JP2008214437A - 表面保護フィルム - Google Patents
表面保護フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008214437A JP2008214437A JP2007051774A JP2007051774A JP2008214437A JP 2008214437 A JP2008214437 A JP 2008214437A JP 2007051774 A JP2007051774 A JP 2007051774A JP 2007051774 A JP2007051774 A JP 2007051774A JP 2008214437 A JP2008214437 A JP 2008214437A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- sensitive adhesive
- protective film
- surface protective
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【解決手段】ポリオレフィン系樹脂からなる基材層の片面に、非架橋型粘着剤からなる粘着剤層が積層されて構成され、表面粗さ(Ra)が0.5〜2.0μmの凹凸を有する表面用の表面保護フィルムであって、前記粘着剤の80℃における貯蔵弾性率が5×105〜1×106Pa、粘着剤層の厚みが4μmを超えないことを特徴とする表面保護フィルム。
【選択図】なし
Description
他方、拡散シートのように表面に凹凸を有する光学シートが光学デバイスで用いられている。この種の光学シートでは、凹凸の外表面を使用に先立ち保護する必要があった。従って、このような用途にも、表面保護フィルムが用いられていた。
前記粘着剤の80℃における貯蔵弾性率が5×105〜1×106Pa、粘着剤層の厚みが4μmを超えないことを特徴とする。
この表面保護フィルムは、80℃で20分間放置後の被着体に対する粘着力が25mm幅で0.3N未満であることが好ましい。
さらに、耐候性に優れ、しかも剥離力が小さい保護フィルムを提供することが可能となる。
粘着剤層は、特定の性質を有する限りその種類は特に限定されず、例えば、非架橋型の粘着剤を含んで形成されることが好ましい。
非架橋型の粘着剤としては、スチレン系エラストマーを用いることが好ましい。
スチレン系エラストマーとしては、特に限定されず、公知のものを使用することができる。具体的には、以下の(1)〜(3)等が挙げられる。
(2−1)(A)と(B’)各1ブロックが結合したもの:A−B’ブロック共重合体、
(2−2)スチレン系モノマーと共役ジエン系モノマーのうちスチレンが漸増するテーパーブロック(C)を含むもの:A−B’−Cブロック共重合体、
(2−3)テーパーブロック(C)に代えてスチレン系重合体ブロック(A)を含むもの:A−B’−Aブロック共重合体、
(2−4)これらの繰り返しやカップリングしたもの:(A−B’)n、(A−B’)nX、(A−B’−C)nX又は(A−B’−A)nX等が挙げられる。
非晶性ポリプロピレンは、ゴム的性質を有し、単独で粘着剤として用いられているが、単独では弾性率が低すぎるため、上記スチレン系エラストマーと同様に、凹凸をもつような被着体に用いた場合、粘着力が高くなりすぎる。さらに、非晶性ポロプロピレンは、高温での弾性率が非常に低く、粘着剤として使用した場合、高温経時で接着昂進する。一方、非晶性ポリプロピレンに結晶性ポリプロピレンを配合することにより、これらの問題を適切に解消することができる。つまり、非晶性ポリプロピレンに対する結晶性ポリプロピレンの配合比率を調整することにより、適度な弾性率を得ることができる。また、結晶性ポリプロピレンが非晶性ポリプロピレンに相溶するため、結晶性ポリプロピレンの耐熱性が損なわれない。これにより、80℃における貯蔵弾性率の値を、例えば、5×105Pa以上、好ましくは5×105〜1×106Paとすることができ、経時での接着昂進を抑えることができる。しかも、凹凸シートのレンズ面に十分な接着強度で貼付することができ、凹凸を有する光学シートのレンズ面を確実に保護するように貼付でき、かつ剥離に際して、糊残りを生じることなく無理なく剥離することが可能となる。
結晶性ポリプロピレン樹脂の配合割合は、非晶性ポリプロピレン樹脂100重量部に対して10部以上50部以下であることが好ましい。
粘着付与剤を用いる場合、配合割合は、粘着剤(例えば、スチレン系エラストマー)100重量部に対し、2部以上、10重量部以下とすることが好ましい。
例えば、ポリオレフィン系樹脂からなることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂は、特に限定されず、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−n−ブチルアクリレート共重合体、ポリプロピレンのホモポリマー、ランダム共重合体、ブロック共重合体等のオレフィン系樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
表1に示す材料を、表2に示したように配合し、混練することにより、粘着剤組成物を得た。なお、粘着付与剤の配合部数は、エラストマー100重量部に対するものである。得られた粘着剤組成物と、ポリプロピレンとを、Tダイ法により共押出し、40μmの厚みのポリプロピレン基材層と、4μmの厚みの粘着剤層とが積層一体化された表面保護フィルムを作製した。
得られた表面保護フィルムについて、下記の性能評価を行った。
その結果を表2に示す。
得られた表面保護フィルムから25mm幅に切断した試験片を、凹凸を有する拡散シートのレンズ面を覆うように貼り付けた。拡散シートとしては、厚みが130μmのポリカーボネート樹脂からなり、表面粗さRaが1.8μmであるものを用意した。貼付に際しては2kgのゴムローラを用いて2m/分の速度で貼り付け、23±2℃の室内に30分間放置した。
しかる後、25mm幅における180度剥離強度(単位はN)を、引張速度500mm/分で測定し、初期粘着力とした。
得られた表面保護フィルムを、1)の初期粘着力評価に用いたのと同様の拡散シートの表面に2kgのゴムローラーを用いて速度2m/分の条件で貼り付け、80±2℃の室内に20分間放置した。その後、25mm幅における180度剥離強度を、引張速度500mm/分で測定した。得られた180度剥離強度、すなわち経時粘着力が、0.3N未満である場合に〇印を付し、0.3N以上の場合に×印を付した。
Claims (4)
