発明は、上記公知技術の問題に鑑み、光学用プラスチック材料等の被保護物から表面保護フィルムを剥がす時の静電気の発生が抑制され(すなわち、剥離帯電防止性能に優れ)、表面保護フィルムを剥がした後の光学用プラスチック材料等の被保護物が、静電気によって他のフィルム等と貼り付いたり、埃が付着したりすることが防止された表面保護フィルムを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、表面保護フィルムにおける粘着剤層として、直鎖状低密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレンを含有する粘着剤層を用いることにより、表面保護フィルムを剥がす時に発生する静電気を低減させ、静電気によって光学用プラスチック材料等の被保護物が、他のフィルムと貼り付いたり、埃が付着したりすることを防止できることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、下記の[1]〜[5]の表面保護フィルム等を提供するものである。
[1]
ポリオレフィン樹脂からなる基材層と、
所望により中間層を介して前記基材層の片側の表面上に積層された粘着剤層と
を有し、
前記粘着剤層は、
直鎖状低密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレンを含有することを特徴とする表面保護フィルム。
[2]
前記粘着剤層における、直鎖状低密度ポリエチレン/低密度ポリエチレンの含有比が、60/40〜95/5(重量比)の範囲内である前記[1]に記載の表面保護フィルム。
[3]
前記粘着剤層の引張弾性率(23℃、湿度50%)が、110〜200MPaの範囲内である前記[1]または前記[2]に記載の表面保護フィルム。
[4]
前記粘着剤層の表面粗さRaが、0.04〜0.11μmの範囲内である前記[1]〜前記[3]のいずれか1項に記載の表面保護フィルム。
[5]
前記直鎖状低密度ポリエチレンおよび前記低密度ポリエチレンのスウェル値が、それぞれ、2.0以下である前記[1]〜前記[4]のいずれか1項に記載の表面保護フィルム。
本発明の表面保護フィルムは、光学用プラスチック材料等の被保護物の表面から剥がす時の静電気の発生が抑制され、静電気によって被保護物が他のフィルムと貼り付くことが防止されている。
本発明の表面保護フィルムは、
ポリオレフィン樹脂からなる基材層と、
前記基材層の片側の表面上に積層された、粘着剤層と
を有し、
前記粘着剤層は、
直鎖状低密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレンを含有する。
以下に詳細に説明する。
1.定義
本明細書中、「範囲内」とは、上限の値と下限の値を含むことを意図して用いられる。
本明細書中、引張弾性率は、JIS K−6922−2に準拠して測定される数値である。
本明細書中、「表面粗さRa」は、JIS B0601:2001に規定されている、「算術平均高さ」である。「表面粗さRa」は、市販の表面粗さ測定器によって測定することができる。
本明細書中、「メルトインデックス(MI)」は、JIS K6922−2に準拠する方法で測定される値である。
本明細書中、「スウェル値」は、メルトインデクサーを使ったメルトインデックスの測定方法において、溶融した樹脂をノズルから吐出させ、冷却固化後の吐出物の径をノギスで測定し、予め判っているノズル径との比により算出される値である。
2.基材層
本発明の表面保護フィルムにおける基材層は、ポリオレフィン樹脂からなる。
当該ポリオレフィン樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレンーエチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンーメチルアクリレート共重合体、エチレン−n−ブチルアクリレート共重合体、およびポリプロピレン(ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー)等から選択される1種、又は2種以上の混合物が挙げられる。
当該ポリオレフィン樹脂は、所望により、ポリオレフィン樹脂に用いることができる添加剤を含有してもよい。このような添加剤の含有量の上限は、好ましくは、ポリオレフィン樹脂全体に対して20重量%である。
このような基材層は、組成の異なる2種以上の多層構造を有してもよい。
基材層の厚みは、表面保護シートの用途等によって適宜調整することができ、一般に10〜100μm程度に設定される。
3.粘着剤層