- ポリオレフィン系樹脂からなる基材層の片面に、非架橋型粘着剤からなる粘着剤層が積層されて構成され、表面粗さ(Ra)が0.5〜2.0μmの凹凸を有する表面用の表面保護フィルムであって、
前記粘着剤の80℃における貯蔵弾性率が5×105〜1×106Pa、粘着剤層の厚みが4μmを超えないことを特徴とする表面保護フィルム。 - 80℃で20分間放置後の被着体に対する粘着力が25mm幅で0.3N未満である請求項1に記載の表面保護フィルム。
- 前記粘着剤が、
(1)スチレン系重合体ブロック(A)と共役ジエン系重合体ブロック(B)とのブロック共重合体、
(2)スチレン系重合体ブロック(A)とスチレン系モノマーと共役ジエン系モノマーとのランダム共重合体ブロック(B’)とのブロック共重合体、又は
(3)これらの水添物
を主骨格とするスチレン系エラストマーである請求項1又は2に記載の表面保護フィルム。 - 前記粘着剤が結晶性ポリプロピレンと非晶性ポリプロピレンとの混合物である請求項1又は2に記載の表面保護フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007051774A JP2008214437A (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 表面保護フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007051774A JP2008214437A (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 表面保護フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008214437A true JP2008214437A (ja) | 2008-09-18 |
Family
ID=39834882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007051774A Pending JP2008214437A (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 表面保護フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008214437A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008297391A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Achilles Corp | 保護フィルム |
WO2010032441A1 (ja) * | 2008-09-22 | 2010-03-25 | 日東電工株式会社 | 樹脂成形品用補強シート、樹脂成形品の補強構造および補強方法 |
JP2010077754A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 保護フィルムを有する床用化粧シート |
JP2010221708A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Tredegar Film Products Corp | テクスチャー化基材に対する保護フィルム |
WO2011118367A1 (ja) * | 2010-03-24 | 2011-09-29 | シャープ株式会社 | 積層体 |
WO2012124519A1 (ja) * | 2011-03-17 | 2012-09-20 | 日東電工株式会社 | 粘着テープ |
WO2013024887A1 (ja) * | 2011-08-16 | 2013-02-21 | 三菱レイヨン株式会社 | 保護フィルム付き微細凹凸構造体およびその製造方法 |
CN106795374A (zh) * | 2014-09-25 | 2017-05-31 | 东丽薄膜先端加工股份有限公司 | 组合物及层叠体 |
JP2018188635A (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-29 | 積水化学工業株式会社 | 拡散フィルム用表面保護フィルム及び表面保護フィルム付き拡散フィルム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000080336A (ja) * | 1998-09-08 | 2000-03-21 | Nitto Denko Corp | 表面保護フィルム |
WO2005090505A1 (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Mitsui Chemicals, Inc. | 粘着材、粘着フィルム及びその使用方法 |
JP2005298630A (ja) * | 2004-04-09 | 2005-10-27 | Hitachi Chem Co Ltd | 表面保護用粘着フィルム |
JP2006265281A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 粘着フィルムまたは粘着シート、およびその製造方法 |
-
2007
- 2007-03-01 JP JP2007051774A patent/JP2008214437A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000080336A (ja) * | 1998-09-08 | 2000-03-21 | Nitto Denko Corp | 表面保護フィルム |
WO2005090505A1 (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Mitsui Chemicals, Inc. | 粘着材、粘着フィルム及びその使用方法 |
JP2005298630A (ja) * | 2004-04-09 | 2005-10-27 | Hitachi Chem Co Ltd | 表面保護用粘着フィルム |
JP2006265281A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 粘着フィルムまたは粘着シート、およびその製造方法 |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008297391A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Achilles Corp | 保護フィルム |