本発明の表面保護フィルムにおける粘着剤層は、直鎖状低密度ポリエチレン(本明細書中、LLDPEと略記する場合がある。)および低密度ポリエチレン(本明細書中、LDPEと略記する場合がある。)を含有する。
本明細書中、「直鎖状低密度ポリエチレン」なる語は、当業者に通常解釈される意味と同一の意味を有し、側鎖が導入された直鎖状であり、かつ低密度であるポリエチレンを意味する。
本明細書中、「低密度ポリエチレン」なる語は、当業者に通常解釈される意味と同一の意味を有し、不規則な分枝鎖状であり、かつ低密度であるポリエチレンを意味する。
当該粘着剤層に用いられる直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、下限が、好ましくは0.88g/cm3、更に好ましくは0.903g/cm3であり、一方、上限が、好ましくは0.92g/cm3、更に好ましくは0.915g/cm3である。すなわち、当該粘着剤層に用いられる直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、好ましくは、0.88〜0.92g/cm3の範囲内であり、更に好ましくは、0.903〜0.915g/cm3の範囲内である。
当該粘着剤層に用いられる直鎖状低密度ポリエチレンのメルトインデックスは、下限が、好ましくは2g/10分、更に好ましくは3g/10分であり、一方、上限が、好ましくは10g/10分、更に好ましくは5g/10分である。すなわち、当該粘着剤層に用いられる直鎖状低密度ポリエチレンのメルトインデックスは、好ましくは、2〜10g/10分の範囲内であり、更に好ましくは、3〜5g/10分の範囲内である。
当該粘着剤層に用いられる低密度ポリエチレンの密度は、好ましくは、0.90〜0.93g/cm3の範囲内であり、更に好ましくは、0.91〜0.93g/cm3の範囲内である。
当該粘着剤層に用いられる低密度ポリエチレンのメルトインデックスは、下限が、好ましくは2g/10分、更に好ましくは3g/10分であり、一方、上限が、好ましくは10g/10分、更に好ましくは8g/10分である。すなわち、当該粘着剤層に用いられる低密度ポリエチレンのメルトインデックスは、好ましくは、2〜10g/10分の範囲内であり、更に好ましくは3〜8g/10分の範囲内である。
前記粘着剤層における、直鎖状低密度ポリエチレン/低密度ポリエチレンの含有比は、下限が、好ましくは60重量%/40重量%、更に好ましくは70重量%/30重量%であり、一方、上限が、好ましくは95重量%/5重量%、更に好ましくは90重量%/10重量%である。すなわち、前記粘着剤層における、直鎖状低密度ポリエチレン/低密度ポリエチレンの含有比は、好ましくは、60重量%/40重量%〜95重量%/5重量%の範囲内である。この含有比が低すぎると、粘着力が下がりすぎるもしくは浮きが発生してしまう場合がある。この含有比が高すぎると、剥離帯電量が大きくなりすぎてしまう(=剥離時に静電気が発生しやすい)場合がある。
当該含有比は、より好ましくは70重量%/30重量%〜90重量%/10重量%の範囲内である。
直鎖状低密度ポリエチレン/低密度ポリエチレンの含有比は、示差走査熱量測定により得られる融解曲線によっても表される。すなわち、当該融解曲線において、直鎖状低密度ポリエチレンを示す吸収ピーク面積/低密度ポリエチレンを示す吸収ピーク面積の比は、好ましくは60/40〜95/5の範囲内である。直鎖状低密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレンの混合物の密度は、好ましくは0.904〜0.912g/cm3の範囲内である。当該密度は、上記「直鎖状低密度ポリエチレン/低密度ポリエチレンの含有比」によって概ね決定される。
当該粘着剤層における直鎖状低密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレンの含有量の合計は、粘着剤層全体に対して、好ましくは90重量%以上、より好ましくは95重量%以上である。特に好ましくは、当該粘着剤層は、直鎖状低密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレンからなる。
当該粘着剤層には、粘着力の制御等を目的として、必要に応じて、例えば、オレフィン系樹脂、シリコーン系ポリマー、液状アクリル系共重合体、リン酸エステル系化合物、粘着付与剤、軟化剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料、接着昂進防止剤、及びスチレン系ブロック補強剤等の公知の添加剤を適宜添加することができる。
前記粘着剤層の引張弾性率は、剥離帯電量を小さくする観点からは、好ましくは110MPa以上であり、より好ましくは120MPa以上である。
一方、引張弾性率は、被保護物への充分な粘着力の観点からは、好ましく200MPa以下であり、より好ましくは160MPa以下、更に好ましくは140MPa以下である。
ここで、引張弾性率とは、23℃、湿度50%での粘着剤層単体のシートの引張弾性率を意味する。
前記粘着剤層の、粘着面(被保護物に粘着する面)の表面粗さRaは、経時による過剰な接着亢進を抑制する観点からは、好ましくは0.04μm以上、より好ましくは0.07μm以上である。
一方、被保護物への充分な粘着力の観点からは、好ましくは0.11μm以下、より好ましくは0.10μm以下、更に好ましくは0.09μm以下である。
当該表面粗さRaは、直鎖状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンのスウェル値等によって調整することができる。
当該粘着剤層に用いられる直鎖状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンのスウェル値は、被保護物への充分な粘着力の観点からは、それぞれ、好ましくは、2.0以下であり、より好ましいスウェル値は1.5以下である。
直鎖状低密度ポリエチレンの特に好ましいスウェル値は約1.0であり、一方、低密度ポリエチレンの特に好ましいスウェル値は約1.3である。
スウェル値が2.0を超えると、粘着材表面が粗すぎて被着体に貼りつかない場合がある。
当該スウェル値は、前記粘着剤層の粘着面(被保護物に粘着する面)の表面粗さRaに関係する。
粘着剤層の厚さとしては、本発明の表面保護フィルムの用途により適宜決定され、特に限定されないが、充分な粘着性の観点からは、好ましくは5μm以上、一方、製造コストの観点からは、15μm以下である。厚さ15μmは、粘着性の観点からも充分であり、これ以上の厚さはコスト上昇につながる。
4.中間層
前記粘着層は、所望より、中間層を介して基材層に積層されていてもよい。すなわち、本発明の表面保護フィルムが中間層を有する場合、本発明の表面保護フィルムは、前記基材層、および前記粘着剤層の間に、中間層を含む。当該中間層は、基材層と粘着材層とに結合できる層であればよいが、ポリオレフィン樹脂からなる層が好ましい。
前記中間層は、好ましくは、前記基材層が含有する成分と、前記粘着材層が含有する成分との両方を含有する。このような中間層は、基材および粘着剤層の双方との接着強度が高いという利点、および基材層の表面の粗さによって、粘着剤層の表面が粗くなることを抑制できるという利点に加えて、本発明の表面保護フィルムの回収品(例、使用されなかった本発明の表面保護フィルムの端の部分)、または本発明以外の表面保護フィルムの回収品(例、一度使用した本発明以外の表面保護フィルム)を用いて製造することができるので、環境への負担の観点から、好ましい。
前記中間層は、具体的には、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、またはそれらの混合物を含有することが好ましい。
前記中間層は、表面保護フィルムの回収品を用いて製造した場合、例えば、好ましくは、回収品の基材層由来の成分であるポリエチレン、および回収品の粘着剤由来の成分直鎖状低密度ポリエチレンを含有する。
5.表面保護フィルム
また、本発明の表面保護フィルムは、表面保護フィルムを剥がした後の被保護物の帯電量が、−10〜10kVの範囲にあり、このような範囲内にあることにより、表面保護フィルムを剥がした後の光学用プラスチック材料等の被保護物が、他のフィルムと貼り付くことの無いという特徴を有する。
ここで、帯電量は、200μmのPETフィルムに貼り付けた表面保護フィルムを23℃、50%RHの条件下で剥離し、帯電量測定器(春日電機社製 KSD−0103)を使ってPETフィルムから10cmの距離で測定する値である。
6.その他の層
本発明の表面保護フィルムは、また、さらに、その他の層として、帯電防止層等を有してもよい。
7.表面保護フィルムの製造
本発明の表面保護フィルムを製造する方法は、特に限定されるものではないが、その構造に応じて慣用の方法を用いて製造することができる。例えば基材層、および粘着剤層をそれぞれ構成する樹脂を単軸押出機もしくは2軸押出機を用いて各々溶融混練し、Tダイもしくはサーキュラーダイを用いて2層もしくはそれ以上の共押出法でフィルム状に成型する方法、基材層としてのポリオレフィン系樹脂フィルムの片面に、粘着剤層を押出ラミネーション法によって積層する方法等が挙げられる。
本発明を実施例により、更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例で用いた物性測定法等は以下の通りである。