WO2010032441A1 (ja) * | 2008-09-22 | 2010-03-25 | 日東電工株式会社 | 樹脂成形品用補強シート、樹脂成形品の補強構造および補強方法 |
JP2010094975A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-30 | Nitto Denko Corp | 樹脂成形品用補強シート、樹脂成形品の補強構造および補強方法 |
JP2010077754A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 保護フィルムを有する床用化粧シート |
JP2010221708A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Tredegar Film Products Corp | テクスチャー化基材に対する保護フィルム |
WO2011118367A1 (ja) * | 2010-03-24 | 2011-09-29 | シャープ株式会社 | 積層体 |
WO2012124519A1 (ja) * | 2011-03-17 | 2012-09-20 | 日東電工株式会社 | 粘着テープ |
JP2012193295A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ |
WO2013024887A1 (ja) * | 2011-08-16 | 2013-02-21 | 三菱レイヨン株式会社 | 保護フィルム付き微細凹凸構造体およびその製造方法 |
KR101412270B1 (ko) | 2011-08-16 | 2014-06-25 | 미쯔비시 레이온 가부시끼가이샤 | 보호 필름 부착 미세 요철 구조체 및 그의 제조 방법 |
JPWO2013024887A1 (ja) * | 2011-08-16 | 2015-03-05 | 三菱レイヨン株式会社 | 保護フィルム付き微細凹凸構造体およびその製造方法 |
US9519082B2 (en) | 2011-08-16 | 2016-12-13 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Microscopic roughness structure with protective film and method thereof |
CN106795374A (zh) * | 2014-09-25 | 2017-05-31 | 东丽薄膜先端加工股份有限公司 | 组合物及层叠体 |
KR20170063508A (ko) | 2014-09-25 | 2017-06-08 | 도레이 필름 카코우 가부시키가이샤 | 조성물 및 적층체 |
JP2018188635A (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-29 | 積水化学工業株式会社 | 拡散フィルム用表面保護フィルム及び表面保護フィルム付き拡散フィルム |
JP7101039B2 (ja) | 2017-04-27 | 2022-07-14 | 積水化学工業株式会社 | 拡散フィルム用表面保護フィルム及び表面保護フィルム付き拡散フィルム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008214437A (ja) | 表面保護フィルム | |
JP5563788B2 (ja) | 表面保護接着シート | |
JP2008127447A (ja) | 表面保護フィルム | |
JP5280902B2 (ja) | プリズムシート用表面保護シート | |
JP4987361B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
JP5060095B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2007126512A (ja) | 表面保護フィルム | |
KR101946322B1 (ko) | 적층 필름 | |
JP5530090B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2003327936A (ja) | 表面保護シート | |
JP2011042777A (ja) | 粘着テープ | |
JP2009275209A (ja) | 粘着剤、粘着シート及びその製造方法 | |
JP2011042779A (ja) | 粘着テープ | |
JP5113991B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2010077168A (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2009114407A (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2013194130A (ja) | 塗膜保護シート | |
JP5519923B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
JP5048964B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2006193690A (ja) | 表面保護テープ、およびその製造方法 | |
JP6352760B2 (ja) | 粘着テープおよびその製造方法 | |
JP4981270B2 (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2007270022A (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2010242079A (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2008308559A (ja) | 表面保護フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100114 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120529 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121016 |