[物性測定法]
(1)密度:JIS K−6922−2に準拠して測定した。
(2)剥離帯電量:表面保護フィルムを200μmのPETフィルムに23℃、50RHの雰囲気下でラミネーターにて貼り付け、23℃×50%RHの雰囲気下で1日放置後、縦100mm×横100mmのサイズに切り出したものから表面保護フィルムを剥離させた後、帯電量測定器(春日電機社製 KSD−0103)を使い、PETフィルムから10cm離れた地点の帯電量を測定した(単位:kV)。
(3)引張弾性率:JIS K−6922−2に準拠して測定した。
(4)粘着面の表面粗さRa測定:表面保護フィルムを厚さ1mmのポリカーボネート板(PC板)に粘着面を上にしておき、ずれないように4方向をテープで1mmPC板に固定させた後、MITSUTOYO社製SurftestSJ−301を用いて、測定長さ7.2mm、測定速度0.5mm/sの条件で測定した(単位:μm)
(5)メルトインデックス(MI):JIS K 6922−2に準拠して測定した。
(6)ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム剥離強度:表面保護フィルムを厚さ200μmのPETフィルムに23℃、50%RHの雰囲気下でラミネーターにて貼り付け、23℃で30分放置後、剥離幅50mmでPETフィルムから180°をなす方向に剥離速度300mm/分で剥離した際の初期粘着力を測定した(単位:N/50mm)。
(7)スウェル値
メルトインデクサーを使ったメルトインデックス(MI)の測定方法において、溶融した樹脂をノズルから吐出させ、冷却固化後の吐出物の径をノギスにて測定し、予めわかっているノズル径との比により算出した。
メルトインデクサーとしては、ユニテスト社製メルトプラストメータMP600を用いて測定した。
(実施例1)
最外層を構成する樹脂として、LDPE「ミラソン12」(プライムポリマー社製、密度:0.927g/cm3、MI:3.0g/10分)、中間層を構成する樹脂として、LLDPE「エボリューSP4030」(プライムポリマー社製、密度:0.940g/cm3、MI:4.0g/10分)、及び、粘着剤層を構成する樹脂としてLLDPE「ウルトゼックス1030L」(プライムポリマー社製、密度:0.909g/cm3、MI:3.8g/10分、引張弾性率:110MPa)とLDPE「LF640MA」(日本ポリエチレン社製、密度:0.924g/cm3、MI:5.0g/10分、引張弾性率:160MPa)の60重量%:40重量%混合物(密度:0.914g/cm3、MI:4.2g/10分、引張弾性率:130MPa)を用いてTダイ共押出し成形法により、厚さ50μm(最外層10μm、中間層30μm、及び、粘着剤層10μm)の表面保護フィルムを製造した。得られた表面保護フィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例2)
最外層を構成する樹脂として、LDPE「ミラソン12」(プライムポリマー社製、密度:0.927g/cm3、MI:3.0g/10分)、中間層を構成する樹脂として、LLDPE「エボリューSP4030」(プライムポリマー社製、密度:0.940g/cm3、MI:4.0g/10分)、及び、粘着剤層を構成する樹脂としてLLDPE「ウルトゼックス1030L」(プライムポリマー社製、密度:0.909g/cm3、MI:3.8g/10分、引張弾性率:110MPa)とLDPE「LF640MA」(日本ポリエチレン社製、密度:0.924g/cm3、MI:5.0g/10分、引張弾性率:160MPa)の70重量%:30重量%混合物(密度:0.913g/cm3、MI:4.0g/10分、引張弾性率:125MPa)を用いてTダイ共押出し成形法により、厚さ50μm(最外層10μm、中間層30μm、及び、粘着剤層10μm)の表面保護フィルムを製造した。得られた表面保護フィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例3)
最外層を構成する樹脂として、LDPE「ミラソン12」(プライムポリマー社製、密度:0.927g/cm3、MI:3.0g/10分)、中間層を構成する樹脂として、LLDPE「エボリューSP4030」(プライムポリマー社製、密度:0.940g/cm3、MI:4.0g/10分)、及び、粘着剤層を構成する樹脂としてLLDPE「ウルトゼックス1030L」(プライムポリマー社製、密度:0.909g/cm3、MI:3.8g/10分、引張弾性率:110MPa)とLDPE「LF640MA」(日本ポリエチレン社製、密度:0.924g/cm3、MI:5.0g/10分、引張弾性率:160MPa)の95重量%:5重量%混合物(密度:0.909g/cm3、MI:3.8g/10分、引張弾性率:113MPa)を用いてTダイ共押出し成形法により、厚さ50μm(最外層10μm、中間層30μm、及び、粘着剤層10μm)の表面保護フィルムを製造した。得られた表面保護フィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
粘着剤層を構成するエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)として、「ウルトラセン541」(東ソー社製、酢酸ビニル含有量:10重量%、MI:9.0g/10分)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ50μm(最外層10μm、中間層30μm、及び、粘着剤層10μm)の表面保護フィルムを製造した。得られた表面保護フィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
粘着剤層を構成するLLDPEとして、「FV401」(住友化学社製、密度:0.904g/cm3、MI:3.8g/10分、引張弾性率:85MPa)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ50μm(最外層10μm、中間層30μm、及び、粘着剤層10μm)の表面保護フィルムを製造した。得られた表面保護フィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例3)
粘着剤層を構成するLDPEとして、「CE4009」(住友化学社製、密度:0.920g/cm3、MI:7.0g/10分、引張弾性率:125MPa)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ50μm(最外層10μm、中間層30μm、及び、粘着剤層10μm)の表面保護フィルムを製造した。得られた表面保護フィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例4)
表1に記載の通り配合比を変えた以外は、実施例1と同様にして厚さ50μm(最外層10μm、中間層30μm、及び、粘着剤層10μm)の表面保護フィルムを製造した。得られた表面保護フィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例5)
粘着剤層を構成するLDPEとして、「UZ4050」(プライムポリマー社製、密度:0.937g/cm3、MI:6.0g/10分、引張弾性率:380MPa)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ50μm(最外層10μm、中間層30μm、及び、粘着剤層10μm)の表面保護フィルムを製造した。得られた表面保護フィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2010242079
本発明の表面保護フィルムは、剥離帯電防止性能に優れ、表面保護フィルムを剥がした後の被保護物が、静電気によって他のフィルム等と貼り付くことが防止されているので、光学用プラスチック材料等の表面保護フィルムとして、好適に用いる事ができる。

Claims (5)

  1. ポリオレフィン樹脂からなる基材層と、
    所望により中間層を介して前記基材層の片側の表面上に積層された粘着剤層と
    を有し、
    前記粘着剤層は、
    直鎖状低密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレンを含有することを特徴とする表面保護フィルム。
  2. 前記粘着剤層における、直鎖状低密度ポリエチレン/低密度ポリエチレンの含有比が、60/40〜95/5(重量比)の範囲内である請求項1に記載の表面保護フィルム。
  3. 前記粘着剤層の引張弾性率(23℃、湿度50%)が、110〜200MPaの範囲内である請求項1または2に記載の表面保護フィルム。
  4. 前記粘着剤層の表面粗さRaが、0.04〜0.11μmの範囲内である請求項1〜3のいずれか1項に記載の表面保護フィルム。
  5. 前記直鎖状低密度ポリエチレンおよび前記低密度ポリエチレンのスウェル値が、それぞれ、2.0以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の表面保護フィルム。
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